JP2016176154A - 抄紙シート材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透かれる繊維素材のみで、従来の和紙では表現しえない模様・形状やグラデーションを表出できる抄紙シート材と、特別な処置を施すことなく反復再現できる製造方法を提供する。【解決手段】比較的長寸の繊維素材を粗目に漉いて形成された抄紙シート基材1に、当該抄紙シート基材に粗目に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を長寸繊維素材の隙間に絡ませて所定形状の付加部を設けることにより、当該抄紙シート基材のみの粗部分に対して付加部による密部分を形成し、当該密部分は、複数の密度が異なる部分を施しており、前記抄紙シート基材のみによる粗部分と複数の密度が異なる密部分との組み合わせによって、前記抄紙シート基材に全体として濃淡を有する模様や図形3〜5などをグラデーション状に構成したものである。【選択図】図1

Description

本発明は、天然繊維や合成樹脂繊維よりなる繊維素材を漉いて形成された抄紙シート材で、特に長寸の繊維素材をベースとするものに短寸の繊維素材を所定の模様になるように付加した抄紙シート材に関する。また、その抄紙シート基材を製造する製造法に関するものである。
抄紙シート材は、一般に、手漉きや機械漉きの和紙として、従来、種々提案されて生産されている。和紙は、薄くて丈夫なものとするため、その繊維素材となる植物繊維の原料についてはその生産や加工を含め種々の取り組みがなされ、また、装飾性を向上させる等の目的のために他素材を混入したり挟み込んだりするものや、透かし模様を施すなどの工夫がされているものもある。
元々の和紙の繊維原料に他の材料を混入した例としては、例えば特許文献1に開示されているように、こうぞ繊維からなる和紙の製造時に、漉き船のこうぞ繊維中に竹炭微粉末を混在させて和紙を漉くというものがある。また、細かいシルク片を混入した和紙とした特許文献2や、裁断・粉砕した皮革を混合した和紙とした特許文献3等がある。
また、和紙間に別の素材を挟み込んで一体化することにより装飾和紙を構成したものとしては、ドライフラワーや他の種々の素材を挟み込むものや、手漉き時に和紙の繊維素材間に挟むものも一般に行われているが、例えば特許文献4に開示されているように、粉粒化されていない竹炭を模様として現れるように配設して装飾和紙としたものがある。
また、和紙に透かし模様を施すものとしては、例えば特許文献5に開示されているものがある。この文献では、所定の形状にカットされた透かし模様シートを、紙漉き具の簀網に貼り付けて漉くことにより、貼り付けられた模様シート部分に凹状の透かし模様を有する和紙を形成することができるというものである。
また、この文献とは別に、透かし模様を形成する手段として、漉いた直後に水滴をふりつけてその水滴がかかった部分の和紙繊維を少なくして透かし模様とする落水紙といわれる和紙も製造されている。
特開2005−307385 特開2002−30593 特開2007−262638 特開2005−273079 特許第4851391号
これらの従来の方法の内、特許文献1、2、3のように、和紙の繊維原料に他の材料を混入したものは、吸着性に優れたものとすることや、強度の向上、紫外線の遮断能力向上、精神安定効果に寄与するもの、また吸水性、耐熱性、強度等を改善するものとしては、一定の効果を発揮できるものであった。しかしながら、これらのものでは、和紙の繊維素材と混合して漉いているだけであり、和紙全体として外観した場合には一部の素材特有の材質が表出されるだけで、特定の模様等は期待できないものであった。
また、特許文献4のように、和紙の繊維素材間に挟むものでは、その挟み込まれる素材の形状そのものによって全体としての美的模様が特定され、作者の意図はその素材の配置の工夫に関る程度で、模様や形状に自由度が無いものである。その上、紙を漉く都度はめ込む必要があり、場合よっては多数の素材を準備する必要があるという問題があるものであった。
