JP2019008189A - 情報処理装置、プログラム、及び、情報処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
前記ユーザに対して、記憶アイテムを記憶しているか否かをテストする手段を備え、
前記テストに対する前記ユーザの回答の履歴に基づいて、前記ユーザの記憶の状態に関する記憶ステータスを判定する手段を備え、
前記ユーザを識別するユーザIDと、前記記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、前記記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、前記回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
情報処理装置である。
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
クライアント端末10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
図1を参照して、クライアント端末10の構成について説明する。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、学習用アプリケーション)のプログラム
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、又は、それらの組合せである。
図1を参照して、サーバ30の構成について説明する。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
本実施形態のユーザ情報データベースについて説明する。図2は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「ユーザレベル」フィールドと、「記憶適性」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
・「PIC」は画像に適性があることを示す。
・「AUD」は音声に適性があることを示す。
本実施形態の記憶アイテム情報データベースについて説明する。図3は、本実施形態の記憶アイテム情報データベースのデータ構造を示す図である。
記憶アイテム情報データベースは、「記憶アイテムID」フィールドと、「質問」フィールドと、「正解」フィールドと、「アイテムコンテンツ」フィールドと、「選択肢」フィールドと、「アイテムタイプ」フィールドと、「難易度」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「画像」フィールドには、画像を用いるテストにおいてユーザに提示すべき画像の画像ファイルが格納される。「画像」フィールドの情報は、ユーザが任意に決定することができる。
「音声」フィールドには、音声を用いるテストにおいてユーザに提示すべき音声の音声ファイルが格納される。「音声」フィールドの情報は、ユーザが任意に決定することができる。
・「NOU」は、名詞を示す。
・「VER」は、動詞を示す。
・「ADJ」は、形容詞を示す。
本実施形態の記憶ステータス情報データベースについて説明する。図4は、本実施形態の記憶ステータス情報データベースのデータ構造を示す図である。
図4に示すように、記憶ステータス情報データベースは、「記憶アイテムID」フィールドと、「記憶ステータス」フィールドと、「テストタイプ」フィールドと、「回答履歴」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
記憶ステータス情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。つまり、サーバ30は、ユーザ毎の記憶ステータス情報を記憶する。
・「EMO」は、扁桃体が最も活性化する「感情記憶」を示す。感情記憶は、ユーザにとって感情(例えば、肯定的な感情、又は、否定的な感情)を想起させる記憶アイテムである。
・「LOC」は、海馬が最も活性化する「場所記憶」を示す。場所記憶は、ユーザにとって場所(例えば、公共の場所、又は、自宅)を想起させる記憶アイテムである。
・「PER」は、紡錘状回が最も活性化する「対人記憶」を示す。対人記憶は、ユーザにとって人(例えば、有名人、又は、友人の名前)を想起させる記憶アイテムである。
・「ST1」は、第1短期記憶を示す。
・「ST2」は、第2短期記憶を示す。第2短期記憶とは、第1短期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「IM」は、中期記憶を示す。中期記憶とは、第1短期記憶及び第2短期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「LM1」は、第1長期記憶を示す。第1長期記憶とは、中期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「LM2」は、第2長期記憶を示す。第2長期記憶とは、第1長期記憶より記憶の保持時間が長い状態である。
・「NEW」は、ユーザに対して出題されたことがないことを示す。
・「MT」は、第1テストを示す。第1テストは、テキストを用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む。
