JP2016010025A - 映像投影装置、映像投影方法、及びプログラム - Google Patents

映像投影装置、映像投影方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】映像投影装置を設置調整するに際して、スクリーン上に投影された投射画像の輪郭の視認性を向上させ、設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図る。【解決手段】入力した映像データに基づいて投影画像を生成して投影する映像投影装置であって、自機の変位を加速度センサ93で検出し、CPU73は、加速度センサ93の検出結果に基づいて、自機3の変位の有無を判定し、自機に変位があったと判定した場合に、自機の設置処理として投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成することで、投射画像PIの中に第1の輪郭画像に対応する第1の輪郭線F1が表示される。【選択図】図8

Description

本発明は、スクリーンなどに映像を投影する映像投影装置、映像投影方法、及びプログラムに関する。
スクリーンなどの被照射面に映像を投影する映像投影装置は一般的にプロジェクタと呼ばれ、長い歴史を持っている。
この種の装置は、古くはリバーシブルフィルムのスライドに光を当ててスクリーンや壁面に投影するスライドプロジェクタとして一般家庭でも親しまれ、学校や企業などの団体では、画像を描いた透明なシートに光を当ててスクリーン上に投影するオーバーヘッドプロジェクタとして広く普及していた。
これに対して技術革新が進んだ現在、プロジェクタというと、一般的に、電気信号として出力される画像データを可視化して投影できるようにしたものを指し示すようになってきている。画像データはHDMI(登録商標)やDVI、VGAなどのインターフェースを介してテレビなどの映像機器やパソコンから送ることができるため、動画はもちろんのこと、あらゆる映像を映し出すことができる。
このようなプロジェクタを動作方式から分類すると、CRTを利用したCRT方式と、ライトバルブを利用したライトバルブ方式の二種類に大別することができる。ライトバルブ方式は光源からの光をライトバルブで変調して投影する方式であり、近年主流を占めつつある。液晶プロジェクタ、DLPプロジェクタ、LCOSプロジェクタ、GLVプロジェクタはライトバルブ方式である。
ちなみに液晶プロジェクタは液晶パネルに画像を形成し、この液晶パネルに光を透過させてスクリーン上に投影する方式である(特許文献1参照)。いわば透過型であるといえよう。
これに対してDLP(Digital Light Processing)プロジェクタ、LCOSプロジェクタ、GLVプロジェクタはいずれも、画像を形成する素子に光を当て、その反射光をスクリーンなどに投影するいわば反射型のプロジェクタである。
DLPプロジェクタはDMD(Digital Mirror Device)と呼ばれる極小のマイクロミラーを多数マトリクス配列した反射型の表示素子を利用し(特許文献2参照)、LCOSプロジェクタはLCOS(Liquid crystal on silicon)と呼ばれる反射型液晶素子を利用し(特許文献3参照)、GLVプロジェクタはGLV(Grating Light Valve)と呼ばれる反射型の表示素子を利用する(特許文献4参照)。
CRT方式を採用したプロジェクション型テレビなどの一部に定置式の映像投影装置、つまりプロジェクタが存在するが、プロジェクタといえば可搬式であるのが一般的である。テーブルや移動型専用スタンドなどに据え付け、用意したスクリーンに拡大投影するという使用形態である。
このため映像投影装置を使用するに際しては、スクリーンなどの被照射面に対して、的確な位置に映像を投影することができるように機器を設置調整しなければならない。この設置調整は、スクリーンに投影された投影画像(以下、本明細書の全体を通じて「投射画像」と呼ぶ)を目視しながら、映像投影装置の向きを上下左右に調整することによって行う。
この際、スクリーン上に投影された投射画像の左右位置を合わせる調整はもとよりのこと、上下位置を合わせる調整、つまり映像投影装置の角度の調節も重要である。スクリーンに対して機器が仰角又は俯角を持つと、投射画像が台形に歪むからである。
もっとも最近の機器は台形補正機能(キーストン)を備えるものが多く、この手の映像投影装置では投射画像の台形歪みを自動的に補正するため、機器の角度調節に神経を尖らせる必要がない。とは言っても台形補正は画素変換(スケーリング)によって元の画像を変形させる仕組みなので、画質の劣化を生じさせてしまうことに留意が必要である。高品質な画像を得たい場合には、依然として機器の角度調節に気を配らなければならない。
このように、映像投影装置を使用するに際しては、正しい設置調整が求められる。
ところがスクリーン上に投影された投射画像によってはその輪郭がわかりにくい場合があり、設置調整のための作業に支障をきたしてしまうといった問題があった。
例えば周辺が暗い色になっている映像の場合、投影範囲とその外側の範囲との境界が判然とせず、映像投影装置の設置調整作業が困難をきわめる。
そこでスクリーン上に投影された投射画像の輪郭がはっきりしない場合には、周辺が明るい色の投影画像に切り替えてスクリーンに投影し直し、あらためて設置調整作業をやり直すということが行われており、作業運用によって問題の解決を図っている。
