JP2016176070A - インクセット、インクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材上へ印字した際も、下層のインク上に印字した際も、滲みやビーディングが無く光沢も高い良好な画像品質が得られるインクセットの提供。
【解決手段】下層用のインク1と上層用のインク2からなり、これらのインクが次の要件を満たすインクセット。
(1)少なくとも着色剤、界面活性剤、有機溶剤、樹脂、及び水を含有する。
(2)界面活性剤の含有量がインク全量の1〜5質量%である。
(3)表面張力が15〜30N/mの範囲にある。
(4)インク1を構成する有機溶剤及び水の混合SP値が、インク2を構成する有機溶剤及び水の混合SP値よりも大きい。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法に関する。
インクジェットプリンターは、例えばディスプレイ、ポスター、掲示板など産業用途に利用されてきている。
また、主に産業用途において、プラスチックフィルムなどの非多孔質記録媒体が使用されており、そのためのインクが開発されてきている。このような産業用途におけるインクジェット記録用のインクとしては、これまで、有機溶剤をビヒクルとして有機溶剤に溶解させた樹脂を含有する溶剤系インクジェットインクや、重合性モノマーを主成分とする紫外線硬化型インクジェットインクが広く用いられてきた。しかし、最近では、環境負荷が少なく、これまで家庭用インクジェットインクとして広く用いられてきた水性インクを産業用途に用いるインクジェット技術開発が行われている。
産業用途に用いられる非多孔質記録媒体としては、PVC(ポリ塩化ビニル)やターポリン等の非透明基材の他に、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等の透明基材がある。しかし、これら透明基材上に印字する際には、一層のみの印字では裏透けが起こり鮮明な記録物が得られないため、別色のインクの上に更に印字を行う、多層での印字が併用して行われている。この多層での印字を行う場合には、下層のインクの上に上層のインクを印字する際に、画像はじきが発生するという問題がある。この問題に対し、従来は、上層のインクと下層のインクに異なる量の界面活性剤を添加して対処している(特許文献1参照)。
本発明は、基材上へ印字した際も、下層のインク上に印字した際も、滲みやビーディングが無く光沢も高い良好な画像品質が得られるインクセットの提供を目的とする。
本発明者らは、異なるSP値(溶解性パラメータ)を持つ様々な水溶性有機溶剤を含有する下層用のインク1と上層用のインク2からなるインクセットを用いて多層印字する方法について検討した。その結果、混合SP値が大きいインク層の上に混合SP値が小さいインクを印字した際に滲みが低減されることを見出した。更に、前記混合SP値が小さいインクを用いると、基材上でも画像異常を起こさずに高い画像品質が得られる。
即ち、上記課題は次の1)の発明によって解決される。
1) 下層用のインク1と上層用のインク2からなり、これらのインクが、次の要件を満たすことを特徴とするインクセット。
(1)少なくとも着色剤、界面活性剤、有機溶剤、樹脂、及び水を含有する。
(2)界面活性剤の含有量がインク全量の1〜5質量%である。
(3)表面張力が15〜30N/mの範囲にある。
(4)インク1を構成する有機溶剤及び水の混合SP値が、インク2を構成する有機溶剤及び水の混合SP値よりも大きい。
本発明によれば、基材上へ印字した際も、下層のインク上に印字した際も、滲みやビーディングが無く、光沢も高い良好な画像品質が得られるインクセットを提供できる。
シリアル型インクジェット記録装置の一例を示す概略図。 図1の装置の本体内の構成を示す概略図。
以下、上記本発明1)について詳しく説明するが、本発明1)の実施の形態には、次の2)〜5)も含まれるので、これらについても併せて説明する。
2) 前記界面活性剤がシリコーン系界面活性剤であることを特徴とする1)に記載のインクセット。
3) 前記樹脂がウレタン樹脂であることを特徴とする1)又は2)に記載のインクセット。
4) 前記有機溶剤がアミド系有機溶剤を含むことを特徴とする1)〜3)のいずれかに記載のインクセット。
5) 1)〜4)のいずれかに記載のインクセットにおけるインク1を記録媒体に付与する付与工程、及びインク2に熱エネルギー又は力学的エネルギーを作用させて記録する記録工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明のインクセットは、下層に用いるインク1と上層に用いるインク2からなる。
本発明では、インク1を構成する有機溶剤及び水の混合SP値を、インク2を構成する有機溶剤及び水の混合SP値よりも大きくすることにより、インク1とインク2の親和性を低減させてインク2の濡れ広がりを抑えることができ、多層印字を行う際にも滲みのない高画質な記録物を得ることができる。
インク1とインク2のSP値の差は1.0以上あることが好ましい。差が1.0以上あれば、インク1上でのインク2の濡れ広がりを確実に抑えることができ、滲みを抑制することができる。
有機溶剤のSP値は、例えば遠心分離機を用いて固形分を分離させ、GC−MSを用いて有機溶剤の成分分析を行い、その種類及び含有量を調べることにより得られる。各成分のSP値は、例えば、文献:C.M.Hansen:J.Paint Tech.,39〔505〕,104−117(1967)から知ることができる。
本発明における混合SP値(δm)は、インクに含まれる有機溶剤と水のSP値から、次の計算式Xにより算出することができる。
X: δm=δ1φ1+δ2φ2+………δNφN(Nは自然数)
δ1、δ2、δN:各溶剤成分のSP値
φ1、φ2、φN:各溶剤成分の体積分率

なお、上記混合SP値の計算は、界面活性剤以外の、インク中に3質量%以上含まれる溶剤成分により行う。含有量が3質量%より少ない溶剤は、計算上、混合SP値に与える影響が小さいため無視することができる。
インク1とインク2(以下、単にインクということもある)は、少なくとも、着色剤、界面活性剤、樹脂、有機溶剤及び水を含有する。

<着色剤>
着色剤は、インクを着色し画像濃度を向上させるために含有させる。
