JP2016053129A - インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016053129A
JP2016053129A JP2014180017A JP2014180017A JP2016053129A JP 2016053129 A JP2016053129 A JP 2016053129A JP 2014180017 A JP2014180017 A JP 2014180017A JP 2014180017 A JP2014180017 A JP 2014180017A JP 2016053129 A JP2016053129 A JP 2016053129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
ink
organic solvent
soluble organic
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014180017A
Other languages
English (en)
Inventor
戸田 直博
Naohiro Toda
直博 戸田
智裕 中川
Tomohiro Nakagawa
智裕 中川
英文 長島
Hidefumi Nagashima
英文 長島
古川 壽一
Juichi Furukawa
壽一 古川
正博 木戸
Masahiro Kido
正博 木戸
小林 光
Hikaru Kobayashi
光 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014180017A priority Critical patent/JP2016053129A/ja
Priority to US14/821,958 priority patent/US9855763B2/en
Publication of JP2016053129A publication Critical patent/JP2016053129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/322Pigment inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • C09D175/08Polyurethanes from polyethers

Abstract

【課題】非浸透メディア上に印字した際に光沢が高い画像を得ることが可能なインクジェット用インクを提供すること
【解決手段】少なくとも、水、2種類以上の水溶性有機溶剤、顔料、樹脂粒子を含有し、前記樹脂粒子を顔料より質量基準で多く含むインクジェット用インクであって、
前記水溶性有機溶剤は、最もSP値が小さい水溶性有機溶剤Aと最もSP値が大きい水溶性有機溶剤Bとが、次の関係式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクジェット用インク。
水溶性有機溶剤BのSP値−水溶性有機溶剤AのSP値 ≧ 3 (1)
水溶性有機溶剤Bの沸点 > 水溶性有機溶剤Aの沸点 (2)
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェットプリンターは低騒音、低ランニングコスト、カラー印刷が容易であるなどの利点を有することからデジタル信号の出力機器として一般家庭に広く普及している。
近年では、家庭用のみならず、例えばディスプレイ、ポスター、掲示板など産業用途にインクジェット技術が利用されてきている。
産業用途におけるインクジェット記録用のインクとしては、これまで、有機溶剤をビヒクルとし有機溶剤に溶解させた樹脂を含有する溶剤系インクジェットインクや、重合性モノマーを主成分とする紫外線硬化型インクジェットインクが広く用いられてきた。
しかし、溶剤系インクジェットインクは、溶剤を大量に大気中に蒸発させるため、環境負荷の観点から好ましくない。紫外線硬化型インクジェットインクは、使用するモノマーによっては皮膚感さ性を有することがあり、また、高価な紫外線照射装置をプリンタ本体に組み込む必要があるため適用分野が限られてしまう。
こうした背景もあり、最近では、環境負荷が少なく、これまで家庭用インクジェットインクとして広く用いられてきた水性インクを産業用途に用いるインクジェット技術開発が行われてきている。(例えば、特許文献1、2参照)
しかしながら、特に従来のような紙媒体とは異なるフィルム基材等の非浸透メディアに水性インクを適用する際には、従来のような紙媒体で光沢を高める技術(例えば、特許文献3参照)では、不十分であり、画像光沢の低下が発生しやすくなるという問題を有していた。
本発明は、上記従来技術の問題点の解決を目指すものであり、非浸透メディア上に印字した際に、光沢が高い画像を得ることが可能なインクジェット用インクを提供することを目的とする。
本発明者らは、インクジェット用インクの配合について検討した結果、インクが水、2種類以上の水溶性有機溶剤、顔料、樹脂粒子を含有し、前記樹脂粒子を顔料より質量基準で多く含み、かつインクに含まれる最もSP値が小さい水溶性有機溶剤Aと最もSP値が大きい水溶性有機溶剤Bとが、次の関係式(1)及び(2)
水溶性有機溶剤BのSP値−水溶性有機溶剤AのSP値 ≧ 3 (1)
水溶性有機溶剤Bの沸点 > 水溶性有機溶剤Aの沸点 (2)
を満たすことでインクを非浸透メディア上に印字した場合においても、光沢が高い画像が得られることを見出し、本発明に至った。
上記効果が得られる詳細な理由は不明であるが、インク中に含まれる最もSP値が小さい水溶性有機溶剤は、非浸透メディア上でインクを濡れ広げて光沢を高める役割を有するとともに、インクの乾燥過程において、長くインクに残留する場合は、インク中の顔料や樹脂粒子の凝集を促進させてしまう。このため、SP値の大きい、かつ沸点の高い水溶性有機溶剤を混合することで、インクの乾燥過程においては、顔料や樹脂粒子の凝集を抑制することが可能となり、高い光沢を得ることが可能となるものと推定される。
即ち、上記課題は、次の(1)の発明によって解決される。
(1)少なくとも、水、2種類以上の水溶性有機溶剤、顔料、樹脂粒子を含有し、前記樹脂粒子を顔料より質量基準で多く含むインクジェット用インクであって、
前記水溶性有機溶剤は、最もSP値が小さい水溶性有機溶剤Aと最もSP値が大きい水溶性有機溶剤Bとが、次の関係式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクジェット用インク。
水溶性有機溶剤BのSP値−水溶性有機溶剤AのSP値 ≧ 3 (1)
水溶性有機溶剤Bの沸点 > 水溶性有機溶剤Aの沸点 (2)
本発明によれば、非浸透メディア上に印字した際に、光沢が高い画像を得ることが可能なインクジェット用インクを提供できる。
