JP2017219702A - 像面倒れ防止機構、レンズユニット及び画像投影装置 - Google Patents

像面倒れ防止機構、レンズユニット及び画像投影装置 Download PDF

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Shigeru Okuyama
繁 奥山
秀樹 久村
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Abstract

【課題】レンズ光軸の傾斜を2軸で調整可能なレンズユニットの提供。
【解決手段】レンズ光軸Zと直交する第1の回転軸O1上に配置された第1の固定部材31と、第1の固定部材31によって第1の回転軸O1を中心として筐体20に対して回転可能に連結された支持部30と、支持部30において第1の回転軸O1と、レンズ光軸Zと、に直交する第2の回転軸O2上に配置された第2の固定部材32と、第2の固定部材32によって、第2の回転軸O2を中心として筐体20に対して回転可能に支持部30に連結された鏡筒10と、を有するレンズユニット200。
【選択図】図2

Description

本発明は、像面倒れ防止機構、当該像面倒れ防止機構を備えたレンズユニット及び画像投影装置に関する。
カメラやプロジェクタに代表される、レンズユニットを使用した画像投影装置などの光学装置において、レンズなどの光学部材の光軸の傾斜を抑制するための構成が知られている(例えば特許文献1等参照)。
近年の光学装置、特に画像投影装置のレンズユニットにおいては、レンズの大口径化が進み、画像投影装置本体に対するレンズユニットの取り付け位置の微小なずれによって、レンズユニットの光軸が傾斜し、画面の歪曲や解像の劣化などが生じる恐れがある。
さらに、近年の画像投影装置では、様々な配置に対応可能なことが要求され、単方向だけの調整では対応しきれないという問題があった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、レンズ光軸の傾斜を2軸で調整可能なレンズユニットの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にかかるレンズユニットは、レンズ光軸と直交する第1の回転軸上に配置された第1の固定部材と、前記第1の固定部材によって前記第1の回転軸を中心として筐体に対して回転可能に連結された支持部と、前記支持部において前記第1の回転軸と、前記レンズ光軸と、に直交する第2の回転軸上に配置された第2の固定部材と、前記第2の固定部材によって、前記第2の回転軸を中心として前記筐体に対して回転可能に前記支持部に連結された鏡筒と、を有する。
本発明によれば、レンズ光軸の傾斜を2軸で調整することができる。
本発明の実施形態における画像投影装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるレンズユニットの構成の一例を示す斜視図である。 本実施形態における可動リングの構成の一例を示す斜視図である。 図2に示したレンズユニットの筐体と鏡筒との回転動作の一例を示す断面図である。 縦置き状態における鏡筒の回転動作の一例を示す断面図である。
本発明の実施形態として、画像投影装置の構成の一例を図1に示す。
画像投影装置100は、光束を射出する光源101と、投射すべき画像を表示して、透過する光束に画像情報を付与する空間光変調素子102と、を有している。
画像投影装置100はまた、画像を投影面104に投影するための投影光学系たるレンズユニット200と、投影面104に投影するべき画像を表示するために空間光変調素子102を制御する制御部109と、を有している。
光源101は、光線を出射する発光源たるハロゲンランプを用いて、白色光を略並行に出射する。ここで光源としてはメタルハライドランプや高圧水銀ランプ、LEDを用いても良い。
光源101は白色光源であるが、R、G、B等の基本色に対応するレーザー光源のような単色光源を複数用いたものであっても良い。
空間光変調素子102は、入射した光束を透過して空間的な変調を付与して出射することで画像情報を与える画像表示手段たる液晶パネルである。なお、空間光変調素子102は、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)のような反射型の空間光変調素子であっても良い。
レンズユニット200の構成について説明する。
ここで、後述する正姿勢状態においてレンズユニット200への入射光の光軸すなわちレンズ光軸をZ軸、Z軸に垂直な方向のうち、図2における紙面上下方向に平行な軸をY軸と定め、Z軸およびY軸にそれぞれ垂直な軸をX軸と定める。なお、X軸、Y軸、Z軸それぞれの方向について、図2に示す矢印の方向をそれぞれ正方向と定める。
レンズユニット200は、図2に示すように、Z軸上に配置されて投射光学系を構成する少なくとも1つのレンズ15と、画像投影装置100に取り付けられて当該レンズユニット200の不動部材となる筐体20と、を有している。
レンズユニット200は、筐体20の内側に位置し、レンズ15を支持するレンズ保持部材たる鏡筒10と、−Z方向側すなわち入射側に配置され、鏡筒10と筐体20との間に位置して鏡筒10を支持する支持部たる円環形状の可動リング30とを有している。
