JP2016173890A - 非水二次電池用電極および非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池用電極および非水二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2016173890A
JP2016173890A JP2015052196A JP2015052196A JP2016173890A JP 2016173890 A JP2016173890 A JP 2016173890A JP 2015052196 A JP2015052196 A JP 2015052196A JP 2015052196 A JP2015052196 A JP 2015052196A JP 2016173890 A JP2016173890 A JP 2016173890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
secondary battery
electrode
binder
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015052196A
Other languages
English (en)
Inventor
研二 河野
Kenji Kono
研二 河野
丈主 加味根
Tomokazu Kamine
丈主 加味根
裕史 中嶋
Yasushi Nakajima
裕史 中嶋
岸見 光浩
Mitsuhiro Kishimi
光浩 岸見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2015052196A priority Critical patent/JP2016173890A/ja
Publication of JP2016173890A publication Critical patent/JP2016173890A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】 高温貯蔵特性に優れた非水二次電池と、前記非水二次電池を構成し得る電極とを提供する。【解決手段】 本発明の非水二次電池用電極は、活物質およびバインダを含有する電極合剤層の前記バインダとして、分子内にイミド骨格を有するバインダ(A)と、複数のペンダント基を含有する分子構造を有する重合体からなるバインダ(B)とを有しており、前記バインダ(B)が有する前記ペンダント基は、カルボキシル基、スルホン酸基またはそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種の官能基と、前記官能基に隣接するα位およびβ位のうちの少なくとも一方に、フッ素が結合した炭素とを含有する構造を有していることを特徴とするものである。本発明の非水二次電池は、正極または負極に本発明の非水二次電池用電極を有することを特徴とするものである。【選択図】 なし

Description

本発明は、高温貯蔵特性に優れた非水二次電池と、前記非水二次電池を構成し得る電極とに関するものである。
リチウムイオン二次電池に代表される非水二次電池は、エネルギー密度が高いという特徴から、携帯電話やノート型パーソナルコンピューターなどの携帯機器の電源用途をはじめとして、種々の用途に適用されている。そして、こうした用途の広がりを受けて、非水二次電池には、各種の特性の改善が求められている。
こうした非水二次電池の特性改善を図るべく、例えば、正極に使用する材料の検討が行われている。例えば特許文献1には、層状の結晶構造を有する特定組成の正極活物質の粒子表面や粒子間に、特定構造のペンダント基を複数有する重合体を配することで、放電容量を高めるために従来よりも高い終止電圧で充電して使用しても、良好な充放電サイクル特性を発揮できるようにした非水二次電池が提案されている。
特開2014−235996号公報
ところで、非水二次電池には、従来よりも高い温度環境下に置かれる可能性のある用途への適用も検討されており、それを受けて、こうした温度に曝されても良好な放電特性を発揮できるように改善することも求められている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温貯蔵特性に優れた非水二次電池と、前記非水二次電池を構成し得る電極とを提供することにある。
前記目的を達成し得た本発明の非水二次電池用電極は、非水二次電池の正極または負極に使用されるものであって、活物質およびバインダを有する電極合剤層を有しており、前記バインダとして、分子内にイミド骨格を有するバインダ(A)と、複数のペンダント基を含有する分子構造を有する重合体からなるバインダ(B)とを有しており、前記バインダ(B)が有する前記ペンダント基は、カルボキシル基、スルホン酸基またはそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種の官能基と、前記官能基に隣接するα位およびβ位のうちの少なくとも一方に、フッ素が結合した炭素とを含有する構造を有していることを特徴とするものである。
また、本発明の非水二次電池は、正極、負極、セパレータ、およびリチウム塩と有機溶媒とを含有する非水電解液を有しており、前記正極および前記負極のうちの少なくとも一方が、本発明の非水二次電池用電極であることを特徴とするものである。
本発明によれば、高温貯蔵特性に優れた非水二次電池と、前記非水二次電池を構成し得る電極とを提供することができる。
本発明の非水二次電池に好適な負極活物質(1)の製造に用いるRFマグネトロンスパッタリング装置の概略図である。 本発明の非水二次電池の一例を模式的に表す平面図である。 図2の非水二次電池のI−I線断面図である。
本発明の非水二次電池用電極(以下、単に「電極」という場合がある)は、活物質およびバインダなどを含有する電極合剤層を有しており、例えば、前記電極合剤層が、集電体の片面または両面に形成された構造を有している。
そして、電極合剤層は、バインダとして、分子内にイミド骨格を有するバインダ(A)と、複数のペンダント基を含有する分子構造を有する重合体からなるバインダ(B)とを有している。
非水二次電池の電極に係る電極合剤層のバインダには、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)のようなフッ素樹脂や、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)などが使用されることが多い。ところが、このような従来から多く使用されているバインダは、一般に、高温になると接着性が低下する傾向にある。
一方、ポリイミドやポリアミドイミドといった分子内にイミド骨格を有する樹脂は、例えば80℃程度といった高温環境下においても、接着性が大幅に低下することはない。そのため、高温環境下に置かれることが想定されているような非水二次電池では、電極合剤層のバインダにこのような樹脂が適用されることもある。
しかしながら、従来では想定されていなかったような高温(例えば、120℃以上)に曝された場合、前記のような分子内にイミド骨格を有する樹脂を電極合剤層のバインダに使用しても、維持できる放電特性のレベルに限界がある。
そこで、本発明の電極では、電極合剤層のバインダに、分子内にイミド骨格を有するバインダ(A)と共に、複数のペンダント基を含有する分子構造を有する重合体からなり、前記ペンダント基が、カルボキシル基、スルホン酸基またはそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種の官能基と、前記官能基に隣接するα位およびβ位のうちの少なくとも一方に、フッ素が結合した炭素とを含有する構造を有しているバインダ(B)を使用することにした。バインダ(A)とバインダ(B)とを併用することで、バインダ(A)のみを使用した場合に比べて、高温環境下での非水二次電池の放電特性を高く維持することができる。これにより、本発明の電極を用いた非水二次電池(本発明の非水二次電池)は、優れた高温貯蔵特性を有するものとなる。
