JP2016170482A - 交通信号制御機 - Google Patents
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Abstract
Description
所与の信号制御パラメータを用いて交通信号を制御する交通信号制御機であって、
光ビーコンによる路車間通信の通信結果を用いて検出された中型自動車又は大型自動車である特定車両の自交差点への流入情報を用いて、当該特定車両の自交差点への予測到着タイミングを予測する特定車両到着予測部と、
自交差点への時系列の予測到着台数を示す到着予測交通流情報に基づき、前記予測到着タイミングに続けて車両が到着する可能性のある連続時間範囲を車群の存在位置と判定する第1の車群判定部と、
前記車群の存在位置を用いて前記信号制御パラメータを変更するパラメータ変更部と、
を備えた交通信号制御機である。
前記第1の車群判定部が、単位期間ごとに車両の到着可能性を判定し、前記予測到着タイミングに対応する単位期間に続けて、車両が到着する可能性のある連続する単位期間の範囲を前記連続時間範囲と判定する、
交通信号制御機を構成しても良い。
前記到着予測交通流情報に対して所定期間分の判定期間をずらしながら設定して各判定期間内での車群の存在を判定する第2の車群判定部と、
前記第1の車群判定部の判定結果、および、前記第2の車群判定部の判定結果を統合する統合部と、
を更に備えた交通信号制御機を構成しても良い。
前記判定期間は、3秒以上10秒以下の期間である、
交通信号制御機を構成しても良い。
近隣交差点からの流出交通流の情報を取得して前記到着予測交通流情報を予測する予測部、
を更に備えた交通信号制御機を構成しても良い。
図1は、本実施形態の交通信号制御機10の設置例である。図1において、交通信号制御機10が制御対象とする交差点1は、主道路と従道路とが交差して4つの流入路A〜Dを有する十字交差点である。流入路A〜Dそれぞれには、該流入路から交差点1へ進入する車両交通を対象とする車両用信号灯器20と、光ビーコン装置30と、が設置されている。なお、図1は交差点1の一例であり、十字交差点に限らず、例えば三叉路交差点やT字交差点といった他の形状の交差点についても本実施形態を同様に適用可能である。
本実施形態の原理を説明する。
先ず、自交差点に到着する車群を流入路ごとに判定する。図2〜図4は、車群判定を説明する図であり、ある一つの流入路についての車群判定を示している。車群は、当該流入路の到着交通流予測情報と、特定車両到着情報とをもとに判定する。到着交通流予測情報は、当該流入路から自交差点へ流入する到着交通流を予測した情報であり、停止線の位置を0秒目(図中の「0〜1s」に対応)として、単位時間である1秒毎に区切った単位期間毎の到着車両台数を時系列に示して構成される。この到着交通流予測情報は、上流交差点から自交差点への流出交通流予測情報を、交差点間の旅行時間分だけオフセットした上で、各単位期間内での到着車両台数の和として得られる。また、単位期間内の到着車両台数は、流出交通流予測情報に基づくため、直進右左折といった流出方向別の確率が乗算されて表される。そのため、小数を取り得る。したがって、到着交通流予測情報は、例えば、「0.0」,「0.8」,「0.0」,「0.5」・・・といった単位期間ごとの数値情報となる。
図2は、第1の個別車群判定を説明する図である。図2に示すように、第1の個別車群判定では、特定車両到着情報に基づいて、対象となる判定期間内に特定車両が存在する場合に、当該判定期間内に車群が存在する(車群在り)と判定する。そして、車群在りと判定した判定期間については、当該判定期間内の単位期間のうち、特定車両が存在する最初の単位期間を先頭とし、同じ判定期間について到着交通流予測情報での到着車両台数が所定の台数条件(本実施形態では、0台を超えることを本条件とする。)を満たす最後の単位期間を末尾として、先頭から末尾までの連続する単位期間を、当該判定期間内の車群と判定する。つまり、特定車両に続けて車両が到着する可能性のある連続する単位期間である連続時間範囲を、車群の存在位置と判定する。
