JP2016184262A - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性とを両立させるための調整の手間を削減する。
【解決手段】制御装置は、制御量PVと目標値SPを入力として制御演算により制御演算出力値MVを制御周期毎に算出する制御演算部1と、制御演算出力値MVが所定の閾値A以上になったときに、制御演算出力値MVを所定の操作端出力上限値Hに補正する制御演算出力補正部2と、制御演算出力補正部2から出力された制御演算出力補正値MV’を所定の操作端出力下限値L以上の値、かつ、操作端出力上限値H以下の値に制限した値を操作端出力OUTとして制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理部3とから構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、温度制御などの汎用的な分野に利用される制御装置および制御方法に関するものである。
整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性とを向上させる技術として、ゲインスケジューリングがある(特許文献1参照)。PID制御にゲインスケジューリングを適用した場合、比例補償、積分補償、微分補償の3パラメータ(以下、PIDパラメータと略す)を切り替えることになるので、PIDパラメータを2組以上調整する必要がある。すなわち、2組の場合で6パラメータの調整が必要となる。このうち、比例補償パラメータのみをスケジューリングする場合が多く、この場合は、1組分のPIDパラメータとスケジューリングする比例補償パラメータの計4パラメータの調整で済むこととなる。
PID制御にゲインスケジューリングを適用する場合のPIDパラメータの調整は、例えば以下のようにして行われている。
(I)整定時のPIDパラメータをオートチューニングなどの周知の方法で決定する。このとき、必要に応じて試行錯誤法でPIDパラメータを微調整する。
(II)(I)のPIDパラメータを基準として過渡時応答性が向上するようなPIDパラメータを試行錯誤法で決定する。
(III)(I)と(II)の結果を切り換える、もしくは補間するゲインスケジューリング制御の応答から試行錯誤法で微調整する。
特開平8−161004号公報
上記のように、従来の技術では、ユーザの望む制御応答を実現するために、複数の試行錯誤実験が必要となり大きな手間となる。
ゲインスケジューリング制御のような制御パラメータの切り替えや補間をすることによる調整の手間を懸念して、整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性の両立を断念していることが多々見受けられる。制御の応答性を妥協した調整結果を採用した場合には、制御対象となる装置のタクトタイムが遅延し、生産性が損なわれることになる。また、制御の安定性を妥協した調整結果を採用した場合には、制御対象となる装置による生産物の品質が損なわれることになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性とを両立させるための調整の手間を削減することができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算手段と、この制御演算手段で算出された制御演算出力値が所定の閾値A以上になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力上限値に補正する制御演算出力補正手段と、この制御演算出力補正手段で補正された制御演算出力値を所定の操作端出力下限値以上の値、かつ、前記操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置は、制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算手段と、この制御演算手段で算出された制御演算出力値が所定の閾値B以下になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力下限値に補正する制御演算出力補正手段と、この制御演算出力補正手段で補正された制御演算出力値を前記操作端出力下限値以上の値、かつ、所定の操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例において、前記閾値Aは、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値と外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値のうちの大きい方よりも大きく、前記操作端出力上限値より小さい値である。
また、本発明の制御装置の1構成例は、さらに、目標値変更または外乱印加に対応する事象に応じて、閾値Aを目標値変更用の閾値Aに切り替えるべきタイミングと、閾値Aを外乱印加用の閾値Aに切り替えるべきタイミングとを検出するタイミング検出手段を備え、前記閾値Aは、目標値変更用と外乱印加用に個別に設定され、前記制御演算出力補正手段は、前記タイミング検出手段が目標値変更用の閾値Aに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Aを目標値変更用の閾値Aに切り替え、外乱印加用の閾値Aに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Aを外乱印加用の閾値Aに切り替えるものであり、目標値変更用の閾値Aは、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であり、外乱印加用の閾値Aは、外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例において、前記閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値と外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値のうちの小さい方よりも小さい値である。
