JP2016188904A - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクターの投射画像を回転させる補正を、投射画像の品位を低下させずに実行できるようにする。【解決手段】プロジェクター1は、光源21と、画像データに基づき光源21が発する光を変調して画像光を生成する変調部22とを有する。プロジェクター1は、変調部22が生成する画像光を投射する投射部20と、投射部20を、画像光の光軸に対して垂直な面内で回転可能に支持する軸受けと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像を投射するプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法に関する。
従来、プロジェクター等の表示装置において、画像を回転させて表示する場合には、画像処理によって回転させることが一般的に行われている。画像処理により画像を回転させる方法は、例えば特許文献1に開示がある。
特開2003−157437号公報
特許文献1に記載されたように画像を回転させる画像処理を行うと、ジャギーが発生して画像の品位が低下する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、プロジェクターの投射画像を回転させる補正を、投射画像の品位を低下させずに実行できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のプロジェクターは、光源と、画像データに基づき前記光源が発する光を変調して画像光を生成する変調部とを有し、前記変調部が生成する前記画像光を投射する投射部と、前記投射部を、前記画像光の光軸に対して垂直な面内で回転可能に支持する支持部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の品位を低下させることなく、投射画像を回転させることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、プロジェクター本体と、前記光源を含む前記投射部を収容する投射部本体と、を備え、前記支持部は、前記投射部本体を前記プロジェクター本体に対し回転可能に支持することを特徴とする。
本発明によれば、投射画像を回転する構成を容易に実現できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記画像データを補正する画像処理部と、前記画像処理部により、前記投射部本体の回転量に対応する補正を実行させる制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の回転に対応した画像処理を実行することで、投射画像を適切に補正できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記投射部本体に駆動力を与えて回転させる駆動部を備え、前記制御部は、前記駆動部を制御して前記投射部本体を回転させ、前記投射部本体の回転量に対応する補正を前記画像処理部に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の回転量を制御して適切な状態で投射できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記制御部は、前記画像データの属性に基づいて前記投射部本体の回転の要否を判定し、前記投射部本体の回転が必要であると判定した場合には、前記駆動部により前記投射部本体を回転させるとともに、投射面に投射される画像を回転させる補正を、前記画像処理部に実行させること、を特徴とする。
本発明によれば、投射する画像の属性に対応して画像の回転と補正を行い、適切な状態で画像を投射できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記投射部本体の回転量を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記検出部が検出する前記投射部本体の回転量に対応する補正を、前記画像処理部に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の回転量に対応する補正を行い、適切な状態で画像を投射できる。
また、上記目的を達成するため、本発明のプロジェクターの制御方法は、画像データに基づいて、光源が発する光を変調して画像光を生成し、投射する投射部と、前記投射部を、前記画像光の光軸に対して垂直な面内で回転可能に支持する支持部と、を備えるプロジェクターを制御して、前記投射部の回転量に対応して前記画像データを補正することを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の品位を低下させることなく、投射画像を回転させることができる。
第1の実施形態に係るプロジェクターの外観図。 プロジェクターの機能ブロック図。 プロジェクターの投射部の支持構造を示す要部側面視図。 プロジェクターの動作の説明図。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。 プロジェクターの動作の説明図。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るプロジェクターの要部構成図。 プロジェクターの機能ブロック図。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。 第3の実施形態に係るプロジェクターの外観図。 プロジェクターの外観図。
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係るプロジェクター1の外観図である。
プロジェクター1は、床面や机上に設置され、スクリーンSCに投射画像Pを投射する。スクリーンSCは、天井や床面に固定された幕であってもよいし、壁面、床面或いは天井面等の平面をスクリーンSCとして利用してもよい。
プロジェクター1は、略箱形のプロジェクター本体10を有し、プロジェクター本体10の前面には画像光を出射する投射口210が配置される。投射口210からスクリーンSCに投射される光は、スクリーンSC上に投射画像Pを結像する。
また、プロジェクター本体10の前面には撮像部32が配置される。撮像部32は、デジタルカメラにより構成され、投射口210から投射される画像光の光軸方向を撮像する。撮像部32の画角は、投射口210から画像光が投射される範囲の少なくとも一部を含み、画像光が投射される範囲の全体を含んでもよい。また、撮像部32の光軸は投射口210から投射される画像光の光軸Lと一致していなくてもよい。