所望の色のインクを得るため、ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー、ホワイトなどの各色の着色剤を適宜選択して用いる。
着色剤の種類は特に限定されず、公知の無機顔料、有機顔料、中空樹脂粒子、染料などを用いることができる。また、これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
インク中の着色剤の含有量は、画像濃度の向上、良好な定着性や吐出安定性の点から、0.1〜10質量%程度が好ましく、より好ましくは1〜10質量%程度である。
前記顔料は、約10〜1500m/gの表面積のものが好ましく、より好ましくは、約20〜600m/g、更に好ましくは、約50〜300m/gである。所望の表面積と合わない場合には、顔料の粒径を小さくするため、サイズ減少又は粉砕処理(例えば、ボールミル粉砕、ジェットミル粉砕、超音波処理など)をすれば良い。
インクの顔料分散安定性、吐出安定性、画像濃度、インク生産性の点で、顔料のインク中での体積平均粒径(D50)は、10〜300nmが好ましく、より好ましくは20〜250nmである。なお、前記D50は、23℃、55%RHの環境下で、日機装社製マイクロトラックUPAを用いて動的光散乱法により測定した値である。
また、前記中空樹脂粒子の粒径は、印字した画像の隠蔽性及び画像形成装置内におけるインク流路やインクジェットヘッドでの詰まり防止を考慮すると、200〜1000nmが好ましく、300〜800nmがより好ましい。
前記無機顔料としては、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックなどを使用することができる。
前記有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性の良いものが好ましく用いられる。
黒色顔料としてはカーボンブラック(Pigment Black 7)が特に好ましい。その例としては、Regal(登録商標)、Black Pearls(登録商標)、Elftex(登録商標)、Monarch(登録商標)、Regal(登録商標)、Mogul(登録商標)及びVulcan(登録商標)の商標でCabot Corporation社から入手できるカーボンブラック(例えば、Black Pearls 2000、同1400、同1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、同570、Black Pearls L、Elftex 8、Monarch 1400、同1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、Mogul L、Regal 330、同400、同660、Vulcan P)、SENSIJET BlackSDP100(SENSIENT)、SENSIJET BlackSDP1000(SENSIENT)、SENSIJET BlackSDP2000(SENSIENT)等が挙げられる。
カラー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、128、139、150、151、155、153、180、183、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルー)、15:4、16、17:1、56、60、63;C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、などが挙げられる。
ホワイトインクを製造する際は中空樹脂粒子を着色剤として用いることも可能である。該中空樹脂微粒子は特に限定されず、公知のものを用いることができる。
中空樹脂粒子の市販品としては、スチレン−アクリル樹脂の、MH5055(日本ゼオン社製)、ローペイクOP−62、同OP−84J、同OP−91、同HP−1055、同HP−91、同ULTRA(以上、ロームアンドハース社製)、架橋型スチレン−アクリル樹脂の、SX−863(A)、SX−864(B)、SX−866(A)、SX−866(B)、SX−868(以上、JSR社製)、ローペイクULTRA E、同ULTRA DUAL(以上、ロームアンドハース社製)などが挙げられる。
着色剤が顔料である場合の、下層の顔料の平均粒子径は、上層の顔料の平均粒子径よりも大きい方が好ましい。これにより顔料間の隙間を密に埋めることができ、より平滑な膜となるので、良好な光沢が得られる。
上記着色剤をインク中に分散させる方法としては、界面活性剤を用いる方法、分散性樹脂を用いる方法、顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法、顔料表面に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法などが挙げられる。
<界面活性剤>
インクには、記録媒体への濡れ性を確保するため界面活性剤を含有させる。
界面活性剤のインク中の含有量は1〜5質量%とする。1質量%以上であれば非多孔質基材への濡れ性が確保でき、画像品質が向上する。また、5質量%以下であればインクが泡立ちにくくなるため、優れた吐出安定性が得られる。
インクの表面張力は界面活性剤の含有量を調整することにより変えることができるが、本発明では、インク1とインク2の表面張力を15〜30N/mの範囲とする。15N/m未満では下層上に印字した際に滲みの抑制が困難であり、30N/mを超えると、基材上に印字した際に濡れ性が確保できない。
また、インク1とインク2の表面張力はなるべく近い方が好ましく、差が1.0N/m以下であることが特に好ましい。この範囲であれば、表面張力の大小に関わらず、滲みやビーディングを抑制することができ、良好な画像が得られる。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、高pHでも分解しないものが好ましい。その例としては、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。
また、シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。
前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。
