JP2016180712A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】選択可能な検査アルゴリズムが多数ある場合でもユーザが各検査アルゴリズムの特性を容易に把握でき、検査に適した検査アルゴリズムを容易に決定することができるX線検査装置を提供する。
【解決手段】X線検査装置1は、複数の検査アルゴリズムを施した結果の濃淡画像に対して、濃淡画像の搬送方向と直交する方向の濃淡レベルの各ピーク値を搬送方向に沿って描画した2次元断面波形画像である射影画像を生成する画像処理部43と、複数の検査アルゴリズムにそれぞれ対応した複数の射影画像を、互いに識別可能に、且つ、搬送方向の位置に一致するように、同時に表示器に表示させる表示制御部47と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線を用いて被検査物を検査するX線検査装置に関し、特に、被検査物を搬送しながらX線の照射を行うX線検査装置に関するものである。
一般に、X線検査装置は、搬送路上を所定間隔で順次搬送されてくる各品種の被検査物(例えば、肉、魚、加工食品、医薬品など)にX線発生器からX線を照射し、被検査物を透過したX線の透過量をX線ラインセンサで検出することで、被検査物中の異物(金属、ガラス、石、骨など)や欠陥の有無を判別し、被検査物の良否判定を行っている。
この種のX線検査装置において、異なる複数の表示形態(表示モード)の何れかを作業者による設定操作によって選択し、その表示形態で検査画像や検査結果を表示するものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のものは、被検査物Wを透過するX線の量に基づいて被検査物の質量を求めるようになっており、所定の検査アルゴリズムを用いて被検査物の質量を計測したときの計測値の波形、良否判定基準値、良否判定基準値に対する計測値の余裕度等の検査状態を同時に表示する表示形態を有している。
特許文献1に記載のX線検査装置は検査アルゴリズムが切り換え可能に構成されており、ユーザは、検査アルゴリズムの切り換え後の検査状態と、検査アルゴリズムの切り換え前にユーザが記憶した検査状態とを比較することで、各検査アルゴリズムの特性を把握することができる。このため、ユーザは、検査アルゴリズムの数が少ない場合であれば、検査アルゴリズムの切り換えを複数回行うことで各検査アルゴリズムの特性を把握して検査に適した検査アルゴリズムを設定することができる。
特開2007−286014号公報
しかしながら、従来のX線検査装置において、選択可能な検査アルゴリズムが多数ある場合、ユーザが各検査アルゴリズムの特性を全て把握することは困難であった。特に、食品や医薬品などの生産ラインに組み込まれて、生産される製品の品質を検査するX線検査装置の分野では、画像処理技術の向上や検査アルゴリズムの高度化により検査項目や検査内容がより多様化してきている。このため、ユーザは各検査アルゴリズムの特性を把握するまで多くの時間を費やしてしまい、検査に適した検査アルゴリズムを容易に決定することができなかった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、選択可能な検査アルゴリズムが多数ある場合でもユーザが各検査アルゴリズムの特性を容易に把握でき、検査に適した検査アルゴリズムを容易に決定できるX線検査装置を提供することを目的としている。
本発明に係るX線検査装置は、X線を照射し、被検査物(W)を透過したX線を検出して得られた透過画像に基づいた検査画像(Wk)を表示器(41)に表示させるとともに、前記透過画像に対して複数の画像フィルタを組み合わせてなる複数の検査アルゴリズムを施し、前記被検査物を検査するX線検査装置において、前記複数の検査アルゴリズムを施した結果の濃淡画像に対して、前記濃淡画像の搬送方向と直交する方向の濃淡レベルの各ピーク値を搬送方向に沿って描画した2次元断面波形画像である射影画像(Ws)を生成する画像処理部(43)と、前記複数の検査アルゴリズムにそれぞれ対応した複数の前記射影画像を、互いに識別可能に、且つ、前記搬送方向の位置に一致するように、同時に前記表示器に表示させる表示制御部(47)と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、表示制御部は、複数の検査アルゴリズムにそれぞれ対応した複数の射影画像を、互いに識別可能に、且つ、前記搬送方向の位置に一致するように、同時に表示器に表示させるので、ユーザは、各射影画像を同時に比較することで、各検査アルゴリズムの特性を容易に把握することができる。このため、選択可能な検査アルゴリズムが多数ある場合でもユーザが各検査アルゴリズムの特性を容易に把握でき、検査に適した検査アルゴリズムを容易に決定することができる。
