JPH1149483A - 地下工事用移動式クレーン - Google Patents

地下工事用移動式クレーン

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JPH1149483A
JPH1149483A JP20564697A JP20564697A JPH1149483A JP H1149483 A JPH1149483 A JP H1149483A JP 20564697 A JP20564697 A JP 20564697A JP 20564697 A JP20564697 A JP 20564697A JP H1149483 A JPH1149483 A JP H1149483A
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JP
Japan
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frame
upper frame
sheave
crane
bucket
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Application number
JP20564697A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nakamura
安宏 中村
Tadashi Muraoka
正 村岡
Kazuhide Seki
一秀 関
Yoshihiro Aihara
富浩 相原
Yoshimi Shiba
好美 柴
Kentaro Hashimoto
謙太郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAMURA KOGYO KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
NAKAMURA KOGYO KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地下工事の土砂排出や荷役作業における作業効
率の高く、従来のクレーンにおいては困難であった狭隘
な作業現場、すなわち狭隘なビル、地下鉄工事等の地下
工事現場に荷役作業の対応性の高いクレーンを提供す
る。 【解決手段】走行装置1上に、バケット33が内部を長
手方向に通過可能で、かつ両端に水平ブーム部6を有す
る上枠4を設置する。上枠4の上部にウインチ5を搭載
し、上枠4にレール7を設ける。ウインチ5により巻取
り繰り出しされるロープ8を掛けるシーブ9を有するシ
ーブ枠10を、レール7に沿って移動自在に取付ける。
シーブ枠10をレール7に沿って移動させる移動装置を
備える。シーブ9に掛けて垂下するロープ8によりバケ
ット33またはフック36を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆打工法により地
下部分の工事を行う場合に、発生する掘削土砂の排出
や、地下現場への資材の搬入に使用する場合に好適な地
下工事用移動式クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】逆打工法により地下工事を行う場合、従
来は起伏ブームを有する通常のクレーンや、伸縮式アー
ムを多関節フロントの一部に用いたテレスコショベル
を、地下における掘削土砂の排土に用いたり、前記通常
のクレーンを資材の搬入に用いることが多い。
【0003】また、掘削土砂搬出専用の泥コンベアを使
用して排土することが行われる。また、天井クレーンを
設置して排土作業、荷役作業を行う場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかし、前記通常のクレーンを用いて掘削土砂の
排土や資材の搬入を行う場合、クレーンブームが長いた
めに、地上、地下部分を同時施工する逆打工法に適用し
ようとすると、ブーム、資材、バケット等が鉄骨梁等に
当たる虞があり、作業効率が悪い。
【0005】また、地下鉄工事においては、車線を一部
封鎖して工事を実施するが、クレーンを旋回すると、旋
回作業範囲が1車線分を越えてしまうため、旋回して排
土を行うことが困難である。
【0006】また、地上部分に建築中の構造物がある場
合には、その構造物中にクレーンを入れて排土や資材搬
入を行うことは不可能であり、作業範囲が制限される。
【0007】(2)一方、前記テレスコショベルにより
掘削土砂の排出を行う場合、クレーンの場合と同様に、
旋回を必要とするため、多関節フロント、バケット等が
鉄骨等に当たる虞があり、作業効率が悪く、また旋回し
て排土を行うことが困難であり、またクレーン作業が困
難である。
【0008】(3)また、掘削土砂搬出専用の泥コンベ
アの場合、土砂搬出のみの機能しかなく、クレーン作業
は不可能である。また、設置タイプのために移動も困難
となり、使用上の制限がさらに増加する。
【0009】(4)また、天井クレーンによる掘削土
砂、荷役作業を行う場合、通常のホイストクレーンの先
にバケットあるいはフックを設け、土砂の搬出、荷役作
