JP2009091904A - 接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分において、ブローバイガスに含まれる水分の氷結を、より効果的に抑制すること。
【解決手段】エンジンのブローバイガス配管と吸気配管との接続構造において、前記吸気配管の側部に接続され、前記吸気配管内と連通した内部空間を有する筒状部と、前記筒状部と前記ブローバイガス配管とを接続すると共に、前記ブローバイガス配管から前記内部空間へ導入されるブローバイガスの導入方向を規定する導入方向規定部と、を備え、前記導入方向規定部は、前記内部空間内を流れるブローバイガスが前記筒状部の内壁面に沿って前記吸気配管内へ向かう旋回流を生じるように、前記導入方向を規定していることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】エンジンのブローバイガス配管と吸気配管との接続構造において、前記吸気配管の側部に接続され、前記吸気配管内と連通した内部空間を有する筒状部と、前記筒状部と前記ブローバイガス配管とを接続すると共に、前記ブローバイガス配管から前記内部空間へ導入されるブローバイガスの導入方向を規定する導入方向規定部と、を備え、前記導入方向規定部は、前記内部空間内を流れるブローバイガスが前記筒状部の内壁面に沿って前記吸気配管内へ向かう旋回流を生じるように、前記導入方向を規定していることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンのブローバイガス配管と吸気配管との接続構造に関し、特に、ブローバイバスに含まれる水分の氷結抑制技術に関する。
レシプロエンジンでは、ピストンリングとシリンダとの間から未燃ガスがクランクケース内へブローバイガスとしてリークする場合がある。このブローバイガスを大気開放しないように、一般にはシリンダヘッドカバー内にオイルセパレータ室を設けてブローバイガスをオイルセパレータ室に導入し、オイルミストを分離したのち、吸気負圧を利用して吸気中に還流するようにしている。吸気中へのブローバイガスの還流は、通常、オイルセパレータ室と吸気配管とを結ぶブローバイガス配管を介して行う。
ここで、ブローバイガスは水分を含むことから、寒冷地等においては、ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分において水分が氷結して接続部分が閉塞し、ブローバイガスが還流できなくなるという問題がある。このため、氷結を抑制するための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分を内筒と外筒との二重構造とし、内筒と外筒とを断熱することで、内筒に氷結が生じることを抑制したものが開示されている。
ブローバイガスの水分の氷結は、ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分において、ブローバイガス通路の壁面が冷却されることに起因する。壁面の冷却は、外気温度、吸気配管の温度の他、吸気配管内を流れる吸気の温度にも影響されると考えられる。特許文献1のものは、内筒を外筒から断熱することで、内筒の冷却を防止しようとしたものとであるが、吸気配管内を流れる吸気の影響により冷却され、氷結が生じる場合が懸念される。
本発明の目的は、ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分において、ブローバイガスに含まれる水分の氷結を、より効果的に抑制することにある。
本発明によれば、エンジンのブローバイガス配管と吸気配管との接続構造において、前記吸気配管の側部に接続され、前記吸気配管内と連通した内部空間を有する筒状部と、前記筒状部と前記ブローバイガス配管とを接続すると共に、前記ブローバイガス配管から前記内部空間へ導入されるブローバイガスの導入方向を規定する導入方向規定部と、を備え、前記導入方向規定部は、前記内部空間内を流れるブローバイガスが前記筒状部の内壁面に沿って前記吸気配管内へ向かう旋回流を生じるように、前記導入方向を規定していることを特徴とする接続構造が提供される。
ブローバイガスは燃焼室から漏れ出た気体であるため、一定の温度を有している。したがって、ブローバイガスにより、ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分を効果的に加温できれば、その水分の氷結を抑制できる。本発明では、前記導入方向規定部により、前記内部空間内を流れるブローバイガスが前記筒状部の内壁面に沿って前記吸気配管内へ向かう旋回流を生じさせることで、当該内壁面とブローバイガスとの熱交換を促進し、当該内壁面をブローバイガスにより加温できる。したがって、当該内壁面近傍に氷結の基点となる温度雰囲気をつくることがなく、ブローバイガスに含まれる水分の氷結を、より効果的に抑制することができる。
本発明においては、前記筒状部を、前記吸気配管の湾曲部の内周側の側部に接続してもよい。この構成によれば、前記吸気配管のうち、吸気の流速が相対的に遅い部分に前記筒状部を接続することで、前記筒状部内に吸気が侵入することを抑制し、吸気により前記内壁面の冷却を抑制することができる。
また、本発明においては、前記筒状部が、前記内部空間を前記吸気配管内に連通させる開口端部を有し、前記筒状部を、前記開口端部の端面の法線方向と前記吸気配管の軸線方向とが鋭角をなすように前記吸気配管に接続してもよい。この構成によれば、前記筒状部内に吸気が侵入することを抑制し、吸気により前記内壁面の冷却を抑制することができる。
