JP2016177237A - 模擬臓器 - Google Patents

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博一 関野
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Abstract

【課題】模擬血管が損傷しているか否かを、模擬血液を用いずに、分かりやすく示すこと。【解決手段】模擬臓器は、呈色部材を含む。呈色部材は、模擬血管の内部に配置され、模擬血管から露出した部位において、模擬血管と異なる色を呈する。【選択図】図4

Description

本発明は、模擬臓器に関する。
切開した際に、切開創から模擬血液を漏出させることにより、手術練習に臨場感を持たせるとともに、出血した際に必要な血液の除去操作や止血操作の練習ができる模擬組織(軟部組織切開練習モデル)が知られている(特許文献1)。
実用新案登録第3184695号公報
上記先行技術の場合、模擬血管内に模擬血液を封入する構成であるので、液体である模擬血液の取り扱いが面倒であった。本願発明は、上記先行技術に鑑み、模擬血管が損傷しているか否かを、模擬血液を用いずに分かりやすく示すことを解決課題とする。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、模擬臓器が提供される。この模擬臓器は、中空形状の模擬血管と;前記模擬血管の内部に配置され、前記模擬血管の損傷部位において前記模擬血管と異なる色を呈する呈色部材とを含む。この形態によれば、模擬血管が損傷したことを、分かりやすくユーザーに示すことができる。
(2)上記形態において、前記呈色部材は、前記模擬血管と異なる色で形成されていてもよい。この形態によれば、呈色部材を容易に形成できる。
(3)上記形態において、前記内層部材は、前記模擬血管よりも高い強度を有してもよい。この形態によれば、内層部材が、模擬血管もろとも損傷することで、呈色機能を失うことが抑制される。
(4)上記形態において、前記呈色部材は、複数の粒子でもよい。この形態によれば、模擬血管が損傷したことを、更に分かりやすくユーザーに示すことができる。呈色部材は、複数の粒子であるので、損傷部位から模擬血管の外側に放出されるからである。
(5)上記形態において、前記模擬血管の内部に配置された内層部材を含み;前記呈色部材は、前記模擬血管と前記内層部材との間に配置されてもよい。この形態によれば、模擬血管の内側を呈色部材で埋め尽くさなくてもよくなる。
(6)上記形態において、前記呈色部材が呈する色は、蛍光色でもよい。この形態によれば、模擬血管が損傷したことを、更に分かりやすくユーザーに示すことができる。
(7)上記形態において、前記呈色部材が呈する色は、前記模擬血管の損傷後に発生する呈色反応による変色後の色でもよい。この形態によれば、模擬血管が損傷したことを、更に分かりやすくユーザーに示すことができる。
(8)上記形態において、前記模擬血管は、円周方向の引っ張りの残留応力が発生していてもよい。この形態によれば、模擬血管が損傷したことを、更に分かりやすくユーザーに示すことができる。模擬血管に円周方向の引っ張りの残留応力が発生しているので、模擬血管に損傷が発生すると、損傷部位が自然に拡大するからである。
(9)上記形態において、前記模擬血管の周囲を埋める模擬組織を含み;前記模擬組織は、切除能力が付与された液体によって切除されてもよい。この形態によれば、切除能力が付与された液体を用いる模擬手術に使用できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現できる。例えば、模擬臓器の作製方法として実現できる。
液体噴射装置の概略構成図。 模擬臓器を示す断面図。 模擬血管の一部が損傷した様子を示す断面図。 模擬血管の一部が損傷した様子を示す上面図。 模擬臓器の作製方法を示すフローチャート。 内層部材の材料の強度試験の様子。 上記の強度試験によって得られる実験データを示すグラフ。 図2の8−8断面図。 埋設部材を示す断面図(変形例)。 模擬血管が損傷した様子を示す断面図。 埋設部材を示す断面図。 模擬血管が損傷した様子を示す断面図。 内層部材と模擬血管とを示す断面図。 内層部材を模擬血管の中空部に挿入する様子を示す断面図。 埋設部材を示す断面図。 残留応力を示す断面図(図15の16−16断面図)。 模擬血管が損傷した様子を示す断面図。 模擬血管が損傷した様子を示す上面図。
