(第1実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図、図2は前記画像形成装置の外観を示す斜視図である。
第1実施形態は、図1に示すように、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム3と、感光体ドラム3表面を帯電させる帯電器5と、感光体ドラム3表面に静電潜像を形成する露光ユニット1と、感光体ドラム3表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置2と、感光体ドラム3表面のトナー像を記録媒体に転写する中間転写ベルトユニット8と、トナー像を記録媒体に定着させる定着ユニット12とを備えるとともに、補給トナーが収容されたトナーカートリッジ(トナー容器)500が着脱可能に装着され、トナーカートリッジ500から現像装置2にトナーを供給するように制御されて、電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置100であって、この画像形成装置の特徴的な構成として、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
まず、画像形成装置100の全体構成について説明する。
以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
画像形成装置100は、図1に示すように、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙(例えば、記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体110と、自動原稿処理装置120とにより構成されている。
装置本体110は、露光ユニット1、現像装置2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、転写部6、定着ユニット7、給紙カセット(記録媒体収容部)81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
装置本体110の上部に設けられた画像読取り部90の上側には、原稿が載置される透明ガラスからなるプラテンガラス(原稿載置台)92が設けられ、そのプラテンガラス92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。
自動原稿処理装置120は、プラテンガラス92の上に自動で原稿を搬送する。
また、自動原稿処理装置120は、矢印M方向に回動自在に構成され、プラテンガラス92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。
従って、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
また、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)以外にも、例えばシアン(C)およびマゼンタ(M)と同一の色相で濃度がより薄い特性をもつライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)を加えた6色であっても良い。
これら6色とすることで、より鮮明な高画質のフルカラー画像を得ることができる。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。
露光ユニット1は、外部から入力した画像データまたは原稿から読み取って得られた画像データに応じて、帯電された感光体ドラム3を露光することにより、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム3の表面に形成する画像書込み装置である。露光ユニット1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。
現像装置2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(Y,M,C,BK)のトナーにより顕像化するものである。
感光体ドラム3は、円筒状を呈し、露光ユニット1の上方に配設され、その表面がクリーナユニット4によりクリーニングされ、クリーニングされた表面が帯電器5により均一に帯電される。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている転写部6は、無端状の中間転写ベルト(無端ベルト)61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、Y,M,C,BKの各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動するように構成されている。
中間転写ベルト61は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成され、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61上に順次重ね合わせて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。
中間転写ローラ64は、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラであって、中間転写ベルト61に対して感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与えるようにされている。詳しくは、中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
上述したように、各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化されたトナー像は中間転写ベルト61上に積層される。積層された画像情報としてのトナー像は、中間転写ベルト61とともに搬送されて、搬送される用紙と中間転写ベルト61との接触位置(2次転写位置,所定位置)に移動し、この接触位置に配置されている転写ローラ10によって用紙上に転写される。
中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われずに中間転写ベルト61に残存したトナーは、次工程で形成されるトナー像に対してトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように構成されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。
装置本体110の上方には、印刷済みの用紙をフェイスダウンで集積するための排紙トレイ91が設けられている。
また、装置本体110には、給紙カセット81の用紙を転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81から排紙トレイ91に到る用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a、複数の搬送ローラ12a〜12d、レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って設けられている。尚、搬送ローラ12bは、用紙を排紙トレイ91に排出する排紙ローラとして機能するため、排紙ローラと称する。
ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙を一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と用紙の先端を合わせるタイミングで用紙を転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、定着ローラ70として1対のヒートローラ71と加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、用紙を挟んで回転搬送するようになっている。
ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、対向して配置されて、ヒートローラ71と加圧ローラ72との圧接箇所には、定着ニップ部が形成されている。
ヒートローラ71は、所定の定着温度となるように制御部(図示せず)によって温度制御される。この制御部は、ヒートローラ71の周囲に設けられたヒートローラ71の温度と検出する図示しない温度検出器(非接触式のサーミスタ)からの検出信号に基づいてヒートローラ71の表面温度が160〜200℃の範囲となるように制御する。
また、ヒートローラ71は、加圧ローラ72とともにトナーを用紙に熱圧着することにより、用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、用紙に対して熱定着させる機能を有している。また、ヒートローラ71には、図1に示すように、ヒートローラ71を外部から定着するための外部定着ベルト73が設けられている。
一方、加圧ローラ72も、ヒートローラ71と同様に円筒状の金属製の芯金の周面に弾性層が設けられて構成されている。そして、ヒートローラ71に対して所定の圧力で当接されるようになっている。
また、画像形成装置100は、図2に示すように、トナーカートリッジ500を交換する際に開閉される前扉150を操作側の前面部に有し、前面部における排紙トレイ91の上に操作パネル140を配置している。操作パネル140は、例えばタッチパネル式の表示部(表示装置)141と、各種入力キーを有する操作部142とを備えている。
表示部141は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electoro Luminescence Display)、電気泳動を利用した電子ペーパー等のディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、プラズマチューブアレイディスプレイ(PTAD)、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED、SED)等の表示装置であり、ユーザに対する設定画面等の指示メニューや取得した画像データに関する情報を含む画面を表示する。
操作部142は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部142が備える複数のキーは、スイッチを備えたハードキーである。
また、操作部142は、キーの一部としてタッチパネルを含んでいても、あるいはタッチパネルそのもので構成されていてもよい。操作部142がタッチパネルを含む場合、あるいはタッチパネルから構成されている場合、タッチパネルは、表示部141上に設けられる。第1実施形態の操作部142は、タッチパネルを含んでいるものとする。なお、指装着型のウェアラブル・インタフェースを用いたジェスチャ入力を用いてもよい。
そして、画像形成装置100は、図示しないネットワーク回線(LAN、電話回線等)を介してPC、FAX、およびメーカー、販売先またはリース先等のデータ管理サーバに接続されている。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置100を構成する現像装置2の構成について図面を参照して説明する。
図3は第1実施形態に係る画像形成装置を構成する現像装置の構成を断面図で示す説明図である。
現像装置2は、図3に示されるように、現像ローラ231、第1および第2トナー搬送ローラ232,233、現像槽234、トナー濃度センサ235、ならびにドクターブレード236を有している。
現像槽234は、現像装置2の外装部を形成するものであり、上部に現像剤であるトナーを導入するためのトナー導入口234aが開口形成されている。また、現像槽234の感光体ドラム3に面する側には、開口部234bが形成されている。現像槽234の内部には、現像ローラ231、第1トナー搬送ローラ232および第2トナー搬送ローラ233が配設されている。
現像ローラ231は、現像槽234に形成された開口部234b付近に設けられており、開口部234bから露出して感光体ドラム3と当接または近接している。この現像ローラ231は、上述した磁気ブラシを形成するためのマグネットローラとなっている。
第1トナー搬送ローラ232および第2トナー搬送ローラ233は、現像槽234の底部側で現像ローラ231と平行になるように配置され、現像槽234内に供給されたトナーをキャリアとともに撹拌しながら現像ローラ231に搬送する。また、現像槽234の底部には、トナー濃度センサ235が設けられている。このトナー濃度センサ235は透磁率センサであり、現像槽234内のトナーとキャリアとの割合を検知する。
また、現像装置2の上方には、トナーを供給するトナーカートリッジ500と、トナーカートリッジ500を配置するトナーカートリッジトレイ(トナー容器支持部)400と、トナーカートリッジ500から供給されたトナーを現像装置2に導くためのトナー搬送路612とが設けられている。
次に、トナーカートリッジ500の構成について図面を参照して説明する。
図4(a)は第1実施形態の画像形成装置に搭載されるトナーカートリッジの構成を示す説明図、(b)は(a)のA矢視図である。
トナーカートリッジ500は、図4(a),(b)に示すように、略矩形状断面を有する柱状体で構成され、補給トナーが収容されているトナー収容部502を備えている。
トナー収容部502の底部(図中下側)にトナー補給口540が設けられている。
トナーカートリッジ500の画像形成装置100本体に向けて装着される一端部500aには、トナー情報が記憶された記憶部(記憶手段)501が設けられている。
記憶部501は、ICチップ(例えば、無線ICタグ、接点式CRUMなどの不揮発性メモリ)、バーコード、QRコード(登録商標)等の2次元コードの何れかを用いて構成されている。第1実施形態では、記憶部501には、トナーカートリッジ500に関する情報を格納するEEPROM等を内蔵したデバイス等で構成される不揮発性メモリの接触型CRUMが備えられ、このメモリにはトナーカートリッジの型番、製造箇所、トナー残量(逐次更新される)、新品か否か、などの情報が記憶されている。
