JP2016185652A - システム及び消費材カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジの電極と装着部の接点とが電気的に安定して接触可能なシステムを提供する。【解決手段】システムは、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されて装着されるものである。インクカートリッジ30は、電極が形成されたIC基板64と、IC基板64より下方且つ右方に配置され右方を向く第1ガイド面131と、IC基板64より下方且つ左方に配置され左方を向く第2ガイド面132とを備える。カートリッジ装着部110は、電極と当接する接点106と、接点106より右方に配置された第1壁161及び左方に配置された第2壁162とを備える。左端が第1ガイド面131で画定され第1壁161を受容する第1空間181と、右端が第2ガイド面132で画定され第2壁162を受容する第2空間182とが形成される。【選択図】図12

Description

本発明は、装着部に装着されたカートリッジに保持された消費材を消費するシステムに関する。
特許文献1には、インクを収容するカートリッジと、当該カートリッジが装着される記録装置とが開示されている。また、カートリッジには接続端子部が設けられ、記録装置にはコネクタ部を有するホルダ部が設けられている。そして、特許文献1には、記録装置に挿入されるカートリッジと、当該カートリッジによって挿入方向に移動されたホルダ部との相対位置を位置決めすることにより、カートリッジの接続端子部と、ホルダ部のコネクタ部との電気的な接続を確実にできると記載されている。
特開2007−15369号公報
しかしながら、特許文献1は、カートリッジに対して接続端子部が正確に位置決めされていることを前提としている。そのため、接続端子部の位置が不正確なカートリッジが記録装置に装着された場合に、カートリッジが記録装置に装着された直後には接触していた接続端子部及びコネクタ部が、その後に記録装置の振動等によって非接触になる可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カートリッジの電気的インターフェースと装着部の接点とが、電気的に安定して接触可能なシステムを提供することにある。
(1) 本発明に係るシステムは、消費材を保持する消費材カートリッジと、上記消費材カートリッジが第1方向に挿入されて装着され、且つ上記消費材カートリッジが上記第1方向と反対の第2方向に脱抜される装着部と、上記装着部に装着完了された上記消費材カートリッジが保持する消費材を消費する消費部と、を備える。上記消費材カートリッジは、基板支持部と、上記基板支持部に支持された基板と、上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向を向く上記基板の面に実装された電気的インターフェースと、上記基板より上記第3方向と反対の第4方向にずれており、且つ上記第1方向乃至上記第4方向に直交する第5方向にずれて配置されており、或いは、上記第5方向において上記基板の上記第5方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第5方向を向く第1ガイド面と、上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第5方向と反対の第6方向にずれて配置されており、或いは、上記第6方向において上記基板の上記第6方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第6方向を向く第2ガイド面とを備える。上記装着部は、上記装着部に装着完了された上記消費材カートリッジの上記電気的インターフェースの位置と重なる位置に配置された接点と、上記接点より上記第5方向にずれて配置されており、上記装着部に対して挿抜される上記消費材カートリッジの上記基板の移動軌跡と上記第5方向に視て重なる部分を有する第1壁と、上記接点より上記第6方向にずれて配置されており、上記移動軌跡と上記第6方向に視て重なる部分を有する第2壁とを備える。そして、上記消費材カートリッジが上記装着部に挿入されたときに、上記第6方向の端が上記第1ガイド面によって画定され且つ上記第1方向及び上記第3方向に開口されており、上記第1壁を受容する第1空間が形成され、上記第5方向の端が上記第2ガイド面によって画定され且つ上記第1方向及び上記第3方向に開口されており、上記第2壁を受容する第2空間が形成される。
上記構成の消費材カートリッジは、第1ガイド面が第1壁にガイドされ、第2ガイド面が第2壁にガイドされながら、装着部に対して挿入され、装着完了される。これにより、基板に実装された電気的インターフェースは、接点に接触される。
一方、基板支持部に対して基板が第5方向にずれて配置されると、消費材カートリッジが装着部に挿入される過程で基板が第1壁に接触する。同様に、基板支持部に対して基板が第6方向にずれて配置されると、消費材カートリッジが装着部に挿入される過程で基板が第2壁に接触する。すなわち、基板支持部に対して基板が第5方向或いは第6方向にずれて支持された消費材カートリッジは、装着部に装着完了できない。
このように、正しい位置で基板支持部に支持された基板の電気的インターフェースのみが接点に接触可能となり、第5方向或いは第6方向にずれて基板支持部に支持された基板の電気的インターフェースが接点に接触できなくなる。その結果、電気的インターフェースと接点とを電気的に安定して接触させることができる。
なお、「消費材カートリッジが装着部に装着完了された」とは、例えば、消費材カートリッジに保持された消費材を消費部が消費可能な状態を指す。また、装着部に装着完了された消費材カートリッジの基板は、第5方向或いは第6方向に視て第1壁及び第2壁と重なる位置に配置されてもよいし、第1壁及び第2壁より第1方向にずれた位置に配置されてもよい。
(2) 好ましくは、上記消費材カートリッジは、上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第1ガイド面より上記第5方向にずれた位置で上記第6方向を向き、上記第1空間の上記第5方向の端を画定する第3ガイド面を有する第3壁と、上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第2ガイド面より上記第6方向にずれた位置で上記第5方向を向き、上記第2空間の上記第6方向の端を画定する第4ガイド面を有する第4壁とを備える。
上記構成によれば、消費材カートリッジが装着部に対して挿抜される過程において、第1ガイド面及び第3ガイド面が第1壁にガイドされ、第2ガイド面及び第4ガイド面が第2壁にガイドされる。その結果、装着部に対して消費材カートリッジをさらに適切に位置決めできる。
(3) 好ましくは、上記第3壁及び上記第4壁は、上記電気的インターフェースより上記第3方向にずれた位置まで延設されている。
上記構成によれば、消費材カートリッジが何かに接触した際に、第3壁及び第4壁によって基板が保護される。すなわち、基板が損傷するのを抑制することができる。
(4) 例えば、上記第1ガイド面及び上記第3ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されている。また、上記第2ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されている。
(5) 好ましくは、上記第3壁及び上記第4壁は、上記第5方向或いは上記第6方向に視て上記基板及び上記基板支持部の接触位置から外れた位置に配置されている。
上記構成によれば、例えば、紫外線硬化型の接着剤で基板を基板支持部に接着する場合において、基板及び基板支持部の接触位置に第5方向及び第6方向に照射される紫外線の光路を確保することができる。
(6) 好ましくは、上記第5方向及び上記第6方向において、上記電気的インターフェースの寸法は、上記第1空間に受容された上記第1壁と上記第1ガイド面との間の隙間及び上記第1空間に受容された上記第1壁と上記第3ガイド面との間の隙間の合計より大きく、且つ上記第2空間に受容された上記第2壁と上記第2ガイド面との間の隙間及び上記第2空間に受容された上記第2壁と上記第4ガイド面との間の隙間の合計より大きい。
上記構成によれば、第1空間内において第1壁が第5方向及び第6方向に相対移動しても、電気的インターフェースと接点との電気的接触が損なわれることを抑制できる。第2空間内において第2壁が第5方向及び第6方向に相対移動する場合も同様である。
(7) 好ましくは、該システムは、上記第5方向及び上記第6方向に離間した位置において上記消費材カートリッジから上記第4方向に突出し、上記消費材カートリッジが上記装着部に装着完了されたときに突出先端が上記装着部に当接する第1突起及び第2突起と、上記第5方向及び上記第6方向に離間した位置において上記装着部から上記第3方向に突出し、上記消費材カートリッジが上記装着部に装着完了されたときに突出先端が上記消費材カートリッジに当接する第3突起及び第4突起との少なくとも一方を備える。
(8) さらに好ましくは、上記システムは、上記第1突起及び上記第2突起と上記第3突起及び上記第4突起とを共に備えており、上記消費材カートリッジが上記装着部に装着完了されたときに、上記第1突起及び上記第3突起の突出先端同士が当接し、上記第2突起及び上記第4突起の突出先端同士が当接する。
上記構成によれば、装着部に装着完了された消費材カートリッジが第1方向及び第2方向周りに回転することを抑制できる。その結果、電気的インターフェースと接点とを電気的にさらに安定して接触させることができる。
(9) 好ましくは、上記第1突起は、上記基板より上記第5方向にずれて配置されている。また、上記第2突起は、上記基板より上記第6方向にずれて配置されている。
上記構成のように、第5方向及び第6方向における第1突起及び第2突起の離間距離を大きくすることにより、第1方向及び第2方向周りの消費材カートリッジの回転を、さらに有効に抑制できる。
(10) 例えば、上記第3方向或いは上記第4方向に視て、上記第1突起は、上記第1空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。また、上記第2突起は、上記第2空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。
(11) 好ましくは、上記消費材カートリッジは、消費材に関する情報を記憶可能な集積回路を備える。そして、該システムは、上記接点に接触された上記電気的インターフェースを通じて、上記集積回路にアクセスする制御部を備える。
上記構成に係る制御部は、安定的に接触された電気的インターフェース及び接点を通じて、消費材カートリッジの集積回路にアクセスすることができる。なお、「アクセス」とは、例えば、集積回路から情報を読み出すこと、及び集積回路に情報を書き込むことの一方或いは両方を含む。
(12) 例えば、上記第3方向は、鉛直上方である。また、上記第4方向は、鉛直下方である。