図1は、液体噴射装置20の構成を概略的に示す。液体噴射装置20は、医療機関において利用される医療機器であり、患部に対して液体を噴射することによって、患部を切除する機能を有する。
液体噴射装置20は、制御部30と、アクチュエーター用ケーブル31と、ポンプ用ケーブル32、フットスイッチ35と、吸引装置40と、吸引チューブ41と、液体供給装置50と、ハンドピース100とを備える。
液体供給装置50は、給水バッグ51と、スパイク針52と、第1〜第5コネクター53a〜53eと、第1〜第4給水チューブ54a〜54dと、ポンプチューブ55と、閉塞検出機構56と、フィルター57とを備える。ハンドピース100は、ノズルユニット200と、アクチュエーターユニット300とを備える。ノズルユニット200は、噴射管205と、吸引管400とを備える。
給水バッグ51は、透明な合成樹脂製であり、内部に液体(具体的には生理食塩水)が充填されている。なお、本願では、水以外の液体が充填されていても、給水バッグ51と呼ぶ。スパイク針52は、第1コネクター53aを介して、第1給水チューブ54aに接続されている。給水バッグ51にスパイク針52が刺されると、給水バッグ51に充填された液体が第1給水チューブ54aに供給可能な状態になる。
第1給水チューブ54aは、第2コネクター53bを介して、ポンプチューブ55に接続されている。ポンプチューブ55は、第3コネクター53cを介して、第2給水チューブ54bに接続されている。チューブポンプ60は、ポンプチューブ55を挟み込んでいる。チューブポンプ60は、ポンプチューブ55内の液体を、第1給水チューブ54a側から、第2給水チューブ54b側に送り出す。
閉塞検出機構56は、第2給水チューブ54b内の圧力を測定することで、第1〜第4給水チューブ54a〜54d内の閉塞を検出する。
第2給水チューブ54bは、第4コネクター53dを介して、第3給水チューブ54cに接続されている。第3給水チューブ54cにはフィルター57が接続されている。フィルター57は、液体に含まれる異物を捕集する。
第3給水チューブ54cは、第5コネクター53eを介して、第4給水チューブ54dに接続されている。第4給水チューブ54dは、ノズルユニット200に接続されている。第4給水チューブ54dを通じて供給された液体は、アクチュエーターユニット300の駆動によって、噴射管205の先端から間欠的に噴射される。このように液体が間欠的に噴射されることによって、少ない流量で切除能力が確保できる。
噴射管205及び吸引管400は、噴射管205を内管、吸引管400を外管とする二重管を構成する。吸引チューブ41は、ノズルユニット200に接続されている。吸引装置40は、吸引チューブ41を通じて、吸引管400内を吸引する。この吸引によって、吸引管400の先端付近の液体や切除片などが吸引される。
制御部30は、チューブポンプ60と、アクチュエーターユニット300とを制御する。具体的には、制御部30は、フットスイッチ35が踏まれている間、アクチュエーター用ケーブル31と、ポンプ用ケーブル32とを介して駆動信号を送信する。アクチュエーター用ケーブル31を介して送信された駆動信号は、アクチュエーターユニット300に含まれる圧電素子(図示しない)を駆動させる。ポンプ用ケーブル32を介して送信された駆動信号は、チューブポンプ60を駆動させる。よって、ユーザーがフットスイッチ35を踏んでいる間は液体が間欠的に噴射され、ユーザーがフットスイッチ35を踏んでいない間は液体の噴射が停止する。
以下、模擬臓器について説明する。模擬臓器は、ファントムとも呼ばれ、本実施形態においては、液体噴射装置20によって一部が切除される人工物である。本実施形態における模擬臓器は、液体噴射装置20の性能評価や、液体噴射装置20の操作の練習などを目的とした模擬手術に用いられる。
図2は、模擬臓器600を示す断面図である。図2が示す断面は、Y−Z平面である。本実施形態では、水平面をX−Y平面、鉛直方向(深さ方向)をZ方向とする。模擬臓器600は、埋設部材610と、模擬組織620と、支持部材630とを含む。
埋設部材610は、内層部材612の外側を、模擬血管614が取り囲む二重構造になっている。模擬血管614の内部に内層部材612が配置されているともいう。模擬血管614は、生体の血管を模擬した材料で形成されている。模擬血管614は、生体の血管(例えばヒトの脳血管)を模擬した人工物であり、模擬手術において損傷を回避すべき部材である。
