JP6759593B2 - 撮像レンズおよび撮像システム - Google Patents

撮像レンズおよび撮像システム Download PDF

Info

Publication number
JP6759593B2
JP6759593B2 JP2016004127A JP2016004127A JP6759593B2 JP 6759593 B2 JP6759593 B2 JP 6759593B2 JP 2016004127 A JP2016004127 A JP 2016004127A JP 2016004127 A JP2016004127 A JP 2016004127A JP 6759593 B2 JP6759593 B2 JP 6759593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
imaging
positive
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016004127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017125904A (ja
Inventor
佐藤 進
佐藤  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2016004127A priority Critical patent/JP6759593B2/ja
Publication of JP2017125904A publication Critical patent/JP2017125904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6759593B2 publication Critical patent/JP6759593B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、撮像レンズおよび撮像システムに関する。
近年、物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズが考案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような撮像レンズでは、像面湾曲が大きくなると、撮像素子の凹面状に湾曲した撮像面の曲率半径を小さくする必要があるため、撮像素子の製造が難しくなる。そのため、単純な構成でありながら、広画角かつFナンバーが小さい(明るい)撮像レンズが求められている。
特開2013−25202号公報
第1の本発明に係る撮像レンズは、物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、以下の条件式を満足している。
0.03<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.08
但し、
f:前記撮像レンズの焦点距離、
Rc:前記撮像面の曲率半径、
Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率。
第2の本発明に係る撮像レンズは、物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、以下の条件式を満足している。
0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10
0.350<f2/f1<0.600
但し、
f:前記撮像レンズの焦点距離、
Rc:前記撮像面の曲率半径、
Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離。
第3の本発明に係る撮像レンズは、物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、以下の条件式を満足している。
0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10
0.75<(−f11×Nn1)/(f12×Np1)<0.89
但し、
f:前記撮像レンズの焦点距離、
Rc:前記撮像面の曲率半径、
Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率、
f11:前記第1部分群の焦点距離、
f12:前記第2部分群の焦点距離。
第4の本発明に係る撮像レンズは、物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、前記第2レンズ群よりも像側に開口絞りが配置され、以下の条件式を満足している。
0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10
但し、
f:前記撮像レンズの焦点距離、
Rc:前記撮像面の曲率半径、
Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率。
また、本発明に係る撮像システムは、物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズと、前記撮像面上に結像した前記物体の像を撮像する撮像素子とを備え、前記撮像レンズが本発明に係る撮像レンズとなっている。
第1実施例に係る撮像レンズのレンズ構成図である。 (a)は第1実施例に係る撮像レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第2実施例に係る撮像レンズのレンズ構成図である。 (a)は第2実施例に係る撮像レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第3実施例に係る撮像レンズのレンズ構成図である。 (a)は第3実施例に係る撮像レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第4実施例に係る撮像レンズのレンズ構成図である。 (a)は第4実施例に係る撮像レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は近距離合焦状態における諸収差図である。 第5実施例に係る撮像レンズのレンズ構成図である。 (a)は第5実施例に係る撮像レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は近距離合焦状態における諸収差図である。 デジタルスチルカメラの断面図である。
以下、本願の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願に係る撮像レンズPLを備えた撮像システムとしてデジタルスチルカメラCAMが図11に示されている。なお、図11はデジタルスチルカメラCAMの断面図を示す。
デジタルスチルカメラCAMは、不図示の電源釦を押すと、撮像レンズPLの不図示のシャッタが開放されて、撮像レンズPLで被写体(物体)からの光が集光され、像面Iに配置された撮像素子Cに結像される。撮像素子Cに結像された被写体像は、撮像レンズPLの背後に配置された液晶モニターMに表示される。撮影者は、液晶モニターMを見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズ釦B1を押し下げて被写体像を撮像素子Cで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。
撮像素子Cは、例えばCCDやCMOS等のイメージセンサーを用いて構成される。撮像素子Cの表面には、画素(光電変換器)が二次元的に配置された撮像面Ciが形成される。撮像面Ciは、物体側に凹面を向けるように(例えば、球面状に)湾曲しており、撮像レンズPLの像面Iが撮像面Ciに沿って湾曲して形成される。なお、詳細な図示を省略するが、デジタルスチルカメラCAMには、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部(図示せず)、デジタルスチルカメラCAMの種々の条件設定等に使用するファンクション釦(図示せず)等が配置されている。
撮像レンズPLは、例えば図1に示す撮像レンズPL(1)ように、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有して構成される。第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1部分群Gaと、正の屈折力を有する第2部分群Gbとから構成される。第2レンズ群G2は、負レンズと正レンズとを有して構成される。本実施形態に係る撮像レンズPLは、図3に示す撮像レンズPL(2)でもよく、図5に示す撮像レンズPL(3)でもよく、図7に示す撮像レンズPL(4)でもよく、図9に示す撮像レンズPL(5)でもよい。
収差補正において、ザイデルの5収差を補正可能な最小構成のレンズは、トリプレットタイプのレンズである。このトリプレットタイプのレンズをマスターレンズとし、マスターレンズの物体側に負レンズと正レンズで構成される広角コンバータを配置して広画角化を図る試みが、従来から行われている。なお、マスターレンズの物体側に配置される広角コンバータの構成を、広画角化に伴う収差補正を主たる目的とした構成にすることで、トリプレットタイプのレンズに代えてダブレットタイプのレンズをマスターレンズとすることも可能である。
本実施形態の撮像レンズPLは、撮像レンズPLの像面Iが物体側に凹面を向けるように湾曲し、同様に物体側に凹面を向けるように湾曲した撮像素子Cの撮像面Ci上に被写体像を形成するように構成される。このようにすれば、メリジオナル像面のマイナス方向(像側から物体側に向かう方向)の像面湾曲よりも非点隔差を優先して補正することが可能であるため、良好な結像性能を得ることができる。このように、メリジオナル像面のマイナス方向の像面湾曲を補正する優先度が低くなるため、ペッツバール和を小さくする必要がなくなる。そのため、広角コンバータを構成する正レンズ(第1レンズ群G1の正レンズ)に、高屈折率の光学材料を用いることが可能となる。
このとき、撮像素子Cの撮像面Ciの凹面形状と撮像レンズPLの像面Iの形状(像面湾曲)を揃えるために、次の条件式(1)で表される条件を満足する。
