JP2713550B2 - 赤外用回折型レンズ - Google Patents

赤外用回折型レンズ

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JP2713550B2
JP2713550B2 JP6103698A JP10369894A JP2713550B2 JP 2713550 B2 JP2713550 B2 JP 2713550B2 JP 6103698 A JP6103698 A JP 6103698A JP 10369894 A JP10369894 A JP 10369894A JP 2713550 B2 JP2713550 B2 JP 2713550B2
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lens
infrared
diffractive lens
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照弘 塩野
攻 山崎
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、赤外光用の集光特性が
よく、作製容易な赤外用回折型レンズに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来の屈折型フレネルレンズに加え、近
年、小型軽量で再現性がよく、収差が小さい回折型レン
ズが注目されている。この回折型レンズは、例えば電子
ビーム描画等の微細加工によって製造を行うため、フレ
ネルマイクロレンズまたはマイクロフレネルレンズとも
呼ばれている。 【0003】従来の回折型レンズは、屈折型フレネルレ
ンズ同様ガラスやアクリル樹脂等屈折率nが1.5前後
のもので作られていたため、レンズの位相変調量に対応
した溝の深さは、最大集光効率を得ようとした場合、入
射光の波長の1/(n−1)倍つまり2倍の値にする必
要がある。例えば、可視光のHe−Neレーザの0.6
328μmを入射光とする場合、溝の深さは1.3μm
であるが、これが近赤外の波長が1.5μm用のものに
なると回折型レンズの溝の深さは3μmとする必要があ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のように、屈折率が1.5前後の物質で近赤外用の回折
型レンズを作ると、溝の深さが深いため正確なレンズ形
状を実現するのは難しく、つまりは集光特性のよい赤外
用回折型マイクロレンズが得られにくいという問題点を
有していた。 【0005】本発明は、上記問題点を解決するもので、
集光特性のよい赤外用回折型レンズを提供することを目
的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、入射光の波長に依存し、レンズの位相変調
量に応じた凹凸部がレンズ表面に形成された赤外用回折
型レンズであって、前記入射光の波長は1.2μmから1
6μmの領域にあり、前記凹凸部は、屈折率が3以上
で、かつ、SiもしくはSiを含む材料をエッチングす
ることにより垂直部分を有するように形成されるととも
に、前記凹凸部を構成する材料の屈折率nと入射光の波
長λとに対して、λ/(n−1)の溝の深さを有するよ
うな形状であることを特徴とする。 【0007】 【作用】本発明は上記した構成により、構成物質の屈折
率が高いため回折型レンズの溝の深さを浅くでき、又、
エッチングすることにより垂直部分を有するように凹凸
部が形成されるため、凹凸部の垂直部分で生じる不要な
多重反射光が少なく、作製容易で、高効率な集光特性の
よい赤外用回折型レンズを実現するものである。 【0008】 【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。図1(a),(b)はそれぞれ本発明の一実
施例における回折型の赤外用レンズ(以下回折型レンズ
と称す)を示す断面図、平面図である。 【0009】図1において、1はSi結晶であり、表面
に断面が鋸歯状のレンズの位相変調量に応じた凹凸部2
が施してある。鋸歯状の凹凸部2の溝の深さtは、レン
ズの集光効率が最大になるために、レンズを構成してい
る物質の屈折率n、及び入射光の波長λを用いて、t=
λ/(n−1)と設定する必要がある。近赤外で透明な
Siの屈折率は、n=3.5であり、本実施例では、入
射光としてλ=1.55μmの半導体レーザ光を用いた
ので溝の深さをt=0.62μmとした。従来例のよう
にガラスやアクリル, 電子ビームレジスト等の屈折率が
1.5前後のもので作製した回折型レンズの場合、溝の
深さtはλ=1.55μmに対してt=3.1μmとす
る必要があったから、本実施例の回折型レンズにより、
溝の深さtが従来例の1/5程度で、薄い回折型レンズ
が実現できたと言える。その結果、凹凸部の垂直部分で
生じる不要な多重反射光が大幅に少なくなり、この多重
反射光に起因した回折効率の低下を防止して、集光特性
に優れた赤外用回折型レンズを容易に実現できる。 【0010】また、入射光の反射を減少させるために、
少なくともレンズの入射側または反射側のどちらか一方
の面に無反射コーティングを行うと集光効率がさらに良
くなる。 【0011】次に、図2を用いて作製工程を説明する。
まず図2(a)のSi結晶1上に図2(b)のように電子ビー
ムレジスト3をコーティングし、電子ビームリソグラフ
ィにより、図2(c)のようにレンズのパターンを作製し
た。次に、イオンビームエッチングを行い、図2(d)の
ように電子ビームレジスト3の形をSi結晶1に転写し
て凹凸部2を形成し図1に示すような透過型の回折型凸
レンズ形状に形成した。この時電子ビームレジスト3の
コーティング厚さを制御し溝の深さtが最適になるよう
にした。 【0012】なお、レンズとして作用するのは、Si結
晶1表面の凹凸のある部分であるので、この部分がSi
でありさえすれば良く、凹凸のない部分は他の物質でも
よい。 【0013】以上のように本実施例によれば、溝の深さ
が従来例に比べて約1/5まで薄くなったこととエッチ
ングにより形成することにより、だれのない正確な凹凸
形状が実現でき、溝の深さが薄くなったことと、正確な
凹凸形状が実現できたことにより、その結果集光特性の
よい回折型レンズが実現でき、またイオンビームエッチ
ングでパターンの転写をする時間も短くなり作製が容易
である。 【0014】以上の説明はSiを用いた回折型レンズに
ついて行ったが、屈折率が3以上の物質であればよく、
Siを含み、屈折率が3以上の材料から構成された回折
型レンズについても同様の効果が得られる。 【0015】尚、Siの透過波長領域は、1.2μm〜
16μmであり、しかもSiはこの領域で屈折率が3以
上である。従って、入射光が結晶の透過波長領域ならど
の波長でも、同様の効果が得られる。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、凹凸部の
垂直部分で生じる不要な多重反射光が少なくなり、さら
、溝の深さが浅くて、かつ正確なレンズ形状を実現で
き、その結果、集光特性のよい回折型の赤外用レンズを
容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a) 本発明の一実施例における赤外用回折型
レンズの断面図 (b) 本発明の一実施例における赤外用回折型レンズの
平面図 【図2】(a)〜(d) 本発明の一実施例の赤外用回折型レ
ンズの作製工程図 【符号の説明】 1 Si結晶 2 凹凸部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−36250(JP,A) 特開 昭51−110347(JP,A) 特開 昭51−24247(JP,A) 特開 昭59−137908(JP,A) 特開 昭59−116602(JP,A) 特開 昭59−92444(JP,A) JOURNAL OF THE OP TICAL SOCIETY OF A MERICA,51[1](1961)P.17 〜20 久保田広外2名編「光学技術ハンドブ ック」(昭43−10−25)朝倉書店 P. 674〜677