レンズユニット200は、X軸上に配置されて筐体20に固定された一対の第1の固定部材たる第1連結ピン11と、Y軸上に配置されて可動リング30に固定された一対の第2の固定部材たる第2連結ピン12と、を有している。
レンズユニット200は、画像投影装置100本体に取り付けるためのフランジ固定部201と、鏡筒10と一体に固定された反射ミラー202と、を有している。
レンズユニット200は、+Z方向側すなわち出射側に配置され、Y軸に平行に配置された第1位置調整部41と、X軸に平行に配置された第2位置調整部42と、を有している。
なお以降の説明では、X軸上に、レンズ光軸を挟むように配置された一対の第1連結ピン11を結ぶ仮想的な回転軸を第1回転軸Oとし、同様にY軸上に、レンズ光軸を挟むように配置された一対の第2連結ピン12を結ぶ仮想的な回転軸を第2回転軸Oとする。
すなわち、第1回転軸Oは、X軸に平行な回転軸であり、第2回転軸Oは、Y軸に平行な回転軸である。
可動リング30は、図3に示すように、±X方向の両側に設けられた孔31を有している。
孔31は、第1連結ピン11が嵌め合うように形成されている。
可動リング30の±Y方向の両側には、可動リング30の内周面側に突出する態様で、第2連結ピン12が固定されている。
第1位置調整部41は、図1に示すように、鏡筒10の+Z方向側の壁面を−Y方向に押圧または付勢する上下用調整ネジ411と、鏡筒10を+Y方向へと付勢するための付勢部材たるコイルバネ412と、を有している。
なお、ここではコイルバネ412は鏡筒10の−Y方向側に配置されて、+Y方向へ向けて鏡筒10を付勢するバネとしたが、例えば板バネであっても良い。あるいは、±Y方向の両側に上下用調整ネジ411を配置して、上下から挟み込むように鏡筒10を保持して±Y方向の位置を調整するものであっても良い。なお、本明細書において、付勢するとは、少なくとも1方向に力を加え勢いを付することを指し、押圧することも含む。
また、鏡筒10の−Y方向側の円周部分に当接するように、周方向に等間隔に分散して配置されて、全体で鏡筒10を+Y方向へ向けて付勢する複数のバネを用いても良い。
第1位置調整部41は、かかる構成により、コイルバネ412と上下用調整ネジ411とで鏡筒10のY軸方向の位置を調整する位置調整部としての機能を有している。
このように、第1位置調整部41に付勢部材を用いて、重力とは逆方向へと常に付勢しておくことで、後述のように上下用調整ネジ411の位置のみを調整することで鏡筒10が第1回転軸Oを中心にA方向に回動して、鏡筒10のレンズ光軸が傾斜する。
かかる構成により、レンズユニット200の鏡筒10の上下方向の倒れ補正を簡単に調整する。
第2位置調整部42は、図2に示すように、X軸に沿って鏡筒10の±X方向の両側にそれぞれ配置された一対の縦置き調整ネジ421、422を有している。
第2位置調整部42はまた、縦置き調整ネジ421、422にそれぞれ取り付けられて、縦置き調整ネジ421、422が鏡筒10を押圧する方向と反対側に鏡筒10を付勢する一対の付勢部材たる弦巻バネ423、424を有している。
なお、弦巻バネ423、424は必ずしも必要ではなく、どちらか一方にのみ配置されても良い。なお、どちらか一方にのみ弦巻バネを配置する場合には、後述するレンズユニット200の縦置き時において、下方側に配置される側に取り付けることが望ましい。
また、弦巻バネ423、424及びコイルバネ412の自然長は、自然長において後述する図4(a)や図5(a)に示すように、基準となる設置面に対して水平になる程度に設定されることが望ましい。
鏡筒10は、−Z方向側の端部を可動リング30によって支持されるとともに、+Z方向側の端部を第1位置調整部41と、第2位置調整部42とによって支持されている。
なお、本明細書でいう「鏡筒10の+Z方向側の端部」とは、鏡筒10のZ方向における中間地点よりも+Z方向側の端部および端部近傍を指す。端部近傍とは、例えば可動リング30によって鏡筒10が支持された点を支点、−Z方向側の端部を作用点として、力点として力を加えたときに鏡筒10が簡易に回転可能な程度の近傍であることを含む。
フランジ固定部201は、画像投影装置100の本体側に形成された固定受け部と嵌め合うことで、レンズユニット200の筐体20を、画像投影装置100本体に取り付け固定する。
ところで、近年の画像投影装置のレンズユニットにおいては、レンズの大口径化が進み、レンズの自重によってレンズユニットの光軸が傾斜し、画面の歪曲や解像の劣化などが生じる恐れがある。
こうした問題を解決するために、従来重力に沿った方向について重力に反する方向に付勢する構成が考えられるが、単に1方向についてのみにかかる付勢を行う構成では、画像投影装置の配置方向に制限が生じてしまう。
そこで、本実施形態では、レンズ光軸の傾斜を、第1回転軸Oと、第2回転軸Oとの2軸で調整可能なように、鏡筒10を支持する可動リング30を有している。以下に述べる動作により、可動リング30は像面倒れ防止機構としての機能を有している。
かかる構成について具体的な動作について図4を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すようにY方向が鉛直方向に向いている正姿勢状態について説明する。なお、図4(a)に示す状態においては、レンズ光軸が設置面と平行になるように、上下用調整ネジ411の−Y方向への付勢力とコイルバネ412の付勢力とがつりあった状態で支持されている。
