JP2016172377A - ラインヘッドプリンター - Google Patents

ラインヘッドプリンター Download PDF

Info

Publication number
JP2016172377A
JP2016172377A JP2015053419A JP2015053419A JP2016172377A JP 2016172377 A JP2016172377 A JP 2016172377A JP 2015053419 A JP2015053419 A JP 2015053419A JP 2015053419 A JP2015053419 A JP 2015053419A JP 2016172377 A JP2016172377 A JP 2016172377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
head
unit
recording head
line head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015053419A
Other languages
English (en)
Inventor
小島 健嗣
Kenji Kojima
健嗣 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2015053419A priority Critical patent/JP2016172377A/ja
Publication of JP2016172377A publication Critical patent/JP2016172377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】複数の記録ヘッドユニットを備えたラインヘッドプリンターにおける記録ヘッドユニットの故障等に起因する生産性の低下を抑制する。【解決手段】ラインヘッドプリンター1は、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cが並ぶことでラインヘッドを構成可能なラインヘッドプリンターであって、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが被記録媒体Mの搬送方向Aと交差する方向に個別に移動可能に設けられた複数の移動軸9、10と、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの移動軸9、10に沿う移動動作と被記録媒体Mへの記録動作を制御する制御部20と、を備え、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dは、被記録媒体Mの最大幅を記録可能にする数より一つ以上多く設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の記録ヘッドユニットが並ぶことでラインヘッドを構成可能なインクジェットプリンター等のラインヘッドプリンターに関する。
従来のラインヘッドプリンターとして、複数の記録ヘッドユニットが被記録媒体の搬送方向と交差する方向に、複数の各移動軸に沿って個別に移動可能に設けられたものがある(特許文献1及び特許文献2)。この構造により複数の記録ヘッドユニットが各移動軸に沿って移動して被記録媒体の搬送方向と交差する方向に並ぶことでラインヘッドを構成することが可能である。
特開2003−127352号公報 国際公開WO2003/074277号公報
しかしながら、前記いずれの特許文献も、複数の記録ヘッドユニットの一つに故障等が発生した場合の対処については記載も示唆もされていない。その開示された構造から明らかなように、これらの特許文献に記載されたプリンターでは、記録ヘッドユニットの一つに故障等が発生した場合は、該プリンターの使用を停止して故障等が発生した記録ヘッドユニットの修理等を行うことになる。そのため、当該修理等を行っている期間中は当該プリンターを稼働することができず、生産性を低下させるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、複数の記録ヘッドユニットを備えたラインヘッドプリンターにおける記録ヘッドユニットの故障等に起因する生産性の低下を抑制することにある。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様に係るラインヘッドプリンターは、複数の記録ヘッドユニットが並ぶことでラインヘッドを構成可能なラインヘッドプリンターであって、複数の前記記録ヘッドユニットが被記録媒体の搬送方向と交差する方向に個別に移動可能に設けられた複数の移動軸と、前記記録ヘッドユニットの前記移動軸に沿う移動動作と被記録媒体への記録動作を制御する制御部と、を備え、前記記録ヘッドユニットは、前記被記録媒体の最大幅を記録可能にする数より一つ以上多く設けられていることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1の態様のラインヘッドプリンターにおいて、記録非実行状態の前記記録ヘッドユニットを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップが記録実行領域外に設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1の態様又は第2の態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記制御部は、前記記録ヘッドユニットの一つ以上を除いて他の記録ヘッドユニットにより前記記録動作を実行する第1記録モードを有することを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第1の態様又は第2の態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記制御部は、前記記録ヘッドユニットを前記移動方向において同じ位置に複数配置して前記記録動作を実行する第2記録モードを有することを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記制御部は、前記記録ヘッドユニットの一つ以上に故障等が発生した場合に、故障等が発生していない他の記録ヘッドユニットにより前記記録動作を実行する第3記録モードを有することを特徴とする。
本発明の第6の態様は、第5の態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記第3記録モードは、前記故障等が発生した記録ヘッドユニットを前記保護キャップの位置に移動させることを特徴とする。
本発明の第7の態様は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つの態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記制御部は、記録動作の実行の際に使用しない記録ヘッドユニットがある場合には、記録実行に使用する記録ヘッドユニットの組み合わせを変える第4記録モードを有することを特徴とする。
本発明の第8の態様は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記複数の記録ヘッドユニットの記録ヘッドをクリーニングするヘッドクリーニング部を備え、前記ヘッドクリーニング部は、前記複数の記録ヘッドユニットの前記各移動軸と交差する方向に設けられたガイドに沿って移動し、前記複数の記録ヘッドユニットの各クリーニング位置に位置することが可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の第9の態様は、第8の態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記ヘッドクリーニング部は、記録非実行状態の前記記録ヘッドユニットを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップの位置と記録実行領域に対して反対側に設けられていることを特徴とする。
本発明の第10の態様は、第8の態様のラインヘッドプリンターにおいて、前記ヘッドクリーニング部は、記録非実行状態の前記記録ヘッドユニットを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップの位置と記録実行領域に対して同じ側に設けられていることを特徴とする。
本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターを表す概略平面図。 本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターを表す概略側断面図。 (A)(B)は本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターを表す第2記録モード実行状態の平面図。 (A)(B)は本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターを表す第3記録モード実行状態の平面図。 (A)から(D)は本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターを表す第4記録モード実行状態の平面図。 本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターの電気的な構成を表すブロック図。 本発明の実施形態1に係るラインヘッドプリンターの制御部で行う動作の一例を表すブロック図。 本発明の実施形態2に係るラインヘッドプリンターを表す平面図。 (A)は本発明の実施形態1においてクリーニングの実行を説明する要部概略拡大平面図、(B)は同要部拡大正面図。 本発明の実施形態1においてクリーニング実行状態の要部概略側断面図。 本発明の実施形態3に係るラインヘッドプリンターを表す平面図。
以下に、本発明の実施形態に係るラインヘッドプリンターについて、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下の説明では、最初に実施形態1に係るラインヘッドプリンターを例にとって、本発明のラインヘッドプリンターの概略構成とその電気的な構成について説明する。次に該実施形態1に係るラインヘッドプリンターの具体的構成と当該ラインヘッドプリンターを使用することによって実行される4つの記録モードについて具体的に説明する。また、一部の構成を異ならせた実施形態2と実施形態3に係るラインヘッドプリンターの構成を前記実施形態1との差異を中心に具体的に説明する。
◆◆実施形態1◆◆(図1〜図7参照)
図1及び図2に表したように、本実施形態に係るラインヘッドプリンター1Aは、被記録媒体Mを搬送方向Aに搬送する搬送部3と、該搬送部3による被記録媒体Mの搬送方向Aと交差する被記録媒体Mの幅方向Bに複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cが並ぶことでラインヘッドを構成する記録実行部5と、を備えたインクジェット方式のラインヘッドプリンターである。
そして、前記ラインヘッドプリンター1Aは、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが被記録媒体Mの搬送方向Aと交差する被記録媒体Mの幅方向Bに個別に移動可能に一例として2本ずつ設けられた複数の移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10B、10C、10Dと、前記記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの前記移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10B、10C、10Dに沿う移動動作と被記録媒体Mへの記録動作を制御する制御部20とを備えている。
また、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dは、使用が想定される被記録媒体Mの最大幅を記録可能にする数(図示の実施形態では7A、7B、7Cの三つ)より一つ以上(図示の実施形態では7Dの一つ)多く設けられている。
また、記録実行状態において、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7D(図示の実施形態では7A、7B、7C)が存する記録実行領域Dの一例として右外方の領域Eには、記録非実行状態の前記記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7D (図示の実施形態では7D)を個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dが設けられている。
ここで、本明細書で使用する「ラインヘッド」とは、記録実行時に記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが被記録媒体Mの搬送方向Aに交差する被記録媒体Mの幅方向Bには移動しないで並んでいる構造をいう。
「記録ヘッドユニット」とは、インク等の記録用の液体を吐出する記録ヘッド4を備え、移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10B、10C、10Dに沿って移動することが可能な構造体(ユニット)を意味する。
「保護キャップ」とは、使用されていない記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの液体吐出部の乾燥を防止する保湿機能を備えるものである。また、該機能に加えて他の機能を備えているものであってもよい。
(1)ラインヘッドプリンターの概略構成(図1及び図2参照)
図示のラインヘッドプリンター1Aは、被記録媒体Mとして最大幅が6mに及ぶようなロール状に巻かれた布帛を対象とする産業用捺染向けの大型のインクジェット捺染装置である。
ここで「布帛」とは、綿、麻、絹、又はこれらを混合したもの等を原糸とする布や織物等の繊維製品を意味し、例えば、ブラウス、ワイシャツ、作業着などの衣料品の材料として用いられるブロード、シーチング等の繊維製品が挙げられる。また、化学繊維のレーヨン、キュプラ、ポリノジック、アセテート、トリアセテート、プロミックス、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンであってもよい。コート紙等の表面コーティングがなされたもの、裏面剥離フィルム、レーヨン、合成紙等も使用可能である。
そして、本実施形態では、搬送部3として搬送用ベルト15の表面に粘着層16が形成された無端ベルトが使用されており、該無端ベルトには、搬送モーター30によって駆動される駆動ローラー41と、搬送用ベルト15を介して該駆動ローラー41の動力が伝達されて回転する従動ローラー43とが設けられている。
また、搬送部3の上流位置には、該上流位置に供給された被記録媒体Mである布帛を前記粘着層16の表面に貼り付ける加圧ローラー45が配設されており、搬送用ベルト15の戻り経路の途中には、搬送用ベルト15の表面に付着した汚れ等を取り除く洗浄部47が配設されている。
また、前記搬送部3の上流位置には、ロール状に巻かれた被記録媒体Mをセットし、繰出しモーター31から動力を受けて所定の方向に回転する繰出しローラー49が設けられており、該繰出しローラー49から繰り出された被記録媒体Mは、途中ガイドローラー51に案内されて前述した加圧ローラー45の設置部位に導かれるように構成されている。
