JP2015222344A - プロジェクター - Google Patents

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隆幸 櫻井
Takayuki Sakurai
隆幸 櫻井
健 寺井
Ken Terai
健 寺井
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Abstract

【課題】設置角度を検出する角度センサーを用いずに、設置角度に対応して照度センサーの照度を補正し、投写画像の輝度を調整するプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、プロジェクター1の使用環境を検出する検出部52と、傾斜して設置された際の投写画像の台形歪に基づいて検出部52による出力値を補正することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターが知られている。近年、プロジェクターに照度センサーを備え、プロジェクターが設置される環境での照度を測定することで、その環境(明るさ)に応じた輝度で画像を投写するプロジェクターが知られている。
特許文献1では、照度センサーの他に角度センサーを備え、プロジェクターの設置角度を検出することで、照度センサーの出力を補正して投影輝度を調整することが開示されている。
特開2012−198439号公報
しかし、照度センサーは、受光特性として指向性を有しているため、プロジェクターが傾斜して設置された場合、照度センサーへの入射光が減衰し、プロジェクターの設置場所の明るさを、実際よりも暗いものとして検出しやすくなるという課題があった。そして、実際よりも暗いものとして検出された場合、プロジェクターは投写画像の輝度を下げて投写するため、ユーザーは投写画像が見づらくなるという課題があった。
特許文献1によれば、プロジェクターの設置角度を検出する角度センサーを追加する必要があり、製造コストが上がるという課題があった。
従って、設置角度を検出する角度センサーを用いずに、設置角度に対応して照度センサーの照度を補正し、投写画像の輝度を調整するプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例に係るプロジェクターは、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調し、投写面に投写画像として投写するプロジェクターであって、プロジェクターの使用環境を検出する検出部を備え、傾斜して設置された際の投写画像の台形歪に基づいて検出部による出力値を補正することを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、検出部によってプロジェクターの使用環境を検出し、投写画像の台形歪に基づいて検出部からの出力値を補正することができるため、台形歪によって得られる情報と同等の情報を得るためのセンサーをなくすることができる。
〔適用例2〕上記適用例に係るプロジェクターにおいて、検出部はプロジェクターの使用環境の照度を検出する照度検出部であり、台形歪を補正する補正量を検出する補正量検出部と、補正量に基づいて台形歪を補正する台形歪補正部と、台形歪を補正した際の台形歪補正量に基づいて照度検出部による出力値を補正して投写画像の輝度調整を指示する制御部と、制御部の指示に基づいて投写画像の輝度調整を行う投写画像制御部と、を備えることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、照度検出部で照度を検出し、補正量検出部で、傾斜して投写した際の台形歪を補正する補正量を検出し、台形歪補正部で、この補正量に基づいて台形歪を補正し、制御部で、台形歪補正量に基づいて照度検出部による出力値を補正して投写画像の輝度調整を指示し、投写画像制御部で、制御部の指示に基づいて投写画像の輝度調整を行う。
この構成により、台形歪を補正した際の台形歪補正量を用いることで、プロジェクターが傾斜して設置された場合に照度検出部で検出される出力値を補正することができる。そして、補正された出力値に基づいて投写画像の輝度を調整することができる。従って、設置角度を検出する角度センサー等を用いずに、台形歪を補正するための台形歪補正量を用いることで、設置角度に対応して照度検出部(照度センサー等)の出力値(照度)を補正し、投写画像の輝度を調整するプロジェクターを実現することができる。
〔適用例3〕上記適用例に係るプロジェクターにおいて、台形歪補正量と、台形歪補正量に対応する照度補正量とからなるテーブルを予め記憶している照度補正記憶部を備え、制御部は、照度補正記憶部から、台形歪補正量に対応する照度補正量を読み出し、出力値を補正することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、照度補正記憶部が台形歪補正量と照度補正量とのテーブルを予め記憶しているため、制御部は、照度補正記憶部から、台形歪補正量に対応する照度補正量を容易に読み出すことができ、設置角度を検出する角度センサー等を用いずに、出力値(照度)の補正を行うことができる。従って、プロジェクターが傾斜設置されていても、水平設置される場合と同様の照度として補正することができる。
〔適用例4〕上記適用例に係るプロジェクターにおいて、照度補正量に基づいて出力値を補正した補正出力値と、補正出力値に対応する輝度値とからなるテーブルを予め記憶している輝度調整記憶部を備え、制御部は、輝度調整記憶部から、補正出力値に対応する輝度値を読み出し、輝度調整を指示することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、輝度調整記憶部が補正出力値と輝度値とのテーブルを予め記憶しているため、制御部は、輝度調整記憶部から、補正出力値に対応する輝度値を容易に読み出すことができ、適正に輝度の調整を行うことができる。従って、プロジェクターの設置される環境(明るさ)に応じた輝度で投写画像を投写でき、周囲の明るさに応じた見やすい投写画像とすることができる。
