JP6996631B2 - 接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Description

本発明は、接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイに関する。
例えば、特許文献1には、接眼光学系を備えるヘッドマウントディスプレイが開示されている。このような接眼光学系においては、薄型化、軽量化、広角化を図り、収差を良好に補正するため、フレネルレンズが用いられつつある。しかしながら、従来のフレネルレンズではフレアが発生し易かった。
特開2015-49305号公報
第1の態様に係る接眼光学系は、観察物体側のレンズ面に形成された複数のフレネル輪帯を有するフレネルレンズを備え、前記複数のフレネル輪帯は、前記フレネルレンズの中心軸に対して回転対称な形状を有する非球面に沿って同心円状に並んで配置され、前記非球面が次式を用いて表され、
Figure 0006996631000001
但し、Z d :前記フレネルレンズの中心軸からの距離yにおける前記非球面のサグ量
d :基準球面の曲率半径
d :コーニック定数
2i :(2×i)次の非球面係数
以下の条件式を満足する。
0<PAE1/PAC1≦0.50
d ≦-5.0
但し、PAE1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以上の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の平均ピッチ
PAC1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯を除いた、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の平均ピッチ
第2の態様に係るヘッドマウントディスプレイは、画像を表示可能な画像表示部と、前記画像表示部に表示された画像を観察するための接眼光学系とを備え、前記接眼光学系が第1の態様に係る接眼光学系である。
第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第1実施例に係る接眼光学系のフレネルレンズの形状を示す拡大図である。 第1実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第1実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第1実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。 第1実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。 第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第2実施例に係る接眼光学系のフレネルレンズの形状を示す拡大図である。 第2実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第2実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第2実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。 第2実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。 第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第3実施例に係る接眼光学系のフレネルレンズの形状を示す拡大図である。 第3実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第3実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第3実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。 第3実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。 第4実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第4実施例に係る接眼光学系のフレネルレンズの形状を示す拡大図である。 第4実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第4実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第4実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。 第4実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。 第5実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第5実施例に係る接眼光学系のフレネルレンズの形状を示す拡大図である。 第5実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第5実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第5実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。 第5実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。 本実施形態のフレネルレンズと従来のフレネルレンズとの比較図である。 (A)はフレアを測定する測定装置の概略図であり、(B)はフレネル輪帯の一部を示す断面図である。 ヘッドマウントディスプレイの外観図である。
以下、本実施形態の接眼光学系、およびヘッドマウントディスプレイについて図を参照して説明する。本実施形態に係る接眼光学系ELの一例としての接眼光学系EL(1)は、図1に示すように、観察物体側のレンズ面に形成された複数のフレネル輪帯FRを有するフレネルレンズL1を備えて構成される。本実施形態に係る接眼光学系ELは、図7に示す接眼光学系EL(2)でも良く、図13に示す接眼光学系EL(3)でも良く、図19に示す接眼光学系EL(4)でも良く、図25に示す接眼光学系EL(5)でも良い。
例えば、図31に示すように、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)は、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円盤状に形成される。第1フレネル輪帯FR(1)は、非球面形状のフレネル面部FRa(1)を有している。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円環状に形成される。2番目以降のフレネル輪帯FRは、非球面形状のフレネル面部FRaと、段差壁状の壁面部FRbとを有している。なお、第1フレネル輪帯FR(1)は、輪帯状(円環状)ではない形状(円盤状)に形成されているが、本実施形態では、第1フレネル輪帯FR(1)も複数のフレネル輪帯FR中に含まれるものとする。図31および、後述する図2、図8、図14、図20、図26において、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目および3番目のフレネル輪帯(第2フレネル輪帯FR(2)および第3フレネル輪帯FR(3))におけるフレネル面部FRaおよび壁面部FRbの符号を図示し、4番目以降のフレネル輪帯FRにおけるフレネル面部FRaおよび壁面部FRbの符号の図示を省略している。
複数のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸に対して回転対称な形状を有する非球面(以下便宜上、配置基準非球面と称する場合がある)に沿って同心円状に並んで配置される。例えば、各フレネル輪帯FRの頂部が、フレネルレンズL1の中心軸に対して回転対称な非球面に沿って並んで配置される。また例えば、隣り合うフレネル輪帯FRの境界に形成される谷部が、フレネルレンズL1の中心軸に対して回転対称な非球面に沿って並んで配置されてもよい。
各フレネル輪帯FRのフレネル面部FRaの形状は、所望の光学性能が得られる非球面レンズ(例えば、図31の二点鎖線を参照)を構成する非球面(以下便宜上、形状基準非球面と称する)を輪帯状に分割した分割面の形状である。これにより、通常の非球面レンズよりも薄いフレネルレンズL1を得ることが可能になる。本実施形態において、複数のフレネル輪帯FRは、従来のフレネルレンズ(例えば、図31の二点鎖線を参照)のように中心軸に対して垂直な平面ではなく、平面の曲率よりも大きくて形状基準非球面(フレネル面部FRa)の曲率よりも小さい中間の曲率を有する非球面(配置基準非球面)に沿って配置される。これにより、従来のフレネルレンズと比較して、フレネルレンズL1が厚くなるのを抑えつつ、複数のフレネル輪帯FRの径方向のピッチ(頂部の間隔)を、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分でより大きくすることができる。すなわち、従来のフレネルレンズと比較して、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分における、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数を少なくすることができる。そのため、ヘッドマウントディスプレイの使用時に視認されることが多い、視野中心部(すなわち、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分)で発生するフレアを低減させることが可能になる。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(1)を満足することが好ましい。
0<PAE1/PAC1≦0.50 ・・・(1)
但し、PAE1:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以上の部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチ
PAC1:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)を除いた、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチ
条件式(1)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチに対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以上の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチの比を規定する条件式である。条件式(1)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが大きくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることができる。
条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが小さくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を好ましくは0.45としてもよい。フレネルレンズL1の作製が困難になるのを避けるため、条件式(1)の下限値を好ましくは0.30以上としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(2)を満足してもよい。
0<PAE2/PAC1≦0.55 ・・・(2)
但し、PAE2:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~22.5mmの部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチ
条件式(2)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチに対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~22.5mmの部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチの比を規定する条件式である。条件式(2)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが大きくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることができる。
条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが小さくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を好ましくは0.51としてもよい。フレネルレンズL1の作製が困難になるのを避けるため、条件式(2)の下限値を好ましくは0.30以上としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(3)を満足してもよい。
0<PAE3/PAC1≦0.60 ・・・(3)
但し、PAE3:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~20mmの部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチ
条件式(3)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチに対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~20mmの部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチの比を規定する条件式である。条件式(3)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが大きくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることができる。
条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが小さくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を好ましくは0.55としてもよい。フレネルレンズL1の作製が困難になるのを避けるため、条件式(3)の下限値を好ましくは0.30以上としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(4)を満足してもよい。
PAC1≧1.0[mm] ・・・(4)
条件式(4)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチを規定する条件式である。条件式(4)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが大きくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることができる。
条件式(4)の対応値が下限値を下回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向の平均ピッチが小さくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を好ましくは1.5[mm]としてもよい。フレネルレンズL1が大型化するのを避けるため、条件式(4)の上限値を好ましくは3.5[mm]以下としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(5)を満足してもよい。
PMX1/PMN1≧10.0 ・・・(5)
但し、PMX1:複数のフレネル輪帯FRの径方向の最大ピッチ
PMN1:複数のフレネル輪帯FRの径方向の最小ピッチ
条件式(5)は、複数のフレネル輪帯FRの径方向の最小ピッチに対する、複数のフレネル輪帯FRの径方向の最大ピッチの比を規定する条件式である。フレネル輪帯FRの径方向のピッチは、フレネルレンズL1の中心軸側に位置するほど相対的に大きくなる。条件式(5)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分において、フレネル輪帯FRの径方向のピッチが大きくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。
条件式(5)の対応値が下限値を下回ると、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分において、フレネル輪帯FRの径方向のピッチが小さくなり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の下限値を好ましくは15.0としてもよい。フレネルレンズL1の作製が困難になるのを避けるため、条件式(5)の上限値を好ましくは35.5以下としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(6)を満足してもよい。
1<PMX2/PMN2≦7.5 ・・・(6)
但し、PMX2:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最大ピッチ
PMN2:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最小ピッチ
条件式(6)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最小ピッチに対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最大ピッチの比を規定する条件式である。条件式(6)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向のピッチの変化が緩やかになり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。
条件式(6)の対応値が上限値を上回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向のピッチの変化が急になり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(6)の上限値を好ましくは6.5としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(7)を満足してもよい。
1<PMX3/PMN3≦2.5 ・・・(7)
但し、PMX3:複数のフレネル輪帯FRのうち、第1フレネル輪帯FR(1)を除いた、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最大ピッチ
PMN3:複数のフレネル輪帯FRのうち、第1フレネル輪帯FR(1)を除いた、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最小ピッチ
条件式(7)は、第1フレネル輪帯FR(1)を除いた場合における、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最小ピッチに対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの径方向の最大ピッチの比を規定する条件式である。条件式(7)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向のピッチの変化が緩やかになり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が少なくなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。
条件式(7)の対応値が上限値を上回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分において、フレネル輪帯FRの径方向のピッチの変化が急になり、フレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が多くなる。そのため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(7)の上限値を好ましくは2.0としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(8)を満足してもよい。
QE1/QC1≧2.0 ・・・(8)
但し、QE1:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~22.5mmの部分に形成されたフレネル輪帯FRの数
QC1:複数のフレネル輪帯FRのうち、第1フレネル輪帯FR(1)を除いた、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの数
条件式(8)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの数に対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~22.5mmの部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの数を規定する条件式である。条件式(8)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分におけるフレネル輪帯FRの数が少なくなるため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることができる。
条件式(8)の対応値が下限値を下回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分におけるフレネル輪帯FRの数が多くなるため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(8)の下限値を好ましくは2.5としてもよい。フレネルレンズL1の作製が困難になるのを避けるため、条件式(8)の上限値を好ましくは5.0以下としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(9)を満足してもよい。
QE2/QC1≧1.0 ・・・(9)
但し、QE2:複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~20mmの部分に形成されたフレネル輪帯FRの数
QC1:複数のフレネル輪帯FRのうち、第1フレネル輪帯FR(1)を除いた、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯FRの数
条件式(9)は、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの数に対する、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm~20mmの部分に並んで形成されたフレネル輪帯FRの数を規定する条件式である。条件式(9)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分におけるフレネル輪帯FRの数が少なくなるため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることができる。
条件式(9)の対応値が下限値を下回ると、フレネルレンズL1の中心軸から半径15mm以下の部分におけるフレネル輪帯FRの数が多くなるため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(9)の下限値を好ましくは1.5としてもよい。フレネルレンズL1の作製が困難になるのを避けるため、条件式(9)の上限値を好ましくは3.0以下としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、複数のフレネル輪帯FRにおける壁面部FRbは、フレネルレンズL1の中心軸に対して平行に延びているが、これに限られるものではない。例えば図32(B)に示すように、フレネル輪帯FRの壁面部FRbは、(フレネルレンズL1の中心軸に対して)フレネル面部FRaが傾斜する向きと反対側の向きに傾斜してもよい。これにより、フレネル輪帯FRにおけるフレネル面部FRaに入射した光が壁面部FRbに到達し難くなるため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、複数のフレネル輪帯FRにおける壁面部FRbに不図示の遮光部材が設けられてもよい。これにより、フレネル輪帯FRにおけるフレネル面部FRaに入射した光が壁面部FRbに到達しても、遮光部材により遮光されるため、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。フレネル輪帯FRの壁面部FRbに設けられる遮光部材として、例えば、壁面部FRbに塗布可能な硬化型アクリルウレタン塗料、フタル酸樹脂エナメル塗料等の黒色合成樹脂を用いた塗料が挙げられる。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、各フレネル輪帯FRの頂部が配置される非球面(配置基準非球面)は、次式(A)を用いて表される。
Figure 0006996631000002
但し、Zd:フレネルレンズL1の中心軸からの距離yにおける配置基準非球面の(フレネルレンズL1の中心軸方向の)サグ量
d:配置基準非球面における基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)
d:配置基準非球面のコーニック定数
2i:(2×i)次の非球面係数
また、フレネル輪帯FRにおけるフレネル面部FRaのベースとなる形状基準非球面は、次式(B)を用いて表される。
Figure 0006996631000003
但し、Zr:フレネルレンズL1の中心軸からの距離yにおける形状基準非球面の(フレネルレンズL1の中心軸方向の)サグ量
r:形状基準非球面における基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)
r:形状基準非球面のコーニック定数
2i:(2×i)次の非球面係数
ここで、配置基準非球面のサグ量Zdと、形状基準非球面のサグ量Zrとの関係について、次式(C)を用いて定義することが可能である。
Figure 0006996631000004
但し、Sg:フレネル輪帯FRにおける壁面部FRbの中心軸方向の長さ
q:式(C)の左辺における除算の商
m:式(C)の左辺における除算の剰余
そして、フレネル輪帯FRにおけるフレネル面部FRaは、式(A)~(C)に基づいて、次式(D)を用いて表される。なお、図31および、後述する図2、図8、図14、図20、図26において、非球面の頂点を通る接平面(基準面)からアイポイント側へ進む方向の値にマイナス(-)の符号を付して、フレネル面部FRaのサグ量Zf(配置基準非球面のサグ量Zdおよび形状基準非球面のサグ量Zr)を示している。
Figure 0006996631000005
但し、Zf:フレネルレンズL1の中心軸からの距離yにおけるフレネル面部FRaの(フレネルレンズL1の中心軸方向の)サグ量
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(10)を満足してもよい。
d≦-5.0 ・・・(10)
条件式(10)は、複数のフレネル輪帯FRが配置される非球面(配置基準非球面)の式(A)におけるコーニック定数を規定する条件式である。条件式(10)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。
条件式(10)の対応値が上限値を上回ると、フレネルレンズL1の中心軸に近い領域におけるフレネル輪帯FRの不連続部(壁面部FRb)の数が増えるため、好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(10)の上限値を好ましくは-10.0としてもよい。フレアの低減が困難になるのを避けるため、条件式(10)の下限値を好ましくは-30.0以上としてもよい。
本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(11)を満足してもよい。
d<kr ・・・(11)
条件式(11)は、配置基準非球面におけるコーニック定数と、形状基準非球面におけるコーニック定数との関係を規定する条件式である。条件式(11)を満足することで、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させることが可能になる。
なお、各フレネル輪帯FRの頂部が配置基準非球面に沿って並んで配置される場合に限らず、各フレネル輪帯FRの谷部が配置基準非球面に沿って並んで配置される場合であっても、式(A)に基づいて配置基準非球面を表すことが可能である。フレネル輪帯FRの壁面部FRbがフレネルレンズL1の中心軸に対して平行に延びる場合に限らず、フレネル輪帯FRの壁面部FRbがフレネルレンズL1の中心軸に対して傾斜する場合であっても、式(A)に基づいて、配置基準非球面を表すことが可能である。フレネル輪帯FRにおける壁面部FRbの中心軸方向の長さSgは、一定の値としているが、フレネル輪帯FRごとに異なる値であってもよい。また、フレネルレンズL1の外径は、直径30mm~75mmであることが望ましい。
本実施形態のヘッドマウントディスプレイは、上述した構成の接眼光学系を備えて構成される。その具体例として、上記接眼光学系ELを備えたヘッドマウントディスプレイを図33に基づいて説明する。図33に示すヘッドマウントディスプレイ1は、使用者の頭部に固定された状態で使用される。ヘッドマウントディスプレイ1は、画像表示部11と、接眼光学系EL(図33においては不図示)と、これらを収容するハウジング12とを有して構成される。また、ハウジング12の左右側部に、使用者に音声情報を提供するためのスピーカ14が配設される。また、ハウジング12の後部に、ハウジング12を使用者の頭部に固定するためのバンド16が取り付けられる。
画像表示部11および接眼光学系ELは、ハウジング12が使用者の頭部に固定された状態で、使用者の眼と対向して配置されるように構成される。画像表示部11は、詳細な図示を省略するが、例えば液晶表示素子等を用いて構成される。また、接眼光学系ELは、使用者の両眼に対応して2組設けられる。このようなヘッドマウントディスプレイ1において、画像表示部11が所定の画像を表示すると、画像表示部11からの光が接眼光学系ELを透過して使用者の眼に達する。これにより、使用者は、接眼光学系ELを介して画像表示部11で表示される画像を見ることができる。以上の構成によれば、接眼光学系ELを搭載することにより、薄型でありながら、広い視野角を有して、非点収差等の諸収差が良好に補正されたヘッドマウントディスプレイを得ることが可能になる。
なお、画像表示部11が表示する画像は、静止画であってよいし動画であってもよい。また、画像表示部11は、右眼用の視差画像と左眼用の視差画像とをそれぞれ表示し、使用者が接眼光学系ELを介して当該視差画像を見ることにより立体画像として認識されるように構成されていてもよい。また、画像表示部11は、ハウジング12と一体的に設けられる構成に限られるものではない。例えば、ハウジングと別体に設けられて画像を表示可能な携帯端末等を、画像表示部としてハウジングに装着して用いる構成であってもよい。
以下、本実施形態の実施例に係る接眼光学系ELを図面に基づいて説明する。図1、図7、図13、図19、および図25は、第1~第5実施例に係る接眼光学系EL{EL(1)~EL(5)}のレンズ構成を示す図である。図2、図8、図14、図20、および図26は第1~第5実施例に係る接眼光学系EL{EL(1)~EL(5)}のフレネルレンズL1の形状を示す拡大図である。