前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。
本発明では、上記の中でも、シリコーン系界面活性剤を1〜5質量%添加することが好ましい。これにより基材への濡れ性が良好となり、一層高画質な記録物を得ることができる。
<有機溶剤>
有機溶剤は、保湿効果による吐出安定性向上及び各種記録媒体への浸透性向上のために含有させる。
有機溶剤としては水溶性有機溶剤が好ましく、その種類は特に限定されないが、アミド系有機溶剤は基材に対する濡れ性が良好であり、基材上でのビーディング性を向上させることができるので特に好ましい。
インク中の水溶性有機溶剤の総量は、20〜70質量%の範囲が好ましく、30〜60質量%の範囲がより好ましい。総量が20質量%以上であれば、インクが乾燥しにくくなり、十分な吐出安定性が得やすくなる。また、70質量%以下であれば、インクの粘度が高くなりすぎず、吐出に有利である。
水溶性有機溶剤の具体例としては、次のようなものが挙げられる。
(多価アルコール類)
・エチレングリコール:SP値 33.0
・1,2−プロパンジオール:SP値 30.2
・1,3−プロパンジオール:SP値 31.7
・1,2−ブタンジオール:SP値 28.29
・1,3−ブタンジオール:SP値 28.94
・2,3−ブタンジオール:SP値 25.63
・1,4−ブタンジオール:SP値 31.31
・2−メチル−2,4−ペンタンジオール:SP値 26.86
・ジエチレングリコール:SP値 29.12
・トリエチレングリコール:SP値 27.5
・ジプロピレングリコール:SP値 26.42
・2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール:SP値 28.5
・2−メチル−1,3−プロパンジオール:SP値 30.35
・1,2−ペンタンジオール:SP値 28.5
・2,4−ペンタンジオール:SP値 28.29
・1,5−ペンタンジオール:SP値 29.11
・1,6−ヘキサンジオール:SP値 25.2
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール:SP値 22.76
・2,5−ヘキサンジオール:SP値 27.06
(多価アルコールアルキルエーテル類)
・ジプロピレングリコールモノメチルエーテル:SP値 19.95
・プロピレングリコール−n−ブチルエーテル:SP値 18.4
・プロピレングリコール−t−ブチルエーテル:SP値 19.7
・ジエチレングリコールメチルエーテル:SP値 23.0
・ジエチレングリコールエチルエーテル:SP値 20.0
・ジエチレングリコールベンジルエーテル:SP値 28.58
・エチレングリコール−n−プロピルエーテル:SP値 22.76
・エチレングリコール−n−ブチルエーテル:SP値 23.78
・ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル:SP値 20.04
・トリプロピレングリコールメチルエーテル:SP値 19.3
・プロピレングリコールフェニルエーテル:SP値 24.19
・トリエチレングリコールメチルエーテル:SP値 21.8
・トリエチレングリコールエチルエーテル:SP値 18.3
・トリエチレングリコールブチルエーテル:SP値 21.12
・ジエチレングリコール−n−ヘキシルエーテル:SP値 20.9
・エチレングリコールフェニルエーテル:SP値 25.4
・3−メトキシー3−メチルブタノール:SP値 21.53
(エーテル類)
・乳酸エチル:SP値 25.2

(アミド類)
・ホルムアミド:SP値 36.7
・N−メチルホルムアミド:SP値 30.1
・N,N−ジメチルホルムアミド:SP値 24.86
・N,N−ジメチルブチルアミド:SP値 20.22
・ヘキサメチルリン酸アミド:SP値 23.3
・メタクリルアミド:SP値 22.5
・N−メチル−2−ピロリドン:SP値 22.34
・N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン:SP値 23.58
・2−ピロリドン:SP値 28.4
・ε−カプロラクタム:SP値 24.12
(アミン類)
・モノエタノ−ルアミン:SP値 31.28
・ジエタノールアミン:SP値 29.36
・トリエタノールアミン:SP値 36.7
・モノエチルアミン:SP値 19.26
・トリエチルアミン:SP値 17.8

(含硫黄化合物類)
・ジメチルスルホキシド:SP値 26.68
・スルホラン:SP値 29.4
<樹脂>
本発明では、インクに樹脂を含有させる。樹脂の添加は特に限定されないが、例えば、樹脂粒子の形態や、樹脂粒子を例えば水などの液体に分散した樹脂エマルションの形態で加えることが可能である。
本発明では、白インク中の樹脂粒子の含有量を、その他の色のインクよりも少なくすることが好ましい。これにより滲みが発生せず優れた画像形成が可能となる。白インクの樹脂粒子の含有量は、樹脂粒子の含有量が最も低いその他の色のインクに比べて0.1〜3質量%低いことが好ましい。全ての色のインク中の樹脂粒子の含有量は、3〜10質量%の範囲が好ましく、高い光沢度とインク安定性が得られる。
樹脂粒子の粒径は、特にインクジェット記録装置に使用することを考慮すると、体積平均粒径10〜1000nmが好ましく、20〜50nmがより好ましい。前記体積平均粒径は、例えば粒度分析装置(マイクロトラック MODEL UPA9340、日機装社製)を用いて測定することができる。
樹脂粒子の種類には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。その例としては、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などの樹脂粒子が挙げられる。これらの中でも、ウレタン樹脂やアクリル系樹脂のエマルジョンが、定着性やインク安定性に優れるので好ましい。また樹脂粒子中には必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有させても構わないが、より塗膜の性能が優れたインクが得やすいことから、いわゆる自己乳化型の樹脂粒子が好ましい。その場合、水分散性の観点から酸価が5〜100mgKOH/gとなる範囲でアニオン性基を含有することが好ましく、優れた耐擦過性や耐薬品性を付与する上で、5〜50mgKOH/mgであることが特に好ましい。また、前記アニオン性基としてカルボキシル基やスルホン酸基などを選択すると、良好な水分散安定性を得ることができる。これらのアニオン性基を樹脂粒子中に導入するには、これらのアニオン性基を有するモノマーを使用すればよい。
樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用しても市販品を使用してもよい。
該市販品としては、例えば、スーパーフレックス130(ポリエーテル系ウレタン樹脂粒子、第一工業製薬社製)、ジョンクリル537(アクリル樹脂粒子、BASF社製)、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂粒子、日本ペイント社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂粒子、大日本インキ化学工業社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂粒子、大日本インキ化学工業社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂粒子、日本ゼオン社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂粒子、サイデン化学社製)、プライマルAC−22、AC−61(アクリル系樹脂粒子、ローム・アンド・ハース社製)、ナノクリルSBCX−2821、3689(アクリルシリコーン系樹脂粒子、東洋インキ製造社製)、#3070(メタクリル酸メチル重合体樹脂粒子、御国色素社製)などが挙げられる。
<その他の添加剤>
インクに加えるその他の添加剤としては、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等が挙げられる。
前記防腐防黴剤としては、1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム等が挙げられる。
前記防錆剤としては、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコ−ル酸アンモン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリト−ル、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が挙げられる。
前記pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずにpHを所望の値に調整できるものであれば特に限定されない。その例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;第4級アンモニウム水酸化物やジエタノールアミン、トリエタノ−ルアミン等のアミン;水酸化アンモニウム、第4級ホスホニウム水酸化物等が挙げられる。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、少なくとも、基材上に下層用のインク1を吐出した後、その上に、上層用のインク2を吐出する工程を有する。
例えば、インク1として白色の着色剤を含有するホワイトインクを用いて記録媒体に付与する工程と、インク2として白色以外の着色剤を含有するインクを用いて記録する記録工程を有する記録方法が挙げられる。
逆に、インク1として白色以外の着色剤を含有するインクを用いて記録媒体に記録する記録工程と、インク2として白色の着色剤を含有するホワイトインクを付与する工程を有する記録方法とすることもできる。
また、前述のホワイトインクの代りにブラックインクを用いた記録方法も可能である。
即ち、インク1として黒色の着色剤を含有するブラックインクを用いて記録媒体に付与する工程と、インク2として黒色以外の着色剤を含有するインクを記録に用いる記録工程を有する記録方法とすることもできる。
逆に、インク1として黒色以外の着色剤を含有するインクを用いて記録媒体に記録する記録工程と、インク2として黒色の着色剤を含有するブラックインクを付与する工程を有する記録方法とすることもできる。
また、インク1に用いるインクは一種類でなくてもよく、例えば、ブラックインクと、マゼンタインクからなるインクセットをインク1として用いることが可能である。
インク1を付与する工程は、インクジェット記録方法や各種塗工方法により行うことができる。前記塗工方法としては、例えば、ブレードコート法、グラビアコート法、グラビアオフセットコート法、バーコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、コンマコート法、Uコンマコート法、AKKUコート法、スムージングコート法、マイクログラビアコート法、リバースロールコート法、4本乃至5本ロールコート法、ディップコート法、カーテンコート法、スライドコート法、ダイコート法などが挙げられる。
インク1及びインク2の付与方法としては、インクジェット記録方法が好適であり、該インクジェット記録方法はインク吐出工程を有する。
インク吐出工程は、インクに刺激を印加し飛翔させて印字する工程である。該インクを飛翔する手段としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各種の記録ヘッド(インク吐出ヘッド)が挙げられる。特に複数のノズル列を有するヘッドと、インクカートリッジから供給されるインクを収容して前記ヘッドにインクを供給するサブタンクとを有するものが好ましい。前記サブタンクは、該サブタンク内に負圧を発生するための負圧発生手段と、該サブタンク内を大気開放するための大気開放手段と、電気抵抗の差によりインクの有無を検知する検知手段とを有するものが好ましい。
前記刺激は例えば刺激発生手段により発生させることができる。該刺激には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱(温度)、圧力、振動、光などが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱、圧力が好適に挙げられる。
