JP2016177306A - Eラーニングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 講義・テキスト提供サーバ1が、講義提供終了後に、ユーザ装置に理解度チェックの問題を提供し、当該理解度チェックの問題に対するユーザの解答について、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた、理解度が低いことを示す理解度のポイントによってユーザ毎の復習の問題をユーザ装置に提供し、当該復習の問題に対するユーザの解答について、正解の場合は理解度のポイントを減算し、不正解の場合は理解度のポイントを加算して復習ポイントを演算し、復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に復習の問題としてユーザ装置に提供するEラーニングシステムである。
【選択図】 図1
Description
従来のEラーニングシステムは、講義用の動画をコンピュータの表示画面で再生し、教材には印刷された紙又は画面上に表示したデータを用いていた。
尚、関連する先行技術として、特開2002−229424号「教材提供システム、方法、及びプログラム」(株式会社エヌイーシーユニバーシティ)[特許文献1]、特開2003−021999号「教材作成システムおよびその方法」(佐賀大学長)[特許文献2]、特開2006−119362号「eラーニング用の教材システム」(ドコモ・モバイル株式会社)[特許文献3]、特開2003−036016号「学習ソフト及び該学習ソフトのプログラムが記録された記録媒体」(露崎美恵子)[特許文献4]、特開平11−065411号「系統学習個別対応型テスト問題自動作成装置」(大石久巳)[特許文献5]がある。
特許文献2には、データベース(DB)から教材要素を選択して読み出し、その要素を編集して個別の生徒用にカスタマイズされた教材を作成することが示されている。
特許文献3には、eラーニング用の教材データを編集して容易に作成できることが示されている。
特許文献5には、学習者の弱点箇所とその周辺に絞り込んだ反復テスト演習を自動的に実施することが示されている。
また、特許文献4,5では、練習問題で間違った問題に絞り込んで反復演習させることが示されているが、受講生の理解度、復習状況に応じて受験生毎に学習効果が最大となるような最適な問題を提供できるものではない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、受講生の理解度、復習状況に応じて受験生毎に学習効果が最大となるよう、最適な問題を提供して学習効率を改善できるEラーニングシステムを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、ネットワークを介してユーザ装置に講義を提供する講義・テキスト提供サーバを有するEラーニングシステムであって、講義・テキスト提供サーバが、講義毎に問題、当該問題に類似する問題及び関係する問題を関連付けて記憶する問題データベースを備え、講義提供終了後に、ユーザ装置に理解度チェックの問題を提供し、当該理解度チェックの問題に対するユーザの解答について、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた、理解度が低いことを示す理解度のポイントによってユーザ毎の復習の問題をユーザ装置に提供し、当該復習の問題に対するユーザの解答について、正解の場合は理解度のポイントを減算し、不正解の場合は理解度のポイントを加算して復習ポイントを演算し、復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に復習の問題としてユーザ装置に提供することを特徴とする。
本発明は、上記Eラーニングシステムにおいて、講義・テキスト提供サーバが、復習の問題を復習ポイントがゼロになるまでユーザ装置に提供することを特徴とする。
本発明は、上記Eラーニングシステムにおいて、講義・テキスト提供サーバが、複数の講義をカテゴリとして、カテゴリ毎に各ユーザの復習の途中段階における復習ポイントと問題毎に設定された重要度により出題復習ポイントを算出し、当該出題復習ポイントに問題提供の期間と回数で求められる信用ポイントを乗算して最終復習ポイントを計算し、最終復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に確認テストの問題としてユーザ装置に提供することを特徴とする。
本発明は、上記Eラーニングシステムにおいて、講義・テキスト提供サーバが、複数の講義をカテゴリとして、カテゴリ毎に復習の段階で、各ユーザの復習ポイントが増加した問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから優先的に選択してユーザ毎に確認テストの問題としてユーザ装置に提供することを特徴とする。
本発明は、上記Eラーニングシステムにおいて、講義・テキスト提供サーバが、複数の講義の集合である講座毎にユーザ共通の問題を総復習テストとしてユーザ装置に提供することを特徴とする。
本発明は、上記Eラーニングシステムにおいて、講義・テキスト提供サーバが、復習ポイントのリセットを可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、講義・テキスト提供サーバが、講義毎に問題、当該問題に類似する問題及び関係する問題を関連付けて記憶する問題データベースを備え、講義提供終了後に、ユーザ装置に理解度チェックの問題を提供し、当該理解度チェックの問題に対するユーザの解答について、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた、理解度が低いことを示す理解度のポイントによってユーザ毎の復習の問題をユーザ装置に提供し、当該復習の問題に対するユーザの解答について、正解の場合は理解度のポイントを減算し、不正解の場合は理解度のポイントを加算して復習ポイントを演算し、復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に復習の問題としてユーザ装置に提供するEラーニングシステムとしているので、ユーザの理解度、復習状況に応じてユーザ毎に学習効果が最大となるよう、最適な問題が提供できる効果がある。