JPWO2020157801A1 - 変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法 - Google Patents

変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020157801A1
JPWO2020157801A1 JP2020568891A JP2020568891A JPWO2020157801A1 JP WO2020157801 A1 JPWO2020157801 A1 JP WO2020157801A1 JP 2020568891 A JP2020568891 A JP 2020568891A JP 2020568891 A JP2020568891 A JP 2020568891A JP WO2020157801 A1 JPWO2020157801 A1 JP WO2020157801A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
optical system
variable magnification
magnification optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020568891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7254271B2 (ja
Inventor
啓介 坪野谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Publication of JPWO2020157801A1 publication Critical patent/JPWO2020157801A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7254271B2 publication Critical patent/JP7254271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1435Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
    • G02B15/143507Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/18Optical objectives specially designed for the purposes specified below with lenses having one or more non-spherical faces, e.g. for reducing geometrical aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/20Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having an additional movable lens or lens group for varying the objective focal length

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動し、所定の条件式を満足することにより、小型で、諸収差を良好に補正することができる変倍光学系を提供することができる。

Description

本発明は、変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法に関する。
従来、レンズ交換式カメラ等に用いられる変倍光学系において、小型化および光学性能の向上が図られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、さらなる小型化および光学性能の向上が要望されている。
特許第4884783号公報
第一の態様に係る変倍光学系は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、
変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、
合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動し、
以下の条件式を満足する変倍光学系である。
(1)1.00<(−f1)/f2<3.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
また、第二の態様に係る変倍光学系は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、
変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化するように構成し、
合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動するように構成し、
以下の条件式を満足する変倍光学系の製造方法である。
(1)1.00<(−f1)/f2<3.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
図1A、図1Bおよび図1Cはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における断面図である。 図2Aおよび図2Bはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図3Aおよび図3Bはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。 図4A、図4Bおよび図4Cはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における断面図である。 図5Aおよび図5Bはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図6Aおよび図6Bはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。 図7は、変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。 図8は、変倍光学系の製造方法の概略を示すフロー図である。
以下、本実施形態に係る変倍光学系、光学機器および変倍光学系の製造方法について説明する。
本実施形態の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動し、以下の条件式(1)を満足する。
(1)1.00<(−f1)/f2<3.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本実施形態の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化する。この構成により、本実施形態の変倍光学系は変倍を実現し、諸収差を良好に補正することができる。
また、本実施形態の変倍光学系は、合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動する。この構成により、本実施形態の変倍光学系は十分な変倍比を確保することができる。
条件式(1)は、第1レンズ群の焦点距離と第2レンズ群の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(1)を満足することにより、球面収差やコマ収差などの諸収差を抑えつつ、十分な変倍比を確保することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(1)の範囲から外れてしまうと、第1レンズ群の焦点距離と第2レンズ群の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、球面収差やコマ収差の発生を抑えることが困難になる。
なお、条件式(1)の上限値を2.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を2.80、2.70、2.60、2.50、2.40、2.30、2.20、2.10、2.08、さらに2.05にすることが好ましい。
一方、条件式(1)の下限値を1.10に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を1.20、1.30、1.40、1.50、1.60、1.70、さらに1.71にすることが好ましい。
本実施形態の変倍光学系は、以上の構成により、球面収差やコマ収差をはじめとする諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、前記第1レンズ群と記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つ以上有する。
本実施形態の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化する。この構成により、本実施形態の変倍光学系は変倍を実現し、諸収差を良好に補正することができる。
また、本実施形態の変倍光学系は、第1レンズ群と第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つ以上有する。この構成により、本実施形態の変倍光学系は諸収差を良好に補正し、良好な光学性能を得ることができる。
なお、空気レンズとは、隣り合うレンズとレンズの間の空気部分で形成されるレンズのことをいう。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2)2.50<(−f1)/fw<3.50
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
条件式(2)は、第1レンズ群の焦点距離と、広角端状態における変倍光学系の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(2)を満足することにより、球面収差やコマ収差をはじめとする諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(2)の範囲を外れてしまうと、広角端状態における変倍光学系の焦点距離に対する第1レンズ群の焦点距離の関係が適切ではなくなるため、球面収差やコマ収差をはじめとする諸収差を良好に補正することが困難になる。
なお、条件式(2)の上限値を3.40に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を3.30、3.20、3.15、3.10、3.05、さらに3.00にすることが好ましい。
一方、条件式(2)の下限値を2.60に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を2.70、2.75、2.80、2.85、2.90、さらに2.92にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3)FNо<1.45
ただし、
FNо:前記変倍光学系のFナンバー