なお、前記刺激発生手段としては、例えば加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどが挙げられる。具体的には、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ、などが挙げられる。
前記インクの飛翔の態様には特に制限はなく、前記刺激の種類等に応じて異なり、例えば、前記刺激が「熱」の場合、記録ヘッド内のインクに対し、記録信号に対応した熱エネルギーを例えばサーマルヘッド等を用いて付与し、該熱エネルギーによりインクに気泡を発生させ、該気泡の圧力により、記録ヘッドのノズル孔からインクを液滴として吐出噴射させる方法、などが挙げられる。また、前記刺激が「圧力」の場合、例えば記録ヘッド内のインク流路内にある圧力室と呼ばれる位置に接着された圧電素子に電圧を印加することにより圧電素子を撓ませ、圧力室の容積を縮小させて、前記記録ヘッドのノズル孔からインクを液滴として吐出噴射させる方法、などが挙げられる。
中でも、ピエゾ素子に電圧を印加してインクを飛翔させる方法が好ましい。ピエゾ方式は発熱しないため、樹脂を含有するインクを飛翔させるのに有利であり、特に湿潤剤の含有量の少ないインクを用いた場合にノズル詰まりが少ない有効な方法である。また、ノズル抜けを防止するため、ピエゾ素子にインクを吐出しない強さの電圧を印加して空スキャンを行うことが好ましい。更に、1頁印刷分の空スキャンに達する前に、インク溜め部にインクを吐出する動作を行うことが好ましい。また、空吐出受けに固着したインクを掻き落とす掻き落とし手段を有することが好ましい。該掻き落とし手段としてはワイパー又はカッターが好ましい。
また、本発明では、吐出したインク1やインク2が、基材上及び下層塗膜上で塗れ広がりやすくなるように、基材を加熱する加熱装置を設けることも可能である。
加熱手段としては、多くの既知の加熱装置の中から適宜選択して1つ又は複数を使用することができる。加熱装置としては、強制空気加熱、輻射加熱、伝導加熱、高周波乾燥、マイクロ波乾燥用の装置などが挙げられる。このような加熱装置は、既存のインクジェットプリンターに組込んだものであっても、また、既存のインクジェットプリンターに外付けされたものであってもよい。
<インクジェット記録装置>
図1は、本発明のインクジェット記録方法を用いたインクジェット記録装置の一例を示す概略図である。なお、以下の説明は、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に対応するものであるが、この装置は、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも適用できる。
図1の装置は、装置本体101と、装置本体101に装着した基材を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され印字された基材をストックするための排紙トレイ103と、インクカートリッジ装填部104とを有する。インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、インクカートリッジ200の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。111は上カバー、112は前カバーの前面である。
装置本体101内には、図2に示すように、左右の側板(不図示)に横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とがあり、キャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ(不図示)によって移動走査する。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)、ホワイト(W)の各色のインク滴を吐出する45個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド134の複数のインク吐出口が、主走査方向と交叉する方向に配列した状態で、インク滴吐出方向が下方となるように装着されている。
記録ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するための刺激発生手段として備えたものなどが使用できる。また記録用ヘッド内でインクを加熱するためのヒーター機構を有してもよい。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135が搭載されている。サブタンク135には、インク供給チューブ(不図示)を介して、インクカートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジ200からインクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ102の基材積載部(圧板)141上に積載した基材142を給紙するための給紙部として、基材積載部141から基材142を1枚づつ分離給送する半月コロ〔給紙コロ143〕、及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
この給紙部から給紙された基材142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、基材142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる基材142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる基材142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられ、また、搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156が備えられている。