プロジェクター1では、投射口210から画像光を投射する投射部20(図2)が、プロジェクター本体10に対して、符号Aで示す矢印方向に回転可能に取り付けられる。このため、プロジェクター本体10を動かさずに、投射部20を矢印Aに示すように回転できる。矢印Aの方向は、光軸Lに対して垂直な面内で、光軸Lを中心として回転する方向であり、図中の時計回り(CW)及び反時計回り(CCW)のいずれにも回転できる。投射部20を回転させると、スクリーンSCの投射画像Pは符号A´で示す方向に回転する。従って、投射部20を回転させることで投射画像Pを回転させることができる。
図2は、プロジェクター1の機能ブロック図である。
プロジェクター1は、画像データを出力する画像供給装置30を接続するインターフェイス(I/F)部12を備える。
画像供給装置30は、例えば、DVDプレーヤー等の画像再生装置、デジタルテレビチューナー等の放送受信装置、ビデオゲーム機やパーソナルコンピューター等の画像出力装置が挙げられる。画像供給装置30は、パーソナルコンピューター等と通信して画像データを受信する通信装置等であってもよい。また、画像供給装置30は、ディジタル画像データを出力する装置に限定されず、アナログ画像信号を出力する装置であってもよい。この場合、画像供給装置30の出力側またはI/F部12に、アナログ画像信号からディジタル画像データを生成するアナログ/ディジタル変換装置を設ければよい。また、I/F部12が備えるコネクター及びインターフェイス回路の具体的な仕様や数は任意である。
画像供給装置30は、I/F部12が対応可能なデータフォーマットでディジタル画像データを出力する。画像供給装置30が出力するデータは、I/F部12が対応可能なデータフォーマットであれば、データの内容が静止画像であっても動画像(映像)であってもよい。
プロジェクター1は、プロジェクター1の各部を制御する制御部11と、I/F部12に入力される画像データ(入力画像データ)に基づく画像をスクリーンSCに表示(投射)する投射部20と、を備える。また、I/F部12には、画像データを処理して表示用の画像信号を投射部20に出力する画像処理部13が接続される。
画像処理部13は、制御部11の制御に従って、I/F部12の入力画像データに対し、色調補正等の処理を実行する。画像処理部13が処理した画像データは、フレーム毎に画像信号に変換され、表示駆動部14に入力される。また、画像処理部13は、記憶部17に記憶された画像データを表示することもできる。この場合、制御部11から画像処理部13に対し、記憶部17に記憶された画像データが入力され、画像処理部13は画像データに対する処理を行って、画像信号を表示駆動部14に出力する。また、画像処理部13は、画像供給装置30の入力画像データに対し、変調部22の表示解像度に合わせる解像度変換処理を実行してもよい。
制御部11は、例えば、図示しないCPU、ROM、及びRAMを備え、ROMが記憶するプログラムをCPUが実行することにより、プロジェクター1の各部を制御する。
制御部11は、上記プログラムを実行することにより、プロジェクター1が画像を投射する動作の制御、投射画像を補正する制御等を行う。制御部11は、画像処理部13が実行する処理の実行タイミング、実行条件等を制御する。また、制御部11は、光源制御部15を制御して、光源21の点灯や消灯、輝度の調整等を行う。
制御部11は、プロジェクター1を制御する機能部として、撮像制御部11a、回転制御部11b、補正制御部11c、及び、投射制御部11dを備える。
制御部11は、ユーザーの入力操作を受け付ける入力部18に接続される。入力部18は、スイッチを備えた操作パネル19に接続され、操作パネル19における操作を検出する。また、入力部18は、リモコン40が送信する赤外線信号を受信する赤外線受光部として構成され、リモコン40における操作を検出する。入力部18は、操作パネル19及びリモコン40における操作を示す操作データを制御部11に出力する。
制御部11には記憶部17が接続される。記憶部17は、制御部11のCPUが実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。記憶部17は、制御部11がプロジェクター1を制御するための制御プログラム、制御プログラムで処理される各種設定データ等を記憶する。
本実施形態の記憶部17は、回転属性設定データ17a、及び、補正データ17bを記憶する。
また、制御部11には、撮像部32が接続される。制御部11は、撮像制御部11aの機能により撮像部32を制御して撮像を実行させ、撮像画像データを取得する。
制御部11には通信部16が接続される。通信部16は、無線LAN(WiFi(登録商標))、Bluetooth(登録商標)等の規格に準じた無線データ通信を、プロジェクター1の外部の装置と実行する。また、通信部16は有線ケーブルを介して通信を行ってもよい。
制御部11には、投射部駆動モーター25(駆動部)と、回転量検出部26(検出部)とが接続される。投射部駆動モーター25は、ステッピングモーター等により構成され、制御部11の制御に従って、投射部20を回転させる。また、回転量検出部26は、投射部20がプロジェクター本体10に対して回転した場合に、回転量及び回転の方向を検出する。回転量検出部26は、例えば、ロータリーエンコーダーや可変抵抗を用いて構成できる。
投射部20は、光源21と、光源21が発する光を変調して画像光を生成する変調部22と、変調部22が変調した画像光をスクリーンSCに投射して投射画像Pを結像する投射光学系23とを備える。
光源21は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ類、或いは、LEDやレーザー光源等の固体光源で構成される。光源21は、光源制御部15から供給される電力により点灯し、変調部22に向けて光を発する。光源制御部15は、制御部11の制御に従って、光源21の発光輝度を調整できる。
変調部22は、光源21が発する光を、光変調素子により変調して画像光を生成し、画像光を投射光学系23に照射する。表示駆動部14は、画像処理部13が出力する画像信号に基づき、光変調素子の各画素を駆動して、光変調素子にフレーム(画面)単位で画像を描画する。
変調部22は、透過型または反射型の液晶パネルを利用した、液晶ライトバルブを光変調素子として用いる構成とすることができる。この場合、表示駆動部14は変調部22の液晶ライトバルブに画像を描画する。また、変調部22は、光変調素子としてデジタルミラーデバイス(DMD)を備えた構成であってもよい。