業を実施すると、走行レールの設置が必要で、任意な位
置に移動することが困難である。
【0010】また、従来のホイストクレーンは、吊上
げ、吊下げ速度が遅く、地下に堆積した土砂にバケット
が食い込みにくく、排土効率が悪い。また、吊上げ能力
が大きくなると、ホイストクレーンが設置式のクレーン
であるため、法的な手続きが移動式クレーンに比較して
煩雑になる。
【0011】本発明は、上述のような問題点に鑑み、地
下工事の土砂排出や荷役作業における作業効率の高いク
レーンを提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、従来のクレーンにおいて
は困難であった狭隘な作業現場、すなわち狭隘なビル、
地下鉄工事等の地下工事現場に荷役作業の対応性の高い
クレーンを提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、テレスコショベルや泥コ
ンベアでは不可能であった土砂排出、資材荷役を1台で
行えるクレーンを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、鉄骨梁等障害物が上部に
ある現場でも導入が可能であるクレーンを提供すること
を目的とする。
【0015】また、本発明は、機械重量が低減でき、機
械のコンパクト化を実現できると共に、結果として組
立、運搬容易な機械を実現でき、しかも安定性の良いク
レーンを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、地下工事部に
おいて集積される土砂を地上に搬出し、かつ地下工事部
に資材を搬入する地下工事用移動式クレーンにおいて、
走行装置上に、バケットが内部を長手方向に通過可能
で、かつ両端に水平ブーム部を有する上枠を設置し、該
上枠の上部にウインチを搭載し、前記上枠のほぼ全長に
わたってレールを設け、前記ウインチにより巻取り繰り
出しされるロープを掛けるシーブを有するシーブ枠を、
前記レールに沿って移動自在に取付け、前記シーブ枠を
前記レールに沿って移動させる移動装置を備え、前記シ
ーブに掛けて垂下するロープによりバケットまたはフッ
クを支持する構造としたことを特徴とする(請求項
1)。
【0017】また、本発明は、前記ロープにより支持さ
れる荷重に対するバランスウェイトを前記上枠に設けた
レールに沿って移動自在に取付ける共に、該バランスウ
ェイトを前記シーブ枠に対して前後方向のほぼ対称位置
になるように連動させる移動装置を備えたことを特徴と
する(請求項2)。
【0018】また、本発明は、前記上枠を、前記走行装
置の枠上に、アクチュエータにより高さ変更可能に設置
したことを特徴とする(請求項3)。
【0019】また、本発明は、クレーンを、走行装置を
含む下側部分と、上枠を含む上側部分とに分離可能に構
成したことを特徴とする(請求項4)。
【0020】また、本発明は、前記走行装置に対し、前
記上枠を含む上部体を旋回させる旋回装置を設けたこと
を特徴とする(請求項5)。
【0021】
【作用】請求項1においては、土砂の排出作業を行う場
合、地下工事の仮設床面の開口部近傍に走行し、上枠の
水平ブーム部の端部側にシーブ枠を位置させ、ウインチ
を作動させて一方の水平ブーム部の端部よりバケットを
下ろして地下に集積させた残土を掴み、続いてウインチ
をロープ巻上げ側に作動させてバケットを引き上げ、続
いてシーブ枠を移動装置によりレールに沿って移動させ
て上枠の他方の水平ブーム部の先端側まで移動させてバ
ケットを開放し、排土する。このような作業を繰り返し
て土砂の搬出や運搬トラックへの積み込みを行う。
【0022】トラックの荷台上あるいは置き場に置いた
資材を地下の現場に搬入する場合は上記の逆の手順によ
る。
【0023】請求項2においては、シーブ枠をレールに
沿って移動させると、バランスウェイトは逆方向に移動
し、バランスウェイトがシーブ枠に対して前後方向の中
心部を挟んで対称位置に位置し、シーブ枠およびロープ
を介して支持される土砂や資材がバランスウェイトとバ
ランスする。
【0024】請求項3においては、鉄骨でなる梁等の障
害物がある場合には、上枠の高さを低くして走行させる
ことにより、障害物をくぐって作業現場にクレーンを移
動させることができる。
【0025】請求項4においては、輸送時には、走行装
置側と、上部構造物である上枠とを分割輸送することに
より、容易に制限高さをクリアすることができる。
【0026】請求項5においては、旋回装置を作動させ
ることにより、上枠の向きを任意に変更させることがで
きる。
【0027】
【発明の実施の態様】図1(A)は本発明によるクレー
ンの一実施例を運搬トラックと共に示す側面図、図1
(B)はバケットの代わりにフックを取付けた状態を示
す正面図、図2は該クレーンの側面図、図3、図4はそ
れぞれ該実施例のクレーンの背面図、平面図、図4は該
クレーンの上枠を高くした状態において、運搬トラック
と油圧パワーユニットの配置を示す平面図である。
【0028】図1ないし図3に示すように、本実施例の
クレーンは、クローラ式(ホイール式でもよい)走行装
置1と、該走行装置1の枠2上に、高さ変更装置3を介
