JP2019008189A - 情報処理装置、プログラム、及び、情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、プログラム、及び、情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザ毎に、記憶定着メカニズムを考慮した学習環境を提供する。【解決手段】情報処理装置は、ユーザに対して、記憶アイテムを記憶しているか否かをテストする手段を備え、テストに対するユーザの回答の履歴に基づいて、ユーザの記憶の状態に関する記憶ステータスを判定する手段を備え、ユーザを識別するユーザIDと、記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、プログラム、及び、情報処理システムに関する。
従来、学習の効率化を図ったシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。このようなシステムは、利用者が使用する端末装置と、当該端末装置と通信可能なサーバとを備えている。サーバは、各端末装置に学習要素情報を送信している。
特表2014−516170号公報
特許文献1の学習システムは、ユーザごとに学習の対象をカスタマイズする。しかし、この学習システムは、ある記憶対象を記憶する場合の脳の記憶定着メカニズムを考慮していない。
特に、記憶定着メカニズムは、ユーザ毎、記憶対象毎、又は、それらの組合せ毎に異なる。具体的には、ユーザ毎、記憶対象毎、又は、それらの組合せ毎に、記憶を司る神経細胞の結合構造(いわゆる「記憶痕跡」)が異なる。特許文献1の学習システムは、このような記憶定着メカニズムを考慮した学習環境を提供していない。
本発明の目的は、ユーザ毎に、記憶定着メカニズムを考慮した学習環境を提供することである。
本発明の一態様は、
前記ユーザに対して、記憶アイテムを記憶しているか否かをテストする手段を備え、
前記テストに対する前記ユーザの回答の履歴に基づいて、前記ユーザの記憶の状態に関する記憶ステータスを判定する手段を備え、
前記ユーザを識別するユーザIDと、前記記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、前記記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、前記回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
情報処理装置である。
本発明によれば、ユーザ毎に、記憶定着メカニズムを考慮した学習環境を提供することができる。
本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図。 本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図。 本実施形態の記憶アイテム情報データベースのデータ構造を示す図。 本実施形態の記憶ステータス情報データベースのデータ構造を示す図。 本実施形態のテストマッチングテーブルのデータ構造を示す図。 本実施形態の記憶ステータスの遷移の一例を示す図。 本実施形態の情報処理の全体フローを示す図。 本実施形態の初期登録のフローチャート。 図8の情報処理において表示される画面例を示す図。 本実施形態のテストのフローチャート。 図10の情報処理において表示される画面例を示す図。 図10の情報処理において表示される画面例を示す図。 図10の情報処理において表示される画面例を示す図。 図10の情報処理において表示される画面例を示す図。 図10の定着スコアの計算のフローチャート。 本実施形態のレビューのフローチャート。 図16の情報処理において表示される画面例を示す図。 図16の情報処理において表示される画面例を示す図。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント端末10と、サーバ30とを備える。
クライアント端末10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
クライアント端末10は、サーバ30にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
サーバ30は、クライアント端末10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント端末10に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
(1−1)クライアント端末の構成
図1を参照して、クライアント端末10の構成について説明する。
図1に示すように、クライアント端末10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、学習用アプリケーション)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント端末10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース13は、クライアント端末10に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、かつ、クライアント端末10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、又は、それらの組合せである。
通信インタフェース14は、クライアント端末10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
(1−2)サーバの構成
図1を参照して、サーバ30の構成について説明する。
図1に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、通信インタフェース34とを備える。
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
通信インタフェース34は、サーバ30とクライアント端末10との間の通信を制御するように構成される。
(2)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
(2−1)ユーザ情報データベース
本実施形態のユーザ情報データベースについて説明する。図2は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図2のユーザ情報データベースには、ユーザに関するユーザ情報が格納される。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「ユーザレベル」フィールドと、「記憶適性」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「ユーザID」フィールドには、ユーザを識別するユーザIDが格納される。
「ユーザ名」フィールドには、ユーザ名を示す情報(例えば、テキスト)が格納される。「ユーザ名」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決定される。
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザの属性を示す情報(以下「ユーザ属性情報」という)が格納される。ユーザ属性情報は、ユーザが任意に決定する情報である。「ユーザ属性」フィールドは、「職業」フィールドと、「性別」フィールドと、「年齢」フィールドと、を含む。
「職業」フィールドには、ユーザの職業を示す情報が格納される。
「性別」フィールドには、ユーザの性別を示す情報が格納される。
「年齢」フィールドには、ユーザの年齢を示す情報が格納される。
「ユーザレベル」フィールドには、ユーザに記憶レベルを示す情報が格納される。
「記憶適性」フィールドには、記憶の適性があるコンテンツの種類か示す記憶適性情報が格納される。
・「PIC」は画像に適性があることを示す。
・「AUD」は音声に適性があることを示す。
(2−2)記憶アイテム情報データベース
本実施形態の記憶アイテム情報データベースについて説明する。図3は、本実施形態の記憶アイテム情報データベースのデータ構造を示す図である。
図3の記憶アイテム情報データベースには、記憶の対象(以下「記憶アイテム」という)に関する記憶アイテム情報が格納される。
