JP2016166030A - 袋体、包装体及び袋体の製造方法 - Google Patents

袋体、包装体及び袋体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内容物の吐出時に、ノズル部の開口面積を十分に確保してその開口形状を維持させることができ、且つ、内容物の充填前の多数枚の袋体を積層して圧縮したとしても、袋体の機能が損なわれにくくする。
【解決手段】袋体100は、袋本体10と、1枚又は複数枚のシート片30と、を備えている。袋本体10は、内容物20を収容する収容領域11aを内部に有する胴体部11と、内容物20の吐出流路12aを内部に有するノズル部12と、を含むように、1枚又は複数枚のフィルム50を部分的にシールすることにより形成されている。1枚又は複数枚のシート片30は、袋本体10の外面又は内面のうち、ノズル部12の外面又は内面の少なくとも一方の一部分を含む領域に貼り付けられている。1枚又は複数枚のシート片30が貼り付けられた領域には、内容物20の吐出方向に沿ってノズル部12を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線31が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、袋体、包装体及び袋体の製造方法に関する。
1枚又は複数枚のフィルムを部分的にシールすることにより形成された袋体として、液体等の内容物を吐出するためのノズル部を有するものがある。
そのような袋体においては、内容物をボトル容器に詰め替える際などにおける内容物の吐出時に、ノズル部の開口面積を十分に確保し、ノズル部の開口形状を維持させることが、困難な場合がある。
このような事情に鑑み、特許文献1に記載の袋体は、ノズル部の開口形状を維持しやすくするために、流路に位置する一対のフィルムの少なくとも一方にエンボス成形加工が施されている。このエンボス成形加工は、対向するフィルムから離れる方向に膨らんだ凸部と、対向するフィルムに近づく方向に凹んだ凹部と、を含む。すなわち、一対のフィルムの少なくとも一方は、外方に向かって突出して形成された凸部と、内方に向かって突出する凹部と、を有している。
特開2013−252878号公報
ところで、内容物の充填前の袋体は、多数枚を積層して梱包される場合があり、その際には、袋体の嵩張りを低減するため多数枚の袋体が厚み方向に圧縮される場合がある。
しかしながら、特許文献1に記載の袋体は、フィルムが、外方に向かって突出して形成された凸部と、内方に向かって突出する凹部と、を有している。このため、内容物の充填前の多数枚の袋体を積層して圧縮すると、凸部と凹部とが潰れてしまうことがある。よって、ノズル部の開口形状を維持しやすくする、という所期の目的を果たすことが困難となる場合がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、内容物の吐出時に、ノズル部の開口面積を十分に確保してその開口形状を維持させることができ、且つ、内容物の充填前の多数枚の袋体を積層して圧縮したとしても袋体の機能が損なわれにくい構造の袋体、その袋体を用いた包装体、及び、袋体の製造方法に関する。
本発明は、
内容物を収容する収容領域を内部に有する胴体部と、前記内容物の吐出流路を内部に有するノズル部と、を含むように、1枚又は複数枚のフィルムを部分的にシールすることにより形成された袋本体と、
前記袋本体の外面又は内面のうち、前記ノズル部の外面又は内面の少なくとも一方の一部分を含む領域に貼り付けられた、1枚又は複数枚のシート片と、
を備え、
前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域には、前記内容物の吐出方向に沿って前記ノズル部を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線が形成されている袋体を提供する。
また、本発明は、
本発明の袋体と、
前記収容領域に収容された内容物と、
を備える包装体を提供する。
また、本発明は、
袋体を形成する工程を備え、
前記袋体は、
内容物を収容する収容領域を内部に有する胴体部と、前記内容物の吐出流路を内部に有するノズル部と、を含むように、1枚のフィルムを部分的にシールすることにより形成された袋本体と、
前記袋本体の外面又は内面のうち、前記ノズル部の外面又は内面の少なくとも一方の一部分を含む領域に貼り付けられた、1枚又は複数枚のシート片と、
を備え、
前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域には、前記内容物の吐出方向に沿って前記ノズル部を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線が形成されている袋体であり、
前記袋体を形成する工程は、
前記1枚又は複数枚のシート片を前記1枚のフィルムの少なくとも一方の面に貼り付ける工程と、
前記1枚のフィルムを折り曲げて部分的にシールすることにより、前記袋本体を形成する工程と、
を有する袋体の製造方法を提供する。
本発明によれば、内容物の吐出時に、ノズル部の開口面積を十分に確保してその開口形状を維持させることができ、且つ、内容物の充填前の多数枚の袋体を積層して圧縮したとしても、袋体の機能が損なわれにくくすることができる。
第1の実施形態に係る包装体の平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 第1の実施形態に係る包装体からの内容物の吐出時におけるノズル部の開口形状の一例を示す図であり、図1のB−B線に沿った断面に相当する図である。 第1の実施形態に係る袋体の製造方法を説明するための斜視図であり、このうち(a)は原反ロールからフィルム原反が繰り出された状態を示し、(b)はフィルム原反にシート片が貼り付けられた状態を示す。 第1の実施形態に係る袋体の製造方法を説明するための斜視図であり、このうち(a)はフィルム原反を折り曲げる状態を示し、(b)はフィルム原反が折り曲げられた状態を示し、(c)はフィルム原反に折り込みが形成された状態を示す。 第1の実施形態に係る袋体の製造方法を説明するための斜視図であり、このうち(a)はフィルム原反にノッチが形成された状態を示し、(b)はフィルム原反にシールが施された状態を示す。 第1の実施形態に係る袋体を示す図であり、このうち(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 第1の実施形態に係る袋体の製造方法を説明するための図であり、このうち(a)は袋体に内容物を充填する工程を示し、(b)はノズル部の端部が封止された状態を示す。 第2の実施形態に係る包装体の平面図である。 第2の実施形態に係る包装体からの内容物の吐出時におけるノズル部の開口形状の一例を示す図であり、図9のB−B線に沿った断面に相当する図である。 第3の実施形態に係る包装体の一部分を示す平面図である。 第4の実施形態に係る包装体の一部分を示す平面図である。 図13(a)は変形例1に係る包装体の一部分を示す平面図であり、図13(b)は変形例2に係る包装体の一部分を示す平面図である。 図14(a)〜(g)各図は、シート片の変形例を示す平面図である。 図14(e)に示されるシート片を有する包装体の一例を示す図であり、このうち(a)は包装体の一部分を示す平面図、(b)は包装体からの内容物の吐出時におけるノズル部の開口形状の一例を示す斜視図である。 シート片の貼り付け範囲の一例を示す図であり、このうち(a)は包装体の一部分を示す平面図、(b)は包装体からの内容物の吐出時におけるノズル部の開口形状の一例を示す斜視図である。 シート片の貼り付け範囲の一例を示す図であり、このうち(a)は包装体の一部分を示す平面図、(b)は包装体からの内容物の吐出時におけるノズル部の開口形状の一例を示す斜視図である。 シート片の貼り付け範囲の一例を示す図であり、このうち(a)は包装体の一部分を示す平面図、(b)は包装体からの内容物の吐出時におけるノズル部の開口形状の一例を示す斜視図である。 折り曲げ誘導線の構造の他の例を示す図であり、図1のB−B線に沿った断面に相当する図である。 シート片における折り曲げ誘導線の形成範囲の他の例を示す平面図であり、包装体の一部分を示している。 図21(a)、(b)各図は、袋本体の形状の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
