JP6613201B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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本発明は、クランク軸を備える車両用駆動装置に関する。
エンジンのクランク軸には、ドライブプレート等を介してトルクコンバータが連結されている。また、クランク軸の振動を抑制するため、ドライブプレートやトルクコンバータにウェイトを固定する技術や、ドライブプレートにダイナミックダンパを設ける技術等が提案されている(特許文献1および2参照)。
特開2003−227548号公報 実開平1−46567号公報
ところで、クランク軸の振動を抑制するため、トルクコンバータに大きなウェイトを追加することは、トルクコンバータの重量を増加させる要因となっていた。このため、トルクコンバータの重量増加を抑制しつつ、クランク軸の振動を低減することが求められている。
本発明の目的は、トルクコンバータの重量増加を抑制しつつ、クランク軸の振動を低減することにある。
本発明の車両用駆動装置は、エンジンに回転自在に設けられ、コネクティングロッドを支持する複数のクランクピンが形成されるクランク軸と、前記クランク軸の端部に連結されるトルクコンバータと、を有し、前記複数のクランクピンのうち、前記トルクコンバータ側に配置されるクランクピンは基準クランクピンであり、前記トルクコンバータの中心は、前記クランク軸の回転中心から前記基準クランクピンの逆位相側にずれている。
本発明によれば、トルクコンバータの中心が、クランク軸の回転中心から基準クランクピンの逆位相側にずれている。これにより、トルクコンバータの重量増加を抑制しつつ、クランク軸の振動を抑制することができる。
本発明の一実施の形態としての車両用駆動装置を上方から示す概略図である。 クランク軸とトルクコンバータとの連結構造を示す断面図である。 図1のA−A線に沿ってクランク軸とトルクコンバータとの位置関係を示す説明図である。 ドライブプレートを単体で示す正面図である。 クランク軸と径方向移動したトルクコンバータとの位置関係を示す説明図である。 (a)〜(d)は、径方向移動したトルクコンバータに作用する遠心力を示す模式図である。 参考例としてトルクコンバータが連結されたクランク軸の振動状況を示す模式図である。 実施例としてトルクコンバータが連結されたクランク軸の振動状況を示す模式図である。 (a)〜(c)は、本発明の他の実施の形態である車両用駆動装置が備えるクランク軸の構造を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態としてのパワーユニット(車両用駆動装置)10を上方から示す概略図である。図1に示すように、車両に搭載されるパワーユニット10は、エンジン11とこれに連結されるトランスミッション12とを有している。エンジン11を構成するシリンダブロック13にはジャーナルボア14が形成されており、ジャーナルボア14には図示しない軸受メタルを介してクランク軸15が回転自在に支持されている。なお、図示するエンジン11は、水平対向型の4気筒エンジンである。
クランク軸15は、回転中心に設けられる複数のクランクジャーナルJ1〜J5と、クランクジャーナルJ1〜J5を連結する複数のクランクスローT1〜T4と、を有している。クランクスローT1〜T4は、回転中心から偏心するクランクピンP1〜P4を備えるとともに、クランクジャーナルJ1〜J5とクランクピンP1〜P4とを連結するクランクアーム20を備えている。クランクピンP1〜P4にはコネクティングロッド21が支持されており、コネクティングロッド21にはピストン22が連結されている。
クランクスローT1〜T4のそれぞれには、クランクピンP1〜P4の逆位相側に延びるバランスウェイト23が設けられている。なお、クランク軸15の両端に配置されるクランクスローT1,T4のバランスウェイト23は、クランク軸15の中央に配置されるクランクスローT2,T3のバランスウェイト23よりも小さく設定されている。また、クランク軸15の一端部には出力フランジ24が設けられており、出力フランジ(端部)24にはトルクコンバータ30が連結されている。さらに、クランク軸15の他端部には補機駆動軸25が設けられており、補機駆動軸25にはクランクプーリ26が取り付けられている。