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示器には、前記検査画像を表示するための検査画像表示部(41h)と、前記射影画像を表示するための射影画像表示部(41q)とが、搬送方向の位置に一致するように、互いに上下に配置され、前記表示制御部は、前記複数の検査アルゴリズムのうち、任意の複数の前記検査アルゴリズムを選択する操作に応じて、当該選択された複数の検査アルゴリズムでの前記射影画像を前記射影画像表示部に表示させる構成であってもよい。
この構成により、被検査物に異物が含まれている場合に、検査画像と射影画像を同時に参照することで、被検査物の平面上の異物の位置と被検査物の幅方向の異物の位置を容易に把握できるとともに、射影画像から異物の検出状態を把握することができる。
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記複数の射影画像を重ねて前記表示器に表示させる構成であってもよい。
この構成により、ユーザは、複数の射影画像を直接的に比較して観ることができるので、各射影画像のアルゴルズムの特性を容易に把握することができる。
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記被検査物の良否判定を行うための閾値であって、前記複数の検査アルゴリズムのそれぞれで予め設定された前記閾値のレベルを、前記射影画像とともに前記表示器に表示させる構成であってもよい。
この構成により、射影画像とともに閾値のレベルが表示されるので、ユーザは、閾値のレベルと射影画像とを比較して、閾値のレベルと射影画像との間隔である余裕度を把握することができる。
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記複数の射影画像のうちの少なくとも1つの前記射影画像について、前記複数の射影画像にそれぞれ対応する複数の前記閾値のレベルの表示位置が一致するように前記濃淡レベルのスケールを変化させて、前記複数の射影画像を重ねて前記表示器に表示させる構成であってもよい。
この構成により、複数の閾値のレベルの表示位置が一致するので、ユーザは、閾値のレベルと射影画像との間隔である余裕度を把握するにあたり、各射影画像の余裕度の比較を容易に行うことができる。また、閾値のレベルの表示が1つで済むので、射影画像が見易くなる。
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記射影画像の前記濃淡レベルのスケールを拡大または縮小することにより、前記複数の閾値のレベルの表示位置を一致させる構成であってもよい。
この構成により、複数の閾値のレベルの表示位置を一致させることができる。
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記射影画像の前記濃淡レベルのスケールの位置をずらすことにより、前記複数の閾値のレベルの表示位置を一致させる構成であってもよい。
この構成により、複数の閾値のレベルの表示位置を一致させることができる。
本発明は、選択可能な検査アルゴリズムが多数ある場合でもユーザが各検査アルゴリズムの特性を容易に把握でき、検査に適した検査アルゴリズムを容易に決定することができるX線検査装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の側面および内部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の画像処理部の内部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の被検査物の検査停止中の初期画面の表示例である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の被検査物の検査中の検査画面の表示例である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の被検査物の検査中の検査画面の別な表示例である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の被検査物の検査中の検査画面の別な表示例である。 射影画像の変化の態様を示す図である。 射影画像の別な変化の態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図1において、X線検査装置1は、搬送部2と検査部3とを筐体4の内部に備えており、表示器41を筐体4の前面上部に備えている。
搬送部2は、本発明の被検査物を構成する被検査物Wを、所定間隔をおいて順次搬送するものであり、搬送部2は、例えば、筐体4の内部で水平に配置されたベルトコンベアにより構成されている。