以上述べた通り、本発明によれば、ブローバイガス配管と吸気配管との接続部分において、ブローバイガスに含まれる水分の氷結を、より効果的に抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る接続構造Aを適用したエンジン100の部分平面図であり、エンジン100の排気側の一部の平面図である。エンジン100は、排気ターボ過給機付きの直列4気筒エンジンであり、シリンダヘッドカバー101と、シリンダヘッド(不図示)との間の空間に、ブローバイガスの気液分離を行うオイルセパレータ室102が形成されている。
エンジン100は、吸気通路を形成する吸気配管110及び111を有する。吸気配管110はエアフィルタ(不図示)と排気ターボ過給機120との間を連結し、エアフィルタを通過した吸気を排気ターボ過給機120に導く。吸気配管110は排気ターボ過給機120とインタークーラ(不図示)との間を連結し、排気ターボ過給機120で過給された吸気をインタークーラに導く。インタークーラを通過した吸気は、吸気マニホールド(不図示)を介してエンジン100の燃焼室(不図示)に導かれる。
シリンダヘッドカバー101は、オイルセパレータ室102内部に連通した排気管103を有しており、排気管103にはブローバイガス配管104が接続されている。ブローバイガス配管104は接続構造Aを介して吸気配管110に接続されている。したがって、オイルセパレータ室102で気液分離されたブローバイガスは排気管103、ブローバイガス配管104を通って、吸気配管110内へ還流される。
図2(a)は接続構造Aの斜視図、図2(b)は接続構造Aの分解斜視図、図3は接続構造Aの作用説明図であり、接続構造Aの断面図である。
図2に示すように、接続構造Aは、チャンバ形成部品10と、チャンバ形成部品10を吸気配管110の側部に接続する、吸気配管110に固定された接続部品20と、チャンバ形成部品10をブローバイガス配管104に接続する接続部品30と、から構成されている。チャンバ形成部品10は更に、半割された部品10a及び10bから構成されている。接続構造Aは、これらの部品を接着又は溶着により一体化して構成される。尤も、これらを一体成形するようにしてもよい。これらの各部品は、例えば、樹脂材料から形成される。
チャンバ形成部品10は、一方端部11と、一方端部11と反対側の他方端部12と、を有し、他方端部12は接続部品20に挿入される。図3に示すように、チャンバ形成部品10は、その外形が略円錐台形状をなすと共にその内部に略円錐台形状の空間を有している。接続部品20は、外周に鍔部が形成された円筒状をなしており、その内部に円柱状の空間を有している。
本実施形態の場合、チャンバ形成部品10と接続部品20とは、吸気配管110の側部に接続され、吸気配管110内と連通した内部空間1(図3)を有する筒状部を構成している。内部空間1は、全体として略円柱状をなしているが、チャンバ形成部品10が形成する空間については円錐台形状をなしている。接続部品20は、内部空間1を吸気配管110内に連通させる開口端部21(図3)を有しており、その端面の法線方向は、内部空間1の軸線方向L1(図3)と一致している。
チャンバ形成部品10の一方端部11には、接続部品30が連結される連結部11aが形成されている。本実施形態の場合、連結部11aと接続部品30とが、筒状部(チャンバ形成部品10と接続部品20)とブローバイガス配管104とを接続すると共に、ブローバイガス配管104から内部空間1へ導入されるブローバイガスの導入方向を規定する導入方向規定部を構成している。より詳細には、本実施形態では、連結部11aと接続部品30とは、その内部に、ブローバイガス配管104内と連通した、ブローバイガスの導入通路2を有している(図3)。導入通路2は内部空間1と連通しており、本実施形態の場合、この導入通路2が、内部空間1へ導入されるブローバイガスの導入方向を規定する。
導入通路2は、内部空間1内を流れるブローバイガスが、チャンバ形成部品10及び接続部品20の内壁面1a(図3)に沿って吸気配管104内へ向かう旋回流(図3の矢印参照)を生じるように、ブローバイガスの導入方向を規定している。本実施形態の場合、図3に示すように、導入通路2は、ブローバイガスが内部空間1に対して、内部空間1の接線方向に指向しており、これにより旋回流を生じさせる。旋回流を生じさせるためには、例えば、ブローバイガスの導入方向と軸線方向L1とが同一又は平行でないこと、つまり、空間的にねじれの関係にあればよく、軸線方向L1と直交する平面の面方向若しくはそれよりも若干吸気配管側へ導入方向が指向していることが望ましい。
なお、内部空間1が円錐台形状となっていることは、旋回流の発生を促進する。本実施形態では内部空間1が部分的に円錐台形状となっているが、全体を円錐台形状としてもよい。
係る構成からなる接続構造Aでは、吸気配管110を流れる吸気圧を利用して、オイルセパレータ室102からブローバイガスが、排気管103、ブローバイガス配管104、接続構造Aの導入通路2及び内部空間1を通過して吸気配管110内に還流される。吸気圧は、本実施形態の場合、排気ターボ過給機120が主として発生するが、自然吸気エンジンの場合、ピストンの往復動による負圧による。
図3に示すように、ブローバイガスが内部空間1を通過する際、ブローバイガスは内壁面1aに沿う旋回流となって、内部空間1を通過する。ブローバイガスは燃焼室から漏れ出た気体であるため、一定の温度を有している。したがって、ブローバイガスが内壁面1aに沿って流れることで、内壁面1aとブローバイガスとの熱交換を促進し、特に旋回流とすることで接触時間が増加することから内壁面1aの加温効果が高まる。したがって、内壁面1a近傍に氷結の基点となる雰囲気温度がつくられることがなく、ブローバイガスに含まれる水分の氷結を、より効果的に抑制することができる。
