JP2016168099A - 枕型マッサージ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】枕型マッサージ装置において、首部だけでなく肩部の施療部に対してもマッサージを行う。【解決手段】本発明の枕型マッサージ装置1は、仰臥した使用者Uの頭部を載置可能とする載置部11と、載置部11に隣接して配備されると共に使用者Uの施療部Sに対して下方から接触して施療を行う第1施療子12を先端に備えた第1マッサージ部材5と、第1施療子12に対面した位置に設けられて施療部Sを施療する第2マッサージ部材6と、第1施療子12を第2施療子13に近接離反させるように、第1マッサージ部材5及び第2マッサージ部材6を揺動させるマッサージ機構4と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、枕型マッサージ装置に関する。
マッサージ装置には、横になった使用者の頭部の下に配備されて、使用者の首部付近の施療部をマッサージする枕型のものが知られている。
例えば、特許文献1には、ベースプレートと、このベースプレートの上面に取り付けられた機械式のマッサージ機構と、マッサージ機構により駆動される左右一対のマッサージ部材と、この一対のマッサージ部材を挿通可能な第1開口部を有しマッサージ機構を被覆している硬質カバーと、一対のマッサージ部材を収納可能な第2開口部を有し硬質カバーとベースプレートを被覆しているクッション部材と、このクッション部材とベースプレートの双方を全体的に包み込む袋カバーとを備えた枕型マッサージ装置(マッサージ枕)が開示されている。
特開2003−235919号公報
特許文献1に開示された枕型マッサージ装置は、左右一対のマッサージ部材を互いに近接させたり、離反させたりするように駆動させる構成となっており、左右一対のマッサージ部材の間に挟まれた使用者の首部に対するマッサージを可能としている。
しかしながら、近年は、首部だけでなく、肩部のような首部以外の施療部に対してもマッサージが行えるようにして欲しいといった更なる要望が使用者から寄せられることがある。このような使用者の要望に対して、特許文献1の枕型マッサージ装置では、使用者の肩部を挟み込むことが可能な位置にマッサージ部材が設けられていないため、首部と肩部との双方に対して十分なマッサージ効果を発揮させることができず、使用者の要望に応えることができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、施療子の間に肩部を挟み込んで、首部だけでなく肩部に対してもマッサージを行うことができる枕型マッサージ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明の枕型マッサージ装置は、仰臥した使用者の頭部を載置可能とする載置部と、載置部に隣接して配備されると共に使用者の施療部に対して下方から接触して施療を行う第1施療子を先端に備えた第1マッサージ部材と、前記第1施療子に対面した位置に設けられて前記施療部を施療する第2施療子を先端に備えた第2マッサージ部材と、前記第1施療子を前記第2施療子に近接離反させるように、前記第1マッサージ部材及び前記第2マッサージ部材を揺動させるマッサージ機構と、を備えていることを特徴とする。
好ましくは、前記第1マッサージ部材と前記第2マッサージ部材は、それぞれのマッサージ部材の基端部が重なり合うように配設されているとよい。
好ましくは、前記マッサージ機構は、左右方向を向くように配備された回転軸と、前記回転軸を駆動させる駆動部と、前記回転軸の回転力を揺動運動に変換する変換部と、を有し、前記変換部により変換された揺動運動により、第1施療子が前記第2施療子に近接離反する構成とされているとよい。
好ましくは、前記変換部は、前記回転軸に対して偏心状態で取り付けられると共に、外周面に偏心カム面が形成された偏心ボス部と、前記第1マッサージ部材の基端に設けられ、前記偏心ボス部の偏心カム面に嵌り込んでいる第1環状嵌合部と、前記回転軸の回転に伴って、前記第1マッサージ部材が回転することを規制する第1規制部と、を備えているとよい。
好ましくは、前記第1規制部は、一方端が前記第1マッサージ部材の中途部に回動自在
に枢支されていると共に、他方端が前記マッサージ装置のベース体に回動自在に枢支されているリンク部材とされているとよい。
好ましくは、前記変換部は、前記回転軸に対して傾斜状態で取り付けられると共に、外周面に傾斜カム面が形成された傾斜ボス部と、前記第2マッサージ部材の基端に設けられ、前記傾斜ボス部の傾斜カム面に嵌り込んでいる第2環状嵌合部と、前記回転軸の回転に伴って、前記第2マッサージ部材が回動することを規制する第2規制部と、を備えていて、前記偏心ボス部と前記傾斜ボス部とは、前記回転軸の軸心に沿って隣接するように配備されているとよい。
好ましくは、前記第1マッサージ部材と前記第2マッサージ部材は、左右方向に所定の間隔を空けて一対配備されているとよい。
本発明の枕型マッサージ装置によれば、施療子の間に肩部の施療部を挟み込んで、首部だけでなく肩部に対してもマッサージを行うことができる。
本実施形態の枕型マッサージ装置の使用態様を示す斜視図である。 本実施形態の枕型マッサージ装置の全体を示した斜視図であって、第1マッサージ部材と第2マッサージ部材とが離反した状態を示す図である。 本実施形態の枕型マッサージ装置の平面図であって、第1マッサージ部材と第2マッサージ部材とが離反した状態を示す図である。 図3のA−A線断面図である。 第1マッサージ部材を拡大して示した図である。 第1マッサージ部材と第2マッサージ部材とが近接した状態のマッサージ機構を示す斜視図である。 第1マッサージ部材と第2マッサージ部材とが離反した状態のマッサージ機構を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。なお、以下に説明する各実施形態に共通する同一の構成部材には、同一の符号及び同一の名称を付すこととする。従って、同一の符号及び同一の名称が付された構成部材については、同じ説明を繰り返さない。
以下に、図1〜図7を参照しつつ、本実施形態の枕型マッサージ装置1について説明する。
図1に示すように、本実施形態の枕型マッサージ装置1は、ベッドや床などに横になった使用者Uが、自らの頭や首を載せた状態でマッサージを受けるために使用するものであり、いわゆる「枕」または「クッション」にマッサージ機能を持たせたものとなっている。つまり、本発明の枕型マッサージ装置1では、この枕型マッサージ装置1の上に載せられた使用者Uの頭部を下方から支えつつ、使用者Uの首部や肩部(図1中に点線で示す)といった部位を施療部Sとしてマッサージ可能となっている。
なお、以下の説明において、図3の紙面の左側を、枕型マッサージ装置1を説明する際の右側とし、図3の紙面の右側を、枕型マッサージ装置1を説明する際の左側とする。また、図3の紙面の上側を、枕型マッサージ装置1を説明する際の後側とし、図3の紙面の下側を、枕型マッサージ装置1を説明する際の前側とする。なお、これらの方向については適宜図中に矢印を用いて示している。
図1及び図2に示すように、枕型マッサージ装置1は、床面などに載置可能となるように下面が平坦面とされたベース体2と、このベース体2を上方から覆うカバー体3と、を有している。このベース体2とカバー体3との間は空洞とされており、この空洞の部分にマッサージ部材5、6やマッサージ機構4が収容されている。
具体的には、ベース体2は板状に形成されている。ベース体2の中央側には、マッサージ機構4が配設されている。マッサージ機構4は、左右方向に延びる回転軸7やウォームホイール8などを収容するギヤボックス9を有すると共に、ギヤボックス9の後側に設けられた駆動部10(駆動モータ)を有する。このマッサージ機構4の左右両側のそれぞれ
に、マッサージ部材(第1マッサージ部材5、第2マッサージ部材6)が前方へ突出するように配備されている。
さらに、マッサージ機構4及びマッサージ部材を上から覆うように、カバー体3が取り付けられている。
図2に示すように、カバー体3は上方から見た場合に略M字状となるような形状とされている。そして、カバー体3の中央前側には、仰臥した使用者Uの頭部を載置可能とする載置部11が形成されている。カバー体3における載置部11の左右両側はいずれも開口しており、この開口を介してマッサージ部材(第1マッサージ部材5、第2マッサージ部材6)が外部へ突出するようになっている。すなわち、第1マッサージ部材5の先端に第1施療子12が設けられ、第2マッサージ部材6の先端に第2施療子13が設けられており、これら第1施療子12及び第2施療子13はカバー体3の外側に位置していて、この第1施療子12及び第2施療子13を用いて首部や肩部の施療部Sをマッサージ可能となっている。