搬送ベルト151は無端状ベルトであり、搬送ローラ157とテンションローラ158との間に張架されて、ベルト搬送方向に周回可能である。この搬送ベルト151は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の樹脂材〔例えば、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)〕で形成した基材吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材161が配置されている。なお、記録ヘッド134で記録された基材142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から基材142を分離するための分離爪171と、排紙ローラ172及び排紙コロ173とを備えており、基材142はファンヒータ174により熱風乾燥された後、排紙ローラ172の下方の排紙トレイ103に出力される。
装置本体101の背面部には、両面給紙ユニット181が着脱自在に装着されている。両面給紙ユニット181は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される基材142を取り込んで反転させて再度、カウンタローラ152と搬送ベルト151との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット181の上面には手差し給紙部182が設けられている。
このインクジェット記録装置においては、給紙部から基材142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された基材142は、ガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ152との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド153で案内されて先端加圧コロ155で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、基材142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している基材142にインク滴を吐出して1行分を記録し、基材142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。また、白インク上に異なる色のインクを記録する際は、停止している基材142に白インク滴を吐出して1行分を記録した後、引き続き、白インク以外の異なるインクを白インク上に1行分を記録した後に、基材142を所定量搬送することも可能である。記録終了信号又は基材142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、基材142を排紙トレイ103に排紙する。
本発明のインクジェット記録方法で印字する対象となる基材は非多孔質基材である。ここで、非多孔質基材とは、透明又は有色のポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、アクリルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリスチレンフィルム等の非多孔質素材からなる表面を有する樹脂フィルム、ラミネート紙、コート紙等であり、木材パルプ紙、和紙、合成パルプ紙、合成繊維紙などの紙成分を表面に含まないものからなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、例中の「%」は「質量%」である。
また、実施例及び比較例の各インクのSP値及び表面張力を表3に示したが、SP値は前記計算式Xを用いて計算した混合SP値(δm)である。また、表面張力は全自動表面張力計(CBVP−Z、協和界面科学社製)を使用し、25±0.5℃で測定した値であり、単位は「mN/m」である。
<ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製>
−ポリマー溶液Aの調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及び、メチルエチルケトン18gの混合溶液を、2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液Aを800g得た。
−ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
ポリマー溶液Aを28gと、カーボンブラック(デグサ社製、FW100)を42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及び、水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータでメチルエチルケトン及び水を留去し、更に粗大粒子を除くためにこの分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、顔料固形分15%、固形分濃度20%のブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。この分散体中のブラック顔料の平均粒子径は、110nmであった。
<マゼンタ、シアン、イエロー顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製>
前記ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製におけるカーボンブラックを下記の各顔料に変えた点以外は同様にして、マゼンタ、シアン、イエローの各顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。各分散体中の顔料の平均粒子径は110nmであった。
・マゼンタ:Sun Chemical社製 Pigment Red 122
・シアン :東洋インキ株式会社製 銅フタロシアニン顔料
(C.I.ピグメントブルー15:4、商品名:LX4033)
・イエロー:大日精化工業株式会社製 イエロー顔料
(ピグメントイエロー74、商品名:イエローNO.46)
<白色顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製>
酸化チタンSTR−100W(堺化学工業社製)25g、顔料分散剤TEGO Dispers651(エボニック社製)5g、水70gを混合し、ビーズミル(リサーチラボ、シンマルエンタープライゼス社製)により、0.3mmΦのジルコニアビーズを充填率60%、8m/sで用いて5分間分散し、白色顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。