先ず、第1の実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。
ここで、図1及び図2は、袋体100内に内容物20を充填してなる包装体200を示しており、図7(a)及び(b)は、内容物20が充填される前の袋体100を示している。
図7(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る袋体100は、袋本体10と、袋本体10に貼り付けられた1枚又は複数枚のシート片30と、を備えている。
袋本体10は、内容物20(図1、図2参照)を収容する収容領域11aを内部に有する胴体部11と、内容物20の吐出流路12aを内部に有するノズル部12と、を含むように、1枚又は複数枚のフィルム50を部分的にシールすることにより形成されている。
1枚又は複数枚のシート片30は、袋本体10の外面又は内面のうち、ノズル部12の外面又は内面の少なくとも一方の一部分を少なくとも含む領域に貼り付けられている。本実施形態に係る袋体100においては、シート片30は、袋本体10の外面のうち、ノズル部12の外面の一部分を少なくとも含む領域に貼り付けられている。そして、1枚又は複数枚のシート片30が貼り付けられた領域には、内容物20の吐出方向に沿ってノズル部12を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線31が形成されている。
なお、以下の説明において、1枚又は複数枚のシート片30が貼り付けられた領域を、貼付領域と称することがある。
また、本実施形態に係る包装体200は、本実施形態に係る袋体100と、収容領域11aに収容された内容物20と、を備える。
以下、詳細に説明する。
本実施形態の場合、袋本体10は、例えば、1枚のフィルム50により構成されている。
例えば、図2に示すように、袋本体10は、1枚のフィルム50の一部分である第1フィルム部50aと、1枚のフィルム50の他の一部分である第2フィルム部50bと、1枚のフィルム50の残りの部分である第3フィルム部50cと、により構成されている。
第1フィルム部50aと第2フィルム部50bとは、互いに同一の形状に形成されており、互いの外形線が一致するように互いに重ね合わされている。
第3フィルム部50cは、第1フィルム部50aと第2フィルム部50bの一端どうし(図1における下端どうし)を相互に繋ぐ部分であり、袋本体10の底部11bのマチを構成している。
なお、内容物20が充填されていない袋体100の状態では、第3フィルム部50cは、例えば、図7(b)に示すように、第1フィルム部50aと第2フィルム部50bの一端部どうしの間に、断面V字状に折り込まれている。
袋本体10は、1枚のフィルム50を部分的にシールすることにより構成されている。
第1フィルム部50aと第2フィルム部50bとが直接重なり合っている部分では、第1フィルム部50aの周縁部と第2フィルム部50bの周縁部とが相互にシールされている。
また第1フィルム部50aと第2フィルム部50bとの間に第3フィルム部50cが折り込まれている部分では、第1フィルム部50aの周縁部と第3フィルム部50cの周縁部とが相互にシールされているとともに、第2フィルム部50bの周縁部と第3フィルム部50cの周縁部とが相互にシールされている。
これにより、胴体部11とノズル部12とを有する袋本体10が形成されている。
袋本体10の一方の面は第1フィルム部50aにより構成され、袋本体10の他方の面は第2フィルム部50bにより構成され、袋本体10の底部11bは第3フィルム部50cにより構成されている。
したがって、本実施形態の場合、袋本体10において、少なくとも、ノズル部12と、胴体部11のノズル部12に隣接する部分と、を含む部分は、1枚のフィルム50の一部分である第1フィルム部50aと、1枚のフィルム50の他の一部分である第2フィルム部50bと、を互いに重ね合わせ、第1フィルム部50aと第2フィルム部50bとをそれらの周縁部で互いにシールすることにより構成されている。よって、袋体100を簡単な構造とすることができる。
より具体的には、袋本体10は、その全体が、1枚のフィルム50により構成されており、袋本体10はより簡単な構造となっている。
なお、内容物20の充填前の袋体100の状態では、収容領域11aの両側部に位置するシール部71と、ノズル部12の両側部に位置するシール部72a、72bと、が形成されている。ただし、この状態では、ノズル部12の先端部は未シールとなっており、ノズル部12の先端部から、内容物20を袋体100内に充填可能となっている。
ノズル部12の先端部から内容物20を袋体100内に充填した後、ノズル部12の先端部にシール部73(図1)を形成することにより、包装体200が構成される。
袋本体10の形状は、内容物20を収容でき、この内容物20の吐出に適したノズル部12を有する形状であれば、特に限定されない。
ノズル部12は、胴体部11の一端部に繋がっている。ノズル部12の内部領域である吐出流路12aと、胴体部11の内部領域である収容領域11aとは、相互に連通している。胴体部11に収容された内容物20は、ノズル部12の吐出流路12aを通って、袋体100から吐出される。
本実施形態の場合、例えば、胴体部11の幅は、底部11b側に向けて、一旦幅広となった後、底部11b側に向けて幅狭になっている。
また、胴体部11は、ノズル部12の片側に位置する肩部11cを有している。
なお、肩部11cにおいて、部分的にシール部71の幅が広くなっており、この部分は、ユーザが包装体200を持つときに摘みやすい摘み部71aとなっている。
また、ノズル部12は、内容物20をボトル容器(図示略)に詰め替える際に、当該ノズル部12からボトル容器の口に注ぎやすいように、ある程度の長さを持つ形状(例えば細長い形状)に形成されている。
本実施形態の場合、ノズル部12は、例えば、矩形状(例えば長方形状)に形成されている。
ノズル部12は、例えば、胴体部11よりも細く形成されている。ノズル部12の幅は、例えば、胴体部11の幅の半分以下となっている。
ただし、ノズル部12の形状は、この例に限らない。
吐出流路12aは、収容領域11aよりも細く(幅狭に)形成されている。したがって、ノズル部12と胴体部11との境界は、それらの内部領域(吐出流路12a、収容領域11a)の幅が変化する部位であると考えることができる。
ここで、収容領域11a内の内容物20を吐出流路12aを介して包装体200の外部に吐出する際の、吐出流路12aにおける内容物20の流動方向を、(内容物20の)吐出方向D(図1)と称する。なお、図1に示される吐出方向Dは、必ずしも、内容物20の実際の流動方向を正確に表したものではなく、実際には、内容物20は、吐出流路12a内を図1の吐出方向Dに対して斜めの方向に流動したり、曲線状に流動したりする場合も想定される。
本実施形態の場合、ノズル部12は、例えば、吐出方向に長尺に形成されている。
一例として、袋本体10は、寝かせて配置されるピロータイプとすることができる。ただし、袋本体10は、自立可能なスタンディングパウチであっても良い。
フィルム50は、可撓性を有しており、包装体200からの内容物20の吐出の際にユーザが胴体部11を圧縮すると、収容領域11a内の内容物20が減少するのにつれて胴体部11を容易に押しつぶすことができるようになっている。
