JP2016173060A - 内燃機関 - Google Patents

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悟 大本
Satoru Omoto
悟 大本
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Abstract

【課題】簡単な構造で早期暖機を実現する。
【手段】シリンダブロック1にはブロックウォータジャケット7が形成されて、シリンダヘッド2には、下層ウォータジャケット8と上層ウォータジャケット9との2層(2段)のウォータジャケットが形成されている。送水通路23に、ブロックウォータジャケット7への通水は上層ウォータジャケット9への通水とを切り替える切り替え装置24が配置されている。暖機運転状態では、冷却水はシリンダヘッド2のうち上層ウォータジャケット9のみに流れて、下層ウォータジャケット8には流れない。このため早期暖機できる。冷却水がEGRクーラで加温されることにより、早期暖機に貢献できる。暖機終了後の通常運転状態では、冷却水は、ブロックウォータジャケット7から、下層ウォータジャケット8、上層ウォータジャケット9へと流れる。
【選択図】図1

Description

本願発明は水冷式の内燃機関に関するもので、特に、車両用(自動車用)の内燃機関を好適な対象にしている。
四輪の車両に搭載される内燃機関は一般に水冷式になっており、シリンダブロックとシリンダヘッドとにウォータジャケットを設けて、これらウォータジャケットに冷却水を循環させているが、コールドスタート時にシリンダブロックのウォータジャケットとシリンダヘッドのウォータジャケットとに冷却水を流すと、暖機時間が長くなって燃料の無駄が生じたり、冷却水の昇温が遅くてヒータの効きが悪いといった問題がある。
そこで、暖機運転時にはシリンダヘッドのウォータジャケットのみに冷却水を流して、暖機運転を終えて通常運転状態になると、シリンダブロックのウォータジャケットにも冷却水を流すように制御することが提案されている。
その例としては特許文献1には、シリンダヘッドの内部に上段ウォータジャケットと下段ウォータジャケットとを形成して、冷却水が上下両断のウォータジャケットに流入する構成において、上段ウォータジャケットと下段ウォータジャケットとを仕切る隔壁に連通穴を設け、連通穴を通って下段ウォータジャケットから上段ウォータジャケットに流れる冷却水の量を閉塞部材で制御することにより、下段ウォータジャケットを流れる冷却水の量と上段ウォータジャケットを流れる冷却水の量とを制御することが記載されている。
特開2012−163065号公報
さて、シリンダヘッドは、燃焼室に開口した部分が最も温度が高くなる。従って、シリンダヘッドに上下2段のウォータジャケットを設けた場合、下段のウォータジャケットを流れる冷却水に対して多く熱交換される。これを逆に見ると、暖機運転時には、燃焼室の熱が下段のウォータジャケットの冷却水に奪われることを意味している。
従って、特許文献1は、暖機運転時にシリンダヘッドのみに冷却水を流すことで暖機時間の短縮には貢献できるとはいうものの、冷却水はシリンダヘッドにおける上下のウォータジャケットに流れるため、下段ウォータジャケットの冷却水に放熱されることによってシリンダヘッドの昇温が遅くなり、その結果、暖機時間の短縮が不十分であるという問題があった。
なお、暖機時間の短縮策としては、暖機運転時に冷却水の循環を停止することも考えられるが、車両用内燃機関では、車両のヒータは一般に冷却水で行っているため、冷却水の循環をなくすとヒータが機能しなくなるため、現実的ではない。また、近年の内燃機関は排気ガスを吸気系に還流させるEGR装置を備えていることが多く、このEGR装置は、排気ガスを冷却する水冷式のEGRクーラを備えていることが多いが、冷却水の通水を止めるとEGRクーラが機能しなくなるという問題もある。更に、ウォータポンプの駆動を機関温度に応じて制御するのは、構成が著しく複雑化してコストも大幅に嵩むことになる。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたもので、簡単な構成で暖機時間の大幅短縮を可能にせんとするものである。
本願発明の内燃機関は、請求項1のとおり、シリンダブロックの上面に固定されたシリンダヘッドの内部に、前記シリンダブロックの側に位置した下層ウォータジャケットと、前記下層ウォータジャケットを挟んでシリンダブロックと反対側に位置した上層ウォータジャケットとが形成されており、
機関温度が基準値より低い暖機運転状態では冷却水が前記上層ウォータジャケットに流れて、機関温度が基準値を越えた通常運転状態では冷却水が前記下層ウォータジャケットに流れるように冷却水の流れを制御する切り替え装置を備えている。
本願発明は様々に展開できるが、その例として請求項2の発明では、請求項1において、吸気系に還流する排気ガスを冷却する水冷式のEGRクーラを備えており、前記上層ウォータジャケットと前記EGRクーラとが管路で接続されている。