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るEラーニングシステムは、講義・テキスト提供サーバが、講義提供終了後に、ユーザ装置に理解度チェックの問題を提供し、当該理解度チェックの問題に対するユーザの解答について、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた、理解度が低いことを示す理解度のポイントによってユーザ毎の復習の問題をユーザ装置に提供し、当該復習の問題に対するユーザの解答について、正解の場合は理解度のポイントを減算し、不正解の場合は理解度のポイントを加算して復習ポイントを演算し、復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に復習の問題としてユーザ装置に提供するEラーニングシステムとしているので、ユーザの理解度、復習状況に応じてユーザ毎に学習効果が最大となるよう、最適な問題が提供でき、学習効率を改善できるものである。
本発明の実施の形態に係るEラーニングシステム(本システム)について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るEラーニングシステムの概略図である。
本システムは、図1に示すように、講義・テキスト提供サーバ1と、データベース(DB)群2とを有し、ネットワーク3を介してパーソナルコンピュータ(PC)4a、タブレット4b、スマートフォン4cなどのユーザ装置が講義・テキスト提供サーバ1に接続する構成となっている。
尚、図1では、PC4aが有線でネットワーク3に接続し、タブレット4bとスマートフォン4cが無線で基地局3aを介してネットワーク3に接続している例を示している。
また、ネットワーク3としては、インターネットを想定している。
次に、本システムの各部について具体的に説明する。
[講義・テキスト提供サーバ1]
本システムにおける講義・テキスト提供サーバ1は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13とを基本的に備えている。
記憶部12には、処理プログラム、その他一時的なデータを記憶する。
インタフェース部13は、ネットワーク3に接続すると共に、DB群2に接続する。
制御部11は、記憶部12に記憶する処理プログラムを読み込み、後述する処理を実行する。
講義・テキスト提供サーバ1で行う処理を、複数のサーバ又は処理装置で分散して行うようにしてもよい。
DB群2は、受講生の情報を記憶する受講生DB2aと、基本テキスト(基本レジュメ)のデータを記憶する基本テキストDB2bと、講義用の動画像データを記憶する動画DB2cと、過去問等の練習問題のデータと解答及び解説データを記憶する問題DB2dと、条文その他講義を補充する補充データを記憶する補充資料DB2eと、基本レジュメに対して受講生が任意の追加・変更・削除を行った部分を属性データとして記憶する属性DB2fと、単語帳データを記憶する単語帳DB2gと、質問と回答のデータを記憶する質問DB2h等を有している。
記憶するデータの内容毎にDBを設けたが、一つ又は複数のDBにデータを集約してもよいし、これらデータを講義・テキスト提供サーバ1内の記憶部12に記憶させるようにしてもよい。
[受講生DB2a]
受講生DB2aは、受講生の個人的な情報を記憶しており、特に、ユーザ毎に、ユーザを識別するユーザID(識別子)、ログインのためのパスワード、受講コース、受講期間、受講の進捗状況の情報を記憶している。
受講の進捗状況の情報は、受講生が本システムのEラーニングのサイトにアクセスする度にログが取得され、聴講した講義データ、参照したテキスト(レジュメ)データ及びテキスト部分データ、解いた問題データ等について、講義ID、レジュメID、テキスト部分ID、問題ID等が付与されて、ユーザIDに対応付けて記憶されている。
基本テキストDB2bは、講義で使用されるユーザ共通の基本テキストのデータ(基本テキストデータ)を記憶している。尚、基本テキストデータは、「オリジナルレジュメ」と称することがある。
基本テキストデータは、まとまりのある内容(ブロック)毎にテキスト部分IDが付与され、当該IDに対応付けられてテキストブロック(テキスト部分)のデータ(テキスト部分データ)が記憶され、更に、それらブロックの配置(配列)を決定するインデックス(索引)のデータ(インデックスデータ)も記憶されている。
ここで、インデックスデータについて図2を参照しながら説明する。図2は、インデックスデータの内容を示す概略図である。
図2に示すように、インデックスデータは、レジュメIDに対してテキスト部分IDが配列されたもので、テキスト部分IDはそのテキスト部分データが格納されたアドレスにアクセスできるよう管理されている。
マイレジュメにおいて編集されなかったテキスト部分データについて、テキスト部分IDは、オリジナルレジュメのテキスト部分IDを用いるものとする。
暗記レジュメIDのインデックスデータが示すように、[非表示]識別子をテキスト部分データに付与すれば、そのテキスト部分データが非表示となるものである。
次に、テキスト部分データの内容について図3を参照しながら説明する。図3は、テキスト部分データの内容を示す概略図である。
図3に示すように、インデックスデータのテキスト部分IDが示すテキスト部分データには、講義の動画データの講義ID、過去問の問題データの問題ID、講義を補充する資料の補充資料ID、更に、単語登録されていれば単語ID、質問が為されていれば質問ID等が含まれて、更にそれらID等のデータのアドレスに対応付けが為されている。
動画DB2cは、講義IDに対応して講義の動画像データを記憶している。
動画像データは、45分〜1時間の講義内容を収録した時間の長いものと、そのデータを特定の区切りで分割した時間の短い講義のデータも記憶している。これは、例えば、講義を全体的に通しで聞く場合には時間の長い動画像データを再生し、復習で要点を確認する場合には時間の短い動画像データを再生するためである。