また、前記搬送部3の下流位置には、記録実行後の被記録媒体Mを搬送用ベルト15から剥離し、途中ガイドローラー53に案内されて供給される被記録媒体Mを巻き取る巻取りローラー55が配設されている。該巻取りローラー55は、巻取りモーター32から動力を受けて所定の方向に回転するローラーで、巻取りローラー55の近傍には、記録実行後の被記録媒体Mを適宜の長さで切断するカッター57が設けられている。
記録実行部5は、前述したように幅方向Bに並んでラインヘッドを構成する複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cと、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを前述した複数の移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10b、10C、10Dに沿って幅方向Bに個別に往復移動させるキャリッジモーター26(図6)と、各記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの複数の記録ヘッド4に対して各色のインク等の記録用の液体を供給する図示しない液体貯溜タンク、液体供給チューブ等を備えることによって一例として構成されている。
また、前記移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10b、10C、10Dの長さは、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが前述した記録実行領域Dと、保護キャップ13A、13B、13C、13Dが設けられているその右外方の領域Eとの間を行き来できる長さに設定されている。
また、各保護キャップ13A、13B、13C、13Dは、図示しない駆動機構によって各記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの液体吐出面に当接して液体吐出部の乾燥を防止する覆い位置と、該液体吐出面から離間して各記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの自由な移動を可能にする開放位置と、を切り換えることができるように一例として構成されている。
(2)ラインヘッドプリンターの電気的な構成(図6参照)
次に、本実施形態のラインヘッドプリンター1Aにおける電気的な構成について説明する。
図6は、本実施形態のラインヘッドプリンター1Aの電気的な構成を表すブロック図である。制御部20には、ラインヘッドプリンター1Aの全体の制御を司るCPU21が設けられている。CPU21は、システムバス22を介して、CPU21が実行する各種制御プログラム等を格納したROM23と、データを一時的に格納可能なRAM24と、接続されている。また、CPU21は、システムバス22を介して、記録ヘッド4を駆動するためのヘッド駆動部25と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、キャリッジモーター26、洗浄用移動モーター27、搬送モーター30、繰出しモーター31及び巻取りモーター32を駆動させるためのモーター駆動部19と接続されている。
ここで、キャリッジモーター26は、複数の記録ヘッド4を備える記録ヘッドユニット7A、7B、7Cを搭載した図示しないキャリッジを移動させるためのモーターである。また、洗浄用移動モーター27は、記録ヘッド4をクリーニングするためにヘッドクリーニング部72を移動させるためのモーターである。また、搬送モーター30は、前述した搬送部3に設けられる駆動ローラー41を駆動するためのモーターである。また、繰出しモーター31は、被記録媒体Mがセットされた、繰出しローラー49を繰出し方向に回転させるための駆動モーターである。また、巻取りモーター32は、巻取りローラー55を巻取り方向に回転させるための駆動モーターである。
更に、CPU21は、ラインヘッドプリンター1Aに設けられたモニター35及びコントロールパネル36と、記録データ等をPC等の外部装置から入力する等のためのインターフェース34と、データ及び信号の送受信を行うための入出力部33と接続されている。
(3)ラインヘッドプリンターの具体的構成と4つの記録モード(図1乃至図7参照)
本実施形態では、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dは4つ設けられており、これらの記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの幅方向Bにおける記録作用長(ノズル列の長さ)はほぼ同一の寸法に設定されている。また、本実施形態のラインヘッドプリンター1Aに使用できる被記録媒体Mの最大幅は、前記記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの三つ分に対応している。即ち、当該最大幅の被記録媒体Mに対して例えば記録ヘッドユニット7A、7B、7Cを使用して通常の記録を行う場合には、残りの記録ヘッドユニット7Dが余り、当該記録ヘッドユニット7Dを故障等が生じた場合に使用する予備の記録ヘッドユニットとして使用できるように構成されている。
(A)第1記録モード(図1)
具体的には、図7に表すように制御部20で行う記録動作の実行モードの一つとして第1記録モード61が設けられている。該第1記録モード61は、前記記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの一つ以上を除いて他の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dにより記録動作を実行する記録モードである。
第1記録モード61では、図1に表すように例えば記録ヘッドユニット7A、7B、7Cを記録実行領域Dにおいて幅方向Bに並ぶように位置させて記録動作を実行させる。一方、残りの記録ヘッド7Dは、前記記録実行領域Dの右外方の領域Eに位置させて保護キャップ13Dを覆い位置に移動させ保湿状態で待機させておく。
そして、このように構成される第1記録モード61を採用した場合には、必要な数(図示の実施形態では三つ)の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cによりラインヘッドを構成し、残りの記録ヘッドユニット7Dを予備の記録ヘッドユニットとし、記録動作を実行することができる。
従って、使用中の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つに故障等が発生した場合に、前記予備の記録ヘッドユニット7Dに換えて記録を続けることができる。
(B)第2記録モード(図3(A)(B))
また、図7に表すように制御部20で行う記録動作の実行モードの一つとして第2記録モード62が設けられている。該第2記録モード62は、前記記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを前記移動方向において同じ位置に複数配置して記録動作を実行する記録モードである。
第2記録モード62では、図3(A)に表すように幅の狭い被記録媒体Mに対して、例えばすべての記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを記録実行領域Dの同じ位置に位置させて、一つの記録ヘッドユニットの記録作用長分の幅の範囲で搬送方向Aに4つの記録ヘッド4による記録を行うことが可能である。そして、このような態様で記録動作を実行した場合には、吐出する液体の密度を4倍に高めて画像を濃くすることが可能になり、吐出する液体の密度を高めるために記録速度を落とすこともない。
