JP2016166932A - 生体組織モデル及び手術シミュレーション装置 - Google Patents

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勝敏 小原
Katsutoshi Ohara
勝敏 小原
千咲 須貝
Chisaki Sugai
千咲 須貝
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Abstract

【課題】注射針を穿刺したり、メスで切開したりした場合に、体液が噴出する現象を簡単に再現する。【解決手段】生体組織の外形を模した疑似組織部と、疑似組織部の内部に配され、加圧された第1の液体を貯留するための第1の空洞部と、疑似組織部の内部に、第1の空洞部から独立して配された第2の空洞部とを備える。第1の空洞部に貯留された第1の液体を加圧する加圧部と、第1の空洞部及び加圧部の間で第1の液体を流通させる第1の流路とをさらに備えてもよい。第1の流路は、第1の空洞部及び加圧部の間の位置に、第1の液体を貯留する第1の液体貯留部を有してもよい。【選択図】図2

Description

本発明は、生体組織モデル及び手術シミュレーション装置に関する。
手術練習用のモデルが知られている(特許文献1又は2を参照。)。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特表2002−511156号公報
特許文献2 実用新案登録第3184695号公報
従来のモデルでは、注射針を穿刺したり、メスで切開したりした場合に血液などの体液が噴出する現象を簡単に再現することができなかった。
本発明の第1の態様において、生体組織モデルが提供される。上記の生体組織モデルは、生体組織の外形を模した疑似組織部を備える。上記の生体組織モデルは、疑似組織部の内部に配され、第1の液体を貯留するための第1の空洞部を備える。上記の生体組織モデルは、疑似組織部の内部に、第1の空洞部から独立して配された第2の空洞部を備える。
上記の生体組織モデルは、第1の空洞部に貯留された第1の液体を加圧する加圧部と、第1の空洞部及び加圧部の間で第1の液体を流通させる第1の流路とをさらに備えてよい。上記の生体組織モデルにおいて、第1の流路は、第1の空洞部及び加圧部の間の位置に、第1の液体を貯留する第1の液体貯留部を有してよい。上記の生体組織モデルにおいて、第2の空洞部に注入された第2の液体を外部に排出するための第2の流路をさらに備えてよい。上記の生体組織モデルは、第2の流路に連結され、第2の空洞部から排出された第2の液体を貯留する第2の液体貯留部を有してよい。
上記の生体組織モデルにおいて、疑似組織部の少なくとも一部は、透明、半透明又は乳白色であってよい。上記の生体組織モデルにおいて、疑似組織部は、外表面の第2の空洞部の少なくとも一部に対応する位置に目印を有してよい。上記の生体組織モデルにおいて、第1の空洞部は、疑似組織部の中心近傍に配されてよい。上記の生体組織モデルにおいて、第2の空洞部は、第1の空洞部よりも外縁側に配されてよい。
本発明の第2の態様において、手術シミュレーション装置が提供される。上記の手術シミュレーション装置は、生体の臓器を模した臓器モデルと、臓器モデルに取り付けられる上記の生体組織モデルとを備えてよい。上記の手術シミュレーション装置において、臓器モデルは、臓器モデルの一部を貫通し、生体組織モデルを取り付けるための貫通孔を有してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
手術訓練装置100のシステム構成の一例を概略的に示す。 静脈瘤モデル150のシステム構成の一例を概略的に示す。 模型部210の上面図の一例を概略的に示す。 模型部210の底面図の一例を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、手術訓練装置100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、手術訓練装置100は、筐体102と、食道モデル110と、十二指腸モデル120と、胃モデル130と、静脈瘤モデル150とを備える。胃モデル130は、取付部132及び取付部134を有する。静脈瘤モデル150は、組織モデル152と、排液タンク154と、加圧ポンプ156と、配管162と、配管164と、配管166とを有する。
手術訓練装置100は、手術シミュレーション装置の一例であってよい。食道モデル110、十二指腸モデル120及び胃モデル130は、生体の臓器を模した臓器モデルの一例であってよい。静脈瘤モデル150は、生体組織モデルの一例であってよい。組織モデル152は、疑似組織部又は生体組織モデルの一例であってよい。排液タンク154は、第2の液体貯留部の一例であってよい。加圧ポンプ156は、加圧部の一例であってよい。配管162及び配管164は、第2の流路の一例であってよい。配管166は、第1の流路の一例であってよい。
本実施形態において、手術訓練装置100は、内視鏡術式のシミュレーション又は訓練に用いられる。より具体的には、本実施形態の手術訓練装置100は、内視鏡術式により静脈瘤の治療手技のシミュレーション又は訓練に用いられる。
内視鏡術式により静脈瘤を治療する場合、一般的に、(i)内視鏡を操作して、静脈瘤を発見する、(ii)静脈瘤に穿刺針を穿刺する、(iii)静脈瘤に組織接着剤を注入する、(iv)静脈瘤への供血路に硬化剤を注入する、という手順により、治療が行われる。組織接着剤としては、医療用アロンアルファA(三共製薬株式会社)、ヒストアクリル(ビー・ブラウンエースクラップ株式会社)などを例示することができる。硬化剤としては、オルダミン(富士化学工業株式会社)、エトキシスクレロール(カイゲンファーマ株式会社)などを例示することができる。
静脈瘤中の血液の圧力は比較的高く、また、穿刺針による孔の直径は比較的小さいことから、(ii)静脈瘤に穿刺針を穿刺する段階、及び、(iii)静脈瘤に組織接着剤を注入する段階においては、血液が勢いよく噴出する場合がある。本実施形態によれば、簡単な装置により、血液が噴出する状態を再現することができるので、血液が噴出している状態での治療手技のシミュレーション又は訓練を容易に実施することができる。
筐体102は、臓器モデルの少なくとも一部を収容又は支持する。筐体102の少なくとも一部は、透明又は半透明であってもよい。本実施形態において、筐体102は、内部が空洞になっており、当該空洞に、食道モデル110の一部と、十二指腸モデル120と、胃モデル130とを収容する。また、食道モデル110及び十二指腸モデル120の一部が筐体102に取り付けられることにより、筐体102は、食道モデル110、十二指腸モデル120及び胃モデル130を支持する。
筐体102の内部には、水、ゲルなどの流動体、及び、網、スポンジなどの充填材の少なくとも一方が充填されていてもよく、充填されていなくてもよい。筐体102の内部に流動体が充填されている場合、ポンプなどにより流動体を筐体102の内部で流動させてもよい。これにより、胃の運動をシミュレートすることができる。
食道モデル110は、ヒトの食道の立体モデルである。食道モデル110は、中空の筒状部材であってよい。食道モデル110の一端は、胃モデル130の一端と連結される。食道モデル110及び胃モデル130は、フランジ、カプラなどの周知のジョイントにより連結されてよい。食道モデル110の他端は、筐体102の外部に配されてよい。これにより、食道モデル110を介して、胃モデル130の内部に内視鏡を挿入することができる。本実施形態において、食道モデル110の他端は、筐体102に固定されている。
十二指腸モデル120は、ヒトの十二指腸の立体モデルである。十二指腸モデル120は、中空の筒状部材であってよい。十二指腸モデル120の一端は、胃モデル130の他端と連結される。十二指腸モデル120及び胃モデル130は、フランジ、カプラなどの周知のジョイントにより連結されてよい。これにより、胃モデル130を介して、十二指腸モデル120の内部に内視鏡を挿入することができる。本実施形態において、十二指腸モデル120の他端は、筐体102に固定されている。また、十二指腸モデル120の他端には、閉止フランジ122が連結される。
胃モデル130は、ヒトの胃の立体モデルである。胃モデル130は、内部が空洞となっており、ユーザは、胃モデル130の内部で内視鏡を操作することができる。胃モデル130の本体は、天然ゴム、合成樹脂などのエラストマにより構成されてよい。合成樹脂としては、シリコーンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸などを例示することができる。合成樹脂は、軟性ポリウレタンなどの軟性樹脂であってもよい。