記憶部501には、記憶部位置決めボス504が設けられている。この記憶部位置決めボス504は、トナーカートリッジ500を画像形成装置100に装着する際に、記憶部501を画像形成装置100本体側の記憶部用コネクタ(図示省略)に対して位置決めするための位置決め部材である。図中の符号505は接続端子、506は記憶部501をトナーカートリッジ500に取付けるための取付け穴を示す。
次に、第1実施形態の画像形成装置100の特徴的な構成についてブロック図を参照して説明する。
図5は第1実施形態の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図、図6は前記画像形成装置からトナーカートリッジを取り出す説明図である。
画像形成装置100は、図5に示すように、電気的構成として、画像形成装置100の動作を制御する主制御部101、記憶部102、用紙排出センサ103、操作パネル140、原稿読取部104、画像処理部105、画像形成部106、定着部107、周辺機器の動作を制御する制御部108、カートリッジモータ109、トナー濃度センサ111、通信部112および扉開閉検出部113を備えている。
主制御部101は、上記各部が接続され、画像形成装置100全体の動作を制御する。
記憶部102は、主制御部101が実行するプログラム、主制御部101により制御される各部の情報、および画像形成装置100に装着されているトナーカートリッジ500に関する情報等を記憶する。用紙排出センサ103は、排紙トレイ91への用紙の排出を検出する。
原稿読取部104は、画像読取り部90に相当し、原稿の画像を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを画像処理部105に出力する。
画像処理部105は、原稿読取部104から入力される画像データ、あるいは外部装置から入力される画像データに対して、画像データの出力装置に適した各種の画像処理を施す。
画像形成部106は、画像処理部105での処理後の画像データに基づいて用紙上に画像(トナー像)を形成するまでの、画像形成ユニット21の構成要素に相当する。
定着部107は、定着ユニット7に相当し、用紙上のトナー像を用紙に定着させ、処理後の用紙を排紙トレイ91上に排出する。
制御部108は画像形成装置100の周辺機器130に設けられ、装置本体110側の主制御部101と通信し、周辺機器130を制御する。
カートリッジモータ109は、トナーカートリッジ500内のトナー補給ローラ(図示せず)を回転させ、トナーカートリッジ500内のトナーを撹拌し、補給口500aから排出させる。
トナー濃度センサ111は、例えば透磁率センサであり、現像装置2内のトナー濃度を検出する。主制御部101は、トナー濃度センサ111によりトナー濃度の低下が検出された場合、カートリッジモータ109を回転させて、トナーカートリッジ500から現像装置2へトナーを補給させる。
通信部112は、各種の通信ネットワークに接続され、主制御部101の指示に従って外部装置と通信し、情報を送受信する。この場合の通信には、トナーカートリッジ500の販売会社に対する交換用のトナーカートリッジ500の発注動作が含まれる。
また、通信部112は、さらにトナーカートリッジ500の記憶部501と通信し、主制御部101の指示に従って、記憶部501への情報の書き込み、および記憶部501からの情報の読み出しを行う。
第1実施形態では、主制御部101は、トナー残量取得部131、駆動制御部132、通知動作制御部133、ユーザ操作検出部134としての機能することを特徴としている。
トナー残量取得部131は、各トナーカートリッジ500のトナー残量を取得して、各トナーカートリッジ500のトナー残量に基づき、各トナーカートリッジ500がどの段階にあるかを判定する。
ここでは、例えば、トナーカートリッジ500のトナー残量の状態については、残量が充分ある「通常状態」(トナー残量:100〜25%、トナーカートリッジ500交換不要状態)、残量少の「ニアエンド」(トナー残量:25〜0%、トナーカートリッジ500交換不要状態)、残量僅少の「ニアニアエンド」(トナー残量:ほぼ0%、トナーカートリッジ500交換要状態)、残量無の「トナーエンド」(トナー残量:0%、トナーカートリッジ500交換要状態)の4段階としている。
駆動制御部132は、トナー残量取得部131のトナー残量の取得結果に基づいて、トナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定された残量、例えば「ニアニアエンド」の残量よりも少ないと判断された場合に、トナーカートリッジ500内の残りのトナーを現像装置2に全て供給するように制御する。
通知動作制御部133は、トナーカートリッジ500のトナー残量の状態に応じて、操作パネル140の表示部141にメッセージを表示させる。例えば、表示部141にトナーカートリッジ500の状態を表示する領域を設けて、「通常状態」、「ニアエンド」、「ニアニアエンド」、「トナーエンド」等のメッセージを表示するようにしてもよい。
主制御部101は、各トナーカートリッジ500のトナー残量を監視する場合に、例えば、各トナーカートリッジ500の識別情報とトナー残量データとを対応づけて、トナー消費量テーブルに記憶させる。主制御部101は、トナー残量の計算において、トナーカートリッジ500に収容可能な最大のトナー量から累積のトナー消費量を減算する。累積のトナー消費量は、トナーカートリッジ500が交換された時点からのトナー消費量を履歴として記憶しておき、現在までのトナー消費量を累積することにより算出すればよい。
トナー消費量の算出は、従来周知の手法により行うことができる。
例えば、画像データの階調をピクセルごとにカウントし、カウントした階調値をピクセルごとに階調値に応じて重み付けし、画像データに含まれる全てのピクセルのピクセルカウント値を積算する。そして積算されたピクセルカウント値をトナー消費量に換算する。あるいは、カートリッジモータ109の駆動時間に基づいてトナー消費量を算出する。
そして、主制御部101は、算出したトナーカートリッジ500のトナー残量をトナーカートリッジ500のトナー使用履歴とともにトナーカートリッジ500の記憶部501に記憶させる。
ユーザ操作検出部134は、トナーカートリッジ500を交換するために画像形成装置100に対して行われるトナーカートリッジ交換用ユーザ操作(トナー容器交換用ユーザ操作)を検出する。第1実施形態において、ユーザ操作検出部134は、例えば、扉開閉検出部113により検出される前扉150のユーザによる開操作をトナーカートリッジ交換用ユーザ操作(トナー容器交換用ユーザ操作)として検出する。
扉開閉検出部113は、前扉150の開閉を検出するものであり、例えば、前扉150の位置に設けられ、前扉150の開閉に応じてオン/オフとなるスイッチである。
さらに、主制御部101は、画像形成装置100に装着されているトナーカートリッジ500の記憶部501からトナーカートリッジ500の識別情報を読み出し、読み出した識別情報を交換前のトナーカートリッジ500の識別情報と比較して、トナーカートリッジ500の交換の有無を判断する機能を備えている。
画像形成装置100に対するトナーカートリッジ500の抜脱および装着は、例えば、主制御部101とトナーカートリッジ500の記憶部501との通信の可否によって検出される。