バインダ(A)の具体例としては、ポリイミド、ポリアミドイミドなどが挙げられる。
バインダ(B)である重合体は、複数のペンダント基が主鎖に結合した分子構造を有しており、前記ペンダント基は、カルボキシル基、スルホン酸基およびそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種の官能基と、前記官能基と主鎖との間に介在する基とで構成されていることが好ましい。
前記ペンダント基に係るカルボキシル基およびスルホン酸基の塩としては、例えば、金属塩、アンモニウム塩などが挙げられる。金属塩の場合、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩(1価の金属塩)でもよく、2価以上の価数の金属塩であってもよい。2価の金属塩としては、マグネシウム塩、カルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩などのアルカリ土類金属塩が例示される。なお、前記ペンダント基に係るカルボキシル基およびスルホン酸基の塩が2価以上の金属塩の場合には、前記重合体の分子内で複数のペンダント基を含む環構造が形成されたり、前記重合体の分子間で複数のペンダント基による架橋構造が形成されたりする。
前記ペンダント基に係る前記官能基と主鎖との間に介在する基は、炭化水素基(炭化水素鎖)で構成されているか、パーフルオロカーボン基(炭化水素基における水素の全てがフッ素で置換された基)で構成されているか、炭化水素基(炭化水素鎖)と、エステル基(エステル結合)、アミド基(アミド結合)およびカーボネート基(カーボネート結合)のうちのいずれかの基との組み合わせで構成されているか、またはパーフルオロカーボン基と、エステル基、アミド基およびカーボネート基のうちのいずれかの基との組み合わせで構成されていることが好ましい。これらの基は、エーテル基(エーテル結合)などと比べて酸化分解し難いことから、前記重合体の耐酸化性が良好となる。
前記ペンダント基に係る前記官能基と主鎖との間に介在する基が、炭化水素基と、エステル基、アミド基およびカーボネート基のうちのいずれかの基との組み合わせである場合の、より具体的な構造としては、例えば、前記官能基が炭化水素基と結合しており、この炭化水素基が、エステル基、アミド基またはカーボネート基を介して主鎖と結合している構造が挙げられる。また、前記ペンダント基に係る前記官能基と主鎖との間に介在する基が、パーフルオロカーボン基と、エステル基、アミド基およびカーボネート基のうちのいずれかの基との組み合わせである場合の、より具体的な構造としては、例えば、前記官能基がパーフルオロカーボン基と結合しており、このパーフルオロカーボン基が、エステル基、アミド基またはカーボネート基を介して主鎖と結合している構造が挙げられる。
前記ペンダント基に係る前記官能基と主鎖との間に介在する炭化水素基としては、例えば、直鎖状または分岐状のアルキレン基(アルキレン鎖)が挙げられる。後述するように、前記の炭化水素基(例えば、直鎖状または分岐状のアルキレン基)は、前記官能基に対し、そのα位またはβ位の水素の少なくとも一部がフッ素で置換されている必要がある。炭化水素基における炭素数は、例えば、1〜20であることが好ましい。
すなわち、前記ペンダント基に係る前記官能基がカルボキシル基またはその塩である場合、カルボキシル基またはその塩の有するカルボニル炭素は、前記ペンダント基中の炭化水素基またはパーフルオロカーボン基の有する炭素と直接結合している。そして、前記カルボニル炭素と結合する基が、前記炭化水素基である場合、前記カルボニル炭素のα位にのみ炭素を有する構造であれば、α位の炭素に結合する水素のうち少なくとも1つはフッ素に置換されていることが必要であり、また、前記カルボニル炭素のα位とβ位のどちらにも炭素を有する構造であれば、α位とβ位の少なくとも一方の炭素に結合する水素のうち少なくとも1つはフッ素に置換されていることが必要である。
また、前記カルボニル炭素と結合する基が、パーフルオロカーボン基である場合には、前記の通り、カルボニル炭素が、前記パーフルオロカーボン基の有する炭素と直接結合しているため、カルボニル炭素のα位に位置する炭素には、2つのフッ素が結合していることになる。
前記ペンダント基において、カルボキシル基またはその塩のカルボニル炭素のα位またはβ位の炭素に、電子吸引性の強いフッ素が結合していることで、カルボキシル基またはその塩の有する酸素上の電子密度が低くなるため、水素(カルボキシル基の場合)や対イオン(カルボキシル基の塩の場合)が解離しやすくなる。よって、バインダ(B)として使用される重合体は、有機溶媒中においても、良好なイオン解離性を示すものとなる。
なお、前記ペンダント基に係る前記官能基がスルホン酸基またはその塩である場合、官能基におけるイオウ元素についても、前述したカルボニル炭素と同様に考えることができるので、詳細な説明は省略する。
前記官能基がカルボキシル基の塩(−COOM)である場合、および、スルホン酸基の塩(−SOM)である場合、Mは金属またはアンモニウムである。また、金属である場合のMとしては、前記の通り、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属(1価の金属);マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属(2価の金属)、またはそれ以上の価数の金属;が挙げられる。
また、前記官能基と結合する構造部分は、例えば、−(CF−で表される炭化水素基(パーフルオロカーボン基)であることが好ましい。前記炭化水素基において、nは1〜20の整数である。
前記ペンダント基が前記構造部分を含む場合、前記ペンダント基は、前記官能基と前記構造部分のみで構成された、−(CF−R(ただし、Rは、−COOM、または、−SOM)で表される構造であってもよく、−(CF−Rが、更にエステル基やアミド基やカーボネート基と結合した構造となっていてもよい。
また、1つのペンダント基が、前記構造部分を複数含有していてもよい。具体的には、例えば、前記ペンダント基が、前記構造部分とは別に炭化水素基(例えばアルキレン基)を有する分岐構造を有しており、この分岐した炭化水素基に、−(CF−Rが複数結合した構造となっていてもよい。
前記重合体は、前記ペンダント基を分子内に複数含有して構成されており、それぞれのペンダント基は、同一であってもよく、また異なるものであってもよい。
前記重合体の主鎖は、前記重合体の耐酸化性を高める観点から、炭化水素基のみで構成されているか、パーフルオロカーボン基のみで構成されているか、炭化水素基と、エステル基およびカーボネート基のうちの少なくとも一方とで構成されているか、またはパーフルオロカーボン基と、エステル基およびカーボネート基のうちの少なくとも一方とで構成されていることがより好ましい。主鎖を構成する炭化水素基としては、例えば、直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基(アルキレン基の有する水素の一部が、フッ素で置換されていてもよい)が好ましく、主鎖を構成するパーフルオロカーボン基としては、例えば、直鎖状もしくは分岐状のパーフルオロアルキレン基(アルキレン基の有する水素のうち、前記ペンダント基で置換されている部分を除く全部がフッ素で置換された基)が好ましく、前記重合体の合成の容易化の観点からは、フッ素で置換されていない炭化水素基(特に、直鎖状または分岐状のアルキレン基)であることが更に好ましい。
また、前記重合体には、種々の特性を付与するために、前記ペンダント基以外の基を含有させることもできる。例えば、溶媒への溶解性、他の重合体との相溶性、他の物質などへの吸着性、電解質(例えば非水二次電池に使用される電解質)中での耐分解性、ガス発生特性などを改善し得る基を含有させてもよい。