図1に示すように、第1マッサージ部材5及び第2マッサージ部材6は、マッサージ機構4の左右側方、すなわちベース体2の左側と右側とに分かれてそれぞれ一本ずつ(一対で)設けられている。
また、第1マッサージ部材5と第2マッサージ部材6とは、マッサージ機構4の側方において、それぞれの基端部が重なり合っていて、前後方向や上下方向で同じ位置にそれぞれの基端側が配備されるようになっている(基端側が左右方向に隣り合って配設されている)。そして、第1及び第2マッサージ部材6を互いに近接する方向や離反する方向に揺動させることで使用者Uの肩部に対して掴みマッサージを可能としている。
詳しくは、図1に示すように、第1マッサージ部材5及び第2マッサージ部材6は、マッサージ機構4の左右側方、すなわちベース体2の左側と右側とに分かれてそれぞれ一本ずつ(一対で)設けられている。
それゆえ、枕型マッサージ装置1の左側については、左側の第2マッサージ部材6の先端に設けられた第2施療子13に対して左側の第1マッサージ部材5の先端に設けられた第1施療子12が近接離反することで、使用者Uの左肩部に対して掴みマッサージが行われる。また、枕型マッサージ装置1の右側については、右側の第2マッサージ部材6の先端に設けられた第2施療子13に対して右側の第1マッサージ部材5の先端に設けられた第1施療子12が近接離反することで、使用者Uの右肩部に対しても掴みマッサージが行われる。
次に、第1マッサージ部材5、第2マッサージ部材6及びマッサージ機構4に関し、その詳細について説明する。
図1〜図7に示すように、第1マッサージ部材5(下マッサージ部材)は、前後方向に沿って伸びる細長い板状の部材であり、板面を左右方向に向けるように配備されている。第1マッサージ部材5の基端側(後端側)は、先端側に比べて上下方向に大きな寸法を備えていて、この第1マッサージ部材5の基端側にマッサージ機構4の偏心ボス部14(後述)に嵌合する第1環状嵌合部15が設けられている。また、第1マッサージ部材5の先端(突端)には第1施療子12が取り付けられている。この第1マッサージ部材5は、マッサージ機構4の右側と左側とにそれぞれ1基ずつ設けられている。
さらに、第1マッサージ部材5の長手方向の中途側には、第1マッサージ部材5を左右方向に貫通する第1ピン16が設けられていて、この第1ピン16に後述する第1規制部17のリンク部材18が回動自在に枢支されている。
第1施療子12は、使用者Uの肩部の施療部Sに対して下方より接触して、施療部Sに対して掴みマッサージを行う部材である。第1施療子12は、円盤型や球形など様々な形状で形成されていて、使用者Uの背中の施療部Sを下方から押圧することで施療部Sを施療可能とされている。
第2マッサージ部材6(上マッサージ部材)は、基端側がマッサージ機構4の傾斜ボス部19(後述)に連結されると共に、先端側に第2施療子13が設けられた部材である。この第2マッサージ部材6は、上方に向かって起立するように伸びる板状の第1部材20
と、第1部材20の上端側に取り付けられて前後方向に伸びる棒状の第2部材21とを組み合わせたものとなっている。この第2マッサージ部材6も、マッサージ機構4の右側と左側とにそれぞれ1基ずつ設けられている。
図2に示すように、それぞれの第2マッサージ部材6の第1部材20は、左右方向の側方から見た場合に略U字状となる外観を備えた板状の部材であり、上下方向に沿って起立するように配備されている。第1部材20の下端側には傾斜ボス部19(後述)に嵌り込む第2環状嵌合部32が設けられている。
第2施療子13は、使用者Uの肩部の施療部Sに対して上方より接触して、施療部Sに対して掴みマッサージを行う部材である。第2施療子13は、球体や楕円体など様々な形状で形成されていて、使用者Uの背中から肩部にかけての施療部Sを上方から押圧することで施療部Sを施療可能とされている。
次に、マッサージ機構4の具体的な構成について説明する。
図2〜図7に示すように、マッサージ機構4は、ベース体2とカバー体3との間に収納されていて、左右方向に軸心を向けて配備された回転軸7と、回転軸7を駆動させる駆動部10(駆動モータ)と、回転軸7の回転力を揺動運動に変換する変換部22と、を備えたものとなっている。