尚、時間の長い動画像データは、時間の短い動画像データをつなぎ合わせて連続して再生するものであってもよい。
時間の長い動画像データも時間の短い動画像データも、そのデータファイルのアドレスがテキスト部分データに組み込まれて、テキストにおける必要な箇所で動画像データの再生を可能としている。
問題DB2dは、問題IDに対応して過去問の問題データを記憶しており、その問題に対応付けて解答データと解説データを記憶している。
問題データは、1問1問に問題IDが付与され、問題IDのデータのアドレスがテキスト部分データに組み込まれて、テキストにおける必要な箇所(例えば、単元の終わり)で問題を解くことができるようになっている。
補充資料DB2eは、テキストで参照することができる条文データ、判例データ、解説書の説明データ、その他テキストを補充する補充資料のデータを記憶する。これらデータにも補充資料IDが付与され、そのIDのデータにリンクできるようリンク先の情報がテキスト部分データに組み込まれている。
属性DB2fは、共通の基本テキスト(オリジナルレジュメ)に対して受講生が任意の追加・変更・削除を行った部分のデータ(テキスト部分データ)をユーザIDに対応付けて属性データとして記憶する。
テキストは、編集モードで文章のブロック単位で編集可能となり、そのブロック内の文章について追加・変更・削除を行うことになる。編集されたブロック内の文章は、基本テキストに反映させることはできず、受講生独自(専用)のテキスト(マイレジュメ)に反映される。
具体的には、インデックスデータにおいて、編集されたブロック(テキスト部分データ)については属性DB2fの属性データに関連付けられるようにインデックスデータの書き換えを行う。
単語帳DB2gは、受講生が必要に応じて登録した単語と、その意味又は解説のデータを記憶する。
単語帳は、サイト上で作成でき、作成した受講生(ユーザID)毎に単語帳DB2gに記憶される。
また、各受講生で作成された単語帳を全て統合して受講生に共通の単語帳(みんなの単語帳)を生成してもよい。
質問DB2hは、ユーザによって特定用語が質問項目として選択され、質問内容が文字入力されて「送信」が為されると、それらの質問データをユーザIDに対応付けて記憶される。
また、ユーザからの質問に対して講師が回答すると、その回答データがユーザIDに対応付けて質問DB2hに記憶される。
次に、本システムにおける処理の概要について説明する。
本システムでは、受講生がPC4a、タブレット4b、スマートフォン4c等のユーザ装置を使用してネットワーク3を介して講義・テキスト提供サーバ1にアクセスする。アクセスすると、ユーザIDとパスワードでログインを行う。ログインにより、ユーザは予め選択された受講コースのテキストを表示し、講義を聴講することが可能となる。
受講生がテキスト(レジュメ)を主に学習する例について図4を参照しながら説明する。図4は、テキストを中心に学習する場合の表示画面の例を示す図である。
図4に示すように、受講生は、基本テキスト(オリジナルレジュメ)の他に、自分専用のマイレジュメを複数作成している場合には、それらマイレジュメを選択して学習することができる。
図4では、レジュメの選択を画面上側の複数タブを選択することで行っているが、レジュメ選択のボタンをクリックして複数のレジュメの名称を一覧で表示させ、その一覧の中からレジュメの選択を行うようにしてもよい。
マイレジュメとしては、オリジナルレジュメに様々な情報を追加編集したマイレジュメ(1)と、暗記用に必要な部分のみを残した暗記レジュメ等がある。
更に、暗記レジュメのように、オリジナルレジュメ又はマイレジュメから受講生が不要と思われる部分を削除して、暗記用のマイレジュメを作成することもできる。
また、レジュメには[マイ単語帳]、[みんなの単語帳]のボタンがあり、[マイ単語帳]のボタンをクリックすると、ユーザが独自に作成した単語帳の単語一覧が表示され、[みんなの単語帳]のボタンがクリックされると、受講生の全員によって作成された単語帳の単語一覧が表示される。表示される単語の一覧は、レジュメの単元に関連するものとなっている。
「みんなの単語帳」は、ユーザが個々に作成した単語帳を統合したものでもよいし、統合した単語帳を管理者が編集したものであってもよい。
また、単語リストの方式も単語カードの方式も、単語の順番をシャッフルしてランダムに表示するようにしてもよい。
また「*質問」のボタンがあると、それはユーザの質問に対して講師から回答があったことを示すもので、「*質問」のボタンをクリックすると、質問(Q)と回答(A)が表示される。
「塗りつぶし」は、指定した文字を帯状に塗りつぶしもので、指定した文字を黒塗りで見えないようにしてもよいし、蛍光ペンのように目立つようにしてもよい。塗りつぶしの色は、複数用意され、ユーザが選択できるようになっている。
「文字色変更」は、指定した文字の色を変更するもので、複数の色を選択できるものである。
「斜字」は、指定した文字を斜形状の文字に変更するものである。
このリンクして表示された解説等をコピーとペーストでレジュメに貼り付けることも可能である。
次に、[問題]のボタンを選択すると、図5に示すレジュメの単元における問題データの画面に移行する。図5は、過去問の表示例を示す図である。
問題の解答は、「もちろん○」「たぶん○」「たぶん×」「もちろん×」の4つから選択するようになっている。
また、自信がなく憶測で解答して正しかった場合(「たぶん○」を選択して正解の場合と「たぶん×」を選択して正解の場合)は、理解がまだ十分でないと判断(判断2)する。
また、自信がなく憶測で解答して誤った場合(「たぶん○」を選択して不正解の場合と「たぶん×」を選択して不正解の場合)は、理解が不足していると判断(判断3)する。
また、自信を持って解答して誤った場合(「もちろん○」を選択して不正解の場合と「もちろん×」を選択して不正解の場合)は、理解が誤っていると判断(判断4)する。
上記判断1〜4がユーザの問題に対する「理解度」となる。
次に、レジュメ内容の組み替えについて説明する。
上記判断4〜1の順で学習の理解度が低いと認定し、つまり、判断4は理解度が最も低く、判断1は理解度が最も高いと認定し、学習の理解度と正解率に応じてインデックスのデータの組み替えを行い、オリジナルレジュメ又はマイレジュメの構成(表示順番)を変更する。