記憶アイテム情報データベースは、「記憶アイテムID」フィールドと、「質問」フィールドと、「正解」フィールドと、「アイテムコンテンツ」フィールドと、「選択肢」フィールドと、「アイテムタイプ」フィールドと、「難易度」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「記憶アイテムID」フィールドには、記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDが格納される。
「質問」フィールドには、記憶アイテムを出題するためにユーザに提示すべき質問を示す質問情報(例えば、テキスト)が格納される。記憶アイテムが英単語である場合、質問情報は、例えば、英単語のスペルを示す。
「正解」フィールドには、記憶アイテムの正解を示す正解情報(例えば、テキスト)が格納される。記憶アイテムが英単語である場合、正解情報は、例えば、日本語の意味を示す。
「アイテムコンテンツ」フィールドは、「画像」フィールドと、「音声」フィールドと、を含む。
「画像」フィールドには、画像を用いるテストにおいてユーザに提示すべき画像の画像ファイルが格納される。「画像」フィールドの情報は、ユーザが任意に決定することができる。
「音声」フィールドには、音声を用いるテストにおいてユーザに提示すべき音声の音声ファイルが格納される。「音声」フィールドの情報は、ユーザが任意に決定することができる。
「選択肢」フィールドには、記憶アイテムを出題するためにユーザに提示すべき選択肢を示す選択肢情報(例えば、テキスト)が格納される。記憶アイテムが英単語である場合、選択肢情報は、例えば、誤った日本語の意味を示す。
「アイテムタイプ」フィールドには、記憶アイテムの種類を示すアイテムタイプ情報が格納される。記憶アイテムが英単語である場合、アイテムタイプ情報は、例えば、英単語の品詞を示す。
・「NOU」は、名詞を示す。
・「VER」は、動詞を示す。
・「ADJ」は、形容詞を示す。
「難易度」フィールドには、記憶アイテムの記憶の難易度を示す難易度情報が格納される。
(2−3)記憶ステータス情報データベース
本実施形態の記憶ステータス情報データベースについて説明する。図4は、本実施形態の記憶ステータス情報データベースのデータ構造を示す図である。
図4の記憶ステータス情報データベースには、記憶の状態(以下「記憶ステータス」という)に関する記憶ステータス情報が格納される。
図4に示すように、記憶ステータス情報データベースは、「記憶アイテムID」フィールドと、「記憶ステータス」フィールドと、「テストタイプ」フィールドと、「回答履歴」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
記憶ステータス情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。つまり、サーバ30は、ユーザ毎の記憶ステータス情報を記憶する。
「記憶アイテムID」フィールドには、記憶アイテムが格納される。
「記憶ステータス」フィールドには、記憶ステータスの指標が格納される。「記憶ステータス」フィールドは、「記憶タイプ」フィールドと、「記憶区分」フィールドと、を含む。
「記憶タイプ」フィールドには、ユーザが記憶アイテムを記憶するときに最も活性化する脳の部位の指標である記憶タイプを示す記憶タイプ情報が格納される。記憶タイプは、例えば、以下のものを含む。
・「EMO」は、扁桃体が最も活性化する「感情記憶」を示す。感情記憶は、ユーザにとって感情(例えば、肯定的な感情、又は、否定的な感情)を想起させる記憶アイテムである。
・「LOC」は、海馬が最も活性化する「場所記憶」を示す。場所記憶は、ユーザにとって場所(例えば、公共の場所、又は、自宅)を想起させる記憶アイテムである。
・「PER」は、紡錘状回が最も活性化する「対人記憶」を示す。対人記憶は、ユーザにとって人(例えば、有名人、又は、友人の名前)を想起させる記憶アイテムである。
「記憶区分」フィールドには、記憶の保持時間の指標である記憶区分を示す記憶区分情報が格納される。
・「ST1」は、第1短期記憶を示す。
・「ST2」は、第2短期記憶を示す。第2短期記憶とは、第1短期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「IM」は、中期記憶を示す。中期記憶とは、第1短期記憶及び第2短期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「LM1」は、第1長期記憶を示す。第1長期記憶とは、中期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「LM2」は、第2長期記憶を示す。第2長期記憶とは、第1長期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「NEW」は、ユーザに対して出題されたことがないことを示す。
「テストタイプ」フィールドには、実施したテストの種類を示すテストタイプ情報が格納される。
・「MT」は、第1テストを示す。第1テストは、テキストを用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む。
・「PTMT」は、第2テストを示す。第2テストは、画像を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む。
・「ATMT」は、第3テストを示す。第3テストは、音声を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む。
・「PT」は、第4テストを示す。第4テストは、画像を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む。
・「AT」は、第5テストを示す。第5テストは、音声を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む。
「回答履歴」フィールドは、「日付」フィールドと、「判定」フィールドと、「ユーザコンディション」フィールドと、「定着スコア」フィールドと、「忘却スコア」フィールドと、を含む。「回答履歴」フィールドの各サブフィールドは、互いに関連付けられている。出題されたことがない記憶アイテムの記憶アイテムIDに関連付けられた「回答履歴」フィールドの各サブフィールドには、コード「N/A」が格納される。
「日付」フィールドには、回答の日付を示す情報が格納される。
「判定」フィールドには、ユーザの回答が正解か否かを示す判定結果情報が格納される。
・「F」は、不正解を示す。
・「C」は、正解を示す。
・「N/A」は、未回答を示す。
「ユーザコンディション」フィールドには、ユーザが回答した時のユーザのコンディションを示すユーザコンディション情報が格納される。コンディション情報は、以下の情報を含む。
・ユーザがテストを実施するタイミングに関する情報
・ユーザがテストを実施する場所に関する情報
・ユーザがテストを実施する時に会っていた人に関する情報
・テストを実施する時のユーザの感情に関する情報
テストを実施する時のユーザの状態は、以下を含む。
・睡眠状態
・空腹状態
・テスト前のユーザの行動
・テスト後のユーザの行動
・テストに対するユーザのモチベーション
・ユーザの精神的ストレス
・ユーザの集中力
・ユーザの目標の明確さ
・過去のテストに対するユーザの印象
「定着スコア」フィールドには、記憶アイテムの記憶の定着レベルを示す数値(以下「定着スコア」という)が格納される。
「忘却スコア」フィールドには、記憶アイテムの忘却レベルを示す数値(以下「忘却スコア」という)が格納される。
(2−4)テストマッチングテーブル
本実施形態のテストマッチングテーブルについて説明する。図5は、本実施形態のテストマッチングテーブルのデータ構造を示す図である。図6は、本実施形態の記憶ステータスの遷移の一例を示す図である。
図5のテストマッチングテーブルは、「記憶区分」フィールドと、「テストタイプ」フィールドと、「テストコンテンツ」フィールドと、「学習インターバル」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
テストマッチングテーブルは、ユーザIDに関連付けられている。つまり、サーバ30は、ユーザ毎のテストマッチングテーブルを記憶する。
「記憶ステータス」フィールドには、記憶ステータス情報(記憶タイプ情報、記憶区分情報、又は、それらの組合せ)が格納される。
「テストタイプ」フィールドには、次に実施すべきテストの種類を示すテストタイプ情報が格納される。
「テストコンテンツ」フィールドには、テストに含めるコンテンツを示すテストコンテンツ情報が格納される。
