JP2016188680A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の傾動を抑制する。【解決手段】エンジンに回転自在に設けられ、コネクティングロッドを支持する複数のクランクピンが形成されるクランク軸と、クランク軸とこれに軸方向に対向する回転体との間に設けられ、クランク軸と前記回転体とを連結するドライブプレート31と、を有し、ドライブプレート31は、回転体に連結される連結部として、第1連結部71とこれよりも剛性の低い第2連結部72とを備え、第1連結部71は、複数のクランクピンのうち回転体側に配置されるクランクピンP4の同位相側に配置され、第2連結部72は、複数のクランクピンのうち回転体側に配置されるクランクピンP4の逆位相側に配置される。【選択図】図10

Description

本発明は、クランク軸を備える車両用駆動装置に関する。
クランク軸にトルクコンバータ等の回転体を連結するため、クランク軸と回転体との間にはドライブプレート等のプレート部材が設けられている。また、クランク軸の振動を抑制するため、プレート部材にウェイトを固定する技術や、プレート部材に肉抜き部を形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−227548号公報
ところで、プレート部材にウェイトを固定することや、プレート部材に肉抜き部を形成することは、プレート部材の剛性バランスを崩す要因である。このように、プレート部材の剛性バランスを崩すことは、トルクコンバータ等の回転体を傾動させる要因となっていた。このため、回転体の傾動を抑制することが求められている。
本発明の目的は、回転体の傾動を抑制することにある。
本発明の車両用駆動装置は、エンジンに回転自在に設けられ、コネクティングロッドを支持する複数のクランクピンが形成されるクランク軸と、前記クランク軸とこれに軸方向に対向する回転体との間に設けられ、前記クランク軸と前記回転体とを連結するプレート部材と、を有し、前記プレート部材は、前記回転体に連結される連結部として、第1連結部とこれよりも剛性の低い第2連結部とを備え、前記第1連結部は、前記複数のクランクピンのうち前記回転体側に配置されるクランクピンの同位相側に配置され、前記第2連結部は、前記複数のクランクピンのうち前記回転体側に配置されるクランクピンの逆位相側に配置される。
本発明によれば、クランク軸と回転体とを連結するプレート部材は、回転体に連結される連結部として、第1連結部とこれよりも剛性の低い第2連結部とを備える。第1連結部は、複数のクランクピンのうち回転体側に配置されるクランクピンの同位相側に配置され、第2連結部は、複数のクランクピンのうち回転体側に配置されるクランクピンの逆位相側に配置される。これにより、回転体の傾動を抑制することができる。
本発明の一実施の形態であるパワーユニットを上方から示す概略図である。 クランク軸とトルクコンバータとの連結構造を示す断面図である。 図2の矢印A方向からドライブプレートを単体で示す正面図である。 クランク軸とドライブプレートとの位置関係を示す概略図である。 (a)〜(d)は、ドライブプレートに作用する遠心力を示すイメージ図である。 参考例のドライブプレートが連結されたクランク軸の振動状況を示すイメージ図である。 ドライブプレートが連結されたクランク軸の振動状況を示すイメージ図である。 比較例のドライブプレートを示す模式図である。 (a)および(b)は、比較例のドライブプレートが連結されたトルクコンバータの傾動状況を示すイメージ図である。 ドライブプレートの各連結部を拡大する部分拡大図である。 ドライブプレートを示す模式図である。 (a)および(b)は、ドライブプレートが連結されたトルクコンバータの傾動状況を示すイメージ図である。 本発明の他の実施の形態に係るドライブプレートを単体で示す正面図である。 ドライブプレートの各連結部を拡大する部分拡大図である。 (a)は図14のA−A線に沿う第1連結部の断面図であり、(b)は図14のB−B線に沿う第2連結部の断面図であり、(c)は図14のC−C線に沿う第3連結部の断面図である。
[実施形態1]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態(実施形態1)であるパワーユニット(車両用駆動装置)10を上方から示す概略図である。図1に示すように、車両に搭載されるパワーユニット10は、エンジン11とこれに連結されるトランスミッション12とを有している。エンジン11を構成するシリンダブロック13にはジャーナルボア14が形成されており、ジャーナルボア14には図示しない軸受メタルを介してクランク軸15が回転自在に支持されている。なお、図示するエンジン11は、水平対向型の4気筒エンジンである。
