JP2016174764A - 遊技球振分装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ等の駆動源を使用することなくコンパクトに配置でき、しかも遊技球を振り分ける割合を装置を大型化することなく任意に変更可能な遊技球振分装置を提供する。
【解決手段】 振分回転体30は、球受入口29aから受け入れた遊技球と個別に当接して回転する複数の羽根30cを備え、従動回転体31は、遊技球の受入れを阻止する流入阻止壁31aと遊技球の受入れを許容する球流入部31bを備え、遊技球を保持した一対の羽根30cと球流入部31bとが軸方向に重なる回転位置のみで振分回転体30から従動回転体31への遊技球の流出を許容する。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技球振分装置及びそれを備えた遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機は、球受け皿に貯留された遊技球を球発射装置の発射位置へ誘導し、遊技機の前面側に設けた発射ハンドルの操作により球発射装置を作動させて遊技盤の遊技領域に向かって遊技球を発射させる。遊技盤には、図柄表示装置や風車、チャッカー、普通入賞口や図柄表示装置で抽選が開始される始動入賞口、大当たり(大入賞)が発生した場合に開口するアタッカー(大入賞口)などの盤面部品が設けられている。そして、普通入賞口、始動入賞口、アタッカーに遊技球が入賞すると所定数の賞球が払い出される。
また、遊技盤を流下する遊技球が遊技領域の異なる流路に流下するように振り分けて流下させる振分装置が設けられる遊技機がある。例えば、周面が凹状面に形成された正六角柱体の軸方向一方側端に5つの側面に鍔状に延設された第1阻止壁が設けられ、他方側端に残りの1つの側面に第2阻止壁が延設された振分部材が、ケース体内で回転可能に軸支されている。振分部材は、ばね部材の付勢によって6つの側面のうちいずれかの側面が誘導路の下流側に対向させた姿勢で停止するようになっている。また、第1阻止壁及び第2阻止壁のうちいずれかを仕切り板により仕切られた開口内に入り込むことで、第1経路と第2経路のいずれかに遊技球を進入させて、遊技球を振り分けて流下させるようになっている(特許文献1参照)。
或いは、遊技盤に遊技球の流下方向となる上下方向に複数の振分装置を縦列状に配置している遊技機も提案されている。各振分装置には回転軸を中心として回転する半円板状のベース板に軸受の外周に90°異なる位置に振分片が3カ所に設けられ、左右一対の振分片により球受け部が形成されるようになっている。軸受の下流側に設けられた誘導部材には回転規制部が設けられ、各振分装置は一対の振分片が回転規制部によって左右方向の回転範囲が規制されるようになっている。これにより、入球口より入球した遊技球は、第1振分装置の球受け部で受け止められて遊技球の重さにより第1方向に回転して左転動路に誘導され、次いで入球した遊技球は球受け部で受け止められて遊技球の重さにより第1方向とは反対の第2方向に回転して右転動路に誘導される。これを次の第2振分装置においても繰り返すことで、遊技球が機械的に振分られて下流側に配置された異なる入賞口に入賞するようになっている(特許文献2参照)。
特開2013−81544号公報 特開2014−176497号公報
上述した特許文献1の振分装置においては、複数(例えば6カ所)の球受け部を設けて流下した遊技球によって各球受け部を押圧されて遊技球の流下方向を多段階に振り分けるようになっている。この場合、振分方向の割合を変更する、例えば遊技球の振分数を増やすためには、振分部材を大径にして球受け部の数を増やす必要があり、設置面積や奥行方向に大型化して振分装置を遊技盤に配置できる場所が制約される。
また、特許文献2のように、複数の振分装置を遊技盤の上下方向に縦列状に連なって配置される場合には、振分の割合を増やすごとに振分装置を増やす必要があり、遊技盤の占有面積が増大するため、振分の割合が限られてしまうという課題があった。
本発明の課題は、上記実情に鑑みてなされたものであり、モータ等の駆動源を使用することなく、コンパクトに配置できしかも遊技球が流下する球通路を振り分ける割合を装置を大型化することなく任意に変更可能な遊技球振分装置及びそれを用いて遊技性に変化を持たせて興趣を深めることができる遊技機を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備えることを特徴とする。
遊技盤の遊技領域を流下する遊技球を球受入口から受け入れ、当該球受入口から受け入れた遊技球を異なる振分通路に振り分けて流下させて球排出口から排出するケース体と、前記球受入口と前記球排出口との間に配置され、前記球受入口から受け入れた遊技球と当接して所定角度だけ回転することで遊技球の流下する前記振分通路を振り分ける振分回転体と、前記振分回転体と並設され当該振分回転体の回転変位量に応じて所定量従動回転する従動回転体と、前記振分回転体の回転変位量と所定ピッチ異ならせて従動回転体を従動回転させる回転伝達手段と、を具備し、前記振分回転体は、前記球受入口から受け入れた遊技球と個別に当接して回転する複数の球当接部を備え、前記従動回転体は、前記球当接部に当接した遊技球の受入れを阻止する流入阻止壁と遊技球の受入れを許容する球流入部を備え、遊技球と当接した前記球当接部と前記球流入部とが軸方向に重なる回転位置のみで前記振分回転体から前記従動回転体への遊技球の流出を許容することを特徴とする。