・「質問」は、記憶アイテム情報データベース(図3)の「質問」フィールドの情報を意味する。
・「正解」は、記憶アイテム情報データベースの「正解」フィールドの情報を意味する。
・「選択肢(日本語)」は、記憶アイテム情報データベースの「日本語フィールド」(選択肢フィールドのサブフィールド)の情報を意味する。
・「音声」は、記憶アイテム情報データベースの「音声」フィールドの情報を意味する。
・「画像」は、記憶アイテム情報データベースの「画像」フィールドの情報を意味する。
「学習インターバル」フィールドには、学習インターバルを示す情報が格納されている。学習インターバルとは、最後の学習から次の学習の実施までの期間であって、且つ、ユーザにとって最も記憶効率が高くなる期間を意味する。
・「1DAY」は、学習インターバルが1日であることを示す。
・「3DAYS」は、学習インターバルが3日であることを示す。
・「1WEEK」は、学習インターバルが1週間であることを示す。
・「1MONTH」は、学習インターバルが1ヶ月であることを示す。
・「3MONTHS」は、学習インターバルが3ヶ月であることを示す。
図6に示すように、1回目の出題の前の記憶ステータスは「NEW」である。記憶ステータス「NEW」では、回答に応じて、以下のように記憶ステータスが遷移する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第1短期記憶「ST1」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは第2短期記憶「ST2」に変化する。
第1短期記憶「ST1」では、回答に応じて、以下のように記憶ステータスが遷移する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第1短期記憶「ST1」に維持される。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは中期記憶「IM」に変化する。
第2短期記憶「ST2」では、回答に応じて、以下のように記憶ステータスが遷移する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第1短期記憶「ST1」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは中期記憶「IM」に変化する。
中期記憶「IM」では、回答に応じて、以下のように記憶ステータスが遷移する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第2短期記憶「ST2」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは第1長期記憶「LM1」に変化する。
第1長期記憶「LM1」では、回答に応じて、以下のように記憶ステータスが遷移する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは中期記憶「IM」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは第2長期記憶「LM2」に変化する。
(3)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。図7は、本実施形態の情報処理の全体フローを示す図である。
図7に示すように、本実施形態の情報処理は、初期登録(OP1)と、テスト(OP2)と、レビュー(OP3)と、を含む。テスト(OP2)及びレビュー(OP3)は、繰り返し実行される。
(3−1)初期登録
本実施形態の初期登録について説明する。図8は、本実施形態の初期登録のフローチャートである。図9は、図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図8の処理は、例えば、ユーザが初めて学習用アプリケーションを起動した場合に実行される。
クライアント端末10は、初期登録画面の表示(S100)を実行する。
具体的には、ユーザが学習用アプリケーションの起動の指示を与えると、プロセッサ12は、画面P100(図9)をディスプレイに表示する。
画面P100は、ボタンオブジェクトB100と、入力フィールドオブジェクトF100と、を含む。
入力フィールドオブジェクトF100は、ユーザ情報を取得するためのオブジェクトである。
ステップS100の後、クライアント端末10は、初期登録リクエスト(S101)を実行する。
具体的には、ユーザが入力フィールドオブジェクトF100にユーザ情報を入力し、且つ、ボタンオブジェクトB100を指定すると、プロセッサ12は、初期登録リクエストデータをサーバ30に送信する。
初期登録リクエストデータは、入力フィールドオブジェクトF100に入力されたユーザ情報を含む。
ステップS101の後、サーバ30は、データベースの更新(S300)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図2)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「ユーザID」フィールドには、サーバ30によって決定された新規ユーザIDが格納される。
・「ユーザ名」フィールド、「職業」フィールド、「性別」フィールド、「年齢」フィールドには、入力フィールドオブジェクトF100に入力されたユーザ情報が格納される。
・「ユーザレベル」フィールドには、初期値「1」が格納される。
ステップS300の後、サーバ30は、初期登録レスポンス(S301)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、初期登録レスポンスデータをクライアント端末10に送信する。
初期登録レスポンスデータは、
・記憶アイテム情報データベース(図3)のうち、「難易度」フィールドに「0」が格納されたレコード(以下「アンケート用レコード」という)の「記憶アイテムID」フィールドの情報
・アンケート用レコードの「質問」フィールドの情報
・アンケート用レコードの「画像」フィールド又は「音声」フィールドの情報
・アンケート用レコードの「日本語」フィールドの情報
ステップS301の後、クライアント端末10は、記憶適性の確認(S102)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、初期登録レスポンスデータに含まれる情報に基づいて、画面P102a(図9)をディスプレイに表示する。
画面P102aは、ボタンオブジェクトB102aと、入力フィールドオブジェクトF102aと、を含む。
入力フィールドオブジェクトF102aは、1問目の質問に対する回答を取得するためのオブジェクトである。入力フィールドオブジェクトF102aには、1問目の記憶アイテムの記憶アイテムIDが割り当てられる。入力フィールドオブジェクトF102aには、以下の情報が表示される。
・質問のテキスト「apple」
・回答の選択肢「みかん」、「りんご」、及び、「不明」
・質問に関連付けられた画像PIC102
ユーザが入力フィールドオブジェクトF102aの選択肢と、ボタンオブジェクトB102aと、を指定すると、プロセッサ12は画面P102bをディスプレイに表示し、且つ、質問に関連付けられた音声AUD102をスピーカから出力する。
画面P102bは、ボタンオブジェクトB102bと、入力フィールドオブジェクトF102bと、を含む。
入力フィールドオブジェクトF102bは、2問目の質問に対する回答を取得するためのオブジェクトである。入力フィールドオブジェクトF102bには、2問目の記憶アイテムの記憶アイテムIDが割り当てられる。入力フィールドオブジェクトF102bには、以下の情報が表示される。
・質問のテキスト「bird」
・回答の選択肢「とり」、「うま」、及び、「不明」
ステップS102の後、クライアント端末10は、記憶タイプの確認(S103)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、所定のアンケート画面をディスプレイに表示する。アンケート画面は、以下の質問を含む。
・ユーザが所定のアイテム(単語、画像、音声、又は、それらの組合せ)に対して抱く感情(例えば、肯定的な感情、又は、否定的な感情)
・ユーザが所定のアイテムに対して想起する場所
・ユーザが所定のアイテムに対して想起する人物
ステップS103の後、クライアント端末10は、回答リクエスト(S104)を実行する。