トナーカートリッジ500を交換する場合には、図6に示すように、前扉150を開放して、交換対象のトナーカートリッジ500が抜きだされ、新たなトナーカートリッジ500が抜き出されたトナーカートリッジ500の位置に装着される。
次に、第1実施形態の画像形成装置100において、トナーカートリッジ500内のトナー残量が少なくなってきたときに、トナーカートリッジ500を交換する前に、トナーカートリッジ500に残っているトナーを現像装置2に補給するトナー補給処理工程について、フローチャートに沿って説明する。
図7は第1実施形態に係る画像形成装置において、ナーカートリッジ内のトナー残量が少なくなってきたときにトナーカートリッジから現像装置にトナーを補給するトナー補給処理工程を示すフローチャートである。
図7に示すように、画像形成装置100において、トナーカートリッジ500のトナー残量が検出されて、主制御部101において、トナー残量が設定されたトナー残量よりも少なくなって「ニアニアエンド」の状態であると判定されると(ステップS1)、表示部141にトナーカートリッジ500を交換するメッセージが表示される(ステップS2)。
そして、使用中のトナーカートリッジ500を交換するか否かが判断される(ステップS3)。このとき、例えば、表示部141において、トナーカートリッジ500を交換するか否かをユーザが選択する選択スイッチを表示するようにしてもよい。
ステップS3において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換しないとこと選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換しないと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するためのトナー補給処理は行われずに終了する。
一方、ステップS3において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換すること選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換すると判断された場合は、トナーカートリッジ500内の残りのトナーを現像装置2に全て供給するトナー補給処理が行われる(ステップS4)。
そして、トナーカートリッジ500内のトナーが全て現像装置2に供給されて、「トナーエンド」の状態になったか否かが判断される(ステップS5)。
ステップS5において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになったと判断された場合は、表示部141にトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示される(ステップS6)。
一方、ステップS5において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになっていないと判断された場合は、ステップS4に戻りトナー補給処理が継続される。
そして、トナーカートリッジ500がトナーエンドになり、トナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示されると、トナーカートリッジ500を交換したか否かが判断される(ステップS7)。
ステップS7において、トナーカートリッジ500を交換したと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するための処理は終了する。
一方、ステップS7において、トナーカートリッジ500を交換していないと判断された場合は、ステップS6に戻りトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージの表示が継続される。
このようにして、使用中のトナーカートリッジ500を交換する場合には、トナーカートリッジ500内のトナーを全て現像装置2に供給して、トナーカートリッジ500を空にしてから新たなトナーカートリッジ500に交換するようにしている。
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、トナーカートリッジ500が着脱可能に装着され、感光体ドラム3へ供給する現像ローラ231を有する現像装置2と、トナーカートリッジ500から現像装置2にトナーを供給するように制御する主制御部101とを備えた画像形成装置100において、主制御部101をトナー残量取得部131、駆動制御部132、通知動作制御部133、ユーザ操作検出部134としての機能するように構成して、トナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定されたニアニアエンドの状態のトナー残量よりも少ないと判断された場合に、トナーカートリッジ500内に残っているトナーを全て現像装置2に供給するように制御するようにしたので、トナーカートリッジ500が交換される前に容器内を空にすることができる。これにより、使用中のトナーカートリッジ500内のトナーを無駄にすることなく使い切った後に、新しいトナーカートリッジ500に交換するようにすることができる。
また、第1実施形態によれば、トナーカートリッジ500内のトナーを全て現像装置2に供給した後に、表示部141にトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージを表示するようにしたので、ユーザは使用中のトナーカートリッジ500が空になったことを確認して新しいトナーカートリッジ500に交換することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図8は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のトナー補給部の構成を示す説明図、図9は前記トナー補給部を構成する中間ホッパの構成を示す説明図である。
なお、第2実施形態に係る画像形成装置の構成は、第1実施形態に係る画像形成装置の構成や機能を同一とするものについては同一の符号を付することで説明を省略する。
第2実施形態に係る画像形成装置は、図8に示すように、現像装置2にトナーを供給するトナー補給部として機能する中間ホッパ600を備えて、中間ホッパ600を介してトナーカートリッジ500から供給されるトナーを現像装置2に補給するようにした画像形成装置において、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
第2実施形態に係る画像形成装置は、図8に示すように、現像装置2の上方に、トナーカートリッジ500と、トナーカートリッジ500を配置するトナーカートリッジトレイ400と、トナーカートリッジトレイ400の下方に配置されてトナーカートリッジ500から供給されるトナーを一時的に収容する中間ホッパ(トナー補給部)600とを設けて、トナーカートリッジ500から供給されるトナーを中間ホッパ600を介して現像装置2に供給するように制御された画像形成装置において、トナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定された量よりも少ないと判断された場合に、トナーカートリッジ500内のトナーを中間ホッパ600に全て供給するように制御することを特徴とするものである。
中間ホッパ600は、図9に示すように、第1および第2搬送スクリュー601,603と、仕切り板607と、補給口(消耗品補給口)611と、圧電センサ216と、トナー補給口(供給口)613とを備える。
第1および第2搬送スクリュー601,603は、トナーカートリッジ500から補給口611に補給された現像剤であるトナーを攪拌して搬送し、供給口613から排出する。
具体的には、第1および第2搬送スクリュー601,603は、攪拌翼605を有し、現像装置2の背面側に配された第2モータ(図示せず)から駆動力が伝達されるギアが取り付けられており、ギアから伝達される駆動力により回転し、トナーを攪拌する。
また、第1および第2搬送スクリュー601,603は、それぞれ同一の形状を有し、それぞれの攪拌翼605は螺旋状に形成されている。このため、第1および第2搬送スクリュー601,603は、回転により1方向にトナーを搬送することができる。第2モータは、第1搬送スクリュー601が回転によりトナーを前面側から背面側に搬送する向きに第1搬送スクリュー601を駆動する。また、第2搬送スクリュー603が回転によりトナーを背面側から前面側に搬送する向きに駆動する。
第1および第2搬送スクリュー601,603の間には、両者の間を仕切る仕切り板607が配設されている。これにより、第1搬送スクリュー601が配されている第1搬送経路615と、第2搬送スクリュー603が配されている第2搬送経路617とが仕切り板607により区画される。
ここで、仕切り板607は、中間ホッパ600の内部を、その長手方向の両端部となる背面側と前面側とを除いて仕切り、第1および第2搬送スクリュー601,603の回転軸方向の両端部を中間ホッパ600の壁面から離間して配置されている。これにより、中間ホッパ600における背面側と前面側とに、第1搬送経路615と第2搬送経路617とを連通する連絡部がそれぞれ形成されている。
したがって、補給口611から補給されたトナーは、第1搬送スクリュー601により第1搬送経路615を前面側から背面側に搬送された後、背面側の連結部を通って第2搬送経路617に送られ、第2搬送スクリュー603により第2搬送経路617を背面側から前面側に搬送される。これにより、中間ホッパ600内のトナーは、第1搬送経路615と第2搬送経路617とを循環する。また、第2搬送経路617に送られたトナーは、再び第1搬送スクリュー601により第1搬送経路615を前面側から背面側に搬送された後、供給口613から排出され、トナー搬送路612を経由して現像装置2に供給される。
圧電センサ216は、中間ホッパ600の内壁面のうち底部、ここでは第2搬送経路617の底部に設けられ、外部から加えられる力に応じた電圧を出力する。このため、中間ホッパ600内のトナー量が多くなると、トナーの自重や底部と第2搬送スクリュー603の攪拌翼605との挟まりによって生じる圧力が大きくなり、圧電センサ216に対して外部から加えられる力は大きくなる。逆に、中間ホッパ600内のトナー量が少なくなると、トナーの自重や底部と第2搬送スクリュー603の攪拌翼605との挟まりによって生じる圧力が小さくなり、圧電センサ216に対し外部から加えられる力は小さくなる。したがって、圧電センサ216は、中間ホッパ600内のトナー量に応じた電圧を出力する。
次に、第2実施形態の画像形成装置において、トナーカートリッジ500内のトナー残量が少なくなってきたときに、トナーカートリッジ500を交換する前に、残りのトナーを中間ホッパ600に補給するトナー補給処理工程について、フローチャートに沿って説明する。
図10は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置において、ナーカートリッジ内のトナー残量が少なくなってきたときにトナーカートリッジから中間ホッパにトナーを補給する処理工程を示すフローチャートである。
図10に示すように、画像形成装置において、トナーカートリッジ500のトナー残量が検出されて、主制御部101において、トナー残量が設定されたトナー残量よりも少なくなって「ニアニアエンド」の状態であると判定されると(ステップS201)、表示部141にトナーカートリッジ500を交換するメッセージが表示される(ステップS202)。
そして、使用中のトナーカートリッジ500を交換するか否かが判断される(ステップS203)。このとき、例えば、表示部141において、トナーカートリッジ500を交換するか否かをユーザが選択する選択スイッチを表示するようにしてもよい。
ステップS203において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換しないとこと選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換しないと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するための処理は行われずに終了する。
一方、ステップS203において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換すること選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換すると判断された場合は、トナーカートリッジ500内の残りのトナーを中間ホッパ600に全て供給するトナー補給処理が行われる(ステップS204)。
そして、トナーカートリッジ500内のトナーが全て供給されて、「トナーエンド」の状態になったか否かが判断される(ステップS205)。
ステップS205において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになったと判断された場合は、表示部141にトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示される(ステップS206)。
一方、ステップS5において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになっていないと判断された場合は、ステップS204に戻りトナー補給処理が継続される。
そして、トナーカートリッジ500がトナーエンドになり、トナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示されると、トナーカートリッジ500を交換したか否かが判断される(ステップS207)。
ステップS207において、トナーカートリッジ500を交換したと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するための処理は終了する。
一方、ステップS207において、トナーカートリッジ500を交換していないと判断された場合は、ステップS206に戻りトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージの表示が継続される。