して設置され、両端にそれぞれ水平ブーム部6を突出さ
せ、水平ブーム部6を含めた全長が走行装置1より長い
上枠4と、該上枠4の上部に搭載したウインチ5と、該
水平ブーム部6を含めて上枠4のほぼ全長にわたって連
続させて取付けた一対のレール7と、ウインチ5により
巻取り繰り出しされるロープ8を掛けるシーブ9を有す
るシーブ枠10を備え、該シーブ枠10は前記レール7
に沿って移動自在に取付ける。
【0029】前記走行装置1の枠2上には、パワーユニ
ット11を設置すると共に、側方に突出した運転席12
を設ける。パワーユニット11は、エンジンにより発電
機を構成し、各部のアクチュエータとして電動機を用い
る場合や、エンジンにより油圧ポンプを駆動する場合も
ある。
【0030】本実施例の高さ変更装置4の構造として
は、種々のものが考えられるが、本実施例においては、
走行装置1の枠2の左右いずれについても、枠2の前後
にピン13、14を中心として回動自在に取付けられた
リンク15、16と、上枠4にピン17、18を中心と
して回動自在に取付けられたリンク19、20とがピン
21、22により連結され、ピン21、22はまた、リ
ンク機構を伸縮させて上枠4の高さを調整する油圧シリ
ンダ23の両端を連結している。また、上枠4を前後の
高低差なく同時に上下させるため、一端をそれぞれ前記
ピン13、17によりそれぞれ走行装置1の枠2の前部
と、上枠3の前部の下部に回動自在に取付けられたリン
ク24、25の中心部をピン26により連結し、各リン
ク24、25の先端に取付けたガイドローラ27、28
をそれぞれ上枠3の下横枠31の下面と枠2に設けた下
横枠30の上面に転動自在に当接させている。
【0031】この高さ変更装置3は、図2に示すよう
に、油圧シリンダ23を伸長させた状態においては上枠
4の高さを低くすることができ、図1(A)に示すよう
に、油圧シリンダを収縮させると、上枠4の高さを高く
することができる。
【0032】図3に示すように、上枠4はバケット33
が通過可能な門型をなしており、図1ないし図3に示す
ように、高さ変更装置3の上横枠32上に、上枠3の下
横枠31を載せ、ボルト、ピン等の固定具35によって
これらを着脱自在に連結することにより、上枠3は高さ
変更装置3を含めた走行装置1から分離可能としてい
る。高さ変更装置3と上枠4とを走行装置1に対して着
脱する構成としてもよい。
【0033】図3、図4に示すように、シーブ枠10を
移動自在に取付けるレール7は、ブーム6の中央を挟ん
でそれぞれ1本ずつ設けられており、シーブ枠10に設
けたローラ(図示せず)がこれらのレール7に転動自在
に装着されることにより、シーブ枠10は移動自在であ
る。
【0034】図2ないし図4に示すように、上枠4の上
部に設置されたウインチ5により巻取り繰り出しされる
ロープ8は、ブーム6の後端に取付けたシーブ39に掛
け、さらに前記シーブ9とシーブブロック34との間で
1回以上掛け回す。
【0035】図1(B)に示すように、シーブブロック
34には、バケット33の代わりに荷役作業用のフック
36をピン37により着脱自在に取付けることができ
る。
【0036】図2、図3に示すように、バケット33の
荷重あるいはフック36に掛ける吊荷の荷重にバランス
させるバランスウェイト38A、38Bをそれぞれロー
ラ(図示せず)を介して移動自在に装着するレール40
が設置される。
【0037】前記シーブ枠10とバランスウェイト38
A、38Bは、上枠4の前後方向の中心に対して互いに
反対側となる対称位置となるように、下記構成の移動装
置により連動される。
【0038】すなわち、図2〜図4に示すように、上枠
4の一方の水平ブーム部6の先端の片側(運転席12
側)には、駆動スプロケット41を駆動させる油圧モー
タ42が設置され、該一方の水平ブーム部6の他側(運
転席の反対側)には従動スプロケット43が取付けられ
る。また、他方の水平ブーム部6には、軸により連結さ
れて互いに連動するスプロケット44、45、それぞれ
スプロケット41、43に対向する位置にが取付けら
れ、上枠4の中央部の両側には、中間部を支持するスプ
ロケット46、47が取付けられる。
【0039】そして、前記一方の水平ブーム部に取付け
た駆動スプロケット41と前記上枠4の中央部に取付け
たスプロケット46、47と前記他方の水平ブーム部6
の先端のスプロケット44に一方のチェーン49を掛け
回し、該チェーン49の上側をシーブ枠10に接続し、
該チェーン49の下部を一方のバランスウェイト38A
に接続する。
【0040】また、前記スプロケット45、43と、中
間部支持用のスプロケット46、47には別のチェーン
51が掛け回され、該チェーン51の上部が前記シーブ
枠10に接続され、該チェーン51の下側が他方のバラ
ンスウェイト38Bに接続される。
【0041】図2、図4に示すように、上枠4の上部に
は、バケット33の開閉用の油圧装置に作動油を供給す
るためのホースリール54を設置し、該ホースリール5
4に巻かれた油圧ホース55は、水平ブーム部6の後端
のシーブ55と、前記シーブ枠10に取付けたシーブ5
6を介してバケット33に接続され、バケット33の上
下動あるいