JP2016176981A - フレネルレンズ及びその製造方法 - Google Patents

フレネルレンズ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016176981A
JP2016176981A JP2015054871A JP2015054871A JP2016176981A JP 2016176981 A JP2016176981 A JP 2016176981A JP 2015054871 A JP2015054871 A JP 2015054871A JP 2015054871 A JP2015054871 A JP 2015054871A JP 2016176981 A JP2016176981 A JP 2016176981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fresnel
lens
light shielding
light
rise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015054871A
Other languages
English (en)
Inventor
哲男 坂井
Tetsuo Sakai
哲男 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015054871A priority Critical patent/JP2016176981A/ja
Publication of JP2016176981A publication Critical patent/JP2016176981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】迷光の発生を抑制することができるフレネルレンズ及びその製造方法を提供する。【解決手段】第1レンズ部10と、第2レンズ部20と、遮光部30と、を備えるフレネルレンズ1が提供される。第2レンズ部20は、第1レンズ部10に隣接する。第2レンズ部20は、複数のフレネル面20aと、隣接する複数のフレネル面20a同士の間に設けられたライズ面20bと、を有する。遮光部30は、第2レンズ部20に設けられる。遮光部30は、第1遮光部分及び第2遮光部分を有する。第1遮光部分は、ライズ面20bに設けられる。第2遮光部分は、ライズ面20bから第1レンズ部側に位置する第1フレネル面20a上であって、ライズ面20bと第1フレネル面20aの交差部の近傍に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、フレネルレンズ及びその製造方法に関する。
デジタルカメラなどに用いられるCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)や、投射型表示装置などの光学装置においては、軽量化や薄型化などのためにフレネルレンズ(Fresnel lens)が用いられている。フレネルレンズは、集光する機能を有するフレネル面と、隣接するフレネル面同士を接続するライズ面と、を有する。
光がライズ面に入射すると、光がライズ面で屈折して迷光が発生し、2重像(ゴースト)が発生する要因となる。そのため、ライズ面に遮光部を設けて迷光の発生を抑制する技術が提案されている。しかしながら、ライズ面において全反射した反射光によって迷光が発生する場合がある。これにより、迷光の発生を除去しきれないという問題がある。
特開2006−39146号公報
本発明の実施形態は、迷光の発生を抑制することができるフレネルレンズ及びその製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、第1レンズ部と、第2レンズ部と、遮光部と、を備えるフレネルレンズが提供される。前記第2レンズ部は、前記第1レンズ部に隣接する。前記第2レンズ部は、複数のフレネル面と、隣接する前記複数のフレネル面同士の間に設けられたライズ面と、を有する。前記遮光部は、前記第2レンズ部に設けられる。前記遮光部は、第1遮光部分及び第2遮光部分を有する。前記第1遮光部分は、前記ライズ面に設けられる。前記第2遮光部分は、前記ライズ面から第1レンズ部側に位置する第1フレネル面上であって、前記ライズ面と前記第1フレネル面の交差部の近傍に設けられる。
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るフレネルレンズを例示する模式図である。 図2(a)〜図2(c)は、本実施形態に係るフレネルレンズの一部の拡大図である。 遮光部の形成位置を説明する図である。 図4(a)及び図4(b)は、遮光部の形成位置を説明する図である。 迷光の発生を説明する図である。 本実施形態に係るフレネルレンズの製造方法を例示するフローチャートである。 図7(a)及び図7(b)は、レーザによる遮光部の除去を説明する図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(本実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るフレネルレンズを例示する模式図である。
図2(a)〜図2(c)は、本実施形態に係るフレネルレンズの一部の拡大図である。
図3は、遮光部の形成位置を説明する図である。
図4(a)及び図4(b)は、遮光部の形成位置を説明する図である。
図5は、迷光の発生を説明する図である。
図1(a)は、フレネルレンズ1の正面図である。図1(b)は、図1(a)におけるA−A線断面図である。図2(a)〜図2(c)は、図1(a)におけるB部〜D部の拡大図である。図3、図4(a)及び図4(b)は、図1(b)の一部の拡大図である。図5は、フレネルレンズ1における光の経路を示している。
図1(a)及び図1(b)に表すように、フレネルレンズ1には、レンズ部10(第1レンズ部)と、レンズ部20(第2レンズ部)と、遮光部30と、が設けられている。正面から見た場合、フレネルレンズ1は、円形状を有する。フレネルレンズ1の正面から見た場合の外形は円形に限定されるわけではなく、フレネルレンズ1が設けられる光学装置に応じて適宜変更することができる。フレネルレンズ1の正面から見た場合の形状は、例えば、矩形状などでも良い。
フレネルレンズ1は、第1面1a及び第2面1bを有する。第2面1bは、第1面1aとは反対側の面である。
以下において、第1面1aに、レンズ部10と、レンズ部20と、遮光部30と、を設ける場合を述べるが、これに限定されない。第2面1bにもレンズ部10と、レンズ部20と、遮光部30と、を設けても良い。
レンズ部10及びレンズ部20は、透光性を有する材料から形成されている。レンズ部10及びレンズ部20は、基体5に設けられている。レンズ部10及びレンズ部20は、例えば、アクリル樹脂やポリエチレン等の有機材料、ガラス等の無機材料などから形成することができる。
レンズ部10は、フレネルレンズ1の第1面1aの中央部分に設けられている。レンズ部10の表面形状は、凸レンズの光軸近傍の曲面形状とすることができる。この場合、レンズ部10の光軸は、フレネルレンズ1の光軸1Aと一致している。レンズ部10の表面形状は、これに限定されるわけではない。レンズ部10の表面形状は、フレネルレンズ1が設けられる光学装置の用途などに応じて任意の曲面形状や傾斜面形状とすることができる。例えば、レンズ部10の表面形状は、凹レンズの光軸近傍の曲面形状とすることもできる。
レンズ部20は、レンズ部10の周囲に複数設けられている。正面から見た場合、レンズ部20は、円環状を有する。複数のレンズ部20は、フレネルレンズ1の光軸1Aに対して同軸となるように設けられている。
レンズ部20は、フレネル面20aと、ライズ面20bを有する。
フレネル面20aは、傾斜面とすることができる。フレネル面20aの傾斜角度θ(フレネルレンズ1の光軸1Aに垂直な方向に対する角度)は、例えば、傾斜面が、フレネルレンズ1の焦点距離に対応する曲率半径を有する曲面の対応部分に近似する様な角度とすることができる。
ライズ面20bは、隣接する複数のフレネル面20a同士の間に設けられている。
図1(a)及び図1(b)に示したフレネル面20a及びライズ面20bは平面からなるが、フレネル面20a及びライズ面20bの少なくともいずれかが曲面よりなるものであっても良い。
図1(a)及び図2(a)〜図2(c)に表すように、円形状のフレネルレンズ1の半径をrとすると、例えば、B部は、フレネルレンズ1の中心1cから距離d1に位置するレンズ部20である。C部及びD部は、例えば、フレネルレンズ1の中心1cから距離d2及び距離d3にそれぞれ位置するレンズ部20である。また、距離d1〜d3の値のいずれも半径rの値以下であって、距離d3の値が最も大きく、距離d1の値が最も小さい。B部〜D部において、フレネル面20aの傾斜角度θ1〜θ3は、互いに異なる。
例えば、半径rの値を25ミリメートルとした場合、距離d1〜d3の値を、10ミリメートル、15ミリメートル、20ミリメートルにそれぞれ設定し、傾斜角度θ1〜θ3の値を、23度、30度、40度にそれぞれ設定することができる。
フレネルレンズ1の中心1cからの位置がそれぞれ異なるB部〜D部における傾斜角度θ1〜θ3を変化させることによって、フレネル面20a及びライズ面20bの形成状態が変化する。これにより、中心1cからの距離に基づいて、レンズ部20の各形状を変化させることができる。
本実施形態では、フレネルレンズ1の中心1cから離れる(中心1cから外周に向かう)に従ってフレネル面20aの傾斜角度θを大きくなるように設定することによって、複数のレンズ部20の各形状を変化させている。また、複数のレンズ部20の各形状は、同じでも良い。複数のレンズ部20の各形状は、フレネルレンズ1が設けられる光学装置に応じて適宜決定することができる。
遮光部30は、例えば、可視光(波長400〜700nm)に対する遮光性を有する材料を含む。遮光部30は、例えば、遮光膜である。遮光膜は、導電性を有する膜や絶縁性を有する膜でも良い。また、遮光膜は、光吸収性を有する材料を含んでも良い。