(13) 本発明に係る消費材カートリッジは、装着部に対して第1方向に挿入されて装着され、且つ上記第1方向と反対の第2方向に上記装着部から脱抜される。該消費材カートリッジは、消費材を保持する本体と、基板支持部と、上記基板支持部に支持された基板と、上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向を向く上記基板の面に実装された電気的インターフェースと、上記基板より上記第3方向と反対の第4方向にずれており、且つ上記第1方向乃至上記第4方向に直交する第5方向にずれて配置されており、或いは、上記第5方向において上記基板の上記第5方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第5方向を向く第1ガイド面と、上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第5方向と反対の第6方向にずれて配置されており、或いは、上記第6方向において上記基板の上記第6方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第6方向を向く第2ガイド面と、上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第1ガイド面より上記第5方向にずれた位置において、上記第6方向を向く第3ガイド面と、上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第2ガイド面より上記第6方向にずれた位置において、上記第5方向を向く第4ガイド面とを備える。そして、上記第1ガイド面及び上記第3ガイド面は、上記第1方向及び上記第3方向に開口された第1空間の上記第6方向及び上記第5方向の端をそれぞれ画定する。また、上記第2ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第1方向及び上記第3方向に開口された第2空間の上記第5方向及び上記第6方向の端をそれぞれ画定する。
(14) 好ましくは、上記第3ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記電気的インターフェースより上記第3方向にずれた位置まで延設されている。
(15) 例えば、上記第1ガイド面及び上記第3ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されている。また、上記第2ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されている。
(16) 好ましくは、上記第3ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第5方向或いは上記第6方向に視て上記基板及び上記基板支持部の接触位置から外れた位置に配置されている。
(17) 好ましくは、該消費材カートリッジは、上記第5方向及び上記第6方向に離間した位置において上記第4方向に突出する第1突起及び第2突起を備える。
(18) 好ましくは、上記第1突起は、上記基板より上記第5方向にずれて配置されている。また、上記第2突起は、上記基板より上記第6方向にずれて配置されている。
(19) 例えば、上記第3方向或いは上記第4方向に視て、上記第1突起は、上記第1空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。また、上記第2突起は、上記第2空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。
本発明によれば、正しい位置で基板支持部に支持された基板の電気的インターフェースのみが接点に接触可能となり、第5方向或いは第6方向にずれて基板支持部に支持された基板の電気的インターフェースが接点に接触できなくなるので、電気的インターフェースと接点とを電気的に安定して接触させることができる。
図1は、カートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、2つのインクカートリッジ30が収容された状態のカートリッジ装着部110の外観構成を示す斜視図である。 図3は、インクカートリッジ30の外観構成を示す斜視図である。 図4は、インクカートリッジ30の内部構成を示す縦断面図である。 図5は、インクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110を示す縦断面図であり、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入され始めた状態を示している。 図6は、インクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110を示す縦断面図であり、第2突出部86がスライダ107に当接した状態を示している。 図7は、インクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110を示す縦断面図であり、インク供給部34がガイド部105に進入し始め、ロッド125が前部カバー32の凹部96に進入し始めた状態を示している。 図8は、インクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110を示す縦断面図であり、インクニードル102がインク供給部34のインク供給口71に進入した状態を示している。 図9は、インクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110を示す縦断面図であり、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に位置決めされた状態を示している。 図10は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態におけるインクカートリッジ30及び接点ユニット160を示す斜視図である。 図11は、接点ユニット160の外観構成を示す斜視図である。 図12は、2つのインクカートリッジ30が収容された状態のカートリッジ装着部110の、下方向53、上方向54、右方向55、及び、左方向56に沿った断面図である。 図13は、基板支持部130に対してIC基板64がずれて配置されているインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の、挿入方向51、脱抜方向52、右方向55、及び、左方向56に沿った模式断面図であり、(A)は、基板支持部130に対してIC基板64が右方向55にずれて配置されている状態であり、(B)は、基板支持部130に対してIC基板64が左方向56にずれて配置されている状態である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
また、以下の説明では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される方向が挿入方向51(第1方向の一例)と定義される。また、挿入方向51と反対方向であって、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から脱抜される方向が脱抜方向52(第2方向の一例)と定義される。本実施形態において、挿入方向51及び脱抜方向52は水平方向であるが、挿入方向51及び脱抜方向52は水平方向でなくてもよい。
また、挿入方向51及び脱抜方向52に直交する方向が上方向54(第3方向の一例)と定義される。また、上方向54と反対方向が下方向53(第4方向の一例)と定義される。本実施形態において、第3方向としての上方向54が鉛直上方であり、第4方向としての下方向53が鉛直下方であるが、第3方向及び第4方向は鉛直方向でなくてもよい。
また、挿入方向51及び下方向53と直交する方向が、右方向55(第5方向の一例)及び左方向56(第6方向の一例)と定義される。より具体的には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110の装着姿勢(使用姿勢)にある状態において、インクカートリッジ30を挿入方向51に視た場合において、右に延びる方向が右方向55と定義され、左に延びる方向が左方向56と定義される。本実施形態において、第5方向としての右方向55及び第6方向としての左方向56は水平方向であるが、第5方向及び第6方向は水平方向でなくてもよい。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10(システムの一例)は、記録ヘッド21(消費部の一例)と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110(装着部の一例)が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(消費材カートリッジの一例)が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に挿入方向51に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から脱抜方向52に抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインク(消費材の一例)が貯留されている。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。具体的には、記録ヘッド21に設けられたヘッド制御基板(不図示)から各ノズル29に対応して設けられたピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧が印加される。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。
プリンタ10は、給紙トレイ15と、給紙ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排紙トレイ16と、を備えている。給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ給送された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。また、これにより、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30が保持するインクが、記録ヘッド21によって消費される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対27によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21にインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。
[カートリッジ装着部110]
図2、図5、及び図10に示されるように、カートリッジ装着部110は、ケース101と、インクニードル102と、4つの接点106と、スライダ107と、ロック部145とを備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。また、インクニードル102、4つの接点106、スライダ107、及びロック部145は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。なお、図2に示されるカートリッジ装着部110には、2つのインクカートリッジ30が収容されている。