一実施形態において、胃モデル130の少なくとも一部が、透明又は半透明であってもよい。他の実施形態において、胃モデル130は遮光性の材料により構成されてよい。これにより、胃モデル130の内部を、治療手技のシミュレーション又は訓練を実施するのに十分な程度に暗い状態することができる。
本実施形態において、取付部132及び取付部134の少なくとも一方には、静脈瘤モデル150の組織モデル152が取り付けられる。これにより、例えば、治療手技のシミュレーション又は訓練が終了するたびに組織モデル152を交換することができる。取付部132及び取付部134は、胃モデル130の一部を貫通する貫通孔を有する。組織モデル152は、胃モデル130の外側から当該貫通孔に挿入されてよい。組織モデル152は、組織モデル152の先端部分が胃モデル130の内面から突出するように、貫通孔に挿入されてよい。
取付部132及び取付部134と、組織モデル152とは、フランジ、カプラなどの周知のジョイントにより連結されてよい。組織モデル152が取り付けられていない取付部には、閉止フランジ142が連結されてもよい。本実施形態において、胃モデル130が2つの取付部を有する場合について説明した。しかしながら、胃モデル130は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、胃モデル130は、1又は複数の取付部を有してよい。
静脈瘤モデル150は、ヒトの静脈瘤の立体モデルである。静脈瘤モデル150は、食道静脈瘤又は胃静脈瘤の立体モデルであってもよい。組織モデル152は、少なくとも一部において、静脈瘤の外形を模した形状を有する。組織モデル152は、静脈瘤及び当該静脈瘤への供血路の外形を模した形状を有してもよい。
本実施形態において、組織モデル152の内部には、疑似血液を貯留するための空洞が配される。また、組織モデル152の内部には、供血路を模した空洞が配される。組織モデル152は、疑似血液を貯留するための空洞を1つ有してもよく、当該空洞を複数有してもよい。組織モデル152は、供血路を模した空洞を1つ有してもよく、当該空洞を複数有してもよい。
供血路を模した空洞は、疑似血液を貯留するための空洞とは独立に配される。つまり、両者は連通していない。これにより、ユーザは、静脈瘤への供血路に硬化剤を注入する工程と、静脈瘤に穿刺針を穿刺して、静脈瘤に硬化剤を注入する工程とをシミュレートすることができる。
静脈瘤を治療する手技をシミュレートする場合、例えば、組織モデル152の内部に、静脈瘤と供血路との両方に疑似血液を供給する流路を形成することも考えられる。しかしながら、この場合、例えば、供血路に注入した硬化剤により、静脈瘤部分の疑似血液まで硬化してしまい、血液の噴出を良好にシミュレートすることが難しい。これに対して、本実施形態によれば、供血路を模した空洞と、疑似血液を貯留するための空洞とが独立して配されるので、供血路に注入した硬化剤により、疑似血液を貯留するための空洞の内部の疑似血液が硬化することがない。その結果、静脈瘤からの血液の噴出を良好にシミュレートすることができる。
排液タンク154は、配管162及び配管164を介して、組織モデル152から排出された液体を貯留又は吸収する。組織モデル152から排出された液体は、ユーザにより、供血路を模した空洞に注入された液体であってよい。当該液体は、硬化剤であってもよい。これにより、供血路を模した空洞に液体が注入されたことを確認することができる。排液タンク154は、組織モデル152から排出された液体に反応して、視覚的な変化を起こす部材を有してもよい。排液タンク154は、水、溶剤などと接触若しくは反応したり、又は、それらを吸収したりして、色が変わる部材を有してもよい。
配管162及び配管164の少なくとも一方の内面には、ユーザにより供血路を模した空洞に注入される液体(例えば、硬化剤である。)が、配管162及び配管164の少なくとも一方の内面に接着することを防止するためのコーティングが施されてもよい。配管162及び配管164の少なくとも一方は、ユーザにより供血路を模した空洞に注入される液体が接着しにくい材料により形成されてよい。これにより、例えば、ユーザが供血路を模した空洞に硬化剤を注入した場合に、当該硬化剤が、配管162又は配管164の内部で凝固することを防止できる。上記コーティングの材料、又は、ユーザにより供血路を模した空洞に注入される液体が接着しにくい材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレンのような表面エネルギーの低い材料、及び、金属若しくは金属箔からなる群から選択される少なくとも1つを例示することができる。
