JP2015203850A - 赤外線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い解像性能を維持しかつ入手が困難で高価な赤外線レンズ材料の容積を減少させることによって、赤外線撮像装置のコンパクト化及びコストダウン化を実現した赤外線撮像装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも一面がフレネル面であるフレネルレンズを少なくとも一枚有する赤外線レンズ光学系を有する赤外線撮像装置であって、前記フレネルレンズが、波長3000nm〜14000nmの間の使用波長範囲の少なくとも一つの単波長において、厚さ4mmのコート無しの平行平面板の透過率が35%以上のレンズ材料のレンズからなり、該フレネル面の曲面の法線とフレネルレンズの光軸とのなす角度θの最大値が、条件式5°≦ θ ≦ 65を満足する赤外線撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線撮像装置、さらに詳しくは、被写体が放射した赤外線によって赤外線像を形成して撮影する赤外線撮像装置に関する。
赤外線撮像装置は、近年、赤外線サーモグラフィ、監視装置、工業計測機器、医療計測機器だけでなく、車載用機器、自動ドア、冷暖房機器等に使用する対人センサ(人検出センサ)として幅広く利用されている。
しかし、波長3000nm(3μm)〜14000nm(14μm)の赤外波長領域における使用に適したレンズ材料であるゲルマニュウム、ジンクセレン、カルコゲドナイドガラス等は、可視光用のレンズ材料に比較して、材料鉱石の採掘が困難である等の理由により非常に高価であり、構成レンズ枚数の削減や構成レンズのコンパクト化による製造コストの低減が強く要望されている。
構成レンズ枚数の削減や構成レンズのコンパクト化のために、赤外線レンズ光学系にフレネル面を含めることは、公知である。すなわち、片面をフレネル面、他方の面を平面で構成した凸レンズの作用を持つフレネルレンズを2枚具備し、二つの条件式を有する赤外線レンズ光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
他の従来の赤外線レンズ光学系として、少なくとも2枚の球面レンズと、少なくとも1枚の薄い平板レンズとを備え、前記平板レンズの一方の面がフレネルレンズである赤外線レンズ光学系が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献では、前記平板レンズの一方の面が回折面である赤外線レンズ光学系も提案している。
なお、可視光レンズ光学系においても、構成レンズ枚数の削減や構成レンズのコンパクト化のために、フレネル面を有するレンズ光学系が提案されている。すなわち、物体側より順に負の屈折力を有する第1のレンズ及び正の屈折力を有する第2のレンズからなり、前記第1のレンズの入射面がフレネル面、前記第2のレンズの入射面がフレネル面、前記第2レンズの出射面が非球面である広角レンズが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
構成レンズ枚数の削減や構成レンズのコンパクト化のためにフレネル面を有する可視光レンズ光学系の他の従来技術として、物体側より順に負の屈折力を持つ第1のレンズと、正の屈折力を持つ第2のレンズとを備え、これら第1及び第2のレンズの少なくとも一面の球面を基準に並べたフレネル面、及び非球面を設けた広角レンズであって、フレネル面が不均一な輪帯間隔をもって形成されている広角レンズが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
一方、公知の可視光光学系でフレネル面を有するレンズとしては、レンズ本体の少なくとも1つの面を非球面に形成するとともに、このレンズ本体の物体側の第1面または撮像面側の第2面のうち少なくとも1面をフレネル面とした撮像レンズが提案されている(引用文献5請求項1)。
引用文献5の撮影レンズに関し、レンズ本体を、第1レンズと第2レンズとを接合することにより形成も提案されている(特許文献5請求項2)。
公知の可視光光学系でフレネル面を有するレンズとしては、また、レンズ本体の撮像面側の第2面をフレネル面に形成するとともに、前記レンズ本体の物体側の第1面または撮像面側の第2面のうち少なくとも1面に回折素子を一体的に形成したことを特徴とする撮像レンズが提案されている(例えば、特許文献6参照)。
特許第3758072号公報 特開平10−301024号公報 特開平06−230275号公報 特開平07−043607号公報 特開2002−55273号公報 特開2002−350723号公報
上述した従来技術の可視光レンズ光学系は、例えば100本/mm以上の高い解像力を要求される可視光領域の撮像装置においては、フレネルレンズの輪帯のピッチと光の波長に関連して発生する回折像や、輪帯間の段差によって発生するフレアーの影響によって、解像力が著しく低下する。一方、可視光撮像装置は、一般的にカラー像を形成し、そのため撮像素子は各画素のR,G,Bのいずれかのフィルターを配置している。これらのR,G,Bのフィルターは、所定の波長をピークとし、100〜数10nmの範囲を透過領域とするものである。そのため、各受光画素は、狭い回折角度範囲の光を受光することになり、結像面上にある程度鮮明な回折像が形成され、さらに正規画像と該正規像に対しずれた位置する回折像が形成されることになる。そのため、可視光結像系にフレネル面を含めることは好ましくなく、産業上フレネル面が採用されるのは、上述した回折像問題やフレアー問題が許容される照明系や簡易な拡大鏡等のように高い解像力を要求されないものに限定されている。
一方、赤外線撮像素子は、いずれの受光素子も入射光を分光することなく所定波長領域の全ての波長の光を受光する。その結果、赤外線撮像素子の受光感度波長範囲に対応する非常に広波長範囲の回折角度に回折した光による画像が、撮像素子上に、正規画像からずれて形成される。
従って、赤外線撮像素子上では、回折像はぼやけた像であり、また輪帯間の段差によって発生するフレアーの影響もあり、不鮮明な回折光の光赤外線像が形成される。
さらに、3000nm〜14000nmの赤外線は、400nm〜700nmの可視光に比較して波長が10〜20倍長く、解像限界が低い。しかし、画像処理によって画像全体のコントラストを上げることが可能であり、回折の影響を実用上弊害にならない程度に小さくすることができる。
引用文献1によって提案された片面をフレネル面、他方の面を平面で構成した凸レンズの作用を持つフレネルレンズを2枚具備し、二つの条件式を有する赤外線レンズ光学系は、全レンズ系の焦点距離と、各フレネルレンズの焦点距離が決定されると、前記フレネルレンズの曲率と主点位置が決定される。その結果、収差補正のために使用できるパラメータはフレネル面の非球面形状のみであり、収差補正が十分でない状態で実施せざるを得ず、所望の解像力を実現できないという問題がある。
引用文献2によって提案された少なくとも2枚の球面レンズと、少なくとも1枚の薄い平板レンズとを備え、前記平板レンズの一方の面がフレネルレンズである赤外線レンズ光学系は、2枚のレンズが球面レンズであり、入手が困難で高価な赤外線レンズ材料を多く含み、製造コストの低減の程度は低い。また、球面収差はある程度補正されるが、非点収差やコマ収差は十分補正することができないという問題が推定される。
また、仮に、引用文献5請求項2に記載された接合レンズを形成して色収差を補正することを本発明の赤外線撮像装置に応用しようとすると、赤外線用レンズ材料の種類は非常に少なく、赤外線用レンズ材料の貼り合わせによって色収差を補正することは困難である。加えて、赤外線を透過する接着剤は存在しない。従って、引用文献5の凹凸2枚のレンズを接合する技術は、赤外線レンズ光学系には応用することが実質上不可能である。