0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10 …(1)
但し、
f:撮像レンズPLの焦点距離、
Rc:撮像面Ciの曲率半径、
Nn1:第1レンズ群G1における負レンズの平均屈折率、
Np1:第1レンズ群G1における正レンズの平均屈折率、
Nn2:第2レンズ群G2における負レンズの平均屈折率、
Np2:第2レンズ群G2における正レンズの平均屈折率。
ここで、物体側に凹面を向けるように湾曲した撮像素子Cの撮像面Ciの曲率半径Rcは、撮像面Ciにおける回転対称の原点である頂点位置と、撮像面Ciにおいて頂点位置から所定の等距離だけ離れた2点の位置とを通る球面の曲率半径と定義される。なお、撮像面Ciの形状が球面状である場合、撮像面Ciの曲率半径Rcは撮像面Ciに沿った球面の曲率半径となる。
条件式(1)で表される条件を満足することにより、撮像レンズPLの像面湾曲を適切な範囲に設定することができる。条件式(1)の下限値を下回る条件である場合、像面湾曲の補正が不足するため好ましくない。一方、条件式(1)の上限値を上回る条件である場合、像面湾曲の補正が過剰になるため好ましくない。
本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(1)の下限値を0.03にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(1)の下限値を0.04にすることが望ましい。一方、本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(1)の上限値を0.09にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(1)の上限値を0.08にすることが望ましい。
本実施形態において、次の条件式(2)で表される条件を満足することが好ましい。
0.75<Nn1/Np1<1.00 …(2)
条件式(2)で表される条件を満足することにより、撮像レンズPLのFナンバーが小さい(明るい)状態で良好な光学性能を得ることができる。条件式(2)の下限値を下回る条件である場合、第1レンズ群G1の正レンズの光学材料としてアッベ数の小さい光学材料を選択する必要があり、軸上色収差の補正が困難になるため好ましくない。一方、条件式(2)の上限値を上回る条件である場合、撮像レンズPLのFナンバーが小さい状態で球面収差を補正することが困難になるため好ましくない。
本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(2)の下限値を0.84にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(2)の下限値を0.88にすることが望ましい。一方、本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(2)の上限値を0.97にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(2)の上限値を0.95にすることが望ましい。
本実施形態において、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。
0.100<f2/f1<0.600 …(3)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離、
f2:第2レンズ群G2の焦点距離。
条件式(3)で表される条件を満足することにより、第2レンズ群G2の残存収差を第1レンズ群G1で補正することができる、条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、非点隔差の補正が困難になるため好ましくない。一方、条件式(3)の上限値を上回る条件である場合、球面収差を補正するために第2部分群Gbのレンズ構成枚数が増えることになるため好ましくない。
本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(3)の下限値を0.350にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(3)の下限値を0.355にすることが望ましい。一方、本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(3)の上限値を0.550にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(3)の上限値を0.500にすることが望ましい。
本実施形態において、無限遠物体から有限距離物体(近距離物体)への合焦の際、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がることが好ましい。このような構成にすれば、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とを一体的に移動させて近距離合焦を行った場合と比較して、マイナス方向(像側から物体側に向かう方向)の像面湾曲収差の至近変動(近距離合焦時の収差変動)を減少させることが可能になる。
さらにこの場合、次の条件式(4)で表される条件を満足することが好ましい。
0.3<X2/X1<1.0 …(4)
但し、
X1:合焦の際の第1レンズ群G1の光軸に沿った移動量、
X2:合焦の際の第2レンズ群G2の光軸に沿った移動量。
条件式(4)で表される条件を満足することにより、近距離合焦時の像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(4)の下限値を下回る条件である場合、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がりすぎて、像面湾曲の補正が過剰になるため好ましくない。一方、条件式(4)の上限値を上回る条件である場合、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が十分に拡がらずに、像面湾曲の補正が不足するため好ましくない。
本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(4)の下限値を0.4にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(4)の下限値を0.5にすることが望ましい。一方、本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(4)の上限値を0.9にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(4)の上限値を0.8にすることが望ましい。
本実施形態において、次の条件式(5)で表される条件を満足することが好ましい。
0.6<(−f11×Nn1)/(f12×Np1)<1.2 …(5)
但し、
f11:第1部分群Gaの焦点距離、
f12:第2部分群Gbの焦点距離。
条件式(5)で表される条件を満足することにより、広画角の撮影範囲を確保してより
良好な結像性能を得ることができる。条件式(5)の下限値を下回る条件である場合、高次の像面湾曲の補正が困難になるため好ましくない。一方、条件式(5)の上限値を上回る条件である場合、球面収差を補正するために第2部分群Gbのレンズ構成枚数が増えることになるため好ましくない。
本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(5)の下限値を0.65にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(5)の下限値を0.75にすることが望ましい。一方、本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(5)の上限値を0.89にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(5)の上限値を0.85にすることが望ましい。
本実施形態において、次の条件式(6)で表される条件を満足することが好ましい。
−15<Rc/IH<−5 …(6)
但し、
IH:撮像面Ciでの最大像高。
条件式(6)は、撮像面Ciの曲率半径Rcを撮像面Ciでの最大像高IH(光軸に対する垂線上の距離)で規格化した値であり、実質的に撮像面Ciの湾曲度合を示している。条件式(6)で表される条件を満足することにより、撮像レンズPLの像面湾曲を適切な範囲に設定することができる。条件式(6)の下限値を下回る条件である場合、撮像面Ciの(マイナス方向への)曲率半径Rcが大きくなりすぎて、撮像レンズPLの像面を平坦にするために像面湾曲の補正を撮像レンズPLで行う必要があり、撮像レンズPLのレンズ構成が複雑になるため好ましくない。一方、条件式(6)の上限値を上回る条件である場合、撮像面Ciの(マイナス方向への)曲率半径Rcが小さくなりすぎて、撮像素子Cの製造が困難になるため好ましくない。
本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(6)の下限値を−13にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(6)の下限値を−11にすることが望ましい。一方、本実施形態の効果を良好に発揮するために、条件式(6)の上限値を−6にすることが望ましい。本実施形態の効果をより良好に発揮するために、条件式(6)の上限値を−7にすることが望ましい。
本実施形態において、第1部分群Gaのうち最も物体側のレンズにおける少なくともいずれかのレンズ面が非球面であってもよい。このような構成にすれば、第1部分群Gaを単純な構成にすることができる。
本実施形態において、第2レンズ群G2における全てのレンズ面が球面であってもよい。このような構成にすれば、第2レンズ群G2の作製が容易になるため、撮像レンズPLの製造コストを低減させることができる。
本実施形態において、第2レンズ群G2における少なくともいずれかのレンズ面が非球面であってもよい。このような構成にすれば、第2レンズ群G2において諸収差を良好に補正することができる。また、第2レンズ群G2を構成する負レンズのうち少なくともいずれかにおけるレンズ面を非球面にすることで、撮像レンズPLの大口径比化を図ることができる。