・「PTMT」は、第2テストを示す。第2テストは、画像を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む。
・「ATMT」は、第3テストを示す。第3テストは、音声を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む。
・「PT」は、第4テストを示す。第4テストは、画像を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む。
・「AT」は、第5テストを示す。第5テストは、音声を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む。
・「F」は、不正解を示す。
・「C」は、正解を示す。
・「N/A」は、未回答を示す。
・ユーザがテストを実施するタイミングに関する情報
・ユーザがテストを実施する場所に関する情報
・ユーザがテストを実施する時に会っていた人に関する情報
・テストを実施する時のユーザの感情に関する情報
・睡眠状態
・空腹状態
・テスト前のユーザの行動
・テスト後のユーザの行動
・テストに対するユーザのモチベーション
・ユーザの精神的ストレス
・ユーザの集中力
・ユーザの目標の明確さ
・過去のテストに対するユーザの印象
本実施形態のテストマッチングテーブルについて説明する。図5は、本実施形態のテストマッチングテーブルのデータ構造を示す図である。図6は、本実施形態の記憶ステータスの遷移の一例を示す図である。
テストマッチングテーブルは、ユーザIDに関連付けられている。つまり、サーバ30は、ユーザ毎のテストマッチングテーブルを記憶する。
・「質問」は、記憶アイテム情報データベース(図3)の「質問」フィールドの情報を意味する。
・「正解」は、記憶アイテム情報データベースの「正解」フィールドの情報を意味する。
・「選択肢(日本語)」は、記憶アイテム情報データベースの「日本語フィールド」(選択肢フィールドのサブフィールド)の情報を意味する。
・「音声」は、記憶アイテム情報データベースの「音声」フィールドの情報を意味する。
・「画像」は、記憶アイテム情報データベースの「画像」フィールドの情報を意味する。
・「1DAY」は、学習インターバルが1日であることを示す。
・「3DAYS」は、学習インターバルが3日であることを示す。
・「1WEEK」は、学習インターバルが1週間であることを示す。
・「1MONTH」は、学習インターバルが1ヶ月であることを示す。
・「3MONTHS」は、学習インターバルが3ヶ月であることを示す。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第1短期記憶「ST1」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは第2短期記憶「ST2」に変化する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第1短期記憶「ST1」に維持される。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは中期記憶「IM」に変化する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第1短期記憶「ST1」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは中期記憶「IM」に変化する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは第2短期記憶「ST2」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは第1長期記憶「LM1」に変化する。
・回答が不正解である場合、記憶ステータスは中期記憶「IM」に変化する。
・回答が正解である場合、記憶ステータスは第2長期記憶「LM2」に変化する。
本実施形態の情報処理について説明する。図7は、本実施形態の情報処理の全体フローを示す図である。
本実施形態の初期登録について説明する。図8は、本実施形態の初期登録のフローチャートである。図9は、図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、ユーザが学習用アプリケーションの起動の指示を与えると、プロセッサ12は、画面P100(図9)をディスプレイに表示する。
入力フィールドオブジェクトF100は、ユーザ情報を取得するためのオブジェクトである。
具体的には、ユーザが入力フィールドオブジェクトF100にユーザ情報を入力し、且つ、ボタンオブジェクトB100を指定すると、プロセッサ12は、初期登録リクエストデータをサーバ30に送信する。
初期登録リクエストデータは、入力フィールドオブジェクトF100に入力されたユーザ情報を含む。
具体的には、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図2)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「ユーザID」フィールドには、サーバ30によって決定された新規ユーザIDが格納される。