さらに、仮に、引用文献5請求項2に記載された接合レンズを形成して色収差を補正することを本発明の赤外線撮像装置に応用しようとすると、製造上の大きな問題がある。すなわち、2枚のレンズを接合する場合、基準となる一方のレンズAを固定し、次に他方のレンズBをレンズAに対して移動させて、両レンズA,Bの合成透過芯精度すなわち両レンズA,Bを単一レンズと過程したときの芯精度を高めるように調整する。しかし、実際上、レンズBのレンズAに対する光学的シフト/ティルト量は、両レンズA,Bの芯精度の影響を受けるから、大きくなることが避けられない。その結果、レンズBのフレネル面の輪帯から発生する回折光や輪帯間の段差によって発生するフレアーが、結像面の偏った位置に出現することになり、レンズBのフレネル面の大きな光学的シフト/ティルト量の影響が顕著になり、画像の鮮明さが低下する。
(発明の目的)
本発明は、赤外線撮像装置、特に赤外線撮像装置の赤外線レンズ系の上述した問題点に鑑みなされたものであって、高い解像性能を維持しかつ入手が困難で高価な赤外線レンズ材料の容積を減少させることによって、赤外線撮像装置のコンパクト化及びコストダウン化を実現した赤外線撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、
少なくとも一面がフレネル面であるフレネルレンズを少なくとも一枚有する赤外線レンズ光学系を有する赤外線撮像装置であって、
前記赤外線レンズ光学系が、波長3000nm〜14000nmの間の使用波長範囲の少なくとも一つの単波長において、厚さ4mmのコート無しの平行平面板の透過率が35%以上のレンズ材料からなり、前記フレネルレンズの両面が曲面であり、該曲面の法線とフレネルレンズの光軸とのなす角度θの最大値が、条件式(1)を満足することを特徴とする赤外線撮像装置
条件式(1) 5°≦ θ ≦ 65°
である。
本発明の赤外線撮像装置によれば、高い解像性能を維持しかつ材料鉱石の採掘が困難である等の理由で高価な赤外線レンズ材料の容積を減少させることによって、赤外線撮像装置のコンパクト化及びコストダウン化を実現した赤外線撮像装置を構成することができる。
条件式(1)について説明する。条件式(1)は、少なくとも一面がフレネル面であるフレネルレンズを少なくとも一枚有する赤外線レンズ光学系を有する赤外線撮像装置において、収差補正、特に球面収差、非点収差、コマ収差を十分に補正するための条件である。
条件式(1)の下限を超えると、フレネル面の基礎面の変化による球面収差、非点収差、コマ収差等の変化量が少なく、球面収差、非点収差、コマ収差等を十分に補正することができない。
条件式(1)の上限を超えると、収差補正は可能になるが、フレネルレンズの厚さを一定範囲内に抑えるためにフレネル面の輪帯数が多くなり、フレネル輪帯の半径方向の幅が小さくなる。その結果、各フレネル輪帯の内外周の段差すなわち輪帯のサグから多くのフレアが発生し、鮮明な結像の形成を妨げる。
鮮明な結像の形成するために、5°≦ θ ≦ 55°はより好ましい。
前記赤外線レンズ光学系が、波長3000nm〜14000nmの間の使用波長範囲の少なくとも一つの単波長における厚さ4mmのコート無しの平行平面板の透過率が35%以上のレンズ材料を使用することは、明るく鮮明な結像を得るための条件である。
より好ましくは、前記赤外線レンズ光学系が、波長3000nm〜14000nmの間の使用波長範囲の少なくとも一つの単波長における厚さ4mmのコート無しの平行平面板の透過率が45%以上のレンズ材料を使用する。
さらにより好ましくは、前記赤外線レンズ光学系が、波長3000nm〜14000nmにおける厚さ4mmのコート無しの平行平面板の透過率が55%以上のレンズ材料を使用する。
(実施態様1)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネルレンズのフレネル面が、条件式(2)を満足することを特徴とする。
条件式(2) |X/R| ≦ 0.17
R:フレネル面の同心円状に分割されたフレネル輪帯のうちの最外側輪帯の外周縁の半径
X:最大深さ、すなわち光軸方向において、フレネル面の中心光軸方向位置から、フレネル面の最も遠い位置すなわちフレネル輪帯境界の最も深い位置までの距離
条件式(2)について説明する。フレネルレンズにおいて、フレネル面の輪帯への分割数を多くすると、設計上の解像力を高くすることができる。一方、輪帯の分割数を多くすると、輪帯間の段差及び該段差の加工誤差によるフレアーの発生が増えて解像力を低下させる。逆に、フレアーの発生を抑えるために、輪帯数を少なくすると、球面収差、非点収差、コマ収差等の補正が困難になる。
ここで、段差とは、輪帯の境界における両輪帯の縁部の光軸O方向の距離である。図82において、段差SD(2012,2014)は、輪帯2012,2014の段差である。
従来の多くのフレネルレンズは、輪帯の半径方向の幅を一定にするか、又は各輪帯の外周縁及び内周縁の光軸方向の間隔すなわちいわゆる段差を一定にすることにより、各輪帯の頂点円周を結ぶ線がレンズ光軸と直交する直線となるようにしている。
しかし、フレネル面の輪帯の法線とレンズ光軸とのなす角度θが大きいフレネルレンズの場合、設計上の解像力を高くするために輪帯数を多くするが、輪帯間の段差及び該段差の加工誤差によって発生するフレアーが多くなり、解像力が低下する。
条件式(2)は、この輪帯間の段差及び該段差の加工誤差によって発生するフレアーを少なくするために、R:フレネル面の同心円状に分割された輪帯のうちの最外側輪帯の外周半径と、X:最大深さ、すなわち、光軸方向において、フレネル面の中心光軸方向位置から、フレネル面の最も遠い位置すなわちフレネル輪帯境界の最も遠い位置までの光軸方向距離の比を制限する。条件式(2)の上限を超えた場合、赤外線レンズ材料の容積を減少させる効果が少なく、赤外線撮像装置のコンパクト化及びコストダウン化が十分に実現できない。
ここで、最大深さXは、図82に示すように、フレネル面2002がフレネル中心領域2001,フレネル輪帯2010,2012、2014を有するフレネルレンズ2000において、フレネル中心領域2001の中心にある中心光軸方向位置Cから、フレネル面の最も遠い光軸方向位置Dすなわちフレネル輪帯境界の最も深い光軸方向位置Dまでの距離である。
最外側輪帯の外周半径Rは、フレネル面の同心円状に分割されたフレネル輪帯のうちの最外側輪帯の外周縁の半径である。
また、本発明において、フレネル中心領域2001も、内周縁の直径0mmの輪帯とする。
(実施態様2)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネル面の少なくとも一面は、該フレネル輪帯間の段差部の総数の80%以上が、条件式(3)を満足することを特徴とする。
条件式(3) 0.7≦P/N≦1.3
MAX : 段差部の段差の最大値
MIN : 段差部の段差の最小値
P = TMAX / TMIN
N : Pに最も近い整数
条件式(3)は、フレネル面の隣り合うフレネル輪帯の段差部の光軸方向の段差すなわち長さの比を定義している。フレネル面の隣り合うフレネル輪帯の段差部の光軸方向の段差は、光束がフレネル面のそれぞれの輪帯部分を通過する前後で光束の波面が揃う(位相が揃う)、すなわちフレネル輪帯に入射した光束の波面が揃っている場合、該フレネル輪帯から射出する光束の波面が揃うように設定すると、解像性能を高く維持できる。但し、レンズ系に要求される解像性能に応じてある範囲の収差量は許容されるので、射出される光束の波面は、完全に揃わなくても、フレネル面の有効径内の段差部数の80%以上の段差部において、条件式(3)を満足していれば、解像性能を確保できる。