〔適用例5〕上記適用例に係るプロジェクターにおいて、輝度調整記憶部は、補正出力値のレベルに応じて輝度値が設定されていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、補正出力値のレベルに応じた輝度値で調整することにより、プロジェクターが設置される周囲の明るさに応じて投写画像の輝度を調整することができる。また、輝度の調整を頻繁に実施する必要がなく、投写画像のチラツキ等の発生を防止することができる。
〔適用例6〕上記適用例に係るプロジェクターにおいて、投写画像制御部は、光源装置を駆動する駆動電力を制御する光源制御部であることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、光源制御部は、制御部からの指示により、光源装置を駆動する駆動電力を制御する。これにより、光源装置から射出される光の輝度を調整することで、投写画像の輝度を容易に調整することができる。
実施形態に係るプロジェクターの外観斜視図。 入力操作部を示す概平面図。 プロジェクターの回路構成を示すブロック図。 液晶パネルと台形歪を示す図。 台形歪補正を説明するための説明図。 照度検出部の概断面図。 輝度調整記憶部に記憶される照度レベルと輝度値との対応を示す図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の外観斜視図であり、図1(a)は、プロジェクター1を前面10c側から見た外観斜視図であり、図1(b)は、プロジェクター1を背面10d側から見た斜視図である。図2は、操作パネル601を示す概平面図である。図3は、プロジェクター1の回路構成を示すブロック図である。
本実施形態は、プロジェクター1が机上面(図示省略)に設置されていることを前提として説明する。また、図1を含め、以降に示す図では、説明の便宜上、XYZ直交座標系を併記して適宜使用する。本実施形態のXYZ直交座標系は、プロジェクター1から投写される画像光の投写方向をZ軸(+Z方向)とする。そして、Z軸に直交し、水平(左右)方向をX軸(投写レンズ583の先端に相対して見た場合の右方向が+X方向)とし、Z軸とX軸とに直交する垂直(上下)方向をY軸(投写レンズ583の先端に相対して見た場合の上方向を+Y方向)とする。
プロジェクター1は、図3に示すように、外部から入力される画像情報に応じて、光源装置581から射出された光を光変調装置(液晶パネル582)で変調し、変調された光(画像光)を投写レンズ583で拡大して、投写面としてのスクリーンSC等に投写画像として投写する。なお、プロジェクター1は、画像投写部58等の光学系を備えている。画像投写部58は、光源装置581、光変調装置(液晶パネル582)、及び投写レンズ583等を備えている。
プロジェクター1の外観構成と動作に関して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、概直方体となる外装筐体10で覆われている。外装筐体10は、内部に、光学系、電気回路部、及び冷却部等を構成する構成部材を収容している。外装筐体10は、上ケース11、下ケース12で概ね構成されている。上ケース11は、外装筐体10の上面10a、前面10c、背面10d、右面10e、左面10fを構成している。下ケース12は、外装筐体10の下面10bを構成している。
前面10cには、図1(a)に示すように、内部に収容する投写レンズ583から投写される光を通過させる開口部111を備えている。また、投写レンズ583と開口部111との間には、スライドして開口部111を開閉するレンズカバー112を備えている。
開口部111の上側となる上面10aには、レンズカバー112をスライドさせる際に把持する把持部113を露出させ、左右方向(X軸方向)へのスライドを可能とするスライド用溝部114を備えている。図1では、把持部113は、スライド用溝部114の左側(−X方向)端部に位置しており、この状態では、レンズカバー112は、開口部111を開放させた状態(投写レンズ583を露出させた状態)となる。また、把持部113を右側(+X方向)端部に移動させた場合、レンズカバー112は、開口部111を閉塞した状態(投写レンズ583を隠した状態)となる。
上面10aには、スライド用溝部114の背面10d側に、投写レンズ583に設置されるフォーカスレバー585a及びズームレバー585bを露出させ、投写画像のフォーカス調整やズーム調整を可能とする調整用溝部115を備えている。なお、フォーカス調整やズーム調整を行う際には、対応するフォーカスレバー585aまたはズームレバー585bを把持して左右方向(X軸方向)に移動(回動)させる。
上面10aの略中央には、プロジェクター1の周囲の照度(明るさ)を検出する照度検出部52が設置され、上面10aには照度検出部52を構成する集光レンズ522が露出している。なお、照度検出部52は検出部として機能する。また、照度検出部52に関する詳細は後述する。
上面10aの背面10d側で左側(−X方向)には、光源用カバー118が着脱可能に設置されている。光源装置581を交換する際には、この光源用カバー118を着脱して交換する。上面10aの光源用カバー118の右側(+X方向)には、ユーザーが操作入力を行うための複数の操作キーを有した操作パネル601を備えている。
図1(a)に示すように、右面10eには、プロジェクター1の内部を冷却するための外気を取り込む吸気口121を備えた吸気用カバー120が設置されている。吸気用カバー120は、着脱可能に設置され、内部に設置される防塵用のフィルター(図示省略)を交換する際に着脱する。前面10cには、プロジェクター1内部の温まった空気を排出する排気口122が設置されている。