回転軸7は、ベース体2の上方に、左右方向に軸心を向けて配備された軸部材である。具体的には、ベース体2の上面における左側及び右側には、上方に向かって起立する軸受部23が設けられており、これら左右の軸受部23の間に上述した回転軸7が左右方向に沿って架け渡されている。また、これらの軸受部23によって、回転軸7は、左右方向を向く軸回りに回動自在に支持されている。
回転軸7における左右方向の中途側にはウォームホイール8が設けられており、このウォームホイール8には駆動部10(駆動モータ)の出力軸に備えられたウォームギヤ(図示せず)が歯合している。このウォームホイール8及びウォームギヤはいずれもベース体2のギヤボックス9内に収容されており、駆動部10からの回転駆動力を、所定の減速比で回転軸7に伝達可能となっている。
また、中央側のウォームホイール8を基準として左側の回転軸7には、第1マッサージ部材5の基端側、第2マッサージ部材6の基端側が中央側から順番に配備されている。さらに、ウィームホイールを基準として右側の回転軸7には、第1マッサージ部材5の基端側、第2マッサージ部材6の基端側が中央側から順番に配備されている。
ベース体2におけるギヤボックス9の後側には、ギヤボックス9に隣接するように駆動部10(駆動モータ)が配備されている。この駆動部10の前側には、駆動部10からギヤボックス9側に向かって後方に伸びる出力軸が設けられており、駆動部10で発生した回転駆動力をギヤボックス9内のウォームギヤに伝達可能となっている。
変換部22は、左右方向を向く軸回りに回転する回転軸7の回転駆動力を、第1マッサージ部材5や第2マッサージ部材6に伝達して、第1施療子12を前後方向に沿って押し引きさせたり、第2施療子13を左右方向に沿って揺動させたりする部位である。
変換部22は、回転軸7の軸心に対して偏心した軌道で、回転軸7の軸心の回りを周回する偏心カム面24を備えた偏心ボス部14と、第1マッサージ部材5の基端側(後端側)に設けられて、偏心ボス部14の偏心カム面24に摺動自在に嵌合する第1環状嵌合部15と、回転軸7の回転に伴って第1マッサージ部材5が回転することを規制する第1規制部17と、を備えている。
また、変換部22は、回転軸7の軸心に対して傾斜した軌道で、回転軸7の軸心の回りを周回する傾斜カム面25を備えた傾斜ボス部19と、第2マッサージ部材6の基端側(下端側)に設けられて、傾斜ボス部19の傾斜カム面25に摺動自在に嵌合する第2環状嵌合部32と、第2マッサージ部材6を第1マッサージ部材5に連結することで、回転軸7の回転に同伴した第2マッサージ部材6の回転を規制する第2規制部27と、を備えている。
以降では、変換部22を構成する部材のうち、まず第1施療子12を揺動させるための部材、つまり偏心ボス部14、第1環状嵌合部15、及び第1規制部17について説明す
る。
図2に示すように、第1環状嵌合部15は、左右方向に軸心を向けるようにして配備された円筒形状の部材であり、回転軸7の回転駆動力を前後方向に沿った並進運動に変換しつつ第1マッサージ部材5に伝達可能となっている。具体的には、第1環状嵌合部15の内周径は偏心ボス部14の偏心カム面24の外周径とほぼ同じであり、偏心ボス部14の偏心カム面24の敷設方向に沿って第1環状嵌合部15が摺動自在に嵌合可能となっている。
図4、図6、図7に示すように、偏心ボス部14は、回転軸7の軸心方向中途部(左右方向の中途側)であってギヤボックス9を挟む両側に一対配置されている。偏心ボス部14はいずれも左右方向に軸心を向けた円筒形状に形成されており、それぞれの偏心ボス部14の内部を回転軸7が右左方向を向いて貫通するように挿通している。
なお、偏心ボス部14は、この偏心ボス部14の軸心が回転軸7の軸心とは異なる位置を通るように偏心状態で取り付けられており、回転軸7の軸心に対して偏心状態で回転可能となっている。また、偏心ボス部14の外周面には偏心カム面24が形成されており、偏心ボス部14が回転軸7の軸心に対して偏心状態で回転すると、偏心カム面24も回転軸7の軸心に対して偏心した軌道で周回するようになっている。
