JP2016164347A - ニューマチックケーソン工法における排土方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な排土方法により掘削効率を向上させることができる。【解決手段】マテリアルシャフト14上に2つの排土バケット4(4A、4B)を配置するスペースを有するステージ3と、マテリアルシャフト14内で排土バケット4を吊り下ろしステージ3と作業室13内との間の範囲で移動させるための第1揚重クレーン5と、ステージ3と土砂ホッパ25との間の範囲で排土バケット4を移動させるための第2揚重クレーン24と、を備え、第1揚重クレーン5を使用し作業室13で排土バケット4に掘削土砂を積込み、その積み込んだ排土バケット4をステージ3に吊り上げる掘削土砂積込み工程と、第2揚重クレーン24を使用しステージ3にある土砂が積み込まれた排土バケット4を土砂ホッパ25へ移動させて排出する土砂排出工程と、が並行作業により行われるニューマチックケーソン工法における排土方法を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、ニューマチックケーソン工法における排土方法に関する。
従来、ニューマチックケーソン工法として、例えば特許文献1に記載されるような、鉄筋コンクリート製の躯体を地上で構築し、第1ロットである躯体下部に気密な作業室を設け、ここに地下水圧に対応した圧縮空気を送り込むことにより作業室への地下水の浸入を防ぎ、作業室内で掘削・排土を行いながら第1ロットを地中に沈下させ、その後、第2ロットの躯体を第1ロットの上に継ぎ足し、同様の方法で沈下させ、以下同様な順序で第3ロット以降を施工し、所定の深さまで躯体を沈める方法が知られている。
この場合、作業室内の掘削土は、排土バケット等を使用して、クローラクレーンやスケータークレーン等の揚重設備により、マテリアルシャフトからマテリアルロックを通じて地上に搬出している。
この場合、作業室内の掘削土は、排土バケット等を使用して、クローラクレーンやスケータークレーン等の揚重設備により、マテリアルシャフトからマテリアルロックを通じて地上に搬出している。
このようなニューマチックケーソン工法における排土方法として、作業室において2つの排土バケットを用いて、一方の排土バケットに土砂を積み込んでいる間に、他方のバケットを吊り上げて揚土・排土を行う方法がある。この場合には、作業室内において2つの排土バケットの双方間で吊上げ用のワイヤの掛け替え作業が必要であり、さらに排土バケットの掛け替えを含めてバケットの巻き上げ、巻き下ろし、及び掛け替え、転倒の作業を地上の作業員兼揚重設備のオペレータと、作業室内の作業員と、の間で互いに合図等を交わしながら行っていた。
しかしながら、従来のニューマチックケーソン工法における排土方法では、以下のような問題があった。
すなわち、都市内の地下インフラ設備の輻輳化、大深度法の利用等によりニューマチックケーソン工事の大深度化が増えている。大深度を掘削する場合には、掘削作業室内の気圧を高くする必要があり作業環境が悪くなり、作業員の潜函病などの気圧障害を防ぐために作業時間が制限されるといった課題がある。そのため、地上からの遠隔操作による自動掘削を含めた作業室内の無人化が一般的となっている。
すなわち、都市内の地下インフラ設備の輻輳化、大深度法の利用等によりニューマチックケーソン工事の大深度化が増えている。大深度を掘削する場合には、掘削作業室内の気圧を高くする必要があり作業環境が悪くなり、作業員の潜函病などの気圧障害を防ぐために作業時間が制限されるといった課題がある。そのため、地上からの遠隔操作による自動掘削を含めた作業室内の無人化が一般的となっている。
ところが、作業室内を無人化にする場合には、作業室内で作業員が行っていた排土バケットの掛け替えが困難であり、1つの排土バケットで土砂の積込みと排出を行うこととなるため、掘削効率が大幅に低下するという問題があり、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な排土方法により掘削効率を向上させることができるニューマチックケーソン工法における排土方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るニューマチックケーソン工法における排土方法は、ケーソンの床板下方を気密状態で圧気された作業室とし、マテリアルシャフト内を通過可能な排土バケットに前記作業室内で掘削した土砂が積み込まれるとともに、前記排土バケットに積み込まれた土砂を所定の土砂排出部に排出するニューマチックケーソン工法における排土方法であって、前記マテリアルシャフト上に複数の前記排土バケットを配置するスペースを有する中間仮置き部と、前記マテリアルシャフト内で前記排土バケットを吊り下ろし前記中間仮置き部と前記作業室内との間の範囲で移動させるための第1揚重クレーンと、前記中間仮置き部と前記土砂排出部との間の範囲で前記排土バケットを移動させるための第2揚重クレーンと、を備え、前記第1揚重クレーンを使用し前記作業室で前記排土バケットに掘削土砂を積込み、その積み込んだ前記排土バケットを前記中間仮置き部に吊り上げる掘削土砂積込み工程と、前記第2揚重クレーンを使用し前記中間仮置き部にある土砂が積み込まれた前記排土バケットを前記土砂排出部へ移動させて排出する土砂排出工程と、が並行作業により行われることを特徴としている。