搬送部2は、図1に示す駆動モータ6の駆動により予め設定された搬送速度で搬入口7から搬入された被検査物Wを、搬出口8側(図1中、X方向)に向けて搬送面としてのベルト面2a上を搬送させる。筐体4の内部において、ベルト面2a上を搬入口7から搬出口8まで貫通する空間は、搬送路21を形成する。
検査部3は、順次搬送される被検査物Wに対し、搬送路21の途中の検査空間22においてX線を照射するとともに被検査物Wを透過するX線を検出するものであり、搬送路21の途中の検査空間22の上方に所定高さで離隔して配置されたX線発生器9と、搬送部2内にX線発生器9と対向して配置されたX線検出器10とを備えている。
X線発生器9は、金属製の箱体11の内部に設けられた円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。
X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射される。
図2に示すように、X線発生器9から照射されるX線は、下方のX線検出器10に到達するようになっており、X線検出器10は、X線を検出するためのX線ラインセンサ51を備えている。X線ラインセンサ51は、図示しないシンチレータおよびフォトダイオードアレイを備えており、X線をシンチレータで光に変換し、この光をフォトダイオードアレイで電気信号に変換してX線透過データを出力する。
搬送路21内の天井部21aには、搬送方向(X方向)に沿って複数個所にX線遮蔽用の遮蔽カーテン16が吊り下げ配置されている。遮蔽カーテン16は、X線を遮蔽する鉛粉を混入したゴムシートをのれん状(上部が繋がっており下部が帯状に分割された状態)に加工したものから構成されており、遮蔽カーテン16は、検査空間22から搬送路21を介してX線が筐体4の外部に漏洩することを防止する。なお、遮蔽カーテン16は、ステンレスなどの金属板で構成してもよい。
遮蔽カーテン16は、本実施形態では、搬入口7と検査空間22との間、および検査空間22と搬出口8との間にそれぞれ2枚ずつ設けられており、1つの遮蔽カーテン16が被検査物Wと接触して弾性変形して隙間が生じた場合でも、他の遮蔽カーテン16がX線を遮蔽するので、漏洩基準量を超えることなくX線の漏洩を防止できる。本実施形態のX線検査装置1は、搬送路21における遮蔽カーテン16により囲まれた内側の空間が検査空間22を構成している。
X線検査装置1は、制御回路40と表示器41とを備えている。制御回路40は、X線検出器10からのX線透過データを画像化した透過画像が入力されるとともに被検査物W中の異物や欠陥の有無を検査するようになっている。
表示器41は、タッチパネルとして構成されており、制御回路40による検査結果等を表示出力する表示部と、制御回路40への各種パラメータ等の設定入力を行う操作部とが一体的に設けられている。
図4において、表示器41は、画像表示領域41Aを備えており、画像表示領域41Aは、品種番号表示部41aと、検査結果表示部41bと、検査内容表示部41cと、検出リミット値表示部41dと、スタートボタン41eと、ストップボタン41fと、表示モード切り換えボタン41gと、検査画像表示部41hと、照射状態表示部41iと、コンベア動作状態表示部41jと、設定調整ボタン41kと、生産管理ボタン41mと、動作確認ボタン41nと、検査アルゴリズム選択ボタン表示部41rとを備えている。
品種番号表示部41aは、被検査物Wの品種(例えば、肉、魚、加工食品、医薬品)に応じて番号を設定するとともに、設定された品種に応じた番号を表示する。検査結果表示部41bは、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示する。
検査内容表示部41cは、被検査物Wの検査総数と検査総数に対する良品の総数と不良品の総数とを表示する。検出リミット値表示部41dにおいて、被検査物Wの品種や検出対象となる異物の種類等に応じて異なる複数の値(閾値)の設定が可能となっており、検出リミット値表示部41dが操作されることで、検出リミット値が適宜設定され、検出リミット値表示部41dには設定された検出リミット値が表示される。検出リミット値の設定は、検査アルゴリズム選択ボタン表示部41rで選択された検査アルゴリズムに対して行われる。なお、複数の検査アルゴリズムが選択された場合は、それぞれの検査アルゴリズムに対応した複数の検出リミット値表示部41dを表示させ、それぞれで検出リミット値を設定可能とするようにしてもよい。
スタートボタン41eは、X線検査装置1の運転の開始を指示するときに操作され、ストップボタン41fは、X線検査装置1の運転の停止を指示するときに操作される。表示モード切り換えボタン41gは、検査画像表示部41hに表示される表示形態(表示モード)を選択するときに操作される。
検査画像表示部41hは、被検査物Wの検査画像(図5に示す検査画像Wk)に関する情報を表示する。照射状態表示部41iは、X線の照射中であるか否かを表示し、コンベア動作状態表示部41jは、搬送部2が動作中であるか否かを表示する。
設定調整ボタン41kは、被検査物Wの品種の切り換え等の設定、検出リミット、画像処理部43で用いる検査アルゴリズム等のパラメータの設定および調整を行う設定調整画面を呼び出す。生産管理ボタン41mは、生産管理のための統計データ等を表示する生産管理画面を呼び出す。動作確認ボタン41nは、X線検査装置1の検出感度等を確認する動作確認画面を呼び出す。検査アルゴリズム選択ボタン表示部41rは、所望の検査アルゴリズムを選択するための選択ボタンBを備える。選択ボタンBは、CT0、CT1、…で示される各検査アルゴリズムにそれぞれ対応しており、1または複数の検査アルゴリズムを選択可能となっている。
画像表示領域41Aにおいて、品種番号表示部41a、検査結果表示部41b、検査内容表示部41c、検出リミット値表示部41d、スタートボタン41e、ストップボタン41fおよび検査アルゴリズム選択ボタン表示部41rは、検査画像表示部41hに対して図4中、右側の領域に設けられている。
画像表示領域41Aにおいて、照射状態表示部41iおよびコンベア動作状態表示部41jは、検査画像表示部41hの上方に設けられており、表示モード切り換えボタン41g、設定調整ボタン41k、生産管理ボタン41mおよび動作確認ボタン41nは、検査画像表示部41hの下方に設けられている。
図2において、制御回路40は、X線画像記憶部42、画像処理部43、判定部44、制御部46および表示制御部47を備えている。
X線画像記憶部42は、X線検出器10から受け取った透過画像を一時的に記憶する。画像処理部43は、X線画像記憶部42から読み出した透過画像に対して特徴抽出や異物強調のためのフィルタ処理等の画像処理を施す。
画像処理部43は、図3に示すように、入力される透過画像に対して並列に画像処理ブロック31を複数備えている。各画像処理ブロックは、フィルタ処理部32と処理画像生成部33と射影画像生成部34とを有している。画像処理部43は、互いに異なる複数の検査アルゴリズムを記憶しており、検査アルゴリズムの数だけ画像処理ブロック31を備えている。図3では、説明を簡単にするため3つの画像処理ブロック31を表している。
各画像処理ブロック31において、フィルタ処理部32は、透過画像に対して複数の検査アルゴリズムの何れかを用いて特徴抽出や異物強調のためのフィルタ処理等を組み合わせた画像処理を行う。処理画像生成部33は、画像処理済の濃淡画像から、被検査物Wの平面視に対応する2次元画像である処理画像を生成する。射影画像生成部34は、画像処理済の濃淡画像から処理画像の搬送方向と直交する方向の濃淡レベルの各ピーク値を搬送方向に沿って描画した2次元断面波形画像である射影画像(図5の射影画像Ws[Ws1,Ws2]を参照)を生成する。
画像処理部43は、各検査アルゴリズムに対応する全ての処理画像を、判定部44に出力する。また、画像処理部43は射影画像セレクタ35を備えており、この射影画像セレクタ35は、各画像処理ブロック31の射影画像生成部34で生成された検査アルゴリズム数分の射影画像が入力されるとともに、入力された射影画像のうち、選択された1または複数の射影画像を、表示制御部47に出力する。また、画像処理部43は、X線画像記憶部42から読み出した透過画像を、表示制御部47に出力する。
判定部44は、画像処理部43によって画像処理済の処理画像と、検出リミット値表示部41dにより検査アルゴリズム毎に予め設定された検出リミット値とを比較し、この比較結果に基づいて被検査物Wの異物混入の有無や欠陥の有無を判別している。そして、判定部44は、検査に用いる各検査アルゴリズムで、画像処理済の処理画像が検出リミット値を超えたときに、その被検査物Wが不良品であると判断する。
表示制御部47は、各被検査物Wの透過画像、画像処理部43から出力される射影画像、および判定部44の良否判別結果に基づいて、被検査物Wの検査結果を表示器41に表示させる。
被検査物Wの検査停止中においては、図4に示すように、表示制御部47は、画像表示領域41Aに初期画面61を表示する。初期画面61において、検査画像表示部41h、検査結果表示部41bおよび検査内容表示部41cは空白となっている。この状態からスタートボタン41eが操作されることで、被検査物Wの検査が開始される。被検査物Wの検査中は、図5に示すように、画像表示領域41Aには検査中の検査画面62が表示される。
被検査物Wの検査中においては、図5に示すように、表示制御部47は、被検査物Wの検査画像Wkを画像表示領域41Aの検査画像表示部41hに表示させている。ここでは、被検査物Wとしてパッケージに4つの内容物N1〜N4が収容されたものを例にしている。図5の検査画像Wkでは、内容物N2、N3に異物71が混入されているとともに、異物71とは異なる種類の異物72が内容物N4に混入されている状態が表示されている。