トランスミッション12に設けられるトルクコンバータ30は、ポンプシェル31に固定されるポンプインペラ32と、ポンプインペラ32に対向するタービンランナ33と、を備えている。また、トルクコンバータ30はステータ34を備えており、ステータ34はポンプインペラ32とタービンランナ33との間に配置されている。タービンランナ33にはタービン軸35が連結されており、タービン軸35には変速機構36が連結されている。なお、トルクコンバータ30には、ポンプシェル31とタービン軸35とを連結するロックアップクラッチ37が設けられている。
[クランク軸およびトルクコンバータの連結構造]
図2はクランク軸15とトルクコンバータ30との連結構造を示す断面図である。図2に示すように、クランク軸15とトルクコンバータ30とは、ドライブプレート40を介して互いに連結されている。クランク軸15の出力フランジ24には、複数のネジ孔24aが形成されている。この出力フランジ24には、ドライブプレート40の中央部40aが締結ボルト41を用いて取り付けられる。また、トルクコンバータ30を構成するポンプシェル31の外周面には、ネジ孔42aを備えた複数の取付部42が固定されている。このポンプシェル31の取付部42には、ドライブプレート40の外周部40bが締結ボルト43を用いて取り付けられる。ここで、締結ボルト43は所定トルクで締め付けられており、トルクコンバータ30に対して径方向に所定の推力が作用した場合には、ドライブプレート40に対するポンプシェル31の相対移動が許容される。すなわち、ポンプシェル31とドライブプレート40とは、互いに摺動自在に連結されている。なお、ドライブプレート40の中央部40aには、締結ボルト41を挿入する貫通孔44が形成されており、ドライブプレート40の外周部40bには、締結ボルト43を挿入する貫通孔45が形成されている。
また、ポンプシェル31の中央部には、出力フランジ24に向けて突出するセンターボス50が設けられている。さらに、出力フランジ24の中央部には、センターボス50を収容する収容孔51が形成されている。図2の拡大部分Aに示すように、出力フランジ24に設けられる収容孔51の内径寸法は、ポンプシェル31に設けられるセンターボス50の外径寸法よりも大きく形成されている。つまり、収容孔51とこれに収容されるセンターボス50との間には、センターボス50を囲むように寸法Xの隙間G1が設けられている。さらに、図2の拡大部分Bに示すように、ドライブプレート40の外周部40bに設けられる貫通孔45の内径寸法は、貫通孔45に挿入される締結ボルト43の外径寸法よりも大きく形成されている。つまり、貫通孔45とこれに挿入される締結ボルト43との間には、締結ボルト43を囲むように寸法Xの隙間G2が設けられている。このように、収容孔51とセンターボス50との間には隙間G1が設けられており、貫通孔45と締結ボルト43との間には隙間G2が設けられている。さらに、前述したように、ポンプシェル31とドライブプレート40とは互いに摺動自在に連結されている。これらの構造により、センターボス50の外周面と収容孔51の内周面とが互いに接触するまで、クランク軸15に対してトルクコンバータ30を径方向に距離Xで移動させることが可能である。
[トルクコンバータの重心位置]
トルクコンバータ30の重心位置について説明する。図3は図1のA−A線に沿ってクランク軸15とトルクコンバータ30との位置関係を示す説明図である。なお、図3には破線を用いてクランクピンP4の投影位置が示されている。図3に示すように、トルクコンバータ30の重心Cgと、トルクコンバータ30の中心C1とは、互いに若干ずれている。つまり、トルクコンバータ30のバランス状態は、重心Cgと中心C1とが互いにずれるアンバランス状態である。なお、トルクコンバータ30の完成検査においては、トルクコンバータ30のダイナミックバランスが測定され、トルクコンバータ30に作用する不釣り合いを解消するため、トルクコンバータ30に対してバランスウェイトが取り付けられる。この完成検査において、トルクコンバータ30の不釣り合いを完全に解消することなく、敢えてトルクコンバータ30の不釣り合いを若干残すことにより、トルクコンバータ30を所定のアンバランス状態に調整することが可能である。