加圧ポンプ156は、配管166を介して、組織モデル152内に貯留された液体を加圧する。組織モデル152内に貯留された液体は、疑似血液を貯留するための空洞に貯留された疑似血液であってよい。加圧ポンプ156は、電動式であってもよく、手動式であってもよい。
図2は、静脈瘤モデル150のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、静脈瘤モデル150は、組織モデル152と、排液タンク154と、加圧部250と、配管162と、配管164と、配管166とを備える。組織モデル152は、模型部210と、支持部220とを有する。模型部210には、空洞212、空洞214及び空洞216が形成されている。加圧部250は、ジョイント252と、バルブ256と、加圧ポンプ156とを有する。配管166は、ジョイント262と、貯留部264とを含む。
模型部210は、疑似組織部又は生体組織モデルの一例であってよい。空洞212及び空洞214は、第2の空洞部の一例であってよい。空洞216は、第1の空洞部の一例であってよい。
模型部210は、生体組織の外形を模した形状を有する。模型部210は、天然ゴム、合成樹脂などのエラストマにより構成されてよい。合成樹脂としては、シリコーンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸などを例示することができる。合成樹脂は、軟性ポリウレタンなどの軟性樹脂であってもよい。模型部210は、高含水性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、アルギン酸、カルボキシルメチルセルロース、及び、これらの混合物などの高含水性樹脂を含んでもよい。
模型部210の少なくとも一部は、透明、半透明又は乳白色であってよい。模型部210の空洞216の近傍は、透明、半透明又は乳白色であってもよい。これにより、空洞216に疑似血液が充填された場合に、模型部210の外部から疑似血液が貯留されている位置を視認することができる。模型部210の空洞216の近傍は、空洞212又は空洞214の近傍と比較して、エラストマの厚みがうすくてもよい。これにより、空洞216に疑似血液が充填された場合に、模型部210の外部から疑似血液が貯留されている位置を視認することができる。
空洞212及び空洞214は、模型部210の内部に配される。空洞212及び空洞214のそれぞれは、空洞216から独立して配される。つまり、空洞212及び空洞214のそれぞれと、空洞216とは連通していない。空洞212及び空洞214は連通していてもよく、連通していなくてもよい。本実施形態において、空洞212は配管162と連結され、空洞214は配管164と連結される。
空洞212及び空洞214は、静脈瘤への供血路を模した空洞であってよい。ユーザは、模型部210の外部から空洞212及び空洞214の少なくとも一方に穿刺針を穿刺して、空洞212及び空洞214の少なくとも一方の内部に液体を注入する。空洞212又は空洞214に注入される液体は、硬化剤であってよい。空洞212又は空洞214に注入される液体は、第2の液体の一例であってよい。空洞212及び空洞214の少なくとも一方の内部に注入された液体は、配管162及び配管164の少なくとも一方を介して、模型部210の外部に排出される。本実施形態において、空洞212及び空洞214の少なくとも一方から排出された液体は、配管162及び配管164に連結された排液タンク154に貯留される。
空洞212及び空洞214の少なくとも一方の内面には、ユーザにより供血路を模した空洞に注入される液体(例えば、硬化剤である。)が空洞212及び空洞214の少なくとも一方の内面に接着することを防止するためのコーティングが施されてもよい。組織モデル152の少なくとも一部(例えば、空洞212及び空洞214の少なくとも一方を構成する部分である。)は、空洞212又は空洞214に注入される液体が接着しにくい材料により形成されてよい。これにより、例えば、空洞212又は空洞214に硬化剤が注入された場合に、空洞212又は空洞214の内部で硬化剤が凝固することを防止できる。上記コーティングの材料、又は、空洞212若しくは空洞214に注入される液体が接着しにくい材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレンのような表面エネルギーの低い材料、及び、金属若しくは金属箔からなる群から選択される少なくとも1つを例示することができる。