本願発明において、上層ウォータジャケットは単層でもよいし、複数層であってもよい。すなわち、シリンダヘッドに、例えば、上段、中段、下段の3つのウォータジャケットが形成されていてもよい。この場合、暖機運転時の通水態様としては、上段のウォータジャケットと中段のウォータジャケットとのいずれか一方に流してもよいし、両方に流してもよい。
また、切り替え装置としては、電磁ソレノイドのような電気的なものも使用できるし、熱によって体積や長さ等が変化する感温部材を使用したサーモ弁装置も使用できる。サーモ弁装置は、従来から冷却水の通水制御に使用されていて信頼性が高く、また、コスト的にも優れているので、好適であると云える。
本願発明では、暖機運転時には冷却水は下層ウォータジャケットに流れないため、燃焼室から冷却水への熱交換を著しく抑制して機関の早期昇温を実現できる。その結果、暖機時間を大幅に短縮して、燃料の節約(燃費の改善)に貢献できる。また、冷却水は循環しているため、ウォータポンプの制御のような複雑な構造変更は不要であると共に、ヒータを機能させることもできる。
請求項2の構成を採用すると、冷却水が排気ガスによって加温されるため、早期暖機を一層促進できると共に、ヒータの早期昇温にも貢献できる。また、冷却水が加温されることにより、シリンダヘッドの上部と下部との温度差をできるだけ縮めることができるため、シリンダヘッドの熱ひずみを抑制できる利点もある。
実施形態に係る内燃機関の模式図である。 切り替え装置の詳細図であり、(A)は暖機運転状態を示す図、(B)は通常運転状態を示す図である。
(1).内燃機関の概略
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、内燃機関の概略を図1に基づいて説明する。本実施形態は、車両用の3気筒内燃機関に適用している。内燃機関の基本構造は従来と同様であり、中核要素として、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを備えている。シリンダブロック1の下面には、オイルパン3が固定されている。
3つの気筒にそれぞれピストン4が摺動自在に配置されて、各ピストン4はコンロッド5を介してクランク6に連結されている。シリンダブロック1には、気筒の群の上半分程度を囲うブロックウォータジャケット7が形成されている。
シリンダヘッド2の内部には、シリンダブロック1の側に位置した下層ウォータジャケット8と、その上側に位置した上層ウォータジャケット9とが形成されている。下層ウォータジャケット8とブロックウォータジャケット7とは、複数の第1通水穴10で連通しており、下層ウォータジャケット8と上層ウォータジャケット9とは、複数の第2通水穴10で連通している。通常運転状態では、冷却水は、ブロックウォータジャケット7から下層ウォータジャケット8に流れて、更に、下層ウォータジャケット8から上層ウォータジャケット9に流れる。なお、図1では、各ジャケット7,8,9を平行斜線で表示しているが、これはエリアを明瞭化するためであり、断面表示ではない。
上層ウォータジャケット9の冷却水出口12には、ラジェータ送り管路13とヒータ送り管路14とが接続されている。ラジェータ送り管路13はラジェータ15の入口(アッパータンク)に接続されて、ラジェータ15の出口(ロアタンク)に接続されたラジェータ戻り管路16は、シリンダヘッド2に装着されたサーモ弁17の入口に接続され、サーモ弁17の出口は冷却水戻り管路18に接続されて、冷却水戻り管路18の終端はウォータポンプ19に接続されている。
ヒータ送り管路14はヒータコア20の入口に接続されて、ヒータコア20の出口に接続されたヒータ出口管路21は、冷却水戻り管路18に接続されている。ヒータ出口管路21には、吸気系に還流する排気ガスを冷却するためのEGRクーラ22が介挿されている。なお、EGRクーラ22は、ヒータ送り管路14に介挿してもよいし、冷却水出口12と冷却水戻り管路18とに接続された専用の管路に介挿してもよい。
ウォータポンプ19は機関本体の一端部に設けており、補機駆動ベルトを介してクランク軸6によって駆動される。そして、ウォータポンプ19の吐出口に連通した送水通路23に、ブロックウォータジャケット7と上層ウォータジャケット9とが接続されている。図1では、送水通路23は、シリンダブロック1及びシリンダヘッド2に内蔵した状態に描いているが、シリンダブロック1やシリンダヘッド2の外側に露出したパイプの構造にすることも可能である。
送水通路23のうちブロックウォータジャケット7に連通する箇所には、サーモ式の切り替え装置24を設けている。切り替え装置24の詳細は図2に示している。
(2).切り替え装置