フィルム50の材料は特に限定されない。
フィルム50の材料の例としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド、低密度ポリエチレン(LDPE)、リニア低密度ポリエチレン(L−LDPE)、延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のオレフィン系フィルム等が挙げられる。フィルム50は、これらの材料の単層又は積層フィルムとすることができる。
積層フィルムは、袋本体10の内面を構成する内層と、袋本体10の外面を構成する外層と、の二層からなるものであっても良いし、内層と外層との間に他の層(中間層)が介在する三層以上の構造のものであっても良い。
積層フィルムは、一例として、延伸ナイロン/ポリエチレンとすることができる。すなわち、外層は、延伸ナイロンにより構成することができ、内層は、ポリエチレンにより構成することができる。
積層フィルムの他の例としては、ナイロン/リニア低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/リニア低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/無延伸ポリプロポレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン/リニア低密度ポリエチレン等が挙げられる。
例えば、外層は強度付与の観点で、内層はシール性の観点で、それぞれ材料を選択することが好ましい。
ただし、ここで説明したフィルム50の材料は、単なる例示であり、フィルム50は、その他の材料により構成されていても良い。
なお、後述する開封案内線60においてノズル部12を容易に切断できるように、フィルム50は、易カットフィルムであってもよい。
易カットフィルムのシーラント層は、例えば、C4−LLDPEで表される炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を少なくとも1層含んでなる。
また、上述のように、袋本体10の外面には、シート片30が貼り付けられている。
シート片30は、袋本体10の片面側にのみ貼り付けられていても良いが、本実施形態の場合、袋本体10の両面に、それぞれ1枚ずつのシート片30が貼り付けられている。
なお、袋体100の袋本体10の外面は、1枚又は複数枚のシート片30が貼りつけられていない領域を有する。例えば、胴体部11の外面は、1枚又は複数枚のシート片30が貼り付けられていない領域を有している。また、ノズル部12の外面も、1枚又は複数枚のシート片30が貼り付けられていない領域を有していても良い。
袋本体10を構成するフィルム50に対してシート片30を貼り付ける方法は特に限定されない。一例として、予め片面に接着剤又は粘着剤が塗布されているシート片30を用いることが挙げられる。また、他の一例として、シート片30に対して接着剤又は粘着剤を塗布しながら、フィルム50上にシート片30を配置することが挙げられる。更に他の一例として、予め接着剤又は粘着剤が塗布されたフィルム50上にシート片30を配置することが挙げられる。
上述のように、シート片30は、袋本体10の外面のうち、ノズル部12の外面の一部分を含む領域に貼り付けられている。
そして、シート片30が貼り付けられた領域、すなわち貼付領域は、内容物20の吐出方向におけるノズル部12の中心位置41(図1)をまたぐ範囲に存在していることが好ましい。
これにより、内容物20の吐出の際にノズル部12が折れ曲がって閉塞してしまうことを抑制することができる。
なお、中心位置41は、ノズル部12を吐出方向において二等分する位置である。
上記貼付領域は、ノズル部12と胴体部11との境界42(図1)を越えて胴体部11側に延びていることが好ましい。
これにより、内容物20の吐出の際に、ノズル部12と胴体部11との境界42の近傍で袋本体10が折れ曲がって、当該部分が閉塞してしまうことを抑制することができる。
内容物20の吐出時に閉塞しやすい箇所の1つが、ノズル部12の基端部近傍の部分である。このため、上記貼付領域が、ノズル部12と胴体部11との境界42を越えて胴体部11側に延びている構造とすることにより、ノズル部12の基端部での閉塞を抑制することができる。
シート片30の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、矩形状(例えば、ノズル部12における内容物20の吐出方向Dに長い長方形状)となっている。
ここで、シート片30の形状は、ノズル部12の形状と同様の形状であることが好ましい一例である。例えば、図1に示すように、ノズル部12が吐出方向Dに長い長方形状である場合、シート片30も吐出方向Dに長い長方形状であることが好ましい。
シート片30の厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm以上200μm以下とすることが好ましく、30μm以上150μm以下とするのが更に好ましい。
シート片30の厚みは、フィルム50と同じであるか、又は、フィルム50よりも薄いことが好ましい。
上述のように、上記貼付領域には、内容物20の吐出方向に沿ってノズル部12を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線31が形成されている。
折り曲げ誘導線31が形成されていることによって、例えば図3に示すようにノズル部12を折り曲げて、吐出流路12aの開口面積を十分に確保することができる。
折り曲げ誘導線31は、例えば、シート片30に切り込み(ニック)が形成されることにより構成されている。
この切り込みは、シート片30の表裏を貫通する深さに形成された切断線であっても良いし、シート片30の表裏を貫通しない深さに形成されたハーフカット線(ハーフカット溝)であっても良い。
また、折り曲げ誘導線31は、シート片30に連続的な切り込み(切断線又はハーフカット線)が形成されることにより構成されていても良いし、シート片30に複数の切り込み(切断線又はハーフカット線)が間欠的に形成されることにより構成されていても良い。すなわち、折り曲げ誘導線31は、シート片30に形成されたミシン目などであっても良い。
また、折り曲げ誘導線31は、シート片30に罫線が(連続的又は間欠的に)形成されることにより構成されていても良い。
このように、折り曲げ誘導線31は、例えば、一のシート片30に切断線(貫通する切り込み)が形成されていること、一のシート片30にハーフカット線(貫通しない切り込み)が形成されていること、又は、一のシート片30に罫線が形成されていること、により構成されている。
これらにより、袋体100を簡単な構造とすることができる。すなわち、袋体100は、製造容易性に優れた構造であるといえる。
図3には、シート片30に形成された切断線により折り曲げ誘導線31が構成されている例を示している。
また、図19には、シート片30に形成されたハーフカット線により折り曲げ誘導線31が構成されている例を示している。
なお、折り曲げ誘導線31は、後述する図12のように一のシート片30が袋本体10に対して部分的に非接着とされていることにより構成されていても良い。
或いは、折り曲げ誘導線31は、後述する図11のように複数枚のシート片30どうしの間にスリット状の間隙が形成されていることにより構成されていても良い。
これらの場合も、袋体100を、製造容易性に優れた簡単な構造とすることができる。
折り曲げ誘導線31はこのように構成されているため、ノズル部12は、折り曲げ誘導線31が形成されている箇所では、その周囲の部分よりも折れ曲がりやすい。このため、ノズル部12は、折り曲げ誘導線31に沿って容易に折れ曲がることができる。
一方、ノズル部12において折り曲げ誘導線31の周囲の部分(両脇の部分)は、シート片30によって補強されているため、折り曲げ誘導線31の形成箇所よりも折れ曲がりにくい。
折り曲げ誘導線31は、直線状に形成されていることが好ましい。ただし、折り曲げ誘導線31は、曲線状に形成されていても良い。
折り曲げ誘導線31は、シート片30を縦断していても良いし(図1におけるシート片30の上端から下端に亘って形成されていても良いし)、或いは、折り曲げ誘導線31の少なくとも一端は、シート片30の外形線の内側に位置していても良い。
図1及び図7(a)には、折り曲げ誘導線31がシート片30を縦断している例を示している。
また、図20には、折り曲げ誘導線31がシート片30を縦断しておらず、折り曲げ誘導線31の両端が、シート片30の外形線の内側に位置している例を示している。
シート片30の幅方向における折り曲げ誘導線31の位置は、シート片30の幅方向における両端間の位置(つまり中間位置の何れか)である。
好ましくは、シート片30の幅方向における折り曲げ誘導線31の位置は、シート片30の幅方向における中央部となっている。ここで、シート片30の幅方向における中央部とは、シート片30を幅方向に3等分したときに真ん中に位置する部分を指す。
より具体的には、本実施形態の場合、シート片30の幅方向における折り曲げ誘導線31の位置は、シート片30の幅方向における中心となっている。シート片30の幅方向における中心とは、シート片30を幅方向に二等分する位置である。
また、ノズル部12の幅方向における折り曲げ誘導線31の位置は、ノズル部12の幅方向における両端間の位置(つまり中間位置の何れか)である。
好ましくは、ノズル部12の幅方向における折り曲げ誘導線31の位置は、ノズル部12の幅方向における中央部(例えば、中心)となっている。ここで、ノズル部12の幅方向における中央部とは、ノズル部12を幅方向に3等分したときに真ん中に位置する部分を指す。また、ノズル部12の幅方向における中心とは、ノズル部12を幅方向に二等分する位置である。
図1においては、折り曲げ誘導線31が、シート片30の幅方向中心、且つノズル部12の幅方向中心に位置している。
上記貼付領域は、ノズル部12において、吐出流路12aと対応する範囲に設定されていることが好ましい。ノズル部12において、吐出流路12aと対応する範囲とは、ノズル部12において、シール部72a、シール部72b及びシール部71を除く範囲である。
このようにすることにより、シール部72a、72b、71と、袋本体10においてシール部72a、72b、71に囲まれた部分との境界において、袋本体10が容易に折れ曲がるようにできるとともに、シール不良(良好なシールが施されないこと)を低減することができる。
また、上記貼付領域は、吐出流路12aの幅方向において、吐出流路12aの幅(シール部72aとシール部72bとの距離)の40%以上の範囲に存在していることが好ましく、吐出流路12aの幅の50%以上の範囲に存在していることが更に好ましい。本実施形態の場合、上記貼付領域は、吐出流路12aの幅方向において、吐出流路12aの幅の90%以上の範囲に存在している。
上記貼付領域が、上記範囲に存在していることにより、シート片30によるノズル部12の補強を十分に行うことができるので、内容物20の吐出時における吐出流路12aの開口面積の確保、及び、開口形状の維持を十分に行うことができる。
また、上記貼付領域は、吐出流路12aの幅方向において、吐出流路12aの幅の100%以下の範囲に存在していることが好ましく、95%以下の範囲に存在していることが更に好ましい。
また、上記貼付領域は、吐出流路12aの周方向において、吐出流路12aの周長の40%以上の範囲に存在していることが好ましく、50%以上の範囲に存在していることが更に好ましい。また、上記貼付領域は、吐出流路12aの周方向において、吐出流路12aの周長の100%以下の範囲に存在していることが好ましく、95%以下の範囲に存在していることが更に好ましい。ここで、吐出流路12aの周長とは、吐出流路12aの周囲を1周する長さのことであり、およそ、図7(a)及び図1(a)に示される吐出流路12aの幅(シール部72aとシール部72bとの距離)の2倍の長さである。
上記貼付領域が、吐出流路12aの周方向において、上記範囲に存在していることにより、シート片30によるノズル部12の補強を十分に行うことができる。その結果、内容物20の吐出時における吐出流路12aの開口面積の確保、及び、開口形状の維持を十分に行うことができる。
ここで、ノズル部12のシール部72a、72bとシート片30との間には、間隙が存在していなくても良いが、間隙が存在していても良い。
この間隙を適切に設定することにより、すなわち、ノズル部12に形成されたシール部72a、72bから上記貼付領域を離間させることにより、ノズル部12を開きやすくなるため、ノズル部12の開口面積をより十分に確保しやすくなる。
シート片30の曲げ剛性(単位面積あたりの曲げ剛性)は、フィルム50の曲げ剛性(単位面積あたりの曲げ剛性)よりも大きいことが好ましい。ただし、シート片30の曲げ剛性は、フィルム50の曲げ剛性と同じであっても良いし、フィルム50の曲げ剛性未満であっても良い。
シート片30の材料は、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミドなどの合成樹脂、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートなどの複合材、合成紙、又は、紙などとすることができる。
シート片30は、樹脂薄板であることが好ましく、この場合、シート片30の十分な曲げ剛性が得られる。
なお、シート片30は、粘着テープ等であっても良い。
シート片30には、何ら表示が付されていなくても良いし、シート片30の表側の面には、何らかの表示が印刷等により付されていても良い。
ノズル部12には、例えば、当該ノズル部12の先端側部分を手指で容易に切断(破断)できるように、開封案内線60が形成されている。開封案内線60は、吐出方向に対して交差する横断方向に延びており、例えば、横断方向におけるノズル部12の両端間に亘って形成されている。
開封案内線60は、吐出方向に対して直交する方向に延在していても良いし、吐出方向に対して斜めの方向に延在していても良い。
本実施形態の場合、開封案内線60は、吐出方向に対して斜めに延在しているため、開封案内線60でノズル部12を切断することによって形成された開口(以下、吐出口と称する場合がある)の開口面積をより広くすることができ、吐出口から内容物20を注ぎやすくなる。
開封案内線60は、例えば、シール部72a、72bの非形成領域では、第1フィルム部50a及び第2フィルム部50bの各々の外面側に形成されたハーフカット線とすることができ、シール部72a、72bでは、ハーフカット線又はミシン目などとすることができる。
また、開封案内線60の一端部61には、開封の際の破断の起点を容易に形成するための開封用切欠形状部であるノッチ55が形成されていることが好ましい。ノッチ55の形状は、V字形、U字形などとすることができる。
なお、袋体100には、必ずしも、開封案内線60が形成されていなくても良い。開封案内線60が形成されていない場合にも、ノッチ55がノズル部12の幅方向における一端部に形成されていることが好ましい。
ここで、貼付領域には、吐出方向に対して交差する横断方向に沿ってノズル部12を切断しやすくする切断誘導線33が形成されていることが好ましい。
切断誘導線33が形成されていることにより、開封の際のノズル部12の切断方向を切断誘導線33に沿って誘導することができるので、ノズル部12の開封(ノズル部12を手で切断して吐出口を形成すること)をより確実に行うことができる。
切断誘導線33は、吐出方向に対して交差する横断方向に上記貼付領域を横断するように形成されている。従って、本実施形態の場合、切断誘導線33は、シート片30を横断方向に横断している。