図1(b)に示すように、背面10dには、電源端子63や複数の画像入力端子53を含む接続端子群124を備えている。電源端子63は、電源ケーブル(図示省略)を接続することで、外部からプロジェクター1にAC100V等の商用電源を供給する。画像入力端子53は、外部機器と接続ケーブル等を介して接続され、画像情報が入力される。
図1に示すように、下ケース12の下面10bには、プロジェクター1の本体を支える3つの脚部123が設置されている。脚部123は、前面10c側に1つ、背面10d側に2つ備えている。前面10c側の脚部123は、伸縮可能に設置され、プロジェクター1の設置角度を可変する。なお、背面10d側の脚部123は固定されている。
プロジェクター1の回路構成に関して説明する。
図3に示すように、プロジェクター1は、制御部50、記憶部51、照度検出部52、画像入力端子53、画像信号入力部54、画像信号処理部55、OSD処理部56、台形歪補正部57等を備えて構成される。また、プロジェクター1は、画像投写部58、光源制御部59、入力操作部60、リモートコントローラー(リモコン)61、操作信号受信部62、電源端子63、電源部64等を備えて構成される。これらは、外装筐体10の内部または外面に収容されている。
画像投写部58は、光源装置581、光変調装置としての3つの液晶パネル582(582R,582G,582B)、投写光学系としての投写レンズ583、液晶駆動部584、及びフォーカス/ズーム調整機構585を有して構成されている。画像投写部58は、光源装置581から射出された光を、液晶パネル582R,582G,582Bで変調し、変調された画像を投写レンズ583から投写することによってスクリーンSC等の投写面に投写画像を投写する。
投写レンズ583は、フォーカスレンズ583a及びズームレンズ583bを有している。そして、投写レンズ583は、フォーカスレンズ583aの位置を移動することで焦点調整(フォーカス調整)を可能とし、ズームレンズ583bの位置を移動することで投写画像のサイズ調整を可能としている。
フォーカス/ズーム調整機構585は、フォーカスレバー585a、ズームレバー585b、モーター、及びギヤ(いずれも図示せず)等により構成され、ユーザーによるフォーカスレバー585a、ズームレバー585bの操作を受けて、フォーカスレンズ583a及びズームレンズ583bを駆動(移動)させ、フォーカス調整及びズーム調整を行う。
光源装置581は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ581aと、光源ランプ581aが放射(射出)した光を液晶パネル582側に反射するリフレクター581bとを含んで構成されている。光源装置581から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶パネル582R,582G,582Bに入射する。
液晶パネル582の構成と動作に関して説明する。
図4は、液晶パネル582と台形歪を示す図であり、図4(a)は、液晶パネル582R,582G,582Bを光入射面側から見た正面図である。また、図4(b)は、プロジェクター1が水平に投写する状態を示す側面図であり、図4(c)は、水平投写した場合にスクリーンSCに投写される投写画像を示す正面図である。また、図4(d)は、プロジェクター1を傾斜させて投写する状態を示す側面図であり、図4(e)は、傾斜投写した場合にスクリーンSCに投写される投写画像を示す正面図である。
図4では、液晶パネル582R,582G,582Bに向かって左右方向(水平方向の左右)を±x方向、上下方向(垂直方向の上下)を±y方向とする。また、スクリーンSCに向かって左右方向(水平方向の左右)を±X方向、上下方向(垂直方向の上下)を±Y方向とする。ここで、スクリーンSCのX方向及びY方向は、それぞれ液晶パネル582R,582G,582Bのx方向、及びy方向に対応するものであり、例えば、画素領域582aの右上(+x,+y側)の画素を透過した光は、スクリーンSCの右上(+X,+Y側)に投写されるものとする。
液晶パネル582R,582G,582Bは、一対の透明基板間に液晶が封入されて構成される。各透明基板の内面には、図4(a)に示すように、液晶に対して微小領域(画素582p)毎に駆動電圧を印加可能な透明電極(画素電極)が、矩形の領域(画素領域582a)内にマトリックス状に形成されている。
液晶駆動部584(図3参照)が、入力される画像データに応じた駆動電圧を各画素582pに印加すると、各画素582pは、画像データに応じた光透過率に設定される。このため、光源装置581から射出された光は、この液晶パネル582R,582G,582Bを透過することによって変調され、画像データに応じた画像光が色光毎に形成される。そして、形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素582p毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ583によってスクリーンSCに拡大投写され投写画像となる。
台形歪に関して説明する。
図4に示すように、台形歪補正を行わない場合には、液晶パネル582は、OSD処理部56から入力される画像データに基づいた画像(入力画像Gi)を画素領域582aの全体で形成する。この場合には、入力画像Giを形成するための領域(画像形成領域582i)は、画素領域582aと一致する。ここで、図4(b)、(c)に示すように、プロジェクター1が水平に設置され、スクリーンSCに対して傾きのない投写を行う場合には、スクリーンSCに表示される投写画像Ga(入力画像Gi)は、画素領域582aと同じ矩形状となる。
しかし、図4(d)、(e)に示すように、プロジェクター1をスクリーンSCに対して傾斜させて設置し、上方(+Y方向)に向けて投写を行う場合には、スクリーンSCに表示される投写画像Ga(入力画像Gi)は、傾斜方向(+Y方向)に向かうほど、±X方向及び+Y方向に拡大されて台形形状に歪む。本実施形態では、このように+Y方向(垂直方向)の傾斜投写を行った場合の台形歪補正について後述する。