例えば、遮光膜としては、ニッケル(Ni)膜等のニッケル系材料膜が挙げられる。また、遮光膜としては、チタン(Ti)膜、酸化チタン膜、窒化チタン膜等のチタン系材料膜が挙げられる。ニッケル系材料膜及びチタン系材料膜は、スパッタリング法等によって形成される。また、遮光膜としては、CVD(chemical vapor deposition)法等で形成されるタングステン(W)膜を使用しても良い。また、遮光膜として、カーボンを含む膜を用いても良い。また、遮光膜として、SiO膜又はSiN膜を用いても良い。なお、遮光膜は、一層から形成される場合だけでなく、多層から形成されても良い。
以下、遮光部30の形成位置について説明する。
図3に表すように、遮光部30は、レンズ部20に設けられている。また、遮光部30は、第1遮光部分30s1と、第2遮光部分30s2と、第3遮光部分30s3と、を有する。なお、遮光部30は、複数のレンズ部20の各々に設けられている必要はなく、複数のレンズ部20の内の一部に設けられていても良い。
第1遮光部分30s1は、ライズ面20bに設けられている。第2遮光部分30s2は、ライズ面20bからレンズ部10側に位置するフレネル面20a(第1フレネル面)の一端に設けられている。第3遮光部分30s3は、ライズ面20bからレンズ部10と反対側に位置するフレネル面20a(第2フレネル面)の一端に設けられている。
また、第2遮光部分30s2は、ライズ面20bと、ライズ面20bからレンズ部10側に位置するフレネル面20aと、の交差部20c1の近傍に設けられている。第3遮光部分30s3は、ライズ面20bと、ライズ面20bからレンズ部10と反対側に位置するフレネル面20aと、の交差部20c2の近傍に設けられている。
図4(a)及び図4(b)に表すように、レンズ部20A及びレンズ部20Bが互いに隣接する場合、遮光部分30a1から遮光部分30a3がレンズ部20A又はレンズ部20Bに設けられている。遮光部分30a1は、レンズ部20Aのフレネル面20a1に設けられている。遮光部分30a2は、レンズ部20Bのフレネル面20a2に設けられている。遮光部分30a3は、レンズ部20Bのライズ面20b2に設けられている。
図4(a)及び図4(b)に示される例では、遮光部分30a1は、レンズ部20Aの第2遮光部分30s2に相当する。遮光部分30a2は、レンズ部20Bの第3遮光部分30s3に相当する。遮光部分30a3は、レンズ部20Bの第1遮光部分30s1に相当する。
図4(a)に表すように、距離Pは、フレネルレンズ1の光軸1Aに垂直な方向におけるレンズ部20Bの幅に相当する。また、距離Pは、レンズ部20Bのライズ面20b2と、ライズ面20b2からレンズ部10側と反対側に隣接するライズ面(ライズ面20b2からレンズ部20Aのライズ面と反対に隣接するライズ面)と、の間隔でもある。角度θは、レンズ部20Aのフレネル面20a1の傾斜角度である。角度θは、レンズ部20Bのフレネル面20a2の傾斜角度である。角度φは、レンズ部20Bのフレネル面20a2とライズ面20b2との交差部20c2に入射光L1が入射する角度(入射角)である。交差部20c2に入射された入射光L1が全反射して反射光L2が発生する場合、交差部20c2の反射角は、交差部20c2の角度φと同一の値である。
このような場合、フレネル面20a1に設けられた遮光部分30a1の幅W1は、以下の関係式(1)によって導き出される。
Figure 2016176981
レンズ部20Bのライズ面20b2に入射した光が全反射する場合を考慮すると、遮光部分30a1の幅W1を以下の関係式(2)を満たすように設定する。ただし、幅Wf1は、レンズ部20Aのフレネル面20a1の幅である。
Figure 2016176981
また、互いに隣接したレンズ部20A及びレンズ部20Bの各々に遮光部30(第1遮光部分30s1から第3遮光部分30s3)を設ける場合、上記関係式(2)において、遮光部分30a1の幅W1は、レンズ部20Aにおけるフレネル面20a1の幅Wf1から第3遮光部分30s3の幅を引いた値以下に設定できる。
図4(b)に表すように、角度φは、フレネル面20a2に入射光L3が入射する角度(入射角)である。角度φは、フレネル面20a2において屈折された屈折光L4の角度(屈折角)である。屈折率nは、空気中の光の屈折率である。屈折率nは、レンズ部20Bの光の屈折率である。
このような場合、フレネル面20a2に設けられた遮光部分30a2の幅W2は、以下の関係式(3)によって導き出される。
Figure 2016176981
レンズ部20Bのフレネル面20a2において発生した屈折光L4がレンズ部20Bのライズ面20b2で全反射する場合を考慮すると、遮光部分30a2の幅W2を以下の関係式(4)を満たすように設定する。ただし、幅Wf2は、レンズ部20Bのフレネル面20a2の幅である。
Figure 2016176981
また、互いに隣接したレンズ部20A及びレンズ部20Bの各々に遮光部30(第1遮光部分30s1から第3遮光部分30s3)を設ける場合、上記関係式(4)において、遮光部分30a2の幅W2は、レンズ部20Bにおけるフレネル面20a2の幅Wf2から第2遮光部分30s2の幅を引いた値以下に設定できる。