また、本発明の制御装置の1構成例は、さらに、目標値変更または外乱印加に対応する事象に応じて、閾値Bを目標値変更用の閾値Bに切り替えるべきタイミングと、閾値Bを外乱印加用の閾値Bに切り替えるべきタイミングとを検出するタイミング検出手段を備え、前記閾値Bは、目標値変更用と外乱印加用に個別に設定され、前記制御演算出力補正手段は、前記タイミング検出手段が目標値変更用の閾値Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Bを目標値変更用の閾値Bに切り替え、外乱印加用の閾値Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Bを外乱印加用の閾値Bに切り替えるものであり、目標値変更用の閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より小さい値であり、外乱印加用の閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より小さい値であることを特徴とするものである。
また、本発明の制御方法は、制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算ステップと、この制御演算ステップで算出した制御演算出力値が所定の閾値A以上になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力上限値に補正する制御演算出力補正ステップと、この制御演算出力補正ステップで補正した制御演算出力値を所定の操作端出力下限値以上の値、かつ、前記操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の制御方法は、制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算ステップと、この制御演算ステップで算出した制御演算出力値が所定の閾値B以下になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力下限値に補正する制御演算出力補正ステップと、この制御演算出力補正ステップで補正した制御演算出力値を前記操作端出力下限値以上の値、かつ、所定の操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、制御演算手段で算出された制御演算出力値が所定の閾値A以上になったときに、制御演算出力値を所定の操作端出力上限値に補正する制御演算出力補正手段を設けることにより、試行錯誤実験が主に必要となるのは閾値Aの調整だけとなるので、整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性とを両立させるための調整の手間を削減することができる。
また、本発明では、目標値変更用の閾値Aと外乱印加用の閾値Aとして異なる値を用いることにより、目標値変更時と外乱印加時で個々の制御応答の更なる向上を実現することができる。
また、本発明では、制御演算手段で算出された制御演算出力値が所定の閾値B以下になったときに、制御演算出力値を所定の操作端出力下限値に補正する制御演算出力補正手段を設けることにより、試行錯誤実験が主に必要となるのは閾値Bの調整だけとなるので、整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性とを両立させるための調整の手間を削減することができる。
また、本発明では、目標値変更用の閾値Bと外乱印加用の閾値Bとして異なる値を用いることにより、目標値変更時と外乱印加時で個々の制御応答の更なる向上を実現することができる。
目標値変更時の本発明と従来の制御量の変化および制御演算出力値の変化の1例を示す図である。 外乱印加時の本発明と従来の制御量の変化および制御演算出力値の変化の1例を示す図である。 本発明の制御演算出力値の補正処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における制御応答の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における制御応答の例を示す図である。 制御演算出力値が降下する場合の補正処理を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
[発明の原理]
図1(A)、図1(B)、図2(A)、図2(B)は本発明の原理を説明する図であり、図1(A)は目標値変更時の本発明と従来の制御量の変化の1例を示す図、図1(B)は目標値変更時の本発明と従来の制御演算出力値の変化の1例を示す図、図2(A)は外乱印加時の本発明と従来の制御量の変化の1例を示す図、図2(B)は外乱印加時の本発明と従来の制御演算出力値の変化の1例を示す図である。図1(A)、図1(B)、図2(A)、図2(B)において、SPは目標値、PV0は単一の制御パラメータを用いる(ゲインスケジューリング無し)従来の制御装置を適用した場合の制御量、PVは本発明の制御装置を適用した場合の制御量、OUT0は従来の制御装置から出力される操作端出力、OUTは本発明の制御装置から出力される操作端出力である。