本発明では、マテリアルシャフト上に複数の排土バケットを仮置き可能な中間仮置き部を設け、その中間仮置き部において、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程のそれぞれの工程を完了した排土バケットを第1揚重クレーンと第2揚重クレーンとの間で受け渡しすることができる。そのため、掘削土砂積込み工程および土砂排出工程をそれぞれ別の揚重クレーンを使用して実施することが可能となり、双方の工程を並行して行うことができる。したがって、例えば一方の掘削土砂積込み工程中に他方の土砂排土工程が実施できないといった作業待ち時間を低減することができ、施工効率の向上を図ることができる。
さらに、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程とのそれぞれに要する作業時間に差が生じる場合には、排土バケットの数量を増やすことで前記時間差を小さくすることが可能となり、設備の増設といったコストがかかる対応が不要になる利点がある。
さらに、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程とのそれぞれに要する作業時間に差が生じる場合には、排土バケットの数量を増やすことで前記時間差を小さくすることが可能となり、設備の増設といったコストがかかる対応が不要になる利点がある。
また、本発明に係るニューマチックケーソン工法における排土方法は、前記中間仮置き部は、前記マテリアルシャフトに支持されたステージであることが好ましい。
この場合には、マテリアルシャフトの直上に簡易なステージを設けることで、掘削土砂積込み工程により土砂が積み込まれた排土バケットを第1揚重クレーンによってマテリアルシャフトから吊り上げた直後にステージ上に仮置きすることができ、第2揚重クレーンへの掛け替えまでの時間を短縮することができ、作業の効率化を図ることができる。
本発明のニューマチックケーソン工法における排土方法によれば、簡単な排土方法により掘削効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態によるニューマチックケーソン工法における排土方法について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態によるニューマチックケーソン工法による作業状態を示している。ニューマチックケーソン工法は、鉄筋コンクリート製のケーソン1の第1ロットの床板11の上部にマテリアルロック12を設置し、その床版11の躯体下部に気密な作業室13を設け、ここに地下水圧に対応した圧縮空気を送り込むことにより作業室13内への地下水の浸入を防ぐようにしている。
そして、圧気された作業室13内で掘削・排土を行いながら第1ロットの躯体を地中に沈下させ、その後、第2ロットの躯体を第1ロット上に継ぎ足し、同様の方法で沈下させる。以降同様な順序により第3ロット以降を施工し、所定の深さまで躯体を沈める。作業室13内の掘削土は、2つの排土バケット4(4A、4B)を使用して、第1揚重クレーン5によりマテリアルシャフト14からマテリアルロック12を通じて、地上に搬出する。
作業室13内には、床板11の下面11aに走行用レール11bが固定されており、その走行用レール11bに案内されて走行可能な天井走行ショベル15が装備されている。天井走行ショベル15は、作業室13内で行われる掘削作業と、作業室13内に吊り下ろされている排土バケット4に掘削土砂を積み込む作業と、を無人又は有人により行うものである。
ケーソン1は、作業室13内で1ロット分の深さが天井走行ショベル15により掘削すされることで沈下され、その下がった分だけ次のロットの躯体が最上部に継ぎ足されるようになっている。
ケーソン1は、作業室13内で1ロット分の深さが天井走行ショベル15により掘削すされることで沈下され、その下がった分だけ次のロットの躯体が最上部に継ぎ足されるようになっている。
マテリアルロック12は、マテリアルシャフト14の上部に配置され、上端および下端のそれぞれに気密に閉止可能な開閉扉12A、12Bが設けられている。上側開閉扉12Aと下側開閉扉12Bとによって区画されるロック室12Cは、第1揚重クレーン5によって吊り下ろされる排土バケット4が収容可能な大きさに設定され、圧気可能となっている。