つまり、正解率が低く理解度も低いレジュメの単元のテキスト部分データをレジュメ全体の先頭に配置し、正解率が高く理解度も高いレジュメの単元のテキスト部分データはレジュメ全体の後方に配置する。テキスト部分データの組み替えに伴い、講義ID、問題ID、補充資料ID、単語ID、質問ID等も連動し、表示されるレジュメのテキスト部分データにおいて、関連する講義の動画像データを再生し、関連する単語帳、補充資料を参照できるようになっている。テキスト部分データの並び替えに伴い、講義の動画像データも並び替えられるものである。
これにより、過去問からユーザの弱点に応じたレジュメを作成し、そのレジュメで復習することが可能となる。尚、レジュメの組み替えの具体的な内容は後述する。
全員平均正解率は、解答者全員の正解率の平均を求めたもので、全員平均理解度は、解答者全員の理解度の平均を求めたものである。この全員平均正解率と全員平均理解度に基づいて全員の苦手を認識できる。
これは、一般的な学習者が共通して苦手とする項目を優先して学習できるよう、レジュメを組み替えるものとなる。
合格者レジュメは、学習タイプが異なる複数の合格者のレジュメを閲覧できるようにすることが望ましい。
次に、講義・テキスト提供サーバ1での処理内容について説明する。
講義・テキスト提供サーバ1の制御部11が記憶部12から処理プログラムを読み込み、以下の処理が実行される。
実行される処理は、ユーザログイン処理、画面表示処理、動画像再生処理、レジュメ編集処理、質問処理、補充資料参照処理、単語帳処理、問題提供解答処理、レジュメ内容組み替え処理等である。
ユーザログイン処理は、ユーザが講義・テキスト提供サーバ1にアクセスして、ログイン画面でユーザIDとパスワードを入力すると、制御部11は、受講生DB2aを参照し、ユーザIDとパスワードの組み合わせが正しいかどうか判定し、正しければログインを許可し、正しくなければログインを許可しない。
尚、処理プログラムによってユーザログイン処理を実行する機能実現手段を「ユーザログイン処理手段」とする。
画面表示処理は、制御部11が受講生DB2からユーザIDに対応する受講コースの画面を表示する。
そして、ユーザが特定の単元のレジュメ表示を指示すると、オリジナルレジュメを表示する。ここで、前回表示したのがマイレジュメ(1)であれば、そのレジュメを表示するようにしてもよい。
尚、制御部11が、ユーザIDに対応する受講の進捗状況の情報を参照し、前回表示したレジュメ部分(前回まで学習したレジュメ部分:テキスト部分データ)を表示するようにしてもよい。この場合、画面の一部に「最終更新日時」を表示するようにする。
オリジナルレジュメの代わりに、マイレジュメ(1)又は暗記レジュメを表示させる場合には、マイレジュメ(1)用のインデックスデータ又は暗記レジュメ用のインデックスデータを読み込んで、そのインデックスに従って画面表示を行う。
また、暗記レジュメでは、暗記した特定ブロックが不要となり、そのブロックを非表示とすると、暗記用のインデックスデータでは、非表示の識別子が付与される。但し、非表示から表示に変更になった場合に、以前のテキスト部分を表示できるようテキスト部分IDは残しておき、そのアドレスにアクセスできるようにしておく。
尚、処理プログラムによって画面表示処理を実行する機能実現手段を「画面表示処理手段」とする。
動画像再生処理は、制御部11が講義の動画像データを再生する指示を受けると、該当する動画像データを動画DB2cから読み込み、表示画面上で再生を行う。
尚、処理プログラムによって動画像再生処理を実行する機能実現手段を「動画像再生処理手段」とする。
レジュメ編集処理は、表示画面の特定ブロックを編集モードにする指示を制御部11が受けると、当該ブロックにテキストの追加・修正・削除、塗りつぶし、文字色変更、斜字等の処理が可能となり、編集処理が終了して保存が為されると、当該編集したブロックのデータ(テキスト部分データ)を属性DB2fにユーザIDと対応付けて記憶する。
尚、処理プログラムによってレジュメ編集処理を実行する機能実現手段を「レジュメ編集処理手段」とする。
質問処理は、表示されたレジュメにおいて、特定用語について「質問」が選択されると、制御部11が、特定用語を質問項目とし、質問内容を受け付ける。入力された質問内容について「送信」のボタンが選択されると、本システムの管理者等に質問が送信され、最終的には講師が質問内容について回答する。
尚、質問内容は、質問DB2hにユーザID、特定ブロックのテキスト部分ID、特定用語の位置情報に関連付けて記憶される。
更に、講師からの回答があると、制御部11は、質問DB2hの質問内容に講師の回答を追加し、「質問」の参照のときに、質問内容と回答を閲覧することができる。
尚、処理プログラムによって質問処理を実行する機能実現手段を「質問処理手段」とする。
補充資料参照処理は、補充資料DB2eに条文、審査基準及び判例、更に参照可能な参考書のデータが記憶されており、表示画面のレジュメにおいて条文等が補充資料DB2eのデータとリンク付けられ、レジュメで条文等を参照する指示が為されると、制御部11がリンク先の条文等を表示する処理を行う。
尚、処理プログラムによって補充資料参照処理を実行する機能実現手段を「補充資料参照処理手段」とする。
単語帳処理は、制御部11が、単語帳DB2gに記憶された単語帳の単語を、例えば講義の動画像画面の下側に表示する。動画像画面の下側に表示される単語は、表示されているテキスト部分の単元にあるものを選択して表示するようにしてもよい。
ユーザが単語帳登録をしていなければ、「みんなの単語帳」の単語の一覧が表示され、ユーザが自分の単語帳(マイ単語帳)に単語登録をしていれば、「マイ単語帳」又は「みんなの単語帳」のいずれかが選択されて単語の一覧を表示する。
尚、処理プログラムによって単語帳処理を実行する機能実現手段を「単語帳処理手段」とする。
問題提供解答処理は、表示されたレジュメの「問題」のボタンが選択されると、制御部11が、学習した内容に関連する過去問の問題データを問題DB2dから読み込み、複数問表示する。