従来より、PID制御演算で算出した制御演算出力値MVが所定の操作端出力上限値Hより大きい場合には、制御演算出力値MVを操作端出力上限値H以下に制限して操作端出力OUTとして出力する上限処理が行われている。図1(B)、図2(B)では、従来の制御装置から出力される操作端出力OUT0が操作端出力上限値Hを超えないように上限処理されていることが分かる。
本発明では、この操作端出力上限値Hを用いて、PID制御演算で算出した制御演算出力値MVがユーザが指定した閾値A以上になったときに、制御演算出力値MVを操作端出力上限値Hに補正する。つまり、図3に示すようにPID制御演算で算出した制御演算出力値MVが閾値A未満の場合には、制御演算出力値MVを制御演算出力補正値MV’としてそのまま出力するが(MV’=MV)、制御演算出力値MVが閾値A以上の場合には、操作端出力上限値Hを制御演算出力補正値MV’として出力する(MV’=H)。
制御量PVが目標値SPから離れた、過渡時の制御応答性が望まれる状況では、制御演算出力値MV≧閾値Aとなるため、操作端出力OUT=MV’=Hが制御装置から出力される。つまり、制御パラメータ(PID制御の場合にはPIDパラメータ)を変更しなくても、図1(B)、図2(B)のSで示す部分の操作端出力を出せるようになる。これにより、過渡時の制御応答性を向上させることができる。閾値Aは、次の条件を満たす範囲でユーザが指定すればよい。
MV+<A<H ・・・(1)
式(1)におけるMV+は目標値変更後の制御整定時もしくは外乱印加後の制御整定時の制御演算出力値MVである。なお、より正確に定義すると、式(1)におけるMV+は目標値変更後の制御整定時の制御演算出力値MVと外乱印加後の制御整定時の制御演算出力値MVのうちの大きい方の値である。
一方、制御量PVが目標値SPに近い、整定時の制御安定性が望まれる状況では、制御演算出力値MV<閾値Aとなり、操作端出力OUT=MV’=MVが制御装置から出力される。したがって、制御安定性を重視して決定した1組分の制御パラメータ(PID制御の場合にはPIDパラメータ)を制御装置に設定しておけば、制御安定性を実現することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図4は本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の制御装置は、制御量PVと目標値SPを入力として制御演算により制御演算出力値MVを制御周期毎に算出する制御演算部1と、制御演算出力値MVを補正した制御演算出力補正値MV’を出力する制御演算出力補正部2と、制御演算出力補正値MV’を所定の操作端出力下限値L以上の値、かつ、所定の操作端出力上限値H以下の値に制限する上下限リミット処理を実行する操作端出力上下限リミット処理部3とから構成される。
以下、本実施の形態の制御装置の動作を図5を参照して説明する。図5は制御装置の動作を示すフローチャートである。
制御量PVは、図示しない計測器(例えば温度センサ)によって計測され、制御演算部1に入力される(図5ステップS1)。
目標値SPは、制御装置のユーザによって設定され、制御演算部1に入力される(図5ステップS2)。
制御演算部1は、制御量PVが目標値SPと一致するように制御演算出力値MVを算出する(図5ステップS3)。フィードバック制御演算アルゴリズムとしてはPIDがある。PID制御演算は周知の技術なので、説明は省略する。
制御演算出力補正部2は、制御演算出力値MVを補正した制御演算出力補正値MV’を出力する(図5ステップS4)。上記のとおり、制御演算出力補正部2は、制御演算出力値MV<閾値Aの場合、制御演算出力補正値MV’=MVを出力し、制御演算出力値MV≧閾値Aの場合、制御演算出力補正値MV’=Hを出力する。
操作端出力上下限リミット処理部3は、制御演算出力補正部2から出力された制御演算出力補正値MV’を操作端出力下限値L以上の値、かつ、操作端出力上限値H以下の値に制限する上下限リミット処理を行う(図5ステップS5)。
IF MV’<L THEN OUT=L ・・・(2)
IF MV’>H THEN OUT=H ・・・(3)
つまり、操作端出力上下限リミット処理部3は、制御演算出力補正部2から出力された制御演算出力補正値MV’が操作端出力下限値Lより大で操作端出力上限値H未満の場合には、制御演算出力補正値MV’をそのまま操作端出力OUTとして出力するが(OUT=MV’)、制御演算出力補正値MV’が操作端出力下限値Lより小さい場合には、操作端出力OUT=Lとし、制御演算出力補正値MV’が操作端出力上限値Hより大きい場合には、操作端出力OUT=Hとする。
そして、操作端出力上下限リミット処理部3は、上下限リミット処理した操作端出力OUTを制御対象4に出力する(図5ステップS6)。操作端出力OUTの実際の出力先は、ヒータやバルブなどを操作する操作器である。
以上のようなステップS1〜S6の処理が、例えばユーザからの指令によって制御が終了するまで(図5ステップS7においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。
本実施の形態の制御装置の調整手順の例としては、以下のようなものが考えられる。
(a)制御整定時の制御パラメータ(PID制御の場合にはPIDパラメータ)をオートチューニングなどの周知の手法で決定する。このとき、必要に応じて、試行錯誤法で整定時の制御安定性を重視して制御パラメータを微調整する。