図3は、第2の個別車群判定を説明する図である。図3に示すように、第2の個別車群判定では、到着交通流予測情報において、対象とする判定期間内の到着車両台数の合計が所定の判定閾値台数(本実施形態では、3台(より正確には3.0台)とする。)以上である場合に、当該判定期間内に車群が存在する(車群在り)と判定する。ここで、到着交通流予測情報における各単位期間の到着車両台数は、上流交差点の流出方向別の確率に基づく「0.8台」といった小数値で表されている。
自交差点の交通信号制御機10は、上述した車群判定結果を用いて、信号制御パラメータを変更する。具体的には、複数の信号制御パラメータ候補(仮の信号制御パラメータ)それぞれに従った簡易的な信号制御シミュレーションを行う。そして、1サイクルにおける自交差点の停止台数を選択基準の一つとして、所定の最良条件を満たす信号制御パラメータ候補を選択し、選択した信号制御パラメータ候補に従った信号制御パラメータに変更して自交差点の交通信号を実際に制御する。
図7は、交通信号制御機10の機能構成を示すブロック図である。図7によれば、交通信号制御機10は、機能的に、操作部102と、表示部104と、時計部106と、通信部108と、処理部200と、記憶部300とを備えて構成される。
図8は、交通信号制御処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、処理部200が交通信号制御プログラム302に従って実行する処理であり、所定時間毎(例えば、5秒毎でも良いし、10秒毎でも良い)に、繰り返し実行される。
このように、本実施形態の交通信号制御機10は、自交差点の流入路それぞれについて、判定期間内に車群が存在するかの個別車群判定を判定期間を1秒ずつずらしながら繰り返し、これらの個別車群判定の判定結果を統合して車群を判定する。個別車群判定は、特定車両の到着タイミングに基づく第1の個別車群判定と、到着交通流予測情報に基づく第2の個別車群判定とを含む。これにより、自交差点の到着交通流予測情報に対して、判定期間を一部が重なるようにずらしながら設定して各判定期間内での車群の存在を判定し、各判定期間の判定結果を統合することで車群を判定するといった、新しい車群の判定手法が実現される。
なお、本発明の適用可能な実施形態は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
上述の実施形態では、判定期間を1秒ずつずらして設定して第1の個別車群判定を行うこととしたが(図4参照)、これを、先頭の単位期間に特定車両が存在する場合にのみ判定期間を設定して、第1の個別車群判定を行うこととしても良い。例えば、図2(b)に示す5〜9秒目の期間は、先頭の単位期間である5秒目の単位期間には特定車両が存在しないため、判定期間を設定せず、第1の個別車群判定を行わない。これにより、処理負荷の軽減が図れる。
また、第2の個別車群判定についても同様に、先頭の単位期間の到着車両台数が所定の台数条件(本実施形態では、0台を超えること、すなわちゼロでないことを条件とする。)を満たす場合にのみ判定期間を設定して、第2の個別車群判定を行うこととしても良い。例えば、図3(b)に示す7〜11秒目の期間は、最初の単位期間である7秒目の単位期間の到着車両台数が0台で台数条件を満たさないため、判定期間を設定せず、第2の個別車群判定を行わない。これにより、処理負荷の軽減が図れる。ただし、到着車両台数が台数条件を満たす単位期期間については必ず1回以上個別車群判定が行われるとともに、車両が連なっている部分についてはより多くの回数の個別車群判定が行われるため、全体として車群判定の精度を高く保つことができる。
上述の実施形態では、複数の信号制御パラメータ候補のうちから、交通信号制御に用いる信号制御パラメータを選択する基準として、全停止台数を用いることにしたが、この選択基準として、更に遅れコストを導入することにしても良い。遅れコストとは、交差点において停止した各車両の停止時間(滞留時間)と台数との積の総和である。例えば、2台の車両が10秒停止した場合、遅れコストは20[台・秒]となる。この場合、全停止台数が所定条件を満たし、且つ、遅れコストが所定条件を満たすことを最良条件として信号制御パラメータを選択・設定することとなる。
また、上述した実施形態では、信号制御パラメータ候補320を生成することとして説明したが、予め信号制御パラメータ候補320を記憶しておくこととしてもよい。その場合、図8のステップS11を省略することができる。
また、上述した実施形態では、単位期間の長さを1秒とし、判定期間の長さを単位期間5つ分、すなわち5秒として説明したが、これは一例であり、他の長さとしてよいことは勿論である。但し、判定期間を一部重複させつつずらして設定する必要があるため、N秒間の判定期間をM秒(N>M。N,Mは0より大きく、小数を含んでもよい。)ずつずらして設定できる必要がある。
上述した実施形態では、交通信号制御機10が、中央装置50から車両通行情報を取得して、特定車両の自交差点1への流入を検出することとして説明した。しかし、車載機IDに車両種別を示す情報が含まれている場合には、交通信号制御部10は、光ビーコン装置30から、光ビーコン装置30が取得した車載機ID(或いは車載機IDに含まれる車両情報を示す情報)を受信して、特定車両の自交差点1への流入を検出することとしてもよい。何れにせよ、交通信号制御機10は、光ビーコンによる路車間通信の通信結果を用いて特定車両の自交差点1への流入を検出し、この流入情報を用いて、当該特定車両の自交差点1への予測到着タイミングを予測することとなる。
102 操作部、104 表示部、106 時計部、108 通信部
200 処理部
202 到着交通流予測部、204 流出交通流予測部
206 特定車両到着予測部
208 車群判定部、210 第1の車群判定部、212 第2の車群判定部
214 パラメータ変更部、216 信号制御部
300 記憶部
302 交通信号制御プログラム
304 隣接交差点の流出交通流予測情報
306 到着交通流予測情報、308 流出交通流予測情報
310 特定車両到着情報、312車群判定テーブル
314 現示階梯表、316 パラメータ設定範囲情報、
318 パラメータ候補情報
320 信号制御パラメータ候補、322 流出可否テーブル
324 滞留台数情報、326 停止台数、328 全停止台数
330 設定信号制御パラメータ
20 車両用信号灯器
30 光ビーコン装置
50 中央装置
Claims (5)
- 所与の信号制御パラメータを用いて交通信号を制御する交通信号制御機であって、
光ビーコンによる路車間通信の通信結果を用いて検出された中型車又は大型車である特定車両の自交差点への流入情報を用いて、当該特定車両の自交差点への予測到着タイミングを予測する特定車両到着予測部と、
自交差点への時系列の予測到着台数を示す到着予測交通流情報に基づき、前記予測到着タイミングに続けて車両が到着する可能性のある連続時間範囲を車群の存在位置と判定する第1の車群判定部と、
前記車群の存在位置を用いて前記信号制御パラメータを変更するパラメータ変更部と、
を備えた交通信号制御機。 - 前記第1の車群判定部は、単位期間ごとに車両の到着可能性を判定し、前記予測到着タイミングに対応する単位期間に続けて、車両が到着する可能性のある連続する単位期間の範囲を前記連続時間範囲と判定する、
請求項1に記載の交通信号制御機。 - 前記到着予測交通流情報に対して所定期間分の判定期間をずらしながら設定して各判定期間内での車群の存在を判定する第2の車群判定部と、
前記第1の車群判定部の判定結果、および、前記第2の車群判定部の判定結果を統合する統合部と、
を更に備えた請求項1又は2に記載の交通信号制御機。 - 前記判定期間は、3秒以上10秒以下の期間である、
請求項3に記載の交通信号制御機。 - 近隣交差点からの流出交通流の情報を取得して前記到着予測交通流情報を予測する予測部、
を更に備えた請求項1〜4の何れか一項に記載の交通信号制御機。
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- 2015-03-11 JP JP2015048132A patent/JP6566666B2/ja active Active
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