JP2016173480A - レンズユニット及び画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レンズ光軸と直交する回転軸P上に配置された固定部材11と、固定部材11によって回転軸Pを中心として筐体20に対して回転可動に連結された鏡筒10と、固定部材11よりも鏡筒10を通過する光の出射側に配置され、筐体20の内周側に当接するとともに鏡筒10の外周側に当接して鏡筒10を支持する円環形状の偏心部材30と、筐体20の内周面の一部に偏心部材30の外周面30aと対向する位置に形成され、当該外周面30aに当接して偏心部材30を支持する支持部21と、を有し、偏心部材30は、表面が当該偏心部材30の外周面30aの少なくとも一部をなし、当該偏心部材30の中心Oまでの距離が変化する径変化部34を有し、前記レンズ光軸に垂直な平面上で回動することによって外周面30aと支持部21との当接位置が変化することで鏡筒10を回転軸Pを中心に回転させるレンズユニット200。
【選択図】図2
Description
また、レンズユニットの光学的性能を維持するためには、レンズの相互間の相対的な位置を変えずに光軸の傾斜だけを調整する構成が望ましい。
このようなレンズユニットの光軸を調整するために、固定具を用いて傾斜を抑制するような構成も考えられるが、レンズユニット全体が大型化して重量が増すために、十分な光軸の調整ができない場合があった。
画像投影装置100は、光束を射出する光源101と、投射すべき平面画像を画像情報として表示して、光束を変調する空間光変調素子102と、を有している。
画像投影装置100はまた、画像を投影面104に投影するための投影光学系たるレンズユニット200と、投影面104に投影するべき画像を表示するために空間光変調素子102を制御する制御部109と、を有している。
光源101は白色光源であるが、R、G、B等の基本色に対応するレーザー光源のような単色光源を複数用いたものであっても良い。
ここで、後述する初期状態においてレンズユニット200への入射光の光軸すなわちレンズ光軸をZ軸、Z軸に垂直な方向のうち一方、ここでは水平方向をY軸と定め、Z軸およびY軸にそれぞれ垂直な方向である鉛直方向をX軸と定める。なお、X軸、Y軸、Z軸それぞれの方向について、図2に示す矢印の方向をそれぞれ正方向と定める。
レンズユニット200は、筐体20の内側に位置し、少なくとも1つのレンズLを支持するレンズ保持部材たる鏡筒10と、鏡筒10と筐体20との間に位置して鏡筒10を支持する円環形状の偏心部材30とを有している。
レンズユニット200は、Y軸上に配置されて筐体20に固定された一対の固定部材たる連結ピン11と、偏心部材30と固定されてXY平面上をZ軸を中心にA方向に回動する駆動部たる調整レバー31と、を有している。
連結ピン11は、鏡筒10を筐体20に対して回転軸Pを中心に回転可能に支持している。
なお、ここでは、回転軸PをY軸に平行な方向であるとしたが、かかる構成に限定されるものではなく、Z軸と直交する軸であれば良い。
鏡筒10は、偏心部材30と嵌合する回転ピン12を有している。
ガイド部32は、回転ピン12を挿入されて鏡筒10のZ方向への移動を規制する。
偏心部材30は、回転ピン12がガイド部32に沿って摺動する態様で移動することで、鏡筒10に対してA方向に回動可能である。
偏心部材30が鏡筒10に対してA方向に回動したときの回動可能角度は、ガイド部32の両端とZ軸を通る図5に示す中心Oとでなす角の大きさによって決定されており、ここでは60°である。
偏心部材30は、連結ピン11よりもZ軸の正方向側に、言い換えると光の出射側に配置されており、偏心部材30の円環内部を鏡筒10が挿通する態様で鏡筒10を支持するとともに、支持部21によって筐体20に支持されている。
すなわち、偏心部材30の内周面30bと鏡筒10の外周側とが当接するとともに、偏心部材30の外周面30aと筐体20の内周側とが当接する態様で嵌合している。
径変化部34は、その表面から偏心部材30の中心Oまでの距離が互いに異なる4つの調整部35a、35b、35c、35dを有している。
円環部33は、偏心部材30の外周面30aから中心Oまでの距離r1である偏心部材30の一部である。言い換えると、円環部33は、円環部33の中心Oを中心とした距離r1の円周面と、偏心部材30の内周面30bとに挟まれた肉厚が均一の部分である。
このとき、調整部35aの表面から偏心中心Oaまでの距離r1であるから、調整部35aの表面から中心Oまでの距離は、−X側すなわち図5に示す下方側ではr1よりも大きく、+X側すなわち上方側ではr1よりも小さい。
言い換えると、調整部35aの表面は、円環部33の表面に対して、一方の側で凸状に、他方の側で凹状になるように形成されている。
またここで、調整部35a、35b、35c、35dそれぞれは、中心Oに対して、60°の回動可能角度を5つに等分配するように、中心Oとの角度をそれぞれ12°になるように、設けられている。
その他の調整部35b、35c、35dについては、それぞれの平行移動量Xb、Xc、Xdが異なる他は同様であるため説明を省略する。
偏心部材30と調整レバー31とは、ネジ等の固定部材によってA方向に一体に回動可能に固定され、調整レバー31をA方向に移動させることで、偏心部材30もXY平面上をA方向に回動する。