プロジェクター1の他の回路構成に関して説明する。
図3に戻り、制御部50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部51に記憶されている制御プログラム(図示省略)に従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部50は、記憶部51とともにコンピューターとして機能する。
制御部50は、照度検出部52で検出される照度(出力値)を、後述する台形歪補正量に基づいて補正し、投写画像の輝度調整を行わせる。これにより、プロジェクター1が設置される環境(明るさ)に応じたユーザーに見やすい投写画像としている。
記憶部51は、フラッシュメモリーやFeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の書き換え可能な不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部51には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
また、記憶部51は、本実施形態では、台形歪補正記憶部511として機能する。台形歪補正記憶部511には、台形歪補正の補正方向(垂直方向、水平方向)の他、台形歪を補正するための補正量等を記憶している。なお、後述する入力操作部60(台形歪補正キー601a,601b)からの台形歪補正のための入力操作に基づき、台形歪補正記憶部511の対応する補正量に応じて台形歪補正が行われる。
また、記憶部51は、本実施形態では、照度補正記憶部512として機能する。照度補正記憶部512は、前述の台形歪を補正した際の最終的な台形歪補正量と、台形歪補正量に対応する照度補正量とからなるテーブルを記憶している。なお、制御部50は、照度補正記憶部512から、台形歪を補正した際の台形歪補正量に対応する照度補正量を読み出し、後述する照度検出部52で検出された照度の出力値を補正して補正出力値を生成する。
また、記憶部51は、本実施形態では、輝度調整記憶部513として機能する。輝度調整記憶部513は、台形歪を補正した際の台形歪補正量に基づいて生成された前述の補正出力値と、補正出力値に対応する輝度値とからなるテーブルを記憶している。なお、制御部50は、輝度調整記憶部513から、生成した補正出力値に対応する輝度値を読み出し、後述する光源制御部59に対し、読み出した輝度値となるように調整を指示する。
入力操作部60は、図1、図2に示すように、プロジェクター1の外装筐体10の上面10aに操作パネル601を有して構成されている。入力操作部60(操作パネル601)は、プロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。
入力操作部60(操作パネル601)は、図2に示すように、投写画像の台形歪を補正するための台形歪補正キー601a,601bを備えている。台形歪は、上述したように、スクリーンSCに対してプロジェクター1を傾斜させた状態で画像を投写する際に、投写画像が傾斜方向に拡大してしまう歪である。
例えば、台形歪補正キー601aは、プロジェクター1を机上面(水平面)から上方向(+Y方向)に傾斜させた状態で画像を投写した場合等に、傾斜方向(上方向)に拡大する台形歪を補正(抑制)して概矩形状にするキーであり、押下する毎に上方向に拡大した2つのコーナー部を狭める。また、台形歪補正キー601bは、プロジェクター1を天吊り設置した場合等に、下方向(−Y方向)に拡大する台形歪を補正(抑制)して概矩形状にするキーであり、押下する毎に下方向に拡大した2つのコーナー部を狭める。なお、台形歪補正キー601a,601bにより補正した量は、台形歪補正量として記憶部51の台形歪補正記憶部511に記憶される。
また、入力操作部60(操作パネル601)は、電源のオン/オフを交互に切り替えるための電源キー601c、画像信号入力部54に入力される複数の画像入力端子53を切り替えるための入力切替キー601d、各種設定を行うための設定メニューを重畳表示させるメニューキー601e等を備えている。その他、メニューからユーザーが設定項目を選択するカーソルキー601f(上下左右に対応する4つの操作キー)、各種設定を決定するための決定キー601g、設定中の画面を戻すためのエスケープキー601h等を備えている。
ユーザーが入力操作部60の各種操作キーを操作すると、入力操作部60は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部50に出力する。
リモコン61は、入力操作部60と同等の操作キーを備え、プロジェクター1に対して各種指示を行う。ユーザーがリモコン61の各種操作キーを操作すると、リモコン61はユーザーの操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、操作信号受信部62がこれを受信して制御部50に伝達する。
光源制御部59は、バラスト(図示省略)を含んで構成されている。光源制御部59は、制御部50の指示に基づいて、光源装置581への駆動電力の供給と停止を制御し、光源装置581の点灯と消灯を切り替える。なお、光源制御部59は、本実施形態では、投写画像制御部として機能し、制御部50の指示に基づき、指示された輝度値となるように、光源装置581への駆動電力を調整することで、結果として投写画像の輝度調整を行う。
バラストは、詳細には、直流昇圧電圧から光源装置581を始動するためのパルス電圧と、光源装置581(本実施形態では交流点灯型の超高圧水銀ランプ)の特性に基づいた一定電力と、を生成するための回路で構成されている。そして、バラストは、電源部64からの電力が供給され、光源装置581を点灯させるためのパルス電圧を出力し、光源装置581の電極を放電させて点灯させる。