クランク軸15は、回転中心に設けられる複数のクランクジャーナルJ1〜J5と、クランクジャーナルJ1〜J5を連結する複数のクランクスローT1〜T4と、を有している。また、クランクスローT1〜T4は、回転中心から偏心するクランクピンP1〜P4と、クランクジャーナルJ1〜J5およびクランクピンP1〜P4を連結するクランクアーム20と、を備えている。クランクピンP1〜P4にはコネクティングロッド21が支持されており、コネクティングロッド21にはピストン22が連結されている。また、クランクスローT1〜T4には、クランクピンP1〜P4の逆位相側に延びるバランスウェイト23が設けられている。さらに、クランク軸15の一端部には出力フランジ24が設けられており、クランク軸15の他端部には補機駆動軸25が設けられている。なお、補機駆動軸25にはクランクプーリ26が取り付けられる。
図2はクランク軸15とトルクコンバータ30との連結構造を示す断面図である。図2に示すように、クランク軸15の出力フランジ24には、複数のネジ孔24aが形成されている。この出力フランジ24には、ドライブプレート31の中央部31aが締結ボルト32を用いて固定されている。また、トルクコンバータ30には外殻を構成するポンプシェル33が設けられており、ポンプシェル33の外周面にはネジ孔34aを備えた取付部34が固定されている。このポンプシェル33の取付部34には、ドライブプレート31の外周部31bが締結ボルト35を用いて固定されている。すなわち、クランク軸15とこれに軸方向に対向するトルクコンバータ(回転体)30とは、ドライブプレート(プレート部材)31を介して互いに連結されている。なお、ドライブプレート31の中央部31aには、締結ボルト32を挿入する貫通孔36が形成されており、ドライブプレート31の外周部31bには、締結ボルト35を挿入する貫通孔37が形成されている。
トルクコンバータ30は、ポンプシェル33に固定されるポンプインペラ40と、ポンプインペラ40に対向するタービンランナ41と、を備えている。トルクコンバータ30はステータ42を備えており、ステータ42はポンプインペラ40とタービンランナ41との間に配置されている。タービンランナ41にはタービンハブ43が連結されており、タービンハブ43にはタービン軸44が連結されている。トルクコンバータ30の出力軸であるタービン軸44には、ミッションケース45内の変速機構46が連結されている。また、トルクコンバータ30のポンプシェル33は、軸受47を介してミッションケース45に支持されている。なお、滑り要素であるトルクコンバータ30には、ポンプシェル33とタービン軸44とを連結するロックアップクラッチ48が設けられている。
[ドライブプレート構造]
続いて、クランク軸15に連結されるドライブプレート31の構造について説明する。図3は図2の矢印A方向からドライブプレート31を単体で示す正面図である。図4はクランク軸15とドライブプレート31との位置関係を示す概略図である。図4には図1のA−A線に沿う断面が概略的に示されている。また、図5(a)〜(d)は、ドライブプレート31に作用する遠心力を示すイメージ図である。図5(a)〜(d)には、クランク軸15と共に回転するドライブプレート31の回転状態が90°毎に示されている。
図3および図4に示すように、ドライブプレート31には、厚み方向に貫通する複数の開口部60が形成されている。これらの開口部60の多くは、クランクピンP4の同位相側に配置されている。すなわち、ドライブプレート31においては、クランクピンP4の同位相側に位置する部位が、開口部60の多い肉抜き部61として構成されている。また、ドライブプレート31においては、クランクピンP4の逆位相側に位置する部位が、開口部60の少ない慣性マス部62として構成されている。なお、クランクピンP4は、クランクピンP1〜P4のうち、トルクコンバータ30側に配置されるクランクピンである。
このように、ドライブプレート31に慣性マス部62を設けることにより、ドライブプレート31の重心は、クランクピンP4の逆位相側にずらされる。すなわち、ドライブプレート31は、回転中心C1よりもクランクピンP4の逆位相側に重心が外れるアンバランス形状を有している。これにより、図5(a)〜(d)に矢印αで示すように、クランク軸15と共に回転するドライブプレート31の遠心力は、クランク軸15の出力フランジ24に対して、クランクピンP4の逆位相側つまり慣性マス部62側に作用する。なお、図4に示すように、クランクピンP4の同位相側とは、基準線L1よりもクランクピンP4に近づく側であり、クランクピンP4の逆位相側とは、基準線L1よりもクランクピンP4から離れる側である。また、基準線L1とは、クランク軸15の回転中心C1とクランクピンP4の軸中心C2とを結ぶ直線L2に直交し、かつクランク軸15の回転中心C1を通過する直線である。