また、光源21は、光源が発する光を3つの色光に分離して、各色光をそれぞれ液晶パネルやDMDに入射する構成とすることもできる。この場合、変調部22は、3枚の液晶ライトバルブ、或いはDMDにより、各色光のそれぞれを変調する。また、変調部22が単色光を変調部22に入射し、変調部22が1つの液晶パネルまたはDMDとカラーホイールとを組み合わせて備える構成であってもよい。
いずれの場合も、変調部22は、マトリクス状に配置された画素を備え、それぞれの画素を表示駆動部14が駆動し、複数の画素で構成される画像を描画する。
投射光学系23は、変調部22で変調された光をスクリーンSC上に結像するレンズを備える。また、投射光学系23は、ズームレンズ、フォーカスレンズ等の各種のレンズまたはレンズ群を含んでもよい。投射光学系23の終端は、投射口210(図1)に繋がっており、投射光学系23から投射口210を通して画像光がスクリーンSCに投射される。
図3は、投射部20の支持構造を示す要部側面視図である。
この図3には、プロジェクター本体10と、プロジェクター本体10に収容される投射部20と、投射部20を支持する構造を示し、その他の各部は図示を省略する。
図3に示す投射部20は、光源21、変調部22、及び投射光学系23を含む。すなわち、投射部20は、光源21のランプやLED等の光源、光源から光を変調部22に導く光学系、変調部22の液晶ライトバルブまたはDMD等を備える。また、投射部20は、変調部22で変調された画像光を投射光学系23に導く導光系、投射光学系23を構成するレンズまたはレンズ群を備える。これらの各部は、略円筒形状の投射部本体211に収容される。
投射部本体211は、軸方向がプロジェクター本体10の前面に対しほぼ垂直になるよう配置され、投射部本体211の先端は投射口210に近接または接続する。
投射部本体211は、基端部及び先端部が、軸受け221(支持部)、222(支持部)によって回転可能に支持される。また、プロジェクター1の設置状態において投射部本体211の上方及び/又は下方に、投射部本体211を回転可能に支持するローラー等を配置してもよい。軸受け221、222は、投射部本体211の回転を規制する機能を有してもよいし、無くてもよい。
軸受け221、222の仕様により、投射部本体211を回転させることが可能な範囲が規定されるが、この範囲は、例えば光軸を中心として90度未満であってもよい。
投射部本体211の基端部には、周面にギヤ213が形成される。ギヤ213は投射部本体211の外周面を一周するように形成され、ギヤ213にはギヤ223がかみ合う。ギヤ223は、投射部駆動モーター25の駆動軸に連結される。この構成により、投射部駆動モーター25の回転により投射部本体211が駆動され、回転する。本実施形態では、投射部本体211の回転中心は光軸Lとほぼ重なるようにしているが、重ならないように構成してもよい。
また、投射部本体211の基端部には回転量検出部26が配置される。回転量検出部26は、例えば光学的に投射部本体211の回転量を検出する。なお、投射部駆動モーター25が、実際の回転量を検出可能な構成を有する場合、投射部駆動モーター25が回転量検出部26の機能を兼ねる構成としてもよい。また、投射部駆動モーター25がステッピングモーターで構成され、投射部駆動モーター25の駆動ステップ数を、投射部本体211の回転量と見なすことが可能な構成では、回転量検出部26を省略してもよい。
図2に戻り、撮像制御部11aは、撮像部32を制御して撮像を実行させ、撮像画像データを取得する。回転制御部11bは、後述するように補正制御部11cが設定する回転量に従って、投射部駆動モーター25に対し駆動パルスを出力する等の制御を行い、投射部駆動モーター25を回転させる。投射部駆動モーター25の回転方向、及び、回転量は、制御部11の回転制御部11bが制御できる。
補正制御部11cは、画像処理部13を制御して投射画像Pの歪みを補正する。補正制御部11cは、撮像制御部11aが取得する撮像画像データから、投射画像Pにおける台形歪み、及び、回転方向のずれ(ねじれ)を検出し、検出した台形歪み及びねじれを補正するためのデータを生成する。
補正制御部11cは、投射画像Pの歪みのうちねじれ成分を、投射部本体211を回転することで補正し、台形歪み成分を画像処理部13の画像処理により補正する。
図4は、プロジェクターの動作の説明図であり、スクリーンSCにおける投射画像Pの歪みと補正の態様の例を示す。図4(A)は補正前の投射画像Pの例を示し、(B)は投射画像Pを回転させて補正した状態を示し、(C)は台形歪みの補正をした状態を示す。
図4(A)〜(C)に示す例は、画像供給装置30の入力画像データが長方形の画像であり、投射部20が長方形の像を結像する画像光を投射する例である。図4(A)では投射画像Pに台形歪みが現れ、かつ、投射画像Pが回転してねじれを生じた状態である。
プロジェクター1は、投射部本体211を回転させることで、投射画像Pを矢印B方向に回転させ、ねじれを補正する。これにより、投射画像Pは図4(B)に示すように、台形歪みを生じた状態に補正される。
続いて、プロジェクター1は、変調部22に描画される画像を台形に歪めることにより、投射画像Pの台形歪みを補正する。この補正では、図4(B)に矢印Cで示す方向に画像を変形させる。これにより、投射画像Pは、図4(C)に示すように本来の長方形に補正される。
補正制御部11cは、撮像部32の撮像画像データに基づき投射画像Pの形状を検出し、台形歪み成分とねじれ成分とを検出する。補正制御部11cは、ねじれ成分を補正するための投射部本体211の回転量および回転方向を求める。また、補正制御部11cは、投射画像Pの台形歪み成分を補正するため、画像処理部13が台形歪み補正処理を行う場合の補正パラメーターを算出する。この処理の順序は任意であるが、本実施形態では、先にねじれ成分を補正する投射部本体211の回転量および回転方向を求め、次に、画像処理部13が台形歪み補正処理を行う場合の補正パラメーターを算出する。
補正制御部11cは、投射部本体211の回転量および回転方向を求める処理、及び/又は、画像処理部13の補正パラメーターを算出する処理で、記憶部17が記憶する補正データ17bを参照する。補正データ17bは、投射画像Pのねじれ成分と、投射部本体211の回転量および回転方向とを対応付けるデータ、及び/又は、投射画像Pの台形歪み成分と画像処理部13の補正パラメーターとを対応付けるデータである。補正データ17bの具体的な態様は、演算式、関数(行列を含む)、テーブル等、制限されない。
投射制御部11dは、画像供給装置30の入力画像データに基づく画像を投射部20に投射させる。投射制御部11dは、光源制御部15を制御して光源21を点灯及び消灯させる。投射制御部11dは、光源21の輝度の調整を行ってもよい。また、投射制御部11dは、画像処理部13に画像処理を実行させ、処理後の画像を表示するための画像信号を表示駆動部14に出力させる。また、投射光学系23がズームレンズ、フォーカスレンズ、及び、これらを駆動するレンズ駆動部を備える場合、投射制御部11dがズーム及びフォーカスの調整を行ってもよい。