切断誘導線33は、折り曲げ誘導線31と同様の構造とすることができる。
すなわち、切断誘導線33は、例えば、一のシート片30に切断線が形成されていること、一のシート片30にハーフカット線が形成されていること、一のシート片30に罫線が形成されていること、一のシート片30が袋本体10に対して部分的に非接着とされていること、又は、複数枚のシート片30どうしの間にスリット状の間隙が形成されていること、により構成されている。
これにより、袋体100を簡単な構造とすることができる。すなわち、袋体100は、製造容易性に優れた構造であるといえる。
切断誘導線33は、例えば、シート片30をフィルム50に対して貼り付ける前に形成することができる。
ノズル部12に開封案内線60が形成されている場合、切断誘導線33は、開封案内線60と重なる位置に配置されていることが好ましい。この場合、シート片30は、開封案内線60を跨ぐ範囲に存在している。
このようにすることによって、切断誘導線33により、開封案内線60に沿ったノズル部12の切断をスムーズに誘導することができる。
なお、開封案内線60は、必ずしも、横断方向におけるノズル部12の両端間に亘って形成されている必要はなく、ノズル部12において、シート片30を避けた領域(上記貼付領域を避けた領域)にのみ形成されていても良い。
この場合、切断誘導線33と開封案内線60とが互いに延長上に位置するように、切断誘導線33及び開封案内線60が配置されていることが好ましい。
ノズル部12に開封案内線60が形成されていない場合、切断誘導線33の延長上に、ノッチ55が形成されていることが好ましい。
次に、動作を説明する。
包装体200からの内容物20を吐出する場合、先ず、ノズル部12を切断して吐出口を形成する。開封案内線60が形成されている場合、開封案内線60に沿ってノズル部12を切断することによって吐出口を形成する。
次に、包装体200を持ち上げて、吐出口が下向きとなるように、包装体200を傾ける。これにより、収容領域11a内の内容物20が、吐出流路12aを通して、吐出口から吐出される。
吐出前または吐出中に、図3に矢印で示されるように、ノズル部12の幅方向両側からノズル部12をユーザが指で押圧する(所謂摘む)ことにより、吐出流路12aの開口面積(内空断面積)及び吐出口の開口面積を十分に広げることができる。
なぜなら、ノズル部12においてシート片30が貼り付けられた部位は、シート片30により補強されていることにより撓みが抑制されているため、平板状に維持された状態で挙動するとともに、折り曲げ誘導線31の形成箇所では、該折り曲げ誘導線31に沿ってノズル部12が容易に折れ曲がることができるためである。
つまり、折り曲げ誘導線31の形成箇所は、その周囲の部分よりも剛性が小さくなっているため、折り曲げ誘導線31の形成箇所をヒンジのように動かして、吐出流路12a及び吐出口を開くことができる。
よって、図3に示すように、吐出流路12aを、例えば、菱形形状などの四角形状に開くことができる。吐出口も、吐出流路12aと同様の形状に開くことができる。
なお、収容領域11a内の内容物20を袋体100の外側から加圧し、吐出流路12aを通して内容物20を吐出口から押し出すことによっても、折り曲げ誘導線31の形成箇所をヒンジのように動かして吐出流路12a及び吐出口を開くことができるが、上記のようにノズル部12を指で押圧することによって、より十分に吐出流路12a及び吐出口を開くことができる。
次に、1枚のフィルム50により構成された袋本体10を有する袋体100を製造する方法の一例を説明する。
この製造方法は、上記の袋体100を形成する工程を備え、この工程では、1枚又は複数枚のシート片30を1枚のフィルム50の少なくとも一方の面に貼り付ける工程と、1枚のフィルム50を折り曲げて部分的にシールすることにより袋本体10を形成する工程とを有する。
この製造方法では、先ず、図4(a)に示すように、フィルム原反81をロール状に巻回してなる原反ロール80からフィルム原反81を繰り出す。ここで、フィルム原反81は、袋本体10を構成するフィルム50を複数含んでいる。すなわち、複数のフィルム50は、フィルム原反81の一部分ずつからなる。
そして、図4(b)に示すように、例えば、フィルム原反81の片面における所定箇所に、図示しない自動貼り付け装置によってシート片30を貼り付ける。なお、シート片30を貼り付けるタイミングは、その他のタイミングであっても良い。
自動貼り付け装置によりフィルム原反81の片面にシート片30を貼り付ける動作は、例えばニップロール等の搬送ロール(図示省略)によって、フィルム原反81を連続的に繰り出し方向に搬送しながら(フィルム原反81の搬送を停止させることなく)行うことができる。
折り曲げ誘導線31および切断誘導線33が、シート片30に切り込み又は罫線等の加工を施すことにより構成されている場合、自動貼り付け装置によりフィルム原反81にシート片30を貼り付ける前に、予め、当該加工がシート片30に施されているものとする。
次に、図5(a)及び図5(b)に示すように、フィルム原反81を折り曲げ線51に沿って折り曲げる。このとき、フィルム原反81においてシート片30が貼り付けられた面が外向きとなるように、フィルム原反81を折り曲げる。折り曲げ線51は、例えば、フィルム原反81の幅方向における中心位置にあるものとする。
フィルム原反81を折り曲げ線51に沿って折り曲げる工程は、例えば、フィルム原反81を連続的に搬送しながら行うことができる。
更に、図5(c)に示すように、折り曲げ線51を内側に押込むことにより、フィルム原反81を部分的に内側に折り込み、フィルム原反81に折り込み部52を形成する。
これにより、第1フィルム部50aと第2フィルム部50bとが相互に重なった状態にフィルム50が折り返されるとともに、折り込み部52を有する第3フィルム部50cが第1フィルム部50aと第2フィルム部50bとの間に形成される。
フィルム原反81に折り込み部52を形成する工程は、例えば、フィルム原反81を連続的に搬送しながら行うことができる。
次に、図6(a)に示すように、フィルム原反81にノッチ55を形成する。この工程は、フィルム原反81に切断を施す一対のロール間にフィルム原反81を通すことにより、フィルム原反81を連続的に搬送しながら行うことができる。
次に、図6(b)に示すように、フィルム原反81にシールを施す。ここでは、例えば、シール部71、72a、72b(図6(b)においてハッチングが付された領域)を形成する。なお、この段階ではシール部71のみを形成し、シール部72a、72bは形成しなくても良い。
この工程は、フィルム原反81にシールを施す一対のロール間にフィルム原反81を通すことにより、フィルム原反81を連続的に搬送しながら行うことができる。
次に、図6(b)に示される切断予定線92及び切断予定線53においてフィルム原反81を切断する。切断予定線92は、袋本体10の外形に沿った線であり、切断予定線53は、連続して製造される袋体100どうしの境界に沿った線である。フィルム原反81が切断予定線53において切断されることにより、フィルム50がフィルム原反81における残りの部分から分離し、切断予定線92において切断されることにより切断予定線92の周囲の部分が除去される。
この工程は、フィルム原反81を切断する一対のロール間にフィルム原反81を通すことにより、フィルム原反81を連続的に搬送しながら行うことができる。
これにより、袋体100(ただし、開封案内線60は未形成のもの)が得られる。
なお、この段階では、シール部73は形成されていない。
次に、袋本体10のノズル部12に、必要に応じて、開封案内線60を形成する。
以上により、図7(a)及び(b)に示す構造の袋体100が得られる。
なお、この状態でノズル部12の表裏の所定箇所にそれぞれシート片30が貼り付けられた状態となるように、予め、上記の自動貼り付け装置によってフィルム50における所定箇所にそれぞれシート片30を貼り付けるものとする。