[クランク軸の振動抑制]
次いで、参考例を用いてクランク軸15に発生する振動について説明した後に、ドライブプレート31によるクランク軸15の振動抑制について説明する。図6は参考例のドライブプレート100が連結されたクランク軸15の振動状況を示すイメージ図である。また、図7はドライブプレート31が連結されたクランク軸15の振動状況を示すイメージ図である。なお、図6に示すクランク軸15には、重心が回転中心に一致するドライブプレート100が連結されている。なお、図6において、図1に記載される部品と同様の部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、クランク軸15が回転する際には、白抜きの矢印で示すように、クランクピンP1〜P4に対して、コネクティングロッド21およびピストン22の慣性力が作用する。図示するクランク軸15の回転角においては、クランク軸15の中央部が矢印A方向に付勢され、クランク軸15の両端部が矢印B方向に付勢されるため、クランク軸15は矢印A方向に凸の弓形に変形する。そして、更にクランク軸15が180°回転すると、クランク軸15の中央部が矢印B方向に付勢され、クランク軸15の両端部が矢印A方向に付勢されるため、クランク軸15は矢印B方向に凸の弓形に変形する。このようなクランク軸15の弓形変形が繰り返され、クランク軸15には振動が発生していた。
そこで、図7に示すように、実施形態1のパワーユニット10には、アンバランス形状のドライブプレート31が設けられている。このドライブプレート31をクランク軸15に固定することにより、クランク軸15に対してクランクピンP4の逆位相側に遠心力を作用させることができる。すなわち、図7に示すように、クランクピンP4の慣性力βを打ち消すように、クランク軸15の出力フランジ24に遠心力αを発生させることができる。これにより、クランクジャーナルJ5の変位を抑制することができ、クランク軸15の振動を抑制することができる。さらに、クランク軸15に連結されるクランクプーリ26には、クランクピンP1の逆位相側にウェイト27が設けられている。これにより、クランクジャーナルJ1の変位を抑制することができ、クランク軸15の振動を抑制することができる。
前述したように、アンバランス形状のドライブプレート31を用いることにより、ドライブプレート31の遠心力によってクランク軸15の振動を抑制することができる。しかしながら、アンバランス形状のドライブプレート31においては、プレート自体の剛性バランスが崩れてしまうことが多い。このように、ドライブプレート31の剛性バランスが崩れることは、ドライブプレート31の一様な変形を阻害する要因であり、トルクコンバータ30を傾動させる要因であった。
[トルクコンバータの傾動状況]
次いで、比較例を参照しながらトルクコンバータ30の傾動について説明した後に、ドライブプレート31によるトルクコンバータ30の傾動抑制について説明する。図8は比較例のドライブプレート200を示す模式図である。また、図9(a)および(b)は比較例のドライブプレート200が連結されたトルクコンバータ30の傾動状況を示すイメージ図である。なお、図9(a)に示したクランク軸15の回転角と、図9(b)に示したクランク軸15の回転角とは、互いに180°ずれている。なお、図8および図9において、図1に記載される部品と同様の部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、クランク軸15とトルクコンバータ30とは、ドライブプレート200を介して互いに連結されている。このドライブプレート200は、前述したドライブプレート31と同様に、クランクピンP4の同位相側に位置する低剛性の肉抜き部61と、クランクピンP4の逆位相側に位置する高剛性の慣性マス部62と、を有している。ところで、トルクコンバータ30内にはオイルが供給されることから、図8に矢印Fで示すように、トルクコンバータ30にはクランク軸15に向かう推力が作用している。これにより、クランク軸15とトルクコンバータ30とを連結するドライブプレート200は、トルクコンバータ30によって軸方向に付勢されていた。ここで、アンバランス形状のドライブプレート200は、高剛性の慣性マス部62と低剛性の肉抜き部61とを備えることから、慣性マス部62よりも肉抜き部61が変形し易いという特性を有している。したがって、図9(a)および(b)に矢印X1で示すように、クランク軸15が回転する際には、慣性マス部62よりも肉抜き部61が大きく変形し、トルクコンバータ30の傾動が繰り返されていた。
[ドライブプレートの連結部構造]