第1規制部17は、回転軸7の回転に伴って、第1マッサージ部材5が回転することを規制する部材であり、本実施形態の場合であれば第1マッサージ部材5とギヤボックス9とを連結するリンク部材18が用いられている。
図5に示すように、本実施形態のリンク部材18は、細長い板状に形成されていて、長手方向の両端部にそれぞれ孔部28U、28Dが形成されている。また、このリンク部材18は、長手方向を上下に沿わせるようにして配備されており、長手方向の下端側の孔部28Dを中心として上端側の孔部28Uが前後に移動するように左右方向を向く軸回りに揺動自在に取り付けられている。
具体的には、リンク部材18に形成される孔部28U、28Dのうち、上側に位置する孔部28Uには、第1マッサージ部材5を左右方向に貫通する第1ピン16が挿通している。また、上述したギヤボックス9の側面には、左右方向の外方へ向けて突出する第2ピン29が設けられている。この第2ピン29は、ギヤボックス9の左側と右側とにそれぞれ配備されており、ギヤボックス9の左側と右側との2本が設けられている。そして、この第2ピン29がリンク部材18の下端側の孔部28Dに挿通されていて、リンク部材18は第2ピン29が挿通された下端側の孔部28Dを中心に上端側が前後に揺動可能となっている。
つまり、本実施形態のリンク部材18では、上端が第1マッサージ部材5の中途部に回動自在に枢支されていると共に、下端がギヤボックス9(ベース体2)に回動自在に枢支されており、上述した第1ピン16と第2ピン29との双方に対して左右方向を向く軸回りに回動自在に連結されている。このような第1規制部17を用いれば、第1マッサージ部材5とギヤボックス9とが連結状態となって両部材間でクランク運動が行われ、第1マッサージ部材5が回転軸7回りに回転することが規制されるため、図5に示すようにリンク部材18の下端を中心にリンク部材18の上端側を前後方向に揺動させる、言い換えれば第1マッサージ部材5を前後方向に沿って揺動運動させることが可能となる。
次に、変換部22を構成する部材のうち、まず第2施療子13を揺動させるための部材、つまり第2環状嵌合部32、傾斜ボス部19、及び第2規制部27について説明する。
第2環状嵌合部32は、マッサージ機構4の回転軸7の回転駆動力を、左右方向に沿って往復動する並進運動に変換しつつ第2マッサージ部材6に伝達可能となっている。具体的には、第2環状嵌合部32は、第2マッサージ部材6の第1部材20の下端側に設けられた円筒形状の部材であり、回転軸7の軸心に対して傾斜した方向に軸心を向けるようにして配備されている。
傾斜ボス部19は、回転軸7の軸心方向中途部であって、偏心ボス部14の右左方向外側に隣接するように一対配置されている。この傾斜ボス部19も偏心ボス部14と同様に傾斜カム面25を備えたものとなっているが、偏心ボス部14の偏心カム面24が回転軸
7の軸心(回転軸7)の周りを偏心軌道で周回するのに対し、傾斜ボス部19の傾斜カム面25は回転軸7の軸心(回転軸7)に対して傾斜した軸回りを周回する無端状の軌道を有するものとなっている。上述した傾斜ボス部19の傾斜カム面25には、ベアリングが摺動自在に外嵌されていて、ベアリングによって第2環状嵌合部32が傾斜ボス部19の傾斜カム面25に沿って摺動可能となっている。
第2規制部27は、第2環状嵌合部32の下部の外周側から垂下状に形成された規制ピン30と、ベース体2の上面に形成された規制部材31とで構成されている。
規制ピン30は、略円柱状で短尺の棒片とされ、第2施療子13とは反対側の第2環状嵌合部32の外周面に形成されている。規制部材31は、ベース体2の上面に、締結具などを用いて固定された2枚の板部材で形成されている。この規制部材31を構成する板部材は、左右方向に沿って長く形成されており、規制ピン30を挿し込める程度の隙間を前後方向に保持しつつ互いに平行に固定されている。つまり、規制部材31を構成する2枚の板部材の間に規制ピン30を挿し込めば、規制ピン30の前後方向に沿った移動が規制される。その一方で、規制ピン30は左右方向に沿って案内可能となるので、第2マッサージ部材6は左右方向に沿って往復状に並進運動を繰り返すことが可能となる。
以下に、上記した枕型マッサージ装置1の作動態様について、説明する。
枕型マッサージ装置1を用いて使用者Uの肩部の施療部Sをマッサージする場合を考える。