なお、以下に説明する、インクニードル102、スライダ107、ロック部145、接点ユニット160、及び、ロッド125等は、4つのインクカートリッジ30の各々に対応して設けられている。つまり、本実施形態において、インクニードル102、スライダ107、接点ユニット160、及び、ロッド125等は、それぞれ4つ設けられている。4つのインクニードル102、4つのスライダ107、4つの接点ユニット160、及び、4つのロッド125等は、それぞれ、右方向55及び左方向56に並んで配置されている。4つのインクニードル102、4つのスライダ107、4つの接点ユニット160、及び、4つのロッド125等は、それぞれ同一の構成を有する。そのため、以下では、1つのインクニードル102、1つのスライダ107、1つの接点ユニット160、及び、1つのロッド125等の構成が説明され、残り3つのインクニードル102、スライダ107、接点ユニット160、及び、ロッド125等の構成の説明は省略される。
[ケース101]
図2に示されるように、カートリッジ装着部110の筐体を形成するケース101は、ケース101の内部空間の天部を確定している天面と、底部を確定している底面と、天部と底部とをつないでいる終面と、終面と挿入方向51及び脱抜方向52に対向する位置に設けられ、ユーザがプリンタ10を使用するときに対面する面であるプリンタ10のユーザインタフェース面に露出し得る開口112とを有する箱形状である。開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30が挿抜される。インクカートリッジ30は、天面及び底面に設けられたガイド溝109に、インクカートリッジ30の上端部及び下端部が挿入されることによって、挿入方向51及び脱抜方向52へ案内される。ケース101には、内部空間を縦方向に長い4つの空間に仕切り分ける3つのプレート104が設けられている。このプレート104によって仕切り分けられた各空間それぞれにインクカートリッジ30が収容される。
[インクニードル102]
図1及び図5に示されるように、インクニードル102は、管状の樹脂からなり、ケース101の終面の下部に設けられている。インクニードル102は、ケース101の終面において、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34に対応する位置に配置されている。インクニードル102は、ケース101の終面から脱抜方向52へ突出している。
インクニードル102の周囲には、円筒形状のガイド部105が設けられている。ガイド部105は、ケース101の終面から脱抜方向52へ突出し、その突出端が開口している。インクニードル102は、ガイド部105の中心に配置されている。ガイド部105は、インクカートリッジのインク供給部34が内方に進入する形状である。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入方向51へ挿入される過程において、つまりインクカートリッジ30が装着位置に移動する過程において、インクカートリッジ30のインク供給部34がガイド部105に進入する(図8参照)。さらにインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入方向51に挿入されると、インクニードル102が、インク供給部34に形成されたインク供給口71に挿入される。これにより、インクニードル102とインク供給部34とは連結される。そして、インクカートリッジ30の内部に形成された貯留室36に貯留されたインクは、インク供給部34の内部に形成された筒壁73の内部空間及びインクニードル102の内部空間を通じてインクニードル102に接続されたインクチューブ20に流出される。なお、インクニードル102の先端は、平坦であってもよく、尖っていてもよい。
[スライダ107]
図5に示されるように、ケース101の下方のガイド溝109の下面であって、終面に近い位置に挿入方向51及び脱抜方向52に沿って延びる開口111が形成されている。開口111には、スライダ107が設けられている。スライダ107は、開口111を通じてガイド溝109の下面の下方から上方へ突出している。スライダ107は、ケース101の下方に設けられたガイドレール113に嵌合されており、ガイドレール113に沿って開口111内を挿入方向51及び脱抜方向52に移動可能である。スライダ107とケース101との間には、ヒキバネ114が張り渡されている。ヒキバネ114は、スライダ107を引っ張ることにより脱抜方向52へ付勢している。したがって、スライダ107は、外力が付与されていない状態では、ガイドレール113の脱抜方向52の端に位置する。その位置から、挿入方向51への外力が付与されると、スライダ107は、開口111内をガイドレール113に沿って挿入方向51へ移動可能である。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入方向51へ挿入される過程において、つまりインクカートリッジ30が装着位置に移動する過程において、インクカートリッジ30の第2突出部86がガイド溝109に沿って挿入方向51へ進むことにより、スライダ107と当接する(図6参照)。さらにインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入方向51に挿入されると、第2突出部86に押し込まれることによって、スライダ107がヒキバネ114の付勢力に抗して挿入方向51へ移動する。スライダ107により、インクカートリッジ30は、脱抜方向52への付勢力を受ける。
[ロック部145]
図5に示されるように、ロック部145が、ケース101の天面付近且つ開口112付近において、ケース101の左方向56及び右方向55に延出されている。ロック部145は、左方向56及び右方向55に沿って延びる棒状の部材である。ロック部145は、例えば、金属の円柱である。ロック部145の左方向56及び右方向55の両端は、ケース101の左方向56及び右方向55の両端を確定している壁に固定されている。したがって、ロック部145は、ケース101に対して回動等の相対移動をしない。ロック部145は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に渡って左方向56及び右方向55に延びている。インクカートリッジ30が収容される各空間において、ロック部145の周囲には空間が存在する。したがって、ロック部145に対して、上方向54へ向かって、また、脱抜方向52へ向かってアクセスすることができる。
ロック部145は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を装着位置に保持するためのものである。インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に挿入されることにより、ロック部145に係合され、また、ロック部145は、スライダ107がインクカートリッジ30を脱抜方向52へ押す力、及びインクカートリッジ30のコイルバネ78がインクカートリッジ30を脱抜方向52へ押す力に抗してインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110内に保持する。
[接点ユニット160]
図5及び図10に示されるように、接点ユニット160が、ケース101の天面に取り付けられている。接点ユニット160は、終面の近傍であり且つ後述するロッド125の上方に配置されている。接点ユニット160は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、少なくとも一部が後述する基板支持部130及びIC基板64の上方に基板支持部130及びIC基板64と対向する位置に設けられている。接点ユニット160は、4つのインクカートリッジの各々に対応して設けられている。
図11に示されるように、接点ユニット160は、概ね直方体形状の本体部163と、本体部163に支持された4つの接点106とを備えている。
本体部163の下面には、切り欠き164が形成されている。切り欠き164は、後述するインクカートリッジ30の4つの電極65(電気的インターフェースの一例)に対応して4つ形成されており、右方向55及び左方向56に並んで形成されている。また、切り欠き164は、挿入方向51及び脱抜方向52に延びている。
各接点106は、その一部が切り欠き164から露出するように、本体部163に支持されている。4つの接点106の配置は、4つの電極65の配置(図3参照)に対応している。各接点106は、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、上方向54へ弾性的に変形可能である。本実施形態では、各接点106は、銅の表面にニッケルと金の鍍金が施されたものである。なお、接点106の個数及び電極65の個数は任意である。
各接点106は、電気回路を介して制御部1に電気的に接続されている。制御部1は、例えばCPU,ROM,RAMなどからなるものであり、プリンタ10の制御部1(図1参照)として構成されていてもよい。接点106と対応する電極65とが電気的に導通されることによって、電圧が電極65に印加されたり、電極65がアースされたり、電極65に電力が供給されたりする。接点106と対応する電極65との電気的に導通により、制御部1からインクカートリッジ30のIC(集積回路の一例)に格納されたデータにアクセス可能となる。電気回路からの出力は制御部1に入力される。
図11に示されるように、本体部163は、第1壁161及び第2壁162を備えている。第1壁161及び第2壁162は、本体部163の下面163Aから下方向53に突出した壁である。
第1壁161は、接点106の右方に配置されている。つまり、第1壁161は、接点106より右方向55にずれて配置されている。第1壁161の挿入方向51の端部は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のIC基板64(基板の一例)よりも挿入方向51にずれた位置である。第1壁161の脱抜方向52の端部は、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30のIC基板64よりも脱抜方向52にずれた位置である。第1壁161の下端は、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30のIC基板64の上端よりも下方に位置する。
より詳細には、第1壁161は、カートリッジ装着部110に対して挿抜されるインクカートリッジ30のIC基板64の移動軌跡と、右方向55に視て重なる部分を有している。ここで、上記重なる部分は、第1壁161のうち、カートリッジ装着部110に挿入、装着されるインクカートリッジ30のIC基板64が右方向55及び左方向56において第1壁161と第2壁162との間に位置するときに、IC基板64の上端よりも下方に位置し、且つIC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52の両端の間に位置する部分である。
なお、第1壁161の位置は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入、装着されるときに上記重なる部分を有しているならば、上述したような位置に限らない。例えば、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された状態の第1壁161とIC基板64との位置関係は以下のようであってよい。すなわち、第1壁161の挿入方向51の端部がIC基板64よりも挿入方向51にずれており、且つ第1壁161の脱抜方向52の端部がIC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52における両端の間に位置していてもよい。また、第1壁161の脱抜方向52の端部がIC基板64よりも脱抜方向52にずれており、且つ、第1壁161の挿入方向51の端部がIC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52における両端の間に位置していてもよい。また、第1壁161の挿入方向51及び脱抜方向52における両端の双方が、IC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52における両端の間に位置していてもよい。また、第1壁161の全体が、IC基板64の脱抜方向52の端部よりも脱抜方向52にずれていてもよい。すなわち、第1壁161は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程においてのみ、上記重なる部分を有し、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了されたときに、上記重なる部分を有していなくてもよい。
第2壁162は、接点106の左方に配置されている。つまり、第2壁162は、接点106より左方向56にずれて配置されている。第2壁162は、カートリッジ装着部110に対して挿抜されるインクカートリッジ30のIC基板64の移動軌跡と左方向56に視て重なる部分を有している。ここで、上記重なる部分は、第2壁162のうち、カートリッジ装着部110に挿入、装着されるインクカートリッジ30のIC基板64が右方向55及び左方向56において第1壁161と第2壁162との間に位置するときに、IC基板64の上端よりも下方に位置し、且つIC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52の両端の間に位置する部分である。第2壁162の位置及び構成は第1壁161と同様であるため(具体的には、上記第1壁161の位置及び構成の説明において、第1壁161を第2壁162に置き換え、右方を左方に置き換え、右方向55を左方向56に置き換えることにより、第2壁162の位置及び構成の説明がなされ得る)、ここでは、これ以上の詳細な説明は省略される。
[ロッド125]
図2及び図5に示されるように、ロッド125が、ケース101の終面におけるインクニードル102より上方に設けられている。ロッド125は、ケース101の終面から脱抜方向52へ突出されている。ロッド125は、円筒形状の上半分の如く、脱抜方向52と直交する断面形状が逆向きU字形状であって、その最上部分から上方へ脱抜方向52へ延びるリブが突出された形状である。ロッド125は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、つまりインクカートリッジ30が装着位置に位置する状態において、インクカートリッジ30のIC基板64の下方の凹部96へ挿入される。
[支持板126]
図2及び図5に示されるように、支持板126が、ケース101の終面におけるインクニードル102より上方且つロッド125より下方に設けられている。支持板126は、ケース101の終面及びプレート104と繋がっている。支持板126は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、インクカートリッジ30の第1突出部85の下方且つインク供給部34の上方へ挿入される。
支持板126の上面には、2つの突起127、128が形成されている。突起127、128は、右方向55及び左方向56において間隔を空けて配置されている。また、突起127、128は、上方に突出し且つ挿入方向51及び脱抜方向52に延出している。突起127は、突起128よりも右方向55にずれた位置に設けられている。図12に示されるように、突起127、128の突出先端は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、下方から第1突出部85に当接する。突起127は、第3突起の一例である。突起128は、第4突起の一例である。
[インクカートリッジ30]
図3及び図4に示されるインクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留する貯留室36である。貯留室36は、インクカートリッジ30の外観を形成している後部カバー31及び前部カバー32に収納された内部フレーム35によって形成されているが、後部カバー31及び前部カバー32などによって形成されていてもよい。
図1、図3、及び図4に示されるインクカートリッジ30の姿勢は、インクカートリッジ30が装着姿勢にあるときの姿勢である。すなわち、インクカートリッジ30は、後述されるように、前面140と、後面41と、上面39,141と、下面42,142と、側面37、143と、側面38、144とを備えるが、図1、図3、及び図4に示されているインクカートリッジ30の姿勢は、後面41から前面140に向かう方向が挿入方向51に一致し、前面140から後面41に向かう方向が脱抜方向52に一致し、上面39,141から下面42,142に向かう方向が下方向53に一致し、下面42,142から上面39,141に向かう方向が上方向54に一致する姿勢である。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入、装着されるときに、前面140は挿入方向51を向き、後面41は脱抜方向52を向き、側面37、143は右方向55を向き、側面38、144は左方向56を向き、下面42,142は下方向53を向き、上面39,141は、上方向54を向く。
図3及び図4に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状の後部カバー31と、前面140を構成する前部カバー32と、貯留室36を区画する内部フレーム35とで構成される。後部カバー31に前部カバー32が組み付けられて、インクカートリッジ30の外形が構成されている。内部フレーム35は、組み付けられた後部カバー31及び前部カバー32の内部に収納される。インクカートリッジ30は、全体として、右方向55及び左方向56に沿った寸法が細く、下方向53及び上方向54、並びに挿入方向51及び脱抜方向52それぞれに沿った寸法が、右方向55及び左方向56に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入されるときに挿入方向51を向く前部カバー32の面が前面140であり、脱抜方向52を向く後部カバー31の面が後面41である。すなわち、後面41は、前部カバー32の前面140との間に貯留室36を挟んで配置されている。
[後部カバー31]
図3及び図4に示されるように、後部カバー31は、右方向55及び左方向56において互いに隔てて配置された側面37、38と、上方向54を向く上面39、下方向53を向く下面42とが後面41から挿入方向51に延設されて構成されており、挿入方向51へ向かって開口された箱形である。後部カバー31の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。すなわち、後部カバー31は、内部フレーム35の後部を覆っている。また、下面42は、内部フレーム35が挿入された状態において、上面39との間に貯留室36を挟んで配置されている。
図3及び図4に示されるように、後部カバー31の上面39には、凸部43が設けられている。凸部43は、上面39における右方向55及び左方向56の中央において挿入方向51及び脱抜方向52に沿って延びている。凸部43において脱抜方向52を向く面がロック面151である。ロック面151は、下方向53及び上方向54に沿って延びている。ロック面151は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態において、ロック部145と脱抜方向52へ向かって接触し得る面である。ロック面151がロック部145と脱抜方向52へ向かって接触することにより、インクカートリッジ30がスライダ107を介して付勢されるヒキバネ114の付勢力及びコイルバネ78の付勢力に抗してカートリッジ装着部110に保持される。
凸部43においてロック面151より挿入方向51には、傾斜面155が設けられている。傾斜面155は、上方向54且つ挿入方向51を向いている。
後部カバー31の上面39において、ロック面151より脱抜方向52には、操作部90が設けられている。後部カバー31の上面39の後端には、上面39のその他の部分より下方向53に位置するサブ上面91が形成されている。サブ上面91の上方において空間を隔てて操作部90が配置されている。操作部90は、上面39のその他の部分とサブ上面91との境界付近から上方向54へ凸部43より上方まで突出し、さらに脱抜方向52且つ下方向53へ斜め下方向に折れ曲がった平板形状である。
操作部90において、上方向54且つ脱抜方向52を向く面が操作面92である。操作面92とサブ上面91とは、挿入方向51及び脱抜方向52に沿った方向における位置が重複している。換言すれば、インクカートリッジ30を下方向53に視たとき、操作面92とサブ上面91とは重複した位置にある。
操作面92は、インクカートリッジ30を下方向53に視たときに視認可能であり、且つ、インクカートリッジ30を挿入方向51に視たときに視認可能である。操作面92は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態からインクカートリッジ30を取り出すために、ユーザが操作するための面である。なお、操作部90は、後部カバー31と一体に成型されるなどして、後部カバー31に対して固定されており、後部カバー31に対して回動などの相対移動をしないように構成されている。したがって、操作面92にユーザから加えられる力は、方向を変えずに後部カバー31にそのまま伝達される。また、本実施形態では、操作部90は、内部フレーム35や貯留室36に対しても回動などの相対移動をしないように構成されている。
[前部カバー32]
図3及び図4に示されるように、前部カバー32は、右方向55及び左方向56において互いに隔てて配置された側面143、144と、下方向53及び上方向54において互いに隔てて配置された上面141及び下面142とが前面140から脱抜方向52に延設されて構成されており、脱抜方向52へ向かって開口された箱形である。前部カバー32の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。すなわち、前部カバー32は、内部フレーム35のうちの後部カバー31によって覆われていない前部を覆っている。
