JP2016168276A - 電気かみそり - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グリップを兼ねる本体ケース1と、本体ケース1で傾動可能に支持されるかみそりヘッド2を備えている。かみそりヘッド2は水平の回動軸38を中心にして所定方向へ傾動可能に支持されて、本体ケース1とかみそりヘッド2の間に配置した復帰ばね45で傾動待機位置へ向かって復帰付勢してある。回動軸38は、回動軸38の軸端と正対する向きから見るときのかみそりヘッド2のヘッド中心軸P1に対して偏寄配置してある。また、回動軸38の軸端と正対する向きから見るときのかみそりヘッド2の重心Gは、回動軸38の中心を通る垂直軸Vに対して偏寄させる。
【選択図】図1
Description
図4において本体ケース1は、前後に分割された前ケース11および後ケース12と、前ケース11の前面を覆うグリップケース13で構成してあり、前後ケース11・12の分割線に沿ってグリップケース13が前ケース11の表面を覆っている。前ケース11は、上下に分割した前上ケース11aと、前下ケース11bで構成してあり、後ケース12に対してビス14で固定してある。グリップケース13は、その上部および上下中途部が前ケース11に係合された状態で、ケース下端が後ケース12の側からねじ込んだビス15で後ケース12に固定してある。グリップケース13の下部には上部および下部が尖った舟形のスイッチパネル16が配置されて、その上端寄りに先のスイッチ6を切換え操作するスイッチボタン17が配置してある。本体ケース1の後面側には、きわ剃り刃18と、きわ剃り刃18を駆動位置へ押し上げ操作するスライドノブ19が設けてある。
図5においてかみそりヘッド2は、ヘッドブロック22と、ヘッドブロック22の左右に固定したサイドフレーム23・24と、内刃7および外刃8と、ヘッドブロック22に対して着脱される内刃ホルダー9と、サイドフレーム23・24に着脱される外刃ホルダー26などで構成してある。図6および図7に示すようにヘッドブロック22は、角皿状のベース体27と、ベース体27の上面に配置した金属板製の補強プレート28と、補強プレート28の上面を覆うカバー体29などで構成して、補強プレート28によってヘッドブロック22の構造強度を増強している。また、構造強度に優れたヘッドブロック22で左右一対のサイドフレーム23・24を強固に支持できるので、内刃7およびサイドフレーム23・24が歪むのを確実に防止して内刃7の切れ味を安定化できる。
かみそりヘッド2は、本体ケース1の側に設けた回動軸38を中心にして前後方向へ傾動可能に支持してあり、本体ケース1とかみそりヘッド2の間に配置した復帰ばね45で傾動待機位置(図8に示す状態)へ向かって復帰付勢してある。回動軸38の中心軸は正面から見て水平になっており、かみそりヘッド2が傾動待機位置にあるとき、回動軸38は、その軸端と正対する向き(側面)から見るときのかみそりヘッド2のヘッド中心軸P1に対して後側へ偏寄配置してある(図1参照)。また、回動軸38の軸端と正対する向きから見るときのかみそりヘッドの重心Gは、回動軸38の中心を通る垂直軸Vに対して前側へ偏寄させてあり、さらに、かみそりヘッド2のヘッド中心軸P1は、回動軸38の軸端と正対する向きから見るときの本体ケース1のグリップ中心軸P2に対して重心G側(前側)へ傾斜している。この実施例においては、重心Gをヘッド中心軸P1上に位置させている。回動軸38は連結凹部37の対向壁と本体ケース1の間に配置してある。
上記のように、首振り可能に支持したかみそりヘッド2の内刃7を回転駆動するために、本体ケース1の上部から内刃軸7aにわたって内刃7の駆動構造を配置している。内刃7の駆動構造は、本体ケース1の内部に設けた前段駆動部T1と、前段駆動部T1の回転動力を内刃軸7aに伝動する次段駆動部T2で構成する。
図10および図11において、前段駆動部T1は、モーター3と、モーター3を支持するモーターホルダー59と、モーターホルダー59の左右に固定される一対の駆動部フレーム60と、モーターホルダー59および駆動部フレーム60に組付けたギヤトレインなどで構成する。図10に示すように、モーターホルダー59の左右両側には、位置決めピン61を備えた連結座62が形成してあり、駆動部フレーム60を連結座62に接当して2個のビス63で締結することにより、駆動部フレーム60をモーターホルダー59と一体化している。固定状態の駆動部フレーム60はその大半がモーターホルダー59より上方へ突出している。駆動部フレーム60の全体の構造強度を増強し、さらに回動軸38の構造強度を向上するために、駆動部フレーム60は、金属製(ステンレス板材)のフレームベース64と、プラスチック成形品からなるフレーム枠65を一体化して形成してあり、フレーム枠65の成形時にフレームベース64をインサート固定している。また、フレーム枠65の外側面の上部に、回動軸38を一体に形成している。モーター3の下半部は、モーターホルダー59の下部に装着した有底筒状のシール体66で水密状に覆ってある。