具体的には、ユーザが、ステップS102で出題された全ての質問に対して回答すると、
プロセッサ12は、回答リクエストデータをサーバ30に送信する。
回答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS102におけるアイテム毎の回答を示す情報
・ステップS102において、アイテム毎に、質問に関連付けられた画像を表示したこと、又は、質問に関連付けられた音声を出力したことを示す情報
・ステップS103におけるアイテム毎の回答を示す情報
ステップS104の後、サーバ30は、記憶適性及び記憶タイプの判定(S302)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、回答リクエストデータに含まれる情報に基づいて、記憶適性及び記憶タイプを判定する。
一例として、質問に関連付けられた画像を表示した場合の正答率が、質問に関連付けられた音声を出力した場合の正答率より高い場合、プロセッサ32は、画像の記憶適性が高いと判定する。
一方、質問に関連付けられた音声を出力した場合の正答率が、質問に関連付けられた画像を表示した場合の正答率より高い場合、プロセッサ32は、音声の記憶適性が高いと判定する。
一例として、ステップS103におけるアイテム毎の回答を示す情報に基づいて、各記憶アイテムの記憶タイプを判定する。例えば、ユーザが肯定的な感情を頂いたアイテムと類似する記憶アイテムの記憶タイプを、「肯定的な感情記憶」であると判定する。
ステップS302の後、サーバ30は、データベースの更新(S303)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS302の結果に基づいて、ユーザ情報データベース(図2)の「記憶適性」フィールドを更新する。
一例として、プロセッサ32は、ステップS302で画像の適性が高いと判定した場合、「記憶適性」フィールドに「PIC」を格納する。一方、プロセッサ32は、ステップS302で音声の適性が高いと判定した場合、「記憶適性」フィールドに「AUD」を格納する。
プロセッサ32は、ステップS302の結果に基づいて、記憶ステータス情報データベース(図4)の「記憶タイプ」フィールドを更新する。
(3−2)テスト
本実施形態のテストについて説明する。図10は、本実施形態のテストのフローチャートである。図11〜図14は、図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図10の処理は、例えば、ユーザが学習用アプリケーションでテストの開始を指示した場合に実行される。
クライアント端末10は、コンディション画面の表示(S110)を実行する。
具体的には、ユーザがテストの開始の指示を与えると、プロセッサ12は、画面P110(図11)をディスプレイに表示する。
画面P110は、ボタンオブジェクトB110と、入力フィールドオブジェクトF110と、を含む。
入力フィールドオブジェクトF110は、ユーザコンディション情報を取得するためのオブジェクトである。
ステップS110の後、クライアント端末10は、テストリクエスト(S111)を実行する。
具体的には、ユーザが、入力フィールドオブジェクトF110でコンディションを指定し、且つ、ボタンオブジェクトB110を指定すると、プロセッサ12は、テストリクエストデータをサーバ30に送信する。テストリクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・入力フィールドオブジェクトF110で指定されたコンディションを示すユーザコンディション情報
ステップS310の後、サーバ30は、学習経過時間の算出(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、テストリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた記憶ステータス情報データベース(図4)を特定する。
プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベースの「日付」フィールドを参照して、各記憶アイテムIDの学習経過時間を算出する。学習経過時間とは、最後にテストを実施したタイミングから図10の処理の実行タイミング迄の経過時間である。
例えば、図4では、記憶アイテムID「IT002」には日付「2017/4/1」が関連付けられている。プロセッサ32は、図10の処理の実行日が2017年4月4日である(つまり、最後にテストを実施した日から3日経過している)場合、記憶アイテムID「IT002」の経過時間を「3日」として算出する。
ステップS310の後、サーバ30は、テスト対象の選択(S311)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、テストリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたテストマッチングテーブル(図5)を特定する。
プロセッサ32は、テストマッチングテーブルを参照して、各記憶区分の学習インターバルを特定する。
プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)を参照して、各記憶アイテムIDの記憶区分を特定する。
プロセッサ32は、特定した記憶区分の学習インターバルと、ステップS310で算出した学習経過時間と、を比較する。
プロセッサ32は、学習経過時間が学習インターバルと一致する記憶アイテムIDを選択する。選択された記憶アイテムIDは、テスト対象の記憶アイテムIDである。
例えば、図4では、記憶アイテムID「IT002」には、記憶区分「ST1」が関連付けられている。図5では、記憶区分「ST1」には、学習インターバル「3DAYS」が関連付けられている。ステップS310で算出された記憶アイテムID「IT002」の学習経過時間「3日」は、記憶アイテムID「IT002」の学習インターバル「3DAYS」が意味する経過時間「3日」と一致する。従って、プロセッサ32は、記憶アイテムID「IT002」をテスト対象として決定する。
ステップS311の後、サーバ30は、テストタイプ及びテストコンテツの選択(S312)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)を参照して、ステップS311で決定した記憶アイテムIDに関連付けられた記憶区分を特定する。
プロセッサ32は、テストマッチングテーブル(図5)を参照して、特定した記憶区分に関連付けられたテストタイプ情報及びテストコンテツ情報を選択する。これにより、テスト対象のテストタイプ及びテストコンテンツが選択される。
ステップS312の後、サーバ30は、テストレスポンス(S313)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、テストレスポンスデータをクライアント端末10に送信する。テストレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・記憶アイテムID
・ステップS312で決定されたテストタイプ情報
・ステップS312で決定されたテストコンテンツ情報
ステップS313の後、クライアント端末10は、テスト画面の表示(S112)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、テストタイプに応じたテスト画面P112a〜P112e(図12〜図14B)をディスプレイに表示する。
図12Aは、第1テストのテスト画面P112aを示す。画面P112aは、表示オブジェクトA112aと、ボタンオブジェクトB112と、入力フィールドオブジェクトF112aと、を含む。
表示オブジェクトA112aには、テストレスポンスデータに含まれるテストコンテンツ(「質問」フィールドの情報)が表示される。
入力フィールドオブジェクトF112aは、表示オブジェクトA112aに表示された質問に対するユーザの回答を取得するためのオブジェクトである。入力フィールドオブジェクトF112aは、テストレスポンスデータに含まれるテストコンテンツ(「正解」フィールドの情報、及び、「選択肢(日本語)」フィールド)の情報を含む。つまり、入力フィールドオブジェクトF112aは、正解及び不正解を含む複数の選択肢を含む。
図12Bは、第2テストのテスト画面P112bを示す。画面P112bは、サウンドオブジェクトAUD112bを含む点において、画面P112aと異なる。
