JP2016168340A - 泡水溶液生成装置の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に基いて本発明の実施の形態に係る泡消火設備を説明する。
泡水溶液生成装置70は、泡消火薬剤を貯留した泡原液タンク30と、該泡原液タンク30から泡消火薬剤を圧送する泡消火薬剤送液ポンプ7と、前記泡原液タンク30内の泡消火薬剤に前記消火用水が混入しないように設けた逆止弁86と、を備え、一次側は加圧送水装置5へ、二次側は開放弁100、200、300、400へとそれぞれ連結しており、逆止弁86の二次側の配管において、加圧送水装置5から流入する消火用水と、泡消火薬剤送液ポンプ7から圧送される泡消火薬剤とを、それぞれ所定の流量で送出して混合し、所定の濃度の消火用泡水溶液を生成する。
前記制御部909は、消火ポンプ制御盤60および泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61と電気的に接続され、それぞれに対して運転指令を送出するとともにそれぞれのポンプの運転データを与える。
消火ポンプ制御盤60は、前記泡消火設備制御盤91の制御部909からの運転指令と前記運転データに基いて加圧送水装置5をインバータ制御する。すなわちし、消火ポンプ制御盤60と加圧送水装置5とで消火用水の送水流量を制御する機能を備える。これによって、前記泡消火設備制御盤91の指令にしたがい、 所定の流量で消火用水を泡水溶液生成装置70へ送出する。
泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61は、前記泡消火設備制御盤91の制御部909からの運転指令と前記運転データに基いて泡消火薬剤送液ポンプ7をインバータ制御する。すなわち、泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61と泡消火薬剤送液ポンプ7とで泡消火薬剤の送液流量を制御する機能を備える。これによって、前記泡 消火設備制御盤91の指令にしたがい、所定の流量で泡消火薬剤を送出する。
前記泡水溶液生成装置70から送出される泡水溶液は、その二次側の開放弁へ送られる。従来この部分には二次圧制御弁が用いられ、消火用泡水溶液を所定の圧力に減圧して泡消火装置に送出していたが、前記泡水溶液生成装置70は消火を行う防護区画の泡消火装置に必要かつ十分な流量の消火用泡水溶液を制御して送出し、前記泡消火装置へは所定の圧力範囲となるように制御されるので、従来用いていた二次圧制御弁を設ける必要はなく、その部分を単に遠隔制御で開放するだけの安価な開放弁とすることができる。
泡による消火を行う泡消火装置には、図示したように、前記エアフォームチャンバCの他に、泡モニタノズルN1、N2、泡消火栓M1、M2、固定泡ヘッドH1、H2、等があり、それぞれが必要とする消火用泡水溶液の流量と圧力は異なる。これらの泡消火装置は、供給された消火用泡水溶液に外気を混合して消火 用泡を生成し、消火用泡が有する断熱効果による火災抑制および窒息効果による窒息消火等の初期消火を行う。
以上のように構成される泡消火設備の動作について説明する。
火災発生時、オペレーターは泡消火設備制御盤91の表示・操作部906を操作し、消火を行う防護対象が属する防護区画を選択し、該防護区画に対する消火を指令する。前記表示・操作部906からの信号を受けた前記制御部909は、選択された防護区画に応じたデータを前記記憶部907より読み出し、前記信号 出力部905を介して所定の開放弁および区画選択弁を選択して開放し、消火ポンプ制御盤60および泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61に運転を指令し、運転データを与え、加圧送水装置5および泡消火薬剤送液ポンプ7を所定の負荷で運転して所定の流量を送出するように運転し、消火用水と泡消火薬剤とを、使用する泡消火薬剤によって定められた所定の希釈率に応じて所定の比率(例えば3%または1%)で混合した消火用泡水溶液を生成し、開放した前記開放弁および前記区画選択弁を経由して、消火を行う前記泡消火装置に前記消火用泡水溶液を圧送する。
本発明の実施の形態2を図2に基いて説明する。図2において実施の形態1と同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
泡消火設備制御盤92は、信号出力部905、表示・操作部906、記憶部907、制御部910を備える。
前記泡水溶液生成装置70から送出される泡水溶液は、その二次側の二次圧制御弁10、20、30、40へ送られる。二次圧制御弁10、20、30、40は、平常時は閉止しており、火災時は泡消火設備制御盤92の信号出力部905からの指令によって開放する。さらに、二次圧制御弁は、一次側に加わる消火用 泡水溶液を予め設定した所定の圧力に減圧して二次側に送出し、泡消火装置に供給する。
以上のように構成される泡消火設備の動作について説明する。
火災発生時、オペレーターは泡消火設備制御盤92の表示・操作部906を操作し、消火を行う防護対象が属する防護区画を選択し、該防護区画に対する消火を指令する。このとき、防火水槽2の容量と、泡原液タンク30の容量と、加圧送水装置5の送出流量上限と、泡消火薬剤送液ポンプの送出流量上限とが許容する限り、複数の防護区画の同時選択を許容し、選択する複数の防護区画で要する消火用泡水溶液の流量の総和によって、同時動作数の制限を行う。