条件式(3)は、変倍光学系のFナンバーの適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(3)を満足することにより、ズーム全域で暗所でも良好に撮影可能な光学系を実現できる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、明るさが不足し暗所において高画質を提供できなくなる。
なお、条件式(3)の上限値を1.41に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を1.38、1.35、1.33、1.30、1.28、1.25、さらに1.24にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、前記第2レンズ群は、最も物体側に第1正レンズを有し、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4)1.50<f21/f2<4.50
ただし、
f21:前記第1正レンズの焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本実施形態の変倍光学系は、第2レンズ群が最も物体側に第1正レンズを有することにより、径方向の肥大化を防ぎ、コマ収差を良好に補正することができる。
条件式(4)は、第1正レンズの焦点距離と、第2レンズ群の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(4)を満足することにより、無理なく光線を屈折でき球面収差やコマ収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(4)の範囲を外れてしまうと、第1正レンズの焦点距離と第2レンズ群の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、球面収差やコマ収差が発生し、補正が困難となったり、光学系が巨大化したりしてしまう。
なお、条件式(4)の上限値を4.40に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を4.30、4.20、4.10、4.00、3.90、さらに3.80にすることが好ましい。
一方、条件式(4)の下限値を1.60に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を1.70、1.80、1.90、2.00、2.10、さらに2.20にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、前記第2レンズ群は、最も物体側から順に、第1正レンズと第2正レンズとを有し、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5)1.00<f22/f2<3.50
ただし、
f22:前記第2正レンズの焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本実施形態の変倍光学系は、第2レンズ群が、最も物体側から順に、第1正レンズと第2正レンズとを有することにより、大口径でも良好に収差補正が可能となる。
条件式(5)は、第2正レンズの焦点距離と、第2レンズ群の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(5)を満足することにより、球面収差やコマ収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(5)の範囲を外れてしまうと、第2正レンズの焦点距離と第2レンズ群の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、球面収差やコマ収差の補正が困難となる、または光学系が巨大化してしまう。
なお、条件式(5)の上限値を3.40に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(5)の上限値を3.30、3.20、3.10、3.00、2.90、2.80、2.70、2.60、2.50、2.40、2.30、さらに2.25にすることが好ましい。
一方、条件式(5)の下限値を1.10に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(5)の下限値を1.20、1.25、1.30、1.35、1.40、さらに1.45にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、前記第2レンズ群は、最も物体側から順に、第1正レンズと第2正レンズとを有し、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6)0.50<f2F/f2<2.00
ただし、
f2F:前記第1正レンズと前記第2正レンズとの合成焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本実施形態の変倍光学系は、第2レンズ群が、最も物体側から順に、第1正レンズと第2正レンズとを有することにより、大口径でも良好な収差補正が可能となる。
条件式(6)は、第1正レンズと第2正レンズとの合成焦点距離と、第2レンズ群の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(6)を満足することにより、小型で良好に収差を補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(6)の範囲を外れてしまうと、第1正レンズと第2正レンズの合成焦点距離と、第2レンズ群の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、光学系が巨大化したり、球面収差やコマ収差の補正が困難となったりする。
なお、条件式(6)の上限値を1.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(6)の上限値を1.80、1.70、1.60、1.50、1.40、1.30、1.20、さらに1.15にすることが好ましい。
一方、条件式(6)の下限値を0.60に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(6)の下限値を0.70、0.80、0.90、0.95、1.00、さらに1.05にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、前記第2レンズ群は、物体側から順に連続して配置された第a正レンズと第a負レンズと第b負レンズと第b正レンズとからなる部分レンズ群を有し、前記第a負レンズと前記第b負レンズとの互いに向かい合う面で形成される空気レンズは両凸形状を有し、前記部分レンズ群の物体側には少なくとも1つの正レンズを有し、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)0.50<f2A/f2<2.00
ただし、
f2A:前記部分レンズ群の物体側に配置された全ての前記正レンズの合成焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本実施形態の変倍光学系は、第2レンズ群が、物体側から順に連続して配置された第a正レンズと第a負レンズと第b負レンズと第b正レンズとからなる部分レンズ群を有し、前記第a負レンズと前記第b負レンズとの互いに向かい合う面で形成される空気レンズが両凸形状を有することにより、像面湾曲の補正効果を持ちながら球面収差やコマ収差を良好に補正することができる。さらに、本実施形態の変倍光学系は、前記部分レンズ群の物体側に少なくとも1つの正レンズを有することにより、球面収差をより効果的に補正することができる。
条件式(7)は、前記部分レンズ群の物体側に配置された全ての正レンズの合成焦点距離と、第2レンズ群の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(7)を満足することにより、小型で良好に収差を補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(7)の範囲を外れてしまうと、部分レンズ群の物体側に配置された全ての正レンズの合成焦点距離と、第2レンズ群の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、光学系が巨大化したり、球面収差やコマ収差の補正が困難となったりする。
なお、条件式(7)の上限値を1.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(7)の上限値を1.80、1.70、1.60、1.50、1.40、1.30、1.20、さらに1.15にすることが好ましい。
一方、条件式(7)の下限値を0.60に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(7)の下限値を0.70、0.80、0.90、0.95、1.00、さらに1.05にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、前記第1レンズ群は、最も像面側に正レンズを有し、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8)1.00<f1R/(−f1)<6.00
ただし、
f1R:前記第1レンズ群の最も像面側に配置された正レンズの焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
本実施形態の変倍光学系は、前記第1レンズ群が最も像面側に正レンズを有することにより、球面収差を良好に補正することができる。
条件式(8)は、第1レンズ群の最も像面側に配置された正レンズの焦点距離と、第1レンズ群の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(8)を満足することにより、球面収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(8)の範囲を外れてしまうと、第1レンズ群の最も像面側に配置された正レンズの焦点距離と、第1レンズ群の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、球面収差の補正が困難となる。
なお、条件式(8)の上限値を5.80に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(8)の上限値を5.60、5.50、5.30、5.20、5.10、5.00、さらに4.90にすることが好ましい。
一方、条件式(8)の下限値を1.10に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(8)の下限値を1.20、1.30、1.40、1.50、1.60、さらに1.70にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(9)を満足することが望ましい。
(9)1.80<r3R/Bf3w<4.30
ただし、
r3R:前記第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径
Bf3w:広角端状態における前記第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離