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.入射光の波長に依存し、レンズの位相変調量に応じ
    た凹凸部がレンズ表面に形成された赤外用回折型レンズ
    であって、 前記入射光の波長は1.2μmから16μmの領域にあ
    り、 前記凹凸部は、屈折率が3以上で、かつ、Siもしくは
    Siを含む材料をエッチングすることにより垂直部分を
    有するように形成されるとともに、前記凹凸部を構成す
    る材料の屈折率nと入射光の波長λとに対して、λ/
    (n−1)の溝の深さを有するような形状であることを
    特徴とする赤外用回折型レンズ。 2.凹凸部は、鋸歯形状であることを特徴とする請求項
    1記載の赤外用回折型レンズ。 3.少なくとも表面又は裏面に無反射コーティングを施
    したことを特徴とする請求項1記載の赤外用回折型レン
    ズ。 4.凹凸部は、垂直部分を有する透過型の回折型凸レン
    ズ形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の赤
    外用回折型レンズ。 5.凹凸部は、垂直部分を有するように形成されるとと
    もに前記凹凸部は、マスクの断面形状をSiもしくはS
    iを含む材料に転写して形成されたことを特徴とする請
    求項1記載の赤外用回折型レンズ。
JP6103698A 1994-05-18 1994-05-18 赤外用回折型レンズ Expired - Lifetime JP2713550B2 (ja)

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