・「ユーザ名」フィールド、「職業」フィールド、「性別」フィールド、「年齢」フィールドには、入力フィールドオブジェクトF100に入力されたユーザ情報が格納される。
・「ユーザレベル」フィールドには、初期値「1」が格納される。
具体的には、プロセッサ32は、初期登録レスポンスデータをクライアント端末10に送信する。
初期登録レスポンスデータは、
・記憶アイテム情報データベース(図3)のうち、「難易度」フィールドに「0」が格納されたレコード(以下「アンケート用レコード」という)の「記憶アイテムID」フィールドの情報
・アンケート用レコードの「質問」フィールドの情報
・アンケート用レコードの「画像」フィールド又は「音声」フィールドの情報
・アンケート用レコードの「日本語」フィールドの情報
具体的には、プロセッサ12は、初期登録レスポンスデータに含まれる情報に基づいて、画面P102a(図9)をディスプレイに表示する。
入力フィールドオブジェクトF102aは、1問目の質問に対する回答を取得するためのオブジェクトである。入力フィールドオブジェクトF102aには、1問目の記憶アイテムの記憶アイテムIDが割り当てられる。入力フィールドオブジェクトF102aには、以下の情報が表示される。
・質問のテキスト「apple」
・回答の選択肢「みかん」、「りんご」、及び、「不明」
・質問に関連付けられた画像PIC102
入力フィールドオブジェクトF102bは、2問目の質問に対する回答を取得するためのオブジェクトである。入力フィールドオブジェクトF102bには、2問目の記憶アイテムの記憶アイテムIDが割り当てられる。入力フィールドオブジェクトF102bには、以下の情報が表示される。
・質問のテキスト「bird」
・回答の選択肢「とり」、「うま」、及び、「不明」
具体的には、プロセッサ12は、所定のアンケート画面をディスプレイに表示する。アンケート画面は、以下の質問を含む。
・ユーザが所定のアイテム(単語、画像、音声、又は、それらの組合せ)に対して抱く感情(例えば、肯定的な感情、又は、否定的な感情)
・ユーザが所定のアイテムに対して想起する場所
・ユーザが所定のアイテムに対して想起する人物
具体的には、ユーザが、ステップS102で出題された全ての質問に対して回答すると、
プロセッサ12は、回答リクエストデータをサーバ30に送信する。
回答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS102におけるアイテム毎の回答を示す情報
・ステップS102において、アイテム毎に、質問に関連付けられた画像を表示したこと、又は、質問に関連付けられた音声を出力したことを示す情報
・ステップS103におけるアイテム毎の回答を示す情報
具体的には、プロセッサ32は、回答リクエストデータに含まれる情報に基づいて、記憶適性及び記憶タイプを判定する。
一方、質問に関連付けられた音声を出力した場合の正答率が、質問に関連付けられた画像を表示した場合の正答率より高い場合、プロセッサ32は、音声の記憶適性が高いと判定する。
一例として、プロセッサ32は、ステップS302で画像の適性が高いと判定した場合、「記憶適性」フィールドに「PIC」を格納する。一方、プロセッサ32は、ステップS302で音声の適性が高いと判定した場合、「記憶適性」フィールドに「AUD」を格納する。
本実施形態のテストについて説明する。図10は、本実施形態のテストのフローチャートである。図11〜図14は、図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、ユーザがテストの開始の指示を与えると、プロセッサ12は、画面P110(図11)をディスプレイに表示する。
入力フィールドオブジェクトF110は、ユーザコンディション情報を取得するためのオブジェクトである。
具体的には、ユーザが、入力フィールドオブジェクトF110でコンディションを指定し、且つ、ボタンオブジェクトB110を指定すると、プロセッサ12は、テストリクエストデータをサーバ30に送信する。テストリクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・入力フィールドオブジェクトF110で指定されたコンディションを示すユーザコンディション情報
具体的には、プロセッサ32は、テストリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた記憶ステータス情報データベース(図4)を特定する。
プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベースの「日付」フィールドを参照して、各記憶アイテムIDの学習経過時間を算出する。学習経過時間とは、最後にテストを実施したタイミングから図10の処理の実行タイミング迄の経過時間である。
具体的には、プロセッサ32は、テストリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたテストマッチングテーブル(図5)を特定する。
プロセッサ32は、テストマッチングテーブルを参照して、各記憶区分の学習インターバルを特定する。
プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)を参照して、各記憶アイテムIDの記憶区分を特定する。
プロセッサ32は、特定した記憶区分の学習インターバルと、ステップS310で算出した学習経過時間と、を比較する。
プロセッサ32は、学習経過時間が学習インターバルと一致する記憶アイテムIDを選択する。選択された記憶アイテムIDは、テスト対象の記憶アイテムIDである。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)を参照して、ステップS311で決定した記憶アイテムIDに関連付けられた記憶区分を特定する。
プロセッサ32は、テストマッチングテーブル(図5)を参照して、特定した記憶区分に関連付けられたテストタイプ情報及びテストコンテツ情報を選択する。これにより、テスト対象のテストタイプ及びテストコンテンツが選択される。
具体的には、プロセッサ32は、テストレスポンスデータをクライアント端末10に送信する。テストレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・記憶アイテムID
・ステップS312で決定されたテストタイプ情報
・ステップS312で決定されたテストコンテンツ情報
具体的には、プロセッサ12は、テストタイプに応じたテスト画面P112a〜P112e(図12〜図14B)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA112aには、テストレスポンスデータに含まれるテストコンテンツ(「質問」フィールドの情報)が表示される。
入力フィールドオブジェクトF112aは、表示オブジェクトA112aに表示された質問に対するユーザの回答を取得するためのオブジェクトである。入力フィールドオブジェクトF112aは、テストレスポンスデータに含まれるテストコンテンツ(「正解」フィールドの情報、及び、「選択肢(日本語)」フィールド)の情報を含む。つまり、入力フィールドオブジェクトF112aは、正解及び不正解を含む複数の選択肢を含む。
サウンドオブジェクトAUD112bは、テストレスポンスデータに含まれる記憶アイテムIDに関連付けられた「音声」フィールド(図3)に格納された音声ファイルに対応する。サウンドオブジェクトAUD112bは、画面P112bの表示と同時に、記憶アイテムIDに関連付けられた「音声フィールド」(図3)の情報(つまり、音声ファイル)が再生されることを示す。
画像オブジェクトPIC112cは、テストレスポンスデータに含まれる記憶アイテムIDに関連付けられた「画像」フィールド(図3)に格納された画像ファイルに対応する。画像オブジェクトPIC112cは、ユーザにポジティブな感情を起こさせるポジティブ画像(例えば、豚の置物の画像)と、ユーザにネガティブな感情を起こさせるネガティブ画像(例えば、銃の画像)と、を含む。これにより、相反する刺激がユーザの脳に与えられるので、ユーザの脳が活性化される。その結果、ユーザの記憶の効率が向上する。
・記憶アイテムID
・入力フィールドオブジェクトF112aで指定された選択肢に関する情報
・画面P112aが表示されてから入力フィールドオブジェクトF112aで選択肢が指定されるまでの時間(以下「回答所要時間」という)
・記憶アイテムID
・入力フィールドオブジェクトF112dに入力されたテキスト
・回答所要時間
具体的には、プロセッサ32は、記憶アイテム情報データベース(図3)を参照して、判定リクエストデータに含まれる記憶アイテムIDに関連付けられた「正解」フィールドの情報を特定する。つまり、プロセッサ32は、記憶アイテム毎の正解を特定する。
プロセッサ32は、判定リクエストデータに含まれる記憶アイテムID毎に、判定リクエストデータに含まれる選択肢に関する情報(つまり、ユーザの回答)が正解と一致するか否かを判定する。
プロセッサ32は、ユーザの回答が正解と一致する場合、「正解」と判定する。一方、プロセッサ32は、ユーザの回答が正解と一致しない場合、「不正解」と判定する。
図15は、図10の定着スコアの計算のフローチャートである。
SS=T×K×1…(式1)
・Kは、記憶区分に応じて決まる定着スコアの範囲の上限値である。
・Tは、回答所要時間に応じて決まる係数である。
SS=T×K×0.5…(式2)
SS=T×N×J…(式3)
・Jは、記憶区分に応じて決まる定着スコアの範囲の下限値である。
・Nは、ユーザの回答のうち正しい文字数に応じて決まる係数である。
具体的には、プロセッサ32は、時系列に並んだ定着スコアSSの関数f(SS)を微分することにより、関数f’(SS)を生成する。
プロセッサ32は、関数f’(SS)のうち負の値(つまり、定着スコアSSが低下した部分)の集合関数g(ss)を生成する。
プロセッサ32は、集合関数g(ss)に任意の近似式を適用することにより、近似関数h(SS)を生成する。近似関数h(SS)の最新の値を、忘却スコアとして算出する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)の「回答履歴」フィールドに、以下の情報を追加する。
・「日付」フィールドには、図10の処理の実行日を示す情報が追加される。
・「判定」フィールドには、ステップS314の判定結果が追加される。例えば、ユーザの回答が正解と一致する場合、「C」が追加される。ユーザの回答が正解と一致しない場合、「F」が追加される。
・「ユーザコンディション」フィールドには、テストリクエストデータに含まれるユーザコンディション情報が追加される。