図4(a)及び図4(b)に表すように、遮光部分30a3は、遮光部分30a3の幅W3がレンズ部20Bのライズ面20b2の幅と略等しくなるように、ライズ面20b2に設けられている。遮光部分30a3は、ライズ面20b2を覆うようにライズ面20b2に設けても良い。
以下、フレネルレンズ1における光の経路について説明する。
図5に表すように、経路a及び経路bのように、光源(図示せず)からの光は、レンズ部20のライズ面20bに所定の角度で入射して全反射する。例えば、屈折光がライズ面20bに鋭角で入射すると、ライズ面20bを遮光処理していてもライズ面20bにおいて反射光が発生し易くなる。その後、経路cのように、反射光はレンズ部20のフレネル面20aに所定の角度で入射し、フレネル面20aにおいて屈折する。このような屈折光によって迷光が発生し、2重像が発生する要因となる。
また、経路dのように、光源からの光は、レンズ部20のフレネル面20aに所定の角度で入射する。その後、経路e及び経路fのように、フレネル面20aに入射した光は屈折し、レンズ部20のライズ面20bで全反射する。例えば、屈折光がライズ面20bに鋭角で入射すると、ライズ面20bを遮光処理していてもライズ面20bにおいて反射光が発生し易くなる。このような反射光によって迷光が発生し、2重像が発生する要因となる。
したがって、経路aから経路fを考慮すると、ライズ面20bにおいて発生する反射光によって迷光が発生し易い。
本実施形態のフレネルレンズ1においては、遮光部30は、ライズ面20bに設けられた第1遮光部分30s1と、ライズ面20bからレンズ部10側に位置するフレネル面20aの一端に設けられた第2遮光部分30s2と、ライズ面20bからレンズ部10と反対側に位置するフレネル面20aの一端に設けられた第3遮光部分30s3と、を有する。このような遮光部30によって、ライズ面20bの反射光による迷光の発生を抑制する。
本実施形態では、遮光部30は、第2遮光部分30s2及び第3遮光部分30s3の両方を有する。局所的な迷光の発生を抑制することを考慮すると、第2遮光部分30s2及び第3遮光部分30s3の少なくとも一方が遮光部30に設けられていれば良い。
本実施形態によれば、迷光の発生を抑制することができるフレネルレンズを提供する。
図6は、本実施形態に係るフレネルレンズの製造方法を例示するフローチャートである。
図7(a)及び図7(b)は、レーザによる遮光部の除去を説明する図である。
図7(a)は、図1(b)のようなフレネルレンズ1の断面図である。図7(b)は、フレネルレンズ1の正面図の一部を拡大した図である。
以下において、本実施形態に係るフレネルレンズの製造方法を説明する。
レンズ部10及びレンズ部20を有する基体5を形成する(ステップS110)。
複数のフレネル面20aと、隣接する複数のフレネル20a面同士の間に設けられたライズ面20bと、を有する基体5を形成する。
例えば、レンズ部10及びレンズ部20がアクリル樹脂やポリエチレン等の有機材料から形成される場合には、レンズ部10及びレンズ部20を有する基体5は、射出成型法、圧縮成形法、インプリント法等を用いて形成することができる。
例えば、レンズ部10及びレンズ部20がガラス等の無機材料から形成される場合には、レンズ部10及びレンズ部20を有する基体5は、溶融させたガラス等の無機材料をプレス成形型でプレスして形成することができる。
レンズ部20の表面に遮光部材31を形成する(ステップS120)。
複数のフレネル面20aと、複数のライズ面20bに遮光部材31を形成する。遮光部材31の一部が遮光部30に相当する。例えば、遮光部30がニッケル系材料を含む膜である場合、スパッタリング法等で複数のフレネル面20a及び複数のライズ面20bに遮光膜を形成する。例えば、スパッタリング装置を用いて、複数のフレネル面20a及び複数のライズ面20bにニッケル系材料を含む膜を成膜する。
例えば、遮光部30が、ニッケル系材料膜とカーボンを含む膜を有する多層膜である場合、スパッタリング装置を用いて、複数のフレネル面20a及び複数のライズ面20bにニッケル系材料を含む膜を成膜した後、SiO膜を成膜することができる。スパッタリング装置のガス圧及び出力を変えることで、各膜厚を制御することができる。
遮光部材31の一部を除去して遮光部30を形成する(ステップS130)。
複数のフレネル面20a及び複数のライズ面20bに形成された遮光部材31の一部を除去する。例えば、レーザ光を照射して複数のフレネル面20a及び複数のライズ面20bに照射して遮光部材31の一部を除去する。照射するレーザ光としては、遮光部材31を除去し得る種々のレーザ光を用いることができる。
例えば、フレネルレンズ1の光軸1Aに平行な方向から短パルスレーザを照射して遮光部材31の一部を除去する。遮光部材31に照射する短パルスレーザとして、例えば、ピコ秒レーザやフェムト秒レーザ等の短パルスレーザを用いることができる。ピコ秒レーザやフェムト秒レーザ等の短パルスレーザは、パルス幅が短いので、高いピーク出力を得ることができる。高いピーク出力によって、照射対象の遮光部材31に対して非線形吸収を引き起こし、照射対象の周辺の熱影響による損傷(例えば、照射対象の周辺のおける剥離、変質及びクラック)を抑制することができる。