本実施形態における内層部材612は、中空部材である。内層部材612の柔軟性は、模擬血管614の柔軟性と同程度ある。内層部材612の強度は、模擬血管614の強度よりも高い。これは、内層部材612を、模擬血管614よりも損傷しにくいようにするためである。
内層部材612の色は、膨張色であり、且つ模擬血管614と区別しやすい色が選択されている。本実施形態では、内層部材612は黄色または赤色、模擬血管614は黒色である。このような色を選択することによって、内層部材612を、模擬血管614と区別して視認しやすくなる。
模擬組織620は、生体における血管の周辺組織(例えば脳組織)を模擬した人工物であり、模擬血管614の周囲を埋めている。本実施形態における模擬組織620は、白色である。模擬組織620を白色で形成しているのは、内層部材612及び模擬血管614と区別がつきやすいからである。支持部材630は、埋設部材610と模擬組織620とを支持する金属製の容器である。
噴射管205から間欠的に噴射される液体は、模擬組織620を徐々に切除する。切除が進行すると、模擬血管614が露出する。露出した模擬血管614は、液体の噴射に曝露される場合がある。模擬血管614は、自身の強度を上回る条件での噴射に曝露された場合、図3に示すように損傷する。ここでいう損傷とは、壁の一部に貫通穴が形成されることである。
図4は、模擬血管614の一部が損傷した様子を上面から示す。模擬血管614が損傷した部位においては、内層部材612が露出する。ユーザーは、内層部材612を視認することによって、模擬血管614が損傷したことを把握できる。先述したように模擬血管614と内層部材612との色が異なることによって、露出した内層部材612は、模擬血管614と区別がつきやすく、視認しやすい。
図5は、模擬臓器600の作製方法を示すフローチャートである。初めに、内層部材612を作製する(S805)。先述したように、内層部材612は、模擬血管614よりも高い強度を有するように作製される。以下、内層部材612の強度について説明する。
図6は、材料の強度試験について説明するための図である。シート650は、内層部材612の材料をシート状に形成した試験サンプルである。シート650は、台(図示しない)に載せられており、周縁部で台に固定されている。シート650を挟んでピン700の反対側において、台に穴が開いている。強度試験は、シート650の破壊が起こるまで、シート650をピン700によって押し込み、変形させる。ピン700の押し込みには、ロードセル(図示しない)を用い、押し込み力をリアルタイムで計測する。
図7は、上記の強度試験によって得られる実験データを例示する。縦軸は押し込み力、横軸は時間を表す。ピン700の押し込みは、1mm/secで実施する。このため、図7に示すように、押し込み力は時間と共にほぼ線形に増大する。
押し込み力は、このように増大していくと、やがて急減する。押し込み力の急減は、シート650の破壊によって発生する。押し込み力の急減によって、押し込み力の最大値を決定できる。材料強度は、押し込み力の最大値(N)を、ピン700の先端710の面積(本実施形態では0.5mm2)で除算することによって得られる応力値(MPa)として取得する。
上記の試験によって、厚みが0.5mmで、強度が1MPa以上になるように、シート650の材料を調製する。シート650の材料として例示した油性ウレタンゲル又はゴム素材は、作製条件を変化させることで、強度を変化させることができる。このように調製した材料を用い、内層部材612を作製する。
内層部材612は、中空形状であるので、次の製造方法を採用する。その方法とは、極細線の外周に硬化前の材料を塗布し、材料の硬化後に極細線を引き抜くという手法である。極細線の外径は、内層部材612の内径に合わせる。極細線は、金属製であり、例えばピアノ線などで形成する。内層部材612の壁厚は、シート650の厚さと同程度にする。こうすれば、内層部材612の強度は、上記の強度試験で測定された強度と同程度になると推測される。
次に、埋設部材610を作製する(S810)。つまり、内層部材612の周囲に、模擬血管614を形成する。具体的には、内層部材612の外周に、硬化前の模擬血管614の材料を刷毛によって塗布し、硬化させる。これによって、埋設部材610が形成される。
