JP2016176397A - オイル供給構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本オイル供給構造は、カムシャフト14の上方からカム14aにオイルを供給するオイル供給通路Pを備える。そして、シリンダヘッドカバー2には、シリンダヘッドカバーとの間でブローバイガスを気液分離するためのセパレータ室Sを形成するセパレータ室形成部材3が溶着され、シリンダヘッドカバーとセパレータ室形成部材とによりオイル供給通路Pが形成されている。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記シリンダヘッドカバーに対して、前記セパレータ室形成部材の外周側の第1溶着部が溶着されるとともに、前記セパレータ室形成部材の前記オイル供給通路の外周側の第2溶着部が溶着され、前記オイル供給通路は、前記第1溶着部と前記第2溶着部とが部分的に重なるように前記セパレータ室形成部材の外縁側に沿って配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記シリンダヘッドカバーは、上方に膨出して前記セパレータ室を形成する膨出部と、該膨出部の下端側から横方に延びる横壁部と、を備え、前記セパレータ室形成部材は、前記膨出部の底側を塞ぎ且つ前記横壁部に接するように前記シリンダヘッドカバーの内側に配置され、前記シリンダヘッドカバーの前記横壁部と前記セパレータ室形成部材とにより前記オイル供給通路が形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記膨出部は、前記シリンダヘッドカバーに形成された複数のプラグ挿通穴の並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部からなり、前記シリンダヘッドカバーの上面側において前記左右の膨出部と前記横壁部とで囲まれる空間で水抜き通路が形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記セパレータ室形成部材は、上方に膨出して前記セパレータ室を形成する膨出部と、該膨出部の下端側から横方に延びる横壁部と、を備えるとともに、前記膨出部の底側が塞がれ且つ前記横壁部が接するように前記シリンダヘッドカバーの上面側に配置され、前記シリンダヘッドカバーと前記セパレータ室形成部材の前記横壁部とにより前記オイル供給通路が形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記膨出部は、前記セパレータ室形成部材に形成された複数のプラグ挿通穴の並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部からなり、前記セパレータ室形成部材の上面側において前記左右の膨出部と前記横壁部とで囲まれる空間で水抜き通路が形成されていることを要旨とする。
また、前記シリンダヘッドカバーに対して、前記セパレータ室形成部材の外周側の第1溶着部が溶着されるとともに、前記セパレータ室形成部材の前記オイル供給通路の外周側の第2溶着部が溶着され、前記オイル供給通路が、前記第1溶着部と前記第2溶着部とが部分的に重なるように前記セパレータ室形成部材の外縁側に沿って配置されている場合は、第1溶着部によりセパレータ室の密封性が高められるとともに、第2溶着部によりオイル供給通路の密封性が高められる。さらに、第1溶着部と第2溶着部とが部分的に兼用されるので、溶着工程を更に低減できる。
また、前記シリンダヘッドカバーが、膨出部と、横壁部と、を備え、前記セパレータ室形成部材が、前記膨出部の底側を塞ぎ且つ前記横壁部に接するように前記シリンダヘッドカバーの内側に配置され、前記シリンダヘッドカバーの前記横壁部と前記セパレータ室形成部材とにより前記オイル供給通路が形成されている場合は、オイル供給通路を流れるオイルがシリンダヘッドカバーの外部に漏れてしまう恐れがない。
また、前記膨出部が、複数のプラグ挿通穴の並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部からなり、前記シリンダヘッドカバーの上面側において前記左右の膨出部と前記横壁部とで囲まれる空間で水抜き通路が形成されている場合は、水抜き通路により雨天時や洗車時にシリンダヘッドカバーの上面側での冠水が防止される。
また、前記セパレータ室形成部材が、膨出部と、横壁部と、を備えるとともに、前記膨出部の底側が塞がれ且つ前記横壁部が接するように前記シリンダヘッドカバーの上面側に配置され、前記シリンダヘッドカバーと前記セパレータ室形成部材の前記横壁部とにより前記オイル供給通路が形成されている場合は、シリンダヘッドカバーの外周縁とセパレータ室形成部材の外周縁とを合わせることができ、セパレータ室を比較的広く設定できる。