また、特許文献5のように、透かし模様シートを用いるものでは、その透かし模様は、結果として漉かれた和紙に準備された当該模様の凹部を形成するのみであり、和紙の厚さとしては2段階あるのみであり、あまり変化のない模様しか表現できないものである。しかも、その紙漉き時には、先立て必要な模様シートを作成し、漉く前に貼り付け、漉いた後に剥がすという手段が必要で、手間がかかるものであった。
また、前述の落水紙の和紙では、水滴のかかり具合によって形成されるという、その模様の生成過程は極めて偶然性によってなされるものであり、所望する模様の生成を行えるものではない。
本発明の課題は、第1には、従来の種々の抄紙シートとしての和紙に鑑み、漉かれた繊維素材のみで、従来の和紙では表現しえない模様・形状やグラデーションを表出し、そのままで使用しても地模様として使用しても、絵画用抄紙シート材としてのみならず、装飾用の抄紙シート材として種々の装飾パネルや装飾シートに応用展開できる抄紙シート材を提供することである。また、第2には、その抄紙シート材を、通常の手漉き手段で特別な処置を施すことなく、高度な描画表現を反復再現できる製造方法を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために、天然繊維や合成樹脂繊維よりなる比較的長寸の繊維素材を粗目に漉いて形成された抄紙シート基材に、当該抄紙シート基材に粗目に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を長寸繊維素材の隙間に絡ませて所定形状の付加部を設けることにより、当該抄紙シート基材のみの粗部分に対して付加部による密部分を形成し、当該密部分は、複数の密度が異なる部分を施しており、前記抄紙シート基材のみによる粗部分と複数の密度が異なる密部分との組み合わせによって、前記抄紙シート基材に全体として濃淡を有する模様や図形などをグラデーション状に構成したものである。
前記抄紙シート材を絵画用として利用したものであり、当該抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などをグラデーション状地模様として、当該抄紙シート材に施される絵の具や箔などによる描画手段と相俟って、抄紙シート材に全体として絵画表現が施され得るように構成したものである。
前記抄紙シート材を利用する装飾体であって、1枚又は複数枚の当該抄紙シート材を、2枚の非変形の透明板材又は柔軟性がある透明シート材の間に挟持して構成し、当該抄紙シート材の透明材への挟持に際して、そのまま挟持する、又は一方或いは両方の透明材に抄紙シート材を貼り付けて挟持しており、前記抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などをグラデーション状地模様とし、当該地模様を透かして視認可能としたものである。
前記装飾体において、抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などを地模様として施された絵画表現と、透明材の表面において当該透明材の一部に施された漆などの不透過装飾とを構成し、前記透明材の表面に施された不透過装飾の間から、前記抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などの地模様と当該抄紙シート材に施された絵画表現とを透かして視認可能としたものである。
前記装飾体の柔軟性がある透明材として、樹脂シート材又は樹脂コーティング材を用い、抄紙シート材を当該シート材に挟み込む、又は抄紙シート材の一方或いは両方の面にコーティング材を塗布することにより構成したものである。
また、本発明は、前記抄紙シート材を製造するための製造方法であって、最終構成したい模様や図形などを描いて濃淡の差を有する原画を作成する第1の工程と、第1の工程の原画を写真型として取り込んで原画の濃淡に対応して複数の異なる粗さのメッシュよりなる1枚のスクリーン型を作成する第2工程と、別途、比較的長寸の繊維素材により粗目に漉いて形成された抄紙シート基材を用意してこれを前記第2の工程で作成したスクリーン型の上面に水貼りし、また、別途作成された前記抄紙シート基材に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を漉き素材として水と混合して漉容器に入れ、当該容器の中に前記抄紙シート基材を水張りしたスクリーン型を入れ、前記スクリーン上に前記短寸繊維素材の漉き素材を薄く流し込んで漉く第3の工程と、 第3の工程で前記スクリーン型上に流し込んだ際に模様や図形など対応し作成されたメッシュの粗密に応じて抄紙シート基材上に粗密に溜まった短寸繊維素材を、抄紙シート基材の長寸繊維素材と絡ませると共に乾燥させるべく、スクリーン型の下面から水分を吸引する第4の工程と、よりなるものである。