また、第2記録モード62では、図3(B)に表すように、被記録媒体Mの幅方向Bの一部の範囲(例えば記録ヘッドユニット7Bが位置している範囲)に、吐出する液体の密度を高めて画像を濃くしたい部分がある場合に、予備の記録ヘッドユニット7Dを当該部分に重ねて配置した状態で記録を実行することが可能である。そして、このような態様で記録動作を実行した場合には、前記一部の範囲に吐出する液体の密度を高めて画像を濃くすることが可能になり、吐出する液体の密度を高めるために記録速度を落とすこともない。
(3)第3記録モード(図4(A)(B))
また、図7に表すように制御部20で行う記録動作の実行モードの一つとして第3記録モード63が設けられている。該第3記録モード63は、前記記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つ以上に故障等が発生した場合に、故障等が発生していない他の記録ヘッドユニット7Dにより記録動作を実行する記録モードである。
第3記録モード63では、図4(A)に表すように例えば記録ヘッドユニット7Cに故障等が発生した場合に、記録ヘッドユニット7Cの位置はそのままで、予備の記録ヘッドユニット7Dを前記記録ヘッドユニット7Cの位置に移動させて記録動作を実行することが可能である。そして、このような態様で記録動作を実行した場合には、記録ヘッドユニット7Cの故障等によって記録動作を中断することなく、予備の記録ヘッドユニット7Dの活用によって当該記録動作を継続することが可能になる。従って、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cに故障等が発生した場合の負担を軽減でき、生産性の低下を低減することが可能になる。
また、第3記録モード63では、図4(B)に表すように例えば記録ヘッドユニット7Cに故障等が発生した場合に、当該故障等が発生した記録ヘッドユニット7Cを前記保護キャップ13Cの存する記録実行領域Dの右外方の領域Eに移動させると共に、予備の記録ヘッドユニット7Dを記録ヘッドユニット7Cが記録実行中、当初位置していた位置に移動させて記録動作を実行することが可能である。
そして、このような態様で記録動作を実行した場合には、故障等が発生した記録ヘッドユニット7Cが既にメンテナンスが行える右外方の領域Eに移動しているから、故障等が発生した記録ヘッドユニット7Cの修理、交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。また、上記メンテナンス作業と同時に記録動作を継続して実行できるから生産性の低下も低減される。
(4)第4記録モード(図5(A)〜(D))
また、図7に表すように制御部20で行う記録動作の実行モードの一つとして第4記録モード64が設けられている。該第4記録モード64は、記録実行の際に使用しない記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dがある場合には、記録動作の実行に使用する記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの組み合わせを変える記録モードである。
具体的には、第4記録モード64では、図5(A)に表すように当該記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの三つで記録動作を実行し、記録ヘッドユニット7Dを記録動作の実行に使用していなかった場合に、所定時間ないし所定回数ごと、図5(B)(C)(D)に表すように記録動作の実行に使用する記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの組み合わせを変えて記録動作を実行することが可能である。そして、このような態様で記録動作を実行した場合には、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの使用頻度の偏りを抑制してバランスよくすべての記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを使用することが可能になる。
尚、以上述べた第1から第4の記録モード61、62、63、64は、直接的には記録動作に属し、該記録動作の一部として実行されるが、上述したように記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの移動を伴うため、キャリッジモーター26を使用した移動動作や搬送モーター30を使用した搬送用ベルト15の移動動作とも密接に関連している。
従って、図7中、双方向の矢印で示すように制御部20で行う記録動作と移動動作は、それぞれ単独で独立して実行されるのではなく、両者が密接に関連して連携することによって実行される。また、前記右外方の領域E等で必要に応じて行われる図7中破線で表すメンテナンス動作も上記記録動作と移動動作に組み合わさって、互いに連携してその動作が実行される。
◆◆実施形態2◆◆(図8から図10参照)
図8から図10に基いて本発明の実施形態2に係るラインヘッドプリンター1Bの構成を説明する。
ラインヘッドプリンター1Bは、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの記録ヘッド4をクリーニングするヘッドクリーニング部72を備えている点で実施形態1に係るラインヘッドプリンター1Aと相違しており、その他の構成については実施形態1と同様の構成を有している。従って、ここでは実施形態1と同様の構成については説明を省略し、実施形態2において新たに備えたヘッドクリーニング部72の構成とそのクリーニング動作及びその作用、効果を中心に説明する。
図8に表すように本実施形態では、記録非実行状態の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dが存する前記右外方の領域Eと記録実行領域Dを挟んで反対側の左外方の領域Fにクリーニング部71が設けられている。
このクリーニング部71は、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの各移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10B、10C、10Dと交差する方向(搬送方向Aに沿う方向)に設けられた一組のガイド73、75と、該ガイド73、75に案内されてガイド73、75の伸長方向に位置する複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの各クリーニング位置77A、77B、77C、77Dに移動して位置することが可能なヘッドクリーニング部72と、該ヘッドクリーニング部72の移動のため駆動源となる洗浄用移動モーター27(図6)を主構成要素として備えている。
図8はヘッドクリーニング部72が記録ヘッドユニット7Bに対応するクリーニング位置77Bに移動して位置している状態を表している。図9及び図10は、ヘッドクリーニング部72が記録ヘッドユニット7Cに対応するクリーニング位置77C移動して位置している状態で、記録ヘッド4の液体吐出面をワイパーブレード76によってクリーニングしている状態を表している。
図9(A)はその要部概略拡大平面図であり、図9(B)は同要部拡大正面図である。尚、図9において図面を解り易くするために、クリーニング位置に移動したヘッドクリーニング72を破線で示してある。図10は同要部概略側断面図である。ワイパーブレード76は記録ヘッドユニット7Cの液体吐出面に対して公知の機構(図示ぜず)によって進退可能に構成されている。