サウンドオブジェクトAUD112bは、テストレスポンスデータに含まれる記憶アイテムIDに関連付けられた「音声」フィールド(図3)に格納された音声ファイルに対応する。サウンドオブジェクトAUD112bは、画面P112bの表示と同時に、記憶アイテムIDに関連付けられた「音声フィールド」(図3)の情報(つまり、音声ファイル)が再生されることを示す。
図13は、第3テストのテスト画面P112cを示す。画面P112cは、画像オブジェクトPIC112cを含む点において、画面P112aと異なる。
画像オブジェクトPIC112cは、テストレスポンスデータに含まれる記憶アイテムIDに関連付けられた「画像」フィールド(図3)に格納された画像ファイルに対応する。画像オブジェクトPIC112cは、ユーザにポジティブな感情を起こさせるポジティブ画像(例えば、豚の置物の画像)と、ユーザにネガティブな感情を起こさせるネガティブ画像(例えば、銃の画像)と、を含む。これにより、相反する刺激がユーザの脳に与えられるので、ユーザの脳が活性化される。その結果、ユーザの記憶の効率が向上する。
図14Aは、第4テストのテスト画面P112dを示す。画面P112dは、入力フィールドオブジェクトF112dが複数の選択肢の中からユーザの回答を取得するのではなく、ユーザが自由に記入したテキストを回答として取得する点において、画面P112b(図12B)と異なる。
図14Bは、第5テストのテスト画面P112eを示す。画面P112eは、入力フィールドオブジェクトF112eが複数の選択肢の中からユーザの回答を取得するのではなく、ユーザが自由に記入したテキストを回答として取得する点において、画面P112c(図13)と異なる。
ステップS112の後、クライアント端末10は、判定リクエスト(S113)を実行する。
ステップS112で画面P112a〜画面P112cの何れか(図12又は図13)が表示された場合、ユーザが入力フィールドオブジェクトF112aの複数の選択肢の中から任意の選択肢を指定し、且つ、ボタンオブジェクトB112を指定すると、プロセッサ12は、判定リクエストデータをサーバ30に送信する。判定リクエストデータは、以下の情報を含む。
・記憶アイテムID
・入力フィールドオブジェクトF112aで指定された選択肢に関する情報
・画面P112aが表示されてから入力フィールドオブジェクトF112aで選択肢が指定されるまでの時間(以下「回答所要時間」という)
ステップS112で画面P112d又は画面P112e(図14)が表示された場合、ユーザが入力フィールドオブジェクトF112dにテキストを入力し、且つ、ボタンオブジェクトB112を指定すると、プロセッサ12は、判定リクエストデータをサーバ30に送信する。判定リクエストデータは、以下の情報を含む。
・記憶アイテムID
・入力フィールドオブジェクトF112dに入力されたテキスト
・回答所要時間
ステップS113の後、サーバ30は、判定(S314)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶アイテム情報データベース(図3)を参照して、判定リクエストデータに含まれる記憶アイテムIDに関連付けられた「正解」フィールドの情報を特定する。つまり、プロセッサ32は、記憶アイテム毎の正解を特定する。
プロセッサ32は、判定リクエストデータに含まれる記憶アイテムID毎に、判定リクエストデータに含まれる選択肢に関する情報(つまり、ユーザの回答)が正解と一致するか否かを判定する。
プロセッサ32は、ユーザの回答が正解と一致する場合、「正解」と判定する。一方、プロセッサ32は、ユーザの回答が正解と一致しない場合、「不正解」と判定する。
ステップS314の後、サーバ30は、定着スコアの計算(S315)を実行する。
図15は、図10の定着スコアの計算のフローチャートである。
図15に示すように、プロセッサ32は、ステップS314で「正解」と判定した場合(S3150−YES)、式1を用いて定着スコアSSを算出する(S3151)。
SS=T×K×1…(式1)
・Kは、記憶区分に応じて決まる定着スコアの範囲の上限値である。
・Tは、回答所要時間に応じて決まる係数である。
プロセッサ32は、ステップS314で「不正解」と判定した場合(S3150−NO)、1文字目が正しいか否かを判定する(S3152)。
1文字目が正しい場合(S3152−YES)、プロセッサ32は、式2を用いて、定着スコアSSを算出する(S3153)。
SS=T×K×0.5…(式2)
1文字目が正しくない場合(S3152−NO)、プロセッサ32は、式3を用いて定着スコアSSを算出する(S3154)。
SS=T×N×J…(式3)
・Jは、記憶区分に応じて決まる定着スコアの範囲の下限値である。
・Nは、ユーザの回答のうち正しい文字数に応じて決まる係数である。
上限値K及び下限値Jは、短期記憶(ST)、中期記憶(IM)、長期記憶(LM)の順に高くなる。
このように、ステップS315では、プロセッサ32は、正解か不正解か、及び、不正解だった場合の回答と正解との差を考慮して、定着スコアSSを算出する。
ステップS315の後、サーバ30は、忘却スコアの計算(S316)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、時系列に並んだ定着スコアSSの関数f(SS)を微分することにより、関数f’(SS)を生成する。
プロセッサ32は、関数f’(SS)のうち負の値(つまり、定着スコアSSが低下した部分)の集合関数g(ss)を生成する。
プロセッサ32は、集合関数g(ss)に任意の近似式を適用することにより、近似関数h(SS)を生成する。近似関数h(SS)の最新の値を、忘却スコアとして算出する。
ステップS316の後、サーバ30は、データベースの更新(S317)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)の「回答履歴」フィールドに、以下の情報を追加する。
・「日付」フィールドには、図10の処理の実行日を示す情報が追加される。
・「判定」フィールドには、ステップS314の判定結果が追加される。例えば、ユーザの回答が正解と一致する場合、「C」が追加される。ユーザの回答が正解と一致しない場合、「F」が追加される。
・「ユーザコンディション」フィールドには、テストリクエストデータに含まれるユーザコンディション情報が追加される。
・「定着スコア」フィールドには、ステップS315で計算した定着スコアが格納される。
・「忘却スコア」フィールドには、ステップS316で計算した忘却スコアが格納される。
ステップS311において、複数のテスト対象が選択された(つまり、記憶アイテムIDが特定された)場合、ステップS112〜S317は、全てのテスト対象について実行される。
(3−3)レビュー
本実施形態のレビューについて説明する。図16は、本実施形態のレビューのフローチャートである。図17及び図18は、図16の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図16の処理は、例えば、ユーザが学習用アプリケーションでレビューの開始を指示した場合に実行される。
クライアント端末10は、レビューリクエスト(S120)を実行する。
具体的には、ユーザがレビューの開始の指示を与えると、プロセッサ12は、レビューリクエストデータをサーバ30に送信する。
レビューリクエストデータは、ユーザIDを含む。
ステップS120の後、サーバ30は、レビュー対象情報の特定(S320)を実行する。
具体的には、サーバ30は、レビューリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた
ユーザ情報(図3)及び記憶ステータス情報(図4)を特定する。特定された情報が、レビュー対象情報である。
ステップS320の後、サーバ30は、レビューレスポンス(S321)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、レビューレスポンスデータをクライアント端末10に送信する。
レビューレスポンスデータは、ステップS320で特定したユーザ情報及び記憶ステータス情報を含む。
ステップS321の後、クライアント端末10は、レビュー画面の表示(S121)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P120(図17)をディスプレイに表示する。
画面P120は、表示オブジェクトA120a及びA120bと、ボタンオブジェクトB120a及びB120bと、を含む。