かかる正姿勢状態において、上下用調整ネジ411を回すと、上下用調整ネジ411に当接した鏡筒10が付勢されて、可動リング30とともに第1回転軸Oを中心にA方向に回転する。すなわち可動リング30は、筐体20に対してA方向に回転可能に支持されている。
例えば、上下用調整ネジ411を緩める方向に回すと、鏡筒10は+Y方向に付勢されて、レンズ光軸がZ軸から上方向へ向かって傾斜する。また、上下用調整ネジ411を締める方向に回すと、鏡筒10は−Y方向に付勢されてレンズ光軸が水平面に対して下方向に向かって傾斜する。
このように、上下用調整ネジ411を1方向のみから緩めるか締めるかの操作を選択することによって、鏡筒10が+Z方向側へ回転するか、−Z方向側へ回転するかを調整する。
また、正姿勢状態においても、図4(c)に示すように、縦置き調整ネジ421、422を回転させることで、鏡筒10は、B方向へと第2回転軸Oを中心として回転する。
すなわち可動リング30は、B方向に回転可能なように鏡筒10を支持している。
具体的には、縦置き調整ネジ421、422との間で鏡筒10が挟持された態様で、B方向に回転する。
次に、図5(a)、(b)に本実施形態におけるレンズユニット200が縦置き状態にある場合を示す。なお、図5(a)、(b)に示す縦置き状態においては、±X方向がレンズユニット200の上下方向であり、重力は−X方向にかかっている。
かかる縦置き状態においても、縦置き調整ネジ421、422を回転させることで、鏡筒10は、図5(b)に示すようにB方向へと第2回転軸Oを中心として回転する。
かかるB方向に回転するときには、鏡筒10に保持されるレンズ15を含んだ光学系と反射ミラー202との相対的な位置関係が変化しないことが望ましく、鏡筒10と反射ミラー202とは一体に回転することが望ましい。
このように、縦置き状態においても±X方向に位置を調整できるから、レンズユニット200の画像投影装置100への取付方向や、画像投影装置100の設置方向の自由度が向上する。
また、弦巻バネ423、424のうち−X方向側に配置された弦巻バネ424が、鏡筒10を+X方向側に付勢するから、縦置き状態においても、+X方向側に配置された縦置き調整ネジ421のみの操作によって鏡筒10の位置決めが容易に行える。
本実施形態において、レンズユニット200は、第1連結ピン11によって第1回転軸Oを中心として筐体20に対してA方向に回転可能に連結された可動リング30と、可動リング30において第2回転軸O上に配置された第2連結ピン12と、を有している。
レンズユニット200は、第2連結ピン12によって、第2回転軸Oを中心として筐体20に対して回転可能に可動リング30に連結された鏡筒10を有している。
かかる構成により、レンズ光軸の傾斜が2軸で調整される。
レンズユニット200は、レンズユニット200の−Z方向側に配置された可動リング30と、+Z方向側に配置された第1位置調整部41と、第2位置調整部42と、を有している。
第1位置調整部41と、第2位置調整部42と、は、鏡筒10の+Z方向側の端部を付勢する。
かかる構成により、第1位置調整部41と、第2位置調整部42と、によって第1回転軸Oと第2回転軸Oを中心として鏡筒10が回転するから、レンズ光軸の傾斜が2軸で簡易に調整される。
また、本実施形態では、レンズユニット200は、第1位置調整部41と第2位置調整部42とは、コイルバネ412と、弦巻バネ423、424と、をそれぞれ有している。
コイルバネ412により、上下用調整ネジ411を回転させたときに反発する方向へと力がかかり、上下用調整ネジ411のバックラッシの影響が低減されるとともに、1方向からの上下用調整ネジ411の操作のみで、上下方向に鏡筒10を回転させる。
同様に、弦巻バネ423、424により、縦置き調整ネジ421、422のバックラッシの影響が低減されるとともに、1方向からの縦置き調整ネジ421、422の操作のみで、±B方向の2方向に鏡筒10を回転させる。
かかる構成により、レンズ光軸の傾斜が2軸で簡易に調整される。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、画像投影装置は、1つの液晶パネルでカラーの画像情報を与える1板式のカラープロジェクタとしたが、これに限らず、3板式のカラープロジェクタであっても良いし、モノクロの画像投影装置であってもよい。
また、第1の固定部材と第2の固定部材とは、互いに直交するように、1対ずつ設けられているが、互いに自由に回転可能であれば、かかる配置以外の配置でも良い。
本実施形態では、付勢部材として弦巻バネ、コイルバネなどを用いたが、その他の弾性体を用いても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 鏡筒
11 第1の固定部材(第1連結ピン)
12 第2の固定部材(第2連結ピン)
20 筐体
30 支持部(可動リング)
41 第1位置調整部(上下用調整ネジ)
42 第2位置調整部(縦置き調整ネジ)
100 画像投影装置
200 レンズユニット
412 付勢部材(コイルバネ)
423、424 付勢部材(弦巻バネ)
第1の回転軸(第1回転軸)
第2の回転軸(第2回転軸)
Z レンズ光軸方向
特開2009−80438号公報