空間光変調素子102によって空間的な変調を付与された光束は、レンズユニット200にZ軸に沿って入射する。
レンズユニット200に入射した光束は、投射光学系たるレンズユニット200によって拡大され、投影面104に投影されることで、画像投影を行う。
このような場合の対策としては、投射される画像の精度を維持するためにも、レンズLの相対的な位置を変更することなく、レンズユニット200のレンズ光軸を傾斜させる方法が望ましい。
しかしながら、例えばバネ等の付勢部材を用いて鏡筒10を鉛直上方へと付勢する方法などでは、画像投影装置100にレンズユニット200を取り付けた後にはレンズ光軸の傾斜を調整することは難しい。
また、個々のレンズLの傾斜を微調整するような方法では、レンズLの相対的な位置が変化してしまうなど、投影されるべき画像の劣化などを招く恐れがある。
レンズユニット200はまた、筐体20の内周面の一部に偏心部材30の外周面30aと対向する位置に形成され、外周面30aに当接して偏心部材30を支持する支持部21を有している。
偏心部材30は、表面が偏心部材30の外周面30aの少なくとも一部をなし、偏心部材30の中心Oまでの距離が変化する径変化部34を有している。
偏心部材30は、Z軸に垂直なXY平面上でA方向に回動することによって外周面30aと支持部21との当接位置が変化することで鏡筒10を回転軸Pを中心に回転させる。
初期状態において、偏心部材30は、円環部33と支持部21とが当接した状態で筐体20に支持されている。
鏡筒10は一方の端部側を連結ピン11によって筐体20に回転可能に支持され、他方の端部側を偏心部材30によって支持されている。また、鏡筒10のZ方向への移動は、ガイド部32に回転ピン12が挿入されることで規制されている。
回動状態は、支持部21と径変化部34とが当接した状態であり、回転角θの大きさに応じて、調整部35a、35b、35c、35dの何れかと当接した状態であるが、ここでは調整部35aと当接した状態を示している。
このとき、偏心中心OaがZ軸上にくるように偏心部材30は筐体20に支持されている。すなわち、偏心部材30の中心Oは、X方向へ移動する。
鏡筒10は、一方の端部側たる入射側を連結ピン11によって回転可能に支持され、他方の端部側たる出射側を偏心部材30に挿通して支持されているから、かかる偏心部材30の回動に伴って、ZX平面内を、図6のように回転軸Pを中心にB方向へと回転する。
従って、調整レバー31を動かす量によって鏡筒10をB方向へ傾斜させる傾斜角を調整することができる。
かかる構成により、レンズユニット200が画像投影装置100に取り付けられた後であっても、簡易にレンズ光軸の傾斜を調整することができる。
また径変化部34は、円環部33の中心OをZ軸と垂直な方向に平行移動させた偏心円環である。
かかる構成により、偏心部材30の回動時の支持部21と偏心部材30との摩擦が低減されて、容易に回動可能になるので、簡易にレンズ光軸の傾斜を調整することができる。
かかる構成により、偏心部材30の回動時の支持部21と偏心部材30との摩擦を低減しながらも、レンズ光軸の傾斜を段階的に調整することができる。
また、本実施形態では、回動可能角度を60度としたが、必要とする調整部の数等に合わせて所定の角度に定めても良い。
11 固定部材(連結ピン)
12 回転ピン
20 筐体
21 支持部
30 偏心部材
30a 外周面
30b 内周面
31 駆動部(調整レバー)
32 ガイド部
33 円環部
34 径変化部
35a、35b、35c、35d 調整部
100 画像投影装置
200 レンズユニット
L レンズ
θ 回転角
O 円環部の中心(偏心部材の中心)
P 回転軸
r2 偏心部材の中心までの距離
Xa 平行移動の量(平行移動量)
Z レンズ光軸方向
Claims (5)
- レンズ光軸と直交する回転軸上に配置された固定部材と、
前記固定部材によって前記回転軸を中心として筐体に対して回転可動に連結された鏡筒と、
前記固定部材よりも前記鏡筒を通過する光の出射側に配置され、前記筐体の内周側に当接するとともに前記鏡筒の外周側に当接して前記鏡筒を支持する円環形状の偏心部材と、
前記筐体の内周面の一部に前記偏心部材の外周面と対向する位置に形成され、当該外周面に当接して前記偏心部材を支持する支持部と、を有し、
前記偏心部材は、表面が当該偏心部材の前記外周面の少なくとも一部をなし、当該偏心部材の中心までの距離が変化する径変化部を有し、前記レンズ光軸に垂直な平面上で回動することによって前記外周面と前記支持部との当接位置が変化することで前記鏡筒を前記回転軸を中心に回転させるレンズユニット。 - 請求項1に記載のレンズユニットにおいて、
前記偏心部材を前記平面上で前記回動させるための駆動部を有することを特徴とするレンズユニット。 - 請求項1または2に記載のレンズユニットにおいて、
前記偏心部材は、前記径変化部と、当該径変化部とともに前記外周面を形成する真円状の円環部と、を有し、
前記径変化部は、前記円環部の中心を前記レンズ光軸と垂直な方向に平行移動させた偏心円環であることを特徴とするレンズユニット。 - 請求項3に記載のレンズユニットにおいて、
前記径変化部の前記表面は、前記平行移動の量が異なる複数の調整部を有することを特徴とするレンズユニット。 - 請求項1乃至4の何れか1つに記載のレンズユニットを有する画像投影装置。
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