そして、制御部11は、問題に対する解答がユーザから入力されると、問題DB2dで該当する解答データと照合し、「正解」又は「不正解」を表示して、解説データを表示する。
解説データには、該当するレジュメを復習できるようにリンクされており、解説データの最後に表示された「レジュメ」部分(リンク部分)を選択すると、制御部11は該当レジュメ画面に移行する。
制御部11は、特定期間(例えば、1週間、2週間、1ヵ月、3ヵ月、半年、学習の全期間)について、ユーザが解答した問題の正解率と理解度の単元毎の平均値を参照し、正解率が低く(正解が少なく)、理解度の平均値が低い単元の順位を算出する。例えば、「正解率×理解度の平均値」で弱点の単元を数値化し、その数値(弱点度)が低い順に順位を付与する。
尚、処理プログラムによって問題提供解答処理を実行する機能実現手段を「問題提供解答処理手段」とする。
レジュメ内容組み替え処理は、ユーザから弱点を復習する指示が講義・テキスト提供サーバ1に入力されると、制御部11は、ユーザに学習期間を指定させ、その期間内で解答した問題について、問題提供解答処理手段で求めた単元の順位のテキスト部分に基づいてレジュメの内容を並び替える。つまり、弱点の数値(弱点度)が低い単元の順にレジュメを組み直す。弱点の数値が同じであれば、学習した日時が古い単元を先に配置する。
また、制御部11は、弱点の数値が特定の点数以上である単元については「非表示」としてもよい。これは、理解度の高い単元について復習に時間を掛けるのを防ぐためである。
このように書き替えが行われたインデックスデータに従って、制御部11がレジュメの表示を行うと、弱点復習用のレジュメが作成される。この弱点復習用のレジュメの表示画面では、図4に示すように、テキスト部分IDに関連する講義動画像データを再生可能とし、関連する単語帳等が表示されるようになっている。つまり、講義動画像も復習用に並び替えられるものである。
従って、弱点復習用のレジュメは、弱点を克服するための効果的な教材となり、学習レベルに応じて効率的に学習を行うことができる。
次に、講義・テキスト提供サーバ1での学習処理について図6を参照しながら説明する。図6は、講義・テキスト提供サーバ1での学習処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、ユーザがログインしてレジュメ学習を選択すると、制御部11は、受講生DB2aを参照し、ユーザIDに対する受講の進捗状況の情報を取得する(S11)。
そして、制御部11は、受講の進捗状況の情報から前回表示したレジュメを表示する(S12)。レジュメの表示には、前回表示したレジュメのレジュメIDに従って基本テキストDB2bからインデックスデータを読み込み、当該インデックスデータに従い、基本テキストDB2bと属性DB2fからレジュメに関するデータを取得して表示する。
再生指示がない(Noの場合)か、若しくは、再生後に、レジュメが編集されて「上書き保存」又は「別ファイル保存」が選択されたどうか判定し(S15)、選択された場合(Yesの場合)は、編集されたテキスト部分のデータをユーザIDに関連付けて属性DB2fに記憶する(S16)。
尚、問題に対するユーザの解答は、問題DB2dにユーザIDに対応付けて記憶され、正解/不正解、理解度、その単元での正解率、理解度の平均値の演算を行い、問題DB2dにユーザIDに対応付けて記憶される。
次に、講義・テキスト提供サーバ1での復習処理について図7を参照しながら説明する。図7は、講義・テキスト提供サーバ1での復習処理を示すフローチャートである。復習処理は、特に問題を解答して得られた結果から弱点を克服するためのものとなっている。
図7に示すように、ユーザから復習学習の指示が入力されると、制御部11は、問題提供解答処理手段によって、ユーザから復習期間(例えば、1週間、2週間、1ヵ月、3ヵ月、半年、学習の全期間)の指示を入力する(S21)。
そして、制御部11は、単元の弱点の数値によって基本テキストDB2bに記憶されたインデックスデータ内のテキスト部分IDを並び替えて書き換えを行う(S23)。
弱点復習用のレジュメを表示する前に、正解率が高く理解度が高い単元を表示させないよう選択させるようにしてもよい。例えば、「正解率85%以上、理解度の平均値○○以上を非表示にする」のようなチェック事項にチェックを入れて選択させるか、数値部分をユーザが任意に変更できるように設定して選択させてもよい。
複数のタイプの異なる合格者のマイレジュメ及び暗記レジュメを共有できるようにする。
それも、完成版のレジュメだけでなく、受講期間の途中段階のレジュメも公表して、合格者の学習プロセスも参考できるようにすれば、受験者にとって合格者の学習の進め方を参考にできる。
そして、レジュメ表示画面における「オリジナルレジュメ」「マイレジュメ(1)」等のタブの並びに「合格者レジュメ」のタブを表示して、合格者レジュメを閲覧できるようにすると、合格者の学習内容を参考にできる。
問題を解答した受講生全員の正解率の平均値と理解度の平均値から受講生全体の弱点復習用のレジュメを作成するのは、講師が受講生に対して復習を行う場合に効果的である。
受講生は毎年変わり、その学習レベルも変わるため、その時点における受講生の実力に応じて当該作成したレジュメを用いて復習を行うことができる。
各ユーザの質問と回答を集約し、受講生共有の質問と回答(Q&A)集を作成し、受講生全員が参照可能としてもよい。これにより、受講生は、他の受講生の質問と回答を参考に学習できる。
問題提供解答処理手段では、正解率と理解度の平均値で弱点の度合い(程度)を数値化して単元の弱点度を求めるようにしているので、復習用に類似する問題を演習する場合には、弱点度に応じた単元(弱点度が低い順番の単元)から順に問題を提供する。
更に、ユーザの個人的な理解度だけでなく、ユーザ全体の1回目の正解率により定まる問題の重要度を勘案(反映)して復習用の問題を提供することも可能である。
問題の重要度を勘案した問題提供処理について図8を参照しながら説明する。図8は、問題提供の順位を決める表を示す図である。
まず、問題毎にユーザ全体の1回目の正解率を演算し、正解率が高いものを重要度が高い問題と認定する。例えば、正解率80%以上を重要度A、正解率60〜79%を重要度B、正解率59%以下を重要度Cとする。