ボタンオブジェクトB120aは、記憶保持期間毎の記憶状況を表示させるための指示を受け付けるオブジェクトである。
ボタンオブジェクトB120aは、記憶タイプ毎の記憶状況を表示させるための指示を受け付けるオブジェクトである。
ユーザがボタンオブジェクトB120aを指定すると、表示オブジェクトA120aには、以下の情報が表示される。
・ユーザ名(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザ名)
・ユーザレベル(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザレベル)
・短期記憶アイテム数(レビューレスポンスデータに含まれる記憶ステータス情報の記憶区分「ST1」又は「ST2」の記憶アイテムの合計数)
・中期記憶アイテム数(レビューレスポンスデータに含まれる記憶ステータス情報の記憶区分「IM」の記憶アイテムの合計数)
・長期記憶アイテム数(レビューレスポンスデータに含まれる記憶ステータス情報の記憶区分「LT1」又は「LT2」の記憶アイテムの合計数)
ユーザがボタンオブジェクトB120aを指定すると、表示オブジェクトA120bには、以下の情報が表示される。
・短期記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフGst
・中期記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフGim
・長期記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフGlt
ユーザがボタンオブジェクトB120bを指定すると、図18に示すように、表示オブジェクトA120aには、以下の情報が表示される。
・ユーザ名(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザ名)
・ユーザレベル(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザレベル)
・アイテムタイプ毎の記憶アイテム数
表示オブジェクトA120bには、アイテムタイプ毎の記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフが表示される。
(4)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
(4−1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、図7のテスト(OP2)において、記憶適性を更新する例である。
第1例では、ステップS317において、サーバ30は、ステップS314の結果に基づいて、「記憶適性」フィールド(図2)を更新する。
具体的には、プロセッサ32は、画像を用いたテスト(第2テスト及び第4テスト)の正答率が高い場合、「記憶適性」フィールドにコード「PIC」を格納する。プロセッサ32は、音声を用いたテスト(第3テスト及び第5テスト)の正答率が高い場合、「記憶適性」フィールドにコード「AUD」を格納する。
第2例では、ステップS317において、サーバ30は、ステップS314の結果に基づいて、記憶ステータス情報データベース(図4)に記憶アイテム毎の記憶適性を格納される。
具体的には、プロセッサ32は、画像を用いたテスト(第2テスト及び第4テスト)の正答率が高い記憶アイテムIDに、コード「PIC」を関連付けて記憶する。プロセッサ32は、音声を用いたテスト(第3テスト及び第5テスト)の正答率が高い記憶アイテムIDに、コード「AUD」を関連付けて記憶する。
変形例1によれば、ユーザの記憶ステータスに応じて、記憶適性を更新する。これにより、記憶ステータスに応じたタイプのテストを選択することができる。
(4−2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、学習経過時間が学習インターバルに達したタイミングで、ユーザがテストの開始の指示を与えない(つまり、図10の処理が開始されない)場合の処理の例である。
第1例では、サーバ30は、クライアント端末10に対して、テストの開始を促すリマインダメッセージを送信する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)に含まれる記憶アイテムIDの中で、学習経過時間が学習インターバル(図5)に達した記憶アイテムIDに関連付けられたユーザIDによって識別されるユーザが使用するクライアント端末10に対して、リマインダメッセージを送信する。
クライアント端末10は、リマインダメッセージに基づいて、リマインダ画面を表示する。リマインダ画面は、テスト開始の指示を受け付けるためのボタンオブジェクトを含む。
ユーザが当該ボタンオブジェクトを指定すると、クライアント端末10は、ステップS110(図10)を実行する。
第1例によれば、ユーザの記憶ステータスに応じたタイミングでユーザに学習を促すことができる。
第2例では、サーバ30は、記憶ステータス情報データベース(図4)の「記憶区分」フィールドを更新する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)に含まれる記憶アイテムIDの中で、学習経過時間が学習インターバル(図5)を超えた記憶アイテムIDに関連付けられた記憶区分を、保持時間がより短い記憶区分に変更する。より具体的には、以下のとおり、記憶区分が変更される。
・「LM2」は、「LM1」に変更される。
・「LM1」は、「IM」に変更される。
・「IM」は、「ST2」に変更される。
・「ST2」は、「ST1」に変更される。
第2例によれば、テストの実施状況に応じて、ユーザの記憶ステータスを更新することができる。
(4−3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3は、図7のテスト(OP2)において、学習インターバル(図5)を更新する例である。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)の「記憶区分」フィールドの情報毎に、「定着スコア」フィールド及び「忘却スコア」フィールドの平均値を計算する。
プロセッサ32は、計算した平均値が所定の閾値未満である場合、学習インターバルが短くなるように、「学習インターバル」フィールド(図5)の情報を更新する。
プロセッサ32は、計算した平均値が閾値と等しい場合、「学習インターバル」フィールド(図5)の情報を維持する。
プロセッサ32は、計算した平均値が閾値より大きい場合、学習インターバルが長くなるように、「学習インターバル」フィールド(図5)の情報を更新する。
別の例として、プロセッサ32は、記憶アイテム情報データベース(図3)の「アイテムタイプ」
フィールドの情報毎に、「定着スコア」フィールド、及び、「忘却スコア」フィールドの少なくとも1つの平均値を計算してもよい。
別の例として、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)の「ユーザコンディション」フィールドの情報毎に、「定着スコア」フィールド、及び、「忘却スコア」フィールドの少なくとも1つの平均値を計算してもよい。
変形例3によれば、単語毎の定着レベル及び忘却レベルの少なくとも1つに応じて、学習インターバルが調整される。これにより、より最適なタイミングでテストを実施することができる。
(4−4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4は、記憶区分の変形例である。
短期記憶の区分数は、1区分であってもよいし、3区分以上であってもよい。
中期記憶の区分数は、2区分以上であってもよい。
長期記憶の区分数は、1区分であってもよいし、3区分以上であってもよい。
記憶タイプは、以下の種類の記憶を含んでもよい。
・意味記憶
・エピソード記憶
・時間記憶
・技能記憶
・プライミング記憶
・骨格筋反応記憶
・非連合学習記憶
(4−5)変形例5
変形例5について説明する。変形例5は、レビュー(OP3)の閲覧権限に関する変形例である。
第1例では、各ユーザに、自分の情報だけでなく、他のユーザの情報へのアクセス権限が付与される。一例として、各ユーザは、グループに所属する。グループに所属するユーザには、当該グループに所属する他のユーザの情報(つまり、グループに所属する全ユーザの情報)へのアクセス権限が付与される。