ここでは、ヘッドクリーニング部72は、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが各移動軸に沿って各クリーニング位置77A、77B、77C、77Dに移動する際に、そのクリーニング位置(図9及び図10ではクリーニング位置77C)に位置しているヘッドクリーニング部72の進出状態にあるワイパーブレード76によって前記液体吐出面を払拭するように構成されている。
尚、ヘッドクリーニング部72としては、クリーニング位置77A、77B、77C、77Dに移動してくる各記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dにおける液体吐出面に当接して、該液体吐出面に付着したインク滴や汚れを拭き取る払拭布(図示せず)やワイパーブレード76等の払拭部、或いは該記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの液体吐出口に詰まった液体や固形物を吸引して除去する吸引部(図示せず)、或いは吸引の代わりに、記録ヘッド4内の液体を加圧することによって、液体吐出口に詰まった液体や固形物を記録ヘッドから除去する場合は、ヘッドクリーニング部72としては、クリーニング位置77A、77B、77C、77Dに移動してくる各記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dから該加圧によって排出される液体を受ける液体受部(図示せず)のいずれかを備えるもの、あるいは前記払拭部、吸引部、液体受部のうちのいずれか2つ、またはすべてを備えるものが適用可能である。
≪ヘッドクリーニング部の作用≫
本実施形態によれば、ヘッドクリーニング部72は、各移動軸9A、9B、9C、9D及び10A、10B、10C、10Dと交差する方向に設けられたガイド73、75に沿って移動し、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの各クリーニング位置77A、77B、77C、77Dに位置することが可能に構成されている。従って、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7D毎にヘッドクリーニング部72を設ける必要がない。即ち、該ヘッドクリーニング部72を複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dに対して共用化することができるので、ラインヘッドプリンターにおける装置の大型化と高コスト化を抑制することができる。
また本実施形態によれば、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cが移動軸9A、9B、9C及び10A、10B、10Cに沿って前記クリーニング位置77A、77B、77Cに移動する際に前記払拭部であるワイパーブレード76によって液体吐出面が払拭される。即ち、払拭部であるワイパーブレード76をクリーニング位置に位置させて、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cを前記移動軸に沿って移動するだけで払拭を行うことができ、ヘッドクリーニング部72の構造を単純化することができる。
そして、このようなヘッドクリーニング部72を備える本実施形態に係るラインヘッドプリンター1Bによっても前述した実施形態1に係るラインヘッドプリンター1Aと同様の作用、効果が発揮でき、更に本実施形態にあっては、単一のヘッドクリーニング部72を使用して複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dに対してクリーニングを行うことができるから、ヘッドクリーニング部72の設置に伴う部品点数の増加やラインヘッドプリンター1Bの大型化を抑制することが可能になる。
◆◆実施形態3◆◆(図11参照)
実施形態3に係るラインヘッドプリンター1Cは、前記ヘッドクリーニング部72の配置が前記実施形態2に係るラインヘッドプリンター1Bと相違するだけで、その他の構成については前記実施形態2と同様の構成を有している。従って、ここでは前記実施形態2と同様の構成については説明を省略し、実施形態3で採用したヘッドクリーニング部72の配置とその作用、効果を中心に説明する。
即ち、図11に示すように本実施形態では、上記ヘッドクリーニング部72が記録非実行状態の前記記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dが存する前記右外方の領域Eと記録実行領域Dに対して同じ側の一例として前記保護キャップ13A、13B、13C、13Dに隣接する左方位置に配置されている。
そして、このような位置に配置されるヘッドクリーニング部72を備える本実施形態に係るラインヘッドプリンター1Cによっても前述した実施形態2に係るラインヘッドプリンター1Bと同様の作用、効果が発揮でき、更に本実施形態にあっては、クリーニングが実施された記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dは、記録実行領域Dを横断することなく、保護キャップ13が位置する領域に短時間で移動することが可能になる。従って、クリーニングを実行しても汚れが除去できなかった記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dがあったような場合に、当該ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを保護キャップ13A、13B、13C、13Dの存する領域に直ちに移動させて修理、交換等のメンテナンス作業を実施することが可能になる。
[他の実施形態]
本発明に係るラインヘッドプリンター1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、本発明のラインヘッドプリンター1は前述したような大型のインクジェット捺染装置に限らず、これより小型のインクジェット捺染装置に適用したり、用紙やフィルムを被記録媒体Mとする大型のインクジェットプリンター等に適用することが可能である。また、ラインヘッドを構成する記録ヘッドユニット7の数は、前記実施形態1〜3で採用した4つに限らず、2つ、3つあるいは5つ以上のものであっても構わない。また、各記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dごと設けられる移動軸9、10は、前記実施形態1〜3で採用した2本ずつ設けられる構成に限らず、移動軸9、10をいずれか1本にして他をガイド等にすることも可能である。
また、複数設けられる記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの幅方向Bにおける記録作用長(ノズル列の長さ)は、前述した実施形態1で説明したようにすべて同じ記録作用長にする他、これらの一部またはすべてを異なる記録作用長のものに変更することが可能である。そして、この場合には、予備の記録ヘッドユニット7Dの記録作用長は、記録動作の実行に使用されている記録ヘッドユニット7A、7B、7Cのうち記録作用長が最も長いものと同じ記録作用長にする。因みに、このように構成した場合には、記録作用長が最も長い記録ヘッドユニットが7Aであった場合に、その記録ヘッドユニット7Aに故障等が発生した場合、当該記録ヘッドユニット7Aが担っていた記録作用長を予備の記録ヘッドユニット7Dによってカバーすることが可能になる。
また、記録動作の実行に使用されている記録ヘッドユニット7A、7B、7Cが一部オーバーラップした状態で使用されている場合には、そのオーバーラップ量を考慮して当該オーバーラップ量分短い記録作用長の記録ヘッドユニット7を予備の記録ヘッドユニット7Dとして使用することも可能である。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内での種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