この分散体中の白色顔料の平均粒子径は230nmであった。
実施例1
<ブラックインク(Bk)の調製>
下記処方の材料を混合攪拌した後、0.2μmポリプロピレンフィルターで濾過して、ブラックインク(Bk)を調製した。なお、処方中の水の「残量%」とは全体が100%となる量のことである。
(インク処方)
・前記ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体 15.0%
(固形分20%、溶媒:水)
・ポリエーテル系ウレタン樹脂エマルジョン スーパーフレックス130
(第一工業製薬社製、固形分35%、溶媒:水) 15.0%
・ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤KF−351A 3.0%
(信越シリコーン社製)
・防腐防黴剤 プロキセルLV(アビシア社製) 0.1%
・1,3−ブタンジオール(溶剤1) 30.12%
(比重ρ=1.0053g/cm SP値:28.94)
・1,2−プロパンジオール(溶剤2) 10.05%
(比重ρ=1.036g/cm SP値:30.2)
・N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン(溶剤3) 20.08%
(比重ρ=1.145g/cm SP値:23.58)
・水(比重ρ=1g/cm SP値:47.80) 残量%
<マゼンタインク(M)、シアンインク(C)、イエローインク(Y)の調製>
Bkインクの調製におけるブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体を、前記マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散体(固形分20%、溶媒:水)、前記シアン顔料含有ポリマー微粒子分散体(固形分20%、溶媒:水)、前記イエロー顔料含有ポリマー微粒子分散体(固形分20%、溶媒:水)に変えた点以外は同様にして、M、C、Yの各インクを調製した。
<ホワイトインク(W)の調製>
Bkインクの調製におけるブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体を、前記白色顔料含有ポリマー微粒子分散体(固形分20%、溶媒:水)に変えると共に、溶剤2の含有量を15.05%に、溶剤3の含有量を5.08%に変え、水の含有量を調整した点以外は同様にして、ホワイトインク(W)を調製した。
実施例2
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける界面活性剤を、ソフタノールEP−5035(日本触媒社製)に変えた点以外は同様にして、実施例2の各インクを調製した。
実施例3
実施例1のBkインクにおける溶剤2の含有量を15.05%に、溶剤3の含有量を5.08%にそれぞれ変えると共に、Wインクにおける溶剤2の含有量を10.05%に、溶剤3の含有量を20.08%にそれぞれ変えた点以外は同様にして、実施例3の各インクを調製した。
実施例4
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける溶剤3を、ジエチレングリコールメチルエーテルに変えた点以外は同様にして、実施例4の各インクを調製した。
実施例5
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおけるウレタン樹脂エマルジョンをアクリル樹脂エマルジョン(DIC社製ボンコートR−3380−E)に変えた点以外は同様にして、実施例5の各インクを調製した。
実施例6
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける界面活性剤の含有量を5.0%に変えた点以外は同様にして、実施例6の各インクを調製した。
実施例7
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける界面活性剤を、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤KF−355A(信越シリコーン社製)に変えた点以外は同様にして、実施例7の各インクを調製した。
実施例8
実施例1のBk、M、C、Yの各インクにおける顔料分散体を、次に示す各染料に変えた点以外は同様にして、実施例8のBk、M、C、Yの各インクを調製した。Wインクは実施例1と同じものを使用した。
・Bkインク:ダイレクトブラック154
・Mインク :Acid Red 285
・Cインク :ダイレクトブルー199
・Yインク :ダイレクトイエロー86
実施例9
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける溶剤1の含有量を20.12%に変え、Wインクにおける溶剤3の含有量を10.08%に変えると共に、更に溶剤4としてモノエチルアミンを、Bk、M、C、Yの各インクについては10.00%、Wインクについては5.00%それぞれ加えた点以外は同様にして、実施例9の各インクを調製した。
実施例10
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける溶剤3をN,N−ジメチルブチルアミドに変えた点以外は同様にして、実施例10の各インクを調製した。
実施例11
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける界面活性剤の含有量を1.0%に変えた点以外は同様にして、実施例11の各インクを調製した。
実施例12
実施例1のWインクにおける溶剤3の含有量を10.08%に変えた点以外は同様にして、実施例12のWインクを調製した。Bk、M、C、Yの各インクは実施例1と同じものを使用した。
実施例13
実施例1のWインクにおける溶剤1の含有量を25.12%に変えた点以外は同様にして、実施例13のWインクを調製した。Bk、M、C、Yの各インクは実施例1と同じものを使用した。
実施例14
実施例1のWインクにおける界面活性剤の含有量を2.5%に変えた点以外は同様にして、実施例14のWインクを調製した。Bk、M、C、Yの各インクは実施例1と同じものを使用した。
比較例1
実施例1のWインクにおける溶剤2の含有量を10.05%に、溶剤3の含有量を20.08%にそれぞれ変えた点以外は同様にして、比較例1のWインクを調製した。Bk、M、C、Yの各インクは実施例1と同じものを使用した。即ち、下層のインクと上層のインクのSP値を同じにした。
比較例2
実施例1のBk、M、C、Yの各インクにおける溶剤2の含有量を15.08%に、溶剤3の含有量を10.05%にそれぞれ変えると共に、Wインクにおける溶剤2の含有量を10.05%に、溶剤3の含有量を20.08%にそれぞれ変えた点以外は同様にして、比較例2の各インクを調製した。即ち、下層のインクのSP値を上層のインクのSP値よりも小さくした。
比較例3
実施例1のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける界面活性剤の含有量を0.5%に変えるとともに、Wインクにおける溶剤2の含有量を20.05%に、溶剤3の含有量を10.08%にそれぞれ変えた点以外は同様にして、比較例3の各インクを調製した。
比較例4
比較例3のBk、M、C、Y、Wの各インクにおける界面活性剤の含有量を8.0%に変えた点以外は同様にして、比較例4の各インクを調製した。
上記実施例1〜14及び比較例1〜4の各インクセットについて、下層と上層のインクの種類、用いた溶剤及び界面活性剤の種類を纏めて表1、表2に示す。なお、表中の数値は「質量%」である。
また、表1、表2中の略号で示した材料の詳細は次のとおりである。
(a)1,3−ブタンジオール
(b)1,2−プロパンジオール
(c)N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン
(d)ジエチレングリコールメチルエーテル
(比重ρ=1.02g/cm SP値:20.0)
(e)N,N−ジメチルブチルアミド
(比重ρ=1.145g/cm SP値:20.22)
(f)モノエチルアミン(比重ρ=0.689g/cm SP値:19.26)
(g)KF−351A
(h)EP5035
(i)KF−355A
Figure 2016176070
Figure 2016176070
上記実施例1〜14及び比較例1〜4の各インクセットについて、以下の特性評価を行った。結果を表3に示す。なお、表面張力の欄に「*」を付けた実施例14は、Bk、M、C、Yの各インクとWインクの界面活性剤の含有量を変えた例であり、Bk、M、C、Yの各インクの表面張力が「21」、Wインクの表面張力が「22」である。
各インクセットを搭載可能なように改造したインクジェットプリンター(リコー社製 IPSiO GXe5500改造機)に、各インクを充填し、非多孔質基材の透明PETシートLLPET1223(桜井社製)、及び下層となるインクのベタ画像上に、4色のベタ画像が隣接しているテストパターンを印字した。
得られた画像について下記のような評価を行った。
<滲み、ビーディング>
表1、表2の下層の欄に「○」を付けたインクを全面に付与したPETフィルムに対し、評価チャートを印刷した後、80℃で1時間乾燥させた。
テストパターン(帯状パターン又はベタパターン)を目視観察し、滲み又はビーディングの画像異常の発生度合いを下記の基準で5段階評価した。3以上が実用上問題ないレベルである。

〔滲みの評価基準〕
・5 滲み未発生
・4 一部の箇所に、非常に僅かに滲みが確認される
・3 境界部全体に、僅かに滲みが確認される
・2 境界部全体に、滲みが確認される
・1 帯状パターンの全体に滲みが確認される

〔ビーディングの評価基準〕
・5 ビーディング未発生
・4 一部の箇所に、非常に僅かにビーディングが確認される
・3 一部の箇所に、ビーディングが確認される
・2 ベタパターンの全体に、僅かにビーディングが確認される
・1 ベタパターンの全体にビーディングの発生が確認される
<画像光沢度>
PETフィルムに対してベタ画像を印刷した後、80℃で1時間乾燥させた。
画像ベタ部の60°光沢度を光沢度計(BYK Gardener社製、4501)により4回測定し、その平均値を求めた。
光沢度の数値が大きいほど光沢が優れており、80以上が実用に耐える光沢である。
Figure 2016176070
上記表3の結果から、本発明のインクセットは、下層インク塗膜上及び基材上において高い光沢と滲みのない画像が得られることが確認された。
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 基材積載部
142 基材
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
174 ファンヒータ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
特開2013−828852号公報

Claims (5)

  1. 下層用のインク1と上層用のインク2からなり、これらのインクが次の要件を満たすことを特徴とするインクセット。
    (1)少なくとも着色剤、界面活性剤、有機溶剤、樹脂、及び水を含有する。
    (2)界面活性剤の含有量がインク全量の1〜5質量%である。
    (3)表面張力が15〜30N/mの範囲にある。
    (4)インク1を構成する有機溶剤及び水の混合SP値が、インク2を構成する有機溶剤及び水の混合SP値よりも大きい。
  2. 前記界面活性剤がシリコーン系界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
  3. 前記樹脂がウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクセット。
  4. 前記有機溶剤がアミド系有機溶剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクセット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のインクセットにおけるインク1を記録媒体に付与する付与工程、及びインク2に熱エネルギー又は力学的エネルギーを作用させて記録する記録工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
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