前部カバー32の前面140の上部分には、脱抜方向52へ凹む凹部96が形成されている。凹部96には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態においてロッド125が進入する。したがって、凹部96の挿入方向51及び脱抜方向52に直交する断面は、ロッド125の断面形状に対応する形状である。
前部カバー32の前面140の下部分には、脱抜方向52へ貫通する孔97が形成されている。孔97は、前部カバー32に内部フレーム35が挿入された状態において、内部フレーム35のインク供給部34を外部へ露出させるための孔になる。したがって、孔97は、内部フレーム35のインク供給部34に対応する位置、寸法、及び形状に形成されている。
前部カバー32の前面140には、第1突出部85及び第2突出部86が設けられている。第1突出部85は、前部カバー32の上端において挿入方向51に突出している。凹部96は、第1突出部85の先端に設けられている。第1突出部85の先端は前面140の一部をなす。
第2突出部86は、前部カバー32の前面140の下端、すなわちインク供給部34より下方において、前面140から挿入方向51に突出している。第2突出部86の下面には、挿入方向51及び下方向53に開口する凹部87が形成されている。凹部87の一部は、前部カバー32の下面142より下方向53へ突出している。第2突出部86は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程において、凹部87にスライダ107が進入して当接する。
前部カバー32の上面141であって、第1突出部85の上方、すなわちインク供給部34の上方には、IC基板64が設けられている。IC基板64は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に、挿入、装着される途中において右方向55及び左方向56に沿って4つが並ぶ接点106(図2参照)と導通し、かつインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態においても接点106と導通する。
[内部フレーム35]
各図には現れていないが、内部フレーム35は、右方向55及び左方向56一対の端面が開放された環状に構成されている。内部フレーム35において、開放された一対の面がフィルム(不図示)によって封止されることにより、その内部にインクを貯留可能な貯留室36が形成されている。貯留室36を区画する前面40は、内部フレーム35が前部カバー32に挿入された際に、前部カバー32の前面140の裏面に対向する面であり、インク供給部34が設けられている。
[インク供給部34]
図4に示されるように、インク供給部34は、前面140の下部分において、内部フレーム35の前面40から挿入方向51に突出されている。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、前部カバー32の前面140に設けられた孔97を通じて外側へ突出されている。インク供給部34は、内部空間を有する円筒形状の筒壁73と、筒壁73に取り付けられたシール部材76及びキャップ79とを備えている。
筒壁73は、貯留室36の内部から外部に亘って延設されている。筒壁73の脱抜方向52の端部は、貯留室36において開口している。筒壁73の挿入方向51の端部は、インクカートリッジ30の外部に開口している。これにより、筒壁73は、内部空間を介して貯留室36及びインクカートリッジ30の外部と連通している。つまり、インク供給部34は、貯留室36に貯留されたインクを筒壁73の内部空間を通じてインクカートリッジ30の外部に供給する。筒壁73の挿入方向51の端には、シール部材76及びキャップ79が取り付けられている。
筒壁73の内部空間には、弁体77及びコイルバネ78が収容されている。弁体77及びコイルバネ78は、インク供給部34の状態を、筒壁73の内部空間を通じて貯留室36からインクカートリッジ30の外部にインクが流出される状態(図8及び図9参照)と、筒壁73の内部空間からインクカートリッジ30の外部にインクが流出されない状態(図6及び図7参照)との間で選択的に切り換えるためのものである。
弁体77は、挿入方向51及び脱抜方向52に沿って移動することにより、シール部材76の中央に貫通されたインク供給口71を開閉する。コイルバネ78は弁体77を挿入方向51へ付勢している。したがって、外力が付与されていない状態において、弁体77は、シール部材76のインク供給口71を閉じている。
シール部材76は、筒壁73の先端に配置されている。シール部材76は、中央に貫通孔が形成された円盤形状の部材である。シール部材76は、例えば、ゴムやエラストマのような弾性材料から形成されている。シール部材76の中央が挿入方向51及び脱抜方向52に貫通されて筒状の内周面が形成され、その内周面によりインク供給口71が形成されている。インク供給口71の内径は、インクニードル102の外径より若干小さい。シール部材76は、筒壁73の外側に嵌め込まれたキャップ79によって、筒壁73の先端に液密に当接している。
弁体77がインク供給口71を閉じている状態において、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されると、インク供給口71にインクニードル102が進入する。インクニードル102には、シール部材76を弾性変形しつつ、その外周面がインク供給口71を画定する内周面に液密に接触する。インクニードル102の先端がシール部材76を通過して筒壁73の内部空間へ進入すると、弁体77に当接する。さらにインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入されることにより、インクニードル102が弁体77をコイルバネ78の付勢力に抗して脱抜方向52へ移動させる。これにより、貯留室36に貯留されているインクが筒壁73の内部空間を通じてインクニードル102の先端部分へ流通することが可能となる。各図には現れていないが、インクニードル102の先端部分に形成された貫通孔を通じて、筒壁73の内部空間からインクニードル102の内部空間へインクが流通する。これにより、貯留室36に貯留されたインクが、筒壁73の内部空間、インクニードル102を通じて外部へ流出可能となる。
なお、インク供給部34において、インク供給口71を閉じる弁体77は必ずしも設けられなくてもよい。例えば、インク供給口71がフィルムなどで閉塞されており、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル102がフィルムを突き破ることによりインク供給口71を通じてインクニードル102の先端部分が筒壁73の内部空間へ進入する構成であってもよい。また、インク供給口71は、シール部材76の弾性により閉じており、インクニードル102が挿入されたときのみに、インクニードル102に押し拡げられるように形成されていてもよい。
[基板支持部130及びIC基板64]
図3に示されるように、前部カバー32における凹部96の上方には、基板支持部130が設けられている。基板支持部130は、凹部96の上方向54の端部を区画する部材である。基板支持部130の脱抜方向52の端部は、前部カバー32の上面141と繋がっている。
基板支持部130の上面には、IC基板64が、接着等の公知の方法で取り付けられている。つまり、基板支持部130は、IC基板64を支持している。IC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52の長さは、基板支持部84の挿入方向51及び脱抜方向52の長さ以下であることが好ましい。本実施形態では、IC基板64の挿入方向51及び脱抜方向52の長さは、基板支持部84の挿入方向51及び脱抜方向52の長さより短い。
IC基板64の上面、つまりIC基板64の上方向54を向く面には、4つの電極65が形成されている。各電極65は、IC基板64の上面において挿入方向51及び脱抜方向52に延設されており、且つ右方向55及び左方向56に互いに離間して設けられている。電極65は、例えば、クロック用電極、データ用電極、電源電圧用電極及びグランド用電極等である。IC基板64には、各電極65に電気的に接続されたIC(不図示)が実装されている。ICは、半導体集積回路であり、インクカートリッジ30に関する情報(例えばロット番号や製造年月日などの情報)や、インクに関する情報(例えばインク色)を示すデータが読み出し可能に格納されている。
[第1ガイド面131及び第2ガイド面132]
図3に示されるように、IC基板64の下方には、第1ガイド面131及び第2ガイド面132が形成されている。第1ガイド面131は、IC基板64よりも下方且つ右方に配置されており、右方向55を向いている。第2ガイド面132は、IC基板64よりも下方且つ左方に配置されており、左方向56を向いている。本実施形態において、第1ガイド面131は基板支持部130の右側面の一部であり、第2ガイド面132は基板支持部130の左側面の一部である。
なお、第1ガイド面131の位置は、図3に示される位置に限らない。また、第2ガイド面132の位置は、図3に示される位置に限らない。例えば、第1ガイド面131は、右方向55においてIC基板64の右方向55の端面と同一の位置に配置されていてもよい。また、第2ガイド面132は、左方向56においてIC基板64の左方向56の端面と同一の位置に配置されていてもよい。第1ガイド面131及び第2ガイド面132は、図3に示される位置よりも挿入方向51または脱抜方向52にずれた位置であってもよい。また、第1ガイド面131及び第2ガイド面132は、上述した位置に形成されるのであれば、基板支持部130以外の部分に形成されていてもよい。また、第1ガイド面131及び第2ガイド面132は、IC基板64より下方向53にずれた位置に形成されるとともに、上方向54及び下方向53において、IC基板64と同じ位置、或いは、IC基板64よりも上方の位置まで延びていてもよい。
[第3ガイド面133及び第4ガイド面134]
図3に示されるように、基板支持部130の右方に、第3壁173が配置されている。第3壁173は、第1ガイド面131の右方に、第1ガイド面131と右方向55及び左方向56に間隔を空けて配置されている。また、基板支持部130の左方に、第4壁174が配置されている。第4壁174は、第2ガイド面132の左方に、第4ガイド面134と右方向55及び左方向56に間隔を空けて配置されている。
第3壁173は、第1突出部85における第1ガイド面131より右方の位置から上方に突出した壁である。第4壁174は、第1突出部85における第2ガイド面132より左方の位置から上方に突出した壁である。
第3壁173は、第3ガイド面133を有している。第3ガイド面133は、第3壁173における左方向56を向く面である。第4壁174は、第4ガイド面134を有している。第4ガイド面134は、第4壁174における右方向55を向く面である。