本実施形態において、第2レンズ群G2よりも像側に開口絞りが配置されることが好ましい。このような構成にすれば、各レンズ群が組み付けられる鏡筒部分と、開口絞りの機構部分とが分離されるため、鏡筒の構造を簡略化することができる。
本実施形態において、開口絞りよりも像側に(第1の)視野絞りが配置されることが好ましい。撮像レンズPLの最も像側に開口絞りを配置して上側光線束の一部がフレア成分となった場合、開口絞りよりも像側に(第1の)視野絞りを配置することで、(第1の)視野絞りにより当該フレア成分を遮ることができる。
本実施形態において、開口絞りよりも像側に第1の視野絞りが配置され、第1部分群Gaと第2部分群Gbとの間に第2の視野絞りが配置されてもよい。大口径比化に伴って下側光線束の一部がフレア成分となった場合、第1部分群Gaと第2部分群Gbとの間に第2の視野絞りを配置することで、第2の視野絞りにより当該フレア成分を遮ることができる。
本実施形態において、撮像レンズPLと撮像素子Cとの間に、モアレまたは偽色を低減させるための光学ローパスフィルター(OLPF;Optical Low Pass Filter)が配置されないように構成する。物体側に凹面を向けるように撮像面Ciが湾曲した撮像素子Cの物体側に光学ローパスフィルターを配置する場合、光学ローパスフィルターの形状を撮像面Ciの形状に合わせて凹形状に湾曲させる必要がある。しかしながら、光学ローパスフィルターは、水晶等の結晶材料を用いて形成されるため、撮像面Ciの形状に合わせて変形させることが難しく、凹形状に湾曲させた光学ローパスフィルターを作製することは非常に困難である。また、CG機(カーブジェネレータ)を用いたレンズ加工等により、光学ローパスフィルターの形状を凹形状にすることはできるが、所望の光学特性が得られない。
本実施形態において、撮像レンズPLと撮像素子Cとが一体的に構成されることが好ましい。物体側に凹面を向けるように撮像面Ciが湾曲した撮像素子Cの回転対称軸に対し撮像レンズPLの光軸がずれると、撮像素子Cにより撮像取得される画像の対角方向において画質が不均一になる。従って、撮像レンズPLと撮像素子Cとが一体的に構成され、撮像レンズPLと撮像素子Cとを組み立てる際、撮像素子Cの回転対称軸と撮像レンズPLの光軸とが一致するように軸調整を行うことで、画質が均一な画像を得ることができる。
本実施形態において、フォーカシング(合焦)の際、第2レンズ群G2と開口絞りとが光軸に沿って一体的に移動するように構成してもよい。このような構成にすれば、近距離合焦時における周辺光量の変動を少なくすることができる。
本実施形態において、フォーカシング(合焦)の際、開口絞りが像面Iに対して固定されるように構成してもよい。このような構成にすれば、近距離合焦時におけるレンズの駆動負荷を少なくすることができる。
このように、本実施形態によれば、単純な構成でありながら、広画角かつFナンバーが小さい(明るい)撮像レンズPLおよび、これを備えたデジタルスチルカメラCAM(撮像システム)を得ることが可能になる。
上述の実施形態において、条件式(1)に代えて、条件式(6)のみを満足するように構成してもよい。このような構成にしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。この場合、条件式(6)に加えて、条件式(1)〜(5)の少なくともいずれかを満足するように構成してもよい。
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。図1、図3、図5、図7、およ
び図9に、第1〜第5実施例に係る撮像レンズPL{PL(1)〜PL(5)}のレンズ構成および屈折力配分を示す。各レンズ群の記号に付けている符号(+)もしくは(−)は各レンズ群の屈折力を示す。また、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2が合焦レンズ群として無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)に合焦する際の移動方向を、「合焦1」、「合焦2」という文字とともに矢印で示している。
これら図1、図3、図5、図7、および図9において、各レンズ群を符号Gと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、各レンズを符号Lと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、各絞りを符号Sと数字の組み合わせにより、それぞれ表している。この場合において、符号、数字の種類および数が大きくなって煩雑化するのを防止するため、実施例毎にそれぞれ独立して符号と数字の組み合わせを用いてレンズ群等を表している。このため、実施例間で同一の符号と数字の組み合わせが用いられていても、同一の構成であることを意味するものでは無い。
以下に表1〜表5を示すが、この内、表1は第1実施例、表2は第2実施例、表3は第3実施例、表4は第4実施例、表5は第5実施例における諸元の値を示す表である。各実施例では収差特性の算出対象として、d線(波長λ=587.6nm)、g線(波長λ=435.8nm)、C線(波長λ=656.3nm)、F線(波長λ=486.1nm)を選んでいる。
各表の[諸元データ]において、fは撮像レンズPLの焦点距離を、FNOはFナンバーを、ωは最大撮影半画角(単位は「°」)を、φ1は開口絞りS1の内径を、φ2は(第1の)視野絞りS2の内径を、φ2は第2の視野絞りS3の内径をそれぞれ示す。[レンズデータ]において、面番号は物体側から数えた各レンズ面の番号を、Rは各レンズ面の曲率半径を、Dは各レンズ面の間隔を、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数を、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示す。また、[レンズデータ]において、Dm(m:レンズ面の番号)は可変面間隔を、Bfはバックフォーカスをそれぞれ示す。なお、第1カラム(面番号)の右に付した*は、その
レンズ面が非球面であることを示す。また、曲率半径の「∞」は平面又は開口を示し、空気の屈折率nd=1.000000の記載は省略している。
[非球面データ]において示す非球面係数は、光軸に垂直な方向の高さ(輪帯位置)をyとし、光軸方向のサグ量をX(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次(n=2,4,6,8)の非球面係数をAnとしたとき、次
式(A)で表される。また、[非球面データ]において、「E-n」は「×10-n」を示す
。例えば、「1.234E-05」は「1.234×10-5」を示す。
X(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r21/2
+A2×y2+A4×y4+A6×y6+A8×y8 …(A)
[可変間隔データ]において、fは撮像レンズPLの焦点距離を、βは撮影倍率をそれぞれ示す。また、[可変間隔データ]には、各焦点距離および撮影倍率に対応する、物体から第1レンズ面までの距離D0の値と、可変面間隔Dmの値と、バックフォーカスBfの値と、全長TLの値とを示す。[条件式対応値]には、各条件式の対応値をそれぞれ示す。
なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径R、その他の長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での重複する説明は省略する。
(第1実施例)
まず、本願の第1実施例について図1〜図2および表1を用いて説明する。図1は第1実施例に係る撮像レンズPL(1)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。第1実施例に係る撮像レンズPL(1)は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS1と、第1の視野絞りS2とから構成される。第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1部分群Gaと、第2の視野絞りS3と、正の屈折力を有する第2部分群Gbとから構成される。
なお、第1実施例に係る撮像レンズPL(1)は単焦点レンズである。この撮像レンズPL(1)に対応する撮像素子Cの中心から対角への対角長(すなわち撮像面Ciでの最大像高)IHは21.0mmである。また、物体側に凹面を向けるように球面状に湾曲した撮像素子Cの撮像面Ciの曲率半径Rcは、像面I側に凹面を向ける方向の値を正の値として−180mmである。
第1部分群Gaは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1から構成される。第1レンズL1における像面I側のレンズ面が非球面となっている。第2部分群Gbは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズである第2レンズL2と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第4レンズL4とから構成される。第4レンズL4における両側のレンズ面が非球面となっている。第2の視野絞りS3は、第1レンズ群G1における第2部分群Gbの物体側近傍に配置される。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第5レンズL5と、両凸形状の正レンズである第6レンズL6とが接合された接合正レンズから構成される。第5レンズL5および第6レンズL6における全てのレンズ面が球面となっている。開口絞りS1は、第2レンズ群G2の像側近傍に配置される。第1の視野絞りS2は、開口絞りS1の像側近傍に配置される。
なお、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより行う。なお、フォーカシングの際、開口絞りS1および第1の視野絞りS2は、第2レンズ群G2と一体的に移動する。また、撮像レンズPL(1)の像面Iは、撮像素子Cの撮像面Ciに合わせて、物体側に凹面を向けるように湾曲している。