まず、枕型マッサージ装置1の電源スイッチをオンにして、駆動部10(駆動モータ)を駆動させる。そうすると、駆動部10の出力軸も回転してウォームギヤも回転し、ウォームギヤに歯合したウォームホイール8も回転するため、ウォームホイール8が取り付けられた回転軸7が回転駆動する。
このようにして回転軸7が回転すると、回転軸7に取り付けられた左右一対の偏心ボス部14も回転軸7の軸心回りを偏心状態で回転する。このとき、偏心ボス部14の回転に合わせて、左右一対の第1環状嵌合部15も同方向に連れ回りしようとする。しかしながら、第1規制部17を構成するリンク部材18が、第1マッサージ部材5の中途部と、ギヤボックス9の側面とを連結しているため、第1環状嵌合部15が偏心ボス部14に同伴して連れ回りすることはない。
それゆえ、上述したように、回転軸7を回転させて左右一対の偏心ボス部14が回転軸7の軸心回りを偏心状態で回転しても、第1規制部17によって第1マッサージ部材5は上下方向に揺動が規制されているため、第1マッサージ部材5は前後方向に沿ってのみ揺動運動し、第1マッサージ部材5の第1施療子12を前後方向に往復移動させることが可能になる。
一方、回転軸7が回転すると、回転軸7に取り付けられた左右一対の傾斜ボス部19も左右方向を向く軸回りに回転し、左右一対の第2環状嵌合部32が同方向に連れ回りしようとする。すなわち、第2マッサージ部材6が回転軸7回りに連れ回りしようとする。
しかしながら、第2規制部27を構成する規制ピン30、つまり第2環状嵌合部32の下側に設けられた規制ピン30が、2枚の板部材の間に溝状に形成された規制部に摺動自在に嵌り込んでいるため、第2環状嵌合部32と傾斜ボス部19との連れ回りが規制される。
それゆえ、回転軸7を回転させても、第2規制部27によって第2マッサージ部材6は前後方向に揺動が規制されているため、第2マッサージ部材6は左右方向に沿ってのみ揺動運動し、第2マッサージ部材6の第2施療子13を左右方向に往復移動させることが可能になる。
つまり、図6に示す本実施形態の枕型マッサージ装置1では、第1マッサージ部材5が後方に移動し、第2マッサージ部材6は右左方向内側に移動し、第1施療子12と第2施療子13との距離が最も近接した状態となる。このとき、偏心ボス部14は、偏心カム面24と回転軸7の軸心との距離が最短となる部分が前方を向くものとなっており、また傾斜ボス部19の傾斜カム面25は右左方向内側に傾斜した状態となっている。それゆえ、第1施療子12と第2施療子13との間で肩部の施療部Sを挟み込むことが可能となる。
ところが、図7に示す本実施形態の枕型マッサージ装置1では、第1マッサージ部材5が前方に移動すると、第2マッサージ部材6は右左方向外側に移動し、第1施療子12と第2施療子13との距離が最も離間した状態となる。また、このとき、偏心ボス部14は、偏心カム面24と回転軸7の軸心との距離が最長となる部分が前方を向くものとなっており、また傾斜ボス部19の傾斜カム面25は右左方向外側に傾斜した状態となっている。
つまり、本実施形態の枕型マッサージ装置1は、単なる揺動運動ではなく、第2マッサージ部材6が右左方向外側に移動した際には、第1マッサージ部材5が前方へ移動し、第2マッサージ部材6が右左方向内側に移動した際には、第1マッサージ部材5が後方へ移動するため、より立体的な動作が加味された揺動運動を繰り返し行うことができ、使用者Uの要望に沿って掴み揉みマッサージを肩部に施術することが可能となる。
また、上述した枕型マッサージ装置1では、第2マッサージ部材6が揺動して使用者Uの首部を挟み込みマッサージする際には、第2マッサージ部材6による首部の狭持に伴い、枕型マッサージ装置1に対して首部から離れるような力が働く。そのため、特許文献1に開示するようなマッサージ装置であれば、マッサージを行っているうちに、マッサージ装置が使用者Uから外れてしまうといった不都合が生じていた。
しかしながら、本発明の枕型マッサージ装置1であれば、第1マッサージ部材5の第1施療子12が、肩部に接触した状態を維持したまま後方に(引き寄せ方向に)移動しようとするとき、枕型マッサージ装置1自体が使用者Uの肩部を装置側に引き寄せる方向に力が発生する。その結果、枕型マッサージ装置1に対して肩部へと近づけるような力が働く。そのため、マッサージ装置が使用者Uから外れてしまうといった不都合が発生することを防ぐことができ、常に、施療部Sに対して第1施療子12及び第2施療子13が接している状況(枕型マッサージ装置1を使用したときの状況)を維持することが可能となる。