前記短寸繊維素材は、原料の繊維素材を、水と共に冷凍し、固形化後に粉砕して、少なくとも第3工程で用意したシート基材を形成する長寸繊維素材よりも短い繊維素材としたものである。
本発明は、前述した解決手段により、粗目に漉いて形成された抄紙シート基材の長寸の繊維素材に絡ませて、短寸の繊維素材を所定形状の付加部として設けて密部分を形成し、当該密部分を複数の密度が異なる部分とすることにより、漉かれた繊維素材のみで、従来の和紙では表現しえない模様・形状やグラデーションを表出し、そのままで使用しても、また地模様として使用しても、絵画用抄紙シート材としてのみならず、装飾用の抄紙シート材として種々の装飾パネルや装飾シートに応用展開できる抄紙シート材とすることができる。
ここで、この抄紙シート材に構成される、密度が異なる複数の密部分による模様・形状やグラデーションの表出は、絵画用や装飾用を問わず、特に、それぞれの技巧的作意を施す際の、地模様としての効果を最大限に表出させるものである。また、この内容は、抄紙シート材の利用・展開を拡大することができることとなる。
更に、その抄紙シート材の製造に関しては、特に、原画の濃淡に対応して複数の異なる粗さのメッシュよりなる1枚のスクリーン型を作成して、当該スクリーン型によって抄紙シート基材を形成する長寸の繊維素材よりも短寸の繊維素材を流し込んで漉くことにより、当該短寸繊維素材を模様や図形など対応し作成されたメッシュの粗密に応じて抄紙シート基材上に粗密に溜めることができ、この短寸繊維素材を抄紙シート基材の長寸繊維素材と絡ませると共に乾燥させることにより、製造することができるものであり、その製造に際し、特別な処置を施すことなく通常の手漉き手段で、高反復再現することができる。
ここで、特に、メッシュの粗密に応じて抄紙シート基材上に粗密に溜める短寸繊維素材は、抄紙シート基材の長寸繊維素材よりも短寸であるため、当該繊維素材の溜められた模様や図形の境界におけるはみ出し量が必要最小限であり、このことは、長寸繊維素材の抄紙シート材の特徴である長い繊維素材の絡み合いで形成されていることと異なり、当該短寸繊維素材が溜まった模様や図形部分が溜まっていない長寸繊維素材のみの粗部分に比べて密部分となっていることと相俟って、その境界をより明瞭とする働きがある。
短寸繊維素材は、原料の繊維素材を、水と共に冷凍して固形化後に粉砕することにより、より短寸の繊維素材を容易に作成することができる。
(a)図は本発明抄紙シート材の実施の形態を示す摸式的平面図、(b)図は同摸式的断面図である。 本発明抄紙シート材の製造方法における製造工程を示すフロー図である。 同製造工程における展開の説明図であり、(a)図は同製造工程で使用する漉型に使用するスクリーン型の摸式的断面図、(b)図は同スクリーン型とこれに水貼りされる長寸繊維素材が漉かれた抄紙シート基材の摸式的断面図、(c)図は同抄紙シート基材にスクリーン型によって短寸繊維素材を漉いた状態の摸式的断面図、(d)図は同抄紙シート基材に漉かれ模様や図形を摸式的に示す平面図である。 本発明抄紙シート材を絵画用に実施した例を示す摸式的断面図である。 (a)図は本発明抄紙シート材を透明装飾板に実施した例を示す摸式的断面図、(b)図はその摸式的正面図である。 (a)図は本発明抄紙シート材を透明装飾板に実施した例を示す説明用正面図、(b)図はその一部拡大正面図である。 本発明抄紙シート材を漆装飾品に実施した例を示す説明用正面図である。 本発明抄紙シート材と従来の抄紙シート材との比較説明図であり、(a)図は本発明抄紙シート材の部分拡大図、(b)図は従来の極薄抄紙シート材の部分拡大図、(c)は従来の他の抄紙シート材の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1において、1は抄紙シート材のべースとなる抄紙シート基材で、比較的長寸の繊維素材を粗目に漉いて形成されており、通常は丈夫で柔軟性に優れている楮繊維の和紙を漉いて形成されている。この抄紙シート基材1は、比較的長寸の繊維素材を粗目に漉いているので、透けるほど薄い和紙となっている。その繊維素材は、従来から良く使用されている天然の樹脂繊維を使用する方がよいが、近年の化繊の進歩を鑑みれば、合成樹脂繊維よりなるものでも可能である。