このトルクコンバータ30をクランク軸15に連結する際には、図3に示すように、トルクコンバータ30の重心Cgが、基準クランクピンであるクランクピンP4の逆位相側に配置される。ここで、図4はドライブプレート40を単体で示す正面図である。図4に示すように、ドライブプレート40の中央部40aには、8つの貫通孔44が等間隔で形成されている。すなわち、図示する例では、ボルト挿入用の貫通孔44を1つずらすことにより、クランク軸15に対するドライブプレート40つまりトルクコンバータ30の取付位置を45°ずらすことができる。このように、クランク軸15に対するドライブプレート40の取付位置を調整することにより、トルクコンバータ30を回転させて重心Cgの位置を調整することができるため、トルクコンバータ30の重心CgをクランクピンP4の逆位相側に配置することが可能である。
また、基準クランクピンであるクランクピンP4とは、クランクピンP1〜P4のうち、最もトルクコンバータ30側に配置されるクランクピンである。さらに、図3に示すように、クランクピンP4の同位相側とは、基準線L1よりもクランクピンP4に近づく側であり、クランクピンP4の逆位相側とは、基準線L1よりもクランクピンP4から離れる側である。なお、基準線L1とは、クランク軸15の回転中心C2とクランクピンP4の軸中心C3とを結ぶ直線L2に直交し、かつクランク軸15の回転中心C2を通過する直線である。
[トルクコンバータの径方向移動]
前述したように、トルクコンバータ30は、クランク軸15に対して径方向に移動自在に連結されている。さらに、トルクコンバータ30の重心Cgは、トルクコンバータ30の中心C1からクランクピンP4の逆位相側にずれている。このような構造を採用することにより、クランク軸15が回転する際には、トルクコンバータ30の遠心力がクランクピンP4の逆位相側に作用するため、図3に矢印Zで示すように、トルクコンバータ30はクランクピンP4の逆位相側にスライドする。このトルクコンバータ30のスライドつまり径方向移動は、図3の拡大部分に一点鎖線のセンターボス50で示すように、ポンプシェル31のセンターボス50と出力フランジ24の収容孔51とが互いに接触した位置で停止する。
ここで、図5はクランク軸15と径方向移動したトルクコンバータ30との位置関係を示す説明図である。また、図6(a)〜(d)は径方向移動したトルクコンバータ30に作用する遠心力を示す模式図である。図6(a)〜(d)には、クランク軸15と一体に回転するトルクコンバータ30の回転状態が90°毎に示されている。図5に示すように、トルクコンバータ30は矢印Z方向に移動するため、クランク軸15の回転中心C2とトルクコンバータ30の中心C1とは、センターボス周囲の間隔G1に相当する距離Xで互いにずれる。つまり、クランク軸15が回転する際に、トルクコンバータ30の中心C1は、回転中心C2から半径Xの円の軌跡Tcに沿って公転することになる。このように、トルクコンバータ30は、クランクピンP4の逆位相側に片寄り、かつクランク軸15の回転中心C2に対して距離Xで偏心する。これにより、図6(a)〜(d)に矢印αで示すように、トルクコンバータ30にはクランクピンP4の逆位相側に遠心力が発生し、この遠心力はトルクコンバータ30からクランク軸15に伝達される。
[クランク軸の振動抑制]
次いで、参考例を用いてクランク軸100に発生する振動について説明した後に、トルクコンバータ30によるクランク軸15の振動抑制について説明する。図7は参考例としてトルクコンバータ101が連結されたクランク軸100の振動状況を示す模式図である。また、図8は実施例としてトルクコンバータ30が連結されたクランク軸15の振動状況を示す模式図である。なお、図7に示されるクランク軸100とトルクコンバータ101とは、それぞれの中心が互いに一致した状態で連結されている。なお、図7において、図1に記載される部品と同様の部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、クランク軸100が回転する際には、白抜きの矢印で示すように、クランクピンP1〜P4に対して、コネクティングロッド21およびピストン22の慣性力が作用する。図示するクランク軸100の回転角においては、クランク軸100の中央部が矢印A方向に付勢され、クランク軸100の両端部が矢印B方向に付勢されるため、クランク軸100は矢印A方向に凸の弓形に変形する。そして、更にクランク軸100が180°回転すると、クランク軸100の中央部が矢印B方向に付勢され、クランク軸100の両端部が矢印A方向に付勢されるため、クランク軸100は矢印B方向に凸の弓形に変形する。このようなクランク軸100の弓形変形が繰り返され、クランク軸100には振動が発生していた。