これら図1、図2、図7、図8、図13、図14、図19、図20、図25および図26において、各レンズを符号Lと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、それぞれ表している。この場合において、符号、数字の種類および数が多くなって煩雑化するのを防止するため、実施例毎にそれぞれ独立して符号と数字の組み合わせを用いてレンズ群等を表している。このため、実施例間で同一の符号と数字の組み合わせが用いられていても、同一の構成であることを意味するものでは無い。
以下に表1~表5を示すが、この内、表1は第1実施例、表2は第2実施例、表3は第3実施例、表4は第4実施例、表5は第5実施例における諸元の値を示す表である。各実施例では収差特性の算出対象として、d線(波長λ=587.6nm)、e線(波長λ=546.1nm)、g線(波長λ=435.8nm)、C線(波長λ=656.3nm)、F線(波長λ=486.1nm)を選んでいる。
各表の[諸元データ]において、fは接眼光学系の焦点距離を、ωは視野角(単位は「°」)を、ERはアイレリーフを、TLは接眼光学系の全長(アイポイントから画像表示部(観察物体)までの距離)を、DAはフレネルレンズの外径をそれぞれ示す。また、[諸元データ]において示す、PAC1、PAE1、PAE2、およびPAE3は、上述の実施形態で説明したものと同じである。[諸元データ]において示す、PMX1、PMN1、PMX2、PMN2、PMX3、およびPMN3は、上述の実施形態で説明したものと同じである。[諸元データ]において示す、QC1、QE1、およびQE2は、上述の実施形態で説明したものと同じである。
[レンズデータ]において、面番号はアイポイント側から数えた各レンズ面の番号を、Rは各レンズ面の曲率半径を、Dは各レンズ面の間隔を、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率を、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示す。なお、第1カラム(面番号)の右に付した*aは、そのレンズ面が非球面であることを示す。第1カラム(面番号)の右に付した*bは、そのレンズ面が非球面形状のフレネル面(フレネル輪帯FRのフレネル面部)であることを示す。曲率半径の「∞」は平面又は開口を示し、空気の屈折率nd=1.0000の記載は省略している。
[非球面データ]において、該当するレンズ面が非球面形状のフレネル面である場合、配置基準非球面について前述した式(A)の非球面係数および、形状基準非球面について前述した式(B)の非球面係数を示す。該当するレンズ面が一般的な非球面である場合、次式(E)を用いて表される非球面係数を示す。
Figure 0006996631000006
但し、Z:レンズの中心軸からの距離yにおける非球面の(レンズの中心軸方向の)サグ量
R:非球面における基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)
k:非球面のコーニック定数
2i:(2×i)次の非球面係数
また、[非球面データ]において、「E-n」は「×10-n」を示す。例えば、「1.234E-05」は「1.234×10-5」を示す。[フレネルデータ]において、「輪帯」はフレネルレンズの中心軸から数えたフレネル輪帯の順番を示す。「谷座標y」は「輪帯」の示す順番(N)-(N+1)に対応する第(N)フレネル輪帯と第(N+1)フレネル輪帯との境界に形成される谷部のフレネルレンズの中心軸からの距離を示す。「谷座標z」は第(N)フレネル輪帯と第(N+1)フレネル輪帯との境界に形成される谷部の(フレネルレンズの中心軸方向の)サグ量を示す。「山座標y」は第(N+1)フレネル輪帯の頂部のフレネルレンズの中心軸からの距離を示す。「山座標z」は第(N+1)フレネル輪帯の頂部の(フレネルレンズの中心軸方向の)サグ量を示す。「ピッチ」は第(N)フレネル輪帯と第(N+1)フレネル輪帯との間の径方向(y方向)のピッチを示す。[条件式対応値]には、各条件式の対応値をそれぞれ示す。
なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径R、その他の長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での重複する説明は省略する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1~図6および表1を用いて説明する。各実施例の接眼光学系は、画像表示部11で表示される画像を観察するための接眼光学系として用いられるものである。図1は、本実施形態の第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す図である。第1実施例に係る接眼光学系EL(1)は、正の屈折力を有する両凸形状のフレネルレンズL1から構成される。
フレネルレンズL1におけるアイポイントEP側のレンズ面に、非球面が形成される。フレネルレンズL1における画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に、複数のフレネル輪帯FRが形成される。図2に示すように、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)は、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円盤状に形成される。第1フレネル輪帯FR(1)は、非球面形状のフレネル面部FRa(1)を有している。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円環状に形成される。2番目以降のフレネル輪帯FRは、非球面形状のフレネル面部FRaと、段差壁状の壁面部FRbとを有している。各フレネル輪帯FRの頂部が、前述の配置基準非球面に沿って並んで配置される。
以下の表1に、第1実施例に係る接眼光学系の諸元の値を掲げる。
(表1)
[諸元データ]
f=41.65
ω=±55°
ER=14.30
TL=68.91
DA=66.00
PAC1=2.02
PAE1=0.69
PAE2=0.96
PAE3=1.11
PMX1=9.60
PMN1=0.45
PMX2=9.60
PMN2=1.70
PMX3=2.34
PMN3=1.70
QC1=2
QE1=9
QE2=5
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1*a 86.8649804 15.40 57.07 1.4929
2*b -25.30952683 39.21
[非球面データ]
第1面
k=-2.29
C4=0.00E+00,C6=-2.62E-09,C8=4.41E-12,C10=-2.34E-15,C12=2.14E-19
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第2面(配置基準非球面)
kd=-12.45
A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
第2面(形状基準非球面)
kr=-1.48
B4=0.00E+00,B6=-8.98E-09,B8=1.22E-11,B10=-4.89E-15,B12=0.00E+00
B14=0.00E+00,B16=0.00E+00,B18=0.00E+00,B20=0.00E+00
[フレネルデータ]
輪帯 谷座標y 谷座標z 山座標y 山座標z ピッチ
1-2 9.6008 -1.7968 9.6508 -1.4153 9.60
2-3 11.9393 -2.3659 11.9987 -1.9932 2.34
3-4 13.6438 -2.8019 13.7094 -2.4363 1.70
4-5 15.0395 -3.1685 15.1095 -2.8090 1.40
5-6 16.2448 -3.4906 16.3183 -3.1364 1.21
6-7 17.3188 -3.7810 17.3950 -3.4317 1.07
7-8 18.2956 -4.0477 18.3740 -3.7028 0.98
8-9 19.1974 -4.2956 19.2776 -3.9547 0.90
9-10 20.0394 -4.5284 20.1210 -4.1912 0.84
10-11 20.8326 -4.7489 20.9153 -4.4150 0.79
11-12 21.5853 -4.9589 21.6690 -4.6280 0.75
12-13 22.3040 -5.1602 22.3884 -4.8320 0.72
13-14 22.9938 -5.3541 23.0788 -5.0283 0.69
14-15 23.6589 -5.5414 23.7443 -5.2179 0.67
15-16 24.3027 -5.7232 24.3883 -5.4016 0.64
16-17 24.9279 -5.9002 25.0137 -5.5803 0.63
17-18 25.5369 -6.0729 25.6227 -5.7545 0.61
18-19 26.1316 -6.2419 26.2174 -5.9248 0.59
19-20 26.7136 -6.4076 26.7993 -6.0915 0.58
20-21 27.2842 -6.5702 27.3696 -6.2551 0.57
21-22 27.8444 -6.7301 27.9294 -6.4158 0.56
22-23 28.3948 -6.8874 28.4793 -6.5737 0.55
23-24 28.9358 -7.0422 29.0198 -6.7291 0.54
24-25 29.4676 -7.1946 29.5510 -6.8819 0.53
25-26 29.9900 -7.3444 30.0726 -7.0321 0.52
26-27 30.5026 -7.4916 30.5844 -7.1796 0.51
27-28 31.0048 -7.6359 31.0856 -7.3243 0.50
28-29 31.4957 -7.7771 31.5754 -7.4659 0.49
29-30 31.9743 -7.9148 32.0528 -7.6041 0.48
30-31 32.4394 -8.0488 32.5166 -7.7387 0.47
31-32 32.8900 -8.1787 32.9658 -7.8692 0.45
[条件式対応値]
条件式(1) PAE1/PAC1=0.34
条件式(2) PAE2/PAC1=0.48
条件式(3) PAE3/PAC1=0.45
条件式(4) PAC1=2.02
条件式(5) PMX1/PMN1=21.31
条件式(6) PMX2/PMN2=5.63
条件式(7) PMX3/PMN3=1.37
条件式(8) QE1/QC1=4.5