(b)次に、過渡時と整定時で望ましい制御応答となるように閾値Aを試行錯誤法で決定する。
閾値Aを小さくすると制御の応答性は高まるが、制御量PVのオーバーシュート量が大きくなる。そこで、(b)の調整を行うときには、ユーザは、制御装置の閾値入力部(不図示)を操作して、閾値Aを操作端出力上限値Hから上記の制御演算出力値MV+に徐々に近付けていくように変化させ、ユーザにとって最も好ましい制御応答となったところで調整を終了させるようにすればよい。
本実施の形態では、特許文献1に開示された従来の技術のように複数組の制御パラメータを用いる必要はなく、1組の制御パラメータ(PID制御の場合にはPIDパラメータ)を制御演算部1に設定すればよい。この制御パラメータの調整手法としては、周知のオートチューニングを利用すればよいので、試行錯誤実験が主に必要となるのは閾値Aの調整だけである。閾値Aは制御演算出力値MVと同じスケールで与えられるので、調整値やその効果を認識しやすい。したがって、本実施の形態では、従来と比較して、整定時の制御安定性と過渡時の制御応答性とを両立させるための調整の手間を削減することができる。また、図2(B)の結果から分かるように、本実施の形態では、外乱印加による制御量PVの降下を小さくすることができるので、外乱の影響を低減することができ、制御の応答性を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図であり、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の制御装置は、制御演算部1aと、制御演算出力補正部2と、操作端出力上下限リミット処理部3とから構成される。
本実施の形態においても、制御装置の処理の流れは第1の実施の形態の図5で説明したとおりである。第1の実施の形態と異なる点は、本実施の形態の制御演算部が過積分(リセットワインドアップ)防止機能付きの制御演算部1aであり、過積分防止機能の上限値ARWHと下限値ARWLとをユーザが指定できるようにしたことである。
一般的な制御装置には、過積分防止機能が搭載されている。過積分防止機能とは、制御演算部が算出する制御演算出力値MVが上限値ARWHまたは下限値ARWLに達したときに、上限値ARWHまたは下限値ARWLを超える方向の積分動作を停止させる機能のことである。これにより、制御演算出力値MVの飽和を抑えることができ、制御演算出力値MVの飽和からの復帰を素早くして、制御の整定の遅延を抑えるようにしている。
第1の実施の形態によれば、調整の手間を削減することができるが、第1の実施の形態の構成を過積分防止機能付きの制御装置に適用すると、制御の応答性が低下してしまう場合がある。
そこで、本実施の形態では、従来はARWH=H、ARWL=Lとしていた設定の代わりに、過積分防止機能の上限値ARWHと下限値ARWLとをユーザが指定できるようにすることで、制御の応答性の低下を改善できるようにした。上限値ARWHと下限値ARWLの調整を行うときには、ユーザは、制御装置の上下限値入力部(不図示)を操作して、上限値ARWHと下限値ARWLを変化させて、ユーザにとって最も好ましい制御応答となったところで調整を終了させるようにすればよい。
図7(A)は過積分防止機能付きの制御装置に第1の実施の形態を適用した場合の目標値変更時の制御応答の例を示す図、図7(B)は過積分防止機能付きの制御装置に第1の実施の形態を適用した場合の外乱印加時の制御応答の例を示す図、図8(A)は第2の実施の形態における目標値変更時の制御応答の例を示す図、図8(B)は第2の実施の形態における外乱印加時の制御応答の例を示す図である。
図7(A)、図7(B)の例では、ARWH=H=100、ARWL=L=0としていた。これに対し、図8(A)の例では、ARWH=170、ARWL=0、図8(B)の例では、ARWH=110、ARWL=L=0とすることにより、上限値ARWHで過積分を防止するので、制御演算出力値MVが閾値A以上となる期間を延長することができ、制御量の目標値への到達を早めることができる。こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態の構成において、操作端出力上下限値(HやL)と、過積分防止上下限値(ARWHやARWL)とを分離させ、ARWHやARWLをユーザにとって最も好ましい制御応答となるように調整することで、良好な制御の応答性を得ることができる。
なお、第1、第2の実施の形態では、操作端出力OUTが上昇することで制御量PVが上昇する制御系において制御量PVを上昇させる制御の例を説明した。これに対して、操作端出力OUTが上昇することで制御量PVが降下する制御系において制御量PVを降下させる制御(例えば目標値SPを上昇させる変更時や制御量PVが降下する外乱印加時)においては、制御演算部1,1aが算出する制御演算出力値MVが上昇し、操作端出力OUTが上昇して制御量PVを降下させることになるので、第1、第2の実施の形態をそのまま適用することができる。
また、操作端出力OUTが上昇することで制御量PVが上昇する制御系において制御量PVを降下させる制御(例えば目標値SPを降下させる変更時や制御量PVが上昇する外乱印加時)や、操作端出力OUTが上昇することで制御量PVが降下する制御系において制御量PVを上昇させる制御(例えば目標値SPを上昇させる変更時や制御量PVが降下する外乱印加時)においては、制御演算部1,1aが算出する制御演算出力値MVが降下し、操作端出力OUTが降下することになるので、操作端出力上限値Hの代わりに操作端出力下限値Lを適用する。