そして、解答が、自信があって正解の場合は点数0(ゼロ)とし、自信があって不正解の場合は点数5とし、自信がなくて正解の場合は点数1とし、自信がなくて不正解の場合は点数3とする。この点数(ユーザの点数)がユーザの当該問題に対する「理解度の点数」を示すものとなる。
解答した問題が、重要度Aであってユーザの点数5である場合に、総合得点は「5」(=5×1.0)となり、解答した問題が、重要度Aであってユーザの点数3である場合に、総合得点は「3」(=3×1.0)となり、解答した問題が、重要度Aであってユーザの点数1である場合に、総合得点は「1」(=1×1.0)となる。この総合得点が「問題の重要度を反映した問題提供の数値」となる。
また、解答した問題が、重要度Cであってユーザの点数5である場合に、総合得点は「2.5」(=5×0.5)となり、解答した問題が、重要度Cであってユーザの点数3である場合に、総合得点は「1.5」(=3×0.5)となり、解答した問題が、重要度Cであってユーザの点数1である場合に、総合得点は「0.5」(=1×0.5)となる。
そして、総合得点が高い順に問題の提供順位が早いものとなる。
つまり、単元における複数の問題に対するユーザの正解率(正解/不正解)と総合得点の平均値によって当該ユーザの弱点の数値を求め、当該単元の弱点の数値に基づいてレジュメ内容を並び替えるものである。
単語帳表示画面において、記憶の度合い(記憶度)をステータスとして設定し、また、変更できるようにしておく。
「マイ単語帳」に単語登録を行うと、自動的に「みんなの単語帳」にも単語登録されることになるが、登録時の記憶度は「これから」(記憶していない状態)がデフォルトで設定(初期設定)され、単語帳を学習していく上で、単語帳表示画面で「ばっちり」(記憶済みの状態)、「うろ覚え」(半分程度記憶した状態)、「これから」の中からステータスを選択して設定を変更できるようになっている。
このように、単語帳において初期設定の「これから」を学習していく上で、「うろ覚え」又は「ばっちり」に変更可能とすることで、単語の記憶度を認識しながら学習できる。
更に、単語毎にも「表示」又は「非表示」に設定できるので、覚えた単語は「非表示」にして単語帳に現われないようにして単語の記憶の効率を向上させることができる。
講義・テキスト提供サーバ1の制御部11は、みんなの単語帳に登録された単語について全てのユーザ、若しくは特定範囲のユーザのマイ単語帳への登録率を演算し、みんなの単語帳の表示画面に単語毎の登録率を表示する。登録率={(登録数)/(マイ単語帳の数)}×100で求められる。
そして、登録率が高く、ユーザの単語帳にその単語が登録されていなければ、講義・テキスト提供サーバ1は、そのユーザにその単語を単語登録するよう推奨(レコメンド)し、単語登録を促す。
また、ユーザが単語帳登録を行った場合に、その単語を既に登録した他のユーザが更に登録した他の単語を登録するようレコメンドしてもよい。
そして、レコメンドだけでなく、特定の登録率以上(例えば、登録率80%以上)の単語を自動又はユーザの選択によりユーザのマイ単語帳に一括して登録するようにしてもよい。尚、一括登録の単語帳をマイ単語帳とは別に作成して利用するようにしてもよい。
講義・テキスト提供サーバ1は、忘却曲線に合わせてユーザに復習すべき問題と単語帳がプッシュ通知としてユーザのメールアドレスに送付される。プッシュ通知は、講義受講又はテキスト学習等から1時間後、1日後、1週間後、1ヵ月後にデフォルト設定されており、復習タイミングをユーザによってカスタマイズできるようになっている。
また、提供される単語帳は、学習を行ったレジュメで使用された「マイ単語帳」又は「みんなの単語帳」、若しくは一括登録された単語帳が対象となる。
尚、プッシュ通知を問題用と単語帳用と別にして、アプリ起動で問題演習画面又は単語帳画面のいずれかがユーザ装置に表示されるようにしてもよい。
次に、プッシュ通知でユーザ装置に表示される問題演習画面について図9を参照しながら説明する。図9は、問題演習画面を示す図である。
問題演習画面は、図9に示すように、全ての問題又は解答していない問題のみを選択できるようになっており、「出題カテゴリ」について「解答数/問題数」と「正解率」がリストで表示され、出題カテゴリの中から選択して「スタート」ボタンをタップして演習を開始する。
次に、プッシュ通知でユーザ装置に表示される単語帳画面について図10を参照しながら説明する。図10は、単語帳画面を示す図である。
単語帳画面は、図10に示すように、単語帳における「ばっちり」の単語以外を学習できるよう選択機能があり、それを選択すると「うろ覚え」と「これから」の単語を表示されることになる。
また、単語帳画面では、最初に単語が表示され、画面下側の「表示」をタップすると、単語の下側に単語の解説が表示される。
また、アプリの同期動作によって学習した問題の解答状況と単語のステータスがユーザ装置から講座・テキスト提供サーバ1に送信され、ユーザIDに対応して問題DB2dと単語帳DB2gに反映される。
これにより、本システムを利用して講義を受講し、レジュメを学習し、問題を解答した後に、プッシュ機能で学習した内容について問題演習と単語帳がユーザ装置に1回又は複数回通知され、アプリによって問題演習を行い、単語帳の単語を覚えることで、学習効率を向上させることができる。
次に、問題演習による効率的な知識の定着化について、図11〜15を参照しながら説明する。図11は、理解度チェックにおけるポイント付与を説明するための図であり、図12は、復習におけるポイント付与を説明するための図であり、図13は、重要度に応じたポイント計算を示す図であり、図14は、期間と回数に基づく信用ポイントを示す図であり、図15は、確認テスト出題のフローチャートである。
概要としては、問題に解答する度に、その問題に対するポイント(復習ポイント)が計算され、復習ポイントが高い順に復習させるようになっている。更に、各問題には重要度が設定されており、その重要度を復習ポイントに乗算することで、試験突破に重要な問題から学習できる。
理解度チェックの問題演習は、講義終了毎に全員が一問一答の30問程度の問題に解答させるよう講義・テキスト提供サーバ1からユーザ端末(ユーザ装置:PC4a,タブレット4b,スマートフォン4c)に問題の提供を行う。