ところがこのような作業は煩わしいばかりでなく、映像投影装置の設置調整に要する時間を無駄に長引かせてしまうため、その解決策が従来から切望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、映像投影装置を設置調整するに際して、スクリーン上に投影された投射画像の輪郭の視認性を向上させ、設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図ることにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、入力した映像データに基づいて投影画像を生成して投影する映像投影装置であって、自機の変位を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、前記自機の変位の有無を判定する判定手段と、前記自機に変位があったと判定した場合に、前記自機の設置処理として前記投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成する輪郭画像生成手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、自機に変位があったと判定されている間はその設置調整作業がなされているとみなし、投影画像の中に投影範囲の輪郭を示す第1の輪郭画像を生成してこれを被照射面に投影することができ、従って、例えば投影範囲とその外側の範囲との境界が判然としない投影画像であっても、投影範囲の輪郭をはっきりさせて投影範囲の視認性を向上させ、映像投影装置の設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図ることができる。
本発明の一実施形態に係る映像投影装置の斜視図である。 外装カバーを取り外し、内部の構成部品を露出させた状態を示す斜視図である。 ランプユニットと光学ユニットとを示す斜視図である。 ランプユニットと光学ユニットとを示す水平断面図である。 各部の電気的構成を示すブロック図である。 映像投影装置の設置作業の様子を示す模式図である。 主制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は設置処理を実行しないで投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示した図、(b)は設置処理を実施して第1の輪郭画像を生成した投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示する模式図である。 (a)は設置処理を実行しないで投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示した図、(b)は設置処理を実施して第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを生成した投影画像をスクリーンに映し出した投射画像の一例(台形補正の場合)を示す模式図である。 (a)は設置処理を実行しないで投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示した図、(b)は設置処理を実施して第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを生成した投影画像をスクリーンに映し出した投射画像の別の一例(アスペクト比が異なる場合)を示す模式図である。 ガンマ補正の際のガンマカーブを示すグラフ図である。 (a)は設置処理を実行しないで投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示した図、(b)設置処理を実施して第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを生成し(アスペクト比が異なる場合)、なおかつ明度を下げた投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示する模式図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
<装置の基本構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る映像投影装置の斜視図である。
図1に示すように、映像投影装置1は平坦な矩形形状のハウジング11の正面に光学装置42(図2〜図4参照)が備える投射ユニット40の一部を露出させ、上面に操作部21、正面に各種の端子群31を配列している。ハウジング11はベース12に外装カバー13を着脱自在に取り付けた構造である。
操作部21は、電源スイッチ15、中心に「決定ボタン」を備える四接点スイッチ16、「メニュー」「フォーカス」「入力」「AVミュート」からなるプッシュスイッチ17、及びインジケータ18を備えている。
端子群31としては、コンピュータ入力端子32、ビデオ入力端子33、HDMI(登録商標)端子34、音声入力端子35、音声出力端子36、有線LAN端子37、及びUSB端子38が設けられている。
図2は、外装カバーを取り外し、内部の構成部品を露出させた状態を示す斜視図である。
図2に示すように、映像投影装置1の構成部品の多くはハウジング11のベース12に搭載されている。
このような構成部品としては、光源装置41、前述した光学装置42、電源回路43、各種のファン類44などを備えている。いうまでもなく制御回路70も構成部品としてベース12に搭載されている。
図3は、ランプユニットと光学ユニットとを示す斜視図である。図4は、ランプユニットと光学ユニットとを示す水平断面図である。
図3及び図4に示すように、光源装置41は光源としてランプ45を備えている。このランプ45は高圧水銀ランプであり、光学装置42にむけて白色光を照射する。
図4に示すように、光学装置42は照明ユニット50と前述の投射ユニット40とを備え、画像形成素子としてDMD(Digital Mirror Device)素子56を使用している。
このDMD素子56は、矩形形状をした極小のマイクロミラーを多数マトリクス配列した反射型の表示素子であり、オン・オフ信号に応じて個々のマイクロミラーの向きを切り替える。