図16のステップS320では、サーバ30は、レビューリクエストデータに含まれるユーザIDに付与されたアクセス権限によってアクセス可能な情報の中から、レビュー対象情報(ユーザ情報及び記憶ステータス情報)を特定する。
第1例によれば、各ユーザは、他のユーザの情報をレビューすることができる。例えば、学級に所属する生徒は、当該学級に所属する他の生徒の情報をレビューすることができる。
第2例では、ユーザとは異なる管理者に、ユーザの情報へのアクセス権限が付与される。一例として、各ユーザは、グループに所属する。グループには、管理者が割り当てられる。管理者には、当該グループに所属する全ユーザの情報へのアクセス権限が付与される。
図16のステップS120では、管理者がレビューの開始の指示(一例として、管理者を識別する管理者ID)を与えると、クライアント端末10は、レビューリクエストデータをサーバ30に送信する。レビューリクエストデータは、管理者IDを含む。
ステップS320では、サーバ30は、レビューリクエストデータに含まれる管理者IDに付与されたアクセス権限によってアクセス可能な情報の中から、レビュー対象情報(ユーザ情報及び記憶ステータス情報)を特定する。
第2例によれば、グループの管理者は、当該グループに所属する全ユーザの情報をレビューすることができる。例えば、学級の担任の教師は、当該学級に所属する全生徒の情報をレビューすることができる。
(4−6)変形例6
変形例6について説明する。変形例6は、テスト(OP2)の変形例である。
第1例として、プロセッサ32は、ユーザIDと、1回のテストで提供された問題数を示す情報と、正答率を示す情報と、を関連付けて記憶する。
プロセッサ32は、図10のステップS311において、問題数及び正答率の組合せの中から、最も正答率が高い組合せを特定する。
プロセッサ32は、特定した組合せの問題数の数だけ、記憶アイテムIDを特定する。
これにより、ユーザ毎に、記憶定着率が最も高くなる数の問題を含むテストが提供される。
第2例として、プロセッサ32は、ユーザIDと、1回のテストで提供された記憶アイテムの記憶IDと、「アイテムタイプ」フィールド(図3)と、「判定」フィールド(図4)と、を関連付けて記憶する。この情報から、プロセッサ32は、記憶アイテム毎に、正答率が高くなる他の記憶アイテム(つまり、記憶の定着がし易い記憶アイテムの組合せ)を特定する。
プロセッサ32は、図10のステップS311において、特定した組合せ(つまり、記憶の定着がし易い記憶アイテムの組合せ)の中から、学習経過時間が学習インターバルと一致する記憶アイテムIDを特定する。
これにより、ユーザ毎に、記憶定着率が最も高くなるアイテムタイプの組合せの問題を含むテストが提供される。
第3例として、プロセッサ32は、ユーザIDと、1回のテストで提供された記憶アイテムの記憶IDと、「テストタイプ」フィールド(図4)と、「判定」フィールド(図4)と、を関連付けて記憶する。この情報から、プロセッサ32は、記憶アイテム毎に、正答率が高くなるテストタイプの組合せを特定する。
プロセッサ32は、図10のステップS311において、特定した組合せ(つまり、正答率が高くなるテストタイプの組合せ)の中から、学習経過時間が学習インターバルと一致する記憶アイテムIDを特定する。
これにより、ユーザ毎に、記憶定着率が最も高くなるテストタイプの問題を含むテストが提供される。
変形例6の第1例〜第3例は、互いに、組合せ可能である。
(4−7)変形例7
変形例7について説明する。変形例7は、レビュー(OP3)の内容に関する変形例である。
図17では、A120bにおいて、時間軸(横軸)と記憶アイテム数(縦軸)との関係を表示する例を示した。しかし、レビュー(OP3)の内容は、これに限られるものではなく、以下の内容を含んでもよい。
・複数のユーザのユーザ属性(図2)と記憶アイテム数との関係
・複数のユーザの記憶適性(図3)と記憶アイテム数との関係
・複数のユーザのテストタイプ(図4)と記憶アイテム数との関係
・複数のユーザのユーザコンディション(図4)と記憶アイテム数との関係
(4−8)変形例8
変形例8について説明する。変形例8は、初期登録(OP1)の変形例である。
第1例として、記憶適性の確認(S102)を省略する。この場合、ステップS101において、プロセッサ12は、初期登録リクエストデータにソーシャルネットワーキングサービスのアカウントを含める。
ステップS302において、プロセッサ32は、アカウントに関連付けられたデータ(以下「SNSデータ」という)に基づいて、記憶適性を確認する。SNSデータは、ユーザがリアクションしたSNSコンテンツの種類(音声又は画像)毎のリアクション数を示す情報を含む。例えば、SNSデータにおいて、「音声」に対するリアクション数が「画像」に対するリアクション数より多い場合、プロセッサ32は、「音声」の記憶適性が高いと判定する。
第2例として、記憶タイプの確認(S103)を省略する。この場合、ステップS101において、プロセッサ12は、初期登録リクエストデータにソーシャルネットワーキングサービスのアカウントを含める。
ステップS302において、プロセッサ32は、アカウントに関連付けられたSNSデータに基づいて、記憶タイプ「対人記憶」である記憶アイテムを確認する。SNSデータは、ユーザのアカウントに関連付けられている他のユーザ(以下「フレンドユーザ」という)のアカウントを含む。
プロセッサ32は、フレンドユーザに関連付けられたユーザ名に対応する記憶アイテムの記憶タイプを「対人記憶」と判定する。
第3例として、記憶タイプの確認(S103)を省略する。この場合、ステップS101において、プロセッサ12は、初期登録リクエストデータにソーシャルネットワーキングサービスのアカウントを含める。
ステップS302において、プロセッサ32は、アカウントに関連付けられたSNSデータに基づいて、記憶タイプ「場所記憶」である記憶アイテムを確認する。SNSデータは、ユーザのアカウントに関連付けられている位置情報(例えば、ユーザが訪れたことがある場所の位置情報)を含む。
プロセッサ32は、当該位置情報に関連する記憶アイテムの記憶タイプを「場所記憶」と判定する。
(5)本実施形態の小括
本実施形態について小括する。
本実施形態の一態様の情報処理装置(例えば、サーバ30)は、ユーザに対して、記憶アイテムを記憶しているか否かをテストする手段(例えば、ステップS313を実行するプロセッサ32)を備え、
テストに対するユーザの回答の履歴に基づいて、ユーザの記憶ステータスを判定する手段(例えば、ステップS314を実行するプロセッサ32)を備え、
ユーザを識別するユーザIDと、記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS317を実行するプロセッサ32)を備える。
この態様によれば、ユーザ毎の記憶ステータスが管理される。これにより、ユーザ毎に、記憶定着メカニズムを考慮した学習環境を提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、記憶ステータス情報は、記憶の保持時間に応じた記憶区分を示す記憶区分情報を含む。
この態様によれば、記憶区分を考慮した学習環境を提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、情報処理装置は、記憶ステータスをユーザに提示する手段(例えば、ステップ321を実行するプロセッサ32)を備える。
この態様によれば、ユーザは、自分の記憶ステータスを知ることができる。その結果、ユーザの学習意欲が増加する。
本実施形態の別の態様によれば、情報処理装置は、複数のテストのうち、記憶ステータスに応じたテストを選択する手段(例えば、ステップS312を実行するプロセッサ32)を更に備え、
テストする手段(例えば、ステップS313を実行するプロセッサ32)は、選択されたテストを実施する。
この態様によれば、記憶ステータスに応じたテストをユーザに提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、複数のテストは、
テキストを用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第1テストと、
画像を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第2テストと、
音声を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第3テストと、
画像を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第4テストと、