次段駆動部T2は、図9に向かって右側のサイドフレーム24の外側面に配置した巻掛け伝動機構からなる。具体的には、先の出力軸77に固定した駆動プーリー82と、軸受体40で支持した従動プーリー83と、これら両プーリー82・83に巻掛けたタイミングベルト(ベルト)84と、タイミングベルト84の外側面を覆う規制プレート85などで巻掛け伝動機構を構成し、その側外方を枠カバー24bで覆っている。
従動プーリー83に伝動された回転動力を内刃軸7aへ伝動し、さらに内刃7の交換を容易化するために、両者83・7aを互いに係合する軸継手で連結している。図15ないし図17に示すように、従動プーリー83のプーリーボス91の内部には、内刃軸7aを軸支する軸受穴106が設けてあり、軸受穴106の開口端側に、内刃軸7aの軸端を軸受穴106へ向かって係合案内する導入ガイド穴107がテーパー状に形成してある。また、軸受穴106の内奥には継手穴部108が形成してある。軸継手は、内刃軸7aの軸端に設けた平行な平坦面を備えた継手軸部109と、この継手軸部109と係合する十文字状の継手穴部108とで構成してある。この実施例では、軸受穴106の内面の4か所に三角形状の突起110を突設して、各突起110の対向面間に継手穴部108を形成した。上記のように、継手穴部108と継手軸部109で構成した継手構造によれば、継手軸部109をプーリーボス91の内部の軸受穴106に差込んで継手穴部108に係合するだけで、内刃7と従動プーリー83を簡単に連結できる。また、内刃軸7aが従動プーリー83から分離する向きに内刃7を引張り操作するだけで、内刃7を従動プーリー83から簡単に分離できるので、内刃7の交換を簡便に行うことができる。
図18に示すように、装着前の内刃7は先に説明したように、内刃ホルダー9で片持ち支持されている。この状態の内刃7を従動プーリー83とヘッドブロック22に対して適正に位置決めするために、内刃ホルダー9とヘッドブロック22のカバー体29の間に内刃係合構造を設けている。図6に示すように内刃係合構造は、カバー体29の上面に設けた前後一対の支持枠114と、支持枠114の対向面に形成した横長リブ状の3個の枠支持体115と、内刃7の下方に配置されて内刃ホルダー9から内刃軸7aと平行に突設した連結体116(図18参照)で構成する。3個の枠支持体115のうち、左右の枠支持体115は支持枠114の上縁に沿って形成し、中央の枠支持体115は支持枠114の下縁に沿って形成してあり、これら枠支持体115の上下の隙間部分117を連結体116がスライドして枠支持体115と係合する(図8参照)。
2 かみそりヘッド
3 モーター
7 内刃
7a 内刃軸
8 外刃
9 内刃ホルダー
22 ヘッドブロック
23・24 サイドフレーム
38 回動軸
39 軸受部
45 復帰ばね
46 ばねホルダー
P1 ヘッド中心軸
P2 グリップ中心軸
V 垂直軸
G 重心
T1 前段駆動部
T2 次段駆動部
Claims (26)
- グリップを兼ねる本体ケース(1)と、本体ケース(1)で傾動可能に支持されるかみそりヘッド(2)を備えており、
かみそりヘッド(2)は回動軸(38)を中心にして所定方向へ傾動可能に支持されて、本体ケース(1)とかみそりヘッド(2)の間に配置した復帰ばね(45)で傾動待機位置へ向かって復帰付勢されており、
回動軸(38)が、回動軸(38)の軸端と正対する向きから見るときのかみそりヘッド(2)のヘッド中心軸(P1)に対して偏寄配置してあることを特徴とする電気かみそり。 - 回動軸(38)の軸端と正対する向きから見るときのかみそりヘッド(2)の重心(G)が、回動軸(38)の中心を通る垂直軸(V)に対して偏寄させてある請求項1に記載の電気かみそり。
- かみそりヘッド(2)の切断刃面が、回動軸(38)の中心を通る垂直軸(V)に対して偏寄させてある請求項1または2に記載の電気かみそり。
- 回動軸(38)がかみそりヘッド(2)の下部に配置してある請求項1から3のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
- かみそりヘッド(2)のヘッド中心軸(P1)が、回動軸(38)の軸端と正対する向きから見るときの本体ケース(1)のグリップ中心軸(P2)に対して、重心(G)側へ傾斜している請求項2から4のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
- かみそりヘッド(2)の下部に、本体ケース(1)の上部を左右から挟む門型の連結凹部(37)が形成されており、
連結凹部(37)の対向壁と本体ケース(1)の間に回動軸(38)を配置して、かみそりヘッド(2)が前後傾動可能に支持してある請求項1から5のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - 本体ケース(1)とかみそりヘッド(2)が、いずれか一方に設けた回動軸(38)と他方に設けた軸受部(39)で連結されており、
回動軸(38)と軸受部(39)の嵌合面に、互いに接当してかみそりヘッド(2)の傾動範囲を規定する傾動規制構造が設けてある請求項1から6のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - かみそりヘッド(2)にロータリー式の内刃(7)が配置されて、内刃(7)を回転駆動する駆動構造が本体ケース(1)の上部から内刃軸(7a)にわたって配置されており、
駆動構造は、本体ケース(1)の内部に設けた前段駆動部(T1)と、前段駆動部(T1)の回転動力を内刃軸(7a)に伝動する次段駆動部(T2)を備えており、
前段駆動部(T1)は、モーター(3)と、モーター(3)を支持するモーターホルダー(59)と、モーターホルダー(59)の左右に固定されて同ホルダー(59)より上方へ突出する一対の駆動部フレーム(60)と、モーターホルダー(59)および駆動部フレーム(60)に組付けたギヤトレインを備えており、
かみそりヘッド(2)が一対の駆動部フレーム(60)に設けた回動軸(38)を中心にして前後傾動可能に支持してある請求項6または7に記載の電気かみそり。 - 駆動部フレーム(60)が金属製のフレームベース(64)と、プラスチック成形品からなるフレーム枠(65)を一体化して形成されており、
フレーム枠(65)に回動軸(38)が一体に形成してある請求項8に記載の電気かみそり。 - 本体ケース(1)の上部にかみそりヘッド(2)を傾動待機位置へ向かって復帰付勢する復帰ばね(45)が設けられており、
復帰ばね(45)が、本体ケース(1)およびかみそりヘッド(2)の左右中心に配置してある請求項4から9のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - 本体ケース(1)およびかみそりヘッド(2)の左右中心の前後いずれか一方に復帰ばね(45)が配置され、他方に復帰ばね(45)へ向かって先すぼまり状のクリーニング空間(S)が形成してある請求項10に記載の電気かみそり。
- クリーニング空間(S)の前部に臨んで水ガイド面(137)を形成し、水ガイド面(137)の両側端に、洗浄水をクリーニング空間(S)の中央へ向かって案内する導水面(138)が斜めに形成してある請求項11に記載の電気かみそり。
- 捩じりコイルばねからなる復帰ばね(45)がばねホルダー(46)に装着されており、
ばねホルダー(46)が、本体ケース(1)の上部に設けた締結座(52)にビス(51)で締結固定してある請求項10から12のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - かみそりヘッド(2)が、ヘッドブロック(22)と、ヘッドブロック(22)の左右に固定した一対のサイドフレーム(23・24)を備えており、
ヘッドブロック(22)は、ベース体(27)と、ベース体(27)の上面に配置した金属板製の補強プレート(28)と、補強プレート(28)の上面を覆うカバー体(29)を備えていて、補強プレート(28)およびカバー体(29)がベース体(27)にねじ込んだビス(34)で締結固定してある請求項8から13のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - 前段駆動部(T1)が回転動力をギヤトレインの出力軸(77)を介して次段駆動部(T2)へ伝動しており、
ギヤトレインの出力軸(77)は駆動部フレーム(60)に設けた回動軸(38)で軸支されており、
かみそりヘッド(2)が、前段駆動部(T1)と次段駆動部(T2)の間に位置する回動軸(38)を中心にして前後傾動する請求項8から14のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - 本体ケース(1)の内部に、モーター動力を減速するギヤトレインを含む前段駆動部(T1)が設けてあり、