以上、本発明について具体的な実施形態に基づいて詳述した。ここで本発明について、もう一度まとめて以下に説明する。
本発明の第1の態様のラインヘッドプリンター1は、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが並ぶことでラインヘッドを構成可能なラインヘッドプリンターであって、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが被記録媒体Mの搬送方向Aと交差する方向に個別に移動可能に設けられた複数の移動軸9、10と、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの移動軸9、10に沿う移動動作と被記録媒体Mへの記録動作を制御する制御部20とを備え、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dは、被記録媒体Mの最大幅を記録可能にする数より一つ以上多く設けられていることを特徴とする。
ここで、「ラインヘッド」とは、記録実行時に記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dが被記録媒体Mの搬送方向Aと交差する被記録媒体Mの幅方向Bには移動しないで並んでいる構造を言う。
また、「記録ヘッドユニット」とは、インク等の記録用の液体を吐出する記録ヘッド4を備え、移動軸9、10に沿って移動することが可能な構造体(ユニット)を意味する。
本態様によれば、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dは、被記録媒体Mの最大幅を記録可能にする数より一つ以上多く設けられているので、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つに故障が発生した場合においても、残りの記録ヘッドユニット7Dを使用することによって当該ラインヘッドプリンター1の稼働を停止することなく記録動作を継続することが可能になる。従って、ラインヘッドプリンター1における生産性の低下を抑制することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様のラインヘッドプリンター1において、記録非実行状態の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dが記録実行領域D外に設けられていることを特徴とする。
ここで「保護キャップ」とは、使用されていない記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの液体吐出部の乾燥を防止する保湿機能を備えるものである。また、保湿機能に加えて保湿機能以外の他の機能を備えるものであってもよい。
本態様によれば、記録非実行状態の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dが設けられているので、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7D内の記録動作の実行に使用していない記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを保護キャップ13A、13B、13C、13Dで保護しておくことができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様又は第2の態様のラインヘッドプリンター1において、制御部20は、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つ以上を除いて他の記録ヘッドユニット7Dにより前記記録動作を実行する第1記録モード61を有することを特徴とする。
本態様によれば、必要な数の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cによりラインヘッドを構成し、残りの記録ヘッドユニット7Dを予備の記録ヘッドユニットとし、記録動作を実行することができる。従って、使用中の記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つに故障等が発生した場合に、前記予備の記録ヘッドユニット7Dに換えて記録を続けることができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様又は第2の態様のラインヘッドプリンター1において、制御部20は、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを前記移動方向において同じ位置に複数配置して前記記録動作を実行する第2記録モード62を有することを特徴とする。
本態様によれば、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを前記移動方向において同じ位置に複数配置して前記記録動作を実行することで、被記録媒体Mの幅方向Bのある部分に液体の吐出密度を高くして画像を濃くしたい場合に、予備の記録ヘッドユニット7Dを当該部分に配置することで容易に対応することができる。しかも液体の吐出密度を高めるに際して記録速度を落とすことなく実行できる。
本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様のラインヘッドプリンター1において、制御部20は、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つ以上に故障等が発生した場合に、故障等が発生していない他の記録ヘッドユニット7Dにより前記記録動作を実行する第3記録モード63を有することを特徴とする。
本態様によれば、制御部20は、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cの一つ以上に故障が発生した場合に、故障等が発生していない他の記録ヘッドユニット7Dにより前記記録動作を実行する第3記録モード63を有するので、故障等が発生した場合でも記録動作を継続でき、余裕を持って故障等が発生した記録ヘッドユニット7A、7Bまたは7Cの修理、交換等のメンテナンス作業を行うことができる。従って、記録ヘッドユニット7A、7B、7Cに故障等が発生した場合の負担を低減することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様のラインヘッドプリンター1において、第3記録モード63は、前記故障等が発生した記録ヘッドユニット7A、7B、7Cを保護キャップ13A、13B、13Cの位置に移動させることを特徴とする。
本態様によれば、第3記録モード63は、前記故障等が発生した記録ヘッドユニット7A、7Bまたは7Cを保護キャップ13A、13Bまたは13Cの存する位置に移動させるので、故障等が発生した記録ヘッドユニット7A、7Bまたは7Cの修理、交換のためのメンテナンス作業を簡単に行うことができる。また、記録動作を継続した状態で同時に上記メンテナンス作業を行うことができる。
本発明の第7の態様は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つの態様のラインヘッドプリンター1において、前記制御部20は、記録実行の際に使用しない記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dがある場合に、記録動作の実行に使用する記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの組み合わせを変える第4記録モード64を有することを特徴とする。