照明ユニット50はカラーホイール51、ライトトンネル52、リレーレンズ53、平面ミラー54、及び凹面ミラー55を備えている。
カラーホイール51は、光源装置41のランプ45が照射する白色光を単位時間ごとにRGBの各色が繰り返す光に変換し、ライトトンネル52に向けて出射する。ライトトンネル52は板ガラスを張り合わせて筒状に形成したもので、カラーホイール51から出射された光をリレーレンズ53に導く。リレーレンズ53は二枚のレンズを組み合わせたもので、ライトトンネル52から出射される光の軸上色収差を補正しつつ集光する。そして平面ミラー54及び凹面ミラー55は、リレーレンズ53が出射した光を反射してDMD素子56へと集光する。
DMD素子56は、映像投影装置1が端子群31に接続された機器、例えばパソコンから取り込んだ映像データに基づいて個々のマイクロミラーが時分割駆動される。つまりDMD素子56にオン・オフ信号を与え、個々のマイクロミラーの向きを切り替える。このような時分割駆動によってDMD素子56は、投射ユニット40に入射する光(使う光)と、入射しない光(捨てる光)とを切り替え、スクリーンに投影する投影画像を生成する。
投射ユニット40は、複数枚のレンズ群58からなり、DMD素子56により反射された当該投射ユニットに向かう光を拡大してスクリーンに投影する。なお、投射ユニット40のレンズ群58に入射されるのは、DMD素子56のマイクロミラーを反射した「使う光」であり、「捨てる光」は投射ユニット40が備えるOFF光板(図示せず)に導かれる。
このような投射ユニット40は、レンズ群の相対的な位置関係を変更することで、スクリーン上に投影する投射画像PI(図6参照)の拡大倍率を変更することができる。
図5は、各部の電気的構成を示すブロック図である。
映像投影装置1の制御回路70は、主制御部71を主体に構成されている。
主制御部71は、各種演算処理を実行するCPU73に、ROM75とSDRAM77とNVRAM79とを接続して構成されている。データを固定的に記憶するROM75にはBIOSや制御プログラムなどが格納されている。CPU73はデータを書き換え自在に記憶するSDRAM77をワークエリアとして利用し、ROM75が格納する制御プログラムに従って各部を制御する。NVRAM79は、映像投影装置1の電源オフ時にも各種の設定情報などを記録しておくデータ保持メモリデバイスである。
このような主制御部71には、操作制御部81、映像音声処理部83、ランプ駆動部85、光学制御部91、及び加速度センサ93が接続されている。
操作制御部81は、前述した操作部21からの信号を取り込んで主制御部71に入力する入力回路である。主制御部71のCPU211aは、操作制御部81から入力した信号に応じた処理を実行する。
映像音声処理部83は、前述した端子群31のインターフェースである映像入力端子部89から映像データ及び音声データを取り込む集積回路である。
取り込んだデータのうち映像データについては、主制御部71が処理可能なRGBの映像データの形式に調整し、主制御部71に出力する。この際、映像音声処理部83はガンマ補正なども実行する。
取り込んだデータのうち音声データについては、音声出力ユニット87に出力する。音声出力ユニット87は、音声データをD/A変換したアナログ音声信号をアンプ(図示せず)で増幅してスピーカ(図示せず)から出力する。
ランプ駆動部85は、ランプ45を始動して点灯させる放電灯点灯回路であり、CPU73からの命令に従ってランプ45を始動又は消灯させる。
光学制御部91は、光学ユニット95、つまり光学装置42とDMD素子56とを駆動制御する集積回路である。
加速度センサ93は、ハウジング11に構成部品を収納した映像投影装置1の自機3(図1参照)に発生した加速度を検出するセンサである。なお、自機3に発生した加速度を検出することができるセンサであれば、その種類を問わずあらゆるセンサを用いることができる。
<装置の基本作用>
このような構成において、映像投影装置1は、端子群31に接続された機器、例えばパソコンなどから映像入力端子部89を介して映像データ及び音声データを取り込む。取り込んだ映像データについては、映像音声処理部83がRGBの映像データの形式に調整して主制御部71に転送し、音声データについては映像音声処理部83が音声出力ユニット87を駆動制御し、音声出力がなされる。
主制御部71は、映像音声処理部83からRGBの映像データが転送されると、これをスクリーン上に投影するために、カラーホイール51とDMD素子56を駆動制御する。つまり投影しようとする映像データに基づいてDMD素子56が備える個々のマイクロミラーを時分割駆動する。より詳細には、カラーホイール51の回転に同期させて、このカラーホイール51によって選択されているRGBのうちの一色に対応する画素(DMD素子56のマイクロミラー)に対応するオン・オフ信号を映像データに基づいて生成し、個々のマイクロミラーの向きを切り替える。この動作をRGBの順に繰り返すことで、DMD素子56には映像データに基づく時分割された投影画像が生成される。
そして、カラーホイール51の回転によって繰り返し生成される個々のRGBの光は、ライトトンネル52からリレーレンズ53に入射されてDMD素子56に集光される。そして映像データに従った色の画素(DMD素子56のマイクロミラー)の反射光のみが投射ユニット40に入射され、レンズ群58によってスクリーン上に拡大投影される。これがRGBの色ごとに繰り返されることで、映像データに基づく完全な投影画像が投射画像PIとしてスクリーンに投影される。
<装置の設置調整>
映像投影装置1を使用する際には、投影画像を投影するスクリーンなどの被照射面に対して、的確な位置に映像を投影することが必要である。このため、映像投影装置1の設置調整を行う必要がある。