投射制御部11dは、画像処理部13によりOSD処理を実行させることが可能な構成であってもよい。OSD処理は、画像供給装置30の入力画像データに対し、画像処理部13で文字や画像を重畳して合成する処理であり、合成後の画像が投射部20で投射される。投射制御部11dは、画像処理部13に対し、重畳する文字や画像のデータを出力して、画像処理部13にOSD処理を実行させる。この処理により、スクリーンSCに、画像供給装置30の入力画像データに含まれない文字や画像を投射できる。
図5は、プロジェクター1の動作を示すフローチャートであり、特に、投射画像PがスクリーンSCに投射されてから実行される歪み補正処理を示す。
図5の処理は、操作パネル19またはリモコン40の操作により歪み補正の実行が指示された場合に、或いは、プロジェクター1が起動するシーケンスや画像の投射を開始するシーケンスの一部として、実行される。
制御部11は、撮像部32に撮像を実行させて(ステップS11)、撮像画像データを取得する(ステップS12)。制御部11は、撮像画像データを解析して、投射画像Pの歪みを解消するために投射部本体211を回転させる回転量及び回転方向を求める(ステップS13)。
制御部11は、投射部駆動モーター25を制御して、ステップS13で求めた回転量と回転方向に従って投射部本体211を回転させる(ステップS14)。
続いて、制御部11は、撮像部32に撮像を実行させ(ステップS15)、撮像画像データを取得する(ステップS16)。制御部11は、撮像画像データを解析して、台形歪みを補正する補正パラメーターを求める(ステップS17)。制御部11は、補正パラメーターを画像処理部13に出力し、画像処理部13に台形歪み補正処理を実行させる(ステップS18)。
その後、制御部11は、補正が完了したか否かを判定する(ステップS19)。制御部11は、操作パネル19またはリモコン40の操作等により補正の再実行が指示されるなど、補正が完了していないと判定した場合(ステップS19;No)、ステップS11に戻る。また、補正が完了したと判定した場合(ステップS19;Yes)、本処理を終了する。
この図5の処理において、ステップS14で画像の回転に係る補正を実行した後、制御部11は、撮像部32による撮像を行い、撮像画像データを解析して、適切な状態に補正されたか否かを判定してもよい。この判定の結果、適切で状態に補正されていないと判定した場合に、ステップS11〜S14の動作を繰り返し実行して、微調整を行う構成としてもよい。この微調整のための動作を、ステップS18で台形歪みの補正を実行した後にも同様に実行してもよい。また、ステップS11で撮像された撮像画像データに基づいて、回転量及び回転方向とともに、台形歪み補正の補正パラメーターも算出するようにしてもよい。
図4及び図5を参照した説明において、制御部11は、投射画像Pのねじれを投射部本体211の回転により補正し、台形歪みを画像処理部13の画像処理により補正する例を説明したが、ねじれの補正に画像処理を併用してもよい。例えば、ステップS13で、投射画像Pのねじれを補正する画像の回転量が、90度以上である場合に、画像処理により画像を90度回転させ、その差分を投射部本体211の回転量としてもよい。具体的には、投射画像Pを120度回転させる場合、画像処理部13の画像処理で90度回転させ、投射部本体211を30度回転させる方法をとり得る。画像処理部13の画像処理では、90度単位で画像を回転させる場合、ジャギーの発生による画質の劣化がないので、投射画像Pの品位の低下を防止できる。この場合、投射部本体211がプロジェクター本体10に対して回転可能な範囲(回転量)が小さくても、投射画像Pのねじれ方向の補正を行うことができるので、機械的構造への依存が小さく、プロジェクター1の大型化や複雑化を防止できる。
また、プロジェクター1は、投射部本体211を回転させる機能を、投射画像の画質を向上させる処理に用いることができる。
すなわち、制御部11は、画像供給装置30から入力される画像のアスペクト比が、変調部22の液晶ライトバルブまたはDMDのアスペクト比と大きく相違する場合に、画像を回転させた上で投射部本体211を回転させる。
図6は、プロジェクター1が画像を投射する動作の説明図であり、(A)は変調部22の液晶表示パネルの構成例を示し、(B)は画像供給装置30の入力画像データの例を示し、(C)及び(D)は変調部22における描画の例を示す。また、図6(E)はスクリーンSCの投射画像Pの例を示す。
図6(A)に示すように、変調部22の液晶表示パネル22aは一般に横長のアスペクト比を有し、例えば解像度がWXGA(画素数が1280ドット×800ドット)である。また、変調部22が3枚の液晶表示パネルを備える場合、3枚の液晶表示パネルのそれぞれが液晶表示パネル22aと同様の構成となる。変調部22がDMDを備える場合も同様である。
このような構成において、図6(B)に示すように縦長のアスペクト比を有する入力画像データD1が画像供給装置30から入力された場合、画像処理部13及び表示駆動部14は、入力画像データD1を縮小し、画像D2を液晶表示パネル22aに描画する。このため、図6(C)に示すように、液晶表示パネル22aでは、横500ドット×縦800ドットの画素を使用する領域に画像D2が描画される。
本実施形態のプロジェクター1は、入力画像データD1を90度回転させて液晶表示パネル22aに描画する機能を有する。図6(D)では、入力画像データD1に基づく画像D2が、左方向(CCW)に90度回転した状態で液晶表示パネル22aに描画される。この場合、液晶表示パネル22aは、横1280ドット×縦800ドットを使用して画像D2を描画する。
さらに、制御部11の制御により、投射部本体211が右方向(CW)に90度回転される。投射部本体211の回転方向は、液晶表示パネル22aにおいて画像D2を回転させた方向と逆方向であって、回転量(回転角度)は同量である。スクリーンSCの投射画像Pは、画像供給装置30の入力画像データD1(図6(B))と同じ向きの画像となる。
図6(C)の例に比べ、図6(D)の例では画像D2の描画に用いる画素(ドット)が多いため、画像D2は、より高解像度で描画される。従って、スクリーンSCの投射画像Pの表示品位が高いといえる。
このように、制御部11は、画像供給装置30の入力画像データのアスペクト比が、変調部22の液晶表示パネルまたはDMDのアスペクト比と大きく相違する場合に、入力画像データを回転させて変調部22に描画する。そして、制御部11は、投射部駆動モーター25を駆動し、投射部本体211を回転させる。制御部11は、投射部本体211の回転方向及び回転量を、入力画像データの回転を補償する回転方向及び回転量に設定する。