このように、シート片30をフィルム50に貼るだけで、吐出しやすいノズル部12を有する袋体100を、簡単に、且つ、安定して、しかも、高速に製造することができる。
ここで、上記のように、フィルム50を折り返す図5(b)の工程を行う前に、自動貼り付け装置によりフィルム50にシート片30を貼り付けるため、自動貼り付け装置は、フィルム50の片面に対してのみシート片30を貼り付ければよい。よって、両面にそれぞれシート片30が貼り付けられた構造の袋体100を製造する場合であっても、フィルム50にシート片30を貼り付ける自動貼り付け装置は、1つの製造ラインにつき、1つだけ配置されていれば足りる。
また、袋体100を製造する工程のうち、ノッチ55を形成する工程と、フィルム原反81にシールを施して切断する工程とは、順序を入れ替えても良い。
続いて、上記の包装体200を製造するためには、図8(a)に示すように、ノズル部12の先端部から、内容物20を注入するための注入ノズル95をノズル部12に挿入し、注入ノズル95を介して、内容物20を袋体100内に充填する。
次に、図8(b)に示すように、ノズル部12の先端部にシール部73を形成する。
これにより、図1及び図2に示す構造の包装体200が得られる。
以上のような第1の実施形態によれば、袋体100は、内容物20を収容する収容領域11aを内部に有する胴体部11と、内容物20の吐出流路12aを内部に有するノズル部12と、を含むように、1枚又は複数枚のフィルム50を部分的にシールすることにより形成された袋本体10と、袋本体10の外面のうち、ノズル部12の外面の一部分を含む領域に貼り付けられた、1枚又は複数枚のシート片30と、を備える。そして、1枚又は複数枚のシート片30が貼り付けられた領域、すなわち上記貼付領域には、内容物20の吐出方向に沿ってノズル部12を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線31が形成されている。
よって、袋体100からの内容物20の吐出時に、折り曲げ誘導線31に沿ってノズル部12を折り曲げることにより、例えば、図3に示されるように、吐出流路12aの開口面積及びノズル部12先端の吐出口の開口面積を十分に確保することができるとともに、その開口形状を容易に維持させることができる。
ここで、袋体100は、袋本体10の外面にシート片30を貼り付けることにより構成できるため、内容物20の充填前の多数枚の袋体100を積層して圧縮したとしても、袋体100が変形しにくいので、袋体100の機能が損なわれにくい。
また、袋体100を製造する際に、シート片30をフィルム50に貼り付ける工程は、例えば、上述したように、フィルム50を含むフィルム原反81を連続的に送りながら行うことができる。よって、本実施形態に係る袋体100の構造は、その製造ラインの高速化が可能な構造のものであると言える。
一方、特許文献1の技術では、プレス等によって袋体に凸部と凹部とを形成する工程が必要であるため、少なくともその工程では、フィルムの搬送を停止させる必要がある。よって、製造ラインの高速化に適していない。
本実施形態では、袋本体10にシート片30が貼り付けられていることにより、袋本体10が補強された構造であるため、シート片30の貼り付け箇所では、他の箇所よりも袋体100の厚みが厚くなっている。このため、厚みがあることによって、袋本体10の十分な補強(高剛性化)を容易に実現することができるので、吐出流路12aの開口面積の確保、及び、開口形状の維持を十分に行うことができる。
ここで、第1の実施形態の変形例について説明する。
図13(a)に示す変形例1のように、シート片30が貼り付けられた上記貼付領域は、境界42を超えていなくても良い。すなわち、上記貼付領域は、ノズル部12の外面に収まっていても良い。変形例1の場合、小さい面積のシート片30により、ノズル部12の開口形状を維持することができる。
また、図13(b)に示す変形例2のように、シート片30が貼り付けられた上記貼付領域は、内容物20の吐出方向におけるノズル部12の中心位置41をまたいでいなくても良い。例えば、図13(b)に示すように、上記貼付領域は、中心位置41よりも胴体部11側に配置されていても良いし、図示は省略するが、中心位置41よりもノズル部12の先端側に配置されていても良い。変形例2の場合、ノズル部12の基端部での閉塞を抑制することができる。
なお、図13(a)及び図13(b)においては、折り曲げ誘導線31及び開封案内線60の図示を省略している。
また、上記においては、シート片30の形状が矩形状(図14(a)の形状)である例を説明したが、図14(b)〜(g)各図に示すように、シート片30の形状は、その他の形状であっても良い。
例えば、図14(b)〜(d)に示すように、シート片30は、矩形以外の多角形状であっても良い。
より具体的には、例えば、図14(b)に示す変形例3のように、シート片30は、細長い六角形状であっても良い。この場合、シート片30は、幅方向の両側に張り出した一対の張出部30aを有する。変形例3の場合、シール部72a、72bとシート片30との間に間隙が生じる。すなわち、ノズル部12において、シート片30が貼り付けられている部分と、シート片30が貼り付けられていない部分とが存在することとなる。これら2つの部分には剛性の差が存在することにより、ノズル部12の開口がし易くなる。しかも、シート片30の材料となるシートの使用量を削減しながら、開口形状を維持させる効果を得ることができる。
また、図14(c)に示す変形例4及び図14(d)に示す変形例5のように、シート片30は、細長い台形状であっても良い。この場合、例えば、2つの底辺のうち長い方の底辺がノズル部12の先端側に位置するように、シート片30を袋本体10に貼り付けても良いし(図14(c)参照)、2つの底辺のうち短い方の底辺がノズル部12の先端側に位置するように、シート片30を袋本体10に貼り付けても良い(図14(d)参照)。変形例4及び変形例5の場合も、変形例3と同様の効果が得られる。
また、図14(e)に示す変形例6のように、シート片30は、長方形を長手方向における中間部で括れさせた形状(砂時計形)であっても良い。すなわち、シート片30は、両側部に括れ形状の括れ部30bを有する形状としても良い。変形例6の場合も変形例3と同様の効果が得られる。
また、図14(f)に示す変形例7のように、変形例6(図14(e))のシート片30の長手方向における一端部に凹み部30cを形成した形状のシート片30を用いても良い。変形例7の場合、変形例6と同様の効果が得られると共に、凹み部30cがあることにより、ノズル部12を指で押圧したときに、折り曲げ誘導線が折れやすく、ノズル部12が開口し易くなるという効果が得られる。
また、図14(g)に示す変形例8のように、C字状ないしはU字状のシート片30を用いても良い。このシート片30は、縦長に形成された縦長部30dと、縦長部30dの両端部にそれぞれ設けられた、縦長部30dよりも幅広の一対の幅広部30eと、を有する形状をなしている。変形例8の場合、ノズル部12の開口形状の維持とノズル部12の基端部での閉塞の抑制とを両立させながら、シートの使用量を削減することができるという効果が得られる。
以下、図15(a)及び図15(b)を用いて、上記変形例6(図14(e))のシート片30を有する包装体200の一例を説明する。
この包装体200においては、図15(a)に示すように、シート片30の括れ部30bと対応する位置において、シール部72a、72bとシート片30との間隙が広がっている。
このため、内容物20の吐出前や吐出中に、ノズル部12の幅方向両側からノズル部12をユーザーが押圧しやすい。
そして、図15(b)に矢印で示されるように、ノズル部12の幅方向両側からノズル部12をユーザが指で押圧することにより、吐出流路12aの開口面積を十分に広げることができる。