図6は、映像投影装置の設置作業の様子を示す模式図である。
図6に示すように、映像投影装置の設置調整は、スクリーン(図示せず)に投影された投射画像PI(PIa、PIb)を目視しながら、映像投影装置1の向きを上下左右に調整することによって行う。
以下、このような映像投影装置1の設置調整について説明する。
図7は、主制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
映像投影装置1の主制御部71が備えるCPU73は、ROM75に格納された制御プログラムを順次に読み出して処理を実行する。
まずCPU73は、加速度センサ93が検出した加速度の検出値を読み込む(ステップS5)。そしてROM75に格納された予め定義しておいた閾値と加速度センサ93の検出値とを比較し、加速度の検出値が閾値以上になったかどうかを判定する(ステップS10)。
CPU73は、加速度の検出値が閾値以上の値になっていないと判定した場合(ステップS10のN)、ステップS5に戻り、上述した処理を繰り返す(待機処理)。一方、CPU73は、加速度の検出値が閾値以上の値になっていると判定した場合(ステップS10のY)、ステップS15に進む。
ステップS5、S10の処理は、映像投影装置1の設置調整がなされているかどうかを推定する処理である。つまり映像投影装置1の設置調整に際しては、図6に例示するように映像投影装置1の向きを上下左右に調整する。このため映像投影装置1が揺すられ、その自機3には変位が発生する。このため、映像投影装置1の自機3に変位が発生した場合、設置調整差が行なわれていると推定することができる。
ただし、映像投影装置1の自機3に変位が生じたからといって、必ず設置調整作業が行なわれているとは限らない。例えば操作部21を操作した拍子に映像投影装置1が揺すられたり、設置した机が揺れて映像投影装置1も揺すられたりするということが予想され、このような場合にも映像投影装置1の自機3に変位が発生することになる。
そこで、本実施の形態では、映像投影装置1の自機3にある程度の以上の加速度が発生した場合には設置調整作業が行なわれている蓋然性が認められると考える。この思想のもとに、加速度センサ93が測定した加速度の検出値が上記閾値以上の値になったことで、映像投影装置1の設置調整がなされていると判断することにする。
従って上記閾値は、映像投影装置1の設置調整がなされているのだろうと推定される程度の加速度の検出値として、制御プログラムに定義(記憶)されている。
図7の説明に戻り、加速度センサ93が検出した加速度の検出値が閾値以上の値になったと判定した場合、CPU73は、設置処理を実行する(ステップS15)。この処理では、DMD素子56に生成する投影画像として、今まで投影していた投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成する処理と、これに付帯する各種の処理を行うことを意味している。つまり設置調整作業を容易にするための処理である。このような設置処理の詳細については後述する。
ステップS15において設置処理を実行した後、CPU73は、再び加速度センサ93が検出した加速度の検出値を読み込み(ステップS20)、検出した加速度が前述した閾値以上の検出値になったかどうかを判定する(ステップS25)。
ここで、加速度の検出値が閾値以上の検出値になっていないと判定した場合(ステップS25のN)、CPU73は例えばSDRAM77のワークエリア上で経過時間カウンタを加算し(ステップS30)、この経過時間カウンタの値によって判定される経過時間が制御プログラムに記憶(定義)された指定時間を経過したかどうかを判定する(ステップS35)。経過時間が指定時間を経過していないと判定した場合には(ステップS35のY)、ステップS20の処理に戻る。
設置処理は、DMD素子56に生成する投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を示す第1の輪郭画像を生成するなど、本来の投影画像を変更する処理である。従って映像投影装置1の設置調整作業が終了すれば、速やかに設置処理を終了すべきである(ステップS45参照)。
しかし、設置調整作業に際しては、絶え間なく次々と映像投影装置1の自機3に閾値を超える値の加速度が発生するとは限らず、むしろそのような加速度が発生する区間と発生しない区間とを繰り返すのが普通であると考えられる。
そこで、本実施の形態では、映像投影装置1の自機3に閾値を超える値の加速度が発生していなくても設置調整作業が行なわれているであろうと推定される時間を「指定時間」として制御プログラムに定義(記憶)し、この指定時間が経過するまでは(ステップS35のY参照)、設置処理を継続することにした。
このような意図から、上記経過時間のカウントアップ中(ステップS20〜S35)、加速度センサ93が検出した加速度の検出値が上記閾値以上の値になったと判定した場合(ステップS25のY)、CPU73は経過時間カウンタをリセットし(ステップS40)、ステップS20の処理に戻る。つまり制御プログラムが定義する指定時間というのは、設置調整作業が開始してから終了するまでの時間を意図しているわけではなく、映像投影装置1の自機3に変位が発生しない時間がこれだけ続けば設置調整作業が完了しているであろうと推定される時間を意図している。
従ってCPU73は、指定時間が経過するまで映像投影装置1の自機3に上記閾値以上の値の加速度が発生しなければ(ステップS35のY)、設置処理を終了する(ステップS45)。
<設置処理>
図8(a)(b)〜図12に基づいて、ステップS15で実行される設置処理について説明する。図8(a)は設置処理を実行しないで投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示した図、(b)は設置処理を実施して第1の輪郭画像を生成した投影画像をスクリーンに映し出した投射画像を例示する模式図である。