例えば、ピコ秒レーザを用いる場合、紫外光ピコ秒レーザ、赤外光ピコ秒レーザ、又は、可視光ピコ秒レーザから選択することができる。紫外光ピコ秒レーザは、スポットサイズが小さいので、照射対象の周辺の熱影響を少なくして精密加工を行うことができる。また、赤外光ピコ秒レーザ、又は、可視光ピコ秒レーザは、紫外光ピコ秒レーザに比べて高い出力を得ることができるので、処理速度を高くすることができる。
図7(a)に表すように、レーザ光源(図示せず)等より遮光部材31にレーザ光Rを照射して除去する。レーザ光Rは、例えば、フレネルレンズ1の光軸1Aの近傍から照射されるようにする。
図7(b)に表すように、レーザ光Rで遮光部材31を除去することで遮光部材31間にフレネル面20aが露出する。
複数のフレネル面20a及び複数のライズ面20bに形成された遮光部材31の一部を除去することで、フレネルレンズ1に遮光部30が形成される。つまり、図3で示したような遮光部30がフレネルレンズ1に設けられる。
本実施形態によれば、迷光の発生を抑制することができるフレネルレンズの製造方法を提供する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…フレネルレンズ、 1A…光軸、 1a…第1面、 1b…第2面、 1c…中心、 5…基体、 10、20、20A、20B…レンズ部、 20a、20a1、20a2…フレネル面、 20b、20b1、20b2…ライズ面、 20c1、20c2…交差部、 30…遮光部、 30s1〜30s3…第1遮光部分〜第3遮光部分、 30a1〜30a3…遮光部分、 31…遮光部材、 a〜f…経路、 r…半径、 θ〜θ、φ〜φ…角度、 L1〜L4…光、 P、W1〜W3、Wf1、Wf2…幅、 R…レーザ光

Claims (8)

  1. 第1レンズ部と、
    前記第1レンズ部に隣接し、複数のフレネル面と、隣接する前記複数のフレネル面同士の間に設けられたライズ面と、を有する第2レンズ部と、
    前記第2レンズ部に設けられた遮光部と、
    を備え、
    前記遮光部は、前記ライズ面に設けられた第1遮光部分と、前記ライズ面から第1レンズ部側に位置する第1フレネル面上であって、前記ライズ面と前記第1フレネル面の交差部の近傍に設けられた第2遮光部分と、を有するフレネルレンズ。
  2. 前記ライズ面から第1レンズ部側と反対側に隣接するライズ面の間隔をP、前記第1フレネル面の傾斜角度をθ、前記ライズ面から第1レンズ部側と反対側に位置する第2フレネル面の傾斜角度をθ、前記第2フレネル面と前記ライズ面との交差部における光の入射角をφ、前記第1フレネル面の幅をWf1とした場合、前記第2遮光部分の幅W1は、以下の式を満足する請求項1記載のフレネルレンズ。
    Figure 2016176981
  3. 前記遮光部は、前記ライズ面から第1レンズ部側と反対側に位置する第2フレネル面上であって、前記ライズ面と前記第2フレネル面の交差部の近傍に設けられた第3遮光部分を有する請求項1または2に記載のフレネルレンズ。
  4. 前記第2フレネル面における光の入射角をφ、空気中の光の屈折率をn、前記第2レンズ部の光の屈折率をn、前記第2フレネル面の幅をWf2とした場合、前記第3遮光部分の幅W2は、以下の式を満足する請求項3記載のフレネルレンズ。
    Figure 2016176981
  5. 前記第1遮光部分は、前記第2遮光部分及び前記第3遮光部分につながっている請求項4記載のフレネルレンズ。
  6. 第1レンズ部と、前記第1レンズ部に隣接し、複数のフレネル面、及び、隣接する前記複数のフレネル面同士の間に設けられたライズ面を有する第2レンズ部と、を有する基体において、前記第2レンズ部の表面に遮光部材を形成する工程と、
    前記遮光部材の一部を除去して第1遮光部分及び第2遮光部分を有する遮光部を形成する工程と、
    を備え、
    前記第1遮光部分は、前記ライズ面に形成され、
    前記第2遮光部分は、前記ライズ面から第1レンズ部側に位置する第1フレネル面上であって、前記ライズ面と前記第1フレネル面の交差部の近傍に形成され、
    前記ライズ面から第1レンズ部側と反対側に隣接するライズ面の間隔をP、前記第1フレネル面の傾斜角度をθ、前記ライズ面から第1レンズ部側と反対側に位置する第2フレネル面の傾斜角度をθ、前記第2フレネル面と前記ライズ面との交差部における光の入射角をφ、前記第1フレネル面の幅をWf1とした場合、前記第2遮光部分の幅W1は、以下の式を満足するフレネルレンズの製造方法。
    Figure 2016176981
  7. 前記遮光部を形成する工程において、前記遮光部材の一部を除去して、前記第2フレネル面上であって、前記ライズ面と前記第2フレネル面の交差部の近傍に第3遮光部分を形成し、
    前記第2フレネル面における光の入射角をφ、空気中の光の屈折率をn、前記第2レンズ部の光の屈折率をn、前記第2フレネル面の幅をWf2とした場合、前記第3遮光部分の幅W2は、以下の式を満足する請求項6記載のフレネルレンズの製造方法。
    Figure 2016176981
  8. 前記遮光部を形成する工程において、短パルスレーザを用いて前記遮光部材の一部を除去する請求項6または7に記載のフレネルレンズの製造方法。