図7はプロジェクター1の上記動作を示すフローチャートである。
この図7の動作は、制御部11が画像供給装置30の入力画像データの入力が開始したことを検出したとき、入力画像データの投射を開始するとき、入力画像データが切り替わったことを検出したとき等に実行される。
制御部11は、画像供給装置30の入力画像データのアスペクト比を判定し(ステップS21)、判定したアスペクト比に基づき、画像を回転するか否かを判定する(ステップS22)。例えば、入力画像データのアスペクト比と、画像を回転するか否かの設定値とを対応付けて、回転属性設定データ17a(図1)として記憶部17に予め記憶してもよい。この場合、制御部11は、回転属性設定データ17aを参照して入力画像データのアスペクト比に対応する設定値を取得すれば、ステップS22の判定を行える。
入力画像データを回転すると判定した場合(ステップS22;Yes)、制御部11は、入力画像データの回転量を90度に設定する(ステップS23)。入力画像データの回転方向は、左回転(CCW)または右回転(CW)のいずれかが初期値または固定値として予め設定される。続いて、制御部11は、投射部本体211の回転量を、ステップS23で設定した回転量と同じ大きさで逆方向(−90度と表記する)に設定する(ステップS24)。
制御部11は、画像処理部13に対し入力画像データを90度回転させて描画する処理を実行させ(ステップS25)、投射部駆動モーター25を駆動して投射部本体211を回転させる(ステップS26)。そして、制御部11は、入力画像データに基づく画像の投射を開始する(ステップS27)。
また、入力画像データのアスペクト比に基づき、入力画像データを回転しないと判定した場合(ステップS22;No)、制御部11は、ステップS27に移行して投射を開始する。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施形態に係るプロジェクター1は、光源21と、画像データに基づき光源21が発する光を変調して画像光を生成する変調部22とを有する。プロジェクター1は、変調部22が生成する画像光を投射する投射部20と、投射部20を、画像光の光軸に対して垂直な面内で回転可能に支持する軸受け221、222と、を備える。このため、投射画像の品位を低下させることなく、投射画像を回転させることができる。
また、プロジェクター1は、プロジェクター本体10と、光源21を含む投射部20を収容する投射部本体211と、を備え、軸受け221、222は、投射部本体211をプロジェクター本体10に対し回転可能に支持する。このため、投射画像を回転する構成を容易に実現できる。
また、プロジェクター1は、画像データを補正する画像処理部13と、画像処理部13により、投射部本体211の回転量に対応する補正を実行させる制御部11と、を備える。投射画像の回転に対応した画像処理を実行することで、投射画像を適切に補正できる。
プロジェクター1は、投射部本体211に駆動力を与えて回転させる投射部駆動モーター25を備え、制御部11は、投射部駆動モーター25を制御して投射部本体211を回転させ、投射部本体211の回転量に対応する補正を画像処理部13に実行させる。これにより、投射画像の回転量を制御して適切な状態で投射できる。
また、制御部11は、入力画像データの属性、例えばアスペクト比に基づいて投射部20の回転の要否を判定する。制御部11は、投射部20の回転が必要であると判定した場合には、投射部駆動モーター25により投射部20を回転させるとともに、スクリーンSCに投射される画像を回転させる補正を、画像処理部13に実行させる。このため、投射する画像の属性に対応して画像の回転と補正を行い、適切な状態で画像を投射できる。そして、制御部11は、画像処理部13が入力画像データを回転させる処理に対応して、投射部駆動モーター25を制御して投射部本体211を回転させる。このため、入力画像データに基づく画像を、適切な向きで、高品位で投射できる。
また、本発明は、上記プロジェクター1において、投射部本体211の回転量を検出する回転量検出部26を備える。制御部11は、回転量検出部26が検出する投射部本体211の回転量に対応する補正を、画像処理部13に実行させてもよい。この場合、投射画像の回転量に対応する補正を行い、適切な状態で画像を投射できる。
この構成については第2の実施形態において詳述する。
[第2の実施形態]
図8は、第2の実施形態に係るプロジェクター1aの要部構成図である。また、図9はプロジェクター1aの機能ブロック図である。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に構成される各部は同符号を付して説明を省略する。
図8及び図9に示すように、第2の実施形態で説明するプロジェクター1aは、投射部駆動モーター25を備えない。このため、投射部本体211を回転させる動作は、ユーザーが行う。
図8に示す投射部本体211は、第1実施形態で説明したように、基端部で軸受け221、222により回転可能に支持される。プロジェクター1aは投射部駆動モーター25を持たず、投射部本体211のギヤ213には、回転規制部225のギヤ227がかみ合う。回転規制部225は、例えばロータリーダンパーを用いて構成され、ギヤ227が連結される軸を有し、この軸の回転に負荷を与えることにより、ギヤ227の回転を規制する。
このため、投射部本体211には、回転規制部225の負荷(規制力)が加わるため、投射部本体211を回転させる場合は回転規制部225の負荷を超えるトルクを与える必要がある。この構成により、投射部本体211が、プロジェクター本体10の振動等の外力によって、ユーザーが意図しない回転をすることを防止できる。なお、回転規制部225に代えて、例えば投射部本体211を任意の回転位置で固定する固定機構を設けてもよい。
投射部本体211が投射口210に連結、或いは接続され、投射部本体211とともに投射口210が回転する構成では、ユーザーが投射口210を手に持って回すことで、投射部本体211が回転する。投射部本体211の回転方向及び回転量は、ユーザーの操作により決定される。投射部本体211の回転方向と回転量は、制御部11が、回転量検出部26により検出できる。
第2の実施形態に係るプロジェクター1aは、投射部本体211を回転させる駆動部を持たないが、ユーザーに回転を案内することにより、投射画像Pを回転させる補正を行うことができる。
図10は、第2の実施形態におけるプロジェクター1aの動作を示すフローチャートである。図10の動作は上記第1の実施形態で説明したプロジェクター1の動作(図5)の変形例に相当する。図5の動作と共通するステップには同ステップ番号を付す。