下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。
(表1)
[諸元データ]
f=35.0
FNO=2.0
ω=35.0°
φ1=23.15
φ2=19.27
φ3=28.06
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1 1499.6670 3.0000 40.10 1.851350
2* 23.7149 14.8000
3 ∞ 0.0000 (第2の視野絞り)
4 34.2670 6.7000 29.14 2.001000
5 -185.2841 0.7000
6 30.2697 2.2000 52.34 1.755000
7 26.1531 4.5000
8* 877.6877 1.5000 19.32 2.001780
9* 162.3523 D9
10 253.4708 1.5000 22.74 1.808090
11 22.5336 9.8000 67.90 1.593190
12 -26.0659 1.8000
13 ∞ 7.5000 (開口絞り)
14 ∞ Bf (第1の視野絞り)
[非球面データ]
第2面
κ=1.2421
A2=0.00000E+00,A4=2.46370E-06,A6=0.00000E+00,A8=0.00000E+00
第8面
κ=-0.1019E+05
A2=0.00000E+00,A4=-3.63880E-06,A6=-2.58050E-08,A8=0.00000E+00
第9面
κ=0.4770
A2=0.00000E+00,A4=6.89730E-06,A6=-4.45530E-09,A8=0.00000E+00
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=35.0 β=-0.10000
D0 ∞ 355.5619
D9 1.50000 2.09099
Bf 37.30108 40.77750
TL 92.80108 96.86849
[条件式対応値]
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0674
条件式(2) Nn1/Np1=0.934
条件式(3) f2/f1=0.384
条件式(4) X2/X1=0.855
条件式(5) (−f11×Nn1)/(f12×Np1)=0.781
条件式(6) Rc/IH=−8.57
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(6)が全て満たされていることが分かる。
図2は、第1実施例に係る撮像レンズPL(1)の諸収差図である。ここで、図2(a)は第1実施例に係る撮像レンズPL(1)の無限遠合焦状態における諸収差図であり、図2(b)は撮像レンズPL(1)の近距離合焦状態(至近撮影距離L=452mm)における諸収差図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、Aはマイナス方向の最大撮影半画角を、NAは開口数を、H0は物体高をそれぞれ示す。また、各収差図において、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)、CはC線(波長λ=656.3nm)、FはF線(波長λ=486.1nm)における収差をそれぞれ示す。また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリジオナル像面を示している。また、倍率色収差を示す収差図は、d線を基準として示され
ている。以上、収差図の説明は他の実施例においても同様である。
そして、各収差図より、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。その結果、第1実施例の撮像レンズPL(1)を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
上述の第1実施例において、第2部分群Gbは、第2レンズL2と、第3レンズL3と、第4レンズL4とから構成されているが、これに限られるものではなく、第1部分群Gaが第1レンズL1から構成され、第2部分群Gbが第2レンズL2から構成されてもよい。すなわち、第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、第3レンズL3と、第4レンズL4と、第5レンズL5と第6レンズL6とが接合された接合正レンズとから構成されてもよい。この場合、条件式(2)〜(6)の条件式対応値は、上述の第1実施例の条件式対応値と同じであるが、条件式(1)の条件式対応値は、上述の第1実施例の条件式対応値に代えて、次式で表される。
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0800
(第2実施例)
以下、本願の第2実施例について図3〜図4および表2を用いて説明する。図3は第2実施例に係る撮像レンズPL(2)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。第2実施例に係る撮像レンズPL(2)は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS1と、視野絞りS2とから構成される。第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1部分群Gaと、正の屈折力を有する第2部分群Gbとから構成される。
なお、第2実施例に係る撮像レンズPL(2)は単焦点レンズである。この撮像レンズPL(2)に対応する撮像素子Cの中心から対角への対角長(すなわち撮像面Ciでの最大像高)IHは7.72mmである。また、物体側に凹面を向けるように球面状に湾曲した撮像素子Cの撮像面Ciの曲率半径Rcは、像面I側に凹面を向ける方向の値を正の値として−70mmである。
第1部分群Gaは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1から構成される。第1レンズL1における像面I側のレンズ面が非球面となっている。第2部分群Gbは、両凸形状の正レンズである第2レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第4レンズL4と、両凸形状の正レンズである第5レンズL5とから構成される。第4レンズL4における像面I側のレンズ面が非球面となっている。開口絞りS1は、第2レンズ群G2の像側近傍に配置される。視野絞りS2は、開口絞りS1の像側近傍に配置される。
なお、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより行う。なお、フォーカシングの際、開口絞りS1および視野絞りS2は、第2レンズ群G2と一体的に移動する。また、撮像レンズPL(2)の像面Iは、撮像素子Cの撮像面Ciに合わせて、物体側に凹面を向けるように湾曲している。
下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。
(表2)
[諸元データ]
f=13.0
FNO=2.0
ω=35.4°
φ1=6.44
φ2=6.60
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1 557.0191 1.0000 40.10 1.851350
2* 18.4670 9.5000
3 37.9872 1.7000 29.14 2.001000
4 -59.4794 D4
5 10.5205 3.6000 40.66 1.883000
6 59.5132 0.5500
7 65.4878 0.5500 19.32 2.001780
8* 8.4529 0.9000
9 29.2520 1.7000 52.34 1.755000
10 -19.4163 0.7000
11 ∞ 1.4000 (開口絞り)
12 ∞ Bf (視野絞り)
[非球面データ]
第2面
κ=4.3456
A2=0.00000E+00,A4=3.67240E-05,A6=0.00000E+00,A8=0.00000E+00
第8面
κ=1.2169
A2=0.00000E+00,A4=8.09920E-07,A6=-4.81970E-07,A8=0.00000E+00
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=13.0 β=-0.10000
D0 ∞ 132.1854
D4 0.30194 1.06502
Bf 11.07817 12.34997
TL 32.98010 35.01498
[条件式対応値]
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0617
条件式(2) Nn1/Np1=0.925
条件式(3) f2/f1=0.405
条件式(4) X2/X1=0.625
条件式(5) (−f11×Nn1)/(f12×Np1)=0.889
条件式(6) Rc/IH=−9.07
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(6)が全て満たされていることが分かる。
図4は、第2実施例に係る撮像レンズPL(2)の諸収差図である。ここで、図4(a)は第2実施例に係る撮像レンズPL(2)の無限遠合焦状態における諸収差図であり、
図4(b)は撮像レンズPL(2)の近距離合焦状態(至近撮影距離L=167mm)における諸収差図である。そして、各収差図より、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。その結果、第2実施例の撮像レンズPL(2)を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
(第3実施例)
以下、本願の第3実施例について図5〜図6および表3を用いて説明する。図5は第3実施例に係る撮像レンズPL(3)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。第3実施例に係る撮像レンズPL(3)は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS1と、視野絞りS2とから構成される。第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1部分群Gaと、正の屈折力を有する第2部分群Gbとから構成される。
なお、第3実施例に係る撮像レンズPL(3)は単焦点レンズである。この撮像レンズPL(3)に対応する撮像素子Cの中心から対角への対角長(すなわち撮像面Ciでの最大像高)IHは13.7mmである。また、物体側に凹面を向けるように球面状に湾曲した撮像素子Cの撮像面Ciの曲率半径Rcは、像面I側に凹面を向ける方向の値を正の値として−125mmである。
第1部分群Gaは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1から構成される。第1レンズL1における像面I側のレンズ面が非球面となっている。第2部分群Gbは、両凸形状の正レンズである第2レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第4レンズL4と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第5レンズL5と、両凸形状の正レンズである第6レンズL6とから構成される。第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、および第6レンズL6における全てのレンズ面が球面となっている。開口絞りS1は、第2レンズ群G2の像側近傍に配置される。視野絞りS2は、開口絞りS1の像側近傍に配置される。
なお、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより行う。なお、フォーカシングの際、開口絞りS1および視野絞りS2は、像面I(撮像面Ci)に対して固定される。また、撮像レンズPL(3)の像面Iは、撮像素子Cの撮像面Ciに合わせて、物体側に凹面を向けるように湾曲している。
下の表3に、第3実施例における各諸元を示す。
(表3)
[諸元データ]
f=23.0
FNO=1.8
ω=34.9°
φ1=12.00
φ2=12.00
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1 985.4960 2.0000 40.10 1.851350
2* 32.6688 16.2000
3 50.2996 2.5000 29.14 2.001000
4 -234.2439 D4
5 20.0225 3.0000 52.34 1.755000
6 77.2987 0.5000
7 17.7523 2.0000 40.66 1.883000
8 25.2171 1.0000
9 40.0672 1.0000 19.32 2.001780
10 12.0756 2.0000
11 58.0664 3.0000 52.34 1.755000
12 -42.0884 D12
13 ∞ 2.5000 (開口絞り)
14 ∞ Bf (視野絞り)
[非球面データ]
第2面
κ=3.9100
A2=0.00000E+00,A4=8.11580E-06,A6=0.00000E+00,A8=0.00000E+00
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=23.0 β=-0.10000
D0 ∞ 234.3062
D4 1.00000 2.13309
D12 1.20000 3.46617
Bf 18.23805 18.23805
TL 56.13805 59.53731
[条件式対応値]
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0651
条件式(2) Nn1/Np1=0.925
条件式(3) f2/f1=0.358
条件式(4) X2/X1=0.667
条件式(5) (−f11×Nn1)/(f12×Np1)=0.885
条件式(6) Rc/IH=−9.12
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(6)が全て満たされていることが分かる。
図6は、第3実施例に係る撮像レンズPL(3)の諸収差図である。ここで、図6(a)は第3実施例に係る撮像レンズPL(3)の無限遠合焦状態における諸収差図であり、図6(b)は撮像レンズPL(3)の近距離合焦状態(至近撮影距離L=294mm)における諸収差図である。そして、各収差図より、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。その結果、第3実施例の撮像レンズPL(3)を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
(第4実施例)
以下、本願の第4実施例について図7〜図8および表4を用いて説明する。図7は第4実施例に係る撮像レンズPL(4)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。第4実施例に係る撮像レンズPL(4)は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力
を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS1と、視野絞りS2とから構成される。第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1部分群Gaと、正の屈折力を有する第2部分群Gbとから構成される。
なお、第4実施例に係る撮像レンズPL(4)は単焦点レンズである。この撮像レンズPL(4)に対応する撮像素子Cの中心から対角への対角長(すなわち撮像面Ciでの最大像高)IHは3.91mmである。また、物体側に凹面を向けるように球面状に湾曲した撮像素子Cの撮像面Ciの曲率半径Rcは、像面I側に凹面を向ける方向の値を正の値として−35mmである。
第1部分群Gaは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1から構成される。第2部分群Gbは、両凸形状の正レンズである第2レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第4レンズL4と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第5レンズL5と、両凸形状の正レンズである第6レンズL6とから構成される。なお、第5レンズL5と第6レンズL6とが接合されて接合正レンズを構成する。第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、および第6レンズL6における全てのレンズ面が球面となっている。開口絞りS1は、第2レンズ群G2の像側近傍に配置される。視野絞りS2は、開口絞りS1の像側近傍に配置される。
なお、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより行う。なお、フォーカシングの際、開口絞りS1および視野絞りS2は、第2レンズ群G2と一体的に移動する。また、撮像レンズPL(4)の像面Iは、撮像素子Cの撮像面Ciに合わせて、物体側に凹面を向けるように湾曲している。
下の表4に、第4実施例における各諸元を示す。
(表4)
[諸元データ]
f=6.5
FNO=2.0
ω=36.2°
φ1=3.38
φ2=3.40
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1 278.5095 0.5000 49.49 1.772500
2 8.4045 5.8000
3 16.9303 0.9000 32.31 1.953750
4 -43.0393 D4
5 5.6516 1.5000 40.66 1.883000
6 28.9723 0.3000
7 17.8656 0.5000 19.32 2.001780
8 4.5221 0.4000
9 16.0094 0.5000 25.26 1.902000
10 9.2235 0.9000 52.34 1.755000
11 -11.7719 0.4000
12 ∞ 0.7000 (開口絞り)
13 ∞ Bf (視野絞り)
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=6.5 β=-0.10000
D0 ∞ 65.1876
D4 0.40695 0.91566
Bf 5.83081 6.46754
TL 18.63776 19.78319
[条件式対応値]
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0583
条件式(2) Nn1/Np1=0.907
条件式(3) f2/f1=0.365
条件式(4) X2/X1=0.556
条件式(5) (−f11×Nn1)/(f12×Np1)=0.794
条件式(6) Rc/IH=−8.95
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(6)が全て満たされていることが分かる。
図8は、第4実施例に係る撮像レンズPL(4)の諸収差図である。ここで、図8(a)は第4実施例に係る撮像レンズPL(4)の無限遠合焦状態における諸収差図であり、図8(b)は撮像レンズPL(4)の近距離合焦状態(至近撮影距離L=85mm)における諸収差図である。そして、各収差図より、第4実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。その結果、第4実施例の撮像レンズPL(4)を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
上述の第4実施例において、第2部分群Gbは第2レンズL2から構成されているが、これに限られるものではなく、第1部分群Gaが第1レンズL1から構成され、第2部分群Gbが、光軸に沿って物体側から順に並んだ、第2レンズL2と、第3レンズL3と、第4レンズL4とから構成されてもよい。すなわち、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第5レンズL5と第6レンズL6とが接合された接合正レンズから構成されてもよい。この場合、条件式(2)〜(6)の条件式対応値は、上述の第4実施例の条件式対応値と同じであるが、条件式(1)の条件式対応値は、上述の第4実施例の条件式対応値に代えて、次式で表される。