条件式(9)は、第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径と、広角端状態における第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(9)を満足することにより、像面湾曲や球面収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(9)の範囲を外れてしまうと、第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの曲率半径と、広角端状態における第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との関係が適切ではなくなるため、像面湾曲や球面収差の補正が困難となる。
なお、条件式(9)の上限値を4.20に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(9)の上限値を4.10、4.00、3.90、3.80、3.70、3.60、3.50、3.40、3.30、さらに3.26にすることが好ましい。
一方、条件式(9)の下限値を2.00に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(9)の下限値を2.10、2.20、2.30、2.40、2.50、さらに2.60にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(10)を満足することが望ましい。
(10)0.50<r2R/Bf2w<2.20
ただし、
r2R:前記第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径
Bf2w:広角端状態における前記第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離
条件式(10)は、第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径と、広角端状態における第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(10)を満足することにより、球面収差や像面湾曲を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(10)の範囲を外れてしまうと、第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径と、広角端状態における第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との関係が適切ではなくなるため、球面収差や像面湾曲を補正することが困難となる。
なお、条件式(10)の上限値を2.00に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(10)の上限値を1.90、1.80、1.70、1.60、1.50、1.40、1.35、さらに1.32にすることが好ましい。
一方、条件式(10)の下限値を0.60に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(10)の下限値を0.70、0.80、0.90、1.00、1.10、1.15、さらに1.20にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(11)を満足することが望ましい。
(11)0.15<Bfw/fw<1.00
ただし、
Bfw:広角端状態における前記変倍光学系のバックフォーカス
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
条件式(11)は、広角端状態における変倍光学系のバックフォーカスと、広角端状態における変倍光学系の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(11)を満足することにより、広角端状態におけるコマ収差をはじめとする諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(11)の範囲を外れてしまうと、広角端状態における変倍光学系の焦点距離とバックフォーカスの関係が適切ではなくなるため、広角端状態におけるコマ収差をはじめとする諸収差を補正することが困難になる。
なお、条件式(11)の上限値を0.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(11)の上限値を0.80、0.70、0.65、0.60、0.55、さらに0.53にすることが好ましい。
一方、条件式(11)の下限値を0.18に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(11)の下限値を0.20、0.22、0.24、0.25、0.28、0.30、0.32、0.34、さらに0.35にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(12)を満足することが望ましい。
(12)35.00°<2ωw<80.00°
ただし、
2ωw:広角端状態における前記変倍光学系の全画角
条件式(12)は、広角端状態における変倍光学系の全画角の適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(12)を満足することにより、広い画角を有しながら、広角端状態での収差変動を抑えることができる。
なお、条件式(12)の上限値を78.00°に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(12)の上限値を76.00°、75.00°、74.00°、さらに73.00°にすることが好ましい。
一方、条件式(12)の下限値を38.00°に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(12)の下限値を40.00°、42.00°、45.00°、46.00°、さらに47.00°にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(13)を満足することが望ましい。
(13)10.00°<2ωt<60.00°
ただし、
2ωt:望遠端状態における前記変倍光学系の全画角
条件式(13)は、望遠端状態における変倍光学系の全画角の適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(13)を満足することにより、広い画角を有しながら、望遠端状態での収差変動を抑えることができる。
なお、条件式(13)の上限値を55.00°に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(13)の上限値を53.00°、50,00°、49.00°、48.00°、さらに47.00°にすることが好ましい。
一方、条件式(13)の下限値を11.00°に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(13)の下限値を12.00°、13.00°、14.00°、15.00°、さらに16.00°にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、前記第1レンズ群が以下の条件式(14)を満足する正レンズを少なくとも1つ有することが望ましい。
(14)0.673<θgFLp+0.0022*νdLp<0.750
ただし、
νdLp:前記正レンズのd線に対するアッベ数
θgFLp;前記正レンズのg線とF線とによる部分分散比
ここで、アッベ数νdLpおよび部分分散比θgFLpは、C線(波長656.3nm)に対する屈折率をnC、d線(波長587.6nm)に対する屈折率をnd、F線(波長486.1nm)に対する屈折率をnF、g線(波長435.8nm)に対する屈折率をngとしたとき、それぞれ次の式で表される。
νdLp=(nd−1)/(nF−nC)
θgFLp=(ng−nF)/(nF−nC)
上記条件式(14)は、第1レンズ群が有する正レンズに用いる硝材を規定する条件式である。条件式(14)を満足する正レンズを有することにより、軸上色収差を良好に補正することができる。
本実施形態の光学系の条件式(14)の範囲を外れてしまうと、軸上色収差を良好に補正することが困難になる。
なお、条件式(14)の上限値を0.730に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(14)の上限値を0.720、0.710、0.700、さらに0.695にすることが好ましい。
一方、条件式(14)の下限値を0.675に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(14)の下限値を0.680、0.685、0.688、0.690、さらに0.692にすることが好ましい。
また、本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(15)を満足することが望ましい。
(15)0.50<Pex/fw<2.00
ただし、
Pex:近軸射出瞳位置から像点までの距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
条件式(15)は、近軸射出瞳位置から像点までの距離と、広角端状態における変倍光学系の焦点距離との比について適切な範囲を規定するための条件式である。本実施形態の変倍光学系は、条件式(15)を満足することにより、小型で良好な性能にすることができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(15)の範囲を外れてしまうと、近軸射出瞳位置から像点までの距離と、広角端状態における変倍光学系の焦点距離との関係が適切ではなくなるため、光学系が巨大化したり、歪曲収差の補正が困難となったりする。
なお、条件式(15)の上限値を1.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(15)の上限値を1.80、1,75、1.70、1.65、1.64、さらに1.62にすることが好ましい。
一方、条件式(15)の下限値を0.60に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(15)の下限値を0.70、0.80、0.90、1.00、1.05、さらに1.10にすることが好ましい。
また、本実施形態の光学系は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つずつ有し、以下の条件式を満足することが望ましい。
(16)−1.00<(r2L1+r1L1)/(r2L1−r1L1)<3.00
ただし、
r1L1:前記第1レンズ群の空気レンズの物体側レンズ面の曲率半径
r2L1:前記第1レンズ群の空気レンズの像側レンズ面の曲率半径
上記条件式(16)は、前記第1レンズ群が有する凸形状の空気レンズの形状因子を規定するための条件式である。条件式(16)を満足することにより、諸収差を良好に補正し、良好な光学性能を得ることができる。
本実施形態の光学系の条件式(16)の範囲を外れてしまうと、当該空気レンズの形状が周辺光束に対して不利な形状となるため、球面収差をはじめ、歪曲収差および像面湾曲の補正が困難となってしまう。