ここで、万が一の氷結による閉塞を防ぐためには、開口端部21の開口面積を広げることが望ましい。この場合、仮に、ブローバイガスが軸線方向L1に平行な軸流として構成した場合、開口端部21の開口面積を広げる程、内壁面1a近傍で流速が下がることから、ブローバイガスと内壁面1aとの熱交換が悪化する。しかし、本実施形態のように旋回流とすることで、内壁面1a近傍で流速が下がらないので、開口端部21の開口面積を広げても、ブローバイガスと内壁面1aとの熱交換が悪化することはない。
本実施形態の場合、接続部品20を、吸気配管110の湾曲部の内周側の側部に接続し、当該内周側の側部に接続構造Aを形成している。図3に示すように、吸気配管110内において、吸気は矢印d2で示す内周側の気流よりも矢印d3で示す外周側の気流の方が相対的に流速が早くなるとともに流量も多い。したがって、吸気の流速、流量が小さい箇所に接続構造Aを設けることで、内部空間1内に吸気が侵入して内壁面1aを冷却することを防止することができ、氷結抑制効果を更に高めることができる。
また、本実施形態の場合、図3に示すように、開口端部21の端面の法線方向(L1)と、吸気配管110の軸線方向L2とが鋭角をなすように、接続部品20を吸気配管110に接続している。吸気配管110内を流れる吸気が、内部空間1に侵入しようとすると、流れの向きが逆になるので、内部空間1に侵入し難くなる。したがって、この構成も、内部空間1内に吸気が侵入して内壁面1aを冷却することを防止することができ、氷結抑制効果を更に高めることができる。
A 接続構造
10 チャンバ形成部品
1 内部空間
1a 内壁面
2 導入通路
20、30 接続部品
21 開口端部
100 エンジン
110 吸気配管
10 チャンバ形成部品
1 内部空間
1a 内壁面
2 導入通路
20、30 接続部品
21 開口端部
100 エンジン
110 吸気配管
Claims (3)
- エンジンのブローバイガス配管と吸気配管との接続構造において、
前記吸気配管の側部に接続され、前記吸気配管内と連通した内部空間を有する筒状部と、
前記筒状部と前記ブローバイガス配管とを接続すると共に、前記ブローバイガス配管から前記内部空間へ導入されるブローバイガスの導入方向を規定する導入方向規定部と、
を備え、
前記導入方向規定部は、
前記内部空間内を流れるブローバイガスが前記筒状部の内壁面に沿って前記吸気配管内へ向かう旋回流を生じるように、前記導入方向を規定していることを特徴とする接続構造。 - 前記筒状部を、前記吸気配管の湾曲部の内周側の側部に接続したことを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
- 前記筒状部が、前記内部空間を前記吸気配管内に連通させる開口端部を有し、
前記筒状部を、前記開口端部の端面の法線方向と前記吸気配管の軸線方向とが鋭角をなすように前記吸気配管に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007260304A JP2009091904A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007260304A JP2009091904A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 接続構造 |
Publications (1)
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---|---|
JP2009091904A true JP2009091904A (ja) | 2009-04-30 |
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ID=40664152
Family Applications (1)
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JP2007260304A Withdrawn JP2009091904A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009091904A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010019931A1 (de) * | 2010-05-08 | 2011-11-10 | Volkswagen Ag | Verbrennungsluft führender Fluidleitungsabschnitt einer Verbrennungsluftanlage |
JP2017193963A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 株式会社豊田自動織機 | ブローバイガス還流装置 |
CN108005752A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-05-08 | 中国舰船研究设计中心 | 柴油机曲柄箱透气防水装置 |
-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007260304A patent/JP2009091904A/ja not_active Withdrawn
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JP2017193963A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 株式会社豊田自動織機 | ブローバイガス還流装置 |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20101207 |