本態様によれば、制御部20は、記録動作の実行の際に使用しない記録ヘッドユニット7A、7B、7C又は7Dがある場合に、記録動作の実行に使用する記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの組み合わせを変える第4記録モード64を有するので、記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの使用頻度の偏りを抑制してバランスよくすべての記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを使用することができる。
本発明の第8の態様は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様のラインヘッドプリンター1において、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの記録ヘッド4をクリーニングするヘッドクリーニング部72を備え、ヘッドクリーニング部72は、前記複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの各移動軸9、10と交差する方向に設けられたガイド73、75に沿って移動し、前記複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dの各クリーニング位置77A、77B、77C、77Dに位置することが可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、複数の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dに対してクリーニングを行うことができる共通のヘッドクリーニング部72を備えるので、ヘッドクリーニング部72の設置に伴う部品点数の増加とラインヘッドプリンター1の大型化とを抑制することができる。
本発明の第9の態様は、第8の態様のラインヘッドプリンター1において、ヘッドクリーニング部72は、記録非実行状態の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dの位置と記録実行領域Dに対して反対側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、記録実行領域Dの右外方の領域Eと左外方の領域Fをバランスよく使用して保護キャップ13A、13B、13C、13Dと、ヘッドクリーニング部72を配置することが可能になる。
本発明の第10の態様は、第8の態様のラインヘッドプリンター1において、前記ヘッドクリーニング部72は、記録非実行状態の記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップ13A、13B、13C、13Dの位置と記録実行領域Dに対して同じ側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、クリーニングを行った記録ヘッドユニット7A、7B、7C、7Dを保護キャップ13A、13B、13C、13Dの存する右外方の領域Eに移動させるのに際し、記録実行領域Dを横断させることがないから記録へッドユニット7A、7B、7C、7Dの移動距離が短くてすむようになる。
1 ラインヘッドプリンター、3 搬送部、4 記録ヘッド、5 記録実行部
7 記録ヘッドユニット、9 移動軸、10 移動軸、13 保護キャップ
15 搬送用ベルト、16 粘着層、19 モーター駆動部、20 制御部
21 CPU、22 システムバス、23 ROM、24 RAM
25 ヘッド駆動部、26 キャリッジモーター、27 洗浄用移動モーター
30 搬送モーター、 31 繰出しモーター、32 巻取りモーター
33 入出力部、34 インターフェース、35 モニター、
36 コントロールパネル、41 駆動ローラー、43 従動ローラー
45 加圧ローラー、47 洗浄部、49 繰出しローラー
51 ガイドローラー、53 ガイドローラー、55 巻取りローラー
57 カッター、61 第1記録モード、62 第2記録モード
63 第3記録モード、64 第4記録モード、71 クリーニング部
72 ヘッドクリーニング部、73 ガイド、75 ガイド
77 クリーニング位置、A 搬送方向、B 幅方向、D 記録実行領域
E 右外方の領域、F 左外方の領域、M 被記録媒体

Claims (10)

  1. 複数の記録ヘッドユニットが並ぶことでラインヘッドを構成可能なラインヘッドプリンターであって、
    複数の前記記録ヘッドユニットが被記録媒体の搬送方向と交差する方向に個別に移動可能に設けられた複数の移動軸と、
    前記記録ヘッドユニットの前記移動軸に沿う移動動作と被記録媒体への記録動作を制御する制御部と、を備え、
    前記記録ヘッドユニットは、前記被記録媒体の最大幅を記録可能にする数より一つ以上多く設けられている、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  2. 請求項1に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    記録非実行状態の前記記録ヘッドユニットを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップが記録実行領域外に設けられている、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  3. 請求項1又は2に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記制御部は、前記記録ヘッドユニットの一つ以上を除いて他の記録ヘッドユニットにより前記記録動作を実行する第1記録モードを有する、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  4. 請求項1又は2に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記制御部は、前記記録ヘッドユニットを前記移動方向において同じ位置に複数配置して前記記録動作を実行する第2記録モードを有する、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記制御部は、前記記録ヘッドユニットの一つ以上に故障等が発生した場合に、故障等が発生していない他の記録ヘッドユニットにより前記記録動作を実行する第3記録モードを有する、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  6. 請求項5に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記第3記録モードは、前記故障等が発生した記録ヘッドユニットを前記保護キャップの位置に移動させる、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記制御部は、記録動作実行の際に使用しない記録ヘッドユニットがある場合には、記録実行に使用する記録ヘッドユニットの組み合わせを変える第4記録モードを有する、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記複数の記録ヘッドユニットの記録ヘッドをクリーニングするヘッドクリーニング部を備え、