音声を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第5テストと、
を含む。
本実施形態の別の態様によれば、情報処理装置は、
ユーザIDと、画像を用いたテスト及び音声を用いたテストのそれぞれに対するユーザの記憶適性を示す記憶適性情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS303を実行するプロセッサ32)を備え、
選択する手段は、記憶適性情報が示す記憶適性に基づいて、テストを選択する。
この態様によれば、各ユーザの記憶に適した形式のテストを提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、選択する手段は、
記憶の保持時間が短い場合、記憶適性が高いテストを選択し、
記憶の保持時間が長い場合、前記記憶適性が低いテストを選択する。
この態様によれば、各ユーザの記憶の保持時間を考慮した形式のテストを提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、情報処理装置は、テストの結果に基づいて、記憶適性情報を更新する手段(例えば、プロセッサ32)を備える。
この態様によれば、各ユーザの記憶に適した形式のテストを常に提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、テストする手段は、記憶ステータスに応じた期間毎に、テストを実施する。
この態様によれば、ユーザ毎に最適なタイミングで、テストを提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、情報処理装置は、
ユーザの指示に応じて、テストを実施する前のユーザのコンディションに関するユーザコンディション情報を取得する手段(例えば、ステップS310を実行するプロセッサ32)を備え、
ユーザコンディション情報と、回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS317を実行するプロセッサ32)を備える。
この態様によれば、ユーザ毎に、ユーザコンディションを考慮した学習環境を提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、回答履歴情報は、記憶アイテムの記憶の定着レベルを示す定着スコアを含む。
この態様によれば、ユーザ毎に、定着レベルを考慮した学習環境を提供することができる。
本実施形態の別の態様によれば、回答履歴情報は、定着レベルから計算される忘却レベルを示す忘却スコアを含む。
この態様によれば、ユーザ毎に、忘却レベルを考慮した学習環境を提供することができる。
(6)その他の変形例
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント端末10と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
上記の情報処理の各ステップは、クライアント端末10及びサーバ30の何れでも実行可能である。
記憶アイテムは、英単語に限定されず、以下のものを含む。
・歴史
・医学
・法律
・資格取得のための知識
「アイテムタイプ」フィールド(図3)には、所定の記憶タイプ情報が格納されてもよい。この場合、記憶タイプ情報は、記憶アイテム毎に予め決められている。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
1 :情報処理システム
10 :クライアント端末
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース

Claims (14)

  1. ユーザに対して、記憶アイテムを記憶しているか否かをテストする手段を備え、
    前記テストに対する前記ユーザの回答の履歴に基づいて、前記ユーザの記憶の状態に関する記憶ステータスを判定する手段を備え、
    前記ユーザを識別するユーザIDと、前記記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、前記記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、前記回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記記憶ステータス情報は、前記記憶の保持時間に応じた記憶区分を示す記憶区分情報、及び、記憶タイプを示す記憶タイプ情報の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶ステータスを前記ユーザに提示する手段を備える、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 複数のテストのうち、前記記憶ステータスに応じたテストを選択する手段を更に備え、
    前記テストする手段は、前記選択されたテストを実施する、
    請求項1〜3の何れかに記載の情報処理装置。
  5. 前記複数のテストは、
    テキストを用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第1テストと、
    画像を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第2テストと、
    音声を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第3テストと、
    画像を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第4テストと、
    音声を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第5テストと、
    を含む、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記ユーザIDと、画像を用いたテスト及び音声を用いたテストのそれぞれに対する前記ユーザの記憶適性を示す記憶適性情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
    前記選択する手段は、前記記憶適性情報が示す記憶適性に基づいて、前記テストを選択する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記選択する手段は、
    前記記憶の保持時間が短い場合、前記記憶適性が高いテストを選択し、
    前記記憶の保持時間が長い場合、前記記憶適性が低いテストを選択する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記テストの結果に基づいて、前記記憶適性情報を更新する手段を備える、
    請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 前記テストする手段は、前記記憶ステータスに応じた期間毎に、前記テストを実施する、
    請求項1〜8の何れかに記載の情報処理装置。
  10. 前記ユーザの指示に応じて、前記テストを実施する前のユーザのコンディションに関するユーザコンディション情報を取得する手段を備え、
    前記ユーザコンディション情報と、前記回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
    請求項1〜9の何れかに記載の情報処理装置。
  11. 前記回答履歴情報は、前記記憶アイテムの記憶の定着レベルを示す定着スコアを含む、
    請求項1〜10の何れかに記載の情報処理装置。
  12. 前記回答履歴情報は、前記記憶アイテムの記憶の忘却レベルを示す忘却スコアを含む、
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. コンピュータを、請求項1〜12の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
  14. クライアント端末と、前記クライアント端末のアクセスを受け付けるサーバと、を備える情報処理システムであって、
    請求項1〜12の何れかに記載の各手段は、前記クライアント端末、及び、前記サーバの少なくとも1つが備える、情報処理システム。
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