前記重合体の分子量は、非水電解液溶媒への溶解を防ぐために高いことが好ましく、具体的には、重合体の数平均分子量が、500以上であることが好ましく、1万以上であることがより好ましく、3万以上であることが更に好ましく、また、500万以下であることが好ましい。
本明細書でいう前記重合体の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定される数平均分子量(ポリスチレン換算値)である。
前記重合体に導入するペンダント基の量は、主鎖を構成する単量体(モノマー由来の構造単位)に対して5モル%以上であることが好ましく、また、10モル%以上であることがより好ましく、30モル%以上であることが更に好ましい。前記重合体におけるペンダント基の導入量の上限については特に制限はなく、用いる溶媒への溶解性、合成の容易さや立体障害などによる制約、コストなどに応じて選択すればよい。通常の単量体1個あたりにペンダント基1個が導入可能な場合には、主鎖を構成する単量体に対してペンダント基100モル%が上限であるが、単量体の分子構造によっては単量体1個あたりにペンダント基複数個が導入可能な場合があり、その場合は主鎖を構成する単量体に対するペンダント基導入量の上限値は100モル%以上となる。
本明細書でいう前記重合体へのペンダント基の導入量は、プロトンおよびフッ素19核磁気共鳴分光法(NMR)測定から得られる各元素の比率から求められる、主鎖を構成する単量体に対するペンダント基のモル比である。
前記重合体の製造方法については特に制限はなく、いずれの方法を採用してもよい。ペンダント基の官能基がカルボキシル基である場合の代表的な製造方法としては、ポリビニルアルコールの水酸基にフッ素化二カルボン酸無水物を反応させる方法;ポリ酢酸ビニルのアセチル基とフッ素化二カルボン酸とでエステル交換する方法;ポリエチレンイミンのアミノ基にフッ素化二カルボン酸無水物を反応させる方法;などが挙げられる。また、このような方法で主鎖に導入したペンダント基のカルボキシル基に、対イオンとなる金属やアンモニウムを含む水酸化物や炭酸塩などの弱酸の塩などを反応させることで、カルボキシル基の塩を含有するペンダント基を有する重合体を得ることができる。また、予めフッ素化カルボン酸やその塩を含有するペンダント基を有するモノマーを用意し、これを重合することで重合体を製造することもできる。
また、ペンダント基の官能基がスルホン酸基である場合の、重合体の代表的な製造方法としては、ポリビニルアルコールの水酸基にフッ素化二スルホン酸無水物を反応させる方法;ポリ酢酸ビニルのアセチル基とフッ素化二スルホン酸とでエステル交換する方法;ポリエチレンイミンのアミノ基にフッ素化二スルホン酸無水物を反応させる方法;などが挙げられる。また、このような方法で主鎖に導入したペンダント基のスルホン酸基に、対イオンとなる金属やアンモニウムを含む水酸化物や炭酸塩などの弱酸の塩などを反応させることで、スルホン酸基の塩を含有するペンダント基を有する重合体を得ることができる。また、予めフッ素化スルホン酸やその塩を含有するペンダント基を有するモノマーを用意し、これを重合することで重合体を製造することもできる。
本発明の電極に係る電極合剤層では、バインダ(A)とバインダ(B)との合計を100質量%としたとき、バインダ(B)の含有量が、1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましく、また、50質量%以下であることが好ましく、25質量%以下であることがより好ましい。言い換えれば、バインダ(A)とバインダ(B)との合計を100質量%としたとき、バインダ(A)の含有量が、50質量%以上であることが好ましく、75質量%以上であることがより好ましく、また、99質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることがより好ましい。バインダ(A)とバインダ(B)とが、このような比率で使用されている場合には、非水二次電池の高温貯蔵特性を高める効果がより良好となる。
電極合剤層のバインダには、バインダ(A)およびバインダ(B)と共に、これら以外のバインダも使用することができる。バインダ(A)およびバインダ(B)と共に使用し得る他のバインダとしては、PVDF、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂、SBR、CMC、ポリアミド、アクリル系樹脂、ポリ−N−ビニルアセトアミド、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。ただし、電極合剤層が含有するバインダ全量中の、バインダ(A)およびバインダ(B)以外のバインダの量は、50質量%以下であることが好ましい。
本発明の電極を非水二次電池の負極として使用する場合、電極合剤層に係る活物質には、公知の非水二次電池で使用されている負極活物質と同じもの、例えば、黒鉛〔鱗片状黒鉛などの天然黒鉛;熱分解炭素類、メソフェーズカーボンマイクロビーズ(MCMB)、炭素繊維などの易黒鉛化炭素を2800℃以上で黒鉛化処理した人造黒鉛;など〕、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の焼成体、MCMB、炭素繊維、活性炭などの炭素材料;リチウムと合金化可能な金属(Si、Snなど)や、これらの金属を含む材料(合金、酸化物など);などのうちの1種または2種以上を用いることができる。
これらの負極活物質の中でも、下記の負極活物質(1)および負極活物質(2)のうちの少なくとも1種を使用することが好ましい。
(1)リチウムと合金化可能な元素またはその化合物。
(2)002面の面間隔:d002が、0.340nmより大きい炭素材料。
非水二次電池においては、充放電に伴って正極から放出されたリチウムイオンは、非水電解液の有機溶媒と溶媒和した状態で負極表面に到達する。非水二次電池の負極活物質には、一般に黒鉛が汎用されているが、リチウムイオンと有機溶媒とが溶媒和した状態では、層状構造をしている黒鉛の層間距離よりもサイズが大きいため、この層間に取り込まれる際に黒鉛層間の剥離を生じさせて層状構造を破壊してしまい、これにより電池特性が損なわれてしまう。こうしたことから、黒鉛を負極活物質とする非水二次電池においては、負極(負極合剤層)の表面に非水電解液成分を由来とするSEI(Solid Electrolyte Interface)皮膜を形成して、リチウムイオンが有機溶媒と溶媒和した状態で黒鉛に取り込まれることを防止する必要がある。
ところが、非水二次電池内で負極表面に形成されるSEI皮膜は耐熱性が低く、非水二次電池を高温環境下で使用すると溶けてしまうため、溶媒和したリチウムイオンが黒鉛に取り込まれることによる電池特性の低下を防止できなくなる。
しかしながら、負極活物質(1)の場合は、黒鉛構造を有していないため前記問題を生じることがなく、また、負極活物質(2)の場合は、理由は定かではないが、黒鉛層間の剥離、層状構造の破壊を少なくすることができる。よって、本発明の電極に係る活物質に負極活物質(1)および負極活物質(2)の少なくとも一方を使用することで、この電極を負極に用いた非水二次電池の高温環境下での電池特性を、より高めることができる。
しかも、特に負極活物質(2)を使用した場合には、非水二次電池の低温環境下での電池特性も、より高めることができる。
負極活物質(1)は、Si、Sn、Al、Inなどリチウムと合金化可能な元素の単体および前記元素の化合物が該当し、前記化合物としては、前記元素とリチウムと合金化しない元素、例えばTi、Cr、Mn、Fe、Ni、Co、Cuなどの金属元素との合金、またはSiO、SnOなど前記元素の酸化物が例示される。
充放電サイクル特性の点からは、リチウムと合金化可能な元素とリチウムと合金化しない元素との合金が好ましく、Siと遷移金属元素との合金がより好ましく、SiとTiとを含む合金が最も好ましい。
また、結晶質ではなく、そのCuKα線によるX線回折測定において、回折角2θが20〜60°の範囲には、前記合金の成分に起因する半値幅が1.5°以下となる結晶性の回折ピークが検出されず、アモルファス状態となっている合金が好ましい。すなわち、結晶構造に起因する回折ピークを持たない合金では、前記リチウムと合金化可能な元素と前記リチウムと合金化しない元素とが均一に混合されていると考えられる。ここで、Siを例に挙げて説明すれば、通常、Siと他の金属元素(以下、「M’」ともいう。)との合金では、SiM’相とSi相とが認められ、それらの相に由来する結晶性の回折ピークが確認されるが、前記アモルファス状態の合金では、X線回折測定において前記回折ピークを確認できないほどに、微細に分散・混合していると考えられる。このため、充放電によるSiの膨張・収縮による内部応力を分散させて負極活物質の崩壊を抑制でき、非水二次電池の充放電サイクル特性を向上できると考えられる。また、リチウムと合金化しない元素とSiとの合金では、前記リチウムと合金化しない元素がSiに対して何らかの相互作用を及ぼしてSiを不活性化し、Siの膨張・収縮を緩和しているとも考えられる。
ただし、前記リチウムと合金化しない元素は、直接は充放電容量に関わらない材料であるため、前記合金中の含有量が多すぎると負極の容量低下につながり、少なすぎると負極の充放電サイクル特性が低下する。よって、前記合金中での、前記合金化元素の割合は、原子比で、20原子%以上であることが好ましく、25原子%以上であることがより好ましく、また、35原子%以下であることが好ましく、30原子%以下であることがより好ましい。
リチウムと合金化可能な元素とリチウムと合金化しない元素との合金は、前記X線回折測定により求められる結晶子サイズが、5nm未満であることが望ましい。結晶子サイズが微小であることにより、リチウムイオンの挿入時の構造変化の応力が小さくなり、微粉化を抑制することができるからである。
ここで、前記結晶子サイズ:D(nm)は、回折角2θが20〜60°の範囲に現れる回折ピークの半値幅から、以下のScherrerの式を用いて求めることができる。
D=0.9×λ/〔π/180×β×cos(π/180×θ)〕
ただし、前記式中、λ、βおよびθは、それぞれ、
λ=1.5405(nm):CuKα線の波長
β=回折ピークの半値幅(°)
θ=回折角(°)
である。なお、前記合金の成分に起因する回折ピークが全く検出されない場合は、結晶子サイズは、0nmとする。
前記合金に係る前記リチウムと合金化しない元素には、Ti、Zr、Mo、W、Co、V、Cr、Mn、Fe、Ni、CuおよびAgよりなる群から選択される少なくとも1種の遷移金属元素を好ましく用いることができる。これらの元素は、Siに対して何らかの相互作用を及ぼしてSiを不活性化し、Siの膨張・収縮を緩和できると考えられるからである。
リチウムと合金化可能な元素とリチウムと合金化しない元素との合金は、例えば、前記リチウムと合金化しない元素からなるターゲットの上にシリコンチップを配置して複合ターゲットを形成し、この複合ターゲットを用い、高周波(RF)マグネトロンスパッタリング法により、回転する基板上に前記リチウムと合金化しない元素とSiとの合金からなる薄膜を形成した後、前記薄膜を粉末状に粉砕することにより得ることができる。前記工程における基板の回転数は60rpm以上とすればよく、前記薄膜の成膜速度を0.1nm/秒以下とすることにより、前記リチウムと合金化しない元素とSiとが均一に混合されて、アモルファス状の負極活物質を得ることができると考えられる。
負極活物質(1)が、リチウムと合金化可能な元素とリチウムと合金化しない元素との合金である場合に、その製造に用いるRFマグネトロンスパッタリング装置を、Si合金を例にして、図面に基づいて説明する。図1は、負極活物質(1)の製造に用いるRFマグネトロンスパッタリング装置の概略図である。図1において、RFマグネトロンスパッタリング装置10は、チャンバー11と、基板ホルダー12と、回転機構13と、マグネット14と、高周波電源15と、アルゴンガス封入バルブ16とを備えている。基板ホルダー12の表面には基板17が配置され、マグネット14の上には、複合ターゲット18が配置されている。複合ターゲット18は、前記リチウムと合金化しない元素からなる金属ターゲット18aと、金属ターゲット18aの上に配置されたシリコンチップ18bとから構成されている。また、チャンバー11内にはアルゴンガスが封入されている。
この状態で、基板17と複合ターゲット18との間に高周波電源15から高周波電圧を印加すると、金属ターゲット18aとシリコンチップ18bとが同時にスパッタリングされて、前記リチウムと合金化しない元素とSiとからなる薄膜を基板17の表面に形成することができる。前記薄膜中の各成分の含有量は、複合ターゲット18の表面における金属ターゲット18aの面積とシリコンチップ18bの面積とを調整することによって制御できる。
また、負極活物質(1)は、前記リチウムと合金化しない元素の粒子と、Si粒子とを、遊星ボールミルを用いたメカニカルアロイ法によって粉砕・合金化することによって得ることもできる。この場合、例えば、回転数は200〜400rpm、回転時間は50時間以上とすることにより、元素が均一に混合され、結晶子サイズが5nm未満となる微粒子の負極活物質を得ることができる。
更に、負極活物質(1)は、アトマイズ法などの噴霧法を用いて製造することも可能である。
負極活物質(1)のサイズは、平均粒子径で、1nm以上5nm未満であることが好ましい。ここでいう負極活物質の平均粒子径は、例えばHORIBA社製ナノ粒子解析装置などの動的光散乱法による粒度分布計でD50として測定することができる。また、負極活物質の平均粒子径は、日本電子製電界放射型透過電子顕微鏡(FE−TEM)による電子線回折像から測定してもよい。
負極活物質(2)としては、ピッチを焼かして得られるコークスなどの易黒鉛化炭素材料(ソフトカーボン);フルフリルアルコール樹脂(PFA)やポリパラフェニレン(PPP)およびフェノール樹脂を低温焼成して得られる非晶質炭素などの難黒鉛化炭素材料(ハードカーボン);などの炭素材料が挙げられ、このような炭素材料のうち、X線回折測定により求められるd002が、0.340nm超、好ましくは0.370nm以上のものが使用される。なお、負極活物質(2)のd002は、0.400nm以下であることが好ましい。
負極活物質には、負極活物質(1)および負極活物質(2)のうちのいずれか一方のみを用いてもよく、両者を併用してもよいが、負極活物質(1)および負極活物質(2)のうちの少なくとも一方と、他の負極活物質とを用いてもよい。負極活物質(1)や負極活物質(2)と共に使用し得る他の負極活物質としては、先に例示した各種の負極活物質が挙げられる。
ただし、前記他の負極活物質を負極活物質(1)や負極活物質(2)と共に使用する場合には、負極活物質(1)や負極活物質(2)を使用することによる前記の効果を良好に確保する観点から、負極活物質の全量中における前記他の負極活物質の割合が、80質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましく、30質量%以下であることが特に好ましい。
また、本発明の電極を非水二次電池の正極として使用する場合、電極合剤層に係る活物質には、公知の非水二次電池で使用されている正極活物質と同じもの、例えば、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiCoNi1−y、LiMnNiCo1−y−z、LiMnなどのリチウム含有遷移金属酸化物などが例示される(なお、前記の各構造式中において、0≦x≦1.1、0<y<1、0<z<1である。)。
本発明の電極に係る電極合剤層には、導電助剤を含有させることもできる。導電助剤には、例えば、天然黒鉛(鱗片状黒鉛など)、人造黒鉛などの黒鉛(黒鉛質炭素材料);アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカ−ボンブラック;炭素繊維;などの炭素材料などを用いることができる。
本発明の電極は、例えば、活物質、バインダ〔バインダ(A)およびバインダ(B)〕および必要に応じて使用する導電助剤などを、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの有機溶媒や水に分散させたペースト状やスラリー状の電極合剤含有組成物を調製し(ただし、バインダは溶媒に溶解していてもよい)、これを集電体の片面または両面に塗布し、乾燥した後に、必要に応じてカレンダー処理などのプレス処理を施す工程を経て製造される。ただし、本発明の電極は、前記の製造方法で製造されたものに限定される訳ではなく、他の方法で製造したものであってもよい。
本発明の電極を非水二次電池の負極として使用する場合、集電体には、銅製、ニッケル製、ステンレス製やニッケルメッキ鋼の箔、パンチングメタル、網、エキスパンドメタルなどを用い得るが、通常、銅箔が用いられる。この集電体は、高エネルギー密度の電池を得るために電極全体の厚みを薄くする場合、厚みの上限は30μmであることが好ましく、機械的強度を確保するために下限は5μmであることが望ましい。
また、本発明の電極を非水二次電池の負極として使用する場合、電極合剤層(負極合剤層)においては、負極活物質の含有量(複数種の負極活物質を使用する場合は、それらの合計量。)が90〜98質量%であることが好ましく、バインダの含有量(使用するバインダの合計含有量)が2〜10質量%であることが好ましい。また、電極合剤層(負極合剤層)に導電助剤を含有させる場合には、電極合剤層における導電助剤の含有量は、2〜10質量%であることが好ましい。
更に、本発明の電極を非水二次電池の負極として使用する場合における電極合剤層(負極合剤層)の厚み(集電体の両面に負極合剤層が形成されている場合には、片面あたりの厚み。以下、同じ。)は、電極の容量を大きくする観点から、80nm以上であることが好ましく〔ただし、活物質が負極活物質(1)のみの場合〕、1μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが特に好ましい。また、電池の充放電時に、電極合剤層の表面近傍と集電体近傍とでリチウム吸蔵量に差が生じて、電極合剤層の表面近傍でのリチウム吸蔵量が過剰となって活物質の微粉化が進むことによって生じ得る充放電サイクル特性の低下を良好に抑制し得ることから、電極合剤層(負極合剤層)の厚みは、120μm以下であることが好ましく、90μm以下であることがより好ましく、活物質が負極活物質(1)のみの場合には、30μm以下であることが特に好ましい。
本発明の電極を非水二次電池の正極として使用する場合、集電体には、従来から知られている非水二次電池の正極に使用されているものと同様のもの(アルミニウム箔、ステンレス鋼箔など)が使用でき、例えば、厚みが5〜30μmのアルミニウム箔が好ましい。また、正極集電体には、表面にカーボンコート層を形成してもよい。
また、本発明の電極を非水二次電池の正極として使用する場合、電極合剤層(正極合剤層)の厚み(集電体の両面に電極合剤層が形成されている場合には、片面あたりの厚み。)は、30〜95μmであることが好ましい。また、電極合剤層(正極合剤層)においては、活物質の含有量は80〜98質量%であることが好ましく、バインダの含有量(使用するバインダの合計含有量)は1〜10質量%であることが好ましく、導電助剤の含有量は1〜10質量%であることが好ましい。
本発明の非水二次電池は、正極、負極、セパレータおよびリチウム塩と有機溶媒とを含有する非水電解液を有しており、正極および負極のうちの少なくとも一方が本発明の非水二次電池用電極である。
本発明の非水二次電池においては、正極および負極のうちのいずれか一方のみが本発明の電極であってもよく、正極および負極の両方が本発明の電極であってもよい。
本発明の非水二次電池において、正極のみが本発明の電極の場合、負極には、例えば、負極合剤層(電極合剤層)のバインダとして、バインダ(A)およびバインダ(B)のうちの少なくとも一方を含有しない以外は、本発明の電極(非水二次電池の負極として使用される場合の電極)と同じ構成のものを使用することができる。この場合、負極合剤層のバインダには、バインダ(A)や、バインダ(A)およびバインダ(B)と共に使用し得るものとして先に例示した各種バインダを用いることができる。
本発明の非水二次電池において、負極のみが本発明の電極の場合、正極には、例えば、正極合剤層(電極合剤層)のバインダとして、バインダ(A)およびバインダ(B)のうちの少なくとも一方を含有しない以外は、本発明の電極(非水二次電池の正極として使用される場合の電極)と同じ構成のものを使用することができる。この場合、正極合剤層のバインダには、バインダ(A)や、バインダ(A)およびバインダ(B)と共に使用し得るものとして先に例示した各種バインダを用いることができる。
本発明の非水二次電池において、正極と負極とは、例えば、セパレータを介して重ね合わせた積層体(積層電極体)や、この積層体を更に渦巻状に巻回した巻回体(巻回電極体)の形態で使用される。
セパレータには、80℃以上(より好ましくは100℃以上)170℃以下(より好ましくは150℃以下)において、その孔が閉塞する性質(すなわち、シャットダウン機能)を有していることが好ましく、通常の非水二次電池などで使用されているセパレータ、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン製の微多孔膜を用いることができる。セパレータを構成する微多孔膜は、例えば、PEのみを使用したものやPPのみを使用したものであってもよく、また、PE製の微多孔膜とPP製の微多孔膜との積層体であってもよい。また、耐熱性の優れている(分解温度200℃以上)セルロースやポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、フッ素系樹脂、ガラス繊維製の不織布を用いてもよい。特に100℃以上での貯蔵や使用が想定される場合は、これらを用いることが望ましい。
本発明の非水二次電池に係る非水電解液には、リチウム塩と有機溶媒とを含有するもの(リチウム塩が有機溶媒に溶解している溶液)を使用する。
非水電解液に係る有機溶媒には、α位に置換基を有するラクトン類を使用することが好ましい。
α位に置換基を有するラクトン類は、150℃以上の高い沸点を有しているため、これを溶媒として含有する非水電解液を用いた非水二次電池では、高温環境下に置かれても非水電解液溶媒の気化が生じ難いことから、電池の膨れや非水電解液の減量を抑制することができ、高温貯蔵特性を更に高めることができる。
また、非水二次電池に係る非水電解液溶媒には、α位に置換基を有するラクトン類以外にも、高い沸点を有するものが知られているが、これらは一般にセパレータへの浸透性が低く、このような溶媒のみを使用すると、非水二次電池の電池特性が低下する虞がある。これに対し、α位に置換基を有するラクトン類は、非水二次電池のセパレータに一般的に採用されている樹脂との親和性が良好で、セパレータへの浸透性が高い。よって、α位に置換基を有するラクトン類を非水電解液溶媒に使用することで、非水二次電池の電池特性の低下を抑制しつつ、高温貯蔵特性をより高めることができる。
更に、α位に置換基を有するラクトン類は、例えば、0℃程度では凍結しないため、これを非水電解液溶媒に用いることで、0℃以下のような低温環境下においても、使用可能な非水二次電池とすることができる。
α位に置換基を有するラクトン類は、例えば5員環のもの(環を構成する炭素数が4つのもの)が好ましい。また、前記ラクトン類のα位の置換基は、1つであってもよく、2つであってもよい。
前記置換基としては、炭化水素基、ハロゲン基(フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基)などが挙げられる。炭化水素基としては、アルキル基、アリール基などが好ましく、その炭素数は1以上15以下(より好ましくは6以下)であることが好ましい。前記置換基が炭化水素基の場合、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基などが更に好ましい。