また、図において、2〜5は抄紙シート基材1に全体として濃淡を有して構成された模様や図形であり、抄紙シート基材1に粗目に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を、抄紙シート基材1の長寸繊維素材の隙間に絡ませて所定形状の付加部を設け、抄紙シート基材1のみの粗部分に対して付加部による密部分を形成することにより構成している。すなわち、短寸繊維素材の密度が一番濃い部分は周辺部2であり、以下、ハート模様3から5までの3段階のものを示しており、ハート模様5は実質的に短寸繊維素材は付加されておらず元の抄紙シート基材1と同じ密度の部分となっている。従って、この全体としての抄紙シート材は、元の抄紙シート基材の粗部分に対して、複数の密度が異なる密部分として周辺部2、ハート模様3、ハート模様4の3段階を施していることとなる。
そして、全体としては、ハート模様5が広い面積を占める周辺部2の中に存在しているため、ハート模様5を含めた4段階の諧調を有している。従って、最終の抄紙シート材6は、抄紙シート基材1のみによる粗部分と、複数の密度が異なる密部分となるよう付加的に漉かれた部分との組み合わせによって、全体として濃淡を有する模様や図形などをグラデーション状に構成されたものとなっている。
ここで、図1において、(a)図の平面図と(b)図の断面図は、本発明の実施の形態を説明するための摸式的図であり、現実的には、平面図では、抄紙シート基材1とハート模様5の部分は繊維素材が複雑に絡み合ったものが透けて視認され、以下、ハート模様4−ハート模様3−雌雄返付2の順で、透け具合が減少するようになっている。従って、この透け具合の違いにより、全体として濃淡を有する模様や図形などをグラデーション状に構成することができる。また、図示では(b)図に示すように、抄紙シート基材1に付加により追加的に漉かれた短寸繊維素材の部分2〜4は、抄紙シート基材1上に盛り上げ状態に図示してその粗密を厚みで表現しているが、実質的には、粗目に漉いて形成され抄紙シート基材1の繊維素材の隙間に、部分2〜4の短寸繊維素材が絡んでおり、この絡むことで当該短寸繊維素材を抄紙シート基材1の繊維素材に付加している。
次に、前述した抄紙シート材6を製造する方法について、図2に示す製造工程のフロー図と、図3に示す製造工程における展開の説明図に基づいて説明する。ここで、図3においては、断面図や平面図は摸式的に図示しているが、説明に基づく作用効果には変わりないものである。
前述した抄紙シート材6の製造に際して、第1の工程S1としては、最終の抄紙シート材6に構成したい模様や図形などを描いて、濃淡の差を有する原画を作成する。ここでは、図1(a)図に示すものが描かれたとして、以下の製造方法により製造されるものについて説明する。
そして、次の第2の工程S2では、第1の工程S1で作成した原画を写真型として取り込み、原画の濃淡に対応して複数の異なる粗さのメッシュよりなる1枚のスクリーン型を作成する。その作成されたものが、図3の(a)図の漉型に使用するスクリーン型の摸式的断面図である。同図において、10はスクリーンで、このスクリーン10を保持するのが型枠11であり、ここでは、後述する理由により、通常の紙漉きで使用される簀と異なり、型枠11の上面側にスクリーン10を保持している。スクリーン10は、前述したハート模様3〜5の濃淡に対応して、一番粗い部分のメッシュ12から、メッシュ13−メッシュ14−メッシュ15へと密度を濃くして構成している。メッシュ15は、前述のハート模様5に対応するもので、実施的にほぼ詰まったものとなっている。
次に、第3の工程S3で、前記第2の工程S2で作成したスクリーン型で、長寸繊維素材を漉いた抄紙シート基材1に短寸繊維素材を漉くことになるが、ここでは、その長寸繊維素材を漉いた抄紙シート素材1の準備と、短寸繊維素材の準備を行った上で、所定の繊維素材を漉いて抄紙を行うこととなる。
まず、抄紙シート基材1の準備は、別途作成された、比較的長寸の繊維素材により粗目に漉いて形成された抄紙シート基材を準備(Sa工程)し、第3の工程S3内における「抄紙シートの水貼り」の工程S3−1で、前工程で作成されたスクリーン型の上面に水貼りする。これは、図3(b)図に示すように、抄紙シート基材1をフラットとなっているスクリーン型上に位置させ、水貼りによって密着させ、周辺をマスキングテープ等で仮止めする。この密着状態で、抄紙シート基材1は、スクリーン10を構成する前述のメッシュ12〜15の上面に密着しており、この両者によって紙漉きの簀を構成している。
次に、短寸繊維素材の準備は、通常の和紙漉きで使用される長寸繊維素材ではなく、前記抄紙シート基材1に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を漉き素材として作成(Sb工程)を行って準備し、第3の工程S3内における「短寸繊維素材の混合」の工程S3−2で、当該短寸繊維素材を漉き素材として漉容器内で水と混合する。ここでは、短寸繊維素材は水と混合するのみで、他の接着材は混入しない。
そして、この第3工程S3内における「短寸繊維素材の漉き」の工程S3−3で、漉容器の中に抄紙シート基材を水張りしたスクリーン型を入れ、抄紙シート基材を密着したスクリーン10上に、漉容器内で水と混合した短寸繊維素材を薄く流し込んで漉く。この時、短寸繊維素材は、水と共にスクリーン10上にすくわれるが、スクリーン10が型枠11の上面側に保持されているため、余分な水分は型枠11の周囲にも流れることとなる。その際に、水と混合した短寸繊維素材は、水の流れの勢いがある方に大量に流れ込むため、外周に流れるものは別にして、スクリーン10に構成されたメッシュの粗密に対応して水の流れが異なり、一番粗い部分のメッシュ12から、メッシュ13、メッシュ14、メッシュ15とう順番に溜まる量が減少することになる。すなわち、粗い部分のメッシュにがある部分により多くの短寸繊維素材が溜まる。
最後の第4の工程S4において、第3の工程でスクリーン10上に流し込んだ際に模様や図形など対応し作成されたメッシュ12〜15の粗密に応じて抄紙シート基材1上に粗密に溜まった短寸繊維素材を、抄紙シート基材1の長寸繊維素材と絡ませると共に乾燥させるべく、スクリーン型の下面から水分を吸引する。この吸引により、抄紙シート基材1、溜まった短寸繊維素材、スクリーン10のメッシュにそれぞれ含む水分を吸引することになるが、この水分の強制的な吸引による移動と相俟って、抄紙シート基材1の長寸繊維素材と短寸繊維素材がスクリーン10のメッシュ側に吸着されることにより、結果的に圧着されて両者が絡み合うこととなる。
第3の工程S3で用意する短寸繊維素材は、原料の繊維素材を、水と共に冷凍し、固形化後に粉砕することにより、固形化しないで粉砕するよりも、より微細に粉砕することができ、本発明において、抄紙シート基材に密部分を形成する際に、より濃密な模様や図形を構成することができることとなる。
ここで、繊維素材の寸法上の大きさ等について、若干説明する。紙用の繊維素材そのものの直径は、ほぼ「0.01ミリ〜0.03ミリ」である。また、長寸繊維素材として抄紙されている和紙の当該繊維素材の長さは、通常「5ミリ以上」で、中にはかなり長いものもある。本発明で使用する「短寸繊維素材」については、和紙の通常長さ「5ミリ以下」であれば、初期の目的を達成できることとなるが、密度が異なる部分の境界の鮮明度をより上げるためには、より短寸である方が望ましい。そこで、本発明における「短寸繊維素材、」の寸法は、望ましくは「1ミリ以下」であるが、前述した、水と共に冷凍して固形化後に粉砕することによる短繊維素材の寸法は、最小「0.05ミリ」のもとすることができた。
次に、以上説明した本発明の実施の形態の抄紙シート材を、絵画用として実施した例について、図4に基づいて説明する。
図4において、21は絵画の基材となるパネル、22はそのパネル21に貼付された下地用の和紙であり、この下地和紙22に彩色又は箔等の下地処理23が施されている。そして、その上面に、本発明の抄紙シート材24が、短寸繊維素材により構成された付加部25の模様や図形部分が下面となるように、ドーサ液等によって貼付されている。この抄紙シート材24の表面側に、更に、絵画表現を岩絵の具などの絵の具材26により施しているもので、27は漆による施し部分である。この実施例では、下地処理23と、表面側の絵の具26や漆27と相俟って、短寸繊維素材により構成された付加部25は地模様として大きな役割を担うこととなる。なお、28は額を示している。
次に、本発明の抄紙シート材を、2枚の非変形の透明板材又は柔軟性がある透明シート材の間に挟持して構成し、板状の装飾体として実施した例について、図5に基づいて説明する。
図5において、31は本発明の抄紙シート材であり、表面側透明パネル32と裏面側透明パネル33との間に挟持されている。ここで、抄紙シート材31は、短寸繊維素材により構成された付加部34の模様や図形部分が裏面側パネル33側になるように貼り付けられ、抄紙シート材31の表面側の一部には絵画表現を岩絵の具などの絵の具材35により施している。また、その部分に対応する裏面側パネル33の裏面には、表面側の絵画表現をより効果的に表現するための箔と和紙よりなる下地処理36が施されている。また、表面側パネル32の表面における周辺に漆37の層が施されており、この漆37は(b)図に示すように中央部に窓穴38を形成している。なお、39は額を示している。
この実施例では、正面から、漆37で形成された不透過部分を窓枠とする透明の窓穴38部分に、絵の具材35により絵画表現が施された部分と、本発明の抄紙シート材31のみによる部分を、透かして視認可能である。ここで、この実施例図面では、模式的な図面であるため、抄紙シート材31部分に表示されていないが、抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などをグラデーション状地模様とし、透かして視認可能である。
この図5に示す実施例の構成についてより具体的に示すのが図6であるが、構成そのものは図5と同じであるので、その説明は省略する。図6において、41は不透過装飾として施された漆の層であり、該漆層41は図5と同様窓枠部となって窓穴42を構成し、その窓穴42部分に対応して絵画表現部分43を施している。従って、窓穴42部分において、絵画表現部分43と、抄紙シート材基材1の部分44及び45が、透かして視認可能となっている。この図において、抄紙シート材基材1の部分44及び45は、繊維素材の密度が高いほどより白く表示されており、灰色から黒っぽくなるほど粗部分となっている。
この図6によって、より明らかなように、抄紙シート材基材1の部分44及び45には、前述した本発明の実施形態で説明した、抄紙シート基材1のみによる粗部分と、複数の密度が異なる密部分となるよう付加的に漉かれた部分との組み合わせによって、全体として濃淡を有する模様や図形などをグラデーション状に構成されたものである。なお、図6の(b)図は、抄紙シート材1の部分45の部分的な拡大図であり、本発明による密部分と粗部分の境界において、鮮明である点が明らかである。このことは、付加的に漉かれた部分が短繊維素材で構成したことによるものである。
次に、本発明の抄紙シート材を、漆装飾品に実施した例について、図7に基づいて説明する。図7において、51は漆装飾品であり、黒塗りされた漆部分52の表面に、前述した本発明の抄紙シート材を貼付し、残したい模様部分53のみを貼り付けたままで、他の部分を取り除いたものである。この実施例では、更に日本画絵の具などによる絵画表現部分54を施している。ここで、抄紙シート材の貼付方法については、従来から行われている漆製品と和紙との融合処理により、適宜行うこととなる。