条件式(9) QE2/QC1=2.5
条件式(10) kd=-12.45
条件式(11) kr=-1.48(>kd
図3は、第1実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図4は、第1実施例に係る接眼光学系の横収差図である。図5は、第1実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。各収差図において、dはd線(波長λ=587.6nm)、eはe線(波長λ=546.1nm)、gはg線(波長λ=435.8nm)、CはC線(波長λ=656.3nm)、FはF線(波長λ=486.1nm)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。横収差図において、RFHは像高比(Relative Field Height)を示す。スポットダイヤグラムにおいて、縦軸にフィールドポジションを示し、横軸にデフォーカス量を示す。
図6は、第1実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。ここで、図6に示すフレアの測定方法について述べる。図6に示すフレアを測定する測定装置として、図32(A)に示すものを仮定し、光線追跡シミュレーションによりフレアを計算した。図32(A)に示す測定装置は、光源側から順に、点光源Pmと、被験レンズである接眼光学系EL{EL(1)~EL(5)}と、絞りSmと、測定光学系Lmと、受光器Dmとが配置される。接眼光学系ELにおけるアイポイントEPの位置に、絞りSmが配置される。絞りSmは、人間の眼の虹彩絞りに相当する。図32(A)に示すθは、人間の眼に入射する光線の角度を示す。
点光源Pmからの光は、被験レンズである接眼光学系ELを通り、絞りSmで制限され、測定光学系Lmを通って受光器Dmに到達する。そして、受光器Dmで検出される光の検出信号に基づいて、点光源Pmからの光およびフレアの信号値を算出することができる。信号値を算出する際、点光源Pmからの光の信号値を示す範囲が明確になる程度に、点光源Pmに大きさを持たせている。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRの頂部は、実際には完全なエッジ形状ではなく、図32(B)に示すように丸みを帯びている。そのため、信号値を算出する際、2番目以降のフレネル輪帯FRの頂部の曲率半径Rmを50μmとする近似を行っている。このような測定装置を利用して、光線追跡により算出した点光源Pmからの光およびフレアの信号値(信号強度)を、図6のフレアの比較図に示す。
図6のフレアの比較図において、縦軸の光強度(信号強度)は、点光源Pmから出射する出射光の光強度に対応する信号強度が1となるように規格化して、対数表示したものである。横軸の位置xは、受光器Dmにおける受光面上の相対位置である。位置xが約55~65[ピクセル]の領域における相対的に高い信号強度が点光源Pmからの光の信号強度を示し、それよりも外側の領域における相対的に低い信号強度がフレアの信号強度を示す。
なお、図31の二点鎖線に示すような比較用フレネルレンズを被験レンズとして光線追跡シミュレーションにより算出した、点光源Pmからの光およびフレアの信号値(信号強度)を比較データとして示す。比較用フレネルレンズは、複数のフレネル輪帯が球面に沿って同心円状に並んで配置されたフレネルレンズである。図31からわかるように、比較用フレネルレンズにおけるフレネル輪帯の不連続部(壁面部)の数は、従来のフレネルレンズよりも少なく、各実施例に係るフレネルレンズL1よりも多い。そのため、各実施例に係る接眼光学系EL{EL(1)~EL(5)}を被験レンズとして算出されるフレアが、比較用フレネルレンズを被験レンズとして算出されるフレアよりも小さければ、フレネル輪帯の不連続部(壁面部)の数の相関から、従来のフレネルレンズと比較してフレアが低減されていると評価することが可能である。
なお、以下に示す各実施例の収差図およびフレアの比較図においても、本実施例と同様の符号を用い、重複する説明は省略する。そして、各収差図およびフレアの比較図より、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、従来のフレネルレンズと比較してフレアも低減され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
第2実施例について、図7~図12および表2を用いて説明する。図7は、本実施形態の第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す図である。第2実施例に係る接眼光学系EL(2)は、正の屈折力を有する両凸形状のフレネルレンズL1から構成される。
フレネルレンズL1におけるアイポイントEP側のレンズ面に、非球面が形成される。フレネルレンズL1における画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に、複数のフレネル輪帯FRが形成される。図8に示すように、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)は、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円盤状に形成される。第1フレネル輪帯FR(1)は、非球面形状のフレネル面部FRa(1)を有している。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円環状に形成される。2番目以降のフレネル輪帯FRは、非球面形状のフレネル面部FRaと、段差壁状の壁面部FRbとを有している。各フレネル輪帯FRの頂部が、前述の配置基準非球面に沿って並んで配置される。
以下の表2に、第2実施例に係る接眼光学系の諸元の値を掲げる。
(表2)
[諸元データ]
f=41.96
ω=±55°
ER=14.30
TL=69.29
DA=64.00
PAC1=2.03
PAE1=0.65
PAE2=1.00
PAE3=1.12
PMX1=10.20
PMN1=0.29
PMX2=10.20
PMN2=1.71
PMX3=2.34
PMN3=1.71
QC1=2
QE1=8
QE2=5
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1*a 94.1114448 15.40 56.46 1.5273
2*b -27.28884363 39.59
[非球面データ]
第1面
k=-2.02
C4=0.00E+00,C6=-4.33E-09,C8=8.40E-12,C10=-6.13E-15,C12=5.79E-19
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第2面(配置基準非球面)
kd=-14.00
A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
第2面(形状基準非球面)
kr=-1.67
B4=0.00E+00,B6=-1.37E-08,B8=2.32E-11,B10=-1.29E-14,B12=0.00E+00
B14=0.00E+00,B16=0.00E+00,B18=0.00E+00,B20=0.00E+00
[フレネルデータ]
輪帯 谷座標y 谷座標z 山座標y 山座標z ピッチ
1-2 10.1972 -1.8757 10.2499 -1.4949 10.20
2-3 12.5364 -2.4251 12.5984 -2.0529 2.34
3-4 14.2489 -2.8444 14.3169 -2.4791 1.71
4-5 15.6527 -3.1960 15.7251 -2.8367 1.40
5-6 16.8664 -3.5043 16.9421 -3.1503 1.21
6-7 17.9492 -3.7823 18.0275 -3.4330 1.08
7-8 18.9358 -4.0376 19.0162 -3.6926 0.99
8-9 19.8485 -4.2753 19.9306 -3.9341 0.91
9-10 20.7025 -4.4988 20.7859 -4.1610 0.85
10-11 21.5085 -4.7106 21.5930 -4.3760 0.81
11-12 22.2744 -4.9126 22.3597 -4.5809 0.77
12-13 23.0058 -5.1062 23.0916 -4.7770 0.73
13-14 23.7067 -5.2921 23.7930 -4.9654 0.70
14-15 24.3800 -5.4712 24.4665 -5.1468 0.67
15-16 25.0275 -5.6438 25.1140 -5.3215 0.65
16-17 25.6501 -5.8100 25.7365 -5.4899 0.62
17-18 26.2482 -5.9700 26.3343 -5.6520 0.60
18-19 26.8216 -6.1236 26.9072 -5.8078 0.57
19-20 27.3699 -6.2707 27.4548 -5.9572 0.55
20-21 27.8926 -6.4111 27.9767 -6.1000 0.52
21-22 28.3893 -6.5447 28.4725 -6.2362 0.50
22-23 28.8598 -6.6713 28.9419 -6.3656 0.47
23-24 29.3042 -6.7911 29.3852 -6.4883 0.44
24-25 29.7232 -6.9040 29.8028 -6.6043 0.42
25-26 30.1173 -7.0104 30.1956 -6.7139 0.39
26-27 30.4878 -7.1104 30.5647 -6.8173 0.37
27-28 30.8360 -7.2045 30.9114 -6.9148 0.35
28-29 31.1631 -7.2929 31.2370 -7.0068 0.33
29-30 31.4707 -7.3761 31.5431 -7.0935 0.31
30-31 31.7601 -7.4544 31.8311 -7.1754 0.29
[条件式対応値]
条件式(1) PAE1/PAC1=0.32
条件式(2) PAE2/PAC1=0.50
条件式(3) PAE3/PAC1=0.55
条件式(4) PAC1=2.03
条件式(5) PMX1/PMN1=35.23
条件式(6) PMX2/PMN2=5.95
条件式(7) PMX3/PMN3=1.37
条件式(8) QE1/QC1=4.0
条件式(9) QE2/QC1=2.5
条件式(10) kd=-14.00
条件式(11) kr=-1.67(>kd