α位に置換基を有するラクトン類の具体例としては、α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−エチル−γ−ブチロラクトン、α−プロピル−γ−ブチロラクトン、α−ブチル−γ−ブチロラクトン、α−フェニル−γ−ブチロラクトン、α−フルオロ−γ−ブチロラクトン、α−クロロ−γ−ブチロラクトン、α−ブロモ−γ−ブチロラクトン、α−ヨード−γ−ブチロラクトン、α,α−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α,α−ジエチル−γ−ブチロラクトン、α,α−ジフェニル−γ−ブチロラクトン、α−エチル−α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メチル−α−フェニル−γ−ブチロラクトン、α,α−ジフルオロ−γ−ブチロラクトン、α,α−ジクロロ−γ−ブチロラクトン、α,α−ジブロモ−γ−ブチロラクトン、α,α−ジヨード−γ−ブチロラクトンなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
非水電解液には、有機溶媒として、α位に置換基を有するラクトン類のみを用いてもよく、他の有機溶媒をα位に置換基を有するラクトン類と併用してもよい。α位に置換基を有するラクトン類と併用する他の有機溶媒としては、高温環境下での非水二次電池の電池特性の低下を抑制する観点から、150℃以上の沸点を有する高沸点溶媒(a)が好ましい。
高沸点溶媒(a)の具体例としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン、スルホラン、トリメチルホスフェート(TMP)、トリエチルホスフェート(TEP)などが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
非水電解液に係る有機溶媒全量中の、α位に置換基を有するラクトン類の割合は、その使用による効果(特に非水電解液のセパレータへの浸透性を高める効果)をより良好に確保する観点から、50体積%以上であることが好ましく、70体積%以上であることがより好ましい。なお、前記の通り、非水電解液に係る有機溶媒には、α位に置換基を有するラクトン類のみを用いてもよいため、非水電解液に係る有機溶媒全量中の、α位に置換基を有するラクトン類の好適割合の上限値は、100体積%である。
非水電解液に係るリチウム塩には、例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiSbFなどの無機リチウム塩;LiCFSO、LiCFCO、Li(SO、LiC(CFSO、LiC2n+1SO(n≧2)、LiN(FSO〔LiFSI〕、LiN(CFSO〔LiTFSI〕、LiN(CSO、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)などの有機リチウム塩;のうちの1種または2種以上を用いることができる。
これらのリチウム塩の中でも、耐熱性が高く、非水二次電池の高温環境下での電池特性を高め得ることに加えて、正極の集電体の素材として通常使用されるアルミニウムの腐食を抑制する機能を有していることから、LiBFを使用することが好ましい。
また、LiBFと共に、LiFSIおよびLiTFSIのうちの少なくとも1種を用いることも好ましい。LiFSIおよびLiTFSIもLiBFと同様に耐熱性が良好であることから、これらを使用することで、高温環境下での非水二次電池の電池特性を高めることができる。更に、非水電解液のイオン伝導度も高めることができる。
また、LiBOBは負極表面で還元分解し、被膜を形成することにより高温環境下での非水二次電池の電池特性を高めることができることから、LiBFと共にLiBOBを使用することも好ましい。
非水電解液におけるリチウム塩の濃度(リチウム塩を複数種使用する場合には、それらの合計濃度)は、0.6mol/l以上であることが好ましく、0.9mol/l以上であることがより好ましく、また、1.8mol/l以下であることが好ましく、1.6mol/l以下であることがより好ましい。
また、リチウム塩にLiBFを使用する場合、特に正極集電体の素材として採用されることの多いアルミニウムの腐食を良好に抑制する観点から、非水電解液におけるLiBFの濃度は、0.1mol/l以上であることが好ましく、0.3mol/l以上であることがより好ましい。なお、非水電解液のリチウム塩には、LiBFのみを用いてもよいことから、その濃度は、先に記載したリチウム塩濃度の好適上限値を満たす範囲で設定すればよい。また、LiBF以外のリチウム塩(LiFSI、LiTFSI、LiBOBなど)をLiBFと併用する場合には、LiBF以外のリチウム塩の濃度は、LiBFの濃度が前記好適値を満たし、かつ全リチウム塩の合計濃度が前記好適値を満たす範囲とすることが好ましい。
また、非水電解液には、電池の安全性や充放電サイクル性、高温貯蔵特性といった特性を更に向上させる目的で、ビニレンカーボネート(VC)、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(FEC)などのハロゲン置換された環状カーボネート、トリエチルホスホノアセテート(TEPA)などのホスホノアセテート類、ジフェニルジスルフィド、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、フルオロベンゼン、t−ブチルベンゼン、プロパンスルトンなどの添加剤を適宜加えることもできる。
更に、非水電解液は、ポリマーなどの公知のゲル化剤を加えてゲル状(ゲル状電解質)として用いてもよい。
本発明の非水二次電池の形態としては、スチール缶やアルミニウム缶などを外装缶として使用した筒形(角筒形や円筒形など)などが挙げられる。また、金属を蒸着したラミネートフィルムを外装体としたソフトパッケージ電池とすることもできる。
図2および図3に、本発明の非水二次電池の一例を模式的に示す。図2は平面図であり、図3は、図2のI−I線断面図である。
図2および図3に示す非水二次電池100は、ラミネートフィルム外装体102を用いたソフトパッケージ電池の例であり、2枚のラミネートフィルムで構成したラミネートフィルム外装体102内に、正極105と負極106とをセパレータ107を介して積層して構成した積層電極体と、非水電解液(図示しない)とを収容しており、ラミネートフィルム外装体102は、その外周部において、上下のラミネートフィルムを熱融着することにより封止されている。なお、図3では、図面が煩雑になることを避けるために、ラミネートフィルム外装体102を構成している各層、並びに正極105および負極106の各層を区別して示していない。
正極105は、電池100内でリード体を介して正極外部端子103と接続しており、また、図示していないが、負極106も、電池100内でリード体を介して負極外部端子104と接続している。そして、正極外部端子103および負極外部端子104は、外部の機器などと接続可能なように、片端側がラミネートフィルム外装体102の外側に引き出されている。
なお、前記の通り、本発明の非水二次電池は、図2および図3に示すソフトパッケージ電池に限定されず、有底筒形の外装缶と、その開口部を封止する蓋体や封口板とで構成された電池ケースを有する筒形電池であってもよく、また、電極体も巻回電極体であってもよい。更に、電池が有する電極体が積層電極体である場合にも、図3に示すように正極および負極がそれぞれ1枚の電極体に限定されず、正極および負極をそれぞれ2枚以上有する積層電極体であってもよい。