問題内容は受講生全員が同じ問題に解答することになる。解答形式は、図5に示したように、「もちろん○」「たぶん○」「たぶん×」「もちろん×」から選択して解答させるものとし、制限時間は設けない。この理解度チェックにより、ユーザ各自の理解度をポイント化する。
具体的には、図11に示すように、理解度チェックの問題に対して、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた理解度のポイントであり、「自信あり」で「正解」の場合(「もちろん○」又は「もちろん×」を選択して「正解」の場合)は「0pt」(ゼロポイント)、「自信なし」で「正解」の場合(「たぶん○」又は「たぶん×」を選択して「正解」の場合)は「1pt」、「自信なし」で「不正解」の場合(「たぶん○」又は「たぶん×」を選択して「不正解」の場合)は「3pt」、「自信あり」で「不正解」の場合(「もちろん○」又は「もちろん×」を選択して「不正解」の場合)は「5pt」を問題に対してユーザ毎に付与する。このポイントは、「復習ポイント」となるものである。
従って、ポイント数が多い程、理解度が低いことを示しており、優先的に復習すべき問題となる。
更に、講義毎に復習をユーザの理解度に応じてユーザ毎に講義・テキスト提供サーバ1からユーザ端末に提供する。復習に対してユーザが解答し、正解なら復習ポイントが減り、不正解なら復習ポイントが増えるようになっている。
図12に示すように、「自信あり」で「正解」の場合は「−3pt」、「自信なし」で「正解」の場合は「−1pt」、「自信なし」で「不正解」の場合は「1pt」、「自信あり」で「不正解」の場合は「3pt」を問題に対してユーザ毎に付与し、理解度チェックの問題で得たポイントに加算する。
従って、復習において、正解したら復習ポイントが減少し、不正解なら復習ポイントが増加する。復習は、復習ポイントがゼロになるまで、問題が提供され、解答させるものである。
確認テストの準備として、複数の講義をカテゴリとし、カテゴリ毎に各ユーザの復習ポイントと重要度により出題のポイント(出題復習ポイント)を算出する。
また、確認テストでは、復習の段階で復習ポイントが増加した問題を優先的に選択し、上記出題復習ポイントに信用ポイント(期間と回数で求められる)を乗算して最終的な復習ポイント(最終復習ポイント)を計算する。これにより、復習段階で復習ポイントが増加した問題と、最終復習ポイントが高い問題が、出題される問題として特定される。
尚、確認テストの問題数を10問、解答目安時間を30分としたが、問題数と解答時間は任意に設定することができる。
重要度は、図13に示すように、A,B,Cと問題毎にランクが設定され、ランクAの場合、復習ポイントに係数「1.0」が乗算され、ランクBの場合、復習ポイントに係数「0.8」が乗算され、ランクCの場合、復習ポイントに係数「0.5」が乗算されるものである。
図13では、復習ポイント「5pt」「3pt」「1pt」に重要度の係数が乗算された例を示している。
信用ポイントとは、復習を行った時期、回数によって、問題に対する各ユーザの復習ポイントの重み付けを行うために用いるポイントである。
具体的には、最終解答日を「1日前」「1週間前」「2週間前」とし、その最終解答日における復習回数が「1回」「2回」「3回」「4回」である場合の信用ポイントを図14に示している。
つまり、最終解答の日から現在までの期間が短く、復習回数が多い問題は、復習ポイントに乗算する信用ポイントは小さく、最終解答の日から現在までの期間が長く、復習回数が少ない問題は、復習ポイントに乗算する信用ポイントは大きく設定するようにしている。復習の期間と回数によって、復習に対する信用度をポイント化したものと言える。
講義・テキスト提供サーバ1での確認テストの出題の処理は、図15に示すように、複数の講義の集まりで、まとまった単位をカテゴリとし、カテゴリ毎に確認テストの出題の処理が開始される。
復習ポイントが増加するということは、復習で当該問題が不正解となったことを示している。
理解度チェックで得られた復習ポイントに重要度の係数を乗算したが、1回目の復習又は2回目の復習で得られた復習ポイントに重要度の係数を乗算してもよい。但し、復習は、復習ポイントがゼロになるまで行うので、復習ポイントが消滅する前の段階で重要度の係数を乗算するのが望ましい。
そして、処理S31で抽出した問題と、処理S33でソートした問題の中から出題用の10問を選択する(S34)。
処理S31で抽出した問題が10問以上あれば、その中から出題用の問題を選択し、処理S31で抽出した問題が10問未満であれば、残りの問題を処理S33でソートした問題の最終復習ポイントが大きい順に選択する。もしも、処理S31で抽出した問題と、処理S33でソートした問題の合計が10に満たない場合には、不足する数の問題をランダムに記憶している問題群の中から抽出して10問を用意する。
このようにして、確認テストが、ユーザの理解度、復習状況、重要度、信用度を用いて、ユーザ毎に学習効果が最大となるよう、最適な問題が提供されることになる。
総復習テストは、講座毎に複数の問題セットが用意されており、講座終了時に全員に対して同じテストが提供される。例えば、出題数は20問で、1問4肢、60分をカウントし、60分を終了した段階で、総復習テストを途中でも強制終了するものである。
長期に亘って復習ポイントが蓄積されたままになると、復習ポイント自体の信用性が落ちてくるので、復習ポイントをリセットできる機能を設ける。
リセットは、強制ではなく、特定の条件にマッチしたら、ユーザにリセットの可否を確認させて行うものとする。
リセットボタンは、「講義」全体の復習ポイントを一括リセットするものと、1つの「講座」の復習ポイントを個別にリセットするものを用意する。
また、講義内の復習ポイントが全てゼロポイントになっている状態で、復習を行うための復習ボタンをクリックした場合に、講義内の問題に対する復習ポイントをリセットするようにしてもよい。
また、復習ポイントが全てゼロポイントでない場合であっても、最後に解答した日から30日が経過しており、復習ボタンをクリックした場合に、講義内の問題に対する復習ポイントをリセットするようにしてもよい。