第3ガイド面133及び第4ガイド面134は、IC基板64より下方の位置からIC基板64より上方の位置に亘って形成された面である。つまり、第3ガイド面133及び第4ガイド面134は、IC基板64より下方向53にずれた位置に形成されるとともに、IC基板64に実装された電極65より上方向54にずれた位置まで延設された面である。
第3ガイド面133及び第1ガイド面131の右方向55及び左方向56における間隔は、カートリッジ装着部110の第1壁161の右方向55及び左方向56における長さよりも長い。第4ガイド面134及び第2ガイド面132の右方向55及び左方向56における間隔は、カートリッジ装着部110の第2壁162の右方向55及び左方向56における長さよりも長い。
第3壁173には、その上端から下方へ凹んだ凹部175が形成されている。凹部175は、第1ガイド面131の右方において第1ガイド面131と対向する位置に形成されている。つまり、第3ガイド面133は、第1ガイド面131の右方において第1ガイド面131と対向する位置に形成されていない。一方、第3ガイド面133は、第1ガイド面131より挿入方向51にずれた位置、及び第1ガイド面131より脱抜方向52にずれた位置に形成されている。すなわち、第1ガイド面131及び第3ガイド面133は、挿入方向51及び脱抜方向52にずれて配置されている。
また、凹部175は、IC基板64及び基板支持部130の接触位置の右方において当該接触位置と対向する位置に形成されている。つまり、第3壁173は、当該接触位置の右方において当該接触位置と対向する位置に形成されていない。一方、第3壁173は、当該接触位置より挿入方向51にずれた位置、当該接触位置より脱抜方向52にずれた位置、及び当該接触位置より下方向53にずれた位置に形成されている。すなわち、第3壁173は、右方向55に視て当該接触位置から外れた位置に配置されている。
第4壁174には、その上端から下方へ凹んだ凹部176が形成されている。凹部176は、第2ガイド面132の左方において第2ガイド面132と対向する位置に形成されている。つまり、第4ガイド面134は、第2ガイド面132の左方において第2ガイド面132と対向する位置に形成されていない。一方、第4ガイド面134は、第2ガイド面132より挿入方向51にずれた位置、及び第2ガイド面132より脱抜方向52にずれた位置に形成されている。すなわち、第2ガイド面132及び第4ガイド面134は、挿入方向51及び脱抜方向52にずれて配置されている。
また、凹部176は、IC基板64及び基板支持部130の接触位置の左方において当該接触位置と対向する位置に形成されている。つまり、第4壁174は、当該接触位置の左方において当該接触位置と対向する位置に形成されていない。一方、第4壁174は、当該接触位置より挿入方向51にずれた位置、当該接触位置より脱抜方向52にずれた位置、及び当該接触位置より下方向53にずれた位置に形成されている。すなわち、第4壁174は、左方向56に視て当該接触位置から外れた位置に配置されている。
なお、第3壁173の位置は、上述したような位置に限らない。また、第4壁174の位置は、上述したような位置に限らない。
例えば、第3壁173が第1ガイド面131より挿入方向51にずれた位置に設けられ、第4壁174が第2ガイド面132より挿入方向51にずれた位置に設けられてもよい。逆に、第3壁173が第1ガイド面131より脱抜方向52にずれた位置に設けられ、第4壁174が第2ガイド面132より脱抜方向52にずれた位置に設けられてもよい。また、第3壁173が第1ガイド面131より挿入方向51にずれた位置に設けられ、第4壁174が第2ガイド面132より脱抜方向52にずれた位置に設けられてもよい。
[第1空間181及び第2空間182]
第3壁173及び第4壁174と基板支持部130とは、右方向55及び左方向56に間隔を空けて配置されている。このため、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されたときに(例えば、図8及び図9に示される状態)、第3壁173及び第4壁174と基板支持部130との間には、第1壁161及び第2壁162をそれぞれ受容する第1空間181及び第2空間182が形成される。以下に詳述する。
図3に示されるように、第1空間181は、右端を第3ガイド面133を有する第3壁173によって画定されており、左端を第1ガイド面131を有する基板支持部130によって画定されている。また、第1空間181は、挿入方向51及び上方向54に開口されている。第1空間181は、IC基板64よりも脱抜方向52にずれた位置まで延びている。また、第1空間181は、カートリッジ装着部110の接点ユニット160の本体部163の第1壁161よりも大きな空間である。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入、装着される過程において、第1壁161は、挿入方向51及び上方向54の開口から第1空間181に進入する。そして、図12に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、接点ユニット160の本体部163の下面163Aから下方に突出された第1壁161は、第1空間181の上方向54の開口を通じて第1空間181に進入し、第1空間181に配置された状態である。つまり、第1空間181は、第1壁161を受容する空間である。
図3に示されるように、第2空間182は、左端を第4ガイド面134を有する第4壁174によって画定されており、右端を第2ガイド面132を有する基板支持部130によって画定されている。また、第2空間182は、挿入方向51及び上方向54に開口されている。第2空間182は、IC基板64よりも脱抜方向52にずれた位置まで延びている。また、第2空間182は、カートリッジ装着部110の接点ユニット160の本体部163の第2壁162よりも大きな空間である。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入、装着される過程において、第2壁162は、挿入方向51及び上方向54の開口から第2空間182に進入する。そして、図12に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、接点ユニット160の本体部163の下面163Aから下方に突出された第2壁162は、第2空間182の上方向54の開口を通じて第2空間182に進入し、第2空間182に配置された状態である。つまり、第1空間181は、第2壁162を受容する空間である。
右方向55及び左方向56において、電極65の寸法L1(図3参照)は、第1空間181に受容された第1壁161と第1ガイド面131との間の隙間L2(図12参照)及び第1空間181に受容された第1壁161と第3ガイド面133との間の隙間L3(図12参照)の合計より大きい。また、寸法L1(図3参照)は、第2空間182に受容された第2壁162と第2ガイド面132との間の隙間L4(図12参照)及び第2空間182に受容された第2壁162と第4ガイド面134との間の隙間L5(図12参照)の合計より大きい。なお、本実施形態では、4つの電極65は全て同じ寸法L1を有するが、4つの電極の右方向55及び左方向56における寸法が異なる場合、異なる寸法のうち最も小さい寸法が、隙間L2と隙間L3の合計より大きく、また、隙間L3と隙間L4の合計より大きければよい。
[突起137、138]
図4及び図10に示されるように、第1突出部85の下面には、2つの突起137、138が形成されている。突起137は、第1突起の一例である。突起138は、第2突起の一例である。突起137、138は、右方向55及び左方向56において間隔を空けて配置されている。また、突起137、138は、下方に突出し且つ挿入方向51及び脱抜方向52に延出している。突起137は、突起138よりも右方向55にずれた位置に設けられている。
突起137は、IC基板64より右方に配置されている。つまり、突起137は、IC基板64より右方向55にずれて配置されている。突起138は、IC基板64より左方に配置されている。つまり、突起138は、IC基板64より左方向56にずれて配置されている。
突起137は、右方向55及び左方向56において、基板支持部130及び第3壁173の間に配置されている。また、突起137は、挿入方向51及び脱抜方向52において、第3壁173の両端の間に配置されている。つまり、突起137は、上方向54或いは下方向53に視て、第1空間181と重なる位置に配置されている。なお、本実施形態では、突起137の全てが、上方向54或いは下方向53に視て、第1空間181と重なる位置に配置されているが、突起137の一部のみが、上方向54或いは下方向53に視て、第1空間181と重なる位置に配置されていてもよい。
突起138は、右方向55及び左方向56において、基板支持部130及び第4壁174の間に配置されている。また、突起138は、挿入方向51及び脱抜方向52において、第4壁174の両端の間に配置されている。つまり、突起138は、上方向54或いは下方向53に視て、第2空間182と重なる位置に配置されている。なお、本実施形態では、突起138の全てが、上方向54或いは下方向53に視て、第2空間182と重なる位置に配置されているが、突起138の一部のみが、上方向54或いは下方向53に視て、第2空間182と重なる位置に配置されていてもよい。
図12に示されるように、突起137、138の突出先端は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、上方から支持板126に当接する。詳細には、突起137の突出先端は、支持板126に設けられた突起127の突出先端に当接し、突起138の突出先端は、支持板126に設けられた突起128の突出先端に当接する。
なお、突起137、138の有無は任意である。突起137、138が第1突出部85に形成されていない場合、突起127、128は、下方から第1突出部85の下面に当接する。また、突起127、128の有無も任意である。突起127、128が支持板126に形成されていない場合、突起137、138は、上方から支持板126に当接する。突起137、138及び突起127、128の何れも形成されていない場合、第1突出部85の下面と支持板126の上面とが当接する。
[インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着される動作]
以下、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程が説明される。
図5に示されるように、カートリッジ装着部110に装着される前のインクカートリッジ30において、弁体77は、シール部材76のインク供給口71を閉じている。これにより、貯留室36からインクカートリッジ30の外部へのインクの流通は遮断されている。
図5に示されるように、カートリッジ装着部110の開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30が挿入される。ユーザは、後部カバー31の後面41を押しつつインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110に対して挿入向き51へ挿入する。インクカートリッジ30の下部分、すなわち前部カバー32及び後部カバー31のそれぞれ下部分は、ケース101の下方のガイド溝109に進入した状態となる。