本発明のインクジェット記録装置の一例を示す概略図。 図1の装置本体101の内部構造の説明図。
以下、上記本発明(1)について詳しく説明する。なお、本発明(1)の実施の形態には、次の(2)〜(7)も含まれるので、これらについても併せて説明する。
(2)前記水溶性有機溶剤Aの沸点と前記水溶性有機溶剤Bの沸点との差が30℃以上であることを特徴とする上記(1)に記載のインクジェット用インク。
(3)前記最もSP値が小さい水性有機溶剤A及び前記最もSP値が大きい水性有機溶剤Bの他に、下記の関係を満たす水溶性有機溶剤Cを更に含むことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のインクジェット用インク。
水溶性有機溶剤CのSP値−水溶性有機溶剤AのSP値 ≧ 1.5
水溶性有機溶剤BのSP値−水溶性有機溶剤CのSP値 ≧ 1.5
(4)前記水溶性有機溶剤Aの沸点と前記水溶性有機溶剤Cの沸点とが下記の関係を満たすことを特徴とする上記(3)に記載のインクジェット用インク。
水溶性有機溶剤Cの沸点 − 水溶性有機溶剤Aの沸点 ≧ 20℃
(5)顔料に対する樹脂粒子の含有比(質量基準)が1.5〜5であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のインクジェット用インク
(6)樹脂粒子の体積平均粒径が20〜40nmであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のインクジェット用インク
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載のインクジェット用インクを用いて印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明のインクジェット用インクは、少なくとも顔料、樹脂粒子、水、2種類以上の水溶性有機溶剤を含有する。以下にインクの構成成分について詳細に説明する。
<顔料>
顔料としては有機顔料又は無機顔料を用いることができ、目的とするインクの色によって適宜選択して用いることができる。
(黒色顔料)
黒色顔料としては、カーボンブラック(Pigment Black 7)が特に好ましい。カーボンブラックの具体例を挙げると以下の通りである。
・Cabot Corporation社がRegal(登録商標)、Black Pearls(登録商標)、Elftex(登録商標)、Monarch(登録商標)、Regal(登録商標)、Mogul(登録商標)、Vulcan(登録商標)の商標で販売している下記の製品
Black Pearls 2000、同1400、同1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、同570、Black Pearls L、Elftex 8、Monarch 1400、同1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、Mogul L、Regal 330、同400、同660、Vulcan P
・SENSIENT社がSENSIJET(登録商標)の商標で販売している下記の製品
BlackSDP100(SENSIENT)、SENSIJET BlackSDP1000(SENSIENT)、SENSIJET BlackSDP2000(SENSIENT)
(白色顔料)好ましい白色顔料としては、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウムなどを挙げることができる。
(カラー顔料)
カラー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、128、139、150、151、155、153、180、183、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63;C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、などを挙げることができる。
上記顔料をインク中に分散させるには、界面活性剤を用いて分散させる方法、分散性樹脂を用いて分散させる方法、顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法、顔料表面に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法などが挙げられる。
顔料は、約10〜約1500m/gの比表面積を有するものが好ましく、より好ましくは約20〜約600m/g、更に好ましくは約50〜約300m/gである。
選択した顔料の比表面積が所望の比表面積と合わない場合には、顔料を比較的小さい粒径にするために、サイズ減少又は粉砕処理(例えば、ボールミル粉砕、又はジェットミル粉砕、又は超音波処理)をすれば良い。
インクの顔料分散安定性、吐出安定性、画像濃度及びインク生産性の観点から、顔料のインク中での体積平均粒径(D50)は、10〜300nmが好ましく、より好ましくは20〜250nmである。
顔料のインク中の含有量は、画像濃度、定着性や吐出安定性の面で、0.1〜10質量%程度が好ましく、より好ましくは1〜5質量%程度である。
<樹脂粒子>
本発明のインクジェット用インクでは、水に樹脂粒子を分散してなる樹脂粒子分散体の状態で樹脂粒子をインク成分として配合する。
樹脂粒子の種類には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。具体的には、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などの樹脂粒子が挙げられる。
これらの中でも、ウレタン樹脂やアクリル系樹脂のエマルジョンが、定着性やインク安定性に優れるので好ましい。また樹脂粒子中には必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有させても構わないが、より塗膜の性能が優れたインクが得やすいことから、いわゆる自己乳化型の樹脂粒子が好ましい。その場合、樹脂は水分散性の観点から酸価が5〜100mgKOH/gとなる範囲でアニオン性基を含有することが好ましく、優れた耐擦過性や耐薬品性を付与する観点から、酸価が5〜50mgKOH/mgであることが特に好ましい。また、前記アニオン性基としてカルボキシル基、スルホン酸基などを使用すると、良好な水分散安定性を得ることができる。これらのアニオン性基を樹脂中に導入するには、これらアニオン性基を持ったモノマーを使用すればよい。
樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし市販品を使用してもよい。