画像信号入力部54は、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、外部の画像出力装置から、それぞれに対応する画像入力端子53を介して、画像信号が入力される。入力された画像信号は、制御部50の指示に基づき、画像信号処理部55に出力される。なお、画像信号入力部54は、無線通信や光通信などの受信部を備え、外部機器から無線によって画像信号を入力する構成としてもよい。
画像信号処理部55は、制御部50の指示に基づき、画像信号入力部54から入力される画像信号を、液晶パネル582R,582G,582Bの各画素582p(図4参照)の階調を表す画像データに変換する。ここで、変換された画像データは、赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の色光別になっており、各液晶パネル582R,582G,582Bの全ての画素582pに対応する複数の画素値によって構成されている。なお、画素値とは、対応する画素582pの光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素582pを透過し射出する光の強弱(階調)が規定される。
OSD処理部56は、制御部50の指示に基づいて、投写画像上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理部56は、OSDメモリー(図示省略)を備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像データを記憶している。
制御部50がOSD画像の重畳表示を指示した場合、OSD処理部56は、必要なOSD画像データをOSDメモリーから読み出し、投写画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像信号処理部55から入力される画像データに、このOSD画像データを合成する。OSD画像データが合成された画像データは、台形歪補正部57に出力される。なお、制御部50からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部56は、画像信号処理部55から入力される画像データを、そのまま台形歪補正部57に出力する。
台形歪補正に関して説明する。
図5は、台形歪補正を説明するための説明図であり、図5(a)は台形歪補正を行った液晶パネル582を光入射面側から見た正面図、図5(b)は、台形歪補正済の画像の傾斜投写を行う場合にスクリーンSCに投写される投写画像を示す正面図である。
台形歪補正部57は、スクリーンSCに対してプロジェクター1を傾斜した状態で画像を投写する場合に、投写画像が傾斜方向に拡大してしまう歪(台形歪)を抑制するために、入力される画像データの補正(台形歪補正)を行う。制御部50は、入力操作部60(操作パネル601)の台形歪補正キー601a,602bから入力される台形歪補正指示の信号に基づいて、記憶部51に記憶される台形歪補正記憶部511から対応する補正量を読み出し、台形歪補正部57に対して補正量に対応する台形歪補正の実施を指示する。
台形歪補正部57は、制御部50の指示に基づき台形歪補正を実施する。そして、台形歪補正を実施した画像データを液晶駆動部584に出力する。なお、リモコン61からの同様の入力によっても、制御部50及び台形歪補正部57は同様に動作する。
なお、台形歪補正部57で実施される台形歪補正とは、台形歪を相殺可能とする補正であり、画像データから画素値の間引きを行って、傾斜方向に向かうほど投写画像を縮小させる補正となる。
具体的には、台形歪補正部57は、本実施形態では、図5(a)に示すように、液晶パネル582R,582G,582Bの画素領域582aに、補正を行わない投写画像Ga(図4(e)参照)と反対向きの台形形状、即ち傾斜方向(+y方向)に向かうほど横幅が縮小する形状の画像形成領域582iを設定する。更に、画像データから、傾斜投写による拡大の程度が高い位置ほど多くの画素値を間引くことにより、この画像形成領域582i内に入力画像Giを形成する。また、台形歪補正部57は、画像形成領域582iの外側の領域582nに含まれる各画素582pの光透過率が最小(いわゆる黒色)となるように画像データを補正する。そして、台形歪補正部57は、補正後の画像データを液晶駆動部584に出力する。なお、台形歪補正を行った際の台形歪補正量は、台形歪補正記憶部511に保存される。
液晶駆動部584は、台形歪補正部57から入力される画像データ、即ち画素582p毎の画素値に従って液晶パネル582R,582G,582Bを駆動する。これにより、画像データに応じた画像が投写レンズ583から投写される。詳細には、図5(b)に示すように、傾斜投写による入力画像Giの歪が補正されるとともに、領域582nに対応する投写画像Ga内の領域Gnには光がほとんど照射されないことから、入力画像Giは、正規の形状(矩形状)でスクリーンSCに投写される。
図3に戻り、電源部64には、電源端子63を介してAC100V等の電力が外部から供給される。電源部64は、入力した電力(交流電力)を所定の直流電力に変換して、プロジェクター1の各部に電力を供給する。なお、電源部64は、バラスト用の電力として光源制御部59に供給する。また、電源部64は、制御部50の指示に基づいて、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(電源オン状態)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(スタンバイ状態)とを切り替えることができる。
照度検出部52の構成と動作を説明する。
図6は、照度検出部52の概断面図を示す。なお、図6は、照度検出部52をX-Y平面で切断した部分的な概断面図である。
照度検出部52は、上述したように、外装筐体10の上面10aの略中央部に設置されている。照度検出部52は、プロジェクター1が設置される周囲の照度を検出するために設けられている。照度検出部52は、図6に示すように、照度センサー521、集光レンズ522、遮光部材523、回路基板524等で構成されている。
図6に示すように、集光レンズ522は、プロジェクター1の設置された周囲の光を照度センサー521まで導く(導光する)機能を有している。集光レンズ522は透明部材で形成されている。集光レンズ522は、概ね平面円形状のカップ状に形成され、上面部522aは上ケース11の上面10aと同一面となるように露出して設置されている。集光レンズ522の外周部522bは、上ケース11からのリブ11aに当接して設置される。集光レンズ522には、中心部から下方向に延びる導光部522cが形成され、後述する照度センサー521の上面近傍に先端部が位置して設置される。
照度センサー521は、回路基板524の上面に実装されている。なお、回路基板524は、制御部50等を構成する回路素子等が実装されている。また、回路基板524は、上ケース11に固定されている。この回路基板524と集光レンズ522との間には、照度センサー521を取り囲むように、遮光部材523が設置されている。遮光部材523は、外装筐体10内部において、光学系から漏れる光を遮光することで、照度センサー521に漏れた光が入射することを防止している。
照度検出部52は、集光レンズ522の上面部522aから入射した周囲の光が、導光部522cを導光して射出され、射出された光が照度センサー521に入射することにより、照度を検出する。なお、検出された照度データは、回路基板524に形成される配線を介して制御部50に出力される。
照度検出部52の特性に関して説明する。
照度センサー521は、受光特性として指向性を有している。そのため、プロジェクター1が水平設置された場合に検出される照度に対して、傾斜して設置された場合には、照度センサー521への入射光が減衰し、実際の明るさ(照度)よりも暗い値として検出する。
なお、照度センサー521は、天井に設置される照明(蛍光灯等)に対してプロジェクター1を水平設置(照明に対して正面位置に配置)した場合に検出される出力値を1(100%)としたとき、±30°の傾斜角度で設置した場合に検出される出力値は、略15%減衰する。
そのため、本実施形態では、照度センサー521の指向性を考慮して、傾斜設置された場合に検出される照度(出力値)に対して補正を行うことにより、プロジェクター1の周囲の照度を適正に検出する。
以降では、台形歪補正、照度補正、輝度調整を含め、プロジェクター1の動作に関して説明する。
最初に、プロジェクター1を傾斜設置して投写した場合の投写画像の台形歪補正を行う場合、本実施形態では、ユーザーが、操作パネル601の台形歪補正キー601a,601bを操作して行う。
制御部50は、台形歪補正キー601a,601bによる入力操作に基づき、記憶部51の台形歪補正記憶部511の対応する補正量を読み出す。そして、制御部50は、補正量に対応する台形歪補正を行うように、台形歪補正部57に指示する。ここで、制御部50は、プロジェクター1を傾斜して投写した際の台形歪を補正する補正量を検出する補正量検出部として機能する。
台形歪補正部57は、上述したように、制御部50の指示に基づき、画像データに対して補正量に対応する補正を行い、液晶駆動部584に補正した画像データを出力する。最終的に液晶駆動部584は、前述したように、各画素582pに対して画素値を設定して液晶パネル582を駆動することで、スクリーンSCには、台形歪補正がなされた矩形状の投写画像として投写される。
次に、制御部50は、前述した台形歪を補正した際の台形歪補正量に基づき、照度センサー521の出力値に補正を加える。具体的には、制御部50は、記憶部51の照度補正記憶部512から、台形歪を補正した際の台形歪補正量に対応する照度補正量を読み出す。そして、制御部50は、照度センサー521で検出された出力値を照度補正量に基づき補正する。
本実施形態では、照度補正量をαとし、プロジェクター1の傾斜角度(設置角度)をθとした場合、照度補正量αは、1/cosθで表される。そして、制御部50は、照度センサー521で検出した出力値に、照度補正量αを乗じることで補正を行い、補正出力値を生成する。
なお、傾斜角度θは、本実施形態では、台形歪補正記憶部511により、台形歪を補正した補正量(台形歪補正量)に対応して設定されている。具体的には、本実施形態では、操作パネル601の台形歪補正キー601a,601bによる入力操作数に対応して傾斜角度θが設定されている。従って、本実施形態では、角度センサー等を用いた設置角度θの検出はしていない。
次に、制御部50は、記憶部51の輝度調整記憶部513から、生成した補正出力値に対応する輝度値を読み出し、光源制御部59に対し、読み出した輝度値となるように調整することを指示する。光源制御部59は、制御部50の指示に基づき、バラストに対して、指示された輝度値となるように、駆動電力を調整し、光源装置581の駆動を切り替える。これにより、光源装置581は、調整された駆動電力により発光し、調整された光量を射出することにより、スクリーンSCには、台形歪補正が行われ、輝度調整された投写画像が投写される。
輝度調整記憶部513の構成に関して説明する。
図7は、輝度調整記憶部513に記憶される照度レベルと輝度値との対応を示す図である。本実施形態では、使用環境の明るさを照度毎に複数段階の照度レベルに分けて、それぞれの照度レベルに応じて投写する際の輝度を変化させている。
記憶部51の輝度調整記憶部513は、本実施形態では、前述したように、台形歪を補正した際の台形歪補正量に基づいて生成された補正出力値と、補正出力値に対応する輝度値とからなるテーブルを記憶している。詳細には、輝度調整記憶部513は、補正出力値のレベルに応じて輝度値が設定されている。言い換えると、補正出力値による照度レベルと、照度レベルに対応する輝度値とからなるテーブルを記憶している。