そこで、実施形態1に係るドライブプレート31は、トルクコンバータ30の傾きを抑制する「連結部構造」を有している。以下、ドライブプレート31の「連結部構造」について説明する。図3に示すように、ドライブプレート31の外周部31bには、トルクコンバータ30に連結される複数の連結部71〜74が設けられている。ドライブプレート31には、連結部として、クランクピンP4の同位相側に配置される第1連結部71と、クランクピンP4の逆位相側に配置される第2連結部72と、が設けられている。また、ドライブプレート31には、連結部として、前述した基準線L1上に配置される第3連結部73および第4連結部74が設けられている。これらの連結部71〜74は、ドライブプレート31の周方向に、第1連結部71、第3連結部73、第2連結部72、第4連結部74の順に配置されている。なお、連結部71〜74は、ドライブプレート31に対して周方向に等間隔で配置されている。
図10はドライブプレート31の各連結部71〜73を拡大する部分拡大図である。第3連結部73と第4連結部74とは同様の構造を有することから、図10には第4連結部74を除いた3つの連結部71〜73が示されている。図10に示すように、第1〜第3連結部71〜73のそれぞれには、開口部71a〜73aが隣接して形成されている。第1連結部71に隣接する開口部71aは、第2および第3連結部72,73に隣接する開口部72a,73aよりも小さく形成されている。また、第2連結部72に隣接する開口部72aは、第1および第3連結部71,73に隣接する開口部71a,73aよりも大きく形成されている。さらに、第3連結部73に隣接する開口部73aは、第1連結部71に隣接する開口部71aよりも大きく、かつ第2連結部72に隣接する開口部72aよりも小さく形成されている。
このように、各開口部71a〜73aの大きさが変わることから、第1〜第3連結部71〜73の剛性は、第1連結部71、第3連結部73、第2連結部72の順に低く設定されている。すなわち、第1連結部71の剛性は、第2および第3連結部72,73の剛性よりも高く設定され、第2連結部72の剛性は、第1および第3連結部71,73の剛性よりも低く設定される。また、第3連結部73の剛性は、第1連結部71の剛性よりも低く、かつ第2連結部72の剛性よりも高く設定される。なお、前述したように、第4連結部74は第3連結部73と同じ構造を有することから、第3連結部73と第4連結部74との剛性はほぼ同じ値に設定される。すなわち、第3連結部73と同様に、第4連結部74の剛性は、第1連結部71の剛性よりも低く、かつ第2連結部72の剛性よりも高く設定される。
[トルクコンバータの傾動抑制]
図11はドライブプレート31を示す模式図である。また、図12(a)および(b)はドライブプレート31が連結されたトルクコンバータ30の傾動状況を示すイメージ図である。なお、図12(a)に示したクランク軸15の回転角と、図12(b)に示したクランク軸15の回転角とは、互いに180°ずれている。
前述したように、ドライブプレート31は、低剛性の肉抜き部61、高剛性の慣性マス部62、高剛性の第1連結部71、低剛性の第2連結部72、を有している。そして、肉抜き部61と第1連結部71とは、クランクピンP4の同位相側に配置されている。また、慣性マス部62と第2連結部72とは、クランクピンP4の逆位相側に配置されている。すなわち、図11に示すように、ドライブプレート31の一方側には、低剛性の肉抜き部61と高剛性の第1連結部71とが設けられており、ドライブプレート31の他方側には、高剛性の慣性マス部62と低剛性の第2連結部72とが設けられている。このように、肉抜き部61と第1連結部71とを組み合わせ、慣性マス部62と第2連結部72とを組み合わせることにより、トルクコンバータ30の傾動を抑制することが可能となる。
すなわち、トルクコンバータ30がドライブプレート31によって付勢されると、図12(a)および(b)に矢印X1で示すように、ドライブプレート31の肉抜き部61は慣性マス部62よりも大きく変形する。しかしながら、変形量の小さな高剛性の慣性マス部62側には、変形量を補うように低剛性の第2連結部72が設けられることから、図12(a)および(b)に矢印X2で示すように、第2連結部72を変形させて慣性マス部62側の変形量を増やすことができる。すなわち、低剛性の肉抜き部61と高剛性の第1連結部71とを組み合わせ、高剛性の慣性マス部62と低剛性の第2連結部72とを組み合わせることにより、ドライブプレート31の一方側と他方側との変形量を互いに近づけることができるため、トルクコンバータ30の傾動を抑制することができる。これにより、パワーユニット10を構成する各種部品の負荷を軽減することができ、パワーユニット10の耐久性を向上させることができる。