なお、条件式(16)の上限値を2.80に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(16)の上限値を2.50、2.30、2.00、1.80、1.50、1.30、さらに1.00にすることが好ましい。
一方、条件式(16)の下限値を−0.08に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(16)の下限値を−0.05、−0.03、−0.01、0.01、さらに0.02にすることが好ましい。
また、本実施形態の光学系は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つずつ有し、以下の条件式を満足することが望ましい。
(17)−2.00<(r2L2−r1L2)/(r2L2+r1L2)<2.00
ただし、
r1L2:前記第2レンズ群の空気レンズの物体側レンズ面の曲率半径
r2L2:前記第2レンズ群の空気レンズの像側レンズ面の曲率半径
上記条件式(17)は、前記第2レンズ群が有する空気レンズの形状因子を規定するための条件式である。条件式(17)を満足することにより、諸収差を良好に補正し、良好な光学性能を得ることができる。
本実施形態の光学系の条件式(17)の範囲を外れてしまうと、当該空気レンズの形状が周辺光束に対して不利な形状となるため、球面収差をはじめ、歪曲収差および像面湾曲の補正が困難となってしまう。
なお、条件式(17)の上限値を1.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(17)の条件値を1.80、1.60、1.50、1.30、1.20、1.10、さらに1.00にすることが好ましい。
一方、条件式(17)の下限値を−1.90に設定することで、本実施形態の効果をより確実なものとすることができる。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(17)の下限値を−1.80、−1.60、−1.50、−1.30、−1.20、−1.10、さらに−1.00にすることが好ましい。
また、本実施形態の光学系は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つずつ有し、前記第1レンズ群の空気レンズと前記第2レンズ群の空気レンズとの間に少なくとも4枚以上の正レンズを有することが望ましい。これにより、球面収差をはじめ、諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態の光学機器は、上述した構成の変倍光学系を有する。これにより、諸収差を良好に補正し、高性能で小型の光学機器を実現することができる。
本実施形態の変倍光学系の製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化するように構成し、合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動するように構成し、以下の条件式(1)を満足するように構成する変倍光学系の製造方法である。
(1)1.00<(−f1)/f2<3.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
これにより、諸収差を良好に補正し、高性能で小型の変倍光学系の製造方法を実現することができる。
以下、本実施形態の数値実施例に係る変倍光学系を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1A、図1Bおよび図1Cはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態および望遠端状態における断面図である。
図1A中の各レンズ群の下の矢印は、広角端状態から中間焦点距離状態への変倍の際の各レンズ群の移動方向を示している。図1B中の各レンズ群の下の矢印は、中間焦点距離状態から望遠端状態への変倍の際の各レンズ群の移動方向を示している。
本実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合負レンズと、両凹形状の負レンズL13と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL14とを接合した接合負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15とからなる。
負メニスカスレンズL12の像側のレンズ面と負レンズL13の物体側のレンズ面とによって、両凸形状の空気レンズLa1が形成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と、開口絞りSと、両凹形状の負レンズL25と両凸形状の正レンズL26とを接合した接合負レンズと、両凸形状の正レンズL27と、両凸形状の正レンズL28と両凹形状の負レンズL29とを接合した接合負レンズとからなる。
負メニスカスレンズL24の像側のレンズ面と負レンズL25の物体側のレンズ面とによって、両凸形状の空気レンズLa2が形成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と両凹形状の負レンズL32とを接合した接合正レンズと、両凸形状の正レンズL33と両凹形状の負レンズL34とを接合した接合正レンズとからなる。
第3レンズ群G3と像面Iとの間には、ローパスフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
像面I上には、CCDやCMOS等から構成された撮像素子(図示省略)が配置されている。
以上の構成のもと、本実施例に係る変倍光学系では、広角端状態から望遠端状態への変倍の際、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔および第2レンズ群G1と第3レンズ群G2との間隔が変化するように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とが光軸に沿って移動する。詳細には、第1レンズ群G1は像側へ移動し、第2レンズ群G2は物体側へ移動し、第3レンズ群G3は物体側へ移動する。
本実施例に係る変倍光学系は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とをそれぞれ光軸に沿って物体側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
以下の表1に、本実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
表1において、fは焦点距離、BF(空気換算長)は空気換算バックフォーカス、すなわち最も像側のレンズ面から像面Iまでの光軸上の距離であって、フィルタ群FLの厚みを空気換算した距離を示す。
[面データ]において、mは物体側から数えた光学面の順番、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との間隔)、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長587.6nm)に対するアッベ数、θgFはg線とF線とによる部分分散比をそれぞれ示している。なお、θgFは条件式(14)を満足するレンズについてのみ示している。また、OPは物体面、Dn(nは整数)は可変の面間隔、STは開口絞り、Iは像面をそれぞれ示している。なお、曲率半径r=∞は平面を示している。空気の屈折率nd=1.00000の記載は省略している。また、レンズ面が非球面である場合には面番号に「*」を付して曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示している。
[非球面データ]には、[面データ]に示した非球面について、その形状を次式で表した場合の非球面係数及び円錐定数を示す。
x=(h/r)/[1+{1−κ(h/r)1/2
+bh+ch+dh+eh10+fh12+gh14
ここで、hを光軸に垂直な方向の高さ、xを高さhにおける非球面の頂点の接平面から当該非球面までの光軸方向に沿った距離であるサグ量、κを円錐定数、b、c、d、e、f、gを非球面係数、rを基準球面の曲率半径である近軸曲率半径とする。なお、「E−n」(n:整数)は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。2次の非球面係数は0であり、記載を省略している。
[各種データ]において、fは光学系全系の焦点距離、FNoはFナンバー、2ωは全画角(単位は「°」)、Yは最大像高、TLは本実施例に係る光学系の全長すなわち第1面から像面Iまでの光軸上の距離、BF(空気換算長)はフィルタ群FLの厚みを空気換算したバックフォーカスをそれぞれ示す。なお、Wは広角端状態、Tは望遠端状態をそれぞれ示す。
[無限遠撮影時可変間隔データ]および[近距離撮影時可変間隔データ]において、fは光学系全系の焦点距離、βは至近撮影倍率、Dn(nは整数)は第n面と第n+1面との可変の間隔をそれぞれ示す。なお、Wは広角端状態、Tは望遠端状態をそれぞれ示す。
[レンズ群データ]には、各レンズ群の始面番号STと焦点距離fを示す。
[条件式対応値]には、各条件式の対応値をそれぞれ示す。
ここで、表1に掲載されている焦点距離f、曲率半径r及びその他の長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
(表1)第1実施例
[面データ]
m r d nd νd θgF
OP ∞
1 203.370 3.64 1.851080 40.12
2 510.301 1.80 1.516800 64.14
3 44.637 21.08
4 -80.848 2.47 1.612660 44.46
5 -2397.641 12.00 1.945944 17.98 0.6544
6 -254.439 0.20
7 75.132 3.95 1.497820 82.57
8 105.296 D8
9 113.645 5.18 1.883000 40.69
10 2334.491 0.38
11 61.855 7.75 1.593190 67.90
12 217.476 0.20
13 47.727 11.49 1.593190 67.90
14 -3683.921 0.20
15 -10584.330 1.80 1.737999 32.33
16 37.944 9.34
17 ST 6.65
18 -52.838 1.80 1.737999 32.33
19 154.360 4.91 1.497820 82.57
20 -156.174 0.20
21 50.924 12.00 1.851080 40.12
22 -100.909 0.20
23 78.745 6.79 1.851080 40.12
24 -72.675 1.80 1.737999 32.33
25 40.318 D25
26 91.079 9.11 1.755000 52.34
27 -30.849 1.80 1.728250 28.38
28 64.183 0.20
29 53.321 5.65 1.945944 17.98
30 -226.556 1.80 1.688930 31.16
31 57.636 D31
32 ∞ 1.60 1.516800 64.14
33 ∞ 1.00
I ∞