具体的には、図7に示すように、照度レベルは、照度A(暗い部屋)、照度B(やや暗い部屋)、照度C(やや明るい部屋)、照度D(明るい部屋)、照度E(明るい室外)の5段階で照度レベルが設定されている。この照度レベルに対応して、輝度値は、輝度A(暗い輝度値)、輝度B(やや暗い輝度値)、輝度C(やや明るい輝度値)、輝度D(明るい輝度値)、輝度E(最も明るい輝度値)の5段階で輝度値が設定されている。
なお、輝度調整記憶部513は、各照度レベルに対し、その照度レベルのときに投写画像が最も見やすい明るさとなる輝度値として設定して対応させている。従って、例えば、照度Aに対応する輝度Aの組み合わせにより、プロジェクター1が設置される場所の明るさが照度Aの明るさの場合、輝度Aによる投写を行うことが、ユーザーに対して最も見やすい投写画像となるものとして設定されている。
制御部50は、輝度調整記憶部513から、生成した補正出力値がどの照度レベルに入るのかを判断する。そして、判断された照度レベルに対応する輝度値を読み出す。例えば、制御部50は、補正出力値が照度D(明るい部屋)のレベルに入ると判断した場合、照度Dに対応する輝度D(明るい輝度値)を読み出す。そして、制御部50は、読み出した輝度Dとなるように、光源制御部59に対して輝度調整を行うことを指示する。
これにより、明るい部屋に設置されたプロジェクター1は、明るい部屋に対応する明るい輝度値で、投写画像を投写する。ユーザーは、部屋の明るさに対応して明るい輝度で投写される投写画像を、見やすい明るさの投写画像として視認することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、プロジェクター1が傾斜して設置された場合、投写画像に対して台形歪補正を行うことにより、プロジェクター1が設置される部屋の明るさに応じて画像の輝度を調整して投写することができる。これにより、台形歪補正を行うことに併せて、設置場所の明るさに応じた見やすい輝度の投写画像とすることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、照度検出部52で照度を検出し、補正量検出部(制御部50)で、傾斜して投写した際の台形歪を補正する補正量を検出し、台形歪補正部57で、この補正量に基づいて台形歪を補正し、制御部50で、台形歪補正量に基づいて照度検出部52による出力値を補正して投写画像の輝度調整を指示し、投写画像制御部(光源制御部59)で、制御部50の指示に基づいて投写画像の輝度調整を行う。
この構成により、台形歪を補正した際の台形歪補正量を用いることで、プロジェクター1が傾斜して設置された場合に照度検出部52で検出される出力値を補正することができる。そして、補正された出力値に基づいて投写画像の輝度を調整することができる。従って、設置角度を検出する角度センサー等を用いずに、台形歪を補正するための台形歪補正量を用いることで、設置角度に対応して照度検出部52(照度センサー521等)の出力値(照度)を補正し、投写画像の輝度を調整するプロジェクター1を実現することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、照度補正記憶部512が台形歪補正量と照度補正量とのテーブルを予め記憶しているため、制御部50は、照度補正記憶部512から、台形歪補正量に対応する照度補正量を容易に読み出すことができ、設置角度を検出する角度センサー等を用いずに、出力値(照度)の補正を行うことができる。従って、プロジェクター1が傾斜設置されていても、水平設置される場合と同様の照度として補正することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、輝度調整記憶部513が補正出力値と輝度値とのテーブルを予め記憶しているため、制御部50は、輝度調整記憶部513から、補正出力値に対応する輝度値を容易に読み出すことができ、適正に輝度の調整を行うことができる。従って、プロジェクター1の設置される場所の明るさに応じた輝度で投写画像を投写でき、周囲の明るさに応じた見やすい投写画像とすることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、補正出力値のレベルに応じた輝度値で調整することにより、プロジェクター1が設置される周囲の明るさに応じて投写画像の輝度を調整することができる。また、輝度の調整を頻繁に実施する必要がなく、投写画像のチラツキ等の発生を防止することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、光源制御部59は、制御部50からの指示により、光源装置581を駆動する駆動電力を制御する。これにより、光源装置581から射出される光の輝度を調整することで、投写画像の輝度を容易に調整することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記実施形態のプロジェクター1は、投写画像の輝度調整を行う投写画像制御部として、光源制御部59を用いている。しかし、これに限られず、投写画像制御部として、画像信号処理部55を用いてもよい。画像信号処理部55を用いることで、制御部50から指示される輝度となるように、各画素値を調整することで、各画素582pの光透過率を調整し、結果として投写画像の輝度を調整することができる。また、光学系に、光の通過光量を調整する調光装置を設置し、この調光装置を投写画像制御部として用いてもよい。調光装置を用いることで、制御部50から指示される輝度となるように、光の通過光量を調整することにより、結果として投写画像の輝度を調整することができる。また、投写画像制御部として液晶駆動部584を用い、入力される画像データ(輝度値)に応じた駆動電圧を調整することで、投写画像の輝度を調整することでもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、冷却部として、外装筐体10の下面10bに排気口を備えることでもよい。そして、台形歪補正量が所定の量となった場合(設置角度が所定の角度となった場合)、冷却ファンを駆動して、下面10bに備える排気口からも、プロジェクター1内部の温まった空気を外部に排気させることでよい。または、台形歪補正量に基づいて冷却ファンの駆動電圧を切り替えることで、排気口から温まった空気を排気させることでもよい。これにより、プロジェクター1の冷却効率を向上させることができ、冷却ファンに起因する騒音の低減も図ることができる。