図9は、第2実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図10は、第2実施例に係る接眼光学系の横収差図である。図11は、第2実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。図12は、第2実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。そして、各収差図およびフレアの比較図より、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、従来のフレネルレンズと比較してフレアも低減され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
第3実施例について、図13~図18および表3を用いて説明する。図13は、本実施形態の第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す図である。第3実施例に係る接眼光学系EL(3)は、正の屈折力を有する両凸形状のフレネルレンズL1から構成される。
フレネルレンズL1におけるアイポイントEP側のレンズ面に、非球面が形成される。フレネルレンズL1における画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に、複数のフレネル輪帯FRが形成される。図14に示すように、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)は、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円盤状に形成される。第1フレネル輪帯FR(1)は、非球面形状のフレネル面部FRa(1)を有している。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円環状に形成される。2番目以降のフレネル輪帯FRは、非球面形状のフレネル面部FRaと、段差壁状の壁面部FRbとを有している。各フレネル輪帯FRの頂部が、前述の配置基準非球面に沿って並んで配置される。
以下の表3に、第3実施例に係る接眼光学系の諸元の値を掲げる。
(表3)
[諸元データ]
f=41.82
ω=±55°
ER=14.30
TL=66.83
DA=64.00
PAC1=2.37
PAE1=0.70
PAE2=1.16
PAE3=1.26
PMX1=8.90
PMN1=0.28
PMX2=8.90
PMN2=1.97
PMX3=2.76
PMN3=1.97
QC1=2
QE1=7
QE2=5
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1*a 142.1977939 12.10 23.89 1.6417
2*b -31.98001155 40.43
[非球面データ]
第1面
k=18.64
C4=0.00E+00,C6=-4.59E-09,C8=2.76E-12,C10=3.29E-15,C12=-5.20E-18
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第2面(配置基準非球面)
kd=-20.34
A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
第2面(形状基準非球面)
kr=-1.72
B4=0.00E+00,B6=-9.08E-09,B8=1.46E-11,B10=-8.80E-15,B12=0.00E+00
B14=0.00E+00,B16=0.00E+00,B18=0.00E+00,B20=0.00E+00
[フレネルデータ]
輪帯 谷座標y 谷座標z 山座標y 山座標z ピッチ
1-2 8.8989 -1.2252 8.9463 -0.8382 8.90
2-3 11.6559 -1.6936 11.7150 -1.3148 2.76
3-4 13.6301 -2.0578 13.6968 -1.6857 1.97
4-5 15.2287 -2.3652 15.3008 -1.9990 1.60
5-6 16.5985 -2.6355 16.6748 -2.2746 1.37
6-7 17.8116 -2.8794 17.8911 -2.5232 1.21
7-8 18.9094 -3.1030 18.9914 -2.7512 1.10
8-9 19.9182 -3.3107 20.0021 -2.9628 1.01
9-10 20.8555 -3.5054 20.9410 -3.1610 0.94
10-11 21.7336 -3.6889 21.8202 -3.3479 0.88
11-12 22.5611 -3.8630 22.6485 -3.5250 0.83
12-13 23.3442 -4.0285 23.4321 -3.6934 0.78
13-14 24.0873 -4.1863 24.1755 -3.8539 0.74
14-15 24.7934 -4.3368 24.8817 -4.0071 0.71
15-16 25.4647 -4.4803 25.5528 -4.1532 0.67
16-17 26.1025 -4.6170 26.1902 -4.2926 0.64
17-18 26.7078 -4.7472 26.7950 -4.4254 0.61
18-19 27.2813 -4.8707 27.3678 -4.5516 0.57
19-20 27.8238 -4.9879 27.9094 -4.6716 0.54
20-21 28.3360 -5.0987 28.4206 -4.7853 0.51
21-22 28.8189 -5.2033 28.9023 -4.8929 0.48
22-23 29.2736 -5.3019 29.3557 -4.9947 0.45
23-24 29.7013 -5.3949 29.7821 -5.0909 0.43
24-25 30.1036 -5.4824 30.1830 -5.1816 0.40
25-26 30.4818 -5.5648 30.5598 -5.2674 0.38
26-27 30.8377 -5.6423 30.9142 -5.3483 0.36
27-28 31.1728 -5.7154 31.2478 -5.4248 0.34
28-29 31.4885 -5.7844 31.5621 -5.4971 0.32
29-30 31.7864 -5.8495 31.8586 -5.5656 0.30
[条件式対応値]
条件式(1) PAE1/PAC1=0.30
条件式(2) PAE2/PAC1=0.49
条件式(3) PAE3/PAC1=0.53
条件式(4) PAC1=2.37
条件式(5) PMX1/PMN1=31.61
条件式(6) PMX2/PMN2=4.51
条件式(7) PMX3/PMN3=1.40
条件式(8) QE1/QC1=3.5
条件式(9) QE2/QC1=2.5
条件式(10) kd=-20.34
条件式(11) kr=-1.72(>kd
図15は、第3実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図16は、第3実施例に係る接眼光学系の横収差図である。図17は、第3実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。図18は、第3実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。そして、各収差図およびフレアの比較図より、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、従来のフレネルレンズと比較してフレアも低減され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
第4実施例について、図19~図24および表4を用いて説明する。図19は、本実施形態の第4実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す図である。第4実施例に係る接眼光学系EL(4)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する両凸形状のフレネルレンズL1と、両側のレンズ面が非球面である非球面レンズL2とから構成される。
フレネルレンズL1におけるアイポイントEP側のレンズ面に、非球面が形成される。フレネルレンズL1における画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に、複数のフレネル輪帯FRが形成される。図20に示すように、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)は、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円盤状に形成される。第1フレネル輪帯FR(1)は、非球面形状のフレネル面部FRa(1)を有している。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円環状に形成される。2番目以降のフレネル輪帯FRは、非球面形状のフレネル面部FRaと、段差壁状の壁面部FRbとを有している。各フレネル輪帯FRの頂部が、前述の配置基準非球面に沿って並んで配置される。
以下の表4に、第4実施例に係る接眼光学系の諸元の値を掲げる。
(表4)
[諸元データ]
f=35.80
ω=±55°
ER=14.30
TL=63.80
DA=62.00
PAC1=1.62
PAE1=0.59
PAE2=0.75
PAE3=0.83
PMX1=8.13
PMN1=0.49
PMX2=8.13
PMN2=1.15
PMX3=2.31
PMN3=1.15
QC1=4
QE1=10
QE2=6
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1*a 72.11677126 14.00 57.07 1.4929
2*b -22.23898 0.14
3*a 344.5294151 6.51 57.07 1.4929
4*a 407.0421741 28.85
[非球面データ]
第1面
k=-3.92
C4=0.00E+00,C6=-9.21E-09,C8=1.20E-11,C10=-2.09E-15,C12=-2.57E-18
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第2面(配置基準非球面)
kd=-12.45
A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
第2面(形状基準非球面)
kr=-1.58
B4=0.00E+00,B6=-1.77E-08,B8=2.29E-11,B10=-8.01E-15,B12=0.00E+00