より好ましくは、0.8≦P/N≦1.2を満足すると、より良い解像性能を確保できる。
さらに好ましくは、0.85≦P/N≦1.15を満足すると、より鮮明な解像性能を確保できる。
さらに好ましくは、0.9≦P/N≦1.1を満足すると、更により鮮明な解像性能を確保できる。
ここで、段差部Sは、図82に示すように、フレネル輪帯の境界部である。フレネル身体2012,2014の段差部S(2012,2014)は、光軸方向の段差SD(2012,2014)を有する。
(実施態様3)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネルレンズは、両面がフレネル面であることを特徴とする。
一枚のレンズの両面をフレネル面にすることによって、高価な赤外線レンズ材料の容積を減少させることができる。さらに、該レンズの両面の形状を収差補正のためのパラメータとして使用することによって光学設計の自由度が増加し、収差を良好に補正し、高い解像力の結像を得ることができる。
さらに、引用文献5に関する段落0009に記載された製造に関する問題を鑑みるとき、本発明の一枚のレンズの両面をフレネル面にする構成は、フレネルレンズの光学的シフト/ティルト量をレンズ加工機の加工精度まで向上させることができ、高い画質を得ることができる。
さらに、両面をフレネル面にすることによって、フレネル化したレンズの主点間隔を小さくすることができる。その結果、本赤外光学系の周辺部を通過する光線の通過高さを低くし、レンズ直径を小さくして赤外線レンズ材料容積を削減することができる。
(実施態様4)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネル面は、その輪帯の半径方向幅が不均一であることを特徴とする。
フレネル面の各輪帯の半径方向幅を変えることによって輪帯からの光の回折角度を変えることができる。輪帯の半径方向幅を不均一化することによって輪帯からの光の回折角度を不均一にして分散させ、回折によって発生するフレアーの影響を薄め、高い解像力を得ることができる。
回折角度を不均一とする構成例は、(1)フレネルレンズの中心から周辺部にかけてフレネル輪帯の半径方向幅を漸減させること、(2)フレネルレンズの中心から周辺部にかけてフレネル輪帯の半径方向幅を漸減させる中で、該フレネル輪帯の半径方向幅を部分的に前記漸減以上に減少させることもしくは部分的に増加させること、(3)フレネルレンズの中心から周辺部にかけてフレネル輪帯の半径方向幅を漸減させる中で、部分的に漸減を繰り返すこと、(4)フレネルレンズの中心から周辺部にかけてフレネル輪帯の半径方向幅を漸減させる中で、減少の割合を変化させることである。
好ましくは、フレネルレンズの中心から周辺部にかけてフレネル輪帯の半径方向幅を漸減させる中で、部分的に前記漸減以上に減少させる構成である。
ここで、フレネル輪帯の直径方向幅とは、図82に示すように、フレネル輪帯2012に関し、直径方向幅W(2012)である。
(実施態様5)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネル面の少なくとも一面は、フレネル輪帯数の80%の輪帯の直径方向幅が全フレネル輪帯の直径方向幅の平均値の±20%以内にあることを特徴とする。
フレネル面の輪帯の半径方向幅を均一にしながら輪帯の数を多くすれば、フレネル面を平面に近づけて赤外線レンズ材料の容積を低減できる。しかし、輪帯の数を多くすることによって、輪帯によって発生する回折光や、輪帯間の段差及び該段差の加工誤差によるフレアーの発生が増加し、結像の解像力が低下する。
そのため、赤外線レンズ材料の容積低減を維持しながら輪帯の数を低減するために、フレネル輪帯数の80%の輪帯の直径方向幅が全フレネル輪帯の直径方向幅の平均値の±20%以内にする。輪帯の直径方向幅をこのように制限することにより、フレネル面の加工が容易になり、またフレネル加工面の測定を効率的に行うことができる。
(実施態様6)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネル面の有効直径の75%以内の領域内に、全フレネル輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の輪帯があることを特徴とする。
上述したように、フレネル輪帯の分割数を多くすれば、フレネルレンズ面をよりフラットに近づけ、赤外線材料の容積を低減することができる。しかし、回折光や同心円状の段差部分からのフレアーが多く発生し、解像力が低下する。そのため、レンズ面の直交方向の変化に対する光軸方向位置の変化が大きいところは、細かくフレネル輪帯に分割し、逆に直径方向の変化に対する光軸方向位置の変化が少ないところは、細かいフレネル輪帯に分割せずにスムーズなレンズ面のままとすることによって、赤外線材料の容積を低減する。
このように構成することによって、同時に、フレアー量を低減して高い解像力を維持することができる。多くのレンズにおいては、レンズ材料の厚さへの影響力は、レンズ面の中心部分より周辺部分の方が大きい。また、解像力に最も影響するのは有効光束径の約70%の光線である。
これらのことを考慮すると、フレネルレンズの輪帯に分割する範囲を、フレネルレンズの中心部分をスムーズなレンズ面のままにしたり、周辺部分より輪帯数を減らしたりすることにより、材料の容積を低減し、かつフレアー量を削減し、高い解像力を得ることができる。レンズ面の中心領域が、周辺領域に比較して直径方向の変化に対する光軸方向位置の変化が大きいレンズは、フレネルレンズを輪帯に分割する領域を、レンズ面の中心部分にするなど、レンズ面の形状に応じてフレネル面に分割する範囲を適当に選択することにより、赤外線材料の容積を低減すると同時に、フレアー量を低減して高い解像力を維持することができる。
(実施態様7)
本発明の赤外線撮像装置において、前記赤外線光学系が、複数のフレネル面を有し、それぞれのフレネル輪帯の直径方向幅が異なることを特徴とする。
フレネルレンズの輪帯の半径方向幅を均一にしながら輪帯の数を多くすれば、フレネル面を平面に近づけて赤外線レンズ材料の容積を低減できることは、上述した通りである。しかし、輪帯の数を多くすることによって、回折光や段差部分及び段差部分の加工誤差によるフレアーの発生が増加し、結像の解像力が低下する。
前記回折光の影響の問題を、回折光の回折角度の分散によって減少させるため、前記赤外線撮像装置が、前記フレネル面を複数枚有し、該フレネル面のうち少なくとも2面が、異なった半径方向幅の輪帯を有する。
(実施態様8)
本発明の赤外線撮像装置において、前記フレネルレンズが、回折素子を一体的に形成していることを特徴とする。
引用文献6においては、可視光において、レンズ本体の結像側の第2面をフレネル面にするとともに、前記レンズ本体の被写体側の第1面又は前記結像側の第2面のうち少なくとも一面に回折素子を一体に形成する撮影レンズの構成を提案している。
回折角度は、基準波長と屋根形回折格子の幅の関数である。同じ回折角度を得るための回折格子数を検討すると、基準波長550nmの可視光では、基準波長4000nmの赤外線に比較して、7倍の回折格子数となり、基準波長11000nmの赤外線に比較して、20倍の回折格子数となる。回折格子の数が増えると、輪帯間の段差の加工誤差が増え、解像力が低下する。従って、引用文献6の可視光用の撮影レンズは、回折面を有効に利用していない。