前記実施形態のプロジェクター1は、使用環境の明るさを照度毎に5段階の照度レベルに分け、それぞれの照度レベルに応じて投写する際の輝度を変化させている。しかし、これに限られず、5段階以外の複数段階の照度レベルに分けることでもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、ユーザーが、投写画像の台形歪に対し、台形歪補正キー601a,601bを操作して補正している。しかし、プロジェクター1に、投写画像の台形歪を撮像する撮像部等を備え、撮像された台形歪を認識して自動で補正する構成としてもよい。このような構成によっても、台形歪補正量に基づき、照度を補正し、投写画像の輝度調整を行うことができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、照度検出部52は、集光レンズ522で光を導光して、照度センサー521に射出している。ここで、集光レンズ522の上面部522aの径を本実施形態の径より狭めることでもよい。これによると、スクリーンSCで反射した光の、集光レンズ522への入射を防ぐことになり、反射光の影響をなくした適正な照度を測定することができる。その場合、本実施形態のように、照度毎に5段階(複数段階)で輝度を変化させる場合には、更に、プロジェクター1の設置される場所の明るさに応じた見やすい投写画像とすることができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、照度検出部52は、上ケース11の上面10aに設置されている。しかし、照度検出部52は、スクリーンSCからの反射光の影響を直接受ける前面10c以外の面部であれば設置することができる。
前記実施形態のプロジェクター1は、光源装置として放電型の光源を用いている。しかし、これに限られず、固体光源を用いた光源装置を用いてもよい。固体光源としては、レーザー光源、LED(Light emitting diode)素子、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子等があげられる。
前記実施形態のプロジェクター1において、光変調装置としての3つの液晶パネル582は、透過型の液晶パネル(光変調装置)を用いている。しかし、これに限られず、反射型の光変調装置や、マイクロミラー型の光変調装置等、他の方式の光変調装置を用いることができる。なお、マイクロミラー型の光変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)(テキサス・インスツルメンツ社の商標)を用いることができる。
1…プロジェクター、50…制御部、51…記憶部、52…照度検出部、57…台形歪補正部、59…光源制御部(投写画像制御部)、511…台形歪補正記憶部、512…照度補正記憶部、513…輝度調整記憶部、521…照度センサー、581…光源装置、582…液晶パネル、601a,601b…台形歪補正キー。

Claims (6)

  1. 光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調し、投写面に投写画像として投写するプロジェクターであって、
    前記プロジェクターの使用環境を検出する検出部を備え、
    傾斜して設置された際の前記投写画像の台形歪に基づいて前記検出部による出力値を補正することを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記検出部は前記プロジェクターの使用環境の照度を検出する照度検出部であり、
    前記台形歪を補正する補正量を検出する補正量検出部と、
    前記補正量に基づいて前記台形歪を補正する台形歪補正部と、
    前記台形歪を補正した際の台形歪補正量に基づいて前記照度検出部による出力値を補正して前記投写画像の輝度調整を指示する制御部と、
    前記制御部の指示に基づいて前記投写画像の輝度調整を行う投写画像制御部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記台形歪補正量と、当該台形歪補正量に対応する照度補正量とからなるテーブルを予め記憶している照度補正記憶部を備え、
    前記制御部は、前記照度補正記憶部から、前記台形歪補正量に対応する前記照度補正量を読み出し、前記出力値を補正することを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターであって、
    前記照度補正量に基づいて前記出力値を補正した補正出力値と、当該補正出力値に対応する輝度値とからなるテーブルを予め記憶している輝度調整記憶部を備え、
    前記制御部は、前記輝度調整記憶部から、前記補正出力値に対応する前記輝度値を読み出し、前記輝度調整を指示することを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターであって、
    前記輝度調整記憶部は、前記補正出力値のレベルに応じて前記輝度値が設定されていることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記投写画像制御部は、前記光源装置を駆動する駆動電力を制御する光源制御部であることを特徴とするプロジェクター。
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