この場合、制御演算部1,1aで算出した制御演算出力値MVがユーザが指定した閾値B以下になったときに、制御演算出力値MVを操作端出力下限値Lに補正する。つまり、制御演算出力補正部2は、図9に示すように制御演算出力値MVが閾値Bより大きい場合には、制御演算出力値MVを制御演算出力補正値MV’としてそのまま出力するが(MV’=MV)、制御演算出力値MVが閾値B以下の場合には、操作端出力下限値Lを制御演算出力補正値MV’として出力する(MV’=L)。閾値Bは、次の条件を満たす範囲でユーザが指定すればよい。
MV+>B>L ・・・(4)
なお、式(4)におけるMV+は目標値変更後の制御整定時の制御演算出力値MVと外乱印加後の制御整定時の制御演算出力値MVのうちの小さい方の値である。ユーザは、制御装置の閾値入力部(不図示)を操作して、閾値Bを操作端出力下限値Lから制御演算出力値MV+に徐々に近付けていくように変化させ、ユーザにとって最も好ましい制御応答となったところで調整を終了させるようにすればよい。
こうして、操作端出力OUTが上昇することで制御量PVが上昇する制御系において制御量PVを降下させる制御や、操作端出力OUTが上昇することで制御量PVが降下する制御系において制御量PVを上昇させる制御においても、第1、第2の実施の形態で説明した効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
第1、第2の実施の形態では、目標値変更時の閾値Aと外乱印加時の閾値Aとして同一の値を用い、また目標値変更時の閾値Bと外乱印加時の閾値Bとして同一の値を用いることを想定している。しかしながら、目標値変更時と外乱印加時で個々の制御応答の更なる向上が望まれる場合は、目標値変更用の閾値Aと外乱印加用の閾値Aとして異なる値を用い、また目標値変更用の閾値Bと外乱印加用の閾値Bとして異なる値を用いることになる。本実施の形態では、このように閾値を切り替える場合について説明する。
図10は本発明の第3の実施の形態に係る制御装置の構成を示すブロック図であり、図4、図6と同一の構成には同一の符号を付してある。図10の制御装置は、第1の実施の形態の制御装置にタイミング検出部5を加えたものである。
タイミング検出部5は、閾値A,Bを目標値変更用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングと、閾値A,Bを外乱印加用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングとを検出する。タイミングとしては、一般的な工業計器で検出しているイベントや警報などのトリガタイミングを使用する。例として以下のようなものが考えられる。
(a)目標値SPが変更されたとき。
(b)外部機器から目標値SPの変更を通知する信号を受信したとき。
(c)目標値SPが変更されてから指定時間が経過したとき。
(d)目標値SPが変更されていないにも拘わらず偏差(SP−PV)が所定の偏差上限値以上となったとき。
(e)目標値SPが変更されていないにも拘わらず偏差(SP−PV)が所定の偏差下限値以下となったとき。
(f)外部機器から外乱印加を通知する信号を受信したとき。
タイミング検出部5は、(a)〜(c)のうち少なくとも1つの事象が生じたときに、閾値A,Bを目標値変更用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングであると判定し、(d)〜(f)のうち少なくとも1つの事象が生じたときに、閾値A,Bを外乱印加用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングであると判定する。
例えば薬品の製造装置において、薬品製造の炉の温度(制御量PV)が繰り返し変更されるという状況がある。この場合、目標値SP(温度目標値)をどのように変更するかは予め分かっているので、外部機器は、目標値SPが変更されるタイミングで本実施の形態の制御装置に対して、目標値SPの変更を通知する信号を送信することが可能である。
また、目標値SP(温度目標値)が一定のリフロー炉において、はんだ付けの対象となるプリント基板が定期的に投入されることによって温度が変動するという状況がある。この場合、プリント基板の搬送を制御する制御装置(外部機器)は、リフロー炉にプリント基板が投入されるタイミングで本実施の形態の制御装置に対して、外乱印加を通知する信号を送信することが可能である。
なお、タイミングの判定は上記の例に限るものではない。別の例として、タイミング検出部5は、(a)、(b)のうち少なくとも1つの事象が生じたときに、閾値A,Bを目標値変更用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングであると判定し、(c)〜(f)のうち少なくとも1つの事象が生じたときに、閾値A,Bを外乱印加用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングであると判定してもよい。
制御演算出力補正部2には、目標値変更用の閾値Aと、外乱印加用の閾値Aと、目標値変更用の閾値Bと、外乱印加用の閾値Bとが個別に設定されている。目標値変更用の閾値Aは、目標値変更後の制御整定時の制御演算出力値MVより大きく、操作端出力上限値Hより小さい値であり、外乱印加用の閾値Aは、外乱印加後の制御整定時の制御演算出力値MVより大きく、操作端出力上限値Hより小さい値である。また、目標値変更用の閾値Bは、操作端出力下限値Lより大きく、目標値変更後の制御整定時の制御演算出力値MVより小さい値であり、外乱印加用の閾値Bは、操作端出力下限値Lより大きく、外乱印加後の制御整定時の制御演算出力値MVより小さい値である。