表示制御部47は、透過画像を検査画像Wkとして表示させる。または、表示制御部47は、判定部44の良否判別結果に基づいて異物71および異物72を強調した画像を透過画像に重ねて、検査画像Wkとして表示させてもよい。あるいは、画像処理部43が各処理画像を表示制御部47に出力するように構成しておき、表示制御部47は、透過画像および各処理画像のうちの、全ての画像または任意の複数の画像を重ねて、検査画像Wkとして表示させてもよい。
また、表示制御部47は、被検査物Wの検査毎に、被検査物Wの総検査数、良品数、NG総数等の検査結果を更新し、更新された総検査数、良品数、NG総数等の検査結果がそれぞれ検査内容表示部41cに表示されるように表示器41を制御する。
表示器41の画像表示領域41Aは、射影画像Wsを表示する射影画像表示部41qを更に有しており、この射影画像表示部41qは、検査画像表示部41hの下方に配置されている。なお、射影画像表示部41qは、検査画像表示部41hの上方に配置されていてもよい。
表示器41には、検査画像Wkを表示するための検査画像表示部41hと、射影画像Wsを表示するための射影画像表示部41qとが、被検査物Wの搬送方向の位置に一致するように、互いに上下に配置されている。ここで、検査画像Wkおよび射影画像Wsは、搬送部2による被検査物Wの移動に合わせて検査画像表示部41h上を被検査物Wの移動方向と同方向に移動するように検査画像表示部41hに表示されてもよいし、検査画像表示部41hの左右方向中央部に静止するように表示させてもよい。
検査画像Wkおよび射影画像Wsを検査画像表示部41hの左右方向中央部に静止させる場合、検査中の被検査物Wの次の被検査物Wが検査空間22に搬送されたタイミングで、次の被検査物Wの検査画像Wkおよび射影画像Wsに表示が更新される。
図5は、2つの検査アルゴリズムが選択された場合の表示例であり、表示制御部47は、2つの射影画像表示部41qを配置して、選択された2つの検査アルゴリズムにそれぞれ対応する2つの射影画像Ws1,Ws2を並べて同時に表示器41に表示させる。図5では、異物71に対応するピークを有する射影画像Ws1と、異物72に対応するピークを有する射影画像Ws2との2つの射影画像Wsが、表示器41に表示されている。
ここで、表示制御部47は、各射影画像Ws1,Ws2を互いに識別可能に表示器41に表示させる。例えば、表示制御部47は、各射影画像Ws1,Ws2について、表示する線の種別、濃淡、色彩のいずれかが異なるように表示させる。あるいは、表示制御部47は、各射影画像Ws1,Ws2を識別するための文字や記号を、各射影画像Ws1,Ws2の近傍に表示させる。図5では、各射影画像Ws1,Ws2は、表示する線の種別を実線と点線にすることで、識別可能にしている。
各射影画像Ws1,Ws2には、良否判定するための閾値レベルである検出リミット値L1,L2が表示されている。各検出リミット値L1,L2が表示されることで、ユーザは、検出リミット値L1と射影画像Ws1、検出リミット値L2と射影画像Ws2、をそれぞれ比較し、検出リミット値Lと射影画像Wsとの間隔である余裕度を把握することができる。
なお、検査画像Wkと、各射影画像Ws1,Ws2とは、ユーザの操作により、どちらか一方のみを表示するようになっていてもよい。
また、表示制御部47は、1つの射影画像表示部41qに、複数の射影画像Wsを重ねて同時に表示させるようになっていてもよい。図6は、各射影画像Ws1,Ws2を重ねて同時に表示させた場合の例である。なお、図6では記載を省略しているが、各検出リミット値L1,L2も同時に表示させるようになっていてもよい。
また、表示制御部47は、複数の射影画像Wsと、検出リミット値Lとを重ねて同時に表示させるにあたり、各射影画像Wsの検出リミット値Lの表示位置が一致するように、複数の射影画像Wsのうち、少なくとも1つの射影画像Wsの濃淡レベルのスケールを変化させるようになっていてもよい。言い換えれば、表示制御部47は、検出リミット値Lが各射影画像Wsで共用可能な1本の線として表示されるように、射影画像Wsの濃淡レベルのスケールを変化させる。図7は、このような態様で表示した場合の例であり、検出リミット値L1,L2を共用する検出リミット値Lxが表示され、これに合わせて濃淡レベルのスケールを縮小した射影画像Ws2と、射影画像Ws1とを重ねて同時に表示させている。
上述の、射影画像Wsを変化させることについて、図を用いて例示する。図8は、3つの射影画像Ws1,Ws2,Ws3を同時に重ねて表示する場合に、射影画像の濃淡レベルのスケールを拡大または縮小することにより、各射影画像Wsの検出リミット値Lの表示位置を一致させることを、模式的に示したものである。
図8において、表示制御部47は、射影画像Ws1の検出リミット値L1の表示位置に検出リミット値L2,L3の表示位置が一致するように、射影画像Ws2の濃淡レベルのスケールを縮小させるとともに、射影画像Ws3の濃淡レベルのスケールを拡大させる。そして、表示制御部47は、3つの射影画像Ws1,Ws2,Ws3を同時に重ねて表示させるとともに、共用の検出リミット値Lxを表示させる。