該市販品としては、例えば、スーパーフレックス130(ポリエーテル系ウレタン樹脂粒子、第一工業製薬社製)、ジョンクリル537(アクリル樹脂粒子、BASF社製)、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂粒子、日本ペイント社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂粒子、大日本インキ化学工業社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂粒子、大日本インキ化学工業社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂粒子、日本ゼオン社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂粒子、サイデン化学社製)、プライマルAC−22、AC−61(アクリル系樹脂粒子、ローム・アンド・ハース社製)、ナノクリルSBCX−2821、3689(アクリルシリコーン系樹脂粒子、東洋インキ製造社製)、#3070(メタクリル酸メチル重合体樹脂粒子、御国色素社製)などが挙げられる。
本発明における樹脂粒子の粒径は、体積平均粒径が20〜40nmであることが特に好ましい。樹脂粒子の粒径は造膜特性や膜の光沢、引っかき耐性に影響し、特定の範囲の粒径において、本発明の溶剤との組み合わせ効果を発揮することができる。ここで、前記体積平均粒径は、例えば粒度分析装置(マイクロトラック MODEL UPA9340、日機装社製)を用いて測定することができる。
本発明においては、樹脂粒子を顔料より多く含むことで、優れた光沢と塗膜の引っ掻き耐性を得ることが可能となる。顔料に対する樹脂粒子の含有比が質量換算で1.5〜5である場合、特に優れた光沢と塗膜の引っ掻き耐性を得ることができる。
<水溶性有機溶剤>
水性インク中に含まれる、水溶性有機溶剤としては、いかなるものも用いることができる。その例としては、アミン類、グリコールエーテル類、アルコール類溶剤などが挙げられる。
本発明のインクジェット用インクは、2種類以上の水溶性有機溶剤を含有し、それぞれの水溶性有機溶剤のSP値の差と沸点の差が特定の数値範囲となるものを用いる。SP値はFedors法を用いて、計算することが可能である(下記参考文献1参照)。
(参考文献1) R.F.Fedors: Polym. Eng. Sci., 14〔2〕, 147−154(1974)
溶剤としては表1に示した溶剤を用いることができる。表1には各溶剤の沸点及びSP値も示した。
Figure 2016053129
本発明においては、これらの水溶性有機溶剤のうち、インク中に、SP値が3以上異なる複数の溶剤を含むことが必要であり、インク中に含まれる最もSP値が小さい溶剤としては、SP値が10未満の溶剤が好ましい。またSP値が10未満の溶剤の沸点は185℃未満の溶剤がより好ましい。
また、インク中に含まれる最もSP値が大きい溶剤としては、SP値が12.5以上の溶剤が好ましい。またSP値が12.5以上の溶剤の沸点は215℃以上であることがより好ましい。
インク中の前記水溶性有機溶剤の総量は、20〜70質量%の範囲であることが好ましく、30〜60質量%の範囲であることがより好ましい。総量が20質量%以上であればインクが乾燥しにくくなり、特に十分な吐出安定性が得やすくなる。また、70質量%以下であれば、インクの粘度が高くなりすぎず、吐出に有利である。
<その他の添加剤>
インクに加えるその他の添加剤としては、界面活性剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等が挙げられる。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。特に、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので好ましい。
また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。
前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。
パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。
パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。
(防腐防黴剤)
防腐防黴剤としては、1、2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、ぺンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム等が挙げられる。
(防錆剤)
防錆剤としては、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコ−ル酸アンモン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリト−ル、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が挙げられる。
(pH調整剤)
pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずにpHを所望の値に調整できるものであれば特に限定されない。その例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;第4級アンモニウム水酸化物やジエタノールアミン、トリエタノ−ルアミン等のアミン;水酸化アンモニウム、第4級ホスホニウム水酸化物等が挙げられる。
本発明のインクは、前記各成分に水を加え、必要に応じて攪拌混合することにより作製できる。攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行なうことができる。しかし、製造方法は特に限定されず、公知の方法を適宜採用すればよい。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、少なくとも、基材上に本発明のインクを吐出する工程を有する。
インク吐出工程は、インクに刺激を印加し飛翔させて印字する工程である。該インクを飛翔する手段としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各種の記録ヘッド(インク吐出ヘッド)が挙げられる。特に複数のノズル列を有するヘッドと、インクカートリッジから供給されるインクを収容して前記ヘッドにインクを供給するサブタンクとを有するものが好ましい。前記サブタンクは、該サブタンク内に負圧を発生するための負圧発生手段と、該サブタンク内を大気開放するための大気開放手段と、電気抵抗の差によりインクの有無を検知する検知手段とを有するものが好ましい。
前記刺激は例えば刺激発生手段により発生させることができ、該刺激としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱(温度)、圧力、振動、光などが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱、圧力が好適に挙げられる。
なお、前記刺激発生手段としては、例えば加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどが挙げられる。具体的には、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ、などが挙げられる。
前記インクの飛翔の態様としては特に制限はなく、また、飛翔の態様は前記刺激の種類等に応じて異なる。例えば、前記刺激が「熱」の場合、記録ヘッド内のインクに対し、記録信号に対応した熱エネルギーを例えばサーマルヘッド等を用いて付与し、該熱エネルギーによりインクに気泡を発生させ、該気泡の圧力により、記録ヘッドのノズル孔からインクを液滴として吐出噴射させる方法、などが挙げられる。また、前記刺激が「圧力」の場合、例えば記録ヘッド内のインク流路内にある圧力室と呼ばれる位置に接着された圧電素子に電圧を印加することにより、圧電素子が撓み、圧力室の容積が縮小して、前記記録ヘッドのノズル孔からインクを液滴として吐出噴射させる方法、などが挙げられる。
中でも、ピエゾ素子に電圧を印加してインクを飛翔させる方法が好ましい。ピエゾ方式は発熱しないため、樹脂を含有するインクを飛翔させるのに有利であり、特に湿潤剤の含有量の少ないインクを用いた場合にノズル詰まりが少ない有効な方法である。また、ノズル抜けを防止するため、ピエゾ素子にインクを吐き出さない強さの電圧を印加して空スキャンを行うことが好ましい。更に、1ページ印刷分の空スキャンに達する前に、インク溜め部にインクを吐き出す動作を行うことが好ましい。また、空吐出受けに固着したインクを掻き落とす掻き落とし手段を有することが好ましい。該掻き落とし手段としては、ワイパー及びカッターのいずれかが好ましい。
また本発明においては、吐出したインクが基材上で塗れ広がりを増加させるため、インクが付着する前、又は付着すると同時に基材を加熱する加熱装置を設けることも可能である。
加熱手段としては、多くの既知の加熱装置の中から適宜選択して1つ又は複数を使用することができる。加熱装置としては、強制空気加熱、輻射加熱、伝導加熱、高周波乾燥、マイクロ波乾燥用の装置などが挙げられる。このような加熱装置は、既存のインクジェットプリンターに組込んだものであっても、また、既存のインクジェットプリンターに外付けされたものであってもよい。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一例を示す概略図である。なお、以下の説明は、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に対応するものであるが、本発明の装置は、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも適用できる。
図1の装置は、装置本体101と、装置本体101に装着した基材を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され印字された基材をストックするための排紙トレイ103と、インクカートリッジ装填部104とを有する。インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、インクカートリッジ200の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。111は上カバー、112は前カバーの前面である。
装置本体101内には、図2に示すように、左右の側板(不図示)に横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とがあり、キャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ(不図示)によって移動走査する。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド134の複数のインク吐出口が、主走査方向と交叉する方向に配列した状態で、インク滴吐出方向が下方となるように装着されている。
記録ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するための刺激発生手段として備えたものなどが使用できる。また記録用ヘッド内でインクを加熱するためのヒーター機構を有してもよい。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135が搭載されている。サブタンク135には、インク供給チューブ(不図示)を介して、インクカートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジ200からインクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ102の基材積載部(圧板)141上に積載した基材142を給紙するための給紙部として、基材積載部141から基材142を1枚ずつ分離給送する半月コロ〔給紙コロ143〕、及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
この給紙部から給紙された基材142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、基材142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる基材142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる基材142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられ、また、搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156が備えられている。
搬送ベルト151は無端状ベルトであり、搬送ローラ157とテンションローラ158との間に張架されて、ベルト搬送方向に周回可能である。この搬送ベルト151は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の樹脂材〔例えば、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)〕で形成した基材吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材161が配置されている。なお、記録ヘッド134で記録された基材142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から基材142を分離するための分離爪171と、排紙ローラ172及び排紙コロ173とを備えており、基材142はファンヒータ174により熱風乾燥された後、排紙ローラ172の下方の排紙トレイ103に出力される。
装置本体101の背面部には、両面給紙ユニット181が着脱自在に装着されている。両面給紙ユニット181は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される基材142を取り込んで反転させて再度、カウンタローラ152と搬送ベルト151との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット181の上面には手差し給紙部182が設けられている。
このインクジェット記録装置においては、給紙部から基材142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された基材142は、ガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ152との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド153で案内されて先端加圧コロ155で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、基材142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している基材142にインク滴を吐出して1行分を記録し、基材142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は基材142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、基材142を排紙トレイ103に排紙する。
本発明のインクジェット記録方法で印字する対象となる基材は非多孔質基材が多く用いられる。ここで、非多孔質基材とは、透明又は有色のポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、アクリルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリスチレンフィルム等の非多孔質素材からなる表面を有する樹脂フィルム、ラミネート紙、コート紙等であり、木材パルプ紙、和紙、合成パルプ紙、合成繊維紙などの紙成分を表面に含まないものからなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、下記の記載中の「%」は「質量%」である。
<ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製>
−ポリマー溶液Aの調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を、2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液Aを800g得た。
−ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
ポリマー溶液Aを28gと、カーボンブラック(デグサ社製、FW100)を42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及び水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータでメチルエチルケトン及び水を留去し、更に粗大粒子を除くためにこの分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、顔料固形分15%、固形分濃度20%のブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。
−マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
前記ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製で用いたカーボンブラックを以下のマゼンタ顔料に変更した以外は同様にして、マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。
マゼンタ顔料: Sun Chemical社製 Pigment Red 122
−シアン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
前記ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製で用いたカーボンブラックを以下のシアン顔料に変更した以外は同様にして、シアン顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。
シアン顔料 :東洋インキ株式会社製 銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:4、商品名:LX4033)
−イエロー顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
前記ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製で用いたカーボンブラックを以下のイエロー顔料に変更した以外は同様にして、イエロー顔料含有ポリマー微粒子分散体を得た。
イエロー顔料:大日精化工業株式会社製 イエロー顔料(ピグメント・イエロー74、商品名:イエローNO.46)
[実施例1]
下記処方の材料を混合攪拌した後、0.2μmポリプロピレンフィルターで濾過し、インクを作製した。
・ブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体(固形分20%、溶媒:水) 20%
・ポリエーテル系ウレタン樹脂粒子 スーパーフレックス130
(第一工業製薬社製、固形分35%、溶媒:水) 20%
・界面活性剤CH(CH12O(CHCHO)CHCOOH 2%
・ジエチレングリコールジエチルエーテル 10%
・1、3−ブタンジオール 30%
・水 17.9%
・防腐防黴剤 プロキセルLV(アビシア社製) 0.1%
[実施例2]〜[実施例16]、[比較例1]〜[比較例4]
実施例1と同様に、下表2の構成にてインクを作製した。
また、表3に顔料分散体中の顔料(正味)の質量割合、樹脂粒子の樹脂(正味)の質量割合及び樹脂(正味)/顔料(正味)の値を示す。
Figure 2016053129
Figure 2016053129
上記インクをインクジェットプリンター(株式会社リコー製 IPSiO GXe5500改造機)に充填し、非多孔質基材の透明PETシートLLPET1223(桜井株式会社製)に、ベタ画像のテストパターンを印字した。
得られた画像の光沢、及び引っ掻き耐性について、以下の基準で評価を行った。
<光沢評価>
黒ベタ画像の60°光沢度を光沢度計(BYK Gardener社製、4501)により測定した。光沢度の数値が大きいほど光沢が優れている。
<引っ掻き耐性評価>
黒ベタ画像を粒度9μmの研磨シート(ダイヤモンドラッピングフィルム:住友3M社製)を用いて、1kgの荷重を加えながら、10回擦り、試験が終了した後の光沢度を測定した。測定結果を下記表4に示す。
引っ掻き後の光沢度が70°を超えるものを○とし、70°未満のものを×とした。
Figure 2016053129
上記表3の結果から分かるように、本発明のインクジェット用インクを用いることにより、非浸透メディアに印字した場合でも、高い光沢と引っ掻き耐性を有する画像を得ることができた。
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 基材載置部
142 基材
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
特開2005−220352号公報 特開2011−094082号公報 特許3972637号公報

Claims (7)

  1. 少なくとも、水、2種類以上の水溶性有機溶剤、顔料、樹脂粒子を含有し、前記樹脂粒子を顔料より質量基準で多く含むインクジェット用インクであって、
    前記水溶性有機溶剤は、最もSP値が小さい水溶性有機溶剤Aと最もSP値が大きい水溶性有機溶剤Bとが、次の関係式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクジェット用インク。
    水溶性有機溶剤BのSP値−水溶性有機溶剤AのSP値 ≧ 3 (1)
    水溶性有機溶剤Bの沸点 > 水溶性有機溶剤Aの沸点 (2)
  2. 前記水溶性有機溶剤Aの沸点と前記水溶性有機溶剤Bの沸点との差が30℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用インク。
  3. 前記最もSP値が小さい水性有機溶剤A及び前記最もSP値が大きい水性有機溶剤Bの他に、下記の関係を満たす水溶性有機溶剤Cを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット用インク。
    水溶性有機溶剤CのSP値−水溶性有機溶剤AのSP値 ≧ 1.5
    水溶性有機溶剤BのSP値−水溶性有機溶剤CのSP値 ≧ 1.5
  4. 前記水溶性有機溶剤Aの沸点と前記水溶性有機溶剤Cの沸点とが下記の関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット用インク。
    水溶性有機溶剤Cの沸点 − 水溶性有機溶剤Aの沸点 ≧ 20℃
  5. 顔料に対する樹脂粒子の含有比(質量基準)が1.5〜5であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット用インク。
  6. 樹脂粒子の体積平均粒径が20〜40nmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット用インク。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット用インクを用いて印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
JP2014180017A 2014-09-04 2014-09-04 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 Pending JP2016053129A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014180017A JP2016053129A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
US14/821,958 US9855763B2 (en) 2014-09-04 2015-08-10 Ink for inkjet and inkjet recording method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014180017A JP2016053129A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016053129A true JP2016053129A (ja) 2016-04-14

Family

ID=55436925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014180017A Pending JP2016053129A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9855763B2 (ja)
JP (1) JP2016053129A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127580A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 日信化学工業株式会社 インク組成物及び印刷物
JP2018161854A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 株式会社リコー 画像形成装置、及び画像形成方法
WO2020137457A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 花王株式会社 インクジェット印刷用水系インク

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6645201B2 (ja) 2015-06-10 2020-02-14 株式会社リコー インク、並びにインクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物