上記構成によれば、振分回転体が、球受入口から受け入れた遊技球と球当接部が個別に当接し従動回転体の流入阻止壁によって遊技球の流出を阻止されたまま回転して遊技球を流下させる場合と、遊技球と当接した球当接部と球流入部とが軸方向に重なる回転位置で振分回転体から従動回転体へ遊技球を流出させる場合とで任意の割合で遊技球の振分通路(球通路)を振り分けて流下させることができる。
また、回転伝達手段によって、振分回転体の回転変位量と従動回転体の従動回転量を所定ピッチ異ならせて回転させることにより、遊技球を保持した球当接部と球流入部とが軸方向で重なる回転位置の割合が変化するので、振分装置を大型化することなく、遊技球が流下する振分通路を振り分ける割合を変更することができる。
前記回転伝達手段は、前記振分回転体と同軸に設けられた入力歯車から歯車列を介して前記従動回転体と同軸に設けられた出力歯車に噛合する歯車機構を備えていることが好ましい。
これにより、入力歯車と出力歯車の歯車比を変えるだけで、振分回転体の球当接部と従動回転体の球流入部とが軸方向に重なる回転位置の割合が変動するので、遊技球が流下する振分通路を振り分ける割合を容易に変更することができる。
また、前記振分回転体の一方向への回転のみを許容しかつ流下させる遊技球毎に回転量を所定量に規制する回転規制手段を備えていることが好ましい。
これにより、遊技盤を流下する遊技球が振分回転体の球当接部に当接したとしても、当該遊技球1個分の所定回転量で回転規制することで、遊技球ごとに排出動作を制御することができる。
前記回転規制手段は、前記振分回転体の球当接部と同数で同位相に配置された複数の係合部を備え前記振分回転体と同期して回転する回転規制体と、前記各係合部のうちいずれかの係合部に常時付勢されて係合する爪部材と、を備えていることが好ましい。
この構成によれば、振分回転体の球当接部と回転規制体の係合部とは同位相に設けられ爪部材は係合部が1ピッチ回転するごとに回転規制することが可能となる。これにより、遊技球が球当接部に当接する度に振分回転体と回転規制体を1ピッチ分だけ同期をとって回転させて停止させることができる。よって、振分回転体に受け入れた遊技球毎に振分動作を制御することができる。
前記振分回転体は、いずれかの一対の前記球当接部どうしの間に形成され前記従動回転体側への遊技球の流出を許容する球流出部と、複数の前記球当接部に交差して設けられ遊技球が前記従動回転体の前記球流入部への流出を阻止する流出阻止壁とを有し、前記球流出部と前記球流入部とが合致したときのみ前記振分回転体から前記従動回転体への遊技球の流出が許容されるようにしてもよい。
これにより、振分回転体は、遊技球を球当接部と流出阻止壁に囲まれた部位に保持して回転し、軸方向への流出を流出阻止壁によって阻止されたまま回転して遊技球を流下させる場合と、球流出部と球流入部とが軸方向に重なる回転位置で振分回転体から従動回転体へ遊技球を流出させて流下させる場合とで、任意の割合で振分通路を振り分けて流下させることができる。
前記振分回転体と前記従動回転体は、同一軸線上に設けられていてもよい。
この場合には、遊技盤に配置される遊技球振分装置の奥行きが少なく、コンパクトに配置できるので設計の自由度が広がる。
前記ケース体の前記球受入口から受け入れた遊技球を前記振分回転体へ誘導する球誘導路は、前記振分回転体の回転軸方向に誘導するようにしてもよい。
これにより、振分回転体と従動回転体は軸方向に配置されるので、遊技盤に配置される遊技球振分装置を球誘導路も含めて最短距離で、コンパクトに配置することができる。
前記振分回転体の球当接部は、前記従動回転体に向かって遊技球を誘導する傾斜部を備えていると、振分回転体の球当接部に受け入れた遊技球を従動回転体に向かって確実に誘導することができる。
遊技機においては、上述したいずれかの遊技球振分装置が遊技盤に組み付けられていると、遊技球振分装置で振分通路を振り分けて遊技球を流下させることで、例えば遊技球振分装置の振分通路やその下流側に検知センサを設けることによって遊技球を検知し、当たり抽選を実行したり、賞球として入賞回数をカウントしたりすることによっても、遊技性に変化を持たせることができる。また、例えば、遊技球振分装置より遊技球の流下方向に可変入賞装置が組み付けられている場合には、遊技球を可変入賞装置へ誘導する場合とそれ以外の場合とで遊技球を振り分けて流下させることで、入賞の回数や大当たりのバリエーションなどが異なるため、遊技性に変化を持たせることができる。
上述した遊技球振分装置を用いれば、モータ等の駆動源を使用することなく、コンパクトに配置できしかも装置を大型化することなく遊技球を振り分ける割合を任意に変更可能となる。
また、遊技機においては、上記遊技球振分装置を用いることで嵩張る(盤面領域を占有する)ことなく遊技性に変化を持たせて、遊技者の興趣を深めることができる。
パチンコ機の正面図である。 図1のパチンコ機の背面図である。 遊技球振分装置の正面図、背面図、左右側面図、平面図及び底面図、左右斜め前方斜視図、右後方斜視図である。 従動回転体側の球排出口へ誘導する状態の振分回転体、従動回転体及び歯車機構の正面図、左右側面図、平面図及び底面図、背面図、右斜め前方斜視図、右斜め後方斜視図である。 振分回転体側の球排出口へ誘導する状態の振分回転体、従動回転体及び歯車機構の正面図、左右側面図、平面図及び底面図、背面図、右斜め前方斜視図、右斜め後方斜視図である。 遊技球振分装置の動作を説明する正面図、背面図、矢印E−E断面図、矢印F−F断面図、矢印G−G断面図である。 振分回転体及び従動回転体の回転動作を示す状態説明図である。 回転規制部の動作を示す状態説明図である。 遊技球振分装置の前方分解斜視図である。 遊技球振分装置の後方分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図2を参照して本実施形態に係る遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明すると、図1においてパチンコ機1の外形をなす矩形状の外枠2の側部に対して内枠ヒンジ4a,4bにより内枠3(図2参照)が開閉可能に取り付けられ、該内枠3の側部に対して前枠ヒンジ5a,5bにより前面枠5が開閉可能に取り付けられている。