また、図9は、3つの射影画像Ws1,Ws2,Ws3を同時に重ねて表示する場合に、射影画像の濃淡レベルのスケールの位置をずらす(スライドさせる)ことにより、各射影画像Wsの検出リミット値Lの表示位置を一致させることを、模式的に示したものである。
図9において、表示制御部47は、射影画像Ws1の検出リミット値L1の表示位置に検出リミット値L2,L3の表示位置が一致するように、射影画像Ws2の濃淡レベルのスケールを下方向にスライドさせるとともに、射影画像Ws3の濃淡レベルのスケールを上方向にスライドさせる。そして、表示制御部47は、3つの射影画像Ws1,Ws2,Ws3を同時に重ねて表示させるとともに、共用の検出リミット値Lxを表示させる。
なお、図8および図9は、射影画像Ws1の検出リミット値L1の表示位置を基準として、他の射影画像Ws2,Ws3を変化させているが、これに限定されるものではない。例えば、所定の表示位置を共用の検出リミット値Lxの表示位置とし、それに合わせて全ての射影画像Wsを変化させるようにしてもよい。
また、ここまで、表示器41は、タッチパネルとして構成されて表示部と操作部とが一体的に設けられているとして説明しているが、操作部を分離して、マウスやキーボードなどの他の入力手段により構成してもよい。
本発明に係るX線検査装置は、被検査物を搬送しながらX線の照射を行うX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 搬送部
9 X線発生器
10 X線検出器
41 表示器
41h 検査画像表示部
41q 射影画像表示部
43 画像処理部
44 判定部
47 表示制御部
W 被検査物
Wk 検査画像
Ws,Ws1,Ws2,Ws3 射影画像
L,L1,L2,L3,Lx 検出リミット値(閾値のレベル)

Claims (7)

  1. X線を照射し、被検査物(W)を透過したX線を検出して得られた透過画像に基づいた検査画像(Wk)を表示器(41)に表示させるとともに、前記透過画像に対して複数の画像フィルタを組み合わせてなる複数の検査アルゴリズムを施し、前記被検査物を検査するX線検査装置において、
    前記複数の検査アルゴリズムを施した結果の濃淡画像に対して、前記濃淡画像の搬送方向と直交する方向の濃淡レベルの各ピーク値を搬送方向に沿って描画した2次元断面波形画像である射影画像(Ws)を生成する画像処理部(43)と、
    前記複数の検査アルゴリズムにそれぞれ対応した複数の前記射影画像を、互いに識別可能に、且つ、前記搬送方向の位置に一致するように、同時に前記表示器に表示させる表示制御部(47)と、
    を備えたことを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記表示器には、前記検査画像を表示するための検査画像表示部(41h)と、前記射影画像を表示するための射影画像表示部(41q)とが、搬送方向の位置に一致するように、互いに上下に配置され、
    前記表示制御部は、前記複数の検査アルゴリズムのうち、任意の複数の前記検査アルゴリズムを選択する操作に応じて、当該選択された複数の検査アルゴリズムでの前記射影画像を前記射影画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記表示制御部は、前記複数の射影画像を重ねて前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1から請求項2の何れかに記載のX線検査装置。
  4. 前記表示制御部は、前記被検査物の良否判定を行うための閾値であって、前記複数の検査アルゴリズムのそれぞれで予め設定された前記閾値のレベルを、前記射影画像とともに前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のX線検査装置。
  5. 前記表示制御部は、前記複数の射影画像のうちの少なくとも1つの前記射影画像について、前記複数の射影画像にそれぞれ対応する複数の前記閾値のレベルの表示位置が一致するように前記濃淡レベルのスケールを変化させて、前記複数の射影画像を重ねて前記表示器に表示させることを特徴とする請求項4に記載のX線検査装置。
  6. 前記表示制御部は、前記射影画像の前記濃淡レベルのスケールを拡大または縮小することにより、前記複数の閾値のレベルの表示位置を一致させることを特徴とする請求項5に記載のX線検査装置。
  7. 前記表示制御部は、前記射影画像の前記濃淡レベルのスケールの位置をずらすことにより、前記複数の閾値のレベルの表示位置を一致させることを特徴とする請求項5に記載のX線検査装置。
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