JP2015054871A 2015-03-18 2015-03-18 フレネルレンズ及びその製造方法 Pending JP2016176981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054871A JP2016176981A (ja) 2015-03-18 2015-03-18 フレネルレンズ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054871A JP2016176981A (ja) 2015-03-18 2015-03-18 フレネルレンズ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016176981A true JP2016176981A (ja) 2016-10-06

Family

ID=57069141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015054871A Pending JP2016176981A (ja) 2015-03-18 2015-03-18 フレネルレンズ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016176981A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017126353A1 (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 フレネルレンズ、フレネルレンズユニット及びヘッドアップディスプレイ
WO2020021916A1 (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 株式会社ニコン 接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ
WO2021090129A1 (en) * 2019-11-08 2021-05-14 3M Innovative Properties Company Optical system including light control film and fresnel lens
CN113740944A (zh) * 2021-09-06 2021-12-03 京东方科技集团股份有限公司 菲涅尔透镜、菲涅尔透镜组件及虚拟现实显示装置
CN114859450A (zh) * 2022-05-23 2022-08-05 京东方科技集团股份有限公司 菲涅尔透镜组及虚拟现实装置
WO2023246617A1 (zh) * 2022-06-22 2023-12-28 华为技术有限公司 菲涅尔膜及其制备方法、光学检测模组、可穿戴设备
US12004410B2 (en) 2020-10-29 2024-06-04 3M Innovative Properties Company Optical system including light control film and fresnel lens

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997001115A1 (en) * 1995-06-13 1997-01-09 Van Der Beek, Janco, Jan, Wigbold Fresnel lens
JPH0943405A (ja) * 1995-07-25 1997-02-14 Nissan Motor Co Ltd フレネルレンズ
JP2005081420A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Sony Corp 薄膜形成及び除去装置、薄膜形成及び除去方法
JP2014003302A (ja) * 2012-05-18 2014-01-09 Tohoku Univ 配線形成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997001115A1 (en) * 1995-06-13 1997-01-09 Van Der Beek, Janco, Jan, Wigbold Fresnel lens
JPH0943405A (ja) * 1995-07-25 1997-02-14 Nissan Motor Co Ltd フレネルレンズ
JP2005081420A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Sony Corp 薄膜形成及び除去装置、薄膜形成及び除去方法
JP2014003302A (ja) * 2012-05-18 2014-01-09 Tohoku Univ 配線形成方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017129753A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 フレネルレンズ及びヘッドアップディスプレイ