マテリアルシャフト14は、筒状をなし、作業室13に開口するとともに、上部においてマテリアルロック12に接続している。マテリアルシャフト14の内部は、第1揚重クレーン5によって吊り下ろされる排土バケット4が通過可能となっている。
マテリアルロック12の上方には、2つの排土バケット4A、4Bに配置することが可能なステージ3(中間仮置き部)が設けられている。ステージ3は、マテリアルロック12又はマテリアルシャフト14よって下方から支持されている。
第1揚重クレーン5は、床板11に立設された支柱51の上部に設けられ、ステージ3上と作業室13との間で排土バケット4をマテリアルシャフト14を通過させて吊り上げ下ろしできるようになっている。
排土設備2は、ケーソン1の近傍に設置され地上から上方に向けて延びる架台21と、架台21の上部から水平方向に張り出した張出部22と、張出部22に設けられる走行レール23と、走行レール23に沿って移動する第2揚重クレーン24と、架台21の下部に配置された土砂ホッパ25(土砂排出部)と、土砂ホッパ25の上方に設けられた反転機26と、を備えて構成されている。
張出部22は、少なくともステージ3の上方の位置に配置されている。走行レール23は、張出部22の長さ方向に沿って配置され、架台21の内部まで延びている。つまり、走行レール23に沿って走行する第2揚重クレーン24は、ステージ3の上方から土砂ホッパ25の上方の範囲で移動可能となっている。
第2揚重クレーン24は、ワイヤの先端に設けられるフックを使用して排土バケット4を吊り上げるものである。
第2揚重クレーン24は、ワイヤの先端に設けられるフックを使用して排土バケット4を吊り上げるものである。
土砂ホッパ25の排出口の下方には、土砂を積み込むためのダンプトラックDが進入可能な土砂積込み部が設けられている。
反転機26は、掘削土砂が積み込まれた排土バケット4を第2揚重クレーン24によって吊り下げられた状態のまま上下反転させて、土砂ホッパ25内に排出する構成となっている。
反転機26は、掘削土砂が積み込まれた排土バケット4を第2揚重クレーン24によって吊り下げられた状態のまま上下反転させて、土砂ホッパ25内に排出する構成となっている。
次に、上述した構成によるニューマチックケーソン工法における排土方法について、具体的に説明する。
図2(a)は、ケーソン工法の途中の施工状態を示すもので、ステージ3上には空の2つの排土バケット4A、4Bがセットされている。ケーソン1の下方の作業室13では圧気状態で天井走行ショベル15を使用して下盤を掘削し、ケーソン1を沈下させる。ケーソン1の外方では、排土設備2において作業室13内で掘削された土砂が排土バケット4A、4Bを使用して土砂ホッパ25を介してダンプトラックDに積み込まれて搬出される。
図2(a)は、ケーソン工法の途中の施工状態を示すもので、ステージ3上には空の2つの排土バケット4A、4Bがセットされている。ケーソン1の下方の作業室13では圧気状態で天井走行ショベル15を使用して下盤を掘削し、ケーソン1を沈下させる。ケーソン1の外方では、排土設備2において作業室13内で掘削された土砂が排土バケット4A、4Bを使用して土砂ホッパ25を介してダンプトラックDに積み込まれて搬出される。
先ず、図2(b)に示すように、いずれか一方の第1排土バケット4Aを第1揚重クレーン5を使用してマテリアルシャフト14を通過させてケーソン1の下方の作業室13内に吊り下ろす。この際、マテリアルロック12の図1に示す下側開閉扉12Bを閉じた状態で、ロック室12C内に第1排土バケット4Aを位置させ、上側開閉扉12Aを閉じる。そして、ロック室12C内を圧気した後、下側開閉扉12Bを開いてロック室12Cと作業室13とをマテリアルシャフト14を介して連通させてから、第1排土バケット4Aを作業室13内の地盤まで吊り下ろす。作業室13で掘削された土砂は、吊り下ろされている第1排土バケット4Aに天井走行ショベル15を使用して積み込まれる。この時、マテリアルロック12の上側開閉扉12Aは閉じた状態で維持される。
掘削土砂で満たされた第1排土バケット4Aは、図2(c)に示すように、第1揚重クレーン5でケーソン1外のステージ3上に吊り上げることにより地上に搬出される。この場合、第1排土バケット4Aを作業室13に吊り下ろす場合と逆の手順であり、すなわちマテリアルロック12の図1に示す上側開閉扉12Aを閉じた状態で、ロック室12C内に第1排土バケット4Aを位置させ、下側開閉扉12Bを閉じる。そして、ロック室12Cの内圧を大気圧まで減圧した後、上側開閉扉12Aを開いてロック室12Cと大気とを連通させてから、第1排土バケット4Aをステージ3上に吊り上げられる。
