JPH06235284A

JPH06235284A - 竪坑設備

Info

Publication number: JPH06235284A
Application number: JP2261493A
Authority: JP
Inventors: Seiichiro Kikuta; 誠一郎菊田; Kazunari Kuroda; 一成黒田
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd; Seiryo Engineering Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd; Seiryo Engineering Co Ltd
Priority date: 1993-02-10
Filing date: 1993-02-10
Publication date: 1994-08-23
Anticipated expiration: 2016-01-29
Also published as: JP3129356B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】本発明は、安全で且つ工事費が比較的安価な
竪坑設備を提供することを目的とする。【構成】竪坑壁に沿って設置したガイド部材と、ガイ
ド部材９，９ａに沿って吊り下げられたワイヤロープ６
又は同ガイド部材に沿って昇降する走行部材と、ワイヤ
ロープの下端又は走行部材に交換可能に装着されガイド
部材に沿って摺動可能なズリ出し用バケット７及び資機
材把持装置と、地上設備に設けられた土砂排出装置及び
資機材搬入装置とを具えた竪坑設備。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シールド工事用等の竪
坑における、ズリ出し及び資機材の搬出入設備に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】図７は、吊下げバケットによるシールド
竪坑の掘削方式の例を示すもので、シールド竪坑１の中
で掘削機２により掘削した土砂３を揚重機１００のクラ
ムシエルバケット１０１ですくい込み、ズリを坑外へ搬
出し、竪坑を構築する。またセグメントなどの資機材は
バケットと吊具を取替え、竪坑内へ搬入する。

【０００３】図８は大断面の縦穴の構築に際して、土砂
の掘削と運搬を行う例を示す。掘削機２で掘削された土
砂は土砂積載装置３１及び伸縮ブーム３２によりコンベ
アベルト３３に載せられて揚土され、ダンプトラック３
４により搬出される。図９はシールド工事におけるセグ
メントの垂直・水平運搬装置の例を示す。竪坑地上部の
セグメント搬入台車３５により、昇降装置３６の搬器３
７に持ち込まれたセグメント１２は垂直に運搬され、移
載装置３９で坑内を走行するセグメント運搬台車４０に
載せかえられて、シールド機４１まで水平輸送される。
また、余分のセグメント１２はセグメントストッカ４２
に一時保管され、必要時に倉出しされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。図７の掘削方式にると、クラム
シエルバケット又はセグメントなどの資機材の吊具は、
単にワイヤロープで吊り下げられているのみでガイド機
構がないので、吊り荷は振れ、竪坑内外で作業する人間
にとって、安全面で危険な作業環境となる。

【０００５】近年、地下空間の有効利用が叫ばれている
が、トンネルも地下の浅い部分は飽和の状態にあり、最
近は地下５０ｍを越す大深度化へ移行しつつある。従っ
て発信竪坑も大深度化し、更に危険生が増加するので、
安全で且つ昇降処理物の円滑な受け渡しができるズリ出
し装置及び資機材搬入装置に対する必要性が高い。ま
た、図８及び図９に示したものは大型工事用の設備であ
り、工事に要する費用が著るしく高いものとなってい
る。

【０００６】本発明は、上記の従来技術における問題点
を排除し、安全で且つ工事費が比較的安価な竪坑設備を
提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

（１）竪坑壁に沿ってガイドを設け、ワイヤロープ下
端の吊具にズリ出し用バケット又は資機材把持装置を交
換可能に装着し、これ等の部材をガイドに沿って昇降さ
せる。（２）上記（１）のワイヤロープ及び吊具に替えて、
ガイドに沿って昇降可能な駆動手段を有する走行部材を
設け、この走行部材にズリ出し用バケット又は資機材把
持装置を着脱可能に装着する。（３）ズリ出し用バケットから土砂を受け取る排出装
置及び資機材把持装置に資機材を供給する搬入装置を地
上に設置する。

【０００８】

【作用】坑底部に配置した掘削機により掘削した土砂
を、ワイヤロープ吊具又は走行部材に装着されたバケッ
ト内に投入し、同バケットをガイドに沿って上昇させ
る。地上設備内でバケット内の土砂をホッパー等に排出
する。資機材、例えばセグメントを搬入する場合には、
ワイヤロープ吊具又は走行部材に装着したバケットをセ
グメント把持装置に取替え、地上の搬入装置からセグメ
ントをセグメント把持装置に供給する。セグメント把持
装置はガイドに沿って竪坑を下降し、坑底においてセグ
メントを坑内台車等に受け渡す。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例を図１乃至図６について説明
する。図において、１はシールド竪坑、２は掘削機、３
は掘削した土砂、４は地上設備の架構、５はウインチ、
６はワイヤロープ、７はズリ出し用バケット、８は走行
ガイド板、９、９ａは垂直ガイドバー及び傾斜ガイドバ
ー、１０はホッパ、１１はセグメント把持装置、１２は
セグメント、１３は搬入台車、１４は可動式退避レー
ル、１５は地上レール、１６は退避レール開閉用シリン
ダ、１７は坑内運搬台車、１８はレール移動台車、１９
は移動レール、２１はトンネル、２０、２２はレール、
３４はダンプトラック、４５は地上設備である。

【００１０】図１、図２は、シールド竪坑１の掘削時の
状況を示すもので、ウインチ５が架構４に取付けられて
おり、ウインチ５に巻付けられたワイヤロープ６の下端
でズリ出し用バケット７を吊っている。またこのズリ出
し用バケット７には走行ガイド板８が取付けられてお
り、同走行ガイド板８を介してズリ出し用バケット７は
ガイドバー９、９ａに沿って昇降可能となっている。