空洞216は、模型部210の内部に配される。空洞216は、疑似血液などの疑似体液を貯留するための空洞であってよい。疑似体液は、第1の液体の一例であってよい。空洞216は、配管166を介して加圧部250に接続されてよい。配管166は、空洞216及び加圧部250の間で疑似体液を流通させる。これにより、空洞216に貯留された疑似体液を加圧することができる。その結果、ユーザが空洞216に穿刺針を穿刺した場合に、空洞216から疑似体液が勢いよく噴出される。
配管166は、空洞216及び加圧部250の間の位置に、疑似体液を貯留する貯留部264を有してよい。これにより、疑似体液の噴出時間を調整することができる。例えば、配管166が貯留部264を有しない場合と比較して、よい長時間、疑似体液を噴出させることができる。貯留部264を配管166の延伸方向に垂直な平面で切断した場合の断面積の最大値は、空洞216を模型部210の幅方向(図中、x方向として示す)に水平な平面で切断した場合の断面積の最大値よりも大きくてもよい。
空洞216は、模型部210の幅方向における中心近傍に配されてよい。一方、空洞212及び空洞214の少なくとも一方は、空洞216よりも模型部210の外縁側に配されてよい。例えば、模型部210の幅方向における、空洞216の外縁と、模型部210の外縁との距離の最小値dは、模型部210の幅方向における、空洞212及び空洞214の少なくとも一方の外縁と、模型部210の外縁との距離の最小値dよりも大きくてよい。なお、模型部210の幅方向は、模型部210の高さ方向(図中、z方向として示す。)に垂直な方向であってもよい。模型部210の高さ方向は、支持部220から模型部210に向かう方向であってもよい。
模型部210の高さ方向における、空洞216の上面と、模型部210の上面との距離の最小値hは、模型部210の高さ方向における、空洞212及び空洞214の少なくとも一方の上面と、模型部210の上面との距離の最小値dよりも小さくてよい。これにより、空洞216に疑似血液が充填された場合に、模型部210の外部から疑似血液が貯留されている位置を視認することができる。なお、空洞216の上面と、模型部210の上面との距離は、「空洞216の上面の任意の点から、模型部210の上面に向かって高さ方向に平行に引いた直線と模型部210の上面との交点」と、「当該任意の点」との距離であってよい。空洞212及び空洞214の少なくとも一方の上面と、模型部210の上面との距離も、同様の方法で算出してよい。
支持部220は、模型部210を支持する。支持部220及び模型部210は、接着により結合されてもよく、融着により結合されてもよい。支持部220は、模型部210を構成する材料よりも剛性の大きな材料により構成されてよい。支持部220は、胃モデル130の取付部132又は取付部134及び少なくとも一方に取り付けられる。支持部220は、フランジ、カプラなどの周知のジョイントにより、取付部132又は取付部134及び少なくとも一方に連結されてよい。
加圧部250は、空洞216に貯留された液体を加圧する。加圧部250は、空洞216に貯留された液体を直接的に加圧してもよい。加圧部250は、配管166内の圧縮性流体を加圧することにより、空洞216に貯留された液体を加圧してもよい。例えば、加圧部250は、加圧ポンプ156で配管254内の空気を圧縮することにより、配管166及び空洞216の内部に貯留された疑似体液を加圧する。
本実施形態において、加圧部250は、ジョイント252により配管166のジョイント262と連結される。ジョイント252及びジョイント262は、フランジ、カプラなどの周知のジョイントであってよい。例えば、ユーザは、配管166の内部に、注射器などで疑似体液を注入した後、ジョイント252及びジョイント262を連結する。このとき、バルブ256は開いている。次に、ユーザは、加圧ポンプ156を用いて、配管166及び配管254の少なくとも一方の内部に残存する空気を圧縮する。その後、ユーザは、バルブ256を閉じて加圧状態を維持する。