さらに、前記膨出部が、複数のプラグ挿通穴の並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部からなり、前記セパレータ室形成部材の上面側において前記左右の膨出部と前記横壁部とで囲まれる空間で水抜き通路が形成されている場合は、水抜き通路により雨天時や洗車時にセパレータ室形成部材の上面側での冠水が防止される。
本実施形態に係るオイル供給構造は、カムシャフト(14)の上方からカム(14a)にオイルを供給するオイル供給通路(P)を備えるオイル供給構造(1、21、31、41)であって、シリンダヘッドカバー(2、22、32、42)には、シリンダヘッドカバーとの間でブローバイガスを気液分離するためのセパレータ室(S)を形成するセパレータ室形成部材(3、23、33、43)が溶着され、シリンダヘッドカバーとセパレータ室形成部材とによりオイル供給通路(P)が形成されている(例えば、図2、図6、図8及び図9等参照)。
(1)オイル供給構造の構成
本実施例に係るオイル供給構造1は、図1〜図4に示すように、樹脂製のシリンダヘッドカバー2及びセパレータ室形成部材3(「バッフルプレート」とも称される。)を備えている。このシリンダヘッドカバー2は、エンジンのシリンダヘッド4(図2参照)にボルト等により固定される。さらに、シリンダヘッドカバー2は、下方を開放した矩形箱状に形成されている。さらに、セパレータ室形成部材3は、矩形プレート状に形成されている。
次に、上記構成のオイル供給構造1の作用について説明する。エンジンの稼働状態において、導入口15を介してオイル供給通路P内に導入されて流れるオイルは、図2に示すように、オイル滴下穴16から対応するカム14aに滴下供給される。その結果、カムシャフト14の各カム14aでは、好適な潤滑状態が維持される。
本実施例のオイル供給構造1によると、シリンダヘッドカバー2には、シリンダヘッドカバー2との間でブローバイガスを気液分離するためのセパレータ室Sを形成するセパレータ室形成部材3が溶着され、シリンダヘッドカバー2とセパレータ室形成部材3とによりオイル供給通路Pが形成されている。これにより、シリンダヘッドカバー2とは別にセパレータ室形成部材3の1部品を用いてオイル供給通路Pが形成される。よって、従来のようにシリンダヘッドカバー102とは別に2部品103、105を用いてオイル供給通路Pを形成するもの(図12参照)に比べて、部品点数及び溶着工程を低減できる。さらに、構成部品の位置決め精度を向上させることができる。特に、従来のようにシリンダヘッドカバー102とは別に2部品103、105を用いるものでは、溶着ラインの重なりを避けるように2部品103、105を配置する必要があるが、本実施例のオイル供給構造1では、溶着ラインの重なりを気にしなくてよいためレイアウト自由度が高められる。
次に、本実施例2に係るオイル供給構造について説明する。なお、本実施例2に係るオイル供給構造において、上記実施例1に係るオイル供給構造1と略同じ構成部位には同じ符号を付けて詳説を省略する。
本実施例に係るオイル供給構造21は、図6及び図7に示すように、樹脂製のシリンダヘッドカバー22及びセパレータ室形成部材23を備えている。このシリンダヘッドカバー22は、エンジンのシリンダヘッド4にボルト等により固定される。また、シリンダヘッドカバー22は、下方を開放した矩形箱状に形成されている。また、セパレータ室形成部材23は、矩形プレート状に形成されている。
本実施例のオイル供給構造21によると、上記実施例のオイル供給構造1と略同様の作用・効果を奏するとともに、膨出部22aは、複数のプラグ挿通穴26aの並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部22aからなり、シリンダヘッドカバー22の上面側において左右の膨出部22aと横壁部22bとで囲まれる空間で水抜き通路27が形成されているので、水抜き通路27により雨天時や洗車時にシリンダヘッドカバー22の上面側での冠水が防止される。
次に、本実施例3に係るオイル供給構造について説明する。なお、本実施例3に係るオイル供給構造において、上記実施例1に係るオイル供給構造1と略同じ構成部位には同じ符号を付けて詳説を省略する。
本実施例に係るオイル供給構造31は、図8に示すように、樹脂製のシリンダヘッドカバー32及びセパレータ室形成部材33を備えている。このシリンダヘッドカバー32は、エンジンのシリンダヘッド4にボルト等により固定される。また、シリンダヘッドカバー32は、下方を開放した矩形箱状に形成されている。また、セパレータ室形成部材33は、矩形プレート状に形成されている。