    前記ヘッドクリーニング部は、前記複数の記録ヘッドユニットの前記各移動軸と交差する方向に設けられたガイドに沿って移動し、前記複数の記録ヘッドユニットの各クリーニング位置に位置することが可能に構成されている、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  9. 請求項8に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記ヘッドクリーニング部は、記録非実行状態の前記記録ヘッドユニットを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップの位置と記録実行領域に対して反対側に設けられている、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
  10. 請求項8に記載のラインヘッドプリンターにおいて、
    前記ヘッドクリーニング部は、記録非実行状態の前記記録ヘッドユニットを個別に覆って保護可能な複数の保護キャップの位置と記録実行領域に対して同じ側に設けられている、ことを特徴とするラインヘッドプリンター。
JP2015053419A 2015-03-17 2015-03-17 ラインヘッドプリンター Pending JP2016172377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015053419A JP2016172377A (ja) 2015-03-17 2015-03-17 ラインヘッドプリンター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015053419A JP2016172377A (ja) 2015-03-17 2015-03-17 ラインヘッドプリンター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016172377A true JP2016172377A (ja) 2016-09-29

Family

ID=57008698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015053419A Pending JP2016172377A (ja) 2015-03-17 2015-03-17 ラインヘッドプリンター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016172377A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108327405A (zh) * 2017-01-18 2018-07-27 精工爱普生株式会社 记录装置
WO2018225128A1 (ja) * 2017-06-05 2018-12-13 株式会社ピーエムティー インクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法
KR101992625B1 (ko) * 2018-10-30 2019-06-25 주식회사 티앤알바이오팹 다중 노즐 3d 프린팅 시스템 및 이를 이용한 삼차원 바이오 프린팅 방법
KR102045271B1 (ko) * 2019-06-18 2019-12-02 주식회사 티앤알바이오팹 다중 패턴을 구현할 수 있는 3차원 프린팅 시스템 및 이를 이용한 3차원 프린팅 방법

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108327405A (zh) * 2017-01-18 2018-07-27 精工爱普生株式会社 记录装置
WO2018225128A1 (ja) * 2017-06-05 2018-12-13 株式会社ピーエムティー インクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法
KR20190005909A (ko) * 2017-06-05 2019-01-16 피엠티 코퍼레이션 잉크젯 인쇄 장치
CN109641451A (zh) * 2017-06-05 2019-04-16 Pmt股份有限公司 喷墨印刷装置及喷墨印刷方法
JPWO2018225128A1 (ja) * 2017-06-05 2019-11-07 株式会社ピーエムティー インクジェット印刷装置
KR102124597B1 (ko) * 2017-06-05 2020-06-23 피엠티 코퍼레이션 잉크젯 인쇄 장치
CN109641451B (zh) * 2017-06-05 2020-07-10 Pmt股份有限公司 喷墨印刷装置及喷墨印刷方法
KR101992625B1 (ko) * 2018-10-30 2019-06-25 주식회사 티앤알바이오팹 다중 노즐 3d 프린팅 시스템 및 이를 이용한 삼차원 바이오 프린팅 방법
WO2020091368A1 (ko) * 2018-10-30 2020-05-07 주식회사 티앤알바이오팹 다중 노즐 3d 프린팅 시스템 및 이를 이용한 삼차원 바이오 프린팅 방법
KR102045271B1 (ko) * 2019-06-18 2019-12-02 주식회사 티앤알바이오팹 다중 패턴을 구현할 수 있는 3차원 프린팅 시스템 및 이를 이용한 3차원 프린팅 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016172377A (ja) ラインヘッドプリンター
JP5467117B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出ヘッドの清掃装置及びインクジェット記録装置
JP6379480B2 (ja) 液体噴射装置
JP5579762B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出ヘッドの清掃装置及びインクジェット記録装置
JP2014195880A (ja) 液体吐出装置、及び、ヘッドのクリーニング方法
CN103862864A (zh) 图像记录装置
JP2011067985A (ja) 液体吐出ヘッド清掃装置およびインクジェット記録装置、液体吐出ヘッド清掃方法
JP6418207B2 (ja) 液体噴射装置
JP6424429B2 (ja) 液滴吐出装置、及び液滴吐出方法
JP2016172378A (ja) ラインヘッドプリンター
US8814345B2 (en) Printing device and printing method
JP2016179871A (ja) プリンター及びプリンターにおける搬送用ベルトの洗浄方法
JP6155759B2 (ja) 液体吐出装置
US20140292915A1 (en) Head cleaning method and liquid discharging apparatus
JP6028900B2 (ja) 液体吐出装置、及び、送風方法
JP5353599B2 (ja) 流体噴射装置
JP2018187854A (ja) 液滴吐出装置
CN103879144A (zh) 图像记录装置
JP7452077B2 (ja) インクジェット記録装置及びクリーニング間隔決定方法
JP2012061614A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
US8678536B2 (en) Printing device and printing method
JP2015171821A (ja) 記録装置
US9844942B2 (en) Recording apparatus
JP2017193138A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2012116132A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法