Claims (6)

  1. レンズ光軸と直交する第1の回転軸上に配置された第1の固定部材と、
    前記第1の固定部材によって前記第1の回転軸を中心として筐体に対して回転可能に連結された支持部と、
    前記支持部において前記第1の回転軸と、前記レンズ光軸と、に直交する第2の回転軸上に配置された第2の固定部材と、
    前記第2の固定部材によって、前記第2の回転軸を中心として前記筐体に対して回転可能に前記支持部に連結された鏡筒と、
    を有するレンズユニット。
  2. 請求項1に記載のレンズユニットにおいて、
    前記支持部は、前記レンズ光軸の入射側に配置され、
    前記レンズ光軸の出射側に配置された位置調整部を有し、
    前記位置調整部は、前記鏡筒の前記レンズ光軸の出射側の端部を付勢することを特徴とするレンズユニット。
  3. 請求項2に記載のレンズユニットにおいて、
    前記位置調整部は、前記第2の回転軸に平行に配置された第1位置調整部と、
    前記第1の回転軸に平行に配置された第2位置調整部と、を有することを特徴とするレンズユニット。
  4. 請求項2または3に記載のレンズユニットにおいて、
    前記位置調整部は、付勢部材を有することを特徴とするレンズユニット。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載のレンズユニットを有する画像投影装置。
  6. 光軸と直交する第1の回転軸上に配置された第1の固定部材と、
    前記第1の固定部材によって前記第1の回転軸を中心として筐体に対して回転可能に連結された支持部と、
    前記支持部において前記第1の回転軸と、前記光軸と、に直交する第2の回転軸上に配置された第2の固定部材と、
    前記第2の固定部材によって、前記第2の回転軸を中心として前記筐体に対して回転可能に前記支持部に連結された鏡筒と、を有する像面倒れ防止機構。
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