本実施形態では、模擬血管614の材料として、PVA(ポリビニルアルコール)を採用する。PVAは、周知のように、作製条件を変化させることで、強度を変化させることができる。この特徴を利用して、模擬血管614は、再現したい血管の強度に近い強度を有するように作製する。強度の調整は、先述した強度試験を利用して実行する。
次に、埋設部材610を支持部材630に固定する(S820)。図8は、図2の8−8断面(Z−X平面)を示し、S820が実行された様子を示す。
図8に示すように、支持部材630には、溝633が設けられている。溝633は、支持部材630の両側に設けられている。埋設部材610は、S820において、溝633にはめ込まれることによって、支持部材630に固定される。
次に、ウレタンの主剤と硬化剤とを混ぜて攪拌した混合物を、支持部材630に流し込む(S830)。この後、ウレタンがエラストマーゲル状のウレタンゲルに変化する(S840)。これによって、模擬組織620が形成され、模擬臓器600が完成する。
以下、変形例を説明する。図9は、埋設部材610aを示す断面図である。埋設部材610aは、内層部材612aと、模擬血管614aと、複数の蛍光粒子615とを含む。図9に示すように、蛍光粒子615は、内層部材612aと模擬血管614aとの間に挟み込まれている。蛍光粒子615が模擬血管614aの内部に配置されているともいう。
図10は、模擬血管614aが損傷した様子を示す断面図である。模擬血管614aが損傷すると、蛍光粒子615が損傷部位から放出される。蛍光粒子615は、可視光を励起光として蛍光を発する。ユーザーは、放出された蛍光粒子615を視認することによって、損傷が発生したこと、及び損傷部位を把握できる。
蛍光粒子615による蛍光色は、目立つように、赤色が採用される。蛍光粒子615の直径は、0.025μm〜30μmである。蛍光粒子615の直径は、均一でもよいし、不均一でもよい。模擬血管614aは、蛍光粒子615が目立つように、黒色で形成される。内層部材612aは、目立つ必要はないので、白色で形成される。
埋設部材610aの作製方法について説明する。S805(図5)の後、作製した内層部材612aの外側に、蛍光粒子615を付着させる。この付着のための付着力は、内層部材612aに備わっている粘着性を利用する。粘着性では付着力が不足する場合は、付着力を補うために、粘性を有する液体を内層部材612aの外側に塗布してもよい。
この後、S810として、蛍光粒子615の外側に模擬血管614aを形成することによって、埋設部材610aが作製される。
別の変形例を説明する。図11は、埋設部材610bを示す断面図である。埋設部材610bは、内層部材612bと、模擬血管614bと、呈色反応層616とを含む。呈色反応層616は、銀イオンを含んでおり、図11に示すように内層部材612bと模擬血管614bとの間に挟み込まれている。
図12は、模擬血管614が損傷した様子を示す断面図である。模擬血管614が損傷すると、呈色反応層616が損傷部位において露出する。呈色反応層616は、露出した部位において、生理食塩水に曝される。呈色反応層616に含まれる銀イオンと、生理食塩水に含まれる塩化物イオンとが反応すると、塩化銀が生成する。生成した塩化銀は、図12において、呈色反応部位616aとして示されている。
塩化銀は、白色であるので、黒色の模擬血管614bと区別しやすい。よって、ユーザーは、よって、白色に変色した呈色反応部位616aによって、損傷が発生したこと、及び損傷部位を把握しやすくなる。
更に別の変形例を説明する。図13は、内層部材612cと、模擬血管614cとを示す断面図である。内層部材612cを、模擬血管614cの中空部に挿入することによって、埋設部材610c(図15参照)が作製される。図13に示すように、内層部材612cの外径は、模擬血管614cの内径よりも太い。
図14は、内層部材612cを、模擬血管614cの中空部に挿入する様子を示す断面図である。内層部材612cの外径が模擬血管614cの内径よりも太いので、上記挿入の際、図14に示すように、内層部材612cの外径および内径は縮み、模擬血管614cの外径および内径は膨らむ。この結果、内層部材612cと模擬血管614cとに残留応力が発生する(図16参照)。挿入が完了すると、図15に示すように、埋設部材610cが作製される。