・「定着スコア」フィールドには、ステップS315で計算した定着スコアが格納される。
・「忘却スコア」フィールドには、ステップS316で計算した忘却スコアが格納される。
本実施形態のレビューについて説明する。図16は、本実施形態のレビューのフローチャートである。図17及び図18は、図16の情報処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、ユーザがレビューの開始の指示を与えると、プロセッサ12は、レビューリクエストデータをサーバ30に送信する。
レビューリクエストデータは、ユーザIDを含む。
具体的には、サーバ30は、レビューリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた
ユーザ情報(図3)及び記憶ステータス情報(図4)を特定する。特定された情報が、レビュー対象情報である。
具体的には、プロセッサ32は、レビューレスポンスデータをクライアント端末10に送信する。
レビューレスポンスデータは、ステップS320で特定したユーザ情報及び記憶ステータス情報を含む。
具体的には、プロセッサ12は、画面P120(図17)をディスプレイに表示する。
ボタンオブジェクトB120aは、記憶保持期間毎の記憶状況を表示させるための指示を受け付けるオブジェクトである。
ボタンオブジェクトB120aは、記憶タイプ毎の記憶状況を表示させるための指示を受け付けるオブジェクトである。
・ユーザ名(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザ名)
・ユーザレベル(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザレベル)
・短期記憶アイテム数(レビューレスポンスデータに含まれる記憶ステータス情報の記憶区分「ST1」又は「ST2」の記憶アイテムの合計数)
・中期記憶アイテム数(レビューレスポンスデータに含まれる記憶ステータス情報の記憶区分「IM」の記憶アイテムの合計数)
・長期記憶アイテム数(レビューレスポンスデータに含まれる記憶ステータス情報の記憶区分「LT1」又は「LT2」の記憶アイテムの合計数)
・短期記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフGst
・中期記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフGim
・長期記憶アイテム数と日付の関係を示すグラフGlt
・ユーザ名(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザ名)
・ユーザレベル(レビューレスポンスデータに含まれるユーザ情報のユーザレベル)
・アイテムタイプ毎の記憶アイテム数
本実施形態の変形例について説明する。
変形例1について説明する。変形例1は、図7のテスト(OP2)において、記憶適性を更新する例である。
具体的には、プロセッサ32は、画像を用いたテスト(第2テスト及び第4テスト)の正答率が高い場合、「記憶適性」フィールドにコード「PIC」を格納する。プロセッサ32は、音声を用いたテスト(第3テスト及び第5テスト)の正答率が高い場合、「記憶適性」フィールドにコード「AUD」を格納する。
具体的には、プロセッサ32は、画像を用いたテスト(第2テスト及び第4テスト)の正答率が高い記憶アイテムIDに、コード「PIC」を関連付けて記憶する。プロセッサ32は、音声を用いたテスト(第3テスト及び第5テスト)の正答率が高い記憶アイテムIDに、コード「AUD」を関連付けて記憶する。
変形例2について説明する。変形例2は、学習経過時間が学習インターバルに達したタイミングで、ユーザがテストの開始の指示を与えない(つまり、図10の処理が開始されない)場合の処理の例である。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)に含まれる記憶アイテムIDの中で、学習経過時間が学習インターバル(図5)に達した記憶アイテムIDに関連付けられたユーザIDによって識別されるユーザが使用するクライアント端末10に対して、リマインダメッセージを送信する。
ユーザが当該ボタンオブジェクトを指定すると、クライアント端末10は、ステップS110(図10)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)に含まれる記憶アイテムIDの中で、学習経過時間が学習インターバル(図5)を超えた記憶アイテムIDに関連付けられた記憶区分を、保持時間がより短い記憶区分に変更する。より具体的には、以下のとおり、記憶区分が変更される。
・「LM2」は、「LM1」に変更される。
・「LM1」は、「IM」に変更される。
・「IM」は、「ST2」に変更される。
・「ST2」は、「ST1」に変更される。
変形例3について説明する。変形例3は、図7のテスト(OP2)において、学習インターバル(図5)を更新する例である。
プロセッサ32は、計算した平均値が所定の閾値未満である場合、学習インターバルが短くなるように、「学習インターバル」フィールド(図5)の情報を更新する。
プロセッサ32は、計算した平均値が閾値と等しい場合、「学習インターバル」フィールド(図5)の情報を維持する。