以上、実施例1〜3について説明したが、本発明の抄紙シート材の実施・展開は、和紙やシート材が直接あるいは間接的に使用される商品であれば、絵画や美術品関連以外にも、広く応用展開可能である。例えば、すりガラス代替品、パーテーション、ステンドグラス、インテリア、テーブル、などの板状の装飾体として、また、柔軟性がある透明材を利用したものとして、ロールスクリーン、ブラインド、壁紙、衣服などの柔軟シート材状の装飾体としても使用可能である。
前述した実施例2においては、本発明の抄紙シート材を、2枚の非変形の透明板材又は柔軟性がある透明シート材の間に挟持して構成し、板状の装飾体として実施した例として、図5に基づいて、透明パネル32と33に挟持した連について説明したが、ここで、柔軟性がある透明シート材への使用について説明する。
柔軟性がある透明シート材として、透明の樹脂シート材に抄紙シート材を挟み込むよって構成することができる。その際、抄紙シート材は、そのまま挟持する、又は一方或いは両方の透明材に抄紙シート材を貼り付けて挟持することにより行う。また、樹脂シート材の厚みは、特に特定することなく、使用される用途によって設定すればよく、不燃性の材質のものを使用することもできる。また、同様な目的で、乾燥することにより樹脂シートと同じ機能を持つ樹脂コーティング材を用い、抄紙シート材の一方の面或いは両方の面にコーティング材を塗布することにより、抄紙シート材をインサートした装飾シート材とすることも可能である。そして、これらの装飾シート材は、前述した商品展開の幅をより広くすることができる。
次に、本発明抄紙シート材と従来の抄紙シート材との比較について図8に基づいて説明する。この図においては、現物をスキャナーにより同一縮尺で読み込んだもので、白い部分が繊維素材であり、白っぽいほど繊維素材の密度が高くなっているものである。同図において、(a)図は本発明抄紙シート材の部分拡大図、(b)図は従来の極薄抄紙シート材の部分拡大図、(c)図は従来の他の抄紙シート材の部分拡大図である。
この図8から明らかなように、本発明の抄紙シート材61は、比較的長寸の繊維素材を粗目に漉いて形成された抄紙シート基材のみによる粗部分62と、短寸繊維素材を長寸繊維素材の隙間に絡ませた所定形状の付加部による密部分63とを、明確に具現化した抄紙シート材となっている。これに対して、(b)図の典具帖紙といわれる極薄抄紙シート材64は、均一に薄くて透けるように長寸繊維素材が絡み合って形成されたものである。また、(c)図の薄美濃紙65の場合は、長寸繊維素材が均一に密度濃く形成されているものであることがわかる。
このように、本発明の抄紙シート材は、長寸繊維素材で粗目に透かれた基材に対して、特定の模様や図形となる付加部に短寸繊維素材を絡ませて一体化した抄紙シートで、繊維素材のみにより、他の部材を挟んだり混入したりすることなく、また、絵の具等による他の処理をすることもなく、濃淡を有する模様や図形などをグラデーション状に構成することができるものであり、図6からも明らかなように、その模様や図形のみならず、種々の装飾体や装飾部品のデザインの自由度を向上させることができるものである。
以上のように、本発明抄紙シート材は、絵画やその他の美術工芸品、和紙を利用した製品や包装紙等への利用だけではなく、板状装飾体からシート状の装飾体まで、例えば、すりガラス代替品、パーテーション、ステンドグラス、インテリア、テーブル、ロールスクリーン、ブラインド、壁紙、衣服などの装飾体として、また、これらの装飾体を使用する内外装用としても展開が可能である。
1 抄紙シート基材
2〜5 付加部としての模様や図形
6,61 抄紙シート材
10 スクリーン
11 スクリーン型枠
12〜15 粗密に形成されたメッシュ
24 絵画用に利用した抄紙シート材
25,34 付加部
31 装飾体に利用した抄紙シート材
32,33 透明パネル
35,36 描画手段
37 漆
S1 第1の工程
S2 第2の工程
S3 第3の工程
S4 第4の工程

Claims (8)

  1. 天然繊維や合成樹脂繊維よりなる比較的長寸の繊維素材を粗目に漉いて形成された抄紙シート基材に、
    当該抄紙シート基材に粗目に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を長寸繊維素材の隙間に絡ませて所定形状の付加部を設けることにより、当該抄紙シート基材のみの粗部分に対して付加部による密部分を形成し、