本実施形態においては、加圧ポンプ156により、空洞216に貯留された液体を加圧する場合について説明した。しかし、加圧手段は加圧ポンプ156に限定されない。他の実施形態において、加圧手段は、圧縮ガス供給部であってよい。圧縮ガス供給部は、高圧ガスボンベであってもよく、コンプレッサであってもよい。
図3は、模型部210の上面図の一例を概略的に示す。本実施形態において、模型部210の上面310には、空洞212の少なくとも一部に対応する位置に、マーク312が付されている。また、空洞214の少なくとも一部に対応する位置に、マーク314が付されている。これにより、ユーザは、供血路に硬化剤を注入する工程において、穿刺針を穿刺する位置を確認することができる。マーク312及びマーク314は目印の一例であってよい。なお、図2は、図3のA−A断面の一例であってよい。
図4は、模型部210の底面図の一例を概略的に示す。本実施形態において、模型部210の底面410には、溝部412と、溝部414と、孔部416とが形成されている。これにより、模型部210と支持部220とを接着、溶融などにより結合することで、空洞212、空洞214及び空洞216を簡単に形成することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 手術訓練装置、102 筐体、110 食道モデル、120 十二指腸モデル、122 閉止フランジ、130 胃モデル、132 取付部、134 取付部、142 閉止フランジ、150 静脈瘤モデル、152 組織モデル、154 排液タンク、156 加圧ポンプ、162 配管、164 配管、166 配管、210 模型部、212 空洞、214 空洞、216 空洞、220 支持部、250 加圧部、252 ジョイント、254 配管、256 バルブ、262 ジョイント、264 貯留部、310 上面、312 マーク、314 マーク、410 底面、412 溝部、414 溝部、416 孔部

Claims (9)

  1. 生体組織の外形を模した疑似組織部と、
    前記疑似組織部の内部に配され、第1の液体を貯留するための第1の空洞部と、
    前記疑似組織部の内部に、前記第1の空洞部から独立して配された第2の空洞部と、
    を備える、生体組織モデル。
  2. 前記第1の空洞部に貯留された前記第1の液体を加圧する加圧部と、
    前記第1の空洞部及び前記加圧部の間で前記第1の液体を流通させる第1の流路と、
    をさらに備え、
    前記第1の流路は、前記第1の空洞部及び前記加圧部の間の位置に、前記第1の液体を貯留する第1の液体貯留部を有する、
    請求項1に記載の生体組織モデル。
  3. 前記第2の空洞部に注入された第2の液体を外部に排出するための第2の流路をさらに備える、
    請求項1又は請求項2に記載の生体組織モデル。
  4. 前記第2の流路に連結され、前記第2の空洞部から排出された前記第2の液体を貯留する第2の液体貯留部を有する、
    請求項3に記載の生体組織モデル。
  5. 前記疑似組織部の少なくとも一部は、透明、半透明又は乳白色である、
    請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の生体組織モデル。
  6. 前記疑似組織部は、外表面の前記第2の空洞部の少なくとも一部に対応する位置に目印を有する、
    請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の生体組織モデル。
  7. 前記第1の空洞部は、前記疑似組織部の中心近傍に配され、
    前記第2の空洞部は、前記第1の空洞部よりも外縁側に配される、
    請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の生体組織モデル。
  8. 生体の臓器を模した臓器モデルと、
    前記臓器モデルに取り付けられる、請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の生体組織モデルと、
    を備える、
    手術シミュレーション装置。
  9. 前記臓器モデルは、前記臓器モデルの一部を貫通し、前記生体組織モデルを取り付けるための貫通孔を有する、
    請求項8に記載の手術シミュレーション装置。
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