本実施態様のようにフレネルレンズに回折素子を一体的に形成すると、回折素子の数が少なくなってフレアーが減る利点に加えて、色収差を補正し、また画面の中心や周辺の収差を補正することができる。
本発明は、また、
フレネル輪帯の内周縁と外周縁の光軸方向の高さ差が最大である輪帯が、フレネルレンズの有効径の75%の領域内にあり、かつ前記フレネル輪帯間の段差部の総数の80%以上が、条件式(3)を満足する前記フレネルレンズを有することを特徴とする撮像装置
条件式(3) 0.7≦P/N≦1.3
MAX : 段差部の段差の最大値
MIN : 段差部の段差の最小値
P = TMAX / TMIN
N : Pに最も近い整数
である。
本発明の撮像装置の実施態様は、以下の通りである。
(実施態様9)
本発明の撮像装置において、前記フレネルレンズが、波長3000nm〜14000nmにおいて、厚さ4mmのコートなし平行平面板での透過率が35%以上ある材料で構成されていることを特徴とする。
(実施態様10)
本発明の撮像装置において、前記フレネルレンズのフレネル面が、条件式(2)を満足することを特徴とする。
条件式(2) |X/R| ≦ 0.17
R:フレネル面の同心円状に分割されたフレネル輪帯のうちの最外側輪帯の外周縁の半径
X:最大深さ、すなわち、光軸方向において、フレネル面の中心光軸方向位置から、フレ
ネル面の最も遠い位置すなわちフレネル輪帯境界の最も遠い位置までの光軸方向距離
(実施態様11)
本発明の撮像装置において、前記フレネルレンズの両面が、それぞれ曲面であることを特徴とする。
(実施態様12)
本発明の撮像装置において、前記フレネルレンズは、両面が曲面であり、該曲面の法線とフレネルレンズの光軸とのなす角度θの最大値が、条件式(1)を満足することを特徴とする撮像装置。
条件式(1) 5°≦ θ ≦ 65°
本発明の赤外線撮像装置の第1実施形態の撮像光学系の光学図である。 第1実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第1実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第1実施形態の光学系の球面収差図である。 第1実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第2実施形態の撮像光学系の光学図である。 第2実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第2実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第2実施形態の光学系の第4フレネル面の断面図である。 第2実施形態の光学系の第5フレネル面の断面図である。 第2実施形態の光学系の球面収差図である。 第2実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第3実施形態の撮像光学系の光学図である。 第3実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第3実施形態の光学系の第3フレネル面の断面図である。 第3実施形態の光学系の球面収差図である。 第3実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第4実施形態の撮像光学系の光学図である。 第4実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第4実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第4実施形態の光学系の第4フレネル面の断面図である。 第4実施形態の光学系の第5フレネル面の断面図である。 第4実施形態の光学系の球面収差図である。 第4実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第5実施形態の撮像光学系の光学図である。 第5実施形態の光学系の第6フレネル面の断面図である。 第5実施形態の光学系の第7フレネル面の断面図である。 第5実施形態の光学系の球面収差図である。 第5実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第6実施形態の撮像光学系の光学図である。 第6実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第6実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第6実施形態の光学系の球面収差図である。 第6実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第7実施形態の撮像光学系の光学図である。 第7実施形態の光学系の第5フレネル面の断面図である。 第7実施形態の光学系の球面収差図である。 第7実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第8実施形態の撮像光学系の光学図である。 第8実施形態の光学系の第5フレネル面の断面図である。 第8実施形態の光学系の球面収差図である。 第8実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第9実施形態の撮像光学系の光学図である。 第9実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第9実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第9実施形態の光学系の球面収差図である。 第9実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第10実施形態の撮像光学系の光学図である。 第10実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第10実施形態の光学系の第2フレネル面の断面図である。 第10実施形態の光学系の球面収差図である。 第10実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第11実施形態の撮像光学系の光学図である。 第11実施形態の光学系の第5フレネル面の断面図である。 第11実施形態の光学系の第6フレネル面の断面図である。 第11実施形態の光学系の第7フレネル面の断面図である。 第11実施形態の光学系の球面収差図である。 第11実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第12実施形態の撮像光学系の光学図である。 第12実施形態の光学系の第6フレネル面の断面図である。 第12実施形態の光学系の第7フレネル面の断面図である。 第12実施形態の光学系の球面収差図である。 第12実施形態の光学系の非点収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第13実施形態の撮像光学系の広角端及び望遠端の光学図である。 第13実施形態の光学系の第1フレネル面の断面図である。 第13実施形態の光学系の第3フレネル面の断面図である。 第13実施形態の光学系の第4フレネル面の断面図である。 第13実施形態の光学系の広角端の球面収差図である。 第13実施形態の光学系の広角端の非点収差図である。 第13実施形態の光学系の広角点で回折格子を除去した場合の球面収差図である。 第13実施形態の光学系の望遠端の球面収差図である。 第13実施形態の光学系の望遠端の非点収差図である。 第13実施形態の光学系の望遠点で回折格子を除去した場合の球面収差図である。 本発明の赤外線撮像装置の第14実施形態の撮像光学系の広角端及び望遠端の光学図である。 第14実施形態の光学系の第6フレネル面の断面図である。 第14実施形態の光学系の第7フレネル面の断面図である。 第14実施形態の光学系の第8フレネル面の断面図である。 第14実施形態の光学系の広角端の球面収差図である。 第14実施形態の光学系の広角端の非点収差図である。 第14実施形態の光学系の望遠端の球面収差図である。 第14実施形態の光学系の望遠端の非点収差図である。 本発明のフレネル面の説明図である。