    当該密部分は、複数の密度が異なる部分を施しており、
    前記抄紙シート基材のみによる粗部分と複数の密度が異なる密部分との組み合わせによって、前記抄紙シート基材に全体として濃淡を有する模様や図形などをグラデーション状に構成した、
    ことを特徴する抄紙シート材。
  2. 請求項1に記載の抄紙シート材を利用する絵画用抄紙シート材であって、
    当該抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などをグラデーション状地模様として、当該抄紙シート材に施される絵の具や箔などによる描画手段と相俟って、抄紙シート材に全体として絵画表現が施され得るように構成したことを特徴する絵画用抄紙シート材。
  3. 請求項1又は2に記載の抄紙シート材を利用する装飾体であって、
    1枚又は複数枚の当該抄紙シート材を、2枚の非変形の透明板材又は柔軟性がある透明シート材の間に挟持して構成し、
    当該抄紙シート材の透明材への挟持に際して、そのまま挟持する、又は一方或いは両方の透明材に抄紙シート材を貼り付けて挟持しており、
    前記抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などをグラデーション状地模様とし、当該地模様を透かして視認可能とした、
    ことを特徴する板状装飾体。
  4. 抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などを地模様として施された絵画表現と、透明材の表面において当該透明材の一部に施された漆などの不透過装飾とを構成し、
    前記透明材の表面に施された不透過装飾の間から、前記抄紙シート材に形成される粗部分と密部分によって構成される模様や図形などの地模様と当該抄紙シート材に施された絵画表現とを透かして視認可能とした、
    ことを特徴する請求項3に記載の装飾体。
  5. 柔軟性がある透明材として、樹脂シート材又は樹脂コーティング材を用い、抄紙シート材を当該シート材に挟み込む、又は抄紙シート材の一方或いは両方の面にコーティング材を塗布することにより構成した、
    ことを特徴する請求項3に記載の装飾体。
  6. 非変形透明材を利用したものとして、すりガラス代替品、パーテーション、ステンドグラス、インテリア、テーブル、などの板状の装飾体として、
    また、柔軟性がある透明材を利用したものとして、ロールスクリーン、ブラインド、壁紙、衣服などの柔軟シート材状の装飾体として、
    それぞれ構成したことを特徴する請求項3又は5に記載の板状装飾体。
  7. 最終構成したい模様や図形などを描いて、濃淡の差を有する原画を作成する第1の工程と、
    第1の工程の原画を写真型として取り込み、原画の濃淡に対応して複数の異なる粗さのメッシュよりなる1枚のスクリーン型を作成する第2工程と、
    別途、比較的長寸の繊維素材により粗目に漉いて形成された抄紙シート基材を用意してこれを前記第2の工程で作成したスクリーン型の上面に水貼りし、また、別途作成された前記抄紙シート基材に漉かれた長寸繊維素材よりも短寸の繊維素材を漉き素材として水と混合して漉容器に入れ、当該容器の中に前記抄紙シート材を水張りしたスクリーン型を入れ、前記スクリーン上に前記短寸繊維素材の漉き素材を薄く流し込んで漉く第3の工程と、
    第3の工程で前記スクリーン型上に流し込んだ際に模様や図形など対応し作成されたメッシュの粗密に応じて抄紙シート基材上に粗密に溜まった短寸繊維素材を、抄紙シート基材の長寸繊維素材と絡ませると共に乾燥させるべく、スクリーン型の下面から水分を吸引する第4の工程と、
    よりなることを特徴とする請求項1に記載の抄紙シート材の製造方法。
  8. 第3の工程で用意する短寸繊維素材は、原料の繊維素材を、水と共に冷凍し、固形化後に粉砕して、少なくとも第3工程で用意したシート基材を形成する長寸繊維素材よりも短い繊維素材とした、
    ことを特徴とする請求項7に記載の抄紙シート材の製造方法。
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