図10の処理は、操作パネル19またはリモコン40の操作により歪み補正の実行が指示された場合に、或いは、プロジェクター1が起動するシーケンスや画像の投射を開始するシーケンスの一部として、実行される。
制御部11は、撮像部32に撮像を実行させ(ステップS11)、撮像画像データを取得する(ステップS12)。制御部11は、撮像画像データを解析して、投射画像Pの歪みを解消するために投射部本体211を回転させる回転量及び回転方向を求める(ステップS13)。
ここで、制御部11は、画像処理部13にOSD処理を実行させることで、投射部本体211を手動で回転すること、及び、投射部本体211の回転方向と回転量とを案内する画像及びテキストを、スクリーンSCに投射する(ステップS31)。ステップS31で案内する投射部本体211の回転方向及び回転量は、ステップS13で求めた回転方向及び回転量である。制御部11は、回転量検出部26により投射部本体211の回転を検出し(ステップS32)、投射部本体211が必要量だけ回転されたか否かを判定する(ステップS33)。ステップS33で、制御部11は、投射部本体211の回転量がステップS13で求めた回転量に達したか否かを判定する。ここで、制御部11は、例えば、逆方向の投射部本体211の回転を検出した場合や回転量が過多になった場合に、その旨を知らせる画像やテキストをOSD処理により投射してもよい。
投射部本体211の回転方向及び回転量が、ステップS13で求めた回転方向及び回転量とならない状態で所定時間が経過した場合(ステップS33;No)、制御部11はステップS31に戻って再度の案内を行う。
投射部本体211の回転方向及び回転量が、ステップS13で求めた回転方向及び回転量に達し、投射部本体211の回転が終了した場合(ステップS33;Yes)、制御部11は、台形歪みの補正を実行する。すなわち、制御部11は、制御部11は、撮像部32に撮像を実行させ(ステップS15)、撮像画像データを取得する(ステップS16)。制御部11は、撮像画像データを解析して、台形歪みを補正する補正パラメーターを求める(ステップS17)。制御部11は、ステップS17で求めた補正パラメーターを画像処理部13に出力し、画像処理部13に台形歪み補正処理を実行させる(ステップS18)。
その後、制御部11は、補正が完了したか否かを判定する(ステップS19)。制御部11は、操作パネル19またはリモコン40の操作等により補正の再実行が指示されるなど、補正が完了していないと判定した場合(ステップS19;No)、ステップS11に戻る。また、補正が完了したと判定した場合(ステップS19;Yes)、本処理を終了する。
図10の処理において、ステップS18で台形歪みの補正を実行した後、制御部11は、撮像部32による撮像を行い、撮像画像データを解析して、適切な状態に補正されたか否かを判定してもよい。この判定の結果、適切で状態に補正されていないと判定した場合に、ステップS15〜S18の動作を繰り返し実行して、微調整を行う構成としてもよい。また、ステップS11で撮像された撮像画像データに基づいて、回転量及び回転方向とともに、台形歪み補正の補正パラメーターも算出するようにしてもよい。
第2の実施形態に係るプロジェクター1aは、投射部駆動モーター25を備えていないが、投射部本体211を回転させる操作について表示により案内を行うことで、プロジェクター1と同様の効果を得ることができる。この構成において、投射部本体211の回転量や回転方向について、音声で報知する構成としてもよい。また、投射部本体211を回転させるレバーやダイヤルを、投射部本体211とプロジェクター本体10に設けてもよい。
[第3の実施形態]
図11及び図12は、本発明を適用した第3の実施形態に係るプロジェクター1bの外観図である。図11はプロジェクター1bの斜視図であり、図12(A)は側面図、図12(B)は正面図である。図11には、プロジェクター1bが取り付けられるライティングダクト200を合わせて図示する。
プロジェクター1bは、光源を内蔵し、この光源が発した光を変調して画像光とし、壁面やスクリーンに画像を投射するプロジェクターである。
プロジェクター1bは、電源収容部110と、電源収容部110とは別体として構成されるプロジェクター本体120と、電源収容部110とプロジェクター本体120とを連結する支持軸131とを備える。電源収容部110は、細長い略箱形の筐体を有し、この筐体に電源回路(図示略)等を収容する。プロジェクター本体120は、略円筒形の筐体を有し、第1の実施形態で説明した投射部20等を収容する。
プロジェクター1bは、天井や壁面に固定されたライティングダクト200に接続する。ライティングダクト200は、樋形状の電源供給体であり、例えばJIS C8366規格の照明器具用ダクト、電源用ダクト、或いは電源共用ダクトに相当する。ライティングダクト200には、照明器具、電源供給用のアダプター等を取り付け可能である。図11には理解の便宜のため、ライティングダクト200の断面を図示するが、ライティングダクト200の長手方向の末端面は塞がっていてもよいし開口していてもよい。ライティングダクト200は、天井面または壁面に設置され、図示しない商用電源に接続され、上記の照明器具やアダプターに電力を供給する。
ライティングダクト200は、長尺形状を有する中空の本体に、長手形状に沿って延びる開口201を有し、この開口201から差し込まれるコネクター等を支持する。ライティングダクト200が天井面に固定された場合、開口201は下向きに開口し、下方から照明器具等を取り付けて吊り下げることができる。また、ライティングダクト200は壁面に固定してもよく、この場合、開口201は水平方向を向いて開口し、横から照明器具等を取り付けて固定できる。
ライティングダクト200は、ライティングダクト200の長手方向に沿って延設された一対の導体205を有する。導体205は棒状またはテープ状に成形された銅または他の金属からなり、商用電源に電気的に接続される。導体205は、例えば商用の100V2極交流電源に接続され、一方の導体205が接地極となり、他方の導体205が非接地極となる。また、ライティングダクト200は、開口201より幅の広い部材を係止する溝206を有する。溝206は、ライティングダクト200の内部において、開口201の両側に配置され、溝206に嵌合する物がライティングダクト200によって支持される。
電源収容部110は、筐体の上面に、ライティングダクト200に連結可能なコネクター115を有する。コネクター115は筐体の上面から上向きに突出する略円柱形状の突起であり、コネクター115の側面には、一対の係止片116及び一対の接触導体117が立設される。係止片116は平板状に成形され、コネクター115から互いに反対方向に突出する。接触導体117は、銅または他の金属を平板状に成形して構成され、各々の接触導体117はコネクター115から互いに反対方向に突出する。