(第1実施形態)
第1実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系100の光学性能は、表1に示される。表1において、fは焦点距離(mm)を示し、FはFナンバーを示し、2ωは画角(°)を示し、λは設計基準波長(nm)を示す。
Figure 2015203850
第1実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系100は、図1に示すように、フレネルレンズ102からなる。フレネルレンズ102は、物体側の面S1及び結像側の面S2を有する。フレネルレンズ102の材料は、シリコンである。
面S1及びS2は、ともに非球面のフレネル面である。面S1及びS2のフレネル面形状は、両面とも、ほぼ同一の直径方向幅の同心円の輪帯に分割したフレネル面である。しかし、面S1及びS2は、両面とも、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
面S1及びS2の非球面は、式1に示す非球面式によって示される。式1において、光軸方向をX軸方向、光軸と直交する方向をY軸方向とし、光軸からの高さをH,光軸と交わるレンズ面頂点Oからの光軸方向の距離をXとする。X軸方向は、結像側方向を正とする。
Figure 2015203850
第1実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系100の光学データは、表2に示される。
Figure 2015203850
フレネル面S1及びS2の非球面データは、表3に示される。
Figure 2015203850
フレネル面S1及びS2のフレネル断面は、図2及び図3に示される。図2及び図3において、横軸は光軸からの距離(mm)を示し、縦軸はレンズ面頂点Oを基準とする高さ(深さ)を示す。
第1実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系100の球面収差を図4に示し、図5に同非点収差を示す。図5において、実線はサジタル平面の非点収差を示し、点線はメリジオナル平面の非点収差を示す。
(第2実施形態)
第2実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系200の光学性能は、表1に対応する表4に示される。
Figure 2015203850
第2実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系200は、図6に示すように、フレネル面S1及びS2を有する負のフレネルレンズ202、及びフレネル面S4及びS5を有する正のフレネルレンズ204からなる。フレネルレンズ202、204の材料は、ゲルマニウムである。
フレネル面S1、S2、S4、S5は、全て非球面のフレネル面である。
フレネル面S1は、不均質な直径方向幅の同心円の輪帯に分割したフレネル面である。フレネル面S2,S4,S5は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第2実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系100の光学データは、表5に示される。
Figure 2015203850
フレネル面S1、S2,S4,S5の非球面データは、表6に示される。
Figure 2015203850
フレネル面S1、S2,S4,S5のフレネル断面は、図7〜図10に示される。
第2実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系200の球面収差を図11に示し、図12に同非点収差を示す。
(第3実施形態)
第3実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系300の光学性能は、表1に対応する表7に示される。
Figure 2015203850
第3実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系300は、図13に示すように、非球面S1及びフレネル面S2を有する正のフレネルレンズ302、及びフレネル面S4及び球面S5を有する負のフレネルレンズ304からなる。フレネルレンズ302の材料は、ゲルマニウムであり、フレネルレンズ304の材料は、硫化亜鉛である。
フレネル面S2、S3は、非球面のフレネル面である。フレネル面S2、S3は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第3実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系300の光学データは、表8に示される。
Figure 2015203850
フレネル面S1、S2,S3,S5の非球面データは、表9に示される。
Figure 2015203850
フレネル面S2、S3のフレネル断面は、図14及び図15に示される。
第3実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系300の球面収差を図16に示し、図17に同非点収差を示す。
(第4実施形態)
第4実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系400の光学性能は、表1に対応する表10に示される。
Figure 2015203850
第4実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系400は、図18に示すように、フレネル非球面S1及びフレネル非球面S2を有する正のフレネルレンズ402、及びフレネル非球面S4及びフレネル非球面S5を有する正のフレネルレンズ404からなる。フレネルレンズ402,404の材料は、ゲルマニウムである。
フレネル非球面S1,S2,S3,S4は、全て、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第4実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系400の光学データは、表11に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S1、S2,S4,S5の非球面データは、表12に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S1、S2,S4,S5のフレネル断面は、図19〜図22に示される。
第4実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系400の球面収差を図23に示し、図24に同非点収差を示す。
(第5実施形態)
第5実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系500の光学性能は、表1に対応する表13に示される。
Figure 2015203850