図8(a)(b)〜図11において、DMD素子56に生成する投影画像(台形補正、アスペクト比補正などのサイズ変更処理をしない場合の投影画像)の投射可能範囲を符号A1とし、DMD素子56に生成する実際の投影画像(実投影画像)の最大投射範囲を符号A2として現すこととする。
図8(a)(b)〜図11に示すように、DMD素子56に生成した投影画像を投影して投射画像PIをスクリーン(図示せず)に表示する際に、投影画像の投影範囲、つまり投射可能範囲A1が発生する。この投射可能範囲A1は、元の映像データに歪みが発生したり、アスペクト比にずれが発生したりするなどの現象を考慮しない範囲である。
従ってスクリーンに対して機器が仰角又は俯角を持つ場合には、台形に歪んだ範囲となる(図9(a)(b)参照)。一方、元の映像データとアスペクト比が異なる場合には、投影画像の上下又は左右にブランク領域Bを含む範囲となる(図10(a)(b)、図12(a)(b)参照)。
つまり投射可能範囲A1は、DMD素子56に生成する実投影画像の最大投射範囲A2に必ずしも一致するとは限らず、一致する場合もあれば(図8(a)(b)参照)、一致しない場合もある(図9(a)(b)、図10(a)(b)、図12(a)(b)参照)。
(1)投射可能範囲A1が最大投射範囲A2に一致する場合について説明する。
映像投影装置1の設置調整は、その投射可能範囲A1(=最大投射範囲A2)をスクリーン上の適当な位置に位置合わせすることによって行う。
ところが図8(a)に示すように、スクリーン上に投影された投射画像PIによってはその輪郭がわかりにくい場合がある。例えば周辺が暗い色になっている映像の場合、投影範囲とその外側の範囲との境界が判然とせず、投射画像PIの輪郭がわかりにくい。このため映像投影装置1の設置調整作業が困難をきわめる。
そこで本実施の形態では、DMD素子56に生成する投影画像の中に投影範囲の輪郭を示す第1の輪郭画像を生成する処理を実行する。この処理は、ROM75に格納された制御プログラムに従いCPU73が実行する処理である。
その結果、図8(b)に示すように、投射画像PIには、投影画像に生成された第1の輪郭画像に対応する第1の輪郭線F1が表示される。これによって映像投影装置1の設置調整作業の容易化が図られる。
(2)投射可能範囲A1が最大投射範囲A2に一致しない場合について説明する。
(a)台形補正をした場合に発生する問題点について説明する。
図9(a)(b)に例示するように、映像投影装置1がスクリーンに対して仰角又は俯角を持つと、投射画像PIが台形に歪む。
そこで本実施の形態の映像投影装置1は台形補正機能(キースント)を備え、投射画像PIが台形に歪む場合には台形補正処理を実行し、矩形に整えられた画像が投射画像PIとしてスクリーンに投影されるようにする。台形補正処理は画素変換(スケーリング)によって元画像に変更を加える処理であり、それ自体は周知の処理なのでその処理内容の説明は省略する。
ところで台形補正処理を実行した場合、図9(a)に示すように、実画像の最大投射範囲A2が台形に変形する投射可能範囲A1と一致せず、投射可能範囲A1よりも小さな画像としてスクリーンに表示される。つまり投射可能範囲A1中の最大投射範囲A2以外の領域は、ブランク領域Bとして黒く表示される。あるいは必ずしも黒表示でなくても良いのだが、ブランクであることを示す何らかの表示がなされる。
ここで、問題点として、一般的には黒表示されるブランク領域Bと台形補正された実投影画像の最大投射範囲A2との境界が、投射画像PIによってはわかりにくくなる場合がある。例えばブランク領域Bが黒く表示され、投射画像PIの周辺が暗い色である場合、ブランク領域Bと最大投射範囲A2との境界が判然とせず、最大投射範囲A2に表示される実投影画像の輪郭がわかりにくくなってしまう。このため設置調整作業に際して行なうべき投影画像の位置決め作業が困難になるという問題が発生する。
(b)アスペクト比の補正をした場合に発生する問題点について説明する。
映像投影装置1は、端子群31に接続された機器から映像入力端子部89を介して映像データを取り込み、取り込んだ映像データを投射画像PIとしてスクリーンなどの被照射面に再現する。この際、映像投影装置1もそれ自体特定のアスペクト比をもってDMD素子56に投影画像を生成し、投射画像PIとして投影するが、これが映像データのアスペクト比と一致しない場合がある。
そこで本実施の形態の映像投影装置1はアスペクト比補正機能を備え、アスペクト比が一致しない場合にはアスペクト比補正処理を実行し、元の映像データのアスペクト比のとおりの画像が投射画像PIとしてスクリーンに投影されるようにする(図10(a)(b)、図12(a)(b)参照)。アスペクト比補正処理は画素変換(スケーリング)によって元画像に変更を加える処理であり、それ自体は周知の処理なのでその処理内容の説明は省略する。
ところで図10(a)及び図12(a)に示すように、アスペクト比補正処理を実行した場合、実画像の最大投射範囲A2が投射可能範囲A1と一致せず、投射可能範囲A1よりも小さな画像としてスクリーンに表示される。つまり投射可能範囲A1中の最大投射範囲A2以外の領域は、ブランク領域Bとして黒く表示される。あるいは必ずしも黒表示でなくても良いのだが、ブランクであることを示す何らかの表示がなされる。
図10(a)及び図12(a)は映像データのアスペクト比の方がDMD素子56に生成する投影画像のアスペクト比よりも横長である場合の一例を示している。このため、投射画像PIの上下にブランク領域Bが出現している。これに対して映像データのアスペクト比の方がDMD素子56に生成する投影画像のアスペクト比よりも縦長である場合には、投射画像PIの左右にブランク領域Bが出現する。