B14=0.00E+00,B16=0.00E+00,B18=0.00E+00,B20=0.00E+00
第3面
k=100.00
C4=0.00E+00,C6=-1.11E-09,C8=3.55E-13,C10=5.83E-17,C12=0.00E+00
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第4面
k=-100.00
C4=0.00E+00,C6=-2.18E-09,C8=-3.24E-12,C10=2.36E-15,C12=0.00E+00
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
[フレネルデータ]
輪帯 谷座標y 谷座標z 山座標y 山座標z ピッチ
1-2 8.1313 -1.4634 8.1704 -1.0773 8.13
2-3 10.4394 -1.9962 10.4883 -1.6184 2.31
3-4 12.0991 -2.4061 12.1547 -2.0353 1.66
4-5 13.4457 -2.7505 13.5064 -2.3860 1.35
5-6 14.5998 -3.0522 14.6646 -2.6934 1.15
6-7 15.6207 -3.3233 15.6889 -2.9697 1.02
7-8 16.5430 -3.5709 16.6139 -3.2223 0.92
8-9 17.3889 -3.8001 17.4621 -3.4561 0.85
9-10 18.1737 -4.0143 18.2488 -3.6746 0.78
10-11 18.9085 -4.2160 18.9853 -3.8804 0.73
11-12 19.6019 -4.4073 19.6801 -4.0754 0.69
12-13 20.2604 -4.5898 20.3398 -4.2614 0.66
13-14 20.8892 -4.7647 20.9697 -4.4395 0.63
14-15 21.4928 -4.9331 21.5742 -4.6110 0.60
15-16 22.0747 -5.0959 22.1568 -4.7766 0.58
16-17 22.6379 -5.2540 22.7207 -4.9371 0.56
17-18 23.1851 -5.4079 23.2685 -5.0933 0.55
18-19 23.7186 -5.5583 23.8025 -5.2457 0.53
19-20 24.2405 -5.7057 24.3249 -5.3950 0.52
20-21 24.7525 -5.8505 24.8373 -5.5414 0.51
21-22 25.2565 -5.9934 25.3416 -5.6856 0.50
22-23 25.7539 -6.1346 25.8393 -5.8279 0.50
23-24 26.2462 -6.2745 26.3318 -5.9688 0.49
24-25 26.7348 -6.4136 26.8207 -6.1086 0.49
25-26 27.2211 -6.5522 27.3071 -6.2476 0.49
26-27 27.7063 -6.6907 27.7925 -6.3863 0.49
27-28 28.1917 -6.8294 28.2780 -6.5250 0.49
28-29 28.6786 -6.9686 28.7650 -6.6641 0.49
29-30 29.1682 -7.1088 29.2545 -6.8038 0.49
30-31 29.6616 -7.2502 29.7478 -6.9446 0.49
31-32 30.1598 -7.3932 30.2459 -7.0866 0.50
32-33 30.6637 -7.5379 30.7497 -7.2303 0.50
[条件式対応値]
条件式(1) PAE1/PAC1=0.37
条件式(2) PAE2/PAC1=0.46
条件式(3) PAE3/PAC1=0.52
条件式(4) PAC1=1.62
条件式(5) PMX1/PMN1=16.76
条件式(6) PMX2/PMN2=7.05
条件式(7) PMX3/PMN3=2.00
条件式(8) QE1/QC1=2.5
条件式(9) QE2/QC1=1.5
条件式(10) kd=-12.45
条件式(11) kr=-1.58(>kd
図21は、第4実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図22は、第4実施例に係る接眼光学系の横収差図である。図23は、第4実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。図24は、第4実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。そして、各収差図およびフレアの比較図より、第4実施例では、諸収差が良好に補正され、従来のフレネルレンズと比較してフレアも低減され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
第5実施例について、図25~図30および表5を用いて説明する。図25は、本実施形態の第5実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す図である。第5実施例に係る接眼光学系EL(5)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する両凸形状の第1のフレネルレンズL1と、正の屈折力を有する両凸形状の第2のフレネルレンズL2とから構成される。
第1のフレネルレンズL1におけるアイポイントEP側のレンズ面に、非球面が形成される。第1のフレネルレンズL1における画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に、複数のフレネル輪帯FRが形成される。図26に示すように、複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯FR(1)は、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円盤状に形成される。第1フレネル輪帯FR(1)は、非球面形状のフレネル面部FRa(1)を有している。複数のフレネル輪帯FRのうち、フレネルレンズL1の中心軸側から数えて2番目以降のフレネル輪帯FRは、フレネルレンズL1の中心軸と同軸の円環状に形成される。2番目以降のフレネル輪帯FRは、非球面形状のフレネル面部FRaと、段差壁状の壁面部FRbとを有している。各フレネル輪帯FRの頂部が、前述の配置基準非球面に沿って並んで配置される。
第2のフレネルレンズL2におけるアイポイントEP側のレンズ面に、非球面が形成される。第2のフレネルレンズL2における画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に、複数のフレネル輪帯FSが形成される。第2のフレネルレンズL2の各フレネル輪帯FSは、第1のフレネルレンズL1の各フレネル輪帯FRと同様の形状を有しているが、条件式(1)等の条件を満足していない。
以下の表5に、第5実施例に係る接眼光学系の諸元の値を掲げる。
(表5)
[諸元データ]
f=33.15
ω=±55°
ER=14.30
TL=62.26
DA=58.00
PAC1=1.76
PAE1=0.76
PAE2=0.89
PAE3=0.96
PMX1=8.59
PMN1=0.52
PMX2=8.59
PMN2=1.36
PMX3=2.28
PMN3=1.36
QC1=3
QE1=9
QE2=6
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1*a 133.7615567 12.12 57.07 1.4929
2*b -23.56616307 0.10
3*a 118.0305422 9.70 57.07 1.4929
4*b -180.0000000 26.05
[非球面データ]
第1面
k=-5.69
C4=0.00E+00,C6=-4.13E-09,C8=9.50E-12,C10=-6.03E-15,C12=-3.33E-19
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第2面(配置基準非球面)
kd=-13.00
A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
第2面(形状基準非球面)
kr=-1.25
B4=0.00E+00,B6=-7.41E-09,B8=2.01E-11,B10=-1.30E-14,B12=0.00E+00
B14=0.00E+00,B16=0.00E+00,B18=0.00E+00,B20=0.00E+00
第3面
k=0.72
C4=0.00E+00,C6=-5.61E-09,C8=9.74E-12,C10=-3.75E-15,C12=-1.97E-18
C14=0.00E+00,C16=0.00E+00,C18=0.00E+00,C20=0.00E+00
第4面(配置基準非球面)
kd=-10.00
A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
第4面(形状基準非球面)
kr=-3.05
B4=0.00E+00,B6=-1.55E-08,B8=1.88E-11,B10=-8.57E-15,B12=0.00E+00
B14=0.00E+00,B16=0.00E+00,B18=0.00E+00,B20=0.00E+00
[フレネルデータ]
輪帯 谷座標y 谷座標z 山座標y 山座標z ピッチ
1-1 8.5915 -1.5557 8.6404 -1.1734 8.59
2-3 10.8706 -2.0833 10.9301 -1.7104 2.28
3-4 12.5259 -2.4898 12.5926 -2.1246 1.66
4-5 13.8843 -2.8338 13.9566 -2.4755 1.36
5-6 15.0634 -3.1384 15.1401 -2.7861 1.18
6-7 16.1209 -3.4154 16.2014 -3.0687 1.06
7-8 17.0906 -3.6721 17.1743 -3.3304 0.97
8-9 17.9938 -3.9132 18.0803 -3.5761 0.90
9-10 18.8454 -4.1421 18.9345 -3.8092 0.85
10-11 19.6561 -4.3613 19.7475 -4.0322 0.81
11-12 20.4340 -4.5725 20.5274 -4.2470 0.78
12-13 21.1852 -4.7774 21.2805 -4.4551 0.75