US10670780B2 (en) 2016-01-20 2020-06-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Fresnel lens, Fresnel lens unit, and head-up display
WO2017126353A1 (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 フレネルレンズ、フレネルレンズユニット及びヘッドアップディスプレイ
WO2020021916A1 (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 株式会社ニコン 接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ
JPWO2020021916A1 (ja) * 2018-07-24 2021-06-24 株式会社ニコン 接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ
JP6996631B2 (ja) 2018-07-24 2022-01-17 株式会社ニコン 接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ
WO2021090129A1 (en) * 2019-11-08 2021-05-14 3M Innovative Properties Company Optical system including light control film and fresnel lens
US12004410B2 (en) 2020-10-29 2024-06-04 3M Innovative Properties Company Optical system including light control film and fresnel lens
CN113740944A (zh) * 2021-09-06 2021-12-03 京东方科技集团股份有限公司 菲涅尔透镜、菲涅尔透镜组件及虚拟现实显示装置
WO2023226653A1 (zh) * 2022-05-23 2023-11-30 京东方科技集团股份有限公司 光学组件及其制造方法和虚拟现实装置
CN114859450B (zh) * 2022-05-23 2024-05-24 京东方科技集团股份有限公司 菲涅尔透镜组及虚拟现实装置
CN114859450A (zh) * 2022-05-23 2022-08-05 京东方科技集团股份有限公司 菲涅尔透镜组及虚拟现实装置
WO2023246617A1 (zh) * 2022-06-22 2023-12-28 华为技术有限公司 菲涅尔膜及其制备方法、光学检测模组、可穿戴设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016176981A (ja) フレネルレンズ及びその製造方法
TWI591376B (zh) 成像鏡頭及電子裝置
TWI614518B (zh) 成像鏡頭及電子裝置
KR101252916B1 (ko) 결상 광학계 및 그것을 이용한 촬상 장치
CN203786376U (zh) F-θ物镜
JP5777353B2 (ja) 回折光学素子、光学系、及び、光学機器
JP2013250330A5 (ja)
WO2007018149A1 (ja) 撮像光学系
JP2008276059A (ja) 光学素子およびそれを有する光学系
JP2016170353A (ja) 光学系および撮像システム
JP2009031415A (ja) 光学素子
US20190187416A1 (en) F-theta lens having diffractive optical element and optical system including the f-theta lens
JP2015176016A (ja) レンズアッシー
JP2009028952A (ja) 光学素子の製造方法
JP6430206B2 (ja) カメラモジュール
WO2019042339A1 (zh) 一种适于在激光加工工艺中使用的F-theta镜头
JP2016015479A (ja) 光学素子
JP2017173593A (ja) 光学部材およびその製造方法
JP4598379B2 (ja) 絞り構造体およびこれを備えた複合レンズ装置
JP2005010442A (ja) 樹脂性光学部品およびその製造方法
JP2013114103A (ja) 光学系および光学機器
JPWO2011024573A1 (ja) 撮像装置
JP6474623B2 (ja) パターニング方法、およびパターニング加工物品
JP2016033632A (ja) 光学素子
JP6312260B2 (ja) 光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160923

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180302