前面枠5の中央部には遊技者が遊技盤6を視認できる窓部(ガラス枠)7が設けられている。該窓部7の上方には装飾ランプ8などが設けられている。また、窓部7の下方には、貸球や賞球を貯留し図示しない球発射装置へ球を誘導する球受け皿9が設けられている。球受け皿9の右側には、図示しない球発射装置を作動及び遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル10が設けられている。
遊技盤6の盤面上に形成される遊技領域内には、中央部に図柄表示装置(液晶表示装置)11を備えたセンター役物11aが設けられ、その周囲には釘11b、スルーチャッカー12、遊技球振分装置13、特定入賞口28、始動入賞口14、可変入賞装置(アタッカー)15、遊技盤レール16、サイドランプ17などの盤面部品やアウト球(始動入賞口14,アタッカー15に入賞しなかった遊技球)を回収するアウト口18などが設けられている。なお、遊技球振分装置13及び可変入賞装置(アタッカー)15は、センター役物11aの右側に配置され、大当たりの発生時に遊技領域の右側を狙って遊技球を発射(所謂右打ち)した際に、遊技球の経路が特定し易くなっている。また、前面枠5にはシリンダ錠5cが設けられている。図示しないキーを鍵穴に挿入して回転操作することでシリンダ錠5cの開錠施錠が行われる。シリンダ錠5cはキーを差し込んで一方向へ回転させると外枠2と内枠3の施錠が開錠され、他方向へ回転させると前面枠5と内枠3の施錠が開錠するようになっている。
図2において、内枠3の背面側上辺部には貯留タンク19が設けられ、貯留タンク19にはパチンコ機1が配置されたホールの遊技機島から遊技球が供給される。貯留タンク19は、球供給方向下流側(図2の右端側)に設けられるタンクレール20に向けて底部が下方に傾斜するように形成されている。また、タンクレール20は上下方向に流下する球通路21を通じて球払出装置22と接続されている。球払出装置22は球払出樋23を通じて遊技球を貸球、賞球として球受け皿9(図1参照)へ払い出される。
また、遊技盤6の背面側は盤裏カバー24に覆われている。この盤裏カバー24には、図柄表示装置11とこれを制御する画像処理基板等(図示せず)が覆われている。また、パチンコ機1の遊技動作を統括制御する主制御基板25は、基板収納ケースに収納されて封止されている。また、主制御基板25のほかに、球払出装置22の球払出し動作を制御する払出制御基板26、球発射装置(図示せず)の動作を制御する発射制御基板27などが基板収納ケースに収納されて設けられている。
次に、遊技盤6に設けられる遊技球振分装置13の構成について、図3乃至図8を参照して説明する。図3(A)〜(I)は、遊技球振分装置13の正面図、背面図、左右側面図、平面図及び底面図、左右斜め前方斜視図、右後方斜視図である。図4(A)〜(H)は、第2球排出口へ誘導する状態の振分回転体、従動回転体及び歯車機構の正面図、左右側面図、平面図及び底面図、背面図、右斜め前方斜視図、右斜め後方斜視図である。
図3(A)〜(I)に示すように、遊技球振分装置13は、第1ケース29A、第2ケース29B及び第3ケース29Cを一体に組み合わせたケース体29を備えている(図9,図10参照)。このケース体29は、遊技盤6(図1参照)の遊技領域を流下する遊技球を球受入口29aから受け入れ、当該球受入口29aから受け入れた遊技球は、球誘導路29bを経て複数の振分通路P,Qに振り分けられて球排出口29c1,29c2から選択的に排出される。本実施例では、球受入口29aから受け入れた遊技球を球誘導路29bによって振分回転体30(図4(A)参照)の回転軸30a方向に誘導する。
図6(A)〜(E)は、遊技球振分装置13の動作を説明する正面図、背面図、矢印E−E断面図、矢印F−F断面図、矢印G−G断面図である。図6(C)の矢印E−E断面図に示すように、第1ケース体29A及び第2ケース体29B内には、振分回転体30が球受入口29aと球排出口29c1,29c2との間に配置されている。第1ケース体29Aに設けられた振分回転体30は、遊技球が流下する振分通路Pの上流側に配置されている。また、第2ケース体29Bに設けられた従動回転体31は、遊技球が流下する振分通路Qの上流側に配置されている。振分回転体30は、球誘導路29bに誘導された遊技球と当接して所定角度だけ回転して遊技球を振分通路P又は従動回転体31側へ流下させる。また、振分回転体30と同軸状に並設された従動回転体31は、振分回転体30の回転変位量に応じて後述する歯車機構32(図4(G)(H)参照)を介して所定量ずつ従動回転して振分回転体30側からの遊技球を振分通路Qへ流下させるようになっている。従動回転体31は、回転軸30aと同軸に組み付けられて、後述する二段歯車32bと噛み合って振分回転体30の回転に伴って回転軸30aを中心に従動回転するように組み付けられている(図4(G)(H)参照)。尚、振分回転体30と従動回転体31とは必ずしも同軸ではなく、平行軸上に配置されていてもよい。
また、第3ケース29C内(図3(G)(H)参照)には、振分回転体30の回転変位量と所定ピッチ異ならせて従動回転体31を従動回転させるための歯車機構32(回転伝達手段;図4(G)(H)参照)が設けられている。
振分回転体30の回転軸30aの両端はDカットされており、前端部に振分回転体30の軸受部30bが嵌め込まれ(図4(G)参照)、後端部に入力歯車32a(例えば歯数14)が一体的に回転するように組み付けられている(図4(H)参照)。円板状の回転板32cの一面側(前面側)には入力歯車32a(例えば歯数14)が形成され、反対面側(後面側)には後述するラチェット歯35aが一体に形成されている。入力歯車32aは、第3ケース29Cに組み付けられた回転軸33に回転可能に軸支された二段歯車32bのうち小径歯車32b1(例えば歯数16)と噛合している。二段歯車32bのうち大径歯車32b2(例えば歯数20)は従動回転体31と同軸に一体に設けられた出力歯車34(例えば歯数10)と噛合している(図4(B)(C)(D)(E)参照)。よって、上述した実施例では、歯車機構32における入力歯車32aと出力歯車34との歯車比[原歯車の歯数/従歯車の歯数;(14×20)/(16×10)]は7対4(1.75)となり、振分回転体30が4回転、従動回転体31が7回転するごとに同一周期に戻ることになる。尚、上記入力歯車32a、二段歯車32b及び出力歯車34の歯数は任意に設定することができる。例えば、入力歯車32aの歯数を12歯とし、入力歯車32aと噛合する二段歯車32bの一方の歯数を16歯とし、他方の歯数と出力歯車34の歯数を14歯とすることで、振分比率は1/20は変わることなく、歯車比が0.75となり、振分回転体30が4回転、従動回転体31が3回転するごとに同一周期に戻るようにすることもできる。このような歯車比の変更により、さらにコンパクト化も可能となる。
図4(A)に示すように、振分回転体30は、回転軸30aの軸端に形成されたDカット部に軸受部30bが嵌め込まれて一体に組み付けられている。軸受部30bの周囲には、球受入口29aから受け入れた遊技球と個別に当接して回転する複数(例えば5枚)の羽根30c(球当接部)が形成されている。羽根30cは、軸受部30bの周囲に、回転角で72°ずつ位相をずらせて等ピッチで放射状に形成されている。また、軸受部30bの後端に各羽根30cと交差するように軸受部30bを中心に円板状の流出阻止壁30dが一体に形成されている。この流出阻止壁30dは、羽根30cに当接した遊技球が軸方向に従動回転体31へ流出するのを阻止するために設けられる。また、流出阻止壁30dが設けられた軸受部30bの後端には、隣接するいずれかの一対の羽根30cの間が1カ所だけ切り欠かれて、羽根30cに当接した遊技球の従動回転体31側への流出を許容する球流出部30eが形成されている。尚、羽根30cの数は5枚に限らず増減させてもよい。また、球流出部30eは1カ所に限らず複数箇所に設けられていてもよい。尚、流出阻止壁30dの軸受部30bの周囲には小孔30f(貫通孔)が複数箇所に設けられている。これらの小孔30fは、流出阻止壁30dの一部が切り欠かれて球流出部30eが形成されたことにより振分回転体30が偏重心とならないように回転バランスを取るために形成されている。これにより、遊技球の自重が作用することによる振分回転体30の回転をスムーズにすることができるうえに、振分回転体30と後述する従動回転体31に形成された小孔どうしを位置合わせすることで位置決めがし易くなる。
図4(G)(H)に示すように、従動回転体31は、振分回転体30の羽根30cに当接した遊技球の受入れを阻止する流入阻止壁31aと遊技球の受入れを許容する球流入部31bを備えている。球流入部31bは流入阻止壁31aの一部を切り欠くように設けられ、その切欠き端部には、遊技球を受け入れて球排出口29c2(図3(D)参照)へ誘導するための軸方向に起立した一対の羽根31cが形成されている。従動回転体31は、振分回転体30の流出阻止壁30dに流入阻止壁31aを軸方向に重ね合せるように組み付けられている。よって、振分回転体30の球流出部30eと従動回転体31の球流入部31bとが軸方向に重なる回転位置のみで、振分回転体30の羽根30cに当接した遊技球の振分回転体30から従動回転体31への流出を許容するようになっている。なお、従動回転体31に流入阻止壁31aを設けることで、振分回転体30の流出阻止壁30dを省略することが可能である。また、流入阻止壁31aの軸孔31d(図9参照)の周囲には小孔31e(貫通孔)が複数箇所に設けられている。これらの小孔31eは、流入阻止壁31aの一部が切り欠かれて球流入部31bが形成されたことにより、従動回転体31が偏重心とならないように回転バランスを取るために形成されている。これにより、遊技球の自重が作用することによる従動回転体31の回転をスムーズにすることができる。また、振分回転体30の小孔30fと従動回転体31に形成された小孔31eどうしを位置合わせすることで位置決めがし易くなる。
また、図4(F)(H),図8,図10に示すように、入力歯車32aが一面側に設けられた回転板32cの反対面側には、振分回転体30の一方向への回転のみを許容し、かつ流下する遊技球毎の回転量を規制する回転規制部35(回転規制手段)が設けられている。以下、回転規制部35の構成の一例について説明する。回転板32cの他面側には、振分回転体30の羽根30cと同数(例えば5カ所)で同位相(72°間隔)に設けられたラチェット歯35a(係合部)が等間隔で形成されている。この複数のラチェット歯35aのいずれかと噛み合うラチェット爪35b(爪部材)がワッシャー35dを介してビス35cによって第2ケース29Bのボス29mに組み付けられている。ラチェット爪35bは、ねじりコイルばね36の一端36a(図4(G)参照)が第2ケース29Bに係止し、他端36b(図4(G)参照)がラチェット爪35bの係止部35b1(図4(G),図9参照)に係止することによって、ラチェット爪35bがいずれかのラチェット歯35aと常時噛み合うように付勢されている。尚、このねじりコイルばね36の付勢力は、振分回転体30を羽根30cに当接した遊技球の自重により回転させる回転力より弱いものとする。即ち、振分回転体30の羽根30cに遊技球が当接する度に、図8(B)に示すようにラチェット爪35bがコイルばね36の付勢力に抗してラチェット歯35aの外周に接触しながら揺動し、回転板32cが所定の角度(本実施例では72°)だけ回転して、ラチェット爪35bが図8(A)に示すようにコイルばね36の付勢力により復動して、ラチェット歯35aに係止して停止するようになっている。
ここで、遊技球振分装置13の組み付け構成例について図9及び図10の分解斜視図を参照して説明する。尚、以下の説明では、一方面側と他方面側とは、説明対象物の反対面を指し示すものとする。図10に示すように、第1ケース29Aの軸孔29dに回転軸30aの一端側に組み付けられた軸受30bを嵌め合わせて振分回転体30を第1ケース容器29eに収納する。また、回転軸30aには従動回転体31の軸孔31dを挿通させて、振分回転体30の流出阻止壁30dに従動回転体31の流入阻止壁31aを軸方向に重ね合せるように組み付けられる(図6(C),図9参照)。そして、第2ケース29Bを従動回転体31が第2ケース29Bの一方面側(図9の左側面側)に形成された第2ケース容器29f(図9参照)内に収容されるように第1ケース29Aに重ね合わせる。
このとき、第1ケース29Aと第2ケース29Bとは、対向面に設けられたボス29r1とボス孔29r2、ボス29s1とボス孔29s2を互いに凹凸嵌合させ、ビス孔29t1とビス孔29t2を位置合わせして第2ケース29Bの他方面側(図9の右側面側)よりビス29u(図6(B)(E)参照)をねじ嵌合することで組み付けられる。
次に図10において、第2ケース29Bの他方面側(図10の右側面側)に突設されたボス29mの外周には、ねじりコイルばね36及びラチェット爪35bが遊嵌され、ねじりコイルばね36の一端36aを第2ケース29B側に係止し、他端36bをラチェット爪35bの係止部35b1(図9参照)に係止するように組み付けられる。そして、ボス29mのボス孔に、ワッシャー35dを介してビス35cを螺締めすることにより、第2ケース29Bにラチェット爪35bが揺動可能に組み付けられる。
次に、第3ケース29Cの軸孔29kに回転軸33を挿通させて二段歯車32bを第3ケース29Cに組み付け、軸孔29kより突出した回転軸33の軸端に、ブッシュ37を介してeリング等の抜け止め部材を嵌着して、二段歯車32bが回転自在に装着される。そして、振分回転体30の回転軸30aの他端側に形成されたDカット部に、回転板32c(入力歯車32a,ラチェット歯35a)が振分回転体30と一体に回転するよう組み付けられる。そして、第3ケース29Cを、二段歯車32b及び回転規制部35が、第3ケース体29Cの一方面側(図9の左側面側)に設けられた第3ケース容器29g,29hに収容されるように、第2ケース29Bの他方面側(図10の右側面側)に重ね合わせる。このとき、図10に示す第2ケース29Bの他方面側(図10の右側面側)に設けられたボス29n1,29p1を第3ケース29Cのボス孔29n2,29p2(図9参照)に嵌合させ、第2ケース29Bの他方面側(図10の右側面側)に設けられたビス孔29q1,29o1に第3ケース29Cのビス孔29q2,29o2(図9参照)を重ね合わせて、第3ケース29Cの他方面側(図10の右側面側)よりビス29v,29w(図6(B)参照)をねじ嵌合させて一体に組み付けられる。そして、回転軸30aの他端が第2ケース29Bを通過して第3ケース29Cの軸孔29iでブッシュ37を介して軸支される。このとき、従動回転体31に形成された出力歯車34と大径歯車32b2とが噛み合い、小径歯車32b1と入力歯車32aとが噛み合うように組み付けられる。
また、図8(A)に示すように、ラチェット爪35bは、常時ねじりコイルばね36により入力歯車32aの他方面側(図10の右側面側)に形成されたラチェット歯35aのいずれかと噛み合うように付勢して組み付けられる。そして、最後に、第3ケース29Cの軸孔29iより突出した回転軸30aの軸端に、eリング等の抜け止め部材37を嵌着して遊技球振分装置13が組み立てられる。尚、図10に示すようにビス35c及びワッシャー35dは、第3ケース29Cに設けられた収納孔29j内に収納されて組み付けられる(図3(B)参照)。
次に遊技球振分装置13の動作例について、図4乃至図8を参照して説明する。
遊技者により発射ハンドル10(図1参照)を操作して遊技が開始され、遊技球が遊技盤6の遊技領域に打ち出される。例えば、図1に示す始動入賞口14に入賞して抽選の結果、大当たりが発生すると、遊技者は、可変入賞装置(アタッカー)15に遊技球を入賞させるように発射ハンドル10を操作して右打ちする。