ここで、問題点として、一般的には黒表示されるブランク領域Bと実投影画像の最大投射範囲A2との境界が、投射画像PIによってはわかりにくい場合がある。例えばブランク領域Bが黒く表示され、投射画像PIの周辺が暗い色である場合、ブランク領域Bと最大投射範囲A2との境界が判然とせず、最大投射範囲A2に表示される実投影画像の輪郭がわかりにくくなってしまう。このため、設置調整作業に際して行なうべき実投影画像の位置決め作業が困難になるという問題が発生する。
(c)問題点の解決手法について説明する。
以上説明した問題点を解決するために本実施の形態では、DMD素子56に生成する投影画像の中に実投影画像の輪郭を示す第2の輪郭画像を生成する処理を実行する。この場合、第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを互いに識別する識別処理を行って生成する。
この識別処理では、第1の輪郭画像の色と、第2の輪郭画像の色とが異なるように色分けする。一例として、第1の輪郭画像は赤色、第2の輪郭画像は青色とする。第1の輪郭画像と第2の輪郭画像との識別が可能であれば、もちろん他の色でも良い。
このような処理は、ROM75に格納された制御プログラムに従いCPU73が実行する処理である。
その結果、図9(b)、図10(b)及び図12(b)に示すように、投射画像PIには、投影画像に生成された第1の輪郭画像に対応する第1の輪郭線F1と、第2の輪郭画像に対応する第2の輪郭線F2とが異なる表示色で表示される。これによって映像投影装置1の設置調整作業の容易化が図られる。
(3)明度調節について説明する。
前述したとおり、映像音声処理部83はガンマ補正を実行する。
つまり図11に示すように、映像データが含む各画素の輝度値(入力)とスクリーンに表示される投射画像PIの輝度(出力)とがリニアなガンマカーブを描いて変化するように、ガンマ値を補正する。図11中、通常使用時のガンマカーブをaで示す。
これに対して、映像投影装置1の設置調整作業時には、誤って人のいる方向に映像投影装置1を向けてしまう可能性がある。この場合には図12(a)に例示する投射画像PIをスクリーンに表示する場合の投射ユニット40からの照射光が人の目に入ってしまい、眩しさを感じさせるなどの不都合が発生する。
そこで本実施の形態では、設置調整作業に際して、ガンマカーブを図11中にbで示すようなカーブに設定し、投射画像PIの明度を低下させる。
このような処理は、ROM75に格納された制御プログラムに従いCPU73が映像音声処理部83にガンマ補正信号を与えることによって実行される。
その結果、図12(b)に例示するように、投射画像PIの明度が低下する。
以上説明したように本実施の形態によれば、映像投影装置1の自機3の変位が判定されている間はその設置調整がなされていると推定し、投影画像の中に投影範囲の輪郭を示す第1の輪郭画像を生成してこれをスクリーンなどの被照射面に投影する。これによって映像投影装置1の投射可能範囲A1を示す第1の輪郭画像に対応する第1の輪郭線F1が投射画像PIに表示されるため、投射可能範囲A1の輪郭がはっきりしてその視認性が向上し、設置調整作業の容易化が図られる。
また本実施の形態によれば、投射可能範囲A1が実投影画像の最大投射範囲A2に一致しない場合であっても、第2の輪郭線F2を表示すること最大投射範囲A2の外周輪郭をはっきりさせてその視認性を向上させ、映像投影装置の設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図ることができる。
この場合、第1の輪郭画像を投影した第1の輪郭線F1と第2の輪郭画像を投影した第2の輪郭線F2とを互いに識別する識別処理を行うので、第1の輪郭線F1と第2の輪郭線F2との間の錯綜を防止することができ、第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを明確に分けて示すことができる。このとき色分けによって第1の輪郭画像を投影した第1の輪郭線F1と第2の輪郭画像を投影した第2の輪郭線F2とを識別するので、複雑な処理を要することなく第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを明確に分けて示すことができる。
また本実施の形態によれば、設置処理の実行中、識別処理では、第1の輪郭画像を投影している場合、投影画像の明度を低下させるので、設置調整作業時に誤って人のいる方向に映像投影装置1を向けてしまい、輝度の高い照射光が人の目に入ったとしても、さほど眩しさを感じさせないようにすることができる。
また本実施の形態によれば、加速度センサ93の出力信号によって映像投影装置1の自機3の変位の有無を判定するので、簡単な構成によって確実に自機3に変位があったかどうかを判定することができる。この場合、加速度センサ93が予め決められた加速度を検出したことをもって、自機3が変位したと判定するので、ちょっとした微振動などが映像投影装置1の自機3に伝わり、設置調整作業中でないにもかかわらず設置処理が実行されてしまうような不都合を防止することができる。
さらに本実施の形態によれば、映像投影装置1の自機3が変位したと判定した後、変位があったことの判定を行わないまま予め決められた時間が経過するまでは設置処理を実行するので、設置調整作業が行われていることであろうと推定する際の推定の確実性を高めることができ、現実には設置調整作業中であるにもかかわらず、第1の輪郭画像を投影した第1の輪郭線F1や第2の輪郭画像を投影した第2の輪郭線F2が不意に消えてしまうというような不都合の発生を防止することができる。
<変形例>
実施に際しては、以下に例示する各種の変更や変形が可能である。
<変形例1>
第1の輪郭画像については、DMD素子56に生成する投影画像(台形補正、アスペクト比補正などのサイズ変更処理をしない場合の投影画像)の投射可能範囲A1を第1の輪郭線F1の形態で示すのみならず、各種の変形や変更が可能である。