このようにして、トナーカートリッジ500を交換する場合には、トナーカートリッジ500内のトナーを全て中間ホッパ600に供給して、トナーカートリッジ500を空にしてから新たなトナーカートリッジ500に交換するようにしている。
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、トナーカートリッジ500が着脱可能に装着され、感光体ドラム3へ供給する現像ローラ231を有する現像装置2と、現像装置2にトナーを供給する中間ホッパ600と、トナーカートリッジ500から現像装置2にトナーを供給するように制御する主制御部101とを備えた画像形成装置100において、主制御部101をトナー残量取得部131、駆動制御部132、通知動作制御部133、ユーザ操作検出部134としての機能するように構成して、トナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定されたニアニアエンドの状態のトナー残量よりも少ないと判断された場合に、トナーカートリッジ500内に残っているトナーを全て中間ホッパ600に供給するように制御するようにしたので、トナーカートリッジ500が交換される前に容器内を空にすることができる。これにより、使用中のトナーカートリッジ500内のトナーを無駄にすることなく使い切った後に、新しいトナーカートリッジ500に交換するようにすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像を形成する画像形成装置であって、ブラック用のトナーはトナーカートリッジから直接現像装置にトナー補給を行い、シアン,マゼンタ,イエローのカラー用のトナーは中間ホッパを介して現像装置にトナー補給を行うようにされた画像形成装置において、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
なお、第3実施形態に係る画像形成装置は、第2実施形態に係る画像形成装置とほぼ同様の構成や機能を備えるものとして、構成や機能を同一とするものについては説明を省略する。
次に、第3実施形態の画像形成装置において、トナーカートリッジ500内のトナー残量が少なくなってきたときに、トナーカートリッジ500を交換する前のトナー補給処理工程について、フローチャートに沿って説明する。
図11は本発明の第3実施形態に係る画像形成装置において、ナーカートリッジ内のトナー残量が少なくなってきたときのトナー補給処理工程を示すフローチャートである。
図11に示すように、画像形成装置において、トナーカートリッジ500のトナー残量が検出されて、主制御部101において、トナー残量が設定されたトナー残量よりも少なくなって「ニアニアエンド」の状態であると判定されると(ステップS301)、表示部141にトナーカートリッジ500を交換するメッセージが表示される(ステップS302)。
そして、使用中のトナーカートリッジ500を交換するか否かが判断される(ステップS303)。このとき、例えば、表示部141において、トナーカートリッジ500を交換するか否かをユーザが選択する選択スイッチを表示するようにしてもよい。
ステップS303において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換しないとこと選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換しないと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するための処理は行われずに終了する。
一方、ステップS303において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換すること選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換すると判断された場合は、ステップS304に進み、ブラック用のトナーカートリッジ500であるか否かが判断される。
ステップS304において、ブラック用のトナーカートリッジ500であると判断された場合は、トナーカートリッジ500内の残りのトナーを中間ホッパ600に全て供給するトナー補給処理が行われる(ステップS305)。
そして、トナーカートリッジ500内のトナーが全て供給されて、「トナーエンド」の状態になったか否かが判断される(ステップS306)。
ステップS306において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになったと判断された場合は、表示部141にトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示される(ステップS307)。
一方、ステップS306において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになっていないと判断された場合は、ステップS305に戻りトナー補給処理が継続される。
そして、トナーカートリッジ500がトナーエンドになり、トナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示されると、トナーカートリッジ500を交換したか否かが判断される(ステップS308)。
ステップS308において、トナーカートリッジ500を交換したと判断された場合は、ブラック用のトナーカートリッジ500を交換するための処理は終了する。
一方、ステップS308において、トナーカートリッジ500を交換していないと判断された場合は、ステップS307に戻りトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージの表示が継続される。
また、ステップS304おいて、ブラック用のトナーカートリッジ500ではないと判断された場合は、トナーカートリッジ500はカラー用のトナーカートリッジ500であるため、トナーカートリッジ500内の残りのトナーを現像装置2に全て供給するトナー補給処理が行われる(ステップS310)。
そして、トナーカートリッジ500内のトナーが全て供給されて、「トナーエンド」の状態になったか否かが判断される(ステップS311)。
ステップS311において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになったと判断された場合は、表示部141にトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示される(ステップS312)。
一方、ステップS311において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになっていないと判断された場合は、ステップS310に戻りトナー補給処理が継続される。
そして、トナーカートリッジ500がトナーエンドになり、トナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示されると、トナーカートリッジ500を交換したか否かが判断される(ステップS313)。
ステップS313において、トナーカートリッジ500を交換したと判断された場合は、カラー用のトナーカートリッジ500を交換するための処理は終了する。