制御演算出力補正部2は、タイミング検出部5が目標値変更用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値A,Bを目標値変更用の閾値A,Bに切り替え、タイミング検出部5が外乱印加用の閾値A,Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値A,Bを外乱印加用の閾値A,Bに切り替える。その他の動作は第1、第2の実施の形態で説明したとおりである。
なお、上記の説明から明らかなように、制御演算出力補正部2は閾値Aのみを用いる補正を行ってもよいし、閾値Bのみを用いる補正を行ってもよいし、閾値A,Bの両方を用いる補正を行ってもよい。また、図10では、閾値の切り替えを第1の実施の形態に適用する場合について示しているが、第2の実施の形態にも容易に適用できることは言うまでもない。
第1〜第3の実施の形態の制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第3の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、温度制御などの汎用的な制御に適用することができる。
1,1a…制御演算部、2…制御演算出力補正部、3…操作端出力上下限リミット処理部、4…制御対象、5…タイミング検出部。

Claims (12)

  1. 制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算手段と、
    この制御演算手段で算出された制御演算出力値が所定の閾値A以上になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力上限値に補正する制御演算出力補正手段と、
    この制御演算出力補正手段で補正された制御演算出力値を所定の操作端出力下限値以上の値、かつ、前記操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算手段と、
    この制御演算手段で算出された制御演算出力値が所定の閾値B以下になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力下限値に補正する制御演算出力補正手段と、
    この制御演算出力補正手段で補正された制御演算出力値を前記操作端出力下限値以上の値、かつ、所定の操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1記載の制御装置において、
    前記閾値Aは、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値と外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値のうちの大きい方よりも大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であることを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1記載の制御装置において、
    さらに、目標値変更または外乱印加に対応する事象に応じて、閾値Aを目標値変更用の閾値Aに切り替えるべきタイミングと、閾値Aを外乱印加用の閾値Aに切り替えるべきタイミングとを検出するタイミング検出手段を備え、
    前記閾値Aは、目標値変更用と外乱印加用に個別に設定され、
    前記制御演算出力補正手段は、前記タイミング検出手段が目標値変更用の閾値Aに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Aを目標値変更用の閾値Aに切り替え、外乱印加用の閾値Aに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Aを外乱印加用の閾値Aに切り替えるものであり、
    目標値変更用の閾値Aは、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であり、
    外乱印加用の閾値Aは、外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であることを特徴とする制御装置。
  5. 請求項2記載の制御装置において、
    前記閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値と外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値のうちの小さい方よりも小さい値であることを特徴とする制御装置。
  6. 請求項2記載の制御装置において、
    さらに、目標値変更または外乱印加に対応する事象に応じて、閾値Bを目標値変更用の閾値Bに切り替えるべきタイミングと、閾値Bを外乱印加用の閾値Bに切り替えるべきタイミングとを検出するタイミング検出手段を備え、
    前記閾値Bは、目標値変更用と外乱印加用に個別に設定され、
    前記制御演算出力補正手段は、前記タイミング検出手段が目標値変更用の閾値Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Bを目標値変更用の閾値Bに切り替え、外乱印加用の閾値Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Bを外乱印加用の閾値Bに切り替えるものであり、