例えば、投射可能範囲A1よりもやや内側の範囲を第1の輪郭線F1として表示する手法、投射可能範囲A1よりもやや外側の範囲を第1の輪郭線F1として表示する手法、投射可能範囲A1の周辺領域をグラデーション表示する手法、投射可能範囲A1の輪郭位置、そのやや内側又は外側の位置、あるいはその周辺のグラデーション表示を点滅表示する手法、などで投影画像を投影する投影範囲の輪郭、つまり投射可能範囲A1を示すようにしても良い。
<変形例2>
第2の輪郭画像についても、DMD素子56に生成する実際の投影画像(実投影画像)の最大投射範囲A2を第2の輪郭線F2の形態で示すのみならず、各種の変形や変更が可能である。
例えば、投射範囲A2よりもやや内側の範囲を第2の輪郭線F2として表示する手法、投射範囲A2よりもやや外側の範囲を第2の輪郭線F2として表示する手法、投射範囲A2の周辺領域をグラデーション表示する手法、投射範囲A2の輪郭位置、そのやや内側又は外側の位置、あるいはその周辺のグラデーション表示を点滅表示する手法、などで実投影画像を投影する投影範囲の輪郭、つまり投射範囲A2を示すようにしても良い。
<変形例3>
本実施の形態は、画像表示素子にDMD素子56を用いたDLPプロジェクタに適用した一例を示した。
これに対して、他の種類のライトバルブ方式のプロジェクタ、例えば液晶プロジェクタ、LCOSプロジェクタ、GLVプロジェクタなどに本実施の形態の設置処理を適用するようにしても良い。あるいはライトバルブ方式に限らず、CRT方式のプロジェクタへの適用も可能である。画像表示素子に第1の輪郭画像や第2の輪郭画像を形成し、スクリーンなどの被照射面に第1の輪郭線F1や第2の輪郭線F2を表示できるプロジェクタであれば、あらゆる種類のプロジェクタに本実施の形態の設置処理を適用することができる。
<変形例4>
本実施の形態では、CPU73が、加速度センサ93が検出した加速度の検出値が閾値以上になったかどうかを判定している(図7のフローチャート中のステップS10、ステップS25参照)。
これに対して実施に際しては、加速度センサ93が検出した加速度の検出値が閾値以下であるかどうか、加速度センサ93が検出した加速度の検出値が閾値を越えたかどうか、加速度センサ93が検出した加速度の検出値が閾値を越えていないかどうか、などの各種の変形や変更が可能である。
つまり本実施の形態は、加速度センサ93が予め決められた加速度を検出したことをもって、映像投影装置1の自機3の変位、つまり設置調整作業中であることを判定しているわけで、そのための具体的な処理内容については、各種の処理内容が実施可能である。
<変形例5>
本実施の形態では、CPU73が、経過時間カウンタの値によって判定される経過時間が制御プログラムに定義(記憶)された指定時間を経過したかどうかを判定している(図7のフローチャート中のステップS35参照)。
この場合の時間の経過というのは、実際の経過時間が指定時間以上になった場合、実際の経過時間が指定時間以下である場合、実際の経過時間が指定時間を超えた場合、実際の経過時間が指定時間を超えない場合、などの各種の算出手法によって求めることができる。
本実施の形態は、映像投影装置1の自機3に変位があったと判定した後、変位があったことを判定しないまま予め決められた時間が経過するまでは設置処理を実行するのであって、そのための具体的な処理内容については、各種の処理内容が実施可能である。
(6)その他
上記(1)〜(5)以外にも、あらゆる変形や変更が許容されることは言うまでもない。
<本発明の実施態様例と効果>
<第1態様>
本態様の映像投影装置1は、入力した映像データに基づいて投影画像を生成して投影する映像投影装置であって、自機3の変位を検出する加速度センサ93と、加速度センサ93による検出結果に基づいて、自機3の変位の有無を判定するCPU73と、自機3に変位があったと判定した場合に、自機3の設置処理として投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成するCPU73と、を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、自機の変位があると判定されている間はその設置時の調整がなされているとみなし、投影画像の中に投影範囲の輪郭を示す第1の輪郭画像を生成してこれを被照射面に投影することができ、従って、例えば投影範囲とその外側の範囲との境界が判然としない投影画像であっても、投影範囲の輪郭をはっきりさせてその視認性を向上させ、映像投影装置の設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図ることができる。
<第2態様>
本態様の輪郭画像生成手段は、投影画像中に映像データに対応する部分の輪郭を表す第2の輪郭画像を生成することを特徴とする。
本態様によれば、投影範囲と実投影画像の範囲とが一致しない場合であっても、投影画像の中に実投影画像の輪郭を示す第2の輪郭画像を生成してこれを被照射面に投影することができ、従って、例えば実投影画像の範囲とその外側の範囲との境界が判然としない実投影画像であっても、実投影画像の範囲の輪郭をはっきりさせてその視認性を向上させ、映像投影装置の設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図ることができる。
<第3態様>
本態様のCPU73は、第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを互いに識別する識別処理を行う、ことを特徴とする。
本態様によれば、第1の輪郭画像と第2の輪郭画像との間の錯綜を防止することができ、第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを明確に分けて示すことができる。