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0331
(第5実施例)
以下、本願の第5実施例について図9〜図10および表5を用いて説明する。図9は第5実施例に係る撮像レンズPL(5)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。第5実施例に係る撮像レンズPL(5)は、屈折力が小さい前方レンズ群Gfと、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS1と、視野絞りS2とから構成される。第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1部分群Gaと、正の屈折力を有する第2部分群Gbとから構成される。
なお、第5実施例に係る撮像レンズPL(5)は単焦点レンズである。この撮像レンズPL(5)に対応する撮像素子Cの中心から対角への対角長(すなわち撮像面Ciでの最大像高)IHは7.72mmである。また、物体側に凹面を向けるように球面状に湾曲した撮像素子Cの撮像面Ciの曲率半径Rcは、像面I側に凹面を向ける方向の値を正の値として−70mmである。
前方レンズ群Gfは、物体側に凸面を向けた屈折力の小さい負メニスカスレンズである前方レンズLfから構成される。第1部分群Gaは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1から構成される。第1レンズL1における像面I側のレンズ面が非球面となっている。第2部分群Gbは、両凸形状の正レンズである第2レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第4レンズL4と、両凸形状の正レンズである第5レンズL5とから構成される。第4レンズL4における像面I側のレンズ面が非球面となっている。開口絞りS1は、第2レンズ群G2の像側近傍に配置される。視野絞りS2は、開口絞りS1の像側近傍に配置される。
なお、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより行う。また、フォーカシングの際、開口絞りS1は、第2レンズ群G2と一体的に移動し、前方レンズ群Gfおよび視野絞りS2は、像面I(撮像面Ci)に対して固定される。また、撮像レンズPL(5)の像面Iは、撮像素子Cの撮像面Ciに合わせて、物体側に凹面を向けるように湾曲している。
下の表5に、第5実施例における各諸元を示す。
(表5)
[諸元データ]
f=13.0
FNO=2.0
ω=35.8°
φ1=6.42
φ2=6.80
[レンズデータ]
面番号 R D νd nd
1 423.9842 1.0000 40.66 1.883000
2 129.7135 D2
3 670.4259 1.0000 40.10 1.851350
4* 22.2268 9.5000
5 60.3470 1.7000 29.14 2.001000
6 -47.5377 D6
7 10.1282 3.6000 40.66 1.883000
8 54.4342 0.5500
9 49.9222 0.5500 19.32 2.001780
10* 8.4664 0.9000
11 26.0409 1.7000 52.34 1.755000
12 -22.7514 0.7000
13 ∞ D13 (開口絞り)
14 ∞ Bf (視野絞り)
[非球面データ]
第4面
κ=5.7998
A2=0.00000E+00,A4=3.71470E-05,A6=0.00000E+00,A8=0.00000E+00
第10面
κ=1.3317
A2=0.00000E+00,A4=-1.16730E-05,A6=-5.89930E-07,A8=0.00000E+00
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=13.0 β=-0.10000
D0 ∞ 131.7056
D2 3.30617 1.03964
D6 0.97550 1.93190
D13 1.40000 2.71013
Bf 11.01101 11.01101
TL 37.89267 37.89267
[条件式対応値]
条件式(1) {f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc=0.0617
条件式(2) Nn1/Np1=0.925
条件式(3) f2/f1=0.308
条件式(4) X2/X1=0.578
条件式(5) (−f11×Nn1)/(f12×Np1)=0.934
条件式(6) Rc/IH=−9.07
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(6)が全て満たされていることが分かる。
図10は、第5実施例に係る撮像レンズPL(5)の諸収差図である。ここで、図10(a)は第5実施例に係る撮像レンズPL(5)の無限遠合焦状態における諸収差図であり、図10(b)は撮像レンズPL(5)の近距離合焦状態(至近撮影距離L=132mm)における諸収差図である。そして、各収差図より、第5実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。その結果、第5実施例の撮像レンズPL(5)を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
上述の第5実施例において、前方レンズ群Gfは、小さな負の屈折力を有するレンズ(前方レンズLf)から構成されているが、これに限られるものではなく、小さな正の屈折力を有するレンズから構成されてもよく、ノーパワーのレンズから構成されてもよい。
以上、各実施例によれば、単純な構成でありながら、広画角かつFナンバーが小さい(明るい)撮像レンズおよび、これを備えたデジタルスチルカメラ(撮像システム)を実現することができる。
なお、上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
上述の各実施例において、撮像レンズとして2つのレンズ群からなる構成と、最も物体側に弱い負のパワーのレンズを追加した3つのレンズ群からなる構成を示したが、最も物
体側に弱い正のパワーのレンズやノーパワーのレンズを追加した3つのレンズ群からなる構成等、他の構成にも適用可能である。また、最も像側に弱い負のパワーのレンズや、弱い正のパワーのレンズ、ノーパワーのレンズを追加した構成でも構わない。
上述の各実施例において、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)の際、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させているが、これに限られるものではない。例えば、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1のみを光軸に沿って物体側へ移動させてもよい。また例えば、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように、第1レンズ群G1を光軸に沿って物体側へ移動させ、第2レンズ群G2を光軸に沿って像面I側へ移動させてもよい。
上述の各実施例において、無限遠物体から至近距離物体(有限距離物体)へのフォーカシング(合焦)の際、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が拡がるように構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、第1実施例および第4実施例の変形例で例示したように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が固定されるように構成されてもよい。すなわち、第1レンズ群G1が正の屈折力を有し、第2レンズ群G2が正の屈折力を有していれば、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との区分はいずれであっても構わない。
上述の各実施例において、撮像レンズPLにおける(第1の)視野絞りS2の像側に、光学ローパスフィルター等のフィルター群が配置されていないが、これに限られるものではない。例えば、光学ローパスフィルターを除いたフィルター群として、赤外カットフィルタが配置されてもよい。
上述の各実施例において、撮像レンズPLに対応する撮像素子として、物体側に凹面を向けるように球面状に湾曲した撮像面Ciを有する撮像素子Cを例示したが、これに限られるものではない。例えば、撮像素子Cの撮像面Ciは、物体側に凹面を向けるように非球面状や楕円状に湾曲して形成されてもよい。
また、各レンズは、ガラス素材で形成されていてもよく、樹脂素材で形成されていてもよく、またはガラス素材と樹脂素材との複合であっても構わない。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
また、開口絞りS1は第2レンズ群G2よりも像側に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。また、(第1の)視野絞りS2は開口絞りS1よりも像側に配置されるのが好ましいが、視野絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠もしくは遮光板でその役割を代用してもよい。また、第2の視野絞りS3は第1部分群Gaと第2部分群Gbとの間に配置されるのが好ましいが、視野絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠もしくは遮光板でその役割を代用してもよい。
また、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高い光学性能を達成するために、反射防止膜を施してもよい。反射防止膜は、適宜選択可能であり、多層膜コーティングや、微細な結晶粒子からなる超低屈折率層を有する反射防止膜でもよい。また、反射防止膜を施すレンズ面の数も特に限定されるものではない。