切り替え装置24は、シリンダブロック1(又はフロントカバー)の端面に固定された本体ケース25を備えており、本体ケース25に、送水通路23を横切ってブロックウォータジャケット7の入口穴26に向かうガイドロッド27が固定されており、ガイドロッド27に、中空スライド筒28が摺動自在に装着されている。中空スライド筒28の一端には、ブロックウォータジャケット7の入口穴26に嵌脱する第1弁体29と、送水通路23を塞いだり開いたりする第2弁体30とが固定されている。
中空スライド筒28が後退した状態では、第2弁体30は送水通路23から後退して、送水通路23を流れる冷却水がシリンダヘッド2の上層ウォータジャケット9に流入する状態になっていると共に、第1弁体29によってブロックウォータジャケット7の入口穴26は塞がれて、冷却水はブロックウォータジャケット7には流入しない。すなわち、冷却水は、シリンダヘッド2の上層ウォータジャケット9のみに流入する。
中空スライド筒28が前進しきった状態では、第2弁体30で送水通路23の中途部が塞がれて、送水通路23から上層ウォータジャケット9への通水は遮断されていると共に、第1弁体29とブロックウォータジャケット7の内部に入り込んでいるため、冷却水はブロックウォータジャケット7に流入する。すなわち、冷却水は、ブロックウォータジャケット7のみに流入する。
中空スライド筒28の内部には、温度に感応して膨張する感温部材が充填された感温スライドユニットが内蔵されており、冷却水の温度に比例して、本体ケース25に遠近移動するようにスライドする。そして、コールドスタートしてからの暖機運転時には、送水通路23は上下が連通しており、既述のとおり、冷却水はシリンダヘッド2の上層ウォータジャケット9のみに流れる。
シリンダヘッド2の上層ウォータジャケット9と下層ウォータジャケット8とは第2通水穴10を介して連通しているが、下層ウォータジャケット8での冷却水の移動はないため、燃焼室から冷却水への熱交換は少ない。従って、早期暖機に大きく貢献できる。また、冷却水はEGRクーラを通過する過程で排気ガスによって加温されるため、冷却水の昇温を促進して早期暖機に一層貢献できると共に、クーラの立ち上がり促進にも貢献できる。
他方、冷却水の温度が例えば70〜80℃程度まで昇温した通常運転状態に至ると、中空スライド筒28は前進しきって、冷却水はブロックウォータジャケット7のみに流入する。この状態では、冷却水はブロックウォータジャケット7から下層ウォータジャケット8を経由して上層ウォータジャケット9に流れるため、シリンダヘッド2を積極的に冷却できる。
暖機運転状態から通常運転状態に移行する過程では、冷却水がブロックウォータジャケット7と上層ウォータジャケット9との両方に流入する状態が存在する。このような中間的な状態の存在により、シリンダブロック1もシリンダヘッド2も各部位ができるだけ均等に昇温し、かつ、昇温の程度もなだらかになるため、熱ひずみを防止又は著しく抑制できる。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、切り替え装置は実施形態のような方式には限らず、他の方式でもよい。ブロックウォータジャケットへの通水を継断する切り替え装置と、シリンダヘッドの上層ウォータジャケットへの通水を継断する切り替え装置とを別々に設けることも可能である。
本願発明は、実際に内燃機関に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
7 ブロックウォータジャケット
8 シリンダヘッドの下層ウォータジャケット
9 シリンダヘッドの上層ウォータジャケット
10,11 通水穴
12 上層ウォータジャケットの冷却水出口
15 ラジェータ
17 ラジェータ通水制御用のサーモ弁
18 冷却水戻り管路
19 ウォータポンプ
20 ヒータコア
21 クーラ戻り管路
22 EGRクーラ
23 送水通路
24 サーモ弁式の切り替え装置
25 本体ケース
26 ブロックウォータジャケットの入口穴
29,30 弁体

Claims (2)

  1. シリンダブロックの上面に固定されたシリンダヘッドの内部に、前記シリンダブロックの側に位置した下層ウォータジャケットと、前記下層ウォータジャケットを挟んでシリンダブロックと反対側に位置した上層ウォータジャケットとが形成されており、
    機関温度が基準値より低い暖機運転状態では冷却水が前記上層ウォータジャケットに流れて、機関温度が基準値を越えた通常運転状態では冷却水が前記下層ウォータジャケットに流れるように冷却水の流れを制御する切り替え装置を備えている、
    内燃機関。
  2. 吸気系に還流する排気ガスを冷却する水冷式のEGRクーラを備えており、前記上層ウォータジャケットと前記EGRクーラとが管路で接続されている、
    請求項1に記載した内燃機関。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7354796B2 (ja) 2019-11-27 2023-10-03 スズキ株式会社 シリンダヘッドの冷却水通路構造

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