[非球面データ]
m:2
κ= 0
b= 4.31945E-09 c=-1.18472E-11 d=-5.75372E-15 e=-8.70882E-19
f= 4.21310E-16 g=-2.71650E-1

m:24
κ= 0
b= 4.91026E-07 c=-4.58183E-10 d= 9.85325E-13 e=-4.67828E-16

m:25
κ= 0
b=-3.58091E-06 c=-2.63577E-09 d=-7.51565E-14 e= 7.95416E-16

m:33
κ= 0
b= 2.87452E-06 c=-1.25611E-08 d= 7.40442E-11 e=-2.49540E-13

[各種データ]
W T
f 35.00 51.60
FNo 1.23 1.23
Y 21.70 21.70
2ω 72.14 46.70
TL 210.04 168.19
BF(空気換算長) 17.77 25.82

[無限遠撮影時可変間隔データ] [近距離撮影時可変間隔データ]
W T W T
f 35.000 51.600 β -0.100 -0.100
D8 52.543 1.851 D8 47.880 9.925
D25 4.785 5.578 D25 11.522 10.856
D31 15.720 23.767 D31 15.720 23.767

[レンズ群データ]
W T
ST f
G1 1 -103.72
G2 9 60.29
G3 26 178.15

[条件式対応値]
(1) (−f1)/f2=1.720
(2) (−f1)/fw=2.963
(3) FNо=1.230
(4) f21/f2=2.242
(5) f22/f2=2.373
(6) f2F/f2=1.158
(7) f2A/f2=1.158
(8) f1R/(−f1)=4.868
(9) r3R/Bf3w=3.243
(10) r2R/Bf2w=1.223
(11) Bfw/fw=0.508
(12) 2ωw=72.14°
(13) 2ωt=46.70°
(14) θgFLp+0.0022*νdLp=0.694
(15) Pex/fw=1.597
(16) (r2L1+r1L1)/(r2L1−r1L1)=0.289
(17) (r2L2+r1L2)/(r2L2−r1L2)=0.164
図2Aおよび図2Bはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。図3Aおよび図3Bはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、NAは開口数をそれぞれ示す。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーFNOまたは開口数NAの値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高Yの最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。また、各収差図において、CはC線(波長656.3nm)、dはd線(波長587.6nm)、FはF線(波長486.1nm)、gはg線(波長435.8nm)における収差曲線をそれぞれ示し、記載のないものはd線での収差曲線を示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。コマ収差図において、実線はメリディオナルコマ収差を表し、破線はd線に対するサジタルコマ収差を表している。コマ収差図は、各像高Yにおけるコマ収差を示す。なお、後述する各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。
各諸収差図より、本実施例に係る光学系は、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時に亘って、さらに広角端状態から望遠端状態に亘って諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
図4A、図4Bおよび図4Cはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態および望遠端状態における断面図である。
図4A中の各レンズ群の下の矢印は、広角端状態から中間焦点距離状態への変倍の際の各レンズ群の移動方向を示している。図4B中の各レンズ群の下の矢印は、中間焦点距離状態から望遠端状態への変倍の際の各レンズ群の移動方向を示している。
本実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合負レンズと、両凹形状の負レンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とを接合した接合負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15とからなる。
負メニスカスレンズL12の像側のレンズ面と負レンズL13の物体側のレンズ面とによって、両凸形状の空気レンズLa1が形成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と、開口絞りSと、両凹形状の負レンズL25と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL26とを接合した接合負レンズと、両凸形状の正レンズL27と、両凸形状の正レンズL28と両凹形状の負レンズL29とを接合した接合負レンズとからなる。
負メニスカスレンズL24の像側のレンズ面と負レンズL25の物体側のレンズ面とによって、両凸形状の空気レンズLa2が形成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と両凹形状の負レンズL32とを接合した接合正レンズと、両凸形状の正レンズL33と両凹形状の負レンズL34とを接合した接合正レンズとからなる。
第3レンズ群G3と像面Iとの間には、ローパスフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
像面I上には、CCDやCMOS等から構成された撮像素子(図示省略)が配置されている。
以上の構成のもと、本実施例に係る変倍光学系では、広角端状態から望遠端状態への変倍の際、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔および第2レンズ群G1と第3レンズ群G2との間隔が変化するように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とが光軸に沿って移動する。詳細には、第1レンズ群G1は像側へ移動し、第2レンズ群G2は物体側へ移動し、第3レンズ群G3は物体側へ移動する。
本実施例に係る変倍光学系は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とをそれぞれ光軸に沿って物体側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
以下の表2に、本実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
(表2)第2実施例
[面データ]
m r d nd νd θgF
OP ∞
1 378.611 1.80 1.851350 40.10
2 1455.072 1.80 1.698950 30.13
3 78.324 10.33
4 -145.392 1.80 1.737999 32.33
5 98.111 8.96 1.945944 17.98 0.6544
6 1051.128 0.20
7 121.236 4.28 1.755000 52.34
8 312.075 D8
9 312.075 3.98 1.883000 40.69
10 -1221.417 0.20
11 70.081 9.18 1.883000 40.69
12 235.398 10.68
13 64.520 5.31 1.755000 52.34
14 124.160 0.87
15 163.144 1.80 1.698950 30.13
16 51.940 9.34
17 ST 5.24
18 -113.698 1.80 1.737999 32.33
19 45.808 7.78 1.755000 52.34
20 156.938 0.20
21 48.717 12.00 1.755000 52.34
22 -192.834 0.20
23 73.704 8.76 1.743104 49.44
24 -68.563 1.80 1.854780 24.80
25 50.115 D25
26 137.845 7.15 1.882020 37.23
27 -47.436 1.80 1.728250 28.38
28 78.598 0.20
29 56.638 8.90 1.945944 17.98
30 -69.524 7.47 1.688930 31.16
31 50.116 D31
32 ∞ 1.60 1.516800 64.14
33 ∞ 1.00
I ∞