    目標値変更用の閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より小さい値であり、
    外乱印加用の閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、外乱印加後の制御整定時に前記制御演算手段で算出される制御演算出力値より小さい値であることを特徴とする制御装置。
  7. 制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算ステップと、
    この制御演算ステップで算出した制御演算出力値が所定の閾値A以上になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力上限値に補正する制御演算出力補正ステップと、
    この制御演算出力補正ステップで補正した制御演算出力値を所定の操作端出力下限値以上の値、かつ、前記操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  8. 制御量と目標値を入力として制御演算により制御演算出力値を制御周期毎に算出する制御演算ステップと、
    この制御演算ステップで算出した制御演算出力値が所定の閾値B以下になったときに、前記制御演算出力値を所定の操作端出力下限値に補正する制御演算出力補正ステップと、
    この制御演算出力補正ステップで補正した制御演算出力値を前記操作端出力下限値以上の値、かつ、所定の操作端出力上限値以下の値に制限した値を操作端出力として制御対象に出力する操作端出力上下限リミット処理ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  9. 請求項7記載の制御方法において、
    前記閾値Aは、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値と外乱印加後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値のうちの大きい方よりも大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であることを特徴とする制御方法。
  10. 請求項7記載の制御方法において、
    さらに、目標値変更または外乱印加に対応する事象に応じて、閾値Aを目標値変更用の閾値Aに切り替えるべきタイミングと、閾値Aを外乱印加用の閾値Aに切り替えるべきタイミングとを検出するタイミング検出ステップを含み、
    前記閾値Aは、目標値変更用と外乱印加用に個別に設定され、
    前記制御演算出力補正ステップは、前記タイミング検出ステップで目標値変更用の閾値Aに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Aを目標値変更用の閾値Aに切り替え、外乱印加用の閾値Aに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Aを外乱印加用の閾値Aに切り替えるステップを含み、
    目標値変更用の閾値Aは、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値より大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であり、
    外乱印加用の閾値Aは、外乱印加後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値より大きく、前記操作端出力上限値より小さい値であることを特徴とする制御方法。
  11. 請求項8記載の制御方法において、
    前記閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値と外乱印加後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値のうちの小さい方よりも小さい値であることを特徴とする制御方法。
  12. 請求項8記載の制御方法において、
    さらに、目標値変更または外乱印加に対応する事象に応じて、閾値Bを目標値変更用の閾値Bに切り替えるべきタイミングと、閾値Bを外乱印加用の閾値Bに切り替えるべきタイミングとを検出するタイミング検出ステップを含み、
    前記閾値Bは、目標値変更用と外乱印加用に個別に設定され、
    前記制御演算出力補正ステップは、前記タイミング検出ステップで目標値変更用の閾値Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Bを目標値変更用の閾値Bに切り替え、外乱印加用の閾値Bに切り替えるべきタイミングであると判定した場合、使用する閾値Bを外乱印加用の閾値Bに切り替えるステップを含み、
    目標値変更用の閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、目標値変更後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値より小さい値であり、
    外乱印加用の閾値Bは、前記操作端出力下限値より大きく、外乱印加後の制御整定時に前記制御演算ステップで算出される制御演算出力値より小さい値であることを特徴とする制御方法。
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