また、上述の実施形態において、撮像レンズPLを備えた撮像システムとして、撮像レンズPLとカメラボディ(撮像素子C)とが一体的に構成されたデジタルスチルカメラCAMを用いているが、これに限られるものではない。例えば、撮像レンズPLを備えた撮像システムとして、撮像レンズPLとカメラボディとが別体に着脱可能に構成されたデジタル一眼レフカメラを用いてもよい。また例えば、撮像レンズPLを備えた撮像システムとして、携帯端末等に搭載されたカメラを用いてもよい。また例えば、撮像レンズPLを備えた撮像システムとして、液晶モニターMや操作部材などを備えずに、少なくとも撮像レンズPLと撮像素子Cとを備える撮像装置を用いてもよい。
CAM デジタルスチルカメラ(撮像システム)
C 撮像素子(Ci 撮像面)
PL 撮像レンズ
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群
Ga 第1部分群 Gb 第2部分群
S1 開口絞り S2 (第1の)視野絞り
S3 第2の視野絞り
I 像面

Claims (18)

  1. 物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、
    物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、
    前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    0.03<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.08
    但し、
    f:前記撮像レンズの焦点距離、
    Rc:前記撮像面の曲率半径、
    Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
    Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
    Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
    Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率。
  2. 物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、
    物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、
    前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10
    0.350<f2/f1<0.600
    但し、
    f:前記撮像レンズの焦点距離、
    Rc:前記撮像面の曲率半径、
    Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
    Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
    Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
    Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離。
  3. 物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、
    物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、
    前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10
    0.75<(−f11×Nn1)/(f12×Np1)<0.89
    但し、
    f:前記撮像レンズの焦点距離、
    Rc:前記撮像面の曲率半径、
    Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
    Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
    Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
    Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率、
    f11:前記第1部分群の焦点距離、
    f12:前記第2部分群の焦点距離。
  4. 物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズであって、
    物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
    合焦の際、少なくとも前記第1レンズ群が移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、1枚の負レンズからなり負の屈折力を有する第1部分群と、正の屈折力を有する第2部分群とからなり、
    前記第2レンズ群は、負レンズと正レンズとを有し、
    前記第2レンズ群よりも像側に開口絞りが配置され、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    0.02<{f×(Nn1+Np2−Np1−Nn2)}/Rc<0.10
    但し、
    f:前記撮像レンズの焦点距離、
    Rc:前記撮像面の曲率半径、
    Nn1:前記第1レンズ群における負レンズの平均屈折率、
    Np1:前記第1レンズ群における正レンズの平均屈折率、
    Nn2:前記第2レンズ群における前記負レンズの平均屈折率、
    Np2:前記第2レンズ群における前記正レンズの平均屈折率。
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1、請求項3、および請求項4のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0.100<f2/f1<0.600
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離。
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1、請求項2、および請求項4のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0.6<(−f11×Nn1)/(f12×Np1)<1.2
    但し、
    f11:前記第1部分群の焦点距離、
    f12:前記第2部分群の焦点距離。
  7. 前記第2レンズ群よりも像側に開口絞りが配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  8. 前記開口絞りよりも像側に視野絞りが配置されることを特徴とする請求項7に記載の撮像レンズ。
  9. 前記開口絞りよりも像側に第1の視野絞りが配置され、
    前記第1部分群と前記第2部分群との間に第2の視野絞りが配置されることを特徴とする請求項7または8に記載の撮像レンズ。
  10. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0.75<Nn1/Np1<1.00
  11. 無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が拡がることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  12. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項11に記載の撮像レンズ。
    0.3<X2/X1<1.0
    但し、
    X1:前記合焦の際の前記第1レンズ群の光軸に沿った移動量、
    X2:前記合焦の際の前記第2レンズ群の光軸に沿った移動量。
  13. 前記第1部分群のうち最も物体側のレンズにおける少なくともいずれかのレンズ面が非球面であることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  14. 前記第2レンズ群における全てのレンズ面が球面であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  15. 前記第2レンズ群における少なくともいずれかのレンズ面が非球面であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  16. 物体側に凹面を向けて湾曲した撮像面上に物体の像を結像させる撮像レンズと、
    前記撮像面上に結像した前記物体の像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記撮像レンズが請求項1から15のいずれか一項に記載の撮像レンズであることを特徴とする撮像システム。
  17. 前記撮像レンズと前記撮像素子との間に、モアレまたは偽色を低減させるための光学ローパスフィルターが配置されていないことを特徴とする請求項16に記載の撮像システム。
  18. 前記撮像レンズと前記撮像素子とが一体的に構成されることを特徴とする請求項16または17に記載の撮像システム。
JP2016004127A 2016-01-13 2016-01-13 撮像レンズおよび撮像システム Active JP6759593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004127A JP6759593B2 (ja) 2016-01-13 2016-01-13 撮像レンズおよび撮像システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004127A JP6759593B2 (ja) 2016-01-13 2016-01-13 撮像レンズおよび撮像システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017125904A JP2017125904A (ja) 2017-07-20