プロセッサ32は、計算した平均値が閾値より大きい場合、学習インターバルが長くなるように、「学習インターバル」フィールド(図5)の情報を更新する。
フィールドの情報毎に、「定着スコア」フィールド、及び、「忘却スコア」フィールドの少なくとも1つの平均値を計算してもよい。
別の例として、プロセッサ32は、記憶ステータス情報データベース(図4)の「ユーザコンディション」フィールドの情報毎に、「定着スコア」フィールド、及び、「忘却スコア」フィールドの少なくとも1つの平均値を計算してもよい。
変形例4について説明する。変形例4は、記憶区分の変形例である。
・意味記憶
・エピソード記憶
・時間記憶
・技能記憶
・プライミング記憶
・骨格筋反応記憶
・非連合学習記憶
変形例5について説明する。変形例5は、レビュー(OP3)の閲覧権限に関する変形例である。
変形例6について説明する。変形例6は、テスト(OP2)の変形例である。
プロセッサ32は、図10のステップS311において、問題数及び正答率の組合せの中から、最も正答率が高い組合せを特定する。
プロセッサ32は、特定した組合せの問題数の数だけ、記憶アイテムIDを特定する。
これにより、ユーザ毎に、記憶定着率が最も高くなる数の問題を含むテストが提供される。
プロセッサ32は、図10のステップS311において、特定した組合せ(つまり、記憶の定着がし易い記憶アイテムの組合せ)の中から、学習経過時間が学習インターバルと一致する記憶アイテムIDを特定する。
これにより、ユーザ毎に、記憶定着率が最も高くなるアイテムタイプの組合せの問題を含むテストが提供される。
プロセッサ32は、図10のステップS311において、特定した組合せ(つまり、正答率が高くなるテストタイプの組合せ)の中から、学習経過時間が学習インターバルと一致する記憶アイテムIDを特定する。
これにより、ユーザ毎に、記憶定着率が最も高くなるテストタイプの問題を含むテストが提供される。
変形例7について説明する。変形例7は、レビュー(OP3)の内容に関する変形例である。
・複数のユーザのユーザ属性(図2)と記憶アイテム数との関係
・複数のユーザの記憶適性(図3)と記憶アイテム数との関係
・複数のユーザのテストタイプ(図4)と記憶アイテム数との関係
・複数のユーザのユーザコンディション(図4)と記憶アイテム数との関係
変形例8について説明する。変形例8は、初期登録(OP1)の変形例である。
ステップS302において、プロセッサ32は、アカウントに関連付けられたデータ(以下「SNSデータ」という)に基づいて、記憶適性を確認する。SNSデータは、ユーザがリアクションしたSNSコンテンツの種類(音声又は画像)毎のリアクション数を示す情報を含む。例えば、SNSデータにおいて、「音声」に対するリアクション数が「画像」に対するリアクション数より多い場合、プロセッサ32は、「音声」の記憶適性が高いと判定する。
ステップS302において、プロセッサ32は、アカウントに関連付けられたSNSデータに基づいて、記憶タイプ「対人記憶」である記憶アイテムを確認する。SNSデータは、ユーザのアカウントに関連付けられている他のユーザ(以下「フレンドユーザ」という)のアカウントを含む。
プロセッサ32は、フレンドユーザに関連付けられたユーザ名に対応する記憶アイテムの記憶タイプを「対人記憶」と判定する。
ステップS302において、プロセッサ32は、アカウントに関連付けられたSNSデータに基づいて、記憶タイプ「場所記憶」である記憶アイテムを確認する。SNSデータは、ユーザのアカウントに関連付けられている位置情報(例えば、ユーザが訪れたことがある場所の位置情報)を含む。
プロセッサ32は、当該位置情報に関連する記憶アイテムの記憶タイプを「場所記憶」と判定する。
本実施形態について小括する。
テストに対するユーザの回答の履歴に基づいて、ユーザの記憶ステータスを判定する手段(例えば、ステップS314を実行するプロセッサ32)を備え、
ユーザを識別するユーザIDと、記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS317を実行するプロセッサ32)を備える。
テストする手段(例えば、ステップS313を実行するプロセッサ32)は、選択されたテストを実施する。
テキストを用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第1テストと、
画像を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第2テストと、
音声を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第3テストと、
画像を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第4テストと、
音声を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第5テストと、
を含む。
ユーザIDと、画像を用いたテスト及び音声を用いたテストのそれぞれに対するユーザの記憶適性を示す記憶適性情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS303を実行するプロセッサ32)を備え、
選択する手段は、記憶適性情報が示す記憶適性に基づいて、テストを選択する。