次に、図3(a)に示すように、ステージ3上において、土砂が積まれている第1排土バケット4Aと空の第2排土バケット4Bの吊り替えが行われる。すなわち、第1排土バケット4Aを第2揚重クレーン24で吊り上げて土砂ホッパ25へ向けて移動させて排土する。ステージ3上において第2揚重クレーン24で第1排土バケット4Aを吊り上げられ、走行レール23に沿って横移動させ架台21内の反転機26の上方位置で停止させて吊り下げられる。そして、反転機26によって第1排土バケット4Aの一部を掛止させた状態で反転させることで、その排土バケット4A内の土砂を土砂ホッパ25に排出する。
その後、図3(b)、(c)に示すように、空になった第1排土バケット4Aをステージ3上に戻す。
その後、図3(b)、(c)に示すように、空になった第1排土バケット4Aをステージ3上に戻す。
一方、図3(a)に示す空の第2排土バケット4Bは、上述した図2(a)〜(c)と同様の手順により、第1揚重クレーン5によって作業室13内に下ろされて掘削土砂が積み込まれ(図3(a)参照)、さらにステージ3上に吊り上げられる(図3(c)参照)。
そして、図4に示すように、第1揚重クレーン5と第2揚重クレーン24によって排土バケット4A、4Bの吊り替えを行い、空の排土バケット4Aは作業室13へ吊り下ろし、充な排土バケット4は排土設備2により土砂ホッパ25内へ排出されるといった上述した排土工程が繰り返されることにより効率の良い排土を行うことができる。
そして、図4に示すように、第1揚重クレーン5と第2揚重クレーン24によって排土バケット4A、4Bの吊り替えを行い、空の排土バケット4Aは作業室13へ吊り下ろし、充な排土バケット4は排土設備2により土砂ホッパ25内へ排出されるといった上述した排土工程が繰り返されることにより効率の良い排土を行うことができる。
なお、第1揚重クレーン5および第2揚重クレーン24による排土バケット4の上げ下げや横移動などの操作は手動で行うものであるが、一定の動作となるので一部自動化させることも可能である。
次に、上述したニューマチックケーソン工法における排土方法の作用について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態では、マテリアルシャフト14上に複数の排土バケット4を仮置き可能なステージ3を設け、そのステージ3において、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程のそれぞれの工程を完了した排土バケット4を第1揚重クレーン5と第2揚重クレーン24との間で受け渡しすることができる。そのため、掘削土砂積込み工程および土砂排出工程をそれぞれ別の揚重クレーン5、24を使用して実施することが可能となり、双方の工程を並行して行うことができる。
図1に示すように、本実施の形態では、マテリアルシャフト14上に複数の排土バケット4を仮置き可能なステージ3を設け、そのステージ3において、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程のそれぞれの工程を完了した排土バケット4を第1揚重クレーン5と第2揚重クレーン24との間で受け渡しすることができる。そのため、掘削土砂積込み工程および土砂排出工程をそれぞれ別の揚重クレーン5、24を使用して実施することが可能となり、双方の工程を並行して行うことができる。
したがって、例えば一方の掘削土砂積込み工程中に他方の土砂排土工程が実施できないといった作業待ち時間を低減することができ、施工効率の向上を図ることができる。
さらに、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程とのそれぞれに要する作業時間に差が生じる場合には、排土バケット4の数量を増やすことで前記時間差を小さくすることが可能となり、設備の増設といったコストがかかる対応が不要になる利点がある。
さらに、掘削土砂積込み工程と土砂排出工程とのそれぞれに要する作業時間に差が生じる場合には、排土バケット4の数量を増やすことで前記時間差を小さくすることが可能となり、設備の増設といったコストがかかる対応が不要になる利点がある。
また、本実施の形態では、マテリアルシャフト14の直上に簡易なステージ3を設けることで、掘削土砂積込み工程により土砂が積み込まれた排土バケット4を第1揚重クレーン5によってマテリアルシャフト14から吊り上げた直後にステージ3上に仮置きすることができ、第2揚重クレーン24への掛け替えまでの時間を短縮することができ、作業の効率化を図ることができる。
上述のように本実施の形態によるニューマチックケーソン工法における排土方法では、従来の方法に簡易な設備を追加することにより掘削効率を向上させることができる。