JP6638232B2 (ja) 2015-07-22 2020-01-29 株式会社リコー インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及び記録物
US10000067B2 (en) 2015-08-22 2018-06-19 Ricoh Company, Ltd. Ink, inkjet recording method, and inkjet recorded matter
US10119042B2 (en) 2015-12-18 2018-11-06 Ricoh Company, Ltd. Ink, inkjet printing apparatus, inkjet printing method, and printed matter
EP3406678B1 (en) 2016-01-22 2021-03-03 Ricoh Company, Ltd. Ink, set of ink and substrate, ink-jet printing method, ink-jet printer, and print
EP3246369B1 (en) 2016-05-20 2019-12-18 Ricoh Company, Ltd. White ink, ink set, recording method, ink container, and inkjet recording device
US10399363B2 (en) 2016-06-30 2019-09-03 Ricoh Company, Ltd. Print method, ink set, and inkjet print device
JP6976655B2 (ja) * 2017-11-16 2021-12-08 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷装置及び印刷方法
EP3495154A1 (en) 2017-12-06 2019-06-12 Ricoh Company, Ltd. Image forming method, image forming device, and method of manufacturing printed matter
JP2019177553A (ja) 2018-03-30 2019-10-17 株式会社リコー 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2020050705A (ja) 2018-09-25 2020-04-02 株式会社リコー インク、インクジェット印刷方法および印刷物
US11548294B2 (en) 2020-10-20 2023-01-10 Ricoh Company, Ltd. Method of printing including applying a processing fluid and white ink to a substrate and device for such printing
JP2022085548A (ja) * 2020-11-27 2022-06-08 セイコーエプソン株式会社 白色インク組成物及び記録方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3972637B2 (ja) 2001-11-13 2007-09-05 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェット用顔料インクとそれを用いたインクジェットカートリッジ及びインクジェット画像記録方法
US8440742B2 (en) 2004-02-05 2013-05-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Polymer colloid-containing ink-jet inks for printing on non-porous substrates
EP1849840B1 (en) * 2005-02-18 2016-11-16 Seiko Epson Corporation Aqueous ink composition and urethane resin composition for aqueous ink composition
US20080087188A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Kabalnov Alexey S Ink compositions and methods for making the same
JP4920731B2 (ja) * 2009-09-18 2012-04-18 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセットおよびインクジェット画像形成方法
JP5433863B2 (ja) 2009-11-02 2014-03-05 コニカミノルタ株式会社 インクジェットインク及び記録方法
JP2012224658A (ja) * 2011-04-15 2012-11-15 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5560295B2 (ja) 2012-02-28 2014-07-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置用インク、及び画像形成方法
JP6107141B2 (ja) 2013-01-07 2017-04-05 株式会社リコー 画像形成方法及び画像形成装置
JP2014198466A (ja) 2013-03-13 2014-10-23 株式会社リコー インクジェット方式で塗布するインクジェット用水性インクセットを用いた画像形成方法、及びインクジェット記録装置
JP6295790B2 (ja) 2013-06-24 2018-03-20 株式会社リコー インクジェット用水性インク、インクジェット記録装置、インクジェット記録物及び記録方法
JP2015034283A (ja) 2013-07-12 2015-02-19 株式会社リコー 水性インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物
JP6187022B2 (ja) 2013-08-19 2017-08-30 株式会社リコー 水性インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物
JP6149630B2 (ja) 2013-09-13 2017-06-21 株式会社リコー インクジェット用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置
JP6149632B2 (ja) 2013-09-17 2017-06-21 株式会社リコー インクジェット用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置
JP6171842B2 (ja) 2013-10-24 2017-08-02 株式会社リコー インクジェット用水性インク、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
JP6221722B2 (ja) 2013-12-17 2017-11-01 株式会社リコー インクジェット記録方法、インクジェット記録装置
JP6295825B2 (ja) 2014-01-09 2018-03-20 株式会社リコー インクジェット用水性インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物の製造方法及びインクジェット記録装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127580A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 日信化学工業株式会社 インク組成物及び印刷物
JP2018161854A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 株式会社リコー 画像形成装置、及び画像形成方法
JP2022002900A (ja) * 2017-03-27 2022-01-11 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、及びインク
JP7184137B2 (ja) 2017-03-27 2022-12-06 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、及びインク
WO2020137457A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 花王株式会社 インクジェット印刷用水系インク
JP2020105296A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 花王株式会社 インクジェット印刷用水系インク
CN113227272A (zh) * 2018-12-26 2021-08-06 花王株式会社 喷墨印刷用水性油墨
CN113227272B (zh) * 2018-12-26 2023-03-10 花王株式会社 喷墨印刷用水性油墨
JP7249776B2 (ja) 2018-12-26 2023-03-31 花王株式会社 インクジェット印刷用水系インク

Also Published As

Publication number Publication date
US20160068697A1 (en) 2016-03-10
US9855763B2 (en) 2018-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016053129A (ja) インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP6295790B2 (ja) インクジェット用水性インク、インクジェット記録装置、インクジェット記録物及び記録方法
JP6680013B2 (ja) インクセット、インクジェット記録方法
JP6308065B2 (ja) インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法
JP6171842B2 (ja) インクジェット用水性インク、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
JP6149632B2 (ja) インクジェット用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置
JP6565361B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録方法及び記録装置、インクジェット記録物
JP6149630B2 (ja) インクジェット用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置
JP6292065B2 (ja) インクジェット記録用インク、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成物
JP2015186919A (ja) インクジェット記録方法、インクジェット記録物、及びインクジェット記録装置
JP6686366B2 (ja) インク、画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成物
JP6123507B2 (ja) インクジェット用水性インク、インクジェット記録物、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2016030776A (ja) インクジェット用インクセット、及びインクジェット記録方法
JP2014177529A (ja) インクジェット記録用インク、並びに該インクを用いたインクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びインク記録物
JP5880180B2 (ja) インクジェット記録方法
JP6651701B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
JP2016216619A (ja) インク、インクジェット記録方法、インク収容容器及びインクジェット記録方法
JP2013018164A (ja) インクジェット記録方法および記録物
JP2016169284A (ja) インク、インクセット、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP5790930B2 (ja) インクジェット記録方法
JP6891983B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
JP2023019647A (ja) インク及びインクジェット記録装置
JP2017014359A (ja) インク、インクジェット記録方法
JP2014228419A (ja) 吐出検知方法及びインクジェット記録装置
JP2020055985A (ja) インク、インク収容容器、インクジェット記録装置、及び記録方法