本実施例のオイル供給構造31によると、上記実施例のオイル供給構造1と略同様の作用・効果を奏するとともに、セパレータ室形成部材33は、膨出部33aと、横壁部33bと、を備えるとともに、膨出部33aの底側が塞がれ且つ横壁部33bが接するようにシリンダヘッドカバー32の上面側に配置され、シリンダヘッドカバー32とセパレータ室形成部材33の横壁部33bとによりオイル供給通路Pが形成されているので、シリンダヘッドカバー32の外周縁とセパレータ室形成部材33の外周縁とを合わせることができ、セパレータ室Sを比較的広く設定できる。例えば、図10に示すように、セパレータ室形成部材3がシリンダヘッドカバー2の内側に配置されるA形態(図10(a)参照)と、セパレータ室形成部材33がシリンダヘッドカバー32の上面側に配置されるB形態(図10(b)参照)と、を比べると、セパレータ室形成部材33の外周縁がセパレータ室形成部材3の外周縁より外側に位置している。そのため、A形態に比べてB形態の方がセパレータ室Sを広く設定できる。
次に、本実施例4に係るオイル供給構造について説明する。なお、本実施例4に係るオイル供給構造において、上記実施例3に係るオイル供給構造31と略同じ構成部位には同じ符号を付けて詳説を省略する。
本実施例に係るオイル供給構造41は、図8に示すように、樹脂製のシリンダヘッドカバー42及びセパレータ室形成部材43を備えている。このシリンダヘッドカバー42は、エンジンのシリンダヘッド4にボルト等により固定される。また、シリンダヘッドカバー42は、下方を開放した矩形箱状に形成されている。また、セパレータ室形成部材43は、矩形プレート状に形成されている。
本実施例のオイル供給構造41によると、上記実施例のオイル供給構造31と略同様の作用・効果を奏するとともに、膨出部43aは、複数のプラグ挿通穴36aの並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部43aからなり、セパレータ室形成部材43の上面側において左右の膨出部43aと横壁部43bとで囲まれる空間で水抜き通路47が形成されているので、水抜き通路47により雨天時や洗車時にセパレータ室形成部材43の上面側での冠水が防止される。
Claims (6)
- カムシャフトの上方からカムにオイルを供給するオイル供給通路を備えるオイル供給構造であって、
シリンダヘッドカバーには、該シリンダヘッドカバーとの間でブローバイガスを気液分離するためのセパレータ室を形成するセパレータ室形成部材が溶着され、前記シリンダヘッドカバーと前記セパレータ室形成部材とにより前記オイル供給通路が形成されていることを特徴とするオイル供給構造。 - 前記シリンダヘッドカバーに対して、前記セパレータ室形成部材の外周側の第1溶着部が溶着されるとともに、前記セパレータ室形成部材の前記オイル供給通路の外周側の第2溶着部が溶着され、前記オイル供給通路は、前記第1溶着部と前記第2溶着部とが部分的に重なるように前記セパレータ室形成部材の外縁側に沿って配置されている請求項1記載のオイル供給構造。
- 前記シリンダヘッドカバーは、上方に膨出して前記セパレータ室を形成する膨出部と、該膨出部の下端側から横方に延びる横壁部と、を備え、前記セパレータ室形成部材は、前記膨出部の底側を塞ぎ且つ前記横壁部に接するように前記シリンダヘッドカバーの内側に配置され、前記シリンダヘッドカバーの前記横壁部と前記セパレータ室形成部材とにより前記オイル供給通路が形成されている請求項1又は2に記載のオイル供給構造。
- 前記膨出部は、前記シリンダヘッドカバーに形成された複数のプラグ挿通穴の並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部からなり、前記シリンダヘッドカバーの上面側において前記左右の膨出部と前記横壁部とで囲まれる空間で水抜き通路が形成されている請求項3記載のオイル供給構造。
- 前記セパレータ室形成部材は、上方に膨出して前記セパレータ室を形成する膨出部と、該膨出部の下端側から横方に延びる横壁部と、を備えるとともに、前記膨出部の底側が塞がれ且つ前記横壁部が接するように前記シリンダヘッドカバーの上面側に配置され、前記シリンダヘッドカバーと前記セパレータ室形成部材の前記横壁部とにより前記オイル供給通路が形成されている請求項1又は2に記載のオイル供給構造。
- 前記膨出部は、前記セパレータ室形成部材に形成された複数のプラグ挿通穴の並ぶ方向に沿った両側に配置される左右の膨出部からなり、前記セパレータ室形成部材の上面側において前記左右の膨出部と前記横壁部とで囲まれる空間で水抜き通路が形成されている請求項5記載のオイル供給構造。
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