すなわち、シール部72a、72bとシート片30との間隙が広い部分では、吐出流路12aの奥行き寸法を容易に拡大させることができる。
よって、内容物20の吐出をよりスムーズに行うことが可能となる。
このように、上記貼付領域が、シールによってノズル部12に形成されたシール部72a、72bから離間した構造とすることにより、吐出流路12aの開口面積を更に十分に確保することができる。
<シート片の貼り付け範囲の例>
以下、図16乃至図18を用いて、シート片の貼り付け範囲の例を説明する。
上記貼付領域は、吐出流路12aの周方向において、前述の特定の範囲に存在していることが好ましい。この条件を満たすためのシート片30の具体的な貼り付け方について、周長の40%以上の範囲を例として説明する。
図16(a)及び図16(b)の例では、シート片30は、袋本体10の片面にのみ貼り付けられている。この場合、シート片30の幅を、シール部72aとシール部72bとの距離の80%以上に設定することにより、上記条件を満たすことができる。
シート片30が袋本体10の片面にのみ貼り付けられている場合、貼付面(シート片30が貼り付けられている方の面)の剛性が非貼付面(シート片30が貼り付けられていない方の面)の剛性よりも大きくなることにより生じる剛性の差によって、内容物20がノズル部12に入るときにノズル部12が開口しやすくなるという効果が得られる。
なお、シート片30の幅方向における中心は、吐出流路12aの幅方向における中心と一致していても良いし、図16(a)及び(b)に示すように、吐出流路12aの幅方向における中心からオフセットされていても良い。
シート片30の幅方向における中心が、吐出流路12aの幅方向における中心からオフセットされている場合、変形例6、7と同様に、ノズル部12を指で押圧するときに、押圧しやすいという効果が得られる。
同様に、図17(a)及び図17(b)の例でも、シート片30は、袋本体10の片面にのみ貼り付けられている。よって、シート片30の幅(シート片30の最大幅)を、シール部72aとシール部72bとの距離の80%以上に設定することにより、上記条件を満たすことができる。
ここで、図17(a)及び図17(b)では、図14(g)に示すシート片30を用いている。この場合、例えば、一方の幅広部30eをノズル部12の先端部近傍に配置し、他方の幅広部30eをノズル部12の基端部近傍に配置することができる。より具体的には、例えば、ノズル部12の基端側に位置する幅広部30eを、境界42をまたぐ配置とすることができる。
内容物20の吐出時に閉塞しやすい箇所は、例えば、ノズル部12の基端部近傍や、ノズル部12の先端部近傍である。
これに対し、シート片30を図17(a)に示す配置とすることにより、ノズル部12の基端部近傍と、ノズル部12の先端部近傍を、それぞれ幅広部30eによって補強できるので、それらの位置での吐出流路12aの閉塞を抑制することができる。
なお、ノズル部12の先端側に位置する幅広部30eに沿って、開封案内線60及び切断誘導線33を形成することができる。
図18(a)及び図18(b)の例では、袋本体10の両面にそれぞれ1枚ずつのシート片30が貼り付けられている。よって、例えば、各シート片30の幅を、シール部72aとシール部72bとの距離の40%以上に設定することにより、上記条件を満たすことができる。
一例として、表側のシート片30の貼り付け位置と裏側のシート片30の貼り付け位置とは、吐出流路12aの軸中心を中心とした回転対称位置とすることができる。
<袋本体の形状の変形例>
また、袋本体10の胴体部11の形状は、例えば、図21(a)に示すように、ノズル部12の両側にそれぞれ肩部11cを有する形状となっていても良い。より具体的には、例えば、袋本体10は、左右対称形とすることができる。
図21(a)の例では、胴体部11は縦長のホームベース形となっており、肩部11cは、内容物20の吐出方向に対して傾斜している。すなわち、肩部11cは、なで肩形状となっている。
ただし、肩部11cは、図1及び図7(a)に示す例と同様に、内容物20の吐出方向に対して直交していても良い。
また、袋本体10の胴体部11の形状は、例えば、図21(b)に示すように、矩形状であっても良い。また、胴体部11は、ノズル部12の片側にのみ肩部11cを有していても良い。
〔第2の実施形態〕
以下、図9及び図10を用いて第2の実施形態を説明する。
本実施形態に係る袋体100及び包装体200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る袋体100及び包装体200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る袋体100及び包装体200と同様に構成されている。
本実施形態の場合、図9に示すように、シート片30には、折り曲げ誘導線として、折り曲げ誘導線31(第1の折り曲げ誘導線)と、折り曲げ誘導線31よりも、ノズル部12に形成されたシール部72a、72bの近くに配置された折り曲げ誘導線32(第2の折り曲げ誘導線)と、が形成されている。折り曲げ誘導線32は、折り曲げ誘導線31よりも外側に配置されており、折り曲げ誘導線31と同方向(吐出方向D)に延びている。
これにより、図10に示すように、シール部72a、72bの近傍において、折り曲げ誘導線32に沿ってノズル部12を容易に折り曲げることができるため、より容易に吐出流路12aの開口面積を確保しやすくなるとともに、吐出流路12aの開口形状を維持させやすくなる。
つまり、本来、シール部72a、72bの近傍では、フィルム50が折れ曲がりにくいが、シール部72a、72bの近傍に折り曲げ誘導線32が形成されていることにより、折り曲げ誘導線32を境界としてシール部72a、72bから遠い側の部分を、折り曲げ誘導線32を境界としてシール部72a、72bに近い側の部分に対して相対的に、容易に折り曲げることができる。
なお、本実施形態では、折り曲げ誘導線31の両側にそれぞれ折り曲げ誘導線32が形成されている例を示しているが、折り曲げ誘導線31の片側にのみ折り曲げ誘導線32が形成されていても良い。
また、両面のシート片30にそれぞれ折り曲げ誘導線32が形成されていても良いし、両面のシート片30のうち片面のシート片30にのみ折り曲げ誘導線32が形成されていても良い。
〔第3の実施形態〕
以下、図11を用いて第3の実施形態を説明する。
本実施形態の場合、複数枚のシート片30どうしの間にスリット状の間隙35が形成されていることにより、折り曲げ誘導線31が形成されている。例えば、図11に示すように、袋本体10の片面において、互いに並列に貼り付けられた2枚のシート片30どうしの間に形成された間隙35が、折り曲げ誘導線31を構成している。
なお、本実施形態の場合、袋本体10の片面に貼り付けられた2枚のシート片30をまとめて包絡する包絡線の内側の領域が、上記貼付領域となる。
本実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第4の実施形態〕
以下、図12を用いて第4の実施形態を説明する。
本実施形態の場合、シート片30が袋本体10に対して部分的に非接着とされていることにより、折り曲げ誘導線31が形成されている。すなわち、シート片30の一部分は、10に対して接着されていない非接着部36であり、この非接着部36が存在する範囲が、折り曲げ誘導線31を構成している。
貼り付け前のシート片30において、非接着部36と対応する部分は、接着剤が塗布されておらず、非接着部36と対応する部分以外の部分には、接着剤が塗布されている。或いは、非接着部36と対応する部分に対し、印刷を施して膜を形成することにより、粘着力をなくすことによっても、非接着部36を形成することができる。
このようなシート片30を貼り付けることによって、袋本体10が構成されている。