プロジェクター1bをライティングダクト200に取り付ける場合、コネクター115が開口201に差し込まれる。コネクター115は、係止片116及び接触導体117がライティングダクト200の長手方向に沿った向きで、開口201に差し入れられる。係止片116及び接触導体117がライティングダクト200の内部に入ってから、電源収容部110を90度回転させると、コネクター115がライティングダクト200に接続する。電源収容部110を回転させることにより、接触導体117がライティングダクト200の導体205に接触して導通し、導体205から接触導体117へ電力を供給可能となる。また、係止片116が溝206に填まり込むので、係止片116を介してコネクター115がライティングダクト200に固定される。この状態では、コネクター115はライティングダクト200の長手方向にも移動しない。また、ライティングダクト200に電源収容部110を接続すると、接触導体117を介して、電源収容部110の電源回路が商用交流電源に接続され、プロジェクター1bが動作可能となる。
このように、プロジェクター1bは、容易にライティングダクト200に取り付けることができ、取付状態では、プロジェクター1bはライティングダクト200から吊り下げられた状態で支持される。また、取付状態において、プロジェクター100は、電源収容部110の長手方向がライティングダクト200の長手方向に沿った向きとなる。
なお、電源収容部110に、コネクター115とは別に、プロジェクター1bの設置状態を安定させるためのコネクター(図示略)を設けてもよい。このコネクターは、例えば、ネジ(図示略)の回転と連動する係止片(係止片116と同様)を有し、例えば、当該コネクターをライティングダクト200に嵌合させてネジ(図示略)を回転させることで、ライティングダクト200に係合する。このコネクターを、電源収容部110の上面においてコネクター115から離れた位置に設けることで、電源収容部110を、ライティングダクト200の長手方向に沿った向きで、より確実に支持できる。
電源収容部110には支持軸131が設けられる。支持軸131は、電源収容部110の底面に、プロジェクター100の設置状態で下向きに立設される棒状部材である。支持軸131は、電源収容部110に固定され、ボールジョイント132(連結部)を介してプロジェクター本体120の上面に連結され、電源収容部110とともにプロジェクター本体120を支持する。プロジェクター本体120は、ボールジョイント132を支点として、電源収容部110に対して自在に向きを変えることができる。
プロジェクター本体120は、略円筒形に構成され、プロジェクター本体120の前端面である前面125には、投射部20が光を投射する投射口128が設けられる。
ボールジョイント132を支点とするプロジェクター本体120の動きについて、X、Y、Zの各軸を基準として説明する。Y軸は、ライティングダクト200が設置されている設置面(例えば、天井面)と並行でかつライティングダクト200の長手方向に沿った軸である。Y軸は、電源収容部110の長手方向に沿った軸ということもできる。X軸は、設置面と並行でかつY軸に垂直な軸であり、Z軸は、X軸及びY軸に垂直である。なお、X、Y、Zの各軸は方向を特定するものであり、図1及び後述する各図に示す位置に限定されない。
ボールジョイント132を支点としてプロジェクター本体120をX軸まわりに回動させることにより、光軸Lは、X軸を中心として回動する。また、プロジェクター本体120をボールジョイント132においてY軸まわりに回動させることで、光軸Lは、Y軸を中心として回動する。同様に、プロジェクター本体120をZ軸まわりに回動させることで、光軸Lは、Z軸を中心として回動する。
従って、プロジェクター1bでは、電源収容部110をライティングダクト200に取り付けて固定された状態で、光軸Lを、X軸、Y軸、及びZ軸の3軸方向のいずれの方向にも自在に動かすことができ、投射口128から所望の方向に光を投射できる。
図12(A)に示すように、投射部20は、プロジェクター本体120に収められ、軸受け105(支持部)、106(支持部)により、プロジェクター本体120の長手方向に沿う軸まわりに回動可能に、プロジェクター本体120の内部で支持される。軸受け105、106の仕様により、投射部20を回転させることが可能な範囲が規定されるが、この範囲は、プロジェクター本体120の周方向に90度未満であってもよい。
投射部20の基端部には、周面にギヤ127が形成される。ギヤ127は投射部20の外周面を一周するように形成され、ギヤ217には、投射部駆動モーター25の駆動軸に連結されるギヤがかみ合う。投射部駆動モーター25は、第1の実施形態と同様に、制御部11の制御により回転する。この構成により、投射部駆動モーター25が回転すると投射部20が駆動され、回転する。また、投射部20の基端部には回転量検出部26が配置される。投射部20の回転の軸は、例えば図12(A)に示すように、プロジェクター本体120の中心軸である。この中心軸は前面125の中心を通り、投射部20は、この中心軸を中心に図中矢印で示す方向に回動する。投射部20はプロジェクター本体120に対し中心軸を中心に相対的に回動可能であり、プロジェクター本体120は支持軸131により電源収容部110に支持されるため、プロジェクター1bの取り付け後は、プロジェクター本体120に対して投射部20が回転する。
図11及び図12(A)に示すように、本実施形態では、撮像部32は、電源収容部110の正面に配置される。撮像部32は、第1の実施形態と同様に、投射部20が画像光を投射する方向を撮像する。
また、プロジェクター本体120の前面125の中央には投射口128が配置される。投射口128は、投射部20(図4)が光を発する開口であり、透光性のレンズやカバーで覆われてもよいし、投射口128の内部にレンズが配置されてもよく、単なる開口であってもよい。投射口128から投射される光の光軸を、図12(A)に符号Lで示す。投射口128は、光軸Lがプロジェクター本体120の中心軸、つまり投射部20の回転軸と同一直線上で重なるように配置される。
プロジェクター1bにおいては、制御部11が、プロジェクター1と同様に投射部駆動モーター25を駆動することで、投射部20を回転させることができる。これにより、投射部20の画像光を、プロジェクター本体120の中心軸を中心として回動させることができる。