上記の通り、模擬血管614cは、内層部材612cの挿入前に、別途、作製される。模擬血管614cの作製は、実施形態で説明した内層部材612の作製(S805)と同様な手法によって実施する。
図16は、上記の残留応力を説明するための図であり、図15の16−16断面を示す。図16に示すように、内層部材612cには円周方向について圧縮の残留応力が発生し、模擬血管614cには円周方向について引っ張りの残留応力が発生する。
図17および図18は、模擬血管614cが損傷した様子を示す。図17は断面図を、図18は上面図を示す。模擬血管614cは、損傷が発生すると、上記の残留応力によって、損傷部位が自然に拡大する。この結果、ユーザーは、損傷が発生したこと、及び損傷部位を把握しやすくなる。
本発明は、本明細書の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、先述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、先述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことができる。その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。例えば、以下のものが例示される。
模擬臓器は、間欠的に噴射される液体以外によって、切除されてもよい。例えば、連続的に噴射される液体によって切除されてもよいし、超音波によって切除能力が付与された液体によって切除されてもよい。或いは、金属製のメスによって切除されてもよい。
模擬血管の本数は、2本以上であれば、いくつでもよい。
模擬血管の材質は、上記の例示に限られない。例えば、PVA以外の合成樹脂(例えばウレタン)でもよいし、天然樹脂でもよい。
模擬組織の材質は、上記の例示に限られない。例えば、ウレタン以外のゴム系の材料でもよいし、PVAを用いてもよい。
模擬血管を、噴射堆積(インクジェット方式などによる3Dプリンティング)を用いて作製してもよい。
模擬組織を、3Dプリンティングを用いて作製してもよい。
模擬血管および模擬組織をまとめて、3Dプリンティングを用いて作製してもよい。
模擬血管は、3Dプリンティングを用いて、模擬血管となる材料を内層部材に堆積させることで作製してもよい。
模擬血管は、模擬血管となる材料を、内層部材にスプレー等で吹き付けることで作製してもよい。
模擬血管は、模擬血管となる材料を槽に満たしておき、内層部材を浸した後に引き上げることで作製してもよい。
埋設部材がどのような形状で埋設されるかは、上記に例示したものに限られない。例えば、S字のように曲がっていてもよいし、水平面内(X−Y平面内)で曲がっていてもよい。
内層部材や模擬血管は、一色でなくてもよく、部位によって色が異なってもよい。例えば、内層部材の端の付近は、模擬血管と同じ色で形成し、模擬血管の損傷が発生しやすい部位の付近では、模擬血管と異なる色で形成してもよい。
内層部材は、中実部材として形成されてもよい。
呈色部材としての内層部材、蛍光粒子、呈色反応部位の色は、模擬血管の色と異なればどのような色でもよい。例えば、黒色や青色等でもよい。また、蛍光色でもよいし、蛍光色でなくてもよい。
蛍光粒子の形状は、球体でなくてもよい。例えば、角張った形状の粒でもよい。
蛍光粒子を用いる場合、内層部材を用いなくてもよい。この場合、蛍光粒子は、模擬血管の中に充填されてもよい。
蛍光粒子の代わりに、蛍光を発しない粒子を用いてもよい。
呈色反応層は、塩化物イオン以外と反応することによって呈色してもよい。例えば、雰囲気中の酸素と反応してもよいし、噴射される液体に含まれる物質と反応してもよい。例えば、呈色反応層にリトマスを含有させ、噴射する液体を酸性または塩基性に調製してもよい。
内層部材612,612cの外周面の全体が模擬血管614,614cに取り囲まれた構成としたが、これに限定されるものではない。模擬血管614,614cが内層部材612,612cの外周面の一部を覆う構成としてもよい。内層部材612の外周面の一部とは、例えば、外周面の周方向についての一部のことである。模擬手術において、模擬血管614,614cが損傷していない場合にユーザーが内層部材612,612cを視認しない程度に模擬血管614,614cによって内層部材612,612cが覆われていればよい。