図6に示されるように、カートリッジ装着部110へインクカートリッジ30が挿入方向51へ更に挿入されると、前部カバー32の第2突出部86の凹部87がスライダ107と当接する。
図7に示されるように、スライダ107を脱抜方向52へ付勢するヒキバネ114の付勢力に抗して、インクカートリッジ30が挿入方向51へ更に挿入されると、インク供給部34のキャップ79がガイド部105に進入し始める。また、前部カバー32の凹部96がロッド125と対向して、ロッド125が凹部96に進入し始める。
図8に示されるように、スライダ107を脱抜方向52へ付勢するヒキバネ114の付勢力に抗して、インクカートリッジ30が挿入方向51へ更に挿入されると、インク供給部34のキャップ79がガイド部105に進入し、かつインクニードル102がインク供給口71へ進入して、弁体77をコイルバネ78の付勢力に抗してシール部材76から離間させる。インクカートリッジ30には、スライダ107を介して付与されるヒキバネ114の付勢力に加え、コイルバネ78の付勢力が脱抜方向52へ付与される。
また、ロッド125が前部カバー32の凹部96にさらに進入する。突起137の突出先端が突起127の突出先端に当接し、突起138の突出先端が支持板126に設けられた突起128の突出先端に当接する。これにより、第1突起85の下方向53への移動が規制される。
また、接点ユニット160の本体部163の第1壁161が第1空間181に進入し、第2壁162が第2空間182に進入する。そして、第1ガイド面131及び第3ガイド面133が第1壁161にガイドされ、第2ガイド面132及び第4ガイド面134が第2壁162にガイドされる。これにより、接点106の下方にIC基板64が到達する。IC基板64が接点の106の下方に到達するまでは、接点106の下端は、電極65の上面よりも下方に位置する。よって、IC基板64が接点106の下方に到達すると、IC基板64は、接点106を押して上方へ弾性変形させる。これにより、各電極65が対応する接点106と接触される。つまり、接点106は、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30の電極65の位置と重なる位置に配置されている。各電極65が対応する接点106と接触されることにより、IC基板64のICとプリンタ10の制御部1との電気的な接続が確立される。そして、制御部1がICへアクセスすることが可能となる。
各電極65が対応する接点106と電気的に接続されたとき、IC基板64は接点106の弾性変形によって下方向53へ付勢されるが、突起137の突出先端が支持板126に設けられた突起127の突出先端に当接し、突起138の突出先端が支持板126に設けられた突起128の突出先端に当接していることにより、IC基板64の配置されている第1突起85の下方向53への移動が規制されるので、IC基板64の接点106に対する位置決めが正確になされる。
また、後部カバー31の凸部43がロック部145へ到達し、傾斜面155がロック部145に対して摺動する。
図9に示されるように、スライダ107を脱抜方向52へ付勢するヒキバネ114の付勢力及びコイルバネ78の付勢力に抗して、インクカートリッジ30が挿入方向51へ更に挿入されると、後部カバー31の凸部43の傾斜面155がロック部145よりケース101の終面に近い位置となる。
このとき、ロック面151は、脱抜方向52へ向かってロック部145と向かい合う。ユーザがインクカートリッジ30を挿入方向51へ押し込むことを止めると、インクカートリッジ30は、スライダ107を介してヒキバネ114から付勢される付勢力及びコイルバネ78の付勢力によって脱抜方向52へ移動する。ロック面151は脱抜方向52へ向かってロック部145と向かい合っているので、インクカートリッジ30が脱抜方向52へ若干移動すると、ロック面151がロック部145と当接する。これにより、インクカートリッジ30は、脱抜方向52へ移動することが規制される。すなわち、インクカートリッジ30はカートリッジ装着部110内に位置決めされて装着が完了した状態となる。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から脱抜されるときには、ユーザは、操作面92を下方へ押す。これにより、ロック面151がロック部145よりも下方に位置するようになる。その結果、ヒキバネ114及びコイルバネ78の付勢力によって、インクカートリッジ30はカートリッジ装着部110を脱抜方向52へ移動する。インクカートリッジ30がスライダ107から離れると、インクカートリッジ30には脱抜方向52への付勢力が付与されないので、インクカートリッジ30に作用する慣性力が消失する。これにより、インクカートリッジ30は脱抜方向52への移動を終える。そのとき、少なくともインクカートリッジ30の後部カバー31は、カートリッジ装着部110のケース101の開口112より外方に位置しているので、ユーザは後部カバー31を挟み持ってインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110から取り出すことができる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態のインクカートリッジ30は、第1ガイド面131が第1壁161にガイドされ、第2ガイド面132が第2壁162にガイドされながら、カートリッジ装着部110に対して挿入され、装着完了される。これにより、IC基板64に実装された電極65は、接点106に接触される。
一方、図13(A)に示されるように、基板支持部130に対してIC基板64が右方向55にずれて配置されると、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程でIC基板64が第1壁161に接触する。同様に、図13(B)に示されるように、基板支持部130に対してIC基板64が左方向56にずれて配置されると、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程でIC基板64が第2壁162に接触する。すなわち、基板支持部130に対してIC基板64が右方向55或いは左方向56にずれて支持されたインクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に装着完了できない。
このように、正しい位置で基板支持部130に支持されたIC基板64の電極65のみが接点106に接触可能となり、右方向55或いは左方向56にずれて基板支持部130に支持されたIC基板64の電極65が接点106に接触できなくなる。その結果、電極65と接点106とを電気的に安定して接触させることができる。
なお、「インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された」とは、例えば、インクカートリッジ30に保持されたインクを記録ヘッド21が消費可能な状態を指す。また、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30のIC基板64は、右方向55或いは左方向56に視て第1壁161及び第2壁162と重なる位置に配置されてもよいし、第1壁161及び第2壁162より挿入方向51にずれた位置に配置されてもよい。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に対して挿抜される過程において、第1ガイド面131及び第3ガイド面133が第1壁161にガイドされ、第2ガイド面132及び第4ガイド面134が第2壁162にガイドされる。その結果、カートリッジ装着部110に対してインクカートリッジ30をさらに適切に位置決めできる。
また、本実施形態によれば、第3壁173及び第4壁174が電極65より上方向54にずれた位置まで延設されているため、インクカートリッジ30が何かに接触した際に、第3壁173及び第4壁174によってIC基板64が保護される。すなわち、IC基板64が損傷するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第3壁173及び第4壁174が、右方向55或いは左方向56に視てIC基板64及び基板支持部130の接触位置から外れた位置に配置されている。そのため、例えば、紫外線硬化型の接着剤でIC基板64を基板支持部130に接着する場合において、IC基板64及び基板支持部130の接触位置に右方向55及び左方向56から照射される紫外線の光路を確保することができる。
また、本実施形態によれば、電極65の寸法L1が隙間L2、L3の合計より大きく且つ隙間L4、L5の合計より大きい。そのため、第1空間181内において第1壁161が右方向55及び左方向56に相対移動しても、電極65と接点106との電気的接触が損なわれることを抑制できる。第2空間182内において第2壁162が右方向55及び左方向56に相対移動する場合も同様である。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了されたときに、突起137及び突起127の突出先端同士が当接し、突起138及び突起128の突出先端同士が当接する。そのため、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30が挿入方向51及び脱抜方向52周りに回転することを抑制できる。その結果、電極65と接点106とを電気的にさらに安定して接触させることができる。
また、本実施形態によれば、突起137をIC基板64より右方に配置し、突起138をIC基板64より左方に配置することで、右方向55及び左方向56における突起137及び突起138の離間距離を大きくすることにより、挿入方向51及び脱抜方向52周りのインクカートリッジ30の回転を、さらに有効に抑制できる。
また、本実施形態に係る制御部1は、安定的に接触された電極65及び接点106を通じて、インクカートリッジ30のICにアクセスすることができる。なお、「アクセス」とは、例えば、ICから情報を読み出すこと、及びICに情報を書き込むことの一方或いは両方を含む。
[変形例]
上記実施形態では、第3壁173が第3ガイド面133を有しており、第4壁174が第4ガイド面134を有していたが、第3壁173及び第4壁174は必ずしも設けられなくてもよい。第3壁173及び第4壁174が無くとも、第1ガイド面131が第1壁161にガイドされ、第2ガイド面132が第2壁162にガイドされることにより、カートリッジ装着部110に対してインクカートリッジ30が適切に位置決めされる。この場合、第1ガイド面131の右方に、挿入方向51、上方向54、及び右方向55に開口された第1空間181が形成される。同様に、第2ガイド面132の左方に、挿入方向51、上方向54、及び左方向56に開口された第2空間182が形成される。
上記実施形態では、インクジェット記録方式で記録用紙に画像を記録するプリンタ10をシステムの一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、プリンタ10が、電子写真方式などの他の方式で記録用紙に画像を記録するものであってもよいし、熱転写方式でラベルに画像を記録するラベルプリンタなどであってもよい。