本発明の実施の形態3を図3に基いて説明する。図3において実施の形態1と同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
火災検出装置Dは、自動消火を行う防護区画毎に、該防護区画内を監視するように単数または複数を配設し、火災を検出した際は電気的に接続された火災受信盤Rに対し、防護区画毎に火災信号を送出する。
火災受信盤Rは、防護区画毎に配設された前記火災検出装置Dと、泡消火設備制御盤96の信号入力部904とに、それぞれ電気的に接続される。前記火災検出装置Dから火災信号を受信すると、その防護区画の情報とともに火災発生の信号を前記消火設備制御盤96へ送出する。
現地操作盤Lは、泡消火設備制御盤96の信号入力部904と電気的に接続され、防護区画を目視できる位置に単数または複数設けられる。火災発生時、火災現場近くにいるオペレーターは現地操作盤Lの盤面を操作し、電気的に接続された泡消火設備制御盤96に信号を送出して、前記現地操作盤Lが受け持つ防護区 画の泡消火装置の動作を遠隔操作して消火を行う。
泡消火設備制御盤96は、信号入力部904、信号出力部905、表示・操作部906、記憶部908、制御部911を備える。
実施の形態1に記載した動作の他に、所定の防護区画を目視できる距離に設けた現地操作盤Lからの手動操作による遠隔制御信号を前記泡消火設備制御盤96の信号入力部904が受信すると、該防護区画の泡消火装置を起動して消火を行う。また、所定の防護区画を監視する火災検出装置Dの発報を以て、該火災検出装 置Dからの火災信号を、火災受信盤Rを介して前記泡消火設備制御盤96の信号入力部904が受信すると、該防護区画の消火装置を自動的に起動し消火を行う。
Claims (2)
- 1つの送水手段で圧送される消火用水に、泡原液タンクに貯蔵した泡消火薬剤を1つの泡消火薬剤送液手段で1箇所の混合点へ圧送して所定の比率で混合し、消火用泡水溶液を生成する泡水溶液生成装置の制御装置であって、
前記泡水溶液生成装置の1つの出口部より分岐して防護区画に至る配管のそれぞれに介在する常閉の開閉手段を特定するデータと、前記送水手段が送出すべき流量に相当する送水手段運転データと、前記泡消火薬剤送液手段が送出すべき流量に相当する泡消火薬剤送液手段運転データとが防護区画に応じて予め登録された記憶手段と、
火災検出手段または手動操作に基づいて消火を行う防護区画を選択する選択手段と、
火災時に、前記記憶手段から前記選択手段によって選択された防護区画に該当する開閉手段を特定するデータと送水手段運転データと泡消火薬剤送液手段運転データとを前記記憶手段から読み出し、読み出した送水手段運転データに基いて前記送水手段を、読み出した泡消火薬剤送液手段運転データに基いて前記泡消火薬剤送液手段を、それぞれ所定の負荷で運転して所定の流量の消火用水と泡消火薬剤を送出するように制御すると共に、読み出した開閉手段の情報に基いて該当する防護区画との間に介在する泡水溶液送液管の開閉手段を開放制御する制御手段と
を備え、
消火用泡水溶液を要する流量が異なる泡消火装置である、エアフォームチャンバ、泡モニタノズル、泡消火栓、固定泡ヘッドのうち、異なる種類の泡消火装置が設けられた少なくとも2以上の防護区画のうちのいずれで消火を行っても、作動する泡消火装置が要する流量と混合比の消火用泡水溶液を生成して選択された前記防護区画だけに送出できる
ことを特徴とする泡水溶液生成装置の制御装置。 - 1つの送水手段で圧送される消火用水に、泡原液タンクに貯蔵した泡消火薬剤を1つの泡消火薬剤送液手段で1箇所の混合点へ圧送して所定の比率で混合し、消火用泡水溶液を生成する泡水溶液生成装置の制御方法であって、
火災時に、消火を行う防護区画を選択し、選択された防護区画に至る配管だけを開放制御し、選択された防護区画に応じた送水手段運転データに基づいて前記送水手段を制御し、選択された防護区画に応じた消火薬剤送液手段運転データに基づいて前記消火薬剤送液手段を制御し、
消火用泡水溶液を要する流量が異なる泡消火装置である、エアフォームチャンバ、泡モニタノズル、泡消火栓、固定泡ヘッドのうち、異なる種類の泡消火装置が設けられた少なくとも2以上の防護区画のうちのいずれで消火を行っても、作動する泡消火装置が要する流量と混合比の消火用泡水溶液を生成して選択された防護区画だけに送出できる
ことを特徴とする泡水溶液生成装置の制御方法。
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JP2005253532A (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Saikyu Kogyo Co Ltd | 消防システム |
JP2010069455A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Nippon Dry Chem Co Ltd | 泡消火薬剤混合システム |
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