図6(A)(C)において、遊技球はセンター役物11aに沿ってケース体29の上方から流下して、球受入口29aより第1ケース体29A内に進入し、球誘導路29bに案内されて振分回転体30へ導かれる。遊技開始当初は、振分回転体30の球流出部30eと従動回転体31の球流入部31bとが軸方向に重なる回転位置にあるものとする(図6(D)(E)、図7(A)図8(A)参照)。また、歯車機構32の状態図は、図4(A)〜(H)に示す状態にあるものとする。
よって、振分回転体30の羽根30cに受けられた遊技球Bは、図7(A)に示すように振分回転体30の球流出部30eから軸方向に流出し、従動回転体31の球流入部31bに受け入れられ第2ケース体29B内へ進入する。このとき遊技球が羽根30cから羽根31bに受けられ、その遊技球の自重により振分回転体30及び従動回転体31が図8(A)に示す歯車機構32を介して連係して回転し、振分回転体30が羽根30cの1ピッチ(72°)分回転すると共に、従動回転体31の羽根31bが1ピッチ(126°)回転する。このとき、図8(A)(B)に示すように、ねじりコイルばね36により付勢されたラチェット爪35bは、羽根30cと同ピッチで設けられたラチェット歯35aが1ピッチ分だけ回転して噛み合うため振分回転体30及び従動回転体31は各々1ピッチ回転した位置で確実に停止する。これにより、歯車機構32の状態図は、図4(A)〜(H)から図5(A)〜(H)に示す状態に変化し、振分回転体30の一対の羽根30c間に形成された球流出部30eが、1ピッチ(72°)分回転した状態となり、振分回転体30は流出阻止壁30dによって従動回転体31側への流出が塞がれた回転位置となる(図7(B)参照)。
このとき遊技球は、従動回転体31に形成された羽根31c(図8(A)参照)に載ったまま振分通路Qを流下して球排出口29c2より排出される(図6(C)参照)。図1において、球排出口29c2より排出された遊技球は、下方の特定入賞口28に誘導される。このとき、例えば抽選により大当たりの回数が増えたり、特別な賞球が払い出されたりして、遊技性に変化を持たせることができる。
振分回転体30及び従動回転体31の回転後の状態を図7(B)に示す。振分回転体30の回転ピッチ(1ピッチ回転量72°)と従動回転体31の回転ピッチ(1ピッチ回転量126°)とが異なるため、振分回転体30の球流出部30eと従動回転体31の球流入部31bとがシフトして、球流出部30eが流入阻止壁31aによって塞がれた状態にある。
図5(A)(C)において、次の遊技球がケース体29の上方から流下して、球受入口29aより第1ケース体29A内に進入し、球誘導路29bに案内されて振分回転体30へ導かれると、図7(B)に示すように、羽根30c間と流出阻止壁30dに囲まれて受け止められる。このため、振分回転体30は遊技球の自重により羽根30cの1ピッチ分だけ(72°)回転し、歯車機構32を介して連係する従動回転体31も1ピッチ(126°)回転する。このとき、図8(A)(B)に示すように、ねじりコイルばね36により付勢されたラチェット爪35bは、羽根30cと同ピッチかつ同位相で設けられたラチェット歯35aが1ピッチ分だけ回転して噛み合うため振分回転体30及び従動回転体31は各々1ピッチずつ回転して停止する。
このとき、遊技球は、振分回転体30に形成された一対の羽根30cと流出阻止壁30dに囲まれたまま振分通路Pを流下して球排出口29c1より排出される(図6(C)参照)。図1において、球排出口29c1より排出された遊技球は、下方の可変入賞装置(アタッカー)15に誘導され、所定数入賞する度に開閉して、入賞した回数分の賞球が球払出し装置22(図2参照)より球受け皿9へ払い出される。
図6(A)(C)において、3個目以降19個目までの遊技球がケース体29の上方から流下して、球受入口29aより第1ケース体29A内に進入すると、上述したように振分回転体30によって羽根30c間と流出阻止壁30dに囲まれて遊技球が受け止められ、振分回転体30が羽根30cの1ピッチ分(72°)回転し、従動回転体31が1ピッチ分(126°)従動回転して停止する動作を繰り返す。この間、遊技球振分装置13に進入した遊技球(2個目から19個目)は球排出口29c1より排出され、下方の可変入賞装置(アタッカー)15に誘導される。その間に、振分回転体30は、遊技球Bが5個流入する毎に一周して振分回転体30の球流出部30eが図7(A)に示す位置になるが、振分回転体30と従動回転体31とのピッチのズレにより、従動回転体31の球流入部31bは図7(A)に示す位置からズレて位置し、振分回転体30の球流出部30eに対応して流入阻止壁31aが位置することによって従動回転体31側への流入が塞がれる状態となり、遊技球Bはそのまま振分通路Pを流下して球排出口29c1より排出される。また、振分回転体30が一周する間に従動回転体31の球流入部31bが図7(A)に示す受入位置にきたとしても、振分回転体30の流出阻止壁30dが位置することによって従動回転体31側への流入が塞がれる状態となり、遊技球Bはそのまま振分通路Pを流下して球排出口29c1より排出される。つまり、二週目、三週目も同様に振分回転体30の球流出部30eに対して流入阻止壁31aが存在するか、球流入部31bに対して流出阻止壁30dが位置するため、従動回転体31側への流入が阻止される。