いいかえると、内層部材612,612cが、模擬血管614,614cの内部に配置された部分(非露出部)と、模擬血管614,614cの外部に露出した部分(露出部)とを有していてもよい。またそのような露出部が形成されるように、模擬血管614,614cの一部に穴や切欠きが形成されていたり、模擬血管614,614cから内層部材614,614cがはみ出ていたりする構成としてもよい。
蛍光粒子615又は呈色反応層616を使用する場合、内層部材612aと模擬血管614aとの全周に亘って、内層部材612aと模擬血管614aとの間に蛍光粒子615又は呈色反応層616を配置する構成としたが、これに限定されるものではない。内層部材612aの周方向の一部について、蛍光粒子615又は呈色反応層616を配置してもよい。模擬手術において、模擬血管614aが損傷しにくい部位には蛍光粒子615を配置しなくてもよいし、模擬血管614bが損傷しにくい部位には呈色反応層616を配置しなくてもよい。損傷しにくい部位とは、例えば、模擬血管614a,614bの深い側の半周分である。
実施形態においてはアクチュエーターとして圧電素子を用いる構成を採用したが、光メーザーを用いて液体を噴射する構成や、ポンプ等により液体を加圧し、液体を噴射する構成を採用してもよい。光メーザーを用いて液体を噴射する構成とは、光メーザーを液体に照射して液体中に気泡を発生させ、この気泡の発生によって引き起こされる液体の圧力上昇を利用する構成である。
20…液体噴射装置
30…制御部
31…アクチュエーター用ケーブル
32…ポンプ用ケーブル
35…フットスイッチ
40…吸引装置
41…吸引チューブ
50…液体供給装置
51…給水バッグ
52…スパイク針
53a…第1コネクター
53b…第2コネクター
53c…第3コネクター
53d…第4コネクター
53e…第5コネクター
54a…第1給水チューブ
54b…第2給水チューブ
54c…第3給水チューブ
54d…第4給水チューブ
55…ポンプチューブ
56…閉塞検出機構
57…フィルター
60…チューブポンプ
100…ハンドピース
200…ノズルユニット
205…噴射管
300…アクチュエーターユニット
400…吸引管
600…模擬臓器
610…埋設部材
610a…埋設部材
610b…埋設部材
610c…埋設部材
612…内層部材
612a…内層部材
612b…内層部材
612c…内層部材
614…模擬血管
614a…模擬血管
614b…模擬血管
614c…模擬血管
615…蛍光粒子
616…呈色反応層
616a…呈色反応部位
620…模擬組織
630…支持部材
633…溝
650…シート
700…ピン
710…先端

Claims (9)

  1. 中空形状の模擬血管と、
    前記模擬血管の内部に配置され、前記模擬血管の損傷部位において前記模擬血管と異なる色を呈する呈色部材と
    を含む模擬臓器。
  2. 前記呈色部材は、前記模擬血管と異なる色で形成されている内層部材である
    請求項1に記載の模擬臓器。
  3. 前記内層部材は、前記模擬血管よりも高い強度を有する
    請求項2に記載の模擬臓器。
  4. 前記呈色部材は、複数の粒子である
    請求項1に記載の模擬臓器。
  5. 前記模擬血管の内部に配置された内層部材を含み、
    前記呈色部材は、前記模擬血管と前記内層部材との間に配置される
    請求項1又は請求項4に記載の模擬臓器。
  6. 前記呈色部材が呈する色は、蛍光色である
    請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の模擬臓器。
  7. 前記呈色部材が呈する色は、前記模擬血管の損傷後に発生する呈色反応による変色後の色である
    請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の模擬臓器。
  8. 前記模擬血管は、円周方向の引っ張りの残留応力が発生している
    請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の模擬臓器。
  9. 前記模擬血管の周囲を埋める模擬組織を含み、
    前記模擬組織は、切除能力が付与された液体によって切除される
    請求項1から請求項8までの何れか一項に記載の模擬臓器。
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