JP6759593B2 true JP6759593B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=59364090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016004127A Active JP6759593B2 (ja) 2016-01-13 2016-01-13 撮像レンズおよび撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6759593B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220003970A1 (en) * 2020-07-03 2022-01-06 Zhejiang Sunny Optics Co.,Ltd. Imaging Lens Assembly

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7148110B2 (ja) * 2018-04-19 2022-10-05 株式会社シグマ 結像光学系
CN108983393B (zh) * 2018-08-14 2020-09-18 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
CN108957697B (zh) * 2018-08-14 2020-12-22 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
CN109856761B (zh) * 2018-08-14 2021-05-04 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
CN108957699B (zh) * 2018-08-14 2020-11-17 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
JP6537027B1 (ja) * 2018-08-14 2019-07-03 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド 撮像光学レンズ
JP6543400B1 (ja) * 2018-08-14 2019-07-10 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド 撮像光学レンズ
CN109031602B (zh) * 2018-08-14 2020-11-17 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
CN109031612B (zh) * 2018-08-14 2020-10-23 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
CN109031604B (zh) * 2018-08-14 2020-11-17 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
JP6537026B1 (ja) * 2018-08-14 2019-07-03 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド 撮像光学レンズ
JP6551875B1 (ja) 2018-08-14 2019-07-31 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド 撮像光学レンズ
CN109061835B (zh) * 2018-08-14 2020-10-20 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
CN109031615B (zh) * 2018-08-14 2020-10-23 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
JP6551871B1 (ja) * 2018-08-14 2019-07-31 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド 撮像光学レンズ
CN108957701B (zh) * 2018-08-14 2020-11-13 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头
JP6542457B1 (ja) * 2018-08-14 2019-07-10 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド 撮像光学レンズ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4395913B2 (ja) * 1999-04-07 2010-01-13 株式会社ニコン 近距離補正型対物レンズ
JP2013061476A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Sony Corp レンズ光学系及び撮像装置
JP2015114505A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 コニカミノルタ株式会社 撮像レンズ及び撮像装置
JP2016114693A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 ソニー株式会社 撮像デバイスおよび電子装置
JP6572073B2 (ja) * 2015-09-16 2019-09-04 オリンパス株式会社 結像光学系及びそれを備えた光学装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220003970A1 (en) * 2020-07-03 2022-01-06 Zhejiang Sunny Optics Co.,Ltd. Imaging Lens Assembly
US11914111B2 (en) * 2020-07-03 2024-02-27 Zhejiang Sunny Optics Co., Ltd. Imaging lens assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017125904A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6759593B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像システム
US7715121B2 (en) Optical system and optical apparatus including optical system
US8503093B2 (en) Zoom lens, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens
US8107175B2 (en) Wide-angle lens, optical apparatus, and method for manufacturing wide-angle lens
JP6404795B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
CN110244439B (zh) 变焦透镜和图像拾取装置
CN110488455B (zh) 光学系统和包括光学系统的成像装置
JP2018072638A (ja) 撮像レンズ、撮像装置および撮像レンズの製造方法
JP5115065B2 (ja) ズームレンズ、光学機器、ズームレンズの変倍方法
JP6820878B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
US8379319B2 (en) Zoom lens, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens
JP2018072639A (ja) 撮像レンズ、撮像装置および撮像レンズの製造方法
JP6229259B2 (ja) 変倍光学系、光学装置
JP7217858B2 (ja) 光学系、光学機器
JP5693352B2 (ja) 撮像レンズ
JP2023171585A (ja) 変倍光学系、光学機器、及び変倍光学系の製造方法
JP2018072640A (ja) 撮像レンズ、撮像装置および撮像レンズの製造方法
JP4817551B2 (ja) ズームレンズ
JPWO2020157801A1 (ja) 変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法
JP6634742B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像システム
JP6816370B2 (ja) 光学系及び光学機器
US20230038734A1 (en) Zoom optical system, optical apparatus and method for manufacturing the zoom optical system
JP2004287150A (ja) サイズ変換アダプタ、該サイズ変換アダプタを用いたカメラ用レンズおよびカメラ本体、並びにカメラ
US8804250B2 (en) Zoom lens, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens
US20150323770A1 (en) Variable magnification optical system, optical device, and production method for variable magnification optical system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6759593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250