そして、20個目の遊技球が遊技球振分装置13に流下したとき、入力歯車32aと出力歯車34との歯車比が7対4であるため(振分回転体30が4回転し、従動回転体31が7回転する)、再度図6(A)〜(E)、図7(A)及び図8(A)に示す状態に戻る。即ち、振分回転体30の球流出部30eと従動回転体31の球流入部31bとが軸方向に重なる回転位置となる。よって、大当たりが発生して1個目の遊技球が遊技球振分装置13に入球すると特定入賞口28へ誘導され、残りの2個目から19個目までの遊技球が可変入賞装置(アタッカー)15に誘導される。言い換えれば、20球の入球に対して1球は必ず従動回転体31側の振分通路Qに導かれ、球排出口29c2から排出される構成となっている。
この遊技球振分装置13による遊技球の振分通路P,Qを振り分ける割合を変化させたい場合には、遊技球振分装置13の歯車機構32の歯車比を変更するだけで足りる。従って、遊技球振分装置13を大型化することなく、遊技球の流下する振分通路P,Qを振り分ける割合を変更することができる。
以上説明したように、振分回転30体が、球受入口29aから受け入れた遊技球と羽根30cが個別に当接し軸方向への流出を流出阻止壁30dまたは流入阻止壁31aによって阻止されたまま回転して遊技球を振分通路Pへ流下させる場合と、一対の羽根30c(球流出部30e)と球流入部31bとが軸方向に重なる回転位置で振分回転体30から並設された従動回転体31へ遊技球を流出させて振分通路Qへ流下させる場合とで、任意の割合で遊技球を振り分けて流下させることができる。
また、歯車機構32によって、振分回転体30の回転変位量と従動回転体31の従動回転量を所定ピッチ異ならせて回転させることにより、球流出部30eと球流入部31bとが軸方向で重なる回転位置の割合が変化するので、遊技球振分装置13を大型化することなく、遊技球の流下する振分通路P,Qを振り分ける割合を変更することができる。
また、入力歯車32aと出力歯車34の歯車比を変えるだけで、振分回転体30の球流出部30eと従動回転体31の球流入部31bとが軸方向に重なる回転位置の割合が変動するので、振分の割合を容易に変更することができる。例えば振分回転体30が5回転、従動回転体31が4回転するように歯車比を変えることで、振分比率を1/25にすることができる。当然のことながら球当接部の数を変更することでも振分の割合を変更することができる。したがって、コンパクトな構成で任意の振分比率を実現することができる。
また、振分回転体30の一方向への回転のみを許容し、流下する遊技球毎の回転量を規制する回転規制部35を備えているので、遊技盤6を流下する遊技球が振分回転体30の羽根30cに当接したとしても、当該遊技球1個分の回転量で回転規制することで、遊技球の振分動作を制御することができる。また、振分回転体30の羽根30cと回転規制部35のラチェット歯35aの回転規制量のピッチが合致するので、付勢されたラチェット爪35bは1ピッチ回転するごとに振分回転体30と同期をとって回転させることができる。
また、振分回転体30は、遊技球を一対の羽根30cと流出阻止壁30dに囲まれた部位に保持して回転し、球流出部30eが従動回転体31の球流入部31bと合致したときだけ振分回転体30から従動回転体31へ遊技球を流出させるので、モータ等の駆動源を用いることなく機械的に遊技球を振り分けて排出することができる。
また振分回転体30と従動回転体31が同一軸線上に設けられていると、遊技盤6に配置される遊技球振分装置13の奥行きや上下の嵩張りが少なく、コンパクトに配置できるので設計の自由度が広がる。
また、ケース体29の球受入口29aから受け入れた遊技球を振分回転体30へ誘導する球誘導路29bは、振分回転体30の回転軸方向に誘導することにより、振分回転体30と従動回転体31が軸方向に配置されるので、確実に従動回転体31側へ誘導でき、遊技盤6に配置される遊技球振分装置13を球誘導路29bも含めて最短距離で、コンパクトに配置することができる。
尚、振分回転体30の羽根30cは、従動回転体31に向かって遊技球を誘導する傾斜部を備えていてもよい。これにより、振分回転体30の羽根30cに受け入れた遊技球を従動回転体31に向かって確実に誘導することができる。
パチンコ機1においては、上述した遊技球振分装置13が遊技盤6に組み付けられていることで、遊技球振分装置13より遊技球の流下方向に可変入賞装置15が組み付けられている場合には、遊技球を可変入賞装置15へ誘導する場合とそれ以外の場合とで遊技球を振り分けて流下させることで、入賞の回数や大当たりのバリエーションなどが異なるため、遊技性に変化を持たせることもでき、遊技者の興趣を深めることができる。
或いは、例えば遊技球振分装置13の振分通路P,Qやその下流側に検知センサを設けることによって振り分けられた遊技球を検知し、当たり抽選を実行したり、賞球として入賞回数をカウントしたりすることによっても、遊技性に変化を持たせることができる。
また、上述した実施形態では、振分回転体30は、軸受部30bを中心に球当接部として複数の羽根30cが放射状に形成された風車状に形成されていたが、これに限らず、球当接部を凹面として形成された所謂スプロケットタイプでもよい。
また、回転規制手段(回転規制部35)は、回転伝達手段(歯車機構32)に設けずに、振分回転体30の球当接部(羽根30c)を直接付勢部材の付勢によって所定位置で回転停止させるようにしてもよい。
また、振分回転体30と共に従動回転する従動回転体31の数は単数に限らず複数設けられていてもよく、これに伴って振分通路の数を3以上にさらに増やしてもよい。これにより、遊技球の振分率を変化させると共に遊技球の振分先を増やすことが可能になる。
また、いずれかの振分通路に振り分けられた遊技球をアウト球として回収するようにしても、アウト球となる経路に排出するようにしてもよい。