これに対し、図8に示すように、実施形態のパワーユニット10においては、クランク軸15に対してトルクコンバータ30を偏心させている。このように、トルクコンバータ30を偏心させることにより、振動を抑制するようにクランク軸15に遠心力を作用させることができる。すなわち、図8に示すように、クランクピンP4の慣性力βを打ち消すように、クランク軸15の出力フランジ24に遠心力αを作用させることができる。これにより、クランクジャーナルJ5の変位を抑制することができ、クランク軸15の振動を抑制することができる。さらに、クランク軸15に連結されるクランクプーリ26には、クランクピンP1の逆位相側にウェイト27が設けられている。これにより、クランクジャーナルJ1の変位を抑制することが可能となり、クランク軸15の振動を抑制することができる。このように、クランク軸15の振動を抑制することにより、エンジン音を減らして車室内に伝達される音を低減することができる。
前述したように、実施形態のパワーユニット10においては、クランク軸15に対してトルクコンバータ30を偏心させ、クランク軸15の振動を抑制している。すなわち、トルクコンバータ自体をアンバランス状態にすることでクランク軸15の振動を抑制するのではなく、トルクコンバータ30を径方向にずらすことでクランク軸15の振動を抑制している。これにより、トルクコンバータ30に大きなウェイトを取り付ける必要がないため、トルクコンバータ30の重量増加を抑制しつつクランク軸15の振動を抑制することができる。また、トルクコンバータ自体のアンバランス量を抑えることができ、トルクコンバータ30の耐久性を向上させることができる。しかも、トルクコンバータ30は大きな質量を有することから、クランク軸15に対するトルクコンバータ30の偏心量を抑制しつつ、クランク軸15の振動を抑制することができる。このトルクコンバータ30の偏心量Xつまり中心C1,C2間の距離としては、以下の式(1)に基づいて算出することが可能である。なお、式(1)において、「W」はクランク軸15の振動抑制に必要なアンバランス量であり、「m」は内部の作動油を含めたトルクコンバータ30の質量である。
X=2W/m ・・・(1)
なお、図3に示す例では、直線L2上にトルクコンバータ30の重心Cgを配置しているが、これに限られることはなく、トルクコンバータ30の重心CgがクランクピンP4の逆位相側に配置されていれば、直線L2からトルクコンバータ30の重心Cgが外れていても良い。このように、トルクコンバータ30の重心Cgが直線L2から外れた場合には、図3に破線の矢印Za,Zbで示すように、重心Cgの位置に応じてトルクコンバータ30が径方向にスライドすることになる。この場合であっても、トルクコンバータ30がクランクピンP4の逆位相側にスライドし、出力フランジ24に対してクランクピンP4の逆位相側に遠心力を作用させるため、クランク軸15の振動を抑制することが可能である。
[他の実施の形態]
図9(a)〜(c)は本発明の他の実施の形態である車両用駆動装置が備えるクランク軸15の構造を示す説明図である。なお、図9(a)〜(c)において、前述した部材や部位と同様の部材や部位については、同一の符号を付してその説明を省略する。前述の説明では、クランク軸15に対するトルクコンバータ30の重心Cgの位置を調整することにより、トルクコンバータ30のスライド方向を設定しているが、これに限られることはない。例えば、図9(a)に示すように、クランク軸15の出力フランジ24に、長孔形状の収容孔60を形成しても良い。この場合には、トルクコンバータ30のセンターボス50が収容孔60に沿って移動するため、スライドするトルクコンバータ30の移動方向を任意に設定することが可能である。
また、前述の説明では、クランク軸15の回転に伴ってトルクコンバータ30をスライドさせているが、これに限られることはなく、クランク軸15に対してトルクコンバータ30を固定しても良い。例えば、図9(b)に示すように、クランク軸15の出力フランジ24に対して回転中心C2から偏心する収容孔70を形成し、この収容孔70にトルクコンバータ30のセンターボス50を収容しても良い。また、図9(c)に示すように、クランク軸15の出力フランジ24に対して回転中心C2と同心の第1収容孔81を形成し、回転中心C2から偏心する第2収容孔82を備えた偏心アダプタ83を出力フランジ24の第1収容孔81に装着しても良い。この場合には、偏心アダプタ83の第2収容孔82にトルクコンバータ30のセンターボス50が収容される。