第5実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系500は、図25に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ502、球面S3及び球面S4を有する負の球面レンズ504、及びフレネル非球面S6及びフレネル非球面S7を有する正のフレネル非球面レンズ506からなる。球面レンズ502,504の材料は、ゲルマニウムである。フレネル非球面レンズ506の材料は、カルコゲナイドである。
フレネル非球面S6,S7は、ほぼ均一な直径方向幅の輪帯を有している。
第5実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系500の光学データは、表14に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S6,S7の非球面データは、表15に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S6、S7のフレネル断面は、図26及び図27に示される。
第5実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系500の球面収差を図28に示し、図29に同非点収差を示す。
(第6実施形態)
第6実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系600の光学性能は、表1に対応する表16に示される。
Figure 2015203850
第6実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系600は、図30に示すように、フレネル非球面S1及びフレネル非球面S2を有する正のフレネル非球面レンズ602、球面S3及び球面S4を有する負の球面レンズ604、及び球面S6及び球面S7を有する正の球面レンズ606からなる。レンズ602,604、606の材料は、全てゲルマニウムである。
フレネル非球面S1,S2は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第6実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系600の光学データは、表17に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S1,S2の非球面データは、表18に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S1、S2のフレネル断面は、図31及び図32に示される。
第6実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系600の球面収差を図33に示し、図34に同非点収差を示す。
(第7実施形態)
第7実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系700の光学性能は、表1に対応する表19に示される。
Figure 2015203850
第7実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系700は、図35に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ702、非球面S4及びフレネル非球面S5を有する負のフレネルレンズ704、及び球面S6及び球面S7を有する正の球面レンズ706からなる。レンズ702,704、706の材料は、全てゲルマニウムである。
フレネル非球面S5は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第7実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系700の光学データは、表20に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S1,S2の非球面データは、表21に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S5のフレネル断面は、図35に示される。
第7実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系700の球面収差を図37に示し、図38に同非点収差を示す。
(第8実施形態)
第8実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系800の光学性能は、表1に対応する表22に示される。
Figure 2015203850
第8実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系800は、図39に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ802、球面S4及びフレネル球面S5を有する負のフレネルレンズ804、及び球面S6及び球面S7を有する正の球面レンズ806からなる。球面レンズ802の材料はゲルマニウムである。フレネルレンズ804の材料は硫化亜鉛である。球面レンズ806の材料はセレン化亜鉛である。
フレネル非球面S5は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第8実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系800の光学データは、表23に示される。
Figure 2015203850
フレネル球面S5のフレネル断面は、図40に示される。
第8実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系800の球面収差を図41に示し、図42に同非点収差を示す。
(第9実施形態)
第9実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系900の光学性能は、表1に対応する表24に示される。
Figure 2015203850
第9実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系900は、図43に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ902、フレネル非球面S4及びフレネル非球面S5を有する負のフレネルレンズ904、及び球面S6及び球面S7を有する正の球面レンズ906からなる。球面レンズ902、906の材料はゲルマニウムである。フレネルレンズ904の材料はフッ化マグネシュウムである。
フレネル非球面S4、S5は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。但し、フレネル非球面S4の輪帯の直径方向幅は、フレネル非球面S5の輪帯の直径方向幅より小さい。
第9実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系900の光学データは、表25に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S4,S5の非球面データは、表26に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S5、S6のフレネル断面は、図44,図45に示される。