以上、本発明によるニューマチックケーソン工法における排土方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、2つの排土バケット4A、4Bを設けているが、排土バケット4の数量は2つに制限されず、3つ以上を設けるようにしてもよい。例えば、第1揚重クレーン5で吊る排土バケット4が作業室13で土砂を積み込んで再びステージ3上に戻るまでの積込み時間が、第2揚重クレーン24で吊る排土バケット4内の土砂を土砂ホッパ25に排出して空にして再びステージ3上に戻る排出時間とほぼ同等であれば、上述したように2つの排土バケット4A、4Bでよい。しかし、積込み時間が排出時間よりも大幅に短い場合には、積込み用の空の排土バケット4がステージ3上に無く待ち時間が発生することになるが、排土バケット4を3つ以上配置することで待ち時間を無くす、或いは短縮するようにしてもよい。さらに、排土設備2として、1つの排土バケット4のみを第2揚重クレーン24で搬送する構成となっているが、2つの排土バケット4を同時または並行して土砂ホッパ25に排出できる構成にするようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ステージ3の支持部としてマテリアルロック12(マテリアルシャフト14)としているが、これらマテリアルロック12(マテリアルシャフト14)に限定されることはなく、例えば排土設備2などのマテリアルロック12(マテリアルシャフト14)とは別の部分よって支持されるようにしてもよい。さらに、マテリアルロック12(マテリアルシャフト14)とは別体で複数の排土バケット4を配置可能なステージを設けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、排土バケット用の中間仮置き部としてステージ3を対象としているが、他の形態としてもよい。例えば、ケーソン1の躯体の一部のスペースを利用した中間仮置き部であってもかまわない。
なお、本実施の形態では、排土バケット用の中間仮置き部としてステージ3を対象としているが、他の形態としてもよい。例えば、ケーソン1の躯体の一部のスペースを利用した中間仮置き部であってもかまわない。
さらに、第1揚重クレーン5および第2揚重クレーン24の構成は、本実施の形態に限定されることはない。本実施の形態の第1揚重クレーン5は、排土設備2とは別体で設けられる支柱51の上部に備えられているが、これに限らず、例えば排土設備2に第1揚重クレーン5と第2揚重クレーン24の両方を備えた構成とすることもできる。
さらにまた、本実施の形態では土砂排出部として土砂ホッパ25を採用しているが、これに限定されることはなく、単に山積みされるような土砂排出ヤードであってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 ケーソン
2 排土設備
3 ステージ(中間仮置き部)
4、4A、4B 排土バケット
5 第1揚重クレーン
11 床板
12 マテリアルロック
12A 上側開閉扉
12B 下側開閉扉
13 作業室
14 マテリアルシャフト
15 天井走行ショベル
21 架台
22 張出部
23 走行クレーン
24 第2揚重クレーン
25 土砂ホッパ(土砂排出部)
2 排土設備
3 ステージ(中間仮置き部)
4、4A、4B 排土バケット
5 第1揚重クレーン
11 床板
12 マテリアルロック
12A 上側開閉扉
12B 下側開閉扉
13 作業室
14 マテリアルシャフト
15 天井走行ショベル
21 架台
22 張出部
23 走行クレーン
24 第2揚重クレーン
25 土砂ホッパ(土砂排出部)
Claims (2)
- ケーソンの床板下方を気密状態で圧気された作業室とし、マテリアルシャフト内を通過可能な排土バケットに前記作業室内で掘削した土砂が積み込まれるとともに、前記排土バケットに積み込まれた土砂を所定の土砂排出部に排出するニューマチックケーソン工法における排土方法であって、
前記マテリアルシャフト上に複数の前記排土バケットを配置するスペースを有する中間仮置き部と、
前記マテリアルシャフト内で前記排土バケットを吊り下ろし前記中間仮置き部と前記作業室内との間の範囲で移動させるための第1揚重クレーンと、
前記中間仮置き部と前記土砂排出部との間の範囲で前記排土バケットを移動させるための第2揚重クレーンと、
を備え、
前記第1揚重クレーンを使用し前記作業室で前記排土バケットに掘削土砂を積込み、その積み込んだ前記排土バケットを前記中間仮置き部に吊り上げる掘削土砂積込み工程と、前記第2揚重クレーンを使用し前記中間仮置き部にある土砂が積み込まれた前記排土バケットを前記土砂排出部へ移動させて排出する土砂排出工程と、が並行作業により行われることを特徴とするニューマチックケーソン工法における排土方法。 - 前記中間仮置き部は、前記マテリアルシャフトに支持されたステージであることを特徴とする請求項1に記載のニューマチックケーソン工法における排土方法。
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