本発明の非水二次電池は、優れた高温貯蔵特性を有していることから、こうした特性を生かして、高温環境下に置かれる場合のある機器の電源用途になどに好適に使用できる他、従来から知られているリチウムイオン二次電池などの非水二次電池が適用されている用途と同じ用途に使用することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。
実施例1
<負極活物質の作製>
平均粒子径が50μmのSi粒子とTi粒子を、遊星ボールミルを用いてメカニカルアロイ法(回転数:200rpm、回転時間:75時間)によって合金化し、Ti含有率が29原子%のSiTi合金粉末よりなる負極活物質を得た。前記合金化は、アルゴン雰囲気下で行った。得られた負極活物質は、平均粒子径が4.3nmであった。CuKα線によるX線回折測定を行った結果、回折角2θが20〜60°の範囲には、半値幅が1.5°以下となる回折ピークは認められず、一方、回折角2θが28°付近に、Siの(111)面の回折ピークに相当する半値幅が2.1°となる回折ピークが認められ、これにより求めた結晶子サイズは4.3nmであった。
<バインダ(B)として用いる重合体の合成>
磁性攪拌器、加熱油浴、滴下装置、冷却管および窒素導入口を備えた100mLの三つ口反応フラスコに、ポリビニルアルコール(クラレ社製「PVA203」)0.39g、およびジメチルアセトアミド(和光純薬工業社製)20mLを入れ、攪拌しながら油浴を100℃に加熱してポリビニルアルコールを溶解した。油浴を外して室温まで放冷した三つ口反応フラスコ内に、ピリジン4mLにヘキサフルオログルタル酸無水物3.1gを混合した溶液を滴下し、滴下終了後1時間撹拌を継続した。その後、三つ口反応フラスコ内に水70μLを加えて20分攪拌し、更に水酸化リチウム1水和物0.76gを加えて溶解した後、1N水酸化リチウム水溶液を当量まで加えた。
このようにして得られた三つ口反応フラスコ内の溶液をテトラヒドロフラン(和光純薬工業社製)300mLに滴下して沈殿させ、回収した沈殿をテトラヒドロフランで洗浄後エタノール10mLを加えて溶解し、沈殿化を繰り返した。最終的に得られた沈殿を水に溶解した後凍結乾燥して重合体を得た。収率は40%であった。
得られた重合体は、主鎖がポリビニルアルコールの主鎖由来のものであり、また、主鎖につながるエステル基と、前記エステル基と結合した−(CF−COOLiで表される構造とを持つペンダント基を有するものである。更に、重合体に導入されたペンダント基の量は、主鎖を構成するビニルアルコール単位に対して約55モル%であった。また、前記重合体の数平均分子量は、約5万であった。
<負極の作製>
負極活物質である前記SiTi合金粉末:20質量部と、易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)(d002=0.350nm):74質量部と、バインダ(A)であるポリアミドイミド:5質量部と、バインダ(B)である前記重合体:1質量部とを混合し、更に適量のNMPを添加し、十分に混合して負極合剤含有スラリーを調製した。このスラリーを、厚みが10μmの銅箔の片面に一定厚みで塗布し、85℃で乾燥した後、更に100℃で真空乾燥してからプレス処理を施して、厚みが80μmの負極合剤層を集電体の片面に形成した。更に、バインダの接着性を高めるため、遠赤外線ヒーターを用いて160℃で15時間熱処理を施して負極とした。なお、負極合剤含有スラリーを銅箔に塗布する際には、銅箔の一部が露出するように未塗布部分を形成した。
次に、この負極を、負極合剤層の面積が32mm×32mmで、かつ銅箔の露出部を含むように切断し、更に、電流を取り出すためのニッケル製のリード片を、銅箔の露出部に溶接して、リード付き負極を得た。
<非水電解液の調製>
PC:α−メチル−γ−ブチロラクトン=3:7(体積比)の混合溶媒に、LiBFを1mol/lの濃度で溶解させ、更に、5質量%の量となるVCと、0.5質量%の量となるLiBOBとを溶解させて、非水電解液を調製した。
<モデルセルの組み立て>
前記の負極と前記の非水電解液とを使用し、更に、対極に金属リチウム箔を使用し、セパレータにセルロース製不織布(厚み20.3μm、空孔率69%)を使用し、これらを外装体内に封入して、モデルセルを得た。
比較例1
バインダ(B)を使用せずに、バインダ(A)の量を6質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして負極合剤含有スラリーを調製し、このスラリーを用いた以外は実施例1と同様にして負極を作製した。そして、この負極を用いた以外は、実施例1と同様にしてモデルセルを作製した。
比較例2
バインダ(A)を使用せずに、バインダ(B)の量を6質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして負極合剤含有スラリーを調製した。そして、このスラリーを用いた以外は実施例1と同様にして負極を作製しようとしたが、負極合剤層を良好に形成することができなかった。よって、比較例2については、モデルセルの作製を中止した。
実施例および比較例のモデルセルについて、下記の各評価を行った。
<常温充放電サイクル特性評価>
実施例および比較例のモデルセルについて、常温(25℃)で、0.2Cの電流値で0.01Vになるまで定電流充電を行い、引き続いて電流値が0.2C電流値の1/10になるまで0.01Vで定電圧充電を行った後、1.5Vになるまで0.2Cの電流値で定電流放電を行う一連の操作を1サイクルとして、これらを30サイクル繰り返した。そして、30サイクル目の放電容量を1サイクル目の放電容量で除した値を百分率で表して、容量維持率を求めた。
<高温貯蔵特性評価>
実施例および比較例のモデルセルについて、常温充放電サイクル特性評価時と同じ条件で定電流充電および定電圧充電を行った。充電後の各モデルセルを、125℃に調節した恒温槽内に入れて48時間貯蔵し、取り出して常温に戻した後に、常温充放電サイクル特性評価時と同じ条件で定電流放電を行って、放電容量(貯蔵後容量)を求めた。そして、この貯蔵後容量を、常温充放電サイクル特性評価時に求めた1サイクル目の放電容量で除した値を百分率で表して、容量維持率(貯蔵前後での容量維持率)を求めた。
また、貯蔵後容量を求めた後の各モデルセルについて、常温充放電サイクル特性評価時と同じ条件で定電流充電、定電圧充電および定電流放電を行う一連の操作を1サイクルとして、これを10サイクル繰り返した。そして、1サイクル目の放電容量(回復容量)を、常温充放電サイクル特性評価時に求めた1サイクル目の放電容量で除した値を百分率で表して、容量回復率(貯蔵前後での容量回復率)を求めた。
更に、10サイクル目の放電容量を回復容量で除した値を百分率で表して、容量維持率(貯蔵後充放電サイクル容量維持率)を求めた。
前記の各評価結果を表1に示す。
表1に示す通り、バインダ(A)とバインダ(B)とを使用した負極合剤層を有する負極を用いた実施例1のモデルセルは、バインダ(A)のみを使用した負極合剤層を有する負極を用いた比較例1のモデルセルに比べて、常温充放電サイクル特性評価時の容量維持率、高温貯蔵特性評価時の、貯蔵前後での容量維持率および容量回復率、並びに貯蔵後充放電サイクル容量維持率のいずれもが高く、常温充放電サイクル特性および高温貯蔵特性が優れていた。
10 RFマグネトロンスパッタリング装置
11 チャンバー
12 基板ホルダー
13 回転機構
14 マグネット
15 高周波電源
16 アルゴンガス封入バルブ
17 基板
18 複合ターゲット
18a 金属ターゲット
18b シリコンチップ
100 非水二次電池
102 ラミネートフィルム外装体
105 正極
106 負極
107 セパレータ

Claims (8)

  1. 非水二次電池の正極または負極に使用される非水二次電池用電極であって、
    活物質およびバインダを有する電極合剤層を有しており、
    前記バインダとして、分子内にイミド骨格を有するバインダ(A)と、複数のペンダント基を含有する分子構造を有する重合体からなるバインダ(B)とを有しており、