第9実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系900の球面収差を図46に示し、図47に同非点収差を示す。
(第10実施形態)
第10実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1000の光学性能は、表1に対応する表27に示される。
Figure 2015203850
第10実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1000は、図48に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ1002、フレネル非球面S4及びフレネル非球面S5を有する負のフレネルレンズ1004、及び球面S6及び球面S7を有する正の球面レンズ906からなる。球面レンズ1002、1004、1006の材料は、全てゲルマニウムである。
フレネル非球面S5は、レンズ中心領域及び全ての輪帯の光軸方向の高さが等しい。フレネル非球面S6は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の光軸方向の高さより大きい光軸方向の高さの中心領域を有している。
第10実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1000の光学データは、表28に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S4,S5の非球面データは、表29に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S5、S6のフレネル断面は、図49,図50に示される。
第10実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1000の球面収差を図51に示し、図52に同非点収差を示す。
(第11実施形態)
第11実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1100の光学性能は、表1に対応する表30に示される。
Figure 2015203850
第11実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1100は、図53に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ1102、非球面S4及びフレネル非球面S5を有する負のフレネルレンズ1104、及びフレネル非球面S6及びフレネル非球面S7を有する正のフレネルレンズ1106からなる。レンズ1102、11004、1106の材料は、全てゲルマニウムである。
フレネル非球面S5、S6,S7は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第11実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1100の光学データは、表31に示される。
Figure 2015203850
非球面S4,フレネル非球面S5、フレネル非球面S4,フレネル非球面S5の非球面データは、表32に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S5、S6、S7のフレネル断面は、図54,図55、図56に示される。
第11実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1100の球面収差を図57に示し、図58に同非点収差を示す。
(第12実施形態)
第12実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1200の光学性能は、表1に対応する表33に示される。
Figure 2015203850
第12実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1200は、図59に示すように、球面S1及び球面S2を有する正の球面レンズ1202、非球面S4及び非球面S5を有する負のフレネルレンズ1204、及びフレネル非球面S6及びフレネル非球面S7を有する正のフレネルレンズ1206からなる。レンズ1202、1106の材料は、ゲルマニウムである。レンズ1204の材料は、カルコゲナイドである。
フレネル非球面S6,S7は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第12実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1200の光学データは、表34に示される。
Figure 2015203850
非球面S4,非球面S5、フレネル非球面S6,フレネル非球面S7の非球面データは、表35に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S6、S7のフレネル断面は、図60,図61に示される。
第12実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1200の球面収差を図62に示し、図63に同非点収差を示す。
(第13実施形態)
ズームレンズである第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300の光学性能は、表1に対応する表36に示される。
Figure 2015203850
ズームレンズである第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300は、図64に示すように、フレネル非球面S1及び回折非球面S2を有する負のフレネル回折レンズ1302、フレネル非球面S3及びフレネル回折非球面S4を有する正のフレネル回折レンズ1304、及び回折非球面S6及び非球面S7を有する正の回折レンズ1306からなる。レンズ1302、1304,1306の材料は、全てカルコゲナイドである。
フレネル非球面S1,S3,S4は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300の光学データは、表37に示される。
Figure 2015203850
第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300のズームレンズ間隔は、表38に示される。
Figure 2015203850
第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300の非球面係数は、表39に示される。
Figure 2015203850
第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300の回折格子係数は、表40に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S1,S3,S4のフレネル断面は、図65,図66,図67に示される。
回折非球面S2,S4,S6は、式2による光路差関数及び式3による基板面に対する削り量によって、隣り合う回折素子の輪帯間で1波長分の光路差が生じさせる。
Figure 2015203850
Figure 2015203850
ズームレンズである第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300の広角端の球面収差を、図68に示し、図69に同非点収差を示す。図68及び図69において、一点鎖線は波長8000nmの球面収差及び時点収差を示し、二点鎖線は波長12000nmの球面収差及び時点収差を示す。図69に、回折非球面S2,S4,S6を回折素子のない非球面に変更した場合の球面収差を示す。