<第4態様>
本態様のCPU73による識別処理では、第1の輪郭画像の色と、第2の輪郭画像の色とが異なるように色分けする、ことを特徴とする。
本態様によれば、複雑な処理を要することなく第1の輪郭画像と第2の輪郭画像とを明確に分けて示すことができる。
<第5態様>
本態様のCPU73による識別処理では、第1の輪郭画像を投影している場合、投影画像の明度を低下させる、ことを特徴とする。
本態様によれば、設置調整作業時に誤って人のいる方向に映像投影装置を向けてしまい、輝度の高い照射光が人の目に入ったとしても、さほど眩しさを感じさせないようにすることができる。
<第6態様>
本態様の検出手段は、加速度センサ93である、ことを特徴とする。
本態様によれば、簡単な構成によって確実に自機に変位があったかどうかを判定することができる。
<第7態様>
本態様の自機3に変位があったと判定した後、判定手段での判定を行わないまま所定の時間が経過するまでは設置処理を行う、ことを特徴とする。
本態様によれば、設置調整作業が行われていることであろうと推定する際の推定の確実性を高めることができ、現実には設置調整作業中であるにもかかわらず、第1の輪郭画像や第2の輪郭画像を投影した輪郭画像が不意に消えてしまうというような不都合の発生を防止することができる。
<第8態様>
本態様の映像投影方法は、入力した映像データに基づいて投影画像を生成して投影する映像投影方法であって、自機3の変位を検出する加速度センサ93による検出結果に基づいて、自機の変位の有無を判定する判定ステップ(S10)と、自機3に変位があったと判定した場合に、自機3の設置処理として投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成する輪郭画像生成ステップ(S15)と、を備え、ことを特徴とする。
本態様によれば、自機の変位があると判定されている間はその設置時の調整がなされているとみなし、投影画像の中に投影範囲の輪郭を示す第1の輪郭画像を生成してこれを被照射面に投影することができ、従って、例えば投影範囲とその外側の範囲との境界が判然としない投影画像であっても、投影範囲の輪郭をはっきりさせてその視認性を向上させ、映像投影装置の設置調整作業の容易化と作業所要時間の短縮とを図ることができる。
<第9態様>
本態様のプログラムは、第8様の各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、各ステップをCPU73に実行させることができるので、自機の変位があると判定されている間はその設置時の調整がなされているとみなし、投影画像の中に投影範囲の輪郭を示す第1の輪郭画像を生成してこれを被照射面に投影することができる。
1…映像投影装置、3…自機、11…ハウジング、45…ランプ、71…主制御部、73…CPU、85…ランプ駆動部、91…光学制御部、93…加速度センサ
特開平05−011371号公報 特開2000−321529号公報 特開2013−003859号公報 特開2002−131838号公報

Claims (9)

  1. 入力した映像データに基づいて投影画像を生成して投影する映像投影装置であって、
    自機の変位を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、前記自機の変位の有無を判定する判定手段と、
    前記自機に変位があったと判定した場合に、前記自機の設置処理として前記投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成する輪郭画像生成手段と、を備える、ことを特徴とする映像投影装置。
  2. 前記輪郭画像生成手段は、前記投影画像中に前記映像データに対応する部分の輪郭を表す第2の輪郭画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像投影装置。
  3. 前記輪郭画像生成手段は、前記第1の輪郭画像と前記第2の輪郭画像とを互いに識別する識別処理を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像投影装置。
  4. 前記輪郭画像生成手段による前記識別処理では、前記第1の輪郭画像の色と、前記第2の輪郭画像の色とが異なるように色分けする、ことを特徴とする請求項3に記載の映像投影装置。
  5. 前記輪郭画像生成手段による前記識別処理では、前記第1の輪郭画像を投影している場合、前記投影画像の明度を低下させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像投影装置。
  6. 前記検出手段は、加速度センサである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の映像投影装置。
  7. 前記自機に変位があったと判定した後、前記判定手段での判定を行わないまま所定の時間が経過するまでは前記設置処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の映像投影装置。
  8. 入力した映像データに基づいて投影画像を生成して投影する映像投影方法であって、
    自機の変位を検出する検出手段による検出結果に基づいて、前記自機の変位の有無を判定する判定ステップと、
    前記自機に変位があったと判定した場合に、前記自機の設置処理として前記投影画像の中に投影範囲の外周輪郭を表す第1の輪郭画像を生成する輪郭画像生成ステップと、を備え、ことを特徴とする映像投影方法。
  9. 請求項8に記載の各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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