    前記バインダ(B)が有する前記ペンダント基は、カルボキシル基、スルホン酸基またはそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種の官能基と、前記官能基に隣接するα位およびβ位のうちの少なくとも一方に、フッ素が結合した炭素とを含有する構造を有していることを特徴とする非水二次電池用電極。
  2. 前記バインダ(B)が含有する前記ペンダント基は、前記官能基と結合する炭素数が1〜20の炭化水素基を有しており、
    前記炭化水素基の前記官能基に隣接するα位またはβ位の炭素に、フッ素が結合している請求項1に記載の非水二次電池用電極。
  3. 前記炭化水素基が、−(CF−(ただし、nは1〜20の整数である)で表される請求項2に記載の非水二次電池用電極。
  4. 前記バインダ(B)が含有する前記ペンダント基は、重合体の主鎖につながるエステル基、アミド基またはカーボネート基を有している請求項1〜3のいずれかに記載の非水二次電池用電極。
  5. 前記活物質として、下記(1)および(2)のうちの少なくとも一方を含有している請求項1〜4のいずれかに記載の非水二次電池用電極。
    (1)リチウムと合金化可能な元素またはその化合物。
    (2)002面の面間隔:d002が、0.340nmより大きい炭素材料。
  6. 正極、負極、セパレータ、およびリチウム塩と有機溶媒とを含有する非水電解液を有する非水二次電池であって、
    前記正極および前記負極のうちの少なくとも一方が、請求項1〜4のいずれかに記載の非水二次電池用電極であることを特徴とする非水二次電池。
  7. 前記負極が、請求項5に記載の非水二次電池用電極である請求項6に記載の非水二次電池。
  8. 前記非水電解液は、前記有機溶媒として、α位に置換基を有するラクトン類を含有している請求項6または7に記載の非水二次電池。
JP2015052196A 2015-03-16 2015-03-16 非水二次電池用電極および非水二次電池 Pending JP2016173890A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015052196A JP2016173890A (ja) 2015-03-16 2015-03-16 非水二次電池用電極および非水二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015052196A JP2016173890A (ja) 2015-03-16 2015-03-16 非水二次電池用電極および非水二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016173890A true JP2016173890A (ja) 2016-09-29

Family

ID=57009228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015052196A Pending JP2016173890A (ja) 2015-03-16 2015-03-16 非水二次電池用電極および非水二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016173890A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108807874A (zh) * 2017-04-28 2018-11-13 丰田自动车株式会社 负极活性物质粒子、负极、锂离子二次电池、和负极活性物质粒子的制造方法
CN110459773A (zh) * 2019-09-09 2019-11-15 江苏塔菲尔新能源科技股份有限公司 一种锂离子电池极片浆料、极片及其制备方法和应用
JP2023510120A (ja) * 2019-12-20 2023-03-13 ユミコア Li二次電池用の電解質

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108807874A (zh) * 2017-04-28 2018-11-13 丰田自动车株式会社 负极活性物质粒子、负极、锂离子二次电池、和负极活性物质粒子的制造方法
CN108807874B (zh) * 2017-04-28 2021-01-12 丰田自动车株式会社 负极活性物质粒子、负极、锂离子二次电池、和负极活性物质粒子的制造方法
CN110459773A (zh) * 2019-09-09 2019-11-15 江苏塔菲尔新能源科技股份有限公司 一种锂离子电池极片浆料、极片及其制备方法和应用
CN110459773B (zh) * 2019-09-09 2022-05-27 江苏正力新能电池技术有限公司 一种锂离子电池极片浆料、极片及其制备方法和应用
JP2023510120A (ja) * 2019-12-20 2023-03-13 ユミコア Li二次電池用の電解質
JP7342273B2 (ja) 2019-12-20 2023-09-11 ユミコア Li二次電池用の電解質

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4584307B2 (ja) リチウム二次電池
JP5954179B2 (ja) 非水系二次電池用電極、それを備えた非水系二次電池及び組電池
JP6253411B2 (ja) リチウム二次電池
JP6859339B2 (ja) リチウムイオン二次電池用負極活物質、リチウムイオン二次電池用混合負極活物質材料、及びリチウムイオン二次電池用負極活物質の製造方法
TWI705603B (zh) 負極活性物質、混合負極活性物質材料、非水電解質二次電池用負極、鋰離子二次電池、以及負極活性物質的製造方法
JP5897971B2 (ja) 電極活物質、非水系二次電池用電極、非水系二次電池及び非水系二次電池用電極の製造方法
US20120045696A1 (en) Negative electrode materials for non-aqueous electrolyte secondary battery
KR20190093177A (ko) 음극 활물질, 이를 포함하는 음극 및 리튬 이차전지
WO2014058068A1 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法および非水電解質二次電池
JP2023516413A (ja) 負極活物質材料、並びに、それを用いた電気化学装置及び電子装置
WO2014133165A1 (ja) リチウムイオン二次電池
KR20180075406A (ko) 전해액, 전기 화학 디바이스, 리튬 이온 이차 전지, 및 모듈
WO2016194733A1 (ja) リチウムイオン二次電池
CN114744183A (zh) 负极活性物质及制造方法、混合负极活性物质材料、负极、锂离子二次电池及制造方法
CN110168787B (zh) 锂离子二次电池用负极材、锂离子二次电池用负极和锂离子二次电池
JP2016173890A (ja) 非水二次電池用電極および非水二次電池
JP6346733B2 (ja) 電極、非水系二次電池及び電極の製造方法
JP2018200866A (ja) 非水電解質およびこれを備える二次電池
JP7152965B2 (ja) 蓄電デバイス
JP6079264B2 (ja) 非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液二次電池
JP7243377B2 (ja) 評価方法、蓄電デバイス用電極及び蓄電デバイス
JP2015037068A (ja) リチウムイオン電池用正極およびリチウムイオン二次電池
JP5482115B2 (ja) 非水系二次電池用活物質および非水系二次電池
JP5843885B2 (ja) 重合体およびそれを用いた二次電池
JP7147719B2 (ja) リチウムイオンキャパシタ