一方、ステップS313において、トナーカートリッジ500を交換していないと判断された場合は、ステップS312に戻りトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージの表示が継続される。
このようにして、トナーカートリッジ500を交換する場合は、トナーカートリッジ500がブラック用のトナーカートリッジ500のときは、トナーカートリッジ500内のトナーを全て中間ホッパ600に供給し、トナーカートリッジ500がカラー用のトナーカートリッジ500のときは、トナーカートリッジ500内のトナーを全て現像装置2に供給し、トナーカートリッジ500を空にしてから新たなトナーカートリッジに交換するようにしている。
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、トナーカートリッジ500が着脱可能に装着され、感光体ドラム3へ供給する現像ローラ231を有する現像装置2と、現像装置2にトナーを供給する中間ホッパ600と、トナーカートリッジ500から現像装置2にトナーを供給するように制御する主制御部101とを備え、ブラック用のトナーはトナーカートリッジ500から直接現像装置にトナー補給を行い、シアン,マゼンタ,イエローのカラー用のトナーは中間ホッパを介して現像装置にトナー補給を行うようにされた画像形成装置100において、主制御部101をトナー残量取得部131、駆動制御部132、通知動作制御部133、ユーザ操作検出部134として機能するように構成して、ブラック用のトナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定されたニアニアエンドの状態のトナー残量よりも少ないと判断された場合には、トナーカートリッジ500内に残っているトナーを全て中間ホッパ600に供給するように制御し、カラー用のトナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定されたニアニアエンドの状態のトナー残量よりも少ないと判断された場合には、トナーカートリッジ500内に残っているトナーを全て現像装置2に供給するように制御することで、トナーカートリッジ500が交換される前に容器内を空にすることができる。これにより、カラー用の画像形成装置において、ブラック用、カラー用のトナーカートリッジ500に対応して、使用中のトナーカートリッジ500内のトナーを無駄にすることなく使い切った後に、新しいトナーカートリッジ500に交換するようにできる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、トナーカートリッジの収容部の前扉にロック機構を備え、トナーカートリッジの着脱操作を制限するように構成された画像形成装置において、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
なお、第4実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る画像形成装置とほぼ同様の構成や機能を備えるものとして、構成や機能を同一とするものについては説明を省略し、構成の異なる点について説明する。
第4実施形態に係る画像形成装置は、図2に示すように、トナーカートリッジ500が収容される収容部(図示省略)を開閉する前扉150の動作を規制するロック機構(図示省略)を備えている。
第4実施形態において、主制御部101は、第1実施形態における画像形成装置の主制御部101の機能に加えて、トナーカートリッジ500が「トナーエンド」(トナー残量無し)となったとき、ロック機構をロック解除するように制御する機能を備えている。
次に、第4実施形態の画像形成装置において、トナーカートリッジ500内のトナー残量が少なくなってきたときに、トナーカートリッジ500を交換する前に、トナーカートリッジ500に残っているトナーを現像装置2に補給するトナー補給処理工程について、フローチャートに沿って説明する。
図12は本発明の第4実施形態に係る画像形成装置において、ナーカートリッジ内のトナー残量が少なくなってきたときにトナーカートリッジから現像装置にトナーを補給するトナー補給処理工程を示すフローチャートである。
図12に示すように、画像形成装置において、トナーカートリッジ500のトナー残量が検出されて、主制御部101において、トナー残量が設定されたトナー残量よりも少なくなって「ニアニアエンド」の状態であると判定されると(ステップS401)、表示部141にトナーカートリッジ500を交換するメッセージが表示される(ステップS402)。
そして、使用中のトナーカートリッジ500を交換するか否かが判断される(ステップS403)。このとき、例えば、表示部141において、トナーカートリッジ500を交換するか否かをユーザが選択する選択スイッチを表示するようにしてもよい。
ステップS403において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換しないとこと選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換しないと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するためのトナー補給処理は行われずに終了する。
一方、ステップS403において、ユーザが選択スイッチによりトナーカートリッジ500を交換すること選択することにより、主制御部101により使用中のトナーカートリッジ500を交換すると判断された場合は、トナーカートリッジ500内の残りのトナーを現像装置2に全て供給するトナー補給処理が行われる(ステップS404)。
そして、トナーカートリッジ500内のトナーが全て現像装置2に供給されて、「トナーエンド」の状態になったか否かが判断される(ステップS405)。
ステップS405において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになったと判断された場合は、前扉150のロック機構が解除されて前扉150の開放操作が可能になる(ステップS406)。そして、表示部141にトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示される(ステップS407)。
一方、ステップS405において、トナーカートリッジ500がトナーエンドになっていないと判断された場合は、ステップS404に戻りトナー補給処理が継続される。
そして、トナーカートリッジ500がトナーエンドになり、前扉150のロック機構が解除され、トナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージが表示されると、トナーカートリッジ500を交換したか否かが判断される(ステップS408)。
ステップS408において、トナーカートリッジ500を交換したと判断された場合は、トナーカートリッジ500を交換するための処理は終了する。
一方、ステップS408において、トナーカートリッジ500を交換していないと判断された場合は、ステップS407に戻りトナーカートリッジ500を交換することを促すメッセージの表示が継続される。