前述の説明では、第3連結部73および第4連結部74の剛性を、第1連結部71の剛性よりも低く、かつ第2連結部72の剛性よりも高く設定しているが、これに限られることはない。アンバランス形状のドライブプレート31を一様に変形させることが可能であれば、第3連結部73および第4連結部74の剛性を、第1連結部71の剛性以上に設定しても良く、第2連結部72の剛性以下に設定しても良い。また、前述の説明では、各連結部71〜74の形状を変えることで剛性を変化させているが、これに限られることはない。例えば、各連結部71〜74の材質や厚み等を変えることにより、各連結部71〜74の剛性を変化させても良い。
[実施形態2]
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。図13は本発明の他の実施の形態(実施形態2)に係るドライブプレート(プレート部材)80を単体で示す正面図である。なお、図13において、図3に示した部位と同様の部位については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように、ドライブプレート80の外周部31bには、板バネ部材85によって構成される複数の連結部81〜84が設けられている。ドライブプレート80には、トルクコンバータ30に連結される連結部として、クランクピンP4の同位相側に配置される第1連結部81と、クランクピンP4の逆位相側に配置される第2連結部82と、が設けられている。また、ドライブプレート80には、連結部として、前述した基準線L1上に配置される第3連結部83および第4連結部84が設けられている。これらの連結部81〜84は、ドライブプレート80の周方向に、第1連結部81、第3連結部83、第2連結部82、第4連結部84の順に配置されている。なお、連結部81〜84は、ドライブプレート80に対して周方向に等間隔で配置されている。
図14はドライブプレート80の各連結部81〜83を拡大する部分拡大図である。図15(a)は図14のA−A線に沿う第1連結部81の断面図であり、図15(b)は図14のB−B線に沿う第2連結部82の断面図であり、図15(c)は図14のC−C線に沿う第3連結部83の断面図である。なお、第3連結部83と第4連結部84とは同様の構造を有することから、図14には第4連結部84を除いた3つの連結部81〜83が示されている。
図14および図15に示すように、第1連結部81は3枚の板バネ部材85によって構成され、第2連結部82は1枚の板バネ部材85によって構成され、第3連結部83は2枚の板バネ部材85によって構成される。また、各連結部81〜84において、板バネ部材85の両端部は、リベット部材86を用いてドライブプレート80の外周部31bに固定されている。さらに、板バネ部材85の中央部には、締結ボルト35が挿入される貫通孔37が形成されている。
このように、各連結部81〜83を構成する板バネ部材85の枚数が変わることから、第1〜第3連結部81〜83の剛性は、第1連結部81、第3連結部83、第2連結部82の順に低く設定されている。すなわち、第1連結部81の剛性は、第2および第3連結部82,83の剛性よりも高く設定され、第2連結部82の剛性は、第1および第3連結部81,83の剛性よりも低く設定される。また、第3連結部83の剛性は、第1連結部81の剛性よりも低く、かつ第2連結部82の剛性よりも高く設定される。なお、前述したように、第4連結部84は第3連結部83と同じ構造を有することから、第3連結部83と第4連結部84との剛性はほぼ同じ値に設定される。すなわち、第3連結部83と同様に、第4連結部84の剛性は、第1連結部81の剛性よりも低く、かつ第2連結部82の剛性よりも高く設定される。
これまで説明したように、ドライブプレート80は、低剛性の肉抜き部61、高剛性の慣性マス部62、高剛性の第1連結部81、低剛性の第2連結部82、を有している。そして、肉抜き部61と第1連結部81とは、クランクピンP4の同位相側に配置されている。また、慣性マス部62と第2連結部82とは、クランクピンP4の逆位相側に配置されている。このように、低剛性の肉抜き部61と高剛性の第1連結部81とを組み合わせ、高剛性の慣性マス部62と低剛性の第2連結部82とを組み合わせることにより、前述したドライブプレート31と同様に、ドライブプレート80を用いてトルクコンバータ30の傾動を抑制することが可能となる。