[非球面データ]
m:2
κ= 0
b=-2.47465E-07 c=-2.79300E-11 d= 3.19445E-15 e=-2.08805E-18
f= 4.21310E-16 g=-2.71650E-19

m:24
κ= 0
b=-2.58494E-06 c=-1.51263E-09 d= 2.77098E-13 e=-3.29005E-16

m:25
κ= 0
b=-9.03411E-07 c=-2.80829E-10 d=-4.96146E-13 e= 2.82559E-16

m:33
κ= 0
b= 2.17609E-06 c=-1.14413E-08 d= 7.19983E-11 e=-2.46180E-13

[各種データ]
W T
f 51.60 70.00
FNo 1.23 1.23
Y 21.70 21.70
2ω 48.78 34.53
TL 210.03 169.53
BF(空気換算長) 18.93 26.72

[無限遠撮影時可変間隔データ] [近距離撮影時可変間隔データ]
W T W T
f 51.600 70.000 β -0.100 -0.100
D8 48.958 1.500 D8 68.633 25.032
D25 5.753 4.927 D25 12.088 9.896
D31 16.879 24.661 D31 16.879 24.661

[レンズ群データ]
W T
ST f
G1 1 -151.28
G2 9 74.51
G3 26 110.83

[条件式対応値]
(1) (−f1)/f2=2.030
(2) (−f1)/fw=2.932
(3) FNо=1.230
(4) f21/f2=3.783
(5) f22/f2=1.478
(6) f2F/f2=1.063
(7) f2A/f2=1.063
(8) f1R/(−f1)=1.719
(9) r3R/Bf3w=2.647
(10) r2R/Bf2w=1.294
(11) Bfw/fw=0.3667
(12) 2ωw=48.78°
(13) 2ωt=34.526°
(14) θgFLp+0.0022*νdLp=0.694
(15) Pex/fw=1.133
(16) (r2L1+r1L1)/(r2L1−r1L1)=0.300
(17) (r2L2+r1L2)/(r2L2−r1L2)=0.373
図5Aおよび図5Bはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。図6Aおよび図6Bはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態および望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係る光学系は、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時に亘って、さらに広角端状態から望遠端状態に亘って諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有していることがわかる。
上記各実施例によれば、小型で、諸収差を良好に補正することができる良好な光学性能を有する変倍光学系を実現することができる。
なお、上記各実施例は本願発明の一具体例を示しているものであり、本願発明はこれらに限定されるものではない。以下の内容は、本実施形態の変倍光学系の光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本実施形態の変倍光学系の数値実施例として3群構成のものを示したが、本実施形態はこれに限られず、その他の群構成(例えば、4群等)の変倍光学系を構成することもできる。具体的には、上記各実施例の変倍光学系の最も物体側や最も像側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。或いは、隣り合うレンズ群とレンズ群との間にレンズ又はレンズ群を追加しても良い。なお、レンズ群は、少なくとも1枚以上のレンズで構成されてもよい。
また、上記各実施例では、第1レンズ群と第2レンズ群を合焦レンズ群としている。斯かる合焦レンズ群は、オートフォーカスに適用することも可能であり、オートフォーカス用のモータ、例えば超音波モータ、ステッピングモータ、VCMモータ等による駆動にも適している。
また、上記各実施例の変倍光学系において、いずれかのレンズ群全体又はその一部を、防振群として光軸に対して垂直な方向の成分を含むように移動させ、又は光軸を含む面内方向へ回転移動(揺動)させることにより、防振を行う構成とすることもできる。
また、上記各実施例の変倍光学系の開口絞りは、開口絞りとして部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用する構成としてもよい。
また、上記各実施例の変倍光学系を構成するレンズのレンズ面は、球面又は平面としてもよく、或いは非球面としてもよい。レンズ面が球面又は平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができるため好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないため好ましい。レンズ面が非球面の場合、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、又はガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでもよい。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
また、上記各実施例の変倍光学系を構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
次に、本実施形態の変倍光学系を備えたカメラを図7に基づいて説明する。
図7は本実施形態の変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。
図7に示すようにカメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係る変倍光学系を備えたレンズ交換式のミラーレスカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子によって被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3で生成された被写体の画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
ここで、本カメラ1に撮影レンズ2として搭載した上記第1実施例に係る変倍光学系は、上述のように、小型で、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時に亘って、さらに広角端状態から望遠端状態に亘って諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有している。すなわち本カメラ1は、諸収差を良好に補正することができる高い光学性能を有し、小型化を実現することができる。なお、上記第2実施例に係る変倍光学系を撮影レンズ2として搭載したカメラを構成しても、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。また、クイックリターンミラーを有し、ファインダ光学系によって被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに上記各実施例に係る変倍光学系を搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
次に、本実施形態の変倍光学系の製造方法の概略を図8に基づいて説明する。
図8は本実施形態の光学系の製造方法の概略を示すフロー図である。
図8に示す本実施形態の光学系の製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、以下のステップS1〜S3を含むものである。
ステップS1:変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化するように構成する。
ステップS2:合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動するように構成する。
ステップS3:以下の条件式(1)を満足するように構成する。
(1)1.00<(−f1)/f2<3.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
斯かる本実施形態の変倍光学系の製造方法によれば、小型で、諸収差を良好に補正することができる高い光学性能を有する変倍光学系を製造することができる。
G1 第1レンズ群 GP2 第2レンズ群 GN3 第3負レンズ群
ST 開口絞り I 像面 1 カメラ
2 撮影レンズ