このようにして、使用中のトナーカートリッジ500を交換する場合には、トナーカートリッジ500内のトナーを全て現像装置2に供給して、トナーカートリッジ500を空にしてから新たなトナーカートリッジ500に交換するようにしている。
以上のように構成したので、第4実施形態によれば、画像形成装置の構成として、トナーカートリッジの収容部の前扉150にロック機構を備え、主制御部101をトナー残量取得部131、駆動制御部132、通知動作制御部133、ユーザ操作検出部134として機能するように構成するとともに、トナーカートリッジ500が「トナーエンド」(トナー残量無し)となったとき、ロック機構をロック解除するように構成して、トナーカートリッジ500内のトナー残量が予め設定されたニアニアエンドの状態のトナー残量よりも少ないと判断された場合には、トナーカートリッジ500内に残っているトナーを全て現像装置2に供給するように制御にして、トナーカートリッジ500がトナーエンドとなったときに、前扉150のロック機構を解除するようにしたので、使用中のトナーカートリッジ500が確実に空になった状態で新しいトナーカートリッジ500に交換することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図面を参照して説明する。
図13は本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の表示部の表示画面を示す説明図である。
第5実施形態は、トナーカートリッジの収容部の前扉にロック機構を備え、トナーカートリッジの着脱操作を制限するように構成された画像形成装置において、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
なお、第5実施形態に係る画像形成装置は、第4実施形態に係る画像形成装置とほぼ同様の構成や機能を備えるものとして、構成や機能を同一とするものについては説明を省略し、構成の異なる点について説明する。
第5実施形態に係る画像形成装置は、図2に示すように、トナーカートリッジ500が収容される収容部(図示省略)を開閉する前扉150の動作を規制するロック機構(図示省略)を備えている。
第5実施形態において、主制御部101は、第1実施形態における画像形成装置の主制御部101の機能に加えて、トナーカートリッジ500が「トナーエンド」(トナー残量無し)となったとき、ロック機構を解除する「ロック解除スイッチ」を表示部141には表示させる機能を備えている。
トナーカートリッジ500が「トナーエンド」となったときには、表示部141は、図13に示すように、例えば、画面上でソフトキーとして機能するロック解除キー(ロック解除スイッチ)150aを表示するようにしてもよい。
以上のように構成したので、第5実施形態によれば、画像形成装置の構成として、トナーカートリッジの収容部の前扉150にロック機構を備え、主制御部101をトナー残量取得部131、駆動制御部132、通知動作制御部133、ユーザ操作検出部134として機能するように構成するとともに、トナーカートリッジ500が「トナーエンド」(トナー残量無し)となったとき、表示部141にロック機構を解除するソフトキーとして機能するロック解除キー150aを表示させる機能を備えることで、画像形成装置の操作パネル140上で簡単に前扉150のロック解除操作を行うことができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図面を参照して説明する。
図14は本発明の第6実施形態に係る画像形成装置のトナーカートリッジの収納部の構成を示す斜視図である。
第6実施形態は、図14に示すように、トナーカートリッジ500を交換する際に、操作側からトナーカートリッジ500の着脱を可能としたトナーカートリッジトレイ400Aを備えた画像形成装置100Aにおいて、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
なお、第6実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る画像形成装置とほぼ同様の構成や機能を備えるものであって、構成や機能を同一とするものについては説明を省略し、構成の異なる点について説明する。
第6実施形態は、図14に示すように、トナーカートリッジ500を交換する際に、操作側からトナーカートリッジ500の着脱を可能としたトナーカートリッジトレイ400Aを備えた画像形成装置100Aにおいて、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
画像形成装置110Aにおいて、トナーカートリッジ500を取り出す際には、前述した実施形態における前扉150のロック機構に換えて、例えば、トナーカートリッジ500を取り外す操作を行うボタン(図示省略)を押し下げ、トナーカートリッジ500の取り外しが設定されたとき、トナーカートリッジトレイ400Aが装置本体の内部に装着された状態から、トナーカートリッジトレイ400Aをユーザ側に向けて押し出すように構成したものであってもよい。
符号140Aは操作パネル、511はトナーカートリッジトレイ400Aの出没動作を支持するガイドレールを示す。
以上のように構成したので、第6実施形態によれば、画像形成装置110Aの構成として、トナーカートリッジ500がトナーエンドとなったときに、トナーカートリッジトレイ400Aが装置本体の内部に装着された状態から、トナーカートリッジトレイ400Aをユーザ側に向けて押し出すように構成することで、使用中のトナーカートリッジ500が確実に空になった状態で新しいトナーカートリッジ500に交換することができる。
なお、上述した実施形態における画像形成装置を構成する主制御部101は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
CPUを用いる場合は、画像形成装置100は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、前記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(以下、「記録媒体」と称する。)、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、画像形成装置100における各部処理が実行される。
記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。
また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介してコンピュータに供給されてもよい。
なお、本発明は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
また、上述した本発明の実施の形態に係る画像形成装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合には、コンピュータを画像形成装置が備える各手段として動作させることにより画像形成装置をコンピュータにて実現させる画像形成装置のプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。