また、上記実施形態では、インクを消費材の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクなどの液体に代えて、トナーなどの粉体を消費材としてもよいし、ラベルプリンタなどに用いられるテープを消費材としてもよい。
10・・・プリンタ(システム)
21・・・記録ヘッド(消費部)
30・・・インクカートリッジ(消費材カートリッジ)
51・・・挿入方向(第1方向)
52・・・脱抜方向(第2方向)
53・・・下方向(第4方向)
54・・・上方向(第3方向)
55・・・右方向(第5方向)
56・・・左方向(第6方向)
64・・・IC基板(基板)
65・・・電極(電気的インターフェース)
106・・・接点
110・・・カートリッジ装着部(装着部)
130・・・基板支持部
131・・・第1ガイド面
132・・・第2ガイド面
161・・・第1壁
162・・・第2壁
181・・・第1空間
182・・・第2空間

Claims (19)

  1. 消費材を保持する消費材カートリッジと、
    上記消費材カートリッジが第1方向に挿入されて装着され、且つ上記消費材カートリッジが上記第1方向と反対の第2方向に脱抜される装着部と、
    上記装着部に装着完了された上記消費材カートリッジが保持する消費材を消費する消費部と、を備えるシステムであって、
    上記消費材カートリッジは、
    基板支持部と、
    上記基板支持部に支持された基板と、
    上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向を向く上記基板の面に実装された電気的インターフェースと、
    上記基板より上記第3方向と反対の第4方向にずれており、且つ上記第1方向乃至上記第4方向に直交する第5方向にずれて配置されており、或いは、上記第5方向において上記基板の上記第5方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第5方向を向く第1ガイド面と、
    上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第5方向と反対の第6方向にずれて配置されており、或いは、上記第6方向において上記基板の上記第6方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第6方向を向く第2ガイド面と、を備えており、
    上記装着部は、
    上記装着部に装着完了された上記消費材カートリッジの上記電気的インターフェースの位置と重なる位置に配置された接点と、
    上記接点より上記第5方向にずれて配置されており、上記装着部に対して挿抜される上記消費材カートリッジの上記基板の移動軌跡と上記第5方向に視て重なる部分を有する第1壁と、
    上記接点より上記第6方向にずれて配置されており、上記移動軌跡と上記第6方向に視て重なる部分を有する第2壁と、を備えており、
    上記消費材カートリッジが上記装着部に挿入されたときに、
    上記第6方向の端が上記第1ガイド面によって画定され且つ上記第1方向及び上記第3方向に開口されており、上記第1壁を受容する第1空間が形成され、
    上記第5方向の端が上記第2ガイド面によって画定され且つ上記第1方向及び上記第3方向に開口されており、上記第2壁を受容する第2空間が形成されるシステム。
  2. 上記消費材カートリッジは、
    上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第1ガイド面より上記第5方向にずれた位置で上記第6方向を向き、上記第1空間の上記第5方向の端を画定する第3ガイド面を有する第3壁と、
    上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第2ガイド面より上記第6方向にずれた位置で上記第5方向を向き、上記第2空間の上記第6方向の端を画定する第4ガイド面を有する第4壁と、を備える請求項1に記載のシステム。
  3. 上記第3壁及び上記第4壁は、上記電気的インターフェースより上記第3方向にずれた位置まで延設されている請求項2に記載のシステム。
  4. 上記第1ガイド面及び上記第3ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されており、
    上記第2ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されている請求項2又は3に記載のシステム。
  5. 上記第3壁及び上記第4壁は、上記第5方向或いは上記第6方向に視て上記基板及び上記基板支持部の接触位置から外れた位置に配置されている請求項2から4のいずれかに記載のシステム。
  6. 上記第5方向及び上記第6方向において、上記電気的インターフェースの寸法は、上記第1空間に受容された上記第1壁と上記第1ガイド面との間の隙間及び上記第1空間に受容された上記第1壁と上記第3ガイド面との間の隙間の合計より大きく、且つ上記第2空間に受容された上記第2壁と上記第2ガイド面との間の隙間及び上記第2空間に受容された上記第2壁と上記第4ガイド面との間の隙間の合計より大きい請求項2から5のいずれかに記載のシステム。
  7. 上記第5方向及び上記第6方向に離間した位置において上記消費材カートリッジから上記第4方向に突出し、上記消費材カートリッジが上記装着部に装着完了されたときに突出先端が上記装着部に当接する第1突起及び第2突起と、
    上記第5方向及び上記第6方向に離間した位置において上記装着部から上記第3方向に突出し、上記消費材カートリッジが上記装着部に装着完了されたときに突出先端が上記消費材カートリッジに当接する第3突起及び第4突起と、
    の少なくとも一方を備える請求項1から6のいずれかに記載のシステム。
  8. 上記第1突起及び上記第2突起と上記第3突起及び上記第4突起とを共に備えており、
    上記消費材カートリッジが上記装着部に装着完了されたときに、
    上記第1突起及び上記第3突起の突出先端同士が当接し、
    上記第2突起及び上記第4突起の突出先端同士が当接する請求項7に記載のシステム。
  9. 上記第1突起は、上記基板より上記第5方向にずれて配置されており、
    上記第2突起は、上記基板より上記第6方向にずれて配置されている請求項7又は8に記載のシステム。
  10. 上記第3方向或いは上記第4方向に視て、
    上記第1突起は、上記第1空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されており、
    上記第2突起は、上記第2空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されている請求項7から9のいずれかに記載のシステム。
  11. 上記消費材カートリッジは、消費材に関する情報を記憶可能な集積回路を備えており、
    該システムは、上記接点に接触された上記電気的インターフェースを通じて、上記集積回路にアクセスする制御部を備える請求項1から10のいずれかに記載のシステム。
  12. 上記第3方向は、鉛直上方であり、
    上記第4方向は、鉛直下方である請求項1から11のいずれかに記載のシステム。
  13. 装着部に対して第1方向に挿入されて装着され、且つ上記第1方向と反対の第2方向に上記装着部から脱抜される消費材カートリッジであって、
    消費材を保持する本体と、
    基板支持部と、
    上記基板支持部に支持された基板と、
    上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向を向く上記基板の面に実装された電気的インターフェースと、
    上記基板より上記第3方向と反対の第4方向にずれており、且つ上記第1方向乃至上記第4方向に直交する第5方向にずれて配置されており、或いは、上記第5方向において上記基板の上記第5方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第5方向を向く第1ガイド面と、
    上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第5方向と反対の第6方向にずれて配置されており、或いは、上記第6方向において上記基板の上記第6方向の端面と同一の位置に配置されており、上記第6方向を向く第2ガイド面と、
    上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第1ガイド面より上記第5方向にずれた位置において、上記第6方向を向く第3ガイド面と、
    上記基板より上記第4方向にずれており、且つ上記第2ガイド面より上記第6方向にずれた位置において、上記第5方向を向く第4ガイド面と、を備えており、
    上記第1ガイド面及び上記第3ガイド面は、上記第1方向及び上記第3方向に開口された第1空間の上記第6方向及び上記第5方向の端をそれぞれ画定し、
    上記第2ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第1方向及び上記第3方向に開口された第2空間の上記第5方向及び上記第6方向の端をそれぞれ画定する消費材カートリッジ。
  14. 上記第3ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記電気的インターフェースより上記第3方向にずれた位置まで延設されている請求項13に記載の消費材カートリッジ。
  15. 上記第1ガイド面及び上記第3ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されており、
    上記第2ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第1方向及び上記第2方向にずれて配置されている請求項13又は14に記載の消費材カートリッジ。
  16. 上記第3ガイド面及び上記第4ガイド面は、上記第5方向或いは上記第6方向に視て上記基板及び上記基板支持部の接触位置から外れた位置に配置されている請求項13から15のいずれかに記載の消費材カートリッジ。
  17. 上記第5方向及び上記第6方向に離間した位置において上記第4方向に突出する第1突起及び第2突起を備える請求項13から16のいずれかに記載の消費材カートリッジ。
  18. 上記第1突起は、上記基板より上記第5方向にずれて配置されており、
    上記第2突起は、上記基板より上記第6方向にずれて配置されている請求項17に記載の消費材カートリッジ。
  19. 上記第3方向或いは上記第4方向に視て、
    上記第1突起は、上記第1空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されており、
    上記第2突起は、上記第2空間の少なくとも一部と重なる位置に配置されている請求項18に記載の消費材カートリッジ。
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