理解度チェックの問題演習、復習の問題演習において、ユーザの理解度を高めるために、講義・テキストサーバ1は、ユーザ端末における問題解答の途中の画面に「レジュメ(テキスト)に戻る」又は「動画に戻る」のボタンを設け、「レジュメに戻る」のボタンがクリックされたら、該当するレジュメ部分に切り替わり、「動画に戻る」のボタンがクリックされたら、該当する動画部分が再生されるようにする。
更に、別のサービスとして、論文用の穴埋め問題を講義・テキストサーバ1がユーザ端末に提供する。論文試験を解答するには十分な経験がないユーザに対して、論文形式の穴埋め問題を提供することで、ユーザの論文の解答能力を向上させるものである。
講義・テキスト提供サーバ1は、ユーザに対して、学習の進捗状況を管理するために、以下のデータをグラフ等で視覚的に確認できるようにしている。
動画については、再生日、再生回数、再生時間、全受講生のそれらの平均データ、成績上位者のデータ等を確認できる。
理解度チェック、復習については、ユーザの解答日、点数、履歴等を確認できる。
総復習テストについては、ユーザの解答日、点数、履歴等、全受講生の平均点、成績上位者の点数を確認できる。
単語帳については、単語の登録数、登録数上位者のデータ、成績上位者のデータ等を確認できる。
ログインについては、同時(同時刻)のログイン数、日時のデータ等を確認できる。
更に、講座毎に問題の点数の合計をスパイダーチャートで表示させるようにし、講座毎に強みと弱みを容易に把握できるようにしている。
以上の進捗管理は、ユーザのPC4aだけでなく、タブレット4b,スマートフォン4cでも表示させて、機種をえらばず確認できるようにしている。
[お試しレジュメ]
講義・テキスト提供サーバ1は、通常、ユーザ登録をして、ログインによって講義のレジュメを表示させ、動画を再生するようにしているが、ログイン前にも講義のレジュメをお試しレジュメとして表示させる。但し、オリジナルレジュメを編集してもマイレジュメとして保存できない制限が付されている。
オリジナルレジュメ又はマイレジュメに付箋やマーカー等を付加した場合に、付箋やマーカーが付されたセクション部分のみを表示させるフィルタリング機能を備えるようにしてもよい。
事務局で、初級、中級、上級の単語帳をデフォルトで作成しておき、ユーザのマイ単語帳に容易にインポートできるようにしている。これにより、デフォルトの単語帳からマイ単語帳を効率的に生成でき、単語帳の利用を促進できる。
本システムによれば、講義・テキスト提供サーバ1が、講義提供終了後に、ユーザ装置に理解度チェックの問題を提供し、当該理解度チェックの問題に対するユーザの解答について、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた、理解度が低いことを示す理解度のポイントによってユーザ毎の復習の問題をユーザ装置に提供し、当該復習の問題に対するユーザの解答について、正解の場合は理解度のポイントを減算し、不正解の場合は理解度のポイントを加算して復習ポイントを演算し、復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に復習の問題としてユーザ装置に提供するようにしているので、ユーザの理解度、復習状況に応じてユーザ毎に学習効果が最大となるよう、最適な問題が提供でき、効率的に学習を行うことができる効果がある。
Claims (6)
- ネットワークを介してユーザ装置末に講義を提供する講義・テキスト提供サーバを有するEラーニングシステムであって、
前記講義・テキスト提供サーバは、講義毎に問題、当該問題に類似する問題及び関係する問題を関連付けて記憶する問題データベースを備え、
講義提供終了後に、前記ユーザ装置に理解度チェックの問題を提供し、
当該理解度チェックの問題に対するユーザの解答について、自信の有無と解答の正誤の組み合わせに応じて得られた、理解度が低いことを示す理解度のポイントによってユーザ毎の復習の問題を前記ユーザ装置に提供し、
当該復習の問題に対するユーザの解答について、正解の場合は前記理解度のポイントを減算し、不正解の場合は前記理解度のポイントを加算して復習ポイントを演算し、前記復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を前記問題データベースから選択してユーザ毎に復習の問題として前記ユーザ装置に提供することを特徴とするEラーニングシステム。 - 講義・テキスト提供サーバは、復習の問題を復習ポイントがゼロになるまでユーザ装置に提供することを特徴とする請求項1記載のEラーニングシステム。
- 講義・テキスト提供サーバは、複数の講義をカテゴリとして、前記カテゴリ毎に各ユーザの復習の途中段階における復習ポイントと問題毎に設定された重要度により出題復習ポイントを算出し、当該出題復習ポイントに問題提供の期間と回数で求められる信用ポイントを乗算して最終復習ポイントを計算し、前記最終復習ポイントが高い問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから選択してユーザ毎に確認テストの問題としてユーザ装置に提供することを特徴とする請求項1又は2記載のEラーニングシステム。
- 講義・テキスト提供サーバは、複数の講義をカテゴリとして、前記カテゴリ毎に復習の段階で、各ユーザの復習ポイントが増加した問題、それに類似する問題、又は関係する問題を問題データベースから優先的に選択してユーザ毎に確認テストの問題としてユーザ装置に提供することを特徴とする請求項1又は2記載のEラーニングシステム。
- 講義・テキスト提供サーバは、複数の講義の集合である講座毎にユーザ共通の問題を総復習テストとしてユーザ装置に提供することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のEラーニングシステム。
- 講義・テキスト提供サーバは、復習ポイントのリセットを可能としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のEラーニングシステム。
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