なお、今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された各実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
例えば、左右一対に配備された第1施療子12は、一体に形成されていてもよい。
1 枕型マッサージ装置
2 ベース体
3 カバー体
4 マッサージ機構
5 第1マッサージ部材
6 第2マッサージ部材
7 回転軸
8 ウォームホイール
9 ギヤボックス
10 駆動部(駆動モータ)
11 載置部
12 第1施療子
13 第2施療子
14 偏心ボス部
15 第1環状嵌合部
16 第1ピン
17 第1規制部
18 リンク部材
19 傾斜ボス部
20 第1部材
21 第2部材
22 変換部
23 軸受部
24 偏心カム面
25 傾斜カム面
27 第2規制部
28U 上側の孔部
28D 下側の孔部
29 第2ピン
30 規制ピン
31 規制部材
32 第2環状嵌合部
U 使用者
S 施療部

Claims (7)

  1. 仰臥した使用者の頭部を載置可能とする載置部と、載置部に隣接して配備されると共に使用者の施療部に対して下方から接触して施療を行う第1施療子を先端に備えた第1マッサージ部材と、前記第1施療子に対面した位置に設けられて前記施療部を施療する第2マッサージ部材と、前記第1施療子を前記第2施療子に近接離反させるように、前記第1マッサージ部材及び前記第2マッサージ部材を揺動させるマッサージ機構と、を備えている
    ことを特徴とする枕型マッサージ装置。
  2. 前記第1マッサージ部材と前記第2マッサージ部材は、それぞれのマッサージ部材の基端部が重なり合うように配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の枕型マッサージ装置。
  3. 前記マッサージ機構は、
    左右方向を向くように配備された回転軸と、前記回転軸を駆動させる駆動部と、前記回転軸の回転力を揺動運動に変換する変換部と、を有し、
    前記変換部により変換された揺動運動により、第1施療子が前記第2施療子に近接離反する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の枕型マッサージ装置。
  4. 前記変換部は、
    前記回転軸に対して偏心状態で取り付けられると共に、外周面に偏心カム面が形成された偏心ボス部と、
    前記第1マッサージ部材の基端に設けられ、前記偏心ボス部の偏心カム面に嵌り込んでいる第1環状嵌合部と、
    前記回転軸の回転に伴って、前記第1マッサージ部材が回転することを規制する第1規制部と、を備えている
    ことを特徴とする請求項3に記載の枕型マッサージ装置。
  5. 前記第1規制部は、一方端が前記第1マッサージ部材の中途部に回動自在に枢支されていると共に、他方端が前記マッサージ装置のベース体に回動自在に枢支されているリンク部材とされている
    ことを特徴とする請求項4に記載の枕型マッサージ装置。
  6. 前記変換部は、
    前記回転軸に対して傾斜状態で取り付けられると共に、外周面に傾斜カム面が形成された傾斜ボス部と、
    前記第2マッサージ部材の基端に設けられ、前記傾斜ボス部の傾斜カム面に嵌り込んでいる第2環状嵌合部と、
    前記回転軸の回転に伴って、前記第2マッサージ部材が回動することを規制する第2規制部と、を備えていて、
    前記偏心ボス部と前記傾斜ボス部とは、前記回転軸の軸心に沿って隣接するように配備されている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の枕型マッサージ装置。
  7. 前記第1マッサージ部材と前記第2マッサージ部材は、左右方向に所定の間隔を空けて一対配備されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の枕型マッサージ装置。
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