かみそりヘッド(2)の内部に、ギヤトレインの出力軸(77)に固定される駆動プーリー(82)と、従動プーリー(83)と、これら両プーリー(82・83)に巻掛けたベルト(84)を含む巻掛け伝動機構からなる次段駆動部(T2)が設けてある請求項8から15のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - 一方のサイドフレーム(24)に、ベルト(84)の直線移行部の外側面を受止める規制プレート(85)が装着されており、
規制プレート(85)に、動力伝動時におけるベルト(84)の直線移行部の左右方向の揺れを規制するベルト受壁(98)が形成してある請求項16に記載の電気かみそり。 - 規制プレート(85)にプーリー受壁(97)が設けられており、
駆動プーリー(82)と従動プーリー(83)の少なくとも一方の外側面がプーリー受壁(97)で受止めてある請求項17に記載の電気かみそり。 - 規制プレート(85)の上下にプーリー受壁(97)が設けられており、
駆動プーリー(82)および従動プーリー(83)の外側面を受止めるプーリー受壁(97)の中央に放熱穴(99)が開口してある請求項17または18に記載の電気かみそり。 - サイドフレーム(24)が、フレーム枠(24a)と枠カバー(24b)で構成されており、
フレーム枠(24a)の外側面に配置した巻掛け伝動機構の側外方が枠カバー(24b)で覆われており、
前記放熱穴(99)と正対する枠カバー(24b)の壁面に、放熱穴(102)が形成してある請求項19に記載の電気かみそり。 - 内刃軸(7a)と従動プーリー(83)が、互いに係合する軸継手を介して連結されており、
従動プーリー(83)のプーリーボス(91)の内部には、内刃軸(7a)を軸支する軸受穴(106)が設けられており、
前記軸継手が、内刃軸(7a)の軸端に設けた少なくとも一つの平坦面を備えた継手軸部(109)と、軸受穴(106)の内奥に設けられて前記継手軸部(109)と係合する継手穴部(108)とで構成してある請求項16から20のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - プーリーボス(91)の軸受穴(106)の開口端側に、内刃軸(7a)の軸端を軸受穴(106)へ向かって係合案内する導入ガイド穴(107)がテーパー状に形成してある請求項21に記載の電気かみそり。
- 従動プーリー(83)のプーリーボス(91)が、サイドフレーム(24)に設けた軸受体(40)で軸支されており、
従動プーリー(83)のベルト巻装部(90)の内部中央において継手軸部(109)と継手穴部(108)が係合して、従動プーリー(83)の強度を内刃軸(7a)で補強している請求項21または22に記載の電気かみそり。 - 内刃軸(7a)の一端がヘッドブロック(22)のカバー体(29)に装着した内刃ホルダー(9)で軸支されて、内刃(7)が内刃ホルダー(9)で片持ち支持されており、
内刃軸(7a)の継手軸部(109)をプーリーボス(91)の継手穴部(108)に連結した状態において、内刃ホルダー(9)は前記カバー体(29)で支持されており、
内刃ホルダー(9)とカバー体(29)の間に、内刃(7)および内刃ホルダー(9)が従動プーリー(83)から遠ざかる向きへ移動するのを阻止する内刃ロック構造が設けてある請求項21から23のいずれかひとつに記載の電気かみそり。 - 内刃ホルダー(9)とカバー体(29)の間に、内刃(7)を片持ち支持した状態の内刃ホルダー(9)をスライド装着する内刃係合構造が設けられており、
内刃係合構造が、カバー体(29)の上面に設けた前後一対の支持枠(114)と、支持枠(114)の対向面に形成した枠支持体(115)と、内刃(7)の下方に配置されて内刃ホルダー(9)から内刃軸(7a)と平行に突設される連結体(116)を備えており、
支持枠(114)の一側から差込んだ連結体(116)を枠支持体(115)に係合して、内刃ホルダー(9)がカバー体(29)と一体化されており、
内刃ホルダー(9)から連結体(116)の突端までの寸法(L)が、内刃ホルダー(9)から内刃軸(7a)の継手軸部(109)の突端までの寸法(L1)より小さく設定してある請求項24に記載の電気かみそり。 - 内刃ホルダー(9)から連結体(116)の突端までの寸法(L)が、内刃(7)の切断刃面の左右長さ(L2)より小さく設定してある請求項24または25に記載の電気かみそり。
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