ズームレンズである第13実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300の望遠端の球面収差を、図70に示し、図71に同非点収差を示す。図70及び図71において、一点鎖線は波長8000nmの球面収差及び時点収差を示し、二点鎖線は波長12000nmの球面収差及び時点収差を示す。図73に、回折非球面S2,S4,S6を回折素子のない非球面に変更した場合の球面収差を示す。
(第14実施形態)
ズームレンズである第14実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1400の光学性能は、表1に対応する表41に示される。
Figure 2015203850
ズームレンズである第14実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1400は、図74に示すように、球面S1及び非球面S2を有する正の非球面レンズ1402、非球面S3及び非球面S4を有する負の非球面レンズ1404、フレネル非球面S6及びフレネル非球面S7を有する正のフレネル非球面レンズ1406、及びフレネル非球面S8及び非球面S9を有する正のフレネル非球面レンズ1408からなる。レンズ1402、1404,1406の材料は、ゲルマニウムである。レンズ1408の材料は、セレン化亜鉛である。
フレネル非球面S6,S7,S8は、レンズ有効直径の75%の直径の領域内に、その外側の領域の輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の平均値の輪帯を有している。
第14実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1400の光学データは、表42に示される。
Figure 2015203850
第14実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1300のズームレンズ間隔は、表43に示される。
Figure 2015203850
第14実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1400の非球面係数は、表44に示される。
Figure 2015203850
フレネル非球面S6,S7,S8のフレネル断面は、図75,図76,図77に示される。
ズームレンズである第14実施形態の赤外線撮像装置の撮像光学系1400の広角端の球面収差を、図78に示し、図79に同非点収差を示す。同じく望遠端の球面収差を、図80に示し、図81に同非点収差を示す。
各実施形態の条件式の値を表45に示す。
Figure 2015203850
S1 第1面
S2 第2面

Claims (14)

  1. 少なくとも一面がフレネル面であるフレネルレンズを少なくとも一枚有する赤外線レンズ光学系を有する赤外線撮像装置であって、
    前記フレネルレンズが、波長3000nm〜14000nmの間の使用波長範囲の少なくとも一つの単波長において、厚さ4mmのコート無しの平行平面板の透過率が35%以上のレンズ材料からなり、前記フレネル面の曲面の法線とフレネルレンズの光軸とのなす角度θの最大値が、条件式(1)を満足することを特徴とする赤外線撮像装置。
    条件式(1) 5°≦ θ ≦ 65°
  2. 前記フレネルレンズのフレネル面が、条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1に記載の赤外線撮像装置。
    条件式(2) |X/R| ≦ 0.17
    R:フレネル面の同心円状に分割されたフレネル輪帯のうちの最外側輪帯の外周縁の半径
    X:最大深さ、すなわち、光軸方向において、フレネル面の中心光軸方向位置から、フレネル面の最も遠い位置すなわちフレネル輪帯境界の最も遠い位置までの光軸方向距離
  3. 前記フレネル面の少なくとも一面は、該フレネル輪帯間の段差部の総数の80%以上が、条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線撮像装置。
    条件式(3) 0.7≦P/N≦1.3
    MAX : 段差部の段差の最大値
    MIN : 段差部の段差の最小値
    P = TMAX / TMIN
    N : Pに最も近い整数
  4. 前記フレネルレンズは、両面がフレネル面であることを特徴とする請求項1ないし3のうちに一項に記載の赤外線撮像装置。
  5. 前記フレネル面の輪帯の光軸方向幅が、不均一であり、かつ前記フレネル面の有効直径の75%以内の領域内に、全フレネル輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の輪帯があることを特徴とする請求項1ないし4のうちに一項に記載の赤外線撮像装置。
  6. 前記フレネル面の少なくとも一面は、フレネル輪帯数の80%の輪帯の直径方向幅が、全フレネル輪帯の直径方向幅の平均値の±20%以内にあることを特徴とする請求項1ないし5に記載の赤外線撮像装置。
  7. 前記フレネル面の有効直径の75%以内の領域内に、全フレネル輪帯の直径方向幅の平均値より大きい直径方向幅の輪帯があることを特徴とする請求項1ないし6に記載の赤外線撮像装置。
  8. 前記赤外線光学系が、複数のフレネル面を有し、それぞれのフレネル輪帯の直径方向幅が異なることを特徴とする請求項1ないし7のうちに一項に記載の赤外線撮像装置。
  9. 前記フレネルレンズが、回折素子を一体的に形成していることを特徴とする請求項1ないし8のうちに一項に記載の赤外線撮像装置。
  10. フレネル輪帯の内周縁と外周縁の光軸方向の高さ差が最大である輪帯が、フレネルレンズの有効径の75%の領域内にあり、かつ前記フレネル輪帯間の段差部の総数の80%以上が、条件式(3)を満足する前記フレネルレンズを有することを特徴とする撮像装置。
    条件式(3) 0.7≦P/N≦1.3
    MAX : 段差部の段差の最大値
    MIN : 段差部の段差の最小値
    P = TMAX / TMIN
    N : Pに最も近い整数
  11. 前記フレネルレンズが、波長3000nm〜14000nmにおいて、厚さ4mmのコートなし平行平面板での透過率が35%以上ある材料で構成されていることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  12. 前記フレネルレンズのフレネル面が、条件式(2)を満足することを特徴とする請求項9又は10に記載の撮像装置。
    条件式(2) |X/R| ≦ 0.17
    R:フレネル面の同心円状に分割されたフレネル輪帯のうちの最外側輪帯の外周縁の半径
    X:最大深さ、すなわち、光軸方向において、フレネル面の中心光軸方向位置から、フレ
    ネル面の最も遠い位置すなわちフレネル輪帯境界の最も遠い位置までの光軸方向距離
  13. 前記フレネルレンズの両面が、それぞれ曲面であることを特徴とする請求項9ないし11のうちの一項に記載の撮像装置。
  14. 前記フレネルレンズは、両面が曲面であり、該曲面の法線とフレネルレンズの光軸とのなす角度θの最大値が、条件式(1)を満足することを特徴とする請求項9ないし12のうちの一項に記載の撮像装置。
    条件式(1) 5°≦ θ ≦ 65°
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