【００１１】このような装置において、掘削機２でシー
ルド竪坑１の底部を掘削し、すくった土砂３をズリ出し
用バケット７に移載する。ウインチ５の巻上げにより、
ズリ出し用バケット７をガイドバー９、９ａに沿って吊
り上げ、ホッパ１０の位置でズリ出し用バケット７を自
動反転させ、土砂３をホッパ１０に放出し、ダンプトラ
ック３４に土砂３を移載し、掘削土砂３のズリ出しを行
う。

【００１２】この様な作業の繰返しで、シールド竪坑１
の底部を掘削し、ズリ出しを行い、シールド竪坑１の構
築を行う。図３乃至図６は、シールド掘進に伴ない、資
機材をトンネル２１内に搬入する場合の代表例として、
セグメント１２を搬入する状況を示している。掘削時に
使用したズリ出し用バケット７を走行ガイド板８を備え
たセグメント把持装置１１に取替え、同把持装置１１を
ワイヤロープ６で吊す。

【００１３】また地上では、セグメント１２を搭載した
搬入台車１３が地上レール１５、可動式退避レール１４
上を走行し、セグメント把持装置１１の下部に到達す
る。そこでセグメント把持装置１１でセグメント１２を
把持し、ウインチ５で若干巻き上げる。次に空になった
搬入台車１３は退避し、可動式退避レール１４はシリン
ダ１６の縮み作動で１４′の位置に屈折退避する。

【００１４】ここでウインチ５を巻き下げると、セグメ
ント１２を把持したセグメント把持装置１１は、これに
取付けられた走行ガイド板８の案内でガイドバー９、９
ａに沿って下降し、シールド竪坑１の坑底で待機してい
る坑内搬送台車１７上でセグメント１２を解放し、坑内
搬送台車１７にセグメント１２を移載する。この坑内搬
送台車１７はレール移動台車１８に取付けられた移動レ
ール１９上を走行可能となっており、レール移動台車１
８は坑底に設置されたレール２０上を走行移動し、移動
レール１９をトンネル２１内に導かれたレール２２に接
続する。

【００１５】セグメント１２を積載した坑内搬送台車１
７を走行駆動し、移動レール１９からレール２２に移動
して、セグメント１２をトンネル２１内へ搬送する。な
お、他の実施例として、図示は省略するが、走行ガイド
板８に対してバケット７及び資機材把持装置１１を着脱
自在とし、走行ガイド板８を垂直ガイドバー９に沿って
走行させるための駆動装置（例えば自走用のモータ）を
設けることにより、上記実施例と同様の作用が行われ
る。

【００１６】

【発明の効果】本発明による竪坑設備は、竪坑壁に沿っ
て設置したガイド部材と、該ガイド部材に沿って吊り下
げられたワイヤロープ又は同ガイド部材に沿って昇降す
る走行部材と、ワイヤロープの下端又は走行部材に交換
可能に装着され前記ガイド部材に沿って摺動可能なズリ
出し用バケット及び資機材把持装置と、地上設備に設け
られた土砂排出装置及び資機材搬入装置とを具えたこと
により、次の効果を有する。（１）竪坑掘削時のズリ出しからシールド掘進時の資
機材搬入に亘り、ズリ出し用バケット及び資機材把持装
置がガイドバーに案内されて昇降する。従ってズリ出し
用バケット及び資機材把持装置の揺れ及び変位が少なく
なり、安全性が向上する。（２）ワイヤロープの下端に取付けるバケット等のア
タッチメントの交換により、竪坑掘削時のズリ出し、シ
ールド掘進時のセグメントの搬入等、多用途に亘る有効
活用が計れる。（３）坑底に設置される掘削機、坑内搬送台車等と組
合せることにより、竪坑掘削時のズリ出し、シールド掘
進時の資材搬入等を連続的に行うことが可能になり、作
業効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】竪坑掘削時における本発明の実施例を示す立面
図である。

【図２】図１のＡ視図である。

【図３】セグメント搬入時における本発明の実施例を示
す立面図である。

【図４】図３のＢ視図である。

【図５】図３のＣ−Ｃ矢視図である。

【図６】図３のＤ−Ｄ矢視図である。

【図７】従来のシールド竪坑掘削の状況を示す立面図で
ある。

【図８】従来の大断面縦穴掘削の状況を示す立面図であ
る。

【図９】従来のシールドセグメント搬入の状況を示す立
面図である。

【符号の説明】

１シールド竪坑５ウインチ６ワイヤロープ７ズリ出し用バケット９垂直ガイドバー９ａ傾斜ガイドバー４５地上設備

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】竪坑壁に沿って設置したガイド部材と、
該ガイド部材に沿って吊り下げられたワイヤロープと、
該ワイヤロープの下端に交換可能に装着され前記ガイド
部材に沿って摺動可能なズリ出し用バケット及び資機材
把持装置と、地上設備に設けられた土砂排出装置及び資
機材搬入装置とを具えたことを特徴とする竪坑設備。
【請求項２】竪坑壁に沿って設置したガイド部材と、
該ガイド部材に沿って走行自在な走行部材と、該走行部
材を駆動する手段と、前記走行部材に対して着脱自在に
装着可能なズリ出し用バケット及び資機材把持装置と、
地上設備に設けられた土砂排出装置及び資機材搬入装置
とを具えたことを特徴とする竪坑設備。