本実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。上記においては、袋本体10において、少なくとも、ノズル部12と、胴体部11の少なくともノズル部12に隣接する部分と、を含む部分は、1枚のフィルム50により構成されている例を説明した。
ただし、袋本体10において、少なくとも、ノズル部12と、胴体部11の少なくともノズル部12に隣接する部分と、を含む部分は、複数枚のフィルムにより構成されていても良い。すなわち、袋本体10において、少なくとも、ノズル部12と、胴体部11の少なくともノズル部12に隣接する部分と、を含む部分は、複数枚のフィルムのうちの第1フィルムと、複数枚のフィルムのうちの第2フィルムと、を互いに重ね合わせ、第1フィルムと第2フィルムとをそれらの周縁部で互いにシールすることにより構成されていても良い。
例えば、袋本体10は、3枚のフィルムにより構成することができる。一例として、第1の実施形態において第1フィルム部50aに相当する部分を第1フィルムにより構成し、第2フィルム部50bに相当する部分を第2フィルムにより構成し、第3フィルム部50cに相当する部分を第3フィルムにより構成することができる。すなわち、マチの部分は、第3フィルムにより構成することができる。この場合、これら第1乃至第3フィルムを相互にシールすることによって、袋本体10を構成することができる。
また、袋本体10の両面にそれぞれシート片30を貼り付ける場合に、表側のシート片30と裏側のシート片30とは、形状及び寸法が互いに同じであっても良いし、形状又は寸法が互いに異なっていても良い。
また、表側のシート片30の貼り付け位置と裏側のシート片30の貼り付け位置とは、互いに同じとすることができる。この場合、表側のシート片30の貼り付け位置と裏側のシート片30の貼り付け位置とは、吐出流路12aの軸中心を中心とした回転対称位置としても良いし、互いに重なる位置としても良い。
ただし、表側のシート片30の貼り付け位置と裏側のシート片30の貼り付け位置とは、互いに異なっていても良い。
また、シート片は、袋本体10の外面でなく、袋本体10の内面のうち、ノズル部12の内面の一部分を含む領域に貼り付けられていてもよい。
また、シート片は、袋本体10の外面及び内面のうち、ノズル部12の内面の一部分及び外面の一部分を含む領域にそれぞれ貼り付けられていてもよい。すなわち、シート片は、袋本体10の外面及び内面の両方に貼り付けられていても良い。なお、袋本体10の外面及び内面の両方にシート片30が貼り付けれた構造の袋体100を製造する場合には、フィルム50の両面にそれぞれシート片30を貼り付ける。
10 袋本体
11 胴体部
11a 収容領域
12 ノズル部
12a 吐出流路
20 内容物
30 シート片
31 折り曲げ誘導線(第1の折り曲げ誘導線)
32 折り曲げ誘導線(第2の折り曲げ誘導線)
33 切断誘導線
35 間隙
41 中心位置
42 境界
50 フィルム
51 折り曲げ線
52 折り込み部
53 切断予定線
55 ノッチ
60 開封案内線
61 一端部
71 シール部
72a シール部
72b シール部
73 シール部
80 原反ロール
81 フィルム原反
92 切断予定線
100 袋体
200 包装体

Claims (11)

  1. 内容物を収容する収容領域を内部に有する胴体部と、前記内容物の吐出流路を内部に有するノズル部と、を含むように、1枚又は複数枚のフィルムを部分的にシールすることにより形成された袋本体と、
    前記袋本体の外面又は内面のうち、前記ノズル部の外面又は内面の少なくとも一方の一部分を含む領域に貼り付けられた、1枚又は複数枚のシート片と、
    を備え、
    前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域には、前記内容物の吐出方向に沿って前記ノズル部を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線が形成されている袋体。
  2. 前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域は、前記内容物の吐出方向における前記ノズル部の中心位置をまたぐ範囲に存在している請求項1に記載の袋体。
  3. 前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域は、前記ノズル部と前記胴体部との境界を越えて前記胴体部側に延びている請求項1又は2に記載の袋体。
  4. 前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域は、前記吐出流路の周方向において、前記吐出流路の周長の40%以上の範囲に存在している請求項1乃至3の何れか一項に記載の袋体。
  5. 前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域は、前記シールによって前記ノズル部に形成されたシール部から離間している請求項1乃至4の何れか一項に記載の袋体。
  6. 前記折り曲げ誘導線として、
    第1の前記折り曲げ誘導線と、
    前記第1の折り曲げ誘導線よりも、前記シールにより前記ノズル部に形成されたシール部の近くに配置された第2の前記折り曲げ誘導線と、
    が形成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載の袋体。
  7. 前記折り曲げ誘導線は、一の前記シート片に切断線が形成されていること、一の前記シート片にハーフカット線が形成されていること、一の前記シート片に罫線が形成されていること、一の前記シート片が前記袋本体に対して部分的に非接着とされていること、又は、複数枚の前記シート片どうしの間にスリット状の間隙が形成されていること、により構成されている請求項1乃至6の何れか一項に記載の袋体。
  8. 前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域には、前記吐出方向に対して交差する横断方向に沿って前記ノズル部を切断しやすくする切断誘導線が形成されている請求項1乃至7の何れか一項に記載の袋体。
  9. 前記切断誘導線は、一の前記シート片に切断線が形成されていること、一の前記シート片にハーフカット線が形成されていること、一の前記シート片に罫線が形成されていること、一の前記シート片が前記袋本体に対して部分的に非接着とされていること、又は、複数枚の前記シート片どうしの間にスリット状の間隙が形成されていること、により構成されている請求項8に記載の袋体。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の袋体と、
    前記収容領域に収容された内容物と、
    を備える包装体。
  11. 袋体を形成する工程を備え、
    前記袋体は、
    内容物を収容する収容領域を内部に有する胴体部と、前記内容物の吐出流路を内部に有するノズル部と、を含むように、1枚のフィルムを部分的にシールすることにより形成された袋本体と、
    前記袋本体の外面又は内面のうち、前記ノズル部の外面又は内面の少なくとも一方の一部分を含む領域に貼り付けられた、1枚又は複数枚のシート片と、
    を備え、
    前記1枚又は複数枚のシート片が貼り付けられた領域には、前記内容物の吐出方向に沿って前記ノズル部を折り曲げやすくする折り曲げ誘導線が形成されている袋体であり、
    前記袋体を形成する工程は、
    前記1枚又は複数枚のシート片を前記1枚のフィルムの少なくとも一方の面に貼り付ける工程と、
    前記1枚のフィルムを折り曲げて部分的にシールすることにより、前記袋本体を形成する工程と、
    を有する袋体の製造方法。
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