13-14 21.9145 -4.9771 22.0116 -4.6577 0.73
14-15 22.6255 -5.1723 22.7241 -4.8557 0.71
15-16 23.3208 -5.3638 23.4209 -5.0497 0.70
16-17 24.0021 -5.5519 24.1036 -5.2402 0.68
17-18 24.6703 -5.7368 24.7729 -5.4274 0.67
18-19 25.3250 -5.9184 25.4286 -5.6113 0.65
19-20 25.9650 -6.0963 26.0694 -5.7916 0.64
20-21 26.5882 -6.2697 26.6932 -5.9676 0.62
21-22 27.1916 -6.4380 27.2968 -6.1387 0.60
22-23 27.7718 -6.6000 27.8771 -6.3039 0.58
23-24 28.3256 -6.7548 28.4305 -6.4623 0.55
[条件式対応値]
条件式(1) PAE1/PAC1=0.43
条件式(2) PAE2/PAC1=0.51
条件式(3) PAE3/PAC1=0.55
条件式(4) PAC1=1.76
条件式(5) PMX1/PMN1=16.38
条件式(6) PMX2/PMN2=6.32
条件式(7) PMX3/PMN3=1.68
条件式(8) QE1/QC1=3.0
条件式(9) QE2/QC1=2.0
条件式(10) kd=-13.00
条件式(11) kr=-1.25(>kd
図27は、第5実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図28は、第5実施例に係る接眼光学系の横収差図である。図29は、第5実施例に係る接眼光学系のスポットダイヤグラムである。図30は、第5実施例に係る接眼光学系のフレアの比較図である。そして、各収差図およびフレアの比較図より、第5実施例では、諸収差が良好に補正され、従来のフレネルレンズと比較してフレアも低減され、優れた結像性能を有していることがわかる。
以上、各実施例によれば、フレネルレンズL1の中心軸近傍の部分で発生するフレアを低減させた接眼光学系を実現することができる。
各実施例において、複数のフレネル輪帯FRにおける壁面部FRbに、黒色合成樹脂を用いた塗料からなる不図示の遮光部材が塗布されてもよい。黒色合成樹脂を用いた塗料として、例えば、硬化型アクリルウレタン塗料、フタル酸樹脂エナメル塗料等が挙げられる。
なお、以下の内容は、本実施形態の光学系の光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本実施形態の接眼光学系の数値実施例として1枚および2枚構成のものを示したが、本願はこれに限られず、その他の構成(例えば、3枚等)の接眼光学系を構成することもできる。具体的には、本実施形態の接眼光学系の最も物体側や最も像面側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。
レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができる。
レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでも構わない。また、レンズ面は回折光学面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
1 ヘッドマウントディスプレイ 11 画像表示部(観察物体)
EL 接眼光学系
L1 フレネルレンズ FR フレネル輪帯
EP アイポイント

Claims (13)

  1. 観察物体側のレンズ面に形成された複数のフレネル輪帯を有するフレネルレンズを備え、
    前記複数のフレネル輪帯は、前記フレネルレンズの中心軸に対して回転対称な形状を有する非球面に沿って同心円状に並んで配置され、
    前記非球面が次式を用いて表され、
    Figure 0006996631000007
    但し、Z d :前記フレネルレンズの中心軸からの距離yにおける前記非球面のサグ量
    d :基準球面の曲率半径
    d :コーニック定数
    2i :(2×i)次の非球面係数
    以下の条件式を満足する接眼光学系。
    0<PAE1/PAC1≦0.50
    d ≦-5.0
    但し、PAE1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以上の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の平均ピッチ
    PAC1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの最も中心軸側に位置する第1フレネル輪帯を除いた、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の平均ピッチ
  2. 以下の条件式を満足する請求項1に記載の接眼光学系。
    0<PAE2/PAC1≦0.55
    但し、PAE2:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm~22.5mmの部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の平均ピッチ
  3. 以下の条件式を満足する請求項1または2に記載の接眼光学系。
    0<PAE3/PAC1≦0.60
    但し、PAE3:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半
    径15mm~20mmの部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の平均ピッチ
  4. 以下の条件式を満足する請求項1~3のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    PAC1≧1.0[mm]
  5. 以下の条件式を満足する請求項1~4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    PMX1/PMN1≧10.0
    但し、PMX1:前記複数のフレネル輪帯の径方向の最大ピッチ
    PMN1:前記複数のフレネル輪帯の径方向の最小ピッチ
  6. 以下の条件式を満足する請求項1~5のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    1<PMX2/PMN2≦7.5
    但し、PMX2:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の最大ピッチ
    PMN2:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の最小ピッチ
  7. 以下の条件式を満足する請求項1~6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    1<PMX3/PMN3≦2.5
    但し、PMX3:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記第1フレネル輪帯を除いた、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の最大ピッチ
    PMN3:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記第1フレネル輪帯を除いた、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の径方向の最小ピッチ
  8. 以下の条件式を満足する請求項1~7のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    QE1/QC1≧2.0
    但し、QE1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm~22.5mmの部分に形成されたフレネル輪帯の数
    QC1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記第1フレネル輪帯を除いた、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の数
  9. 以下の条件式を満足する請求項1~8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    QE2/QC1≧1.0
    但し、QE2:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm~20mmの部分に形成されたフレネル輪帯の数
    QC1:前記複数のフレネル輪帯のうち、前記第1フレネル輪帯を除いた、前記フレネルレンズの中心軸から半径15mm以下の部分に形成されたフレネル輪帯の数
  10. 前記複数のフレネル輪帯が配置される前記非球面を配置基準非球面とすると、前記基準球面の曲率半径を前記配置基準非球面における基準球面の曲率半径とし、前記コーニック定数を前記配置基準非球面のコーニック定数として、前記配置基準非球面が前記式を用いて表され、
    前記複数のフレネル輪帯は、非球面の形状を有するフレネル面部を有し、前記フレネル面部における前記非球面を形状基準非球面とすると、前記形状基準非球面が次式を用いて表され、
    Figure 0006996631000008
    但し、Z r :前記フレネルレンズの中心軸からの距離yにおける前記形状基準非球面の
    サグ量
    r :前記形状基準非球面における基準球面の曲率半径
    r :前記形状基準非球面のコーニック定数
    2i :(2×i)次の非球面係数
    以下の条件式を満足する請求項1~9のいずれか一項に記載の接眼光学系。
    d <k r
  11. 前記複数のフレネル輪帯における壁面部に遮光部材が設けられる請求項1~10のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  12. 前記フレネルレンズの外径が45mm~70mmである請求項1~11のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  13. 画像を表示可能な画像表示部と、
    前記画像表示部に表示された画像を観察するための接眼光学系とを備え、
    前記接眼光学系が請求項1~12のいずれか一項に記載の接眼光学系であるヘッドマウントディスプレイ。
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