記憶の保持時間が短い場合、記憶適性が高いテストを選択し、
記憶の保持時間が長い場合、前記記憶適性が低いテストを選択する。
ユーザの指示に応じて、テストを実施する前のユーザのコンディションに関するユーザコンディション情報を取得する手段(例えば、ステップS310を実行するプロセッサ32)を備え、
ユーザコンディション情報と、回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS317を実行するプロセッサ32)を備える。
・歴史
・医学
・法律
・資格取得のための知識
10 :クライアント端末
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
Claims (14)
- ユーザに対して、記憶アイテムを記憶しているか否かをテストする手段を備え、
前記テストに対する前記ユーザの回答の履歴に基づいて、前記ユーザの記憶の状態に関する記憶ステータスを判定する手段を備え、
前記ユーザを識別するユーザIDと、前記記憶アイテムを識別する記憶アイテムIDと、前記記憶ステータスを示す記憶ステータス情報と、前記回答の履歴を示す回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
情報処理装置。 - 前記記憶ステータス情報は、前記記憶の保持時間に応じた記憶区分を示す記憶区分情報、及び、記憶タイプを示す記憶タイプ情報の少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記記憶ステータスを前記ユーザに提示する手段を備える、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 複数のテストのうち、前記記憶ステータスに応じたテストを選択する手段を更に備え、
前記テストする手段は、前記選択されたテストを実施する、
請求項1〜3の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記複数のテストは、
テキストを用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第1テストと、
画像を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第2テストと、
音声を用いた質問と、多肢選択式の回答と、を含む第3テストと、
画像を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第4テストと、
音声を用いた質問と、自由記入式の回答と、を含む第5テストと、
を含む、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記ユーザIDと、画像を用いたテスト及び音声を用いたテストのそれぞれに対する前記ユーザの記憶適性を示す記憶適性情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
前記選択する手段は、前記記憶適性情報が示す記憶適性に基づいて、前記テストを選択する、
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記選択する手段は、
前記記憶の保持時間が短い場合、前記記憶適性が高いテストを選択し、
前記記憶の保持時間が長い場合、前記記憶適性が低いテストを選択する、
請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記テストの結果に基づいて、前記記憶適性情報を更新する手段を備える、
請求項6又は7に記載の情報処理装置。 - 前記テストする手段は、前記記憶ステータスに応じた期間毎に、前記テストを実施する、
請求項1〜8の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記ユーザの指示に応じて、前記テストを実施する前のユーザのコンディションに関するユーザコンディション情報を取得する手段を備え、
前記ユーザコンディション情報と、前記回答履歴情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
請求項1〜9の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記回答履歴情報は、前記記憶アイテムの記憶の定着レベルを示す定着スコアを含む、
請求項1〜10の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記回答履歴情報は、前記記憶アイテムの記憶の忘却レベルを示す忘却スコアを含む、
請求項11に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、請求項1〜12の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
- クライアント端末と、前記クライアント端末のアクセスを受け付けるサーバと、を備える情報処理システムであって、
請求項1〜12の何れかに記載の各手段は、前記クライアント端末、及び、前記サーバの少なくとも1つが備える、情報処理システム。
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