このように、クランク軸15とトルクコンバータ30とを互いに固定した場合であっても、トルクコンバータ30の中心C1をクランク軸15の回転中心C2からクランクピンP4の逆位相側にずらすことができ、クランク軸15の振動を抑制することができる。しかも、クランク軸15とトルクコンバータ30とを固定した場合には、トルクコンバータ30をスライドさせる必要がないことから、トルクコンバータ30のアンバランス状態を解消することも可能である。つまり、トルクコンバータ30の中心C1と重心Cgとを互いに一致させることが可能である。これにより、トルクコンバータ30の回転バランスを良好にすることができ、トルクコンバータ30の耐久性を向上させることができる。なお、図9(b)および(c)に示した例において、クランク軸15とトルクコンバータ30とは、ドライブプレート40を介して互いに固定されることになる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、トルクコンバータ30を径方向に移動させるため、トルクコンバータ30とドライブプレート40とを摺動自在に連結しているが、これに限られることはなく、出力フランジ24とドライブプレート40とを摺動自在に連結しても良い。また、クランク軸15とトルクコンバータ30との間に、トルクコンバータ30の径方向移動を許容する弾性機構やスライド機構等を設けても良い。また、前述の説明では、トルクコンバータ30を径方向に移動させるため、完成検査においてトルクコンバータ30に若干の不釣り合いを残しているが、これに限られることはない。例えば、トルクコンバータ30に微小なウェイトを装着することにより、トルクコンバータ30を径方向移動させる際の移動方向を決定しても良い。
前述の説明では、エンジン11として水平対向型の4気筒エンジンを例示しているが、これに限られることはなく、シリンダ数やシリンダ配列を変更した他の形式のエンジンであっても良い。また、前述の説明では、クランク軸15の各クランクスローT1〜T4にバランスウェイト23を設けているが、これに限られることはない。偏心するトルクコンバータ30によって、クランクピンP4に作用する慣性力を低減することができるため、クランクスローT4のバランスウェイト23を削減しても良い。同様に、クランクプーリ26のウェイト27によって、クランクピンP1に作用する慣性力を低減することができるため、クランクスローT1のバランスウェイト23を削減しても良い。
10 パワーユニット(車両用駆動装置)
11 エンジン
15 クランク軸
21 コネクティングロッド
24 出力フランジ(端部)
30 トルクコンバータ
P1 クランクピン
P2 クランクピン
P3 クランクピン
P4 クランクピン(基準クランクピン)
C1 中心
C2 回転中心
Cg 重心

Claims (4)

  1. エンジンに回転自在に設けられ、コネクティングロッドを支持する複数のクランクピンが形成されるクランク軸と、
    前記クランク軸の端部に連結されるトルクコンバータと、
    を有し、
    前記複数のクランクピンのうち、前記トルクコンバータ側に配置されるクランクピンは基準クランクピンであり、
    前記トルクコンバータの中心は、前記クランク軸の回転中心から前記基準クランクピンの逆位相側にずれている、車両用駆動装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動装置において、
    前記トルクコンバータは、前記クランク軸に径方向に移動自在に連結され、
    前記トルクコンバータの重心は、前記トルクコンバータの中心から前記基準クランクピンの逆位相側にずれている、車両用駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用駆動装置において、
    前記クランク軸が回転する際に、前記トルクコンバータは前記クランク軸に対して径方向に移動する、車両用駆動装置。
  4. 請求項1記載の車両用駆動装置において、
    前記トルクコンバータと前記クランク軸とは互いに固定されている、車両用駆動装置。
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