Claims (21)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、
    変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、
    合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動し、
    以下の条件式を満足する変倍光学系。
    1.00<(−f1)/f2<3.00
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  2. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有し、
    変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つ以上有する変倍光学系。
  3. 以下の条件式を満足する請求項1または2に記載の変倍光学系。
    2.50<(−f1)/fw<3.50
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
  4. 以下の条件式を満足する請求項1から3の何れか一項に記載の変倍光学系。
    FNо<1.45
    ただし、
    FNо:前記変倍光学系のFナンバー
  5. 前記第2レンズ群は、最も物体側に第1正レンズを有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から4の何れか一項に記載の変倍光学系。
    1.50<f21/f2<4.50
    ただし、
    f21:前記第1正レンズの焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  6. 前記第2レンズ群は、最も物体側から順に、第1正レンズと第2正レンズとを有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から5の何れか一項に記載の変倍光学系。
    1.00<f22/f2<3.50
    ただし、
    f22:前記第2正レンズの焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  7. 前記第2レンズ群は、最も物体側から順に、第1正レンズと第2正レンズとを有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から6の何れか一項に記載の変倍光学系。
    0.50<f2F/f2<2.00
    ただし、
    f2F:前記第1正レンズと前記第2正レンズとの合成焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  8. 前記第2レンズ群は、物体側から順に連続して配置された第a正レンズと第a負レンズと第b負レンズと第b正レンズとからなる部分レンズ群を有し、
    前記第a負レンズと前記第b負レンズとの互いに向かい合う面で形成される空気レンズは両凸形状を有し、
    前記部分レンズ群の物体側には少なくとも1つの正レンズを有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から7の何れか一項に記載の変倍光学系。
    0.50<f2A/f2<2.00
    ただし、
    f2A:前記部分レンズ群の物体側に配置された全ての前記正レンズの合成焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  9. 前記第1レンズ群は、最も像面側に正レンズを有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から8の何れか一項に記載の変倍光学系。
    1.00<f1R/(−f1)<6.00
    ただし、
    f1R:前記第1レンズ群の最も像面側に配置された正レンズの焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
  10. 以下の条件式を満足する請求項1から9の何れか一項に記載の変倍光学系。
    1.80<r3R/Bf3w<4.30
    ただし、
    r3R:前記第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径
    Bf3w:広角端状態における前記第3レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離
  11. 以下の条件式を満足する請求項1から10の何れか一項に記載の変倍光学系。
    0.50<r2R/Bf2w<2.20
    ただし、
    r2R:前記第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面の曲率半径
    Bf2w:広角端状態における前記第2レンズ群の最も像面側に配置されるレンズの像面側レンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離
  12. 以下の条件式を満足する請求項1から11の何れか一項に記載の変倍光学系。
    0.15<Bfw/fw<1.00
    ただし、
    Bfw:広角端状態における前記変倍光学系のバックフォーカス
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
  13. 以下の条件式を満足する請求項1から12の何れか一項に記載の変倍光学系。
    35.00°<2ωw<80.00°
    ただし、
    2ωw:広角端状態における前記変倍光学系の全画角
  14. 以下の条件式を満足する請求項1から13の何れか一項に記載の変倍光学系。
    10.00°<2ωt<60.00°
    ただし、
    2ωt:望遠端状態における前記変倍光学系の全画角
  15. 前記第1レンズ群は、以下の条件式を満足する正レンズを少なくとも1つ有する請求項1から14の何れか一項に記載の変倍光学系。
    0.673<θgFLp+0.0022*νdLp<0.750
    ただし、
    νdLp:前記正レンズのd線に対するアッベ数
    θgFLp;前記正レンズのg線とF線とによる部分分散比
  16. 以下の条件式を満足する請求項1から15の何れか一項に記載の変倍光学系。
    0.50<Pex/fw<2.00
    ただし、
    Pex:近軸射出瞳位置から像点までの距離
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
  17. 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つずつ有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から16の何れか一項に記載の変倍光学系。
    −1.00<(r2L1+r1L1)/(r2L1−r1L1)<3.00
    ただし、
    r1L1:前記第1レンズ群の空気レンズの物体側レンズ面の曲率半径
    r2L1:前記第1レンズ群の空気レンズの像側レンズ面の曲率半径
  18. 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つずつ有し、
    以下の条件式を満足する請求項1から17の何れか一項に記載の変倍光学系。
    −2.00<(r2L2−r1L2)/(r2L2+r1L2)<2.00
    ただし、
    r1L2:前記第2レンズ群の空気レンズの物体側レンズ面の曲率半径
    r2L2:前記第2レンズ群の空気レンズの像側レンズ面の曲率半径
  19. 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群は、凸形状の空気レンズをそれぞれ1つずつ有し、
    前記第1レンズ群の空気レンズと前記第2レンズ群の空気レンズとの間に少なくとも4枚以上の正レンズを有する請求項1から18の何れか一項に記載の変倍光学系。
  20. 請求項1から19の何れか一項に記載の変倍光学系を有する光学機器。
  21. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群とを有する変倍光学系の製造方法であって、
    変倍に際し、隣り合う各レンズ群の間隔が変化するように構成し、
    合焦に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが光軸に沿って移動するように構成し、
    以下の条件式を満足するように構成する変倍光学系の製造方法。
    1.00<(−f1)/f2<3.00
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
JP2020568891A 2019-01-28 2019-01-28 変倍光学系、光学機器 Active JP7254271B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/002742 WO2020157801A1 (ja) 2019-01-28 2019-01-28 変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020157801A1 true JPWO2020157801A1 (ja) 2021-10-14
JP7254271B2 JP7254271B2 (ja) 2023-04-10