また、プロジェクター本体120はボールジョイント132により回動自在に支持されるので、ユーザーが手動でプロジェクター本体120を回動させることができる。例えば、プロジェクター本体120をボールジョイント132においてY軸まわりに回動させることで、光軸Lを、Y軸を中心として回動させることができる。同様に、プロジェクター本体120を、ボールジョイント132においてZ軸まわりに回動させることで、光軸Lを、Z軸を中心として回動させることができる。また、プロジェクター本体120を、ボールジョイント132においてX軸まわりに傾くように回動させてもよい。
従って、プロジェクター1bでは、電源収容部110をライティングダクト200に取り付けて固定された状態で、光軸Lを、X軸、Y軸、及びZ軸の3軸を中心として動かし、所望の方向に光を投射できる。
この図11及び図12に示すプロジェクター1bの制御系の構成は、図2に示したプロジェクター1の制御系と同様に構成される。制御部11は、図5及び図7に示す動作を、プロジェクター1と同様に実行することができる。これにより、第3の実施形態に係るプロジェクター1bは、プロジェクター1と同様の効果を奏する。投射部駆動モーター25により投射部20を回転させる動作は、プロジェクター1bをライティングダクト200に取り付けた状態において、例えば自動的に実行できる。このため、プロジェクター1bをライティングダクト200から取り外したり、手動でプロジェクター本体120を回動させたりすることなく、投射部20の画像光を回動させることができる。ライティングダクト200が天井や高所の壁面に取り付けられる場合には、特に有用である。
また、プロジェクター1bは、天井等に固定されるライティングダクト200により支持され、吊り下げ設置される。このため、プロジェクター1bから壁面やスクリーンSCに画像を投射すると、ねじれ方向の歪みを生じやすい。この場合、プロジェクター1bは、図5に示した動作により、ねじれによる歪みを投射部20の回転により、投射画像の品位を低下させずに、負荷の軽い処理により補正できる。従って、ライティングダクト200に固定するプロジェクター1bの特性を生かして、高品位の画像を投射できる。
なお、上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、プロジェクター1、1a、1bは、スクリーンSCの正面側に配置されてスクリーンSCの正面に投射画像Pを投射する構成に限定されず、スクリーンSCの背面側に配置されるリアプロジェクション型のプロジェクターであってもよい。また、上記実施形態では、制御部11が、撮像部32の撮像画像データに基づき、投射画像Pの歪みを補正する回転方向、回転量、補正パラメーター等を求める例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部11が撮像部32の撮像画像データを通信部16により外部のコンピューターに送信してもよい。この場合、プロジェクター1の外部のコンピューターが、投射部20の光軸とスクリーンSCとの相対的な位置または方向を求め、回転方向、回転量、補正パラメーターを求めることができる。プロジェクター1a、1bにおいても同様である。
また、図2、図9に示した各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能ブロックに対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター1、1a、1bの他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1、1a、1b…プロジェクター、10…プロジェクター本体、11…制御部、12…I/F部、13…画像処理部、14…表示駆動部、15…光源制御部、17…記憶部、17a…回転属性設定データ、17b…補正データ、20…投射部、21…光源、22…変調部、22a…液晶表示パネル、23…投射光学系、25…投射部駆動モーター(駆動部)、26…回転量検出部(検出部)、30…画像供給装置、32…撮像部、105、106…軸受け、120…プロジェクター本体、121…基部、127…ギヤ、128…投射口、131…支持軸、200…ライティングダクト、211…投射部本体、213…ギヤ、217…ギヤ、221、222…軸受け(支持部)、223…ギヤ、225…回転規制部、227…ギヤ、SC…スクリーン。

Claims (7)

  1. 光源と、画像データに基づき前記光源が発する光を変調して画像光を生成する変調部とを有し、前記変調部が生成する前記画像光を投射する投射部と、
    前記投射部を、前記画像光の光軸に対して垂直な面内で回転可能に支持する支持部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. プロジェクター本体と、前記光源を含む前記投射部を収容する投射部本体と、を備え、
    前記支持部は、前記投射部本体を前記プロジェクター本体に対し回転可能に支持すること、
    を特徴とする請求項1記載のプロジェクター。
  3. 前記画像データを補正する画像処理部と、
    前記画像処理部により、前記投射部本体の回転量に対応する補正を実行させる制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載のプロジェクター。
  4. 前記投射部本体に駆動力を与えて回転させる駆動部を備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して前記投射部本体を回転させ、前記投射部本体の回転量に対応する補正を前記画像処理部に実行させること、
    を特徴とする請求項3記載のプロジェクター。
  5. 前記制御部は、前記画像データの属性に基づいて前記投射部本体の回転の要否を判定し、前記投射部本体の回転が必要であると判定した場合には、前記駆動部により前記投射部本体を回転させるとともに、投射面に投射される画像を回転させる補正を、前記画像処理部に実行させること、
    を特徴とする請求項4に記載のプロジェクター。
  6. 前記投射部本体の回転量を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記検出部が検出する前記投射部本体の回転量に対応する補正を、前記画像処理部に実行させること、
    を特徴とする請求項3記載のプロジェクター。
  7. 画像データに基づいて、光源が発する光を変調して画像光を生成し、投射する投射部と、前記投射部を、前記画像光の光軸に対して垂直な面内で回転可能に支持する支持部と、を備えるプロジェクターを制御して、
    前記投射部の回転量に対応して前記画像データを補正すること、
    を特徴とするプロジェクターの制御方法。
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