前述の説明では、第3連結部83および第4連結部84の剛性を、第1連結部81の剛性よりも低く、かつ第2連結部82の剛性よりも高く設定しているが、これに限られることはない。アンバランス形状のドライブプレート80を一様に変形させることが可能であれば、第3連結部83および第4連結部84の剛性を、第1連結部81の剛性以上に設定しても良く、第2連結部82の剛性以下に設定しても良い。また、前述の説明では、各連結部81〜84を構成する板バネ部材85の枚数を変えることで剛性を変化させているが、これに限られることはない。例えば、各連結部81〜84を構成する板バネ部材85の材質や形状等を変えることにより、各連結部81〜84の剛性を変化させても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、エンジン11として水平対向型の4気筒エンジンを採用しているが、これに限られることはなく、シリンダ数やシリンダ配列を変更した他の形式のエンジンを採用しても良い。また、前述の説明では、回転体としてトルクコンバータ30を採用しているが、これに限られることはない。例えば、回転体として発進クラッチを構成するクラッチハウジングを採用しても良く、回転体としてフライホイールを採用しても良い。
前述の説明では、トルクコンバータ30に連結される連結部として、4つの連結部71〜74,81〜84を例示しているが、これに限られることはない。例えば、ドライブプレート31,80に2つの連結部71,72,81,82を設けても良く、ドライブプレート31,80に3つ以上の連結部を設けても良い。また、前述の説明では、ドライブプレート31,80に形成される開口部60の位置、大きさ、形状を調整することにより、ドライブプレート31,80に慣性マス部62を形成しているが、これに限られることはない。例えば、ドライブプレート31,80に対して、クランクピンP4の逆位相側にウェイト部材を固定することにより、ドライブプレート31,80に慣性マス部を形成しても良い。
前述の説明では、クランク軸15の各クランクスローT1〜T4にバランスウェイト23を設けているが、これに限られることはない。アンバランス形状のドライブプレート31,80によって、クランクピンP4に作用する慣性力を低減することができるため、クランクスローT4のバランスウェイト23を削減若しくは縮小しても良い。同様に、クランクプーリ26のウェイト27によって、クランクピンP1に作用する慣性力を低減することができるため、クランクスローT1のバランスウェイト23を削減若しくは縮小しても良い。
10 パワーユニット(車両用駆動装置)
11 エンジン
15 クランク軸
21 コネクティングロッド
30 トルクコンバータ(回転体)
31 ドライブプレート(プレート部材)
62 慣性マス部
71 第1連結部
72 第2連結部
73 第3連結部
74 第4連結部
80 ドライブプレート(プレート部材)
81 第1連結部
82 第2連結部
83 第3連結部
84 第4連結部
P1〜P4 クランクピン

Claims (5)

  1. エンジンに回転自在に設けられ、コネクティングロッドを支持する複数のクランクピンが形成されるクランク軸と、
    前記クランク軸とこれに軸方向に対向する回転体との間に設けられ、前記クランク軸と前記回転体とを連結するプレート部材と、
    を有し、
    前記プレート部材は、前記回転体に連結される連結部として、第1連結部とこれよりも剛性の低い第2連結部とを備え、
    前記第1連結部は、前記複数のクランクピンのうち前記回転体側に配置されるクランクピンの同位相側に配置され、
    前記第2連結部は、前記複数のクランクピンのうち前記回転体側に配置されるクランクピンの逆位相側に配置される、車両用駆動装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動装置において、
    前記プレート部材は、前記複数のクランクピンのうち前記回転体側に配置されるクランクピンの逆位相側に慣性マス部を備える、車両用駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用駆動装置において、
    前記プレート部材は、前記回転体に連結される連結部として、第3連結部および第4連結部を備え、
    前記第3連結部および前記第4連結部の剛性は、前記第1連結部の剛性よりも低く、かつ前記第2連結部の剛性よりも高い、車両用駆動装置。
  4. 請求項3記載の車両用駆動装置において、
    前記回転体に連結される連結部は、前記プレート部材の周方向に、前記第1連結部、前記第3連結部、前記第2連結部、前記第4連結部の順に配置される、車両用駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用駆動装置において、
    前記回転体は、トルクコンバータである、車両用駆動装置。
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