Family

ID=71840972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020568891A Active JP7254271B2 (ja) 2019-01-28 2019-01-28 変倍光学系、光学機器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220091400A1 (ja)
JP (1) JP7254271B2 (ja)
CN (1) CN113348397B (ja)
WO (1) WO2020157801A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7451232B2 (ja) * 2020-03-02 2024-03-18 株式会社タムロン ズームレンズ及び撮像装置
US20220113521A1 (en) * 2020-10-08 2022-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens and image pickup apparatus

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10293253A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Fuji Photo Optical Co Ltd 3群ズームレンズ
JPH1123967A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Nikon Corp ズームレンズ
JPH11133302A (ja) * 1997-10-30 1999-05-21 Canon Inc ズームレンズ及びそれを用いたイメージスキャナー
JP2001108895A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Olympus Optical Co Ltd バックフォーカスの長い望遠レンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2001343587A (ja) * 2000-03-29 2001-12-14 Minolta Co Ltd 撮像レンズ装置
JP2002169090A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nitto Kogaku Kk 投写レンズシステムおよびプロジェクタ装置
JP2002277739A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Fuji Photo Optical Co Ltd 広角3群ズームレンズ
JP2002372667A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Konica Corp ズームレンズ
JP2005181499A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Konica Minolta Opto Inc ズームレンズ
JP2005181774A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Fujinon Corp ズームレンズ
JP2005301031A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Fujinon Corp 合成樹脂製レンズを有するズームレンズ
JP2006276445A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Pentax Corp ズームレンズ系
JP2007193140A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Fujinon Corp 結像変倍光学系およびこれを用いた撮像装置
WO2017043352A1 (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 Hoya株式会社 内視鏡用変倍光学系、及び内視鏡
WO2017146021A1 (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 Hoya株式会社 内視鏡用変倍光学系、内視鏡及び内視鏡システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5811607B2 (ja) * 1977-10-19 1983-03-03 旭光学工業株式会社 歪曲収差の小さなズ−ムレンズ
US5867325A (en) * 1995-01-05 1999-02-02 Nikon Corporation Zoom lens ranging to wide angles
JP2000147376A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Canon Inc 投射レンズ及びそれを用いた画像投影装置
EP2045639A4 (en) * 2006-07-21 2012-06-13 Nikon Corp VARIABLE POWER OPTICAL SYSTEM, IMAGING DEVICE, VARIABLE ENLARGEMENT METHOD OF OPTICAL SYSTEM WITH VARIABLE POWER
JP6367707B2 (ja) * 2014-12-26 2018-08-01 株式会社タムロン ズームレンズ
JP2017054107A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 Hoya株式会社 変倍光学系及びこれを備えた撮像装置

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10293253A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Fuji Photo Optical Co Ltd 3群ズームレンズ
JPH1123967A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Nikon Corp ズームレンズ
JPH11133302A (ja) * 1997-10-30 1999-05-21 Canon Inc ズームレンズ及びそれを用いたイメージスキャナー
JP2001108895A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Olympus Optical Co Ltd バックフォーカスの長い望遠レンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2001343587A (ja) * 2000-03-29 2001-12-14 Minolta Co Ltd 撮像レンズ装置
JP2002169090A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nitto Kogaku Kk 投写レンズシステムおよびプロジェクタ装置
JP2002277739A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Fuji Photo Optical Co Ltd 広角3群ズームレンズ
JP2002372667A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Konica Corp ズームレンズ
JP2005181499A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Konica Minolta Opto Inc ズームレンズ
JP2005181774A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Fujinon Corp ズームレンズ
JP2005301031A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Fujinon Corp 合成樹脂製レンズを有するズームレンズ
JP2006276445A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Pentax Corp ズームレンズ系
JP2007193140A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Fujinon Corp 結像変倍光学系およびこれを用いた撮像装置
WO2017043352A1 (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 Hoya株式会社 内視鏡用変倍光学系、及び内視鏡
WO2017146021A1 (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 Hoya株式会社 内視鏡用変倍光学系、内視鏡及び内視鏡システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN113348397B (zh) 2022-09-20
JP7254271B2 (ja) 2023-04-10
US20220091400A1 (en) 2022-03-24
WO2020157801A1 (ja) 2020-08-06
CN113348397A (zh) 2021-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110573924B (zh) 变倍光学系统、光学装置和制造变倍光学系统的方法
JP6721859B2 (ja) 光学系及び光学機器
CN110058391B (zh) 变倍光学系统以及光学设备
CN109844603B (zh) 变倍光学系统以及光学装置
CN110520777B (zh) 变倍光学系统、光学装置和制造变倍光学系统的方法
CN110494786B (zh) 变倍光学系统、光学装置和制造变倍光学系统的方法
JP7217858B2 (ja) 光学系、光学機器
JP6354257B2 (ja) 変倍光学系及び撮像装置
CN110546544B (zh) 变倍光学系统、光学装置和制造变倍光学系统的方法
CN107884917B (zh) 变倍光学系统和光学装置
JP7254271B2 (ja) 変倍光学系、光学機器
CN107407795A (zh) 变倍光学系统、光学设备以及变倍光学系统的制造方法
JP6784952B2 (ja) 光学系及び光学機器
CN110596873A (zh) 变倍光学系统以及摄像装置
CN107209350B (zh) 变倍光学系统以及光学装置
CN112368624B (zh) 变倍光学系统、光学设备以及变倍光学系统的制造方法
CN112166360B (zh) 光学系统以及光学设备
JP6354256B2 (ja) 変倍光学系及び撮像装置
JP7372587B2 (ja) 変倍光学系及び光学機器
JP6784950B2 (ja) 光学系及び光学機器
CN106461922A (zh) 变倍光学系统、光学装置、变倍光学系统的制造方法
JP6897733B2 (ja) 変倍光学系、光学装置
JPWO2020012639A1 (ja) 変倍光学系、光学機器、および変倍光学系の製造方法
JP6984643B2 (ja) 変倍光学系、光学装置
JP6784951B2 (ja) 光学系及び光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7254271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150