以上、遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、遊技球を使用する他の遊技機、例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などに適用してもよい。
1 パチンコ機 2 外枠 3 内枠 4a,4b 内枠ヒンジ 5 前面枠 5a,5b 前枠ヒンジ 5c シリンダ錠 6 遊技盤 7 窓部 8 装飾ランプ 9 球受け皿 10 発射ハンドル 11 図柄表示装置(液晶表示装置) 11a センター役物 11b 釘 12 スルーチャッカー 13 遊技球振分装置 14 始動入賞口 15 可変入賞装置(アタッカー) 16 遊技盤レール 17 サイドランプ 18 アウト口 19 貯留タンク 20 タンクレール 21 球通路 22 球払出装置 23 球払出樋 24 盤裏カバー 25 主制御基板 26 払出制御基板 27 発射制御基板 28 特定入賞口 29 ケース体 29A 第1ケース体 29B 第2ケース体 29C 第3ケース体 29a 球受入口 29b 球誘導路 29c1,29c2 球排出口 29d,29k,29i,31d 軸孔 29e 第1ケース容器 29f 第2ケース容器 29g,29h 第3ケース容器 29j 収納孔 29m,29n1,29r1,29s1,29p1 ボス 29n2,29r2,29s2,29p2 ボス孔 29q1,29q2,29o1,29o2,29t1,29t2 ビス孔 29u,29v,29w,35c ビス 30 振分回転体 30a,33 回転軸 30b 軸受部 30c,31c 羽根(球当接部) 30d 流出阻止壁 30e 球流出部 30f,31e 小孔 31 従動回転体 31a 流入阻止壁 31b 球流入部 32 歯車機構(回転伝達手段) 32a 入力歯車 32b 二段歯車 32b1 小径歯車 32b2 大径歯車 32c 回転板(回転規制体) 34 出力歯車 35 回転規制部(回転規制手段) 35a ラチェット歯(係合部) 35b ラチェット爪(爪部材) 35d ワッシャー 36 ねじりコイルばね 37 ブッシュ P,Q 振分通路 B 遊技球

Claims (9)

  1. 遊技盤の遊技領域を流下する遊技球を球受入口から受け入れ、当該球受入口から受け入れた遊技球を異なる振分通路に振り分けて流下させて球排出口から排出するケース体と、
    前記球受入口と前記球排出口との間に配置され、前記球受入口から受け入れた遊技球と当接して所定角度だけ回転することで遊技球の流下する前記振分通路を振り分ける振分回転体と、
    前記振分回転体と並設され当該振分回転体の回転変位量に応じて所定量従動回転する従動回転体と、
    前記振分回転体の回転変位量と所定ピッチ異ならせて従動回転体を従動回転させる回転伝達手段と、を具備し、
    前記振分回転体は、前記球受入口から受け入れた遊技球と個別に当接して回転する複数の球当接部を備え、前記従動回転体は、前記球当接部に当接した遊技球の受入れを阻止する流入阻止壁と遊技球の受入れを許容する球流入部を備え、遊技球と当接した前記球当接部と前記球流入部とが軸方向に重なる回転位置のみで前記振分回転体から前記従動回転体への遊技球の流出を許容することを特徴とする遊技球振分装置。
  2. 前記回転伝達手段は、前記振分回転体と同軸に設けられた入力歯車から歯車列を介して前記従動回転体と同軸に設けられた出力歯車に噛合する歯車機構を備えている請求項1記載の遊技球振分装置。
  3. 前記振分回転体の一方向への回転のみを許容しかつ流下させる遊技球毎に回転量を所定量に規制する回転規制手段を備えている請求項1記載の遊技球振分装置。
  4. 前記回転規制手段は、前記振分回転体の球当接部と同数で同位相に配置された複数の係合部を備え前記振分回転体と同期して回転する回転規制体と、前記各係合部のうちいずれかの係合部に常時付勢されて係合する爪部材と、を備えている請求項3記載の遊技球振分装置。
  5. 前記振分回転体は、いずれかの一対の前記球当接部どうしの間に形成され前記従動回転体側への遊技球の流出を許容する球流出部と、複数の前記球当接部に交差して設けられ遊技球が前記従動回転体の前記球流入部への流出を阻止する流出阻止壁とを有し、前記球流出部と前記球流入部とが合致したときのみ前記振分回転体から前記従動回転体への遊技球の流出が許容される請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の遊技球振分装置。
  6. 前記振分回転体と前記従動回転体は、同一軸線上に設けられる請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の遊技球振分装置。
  7. 前記ケース体の前記球受入口から受け入れた遊技球を前記振分回転体へ誘導する球誘導路は、前記振分回転体の回転軸方向に誘導する請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の遊技球振分装置。
  8. 前記振分回転体の球当接部は、前記従動回転体に向かって遊技球を誘導する傾斜部を備えている請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の遊技球振分装置。
  9. 請求項1乃至請求項8記載のいずれかの遊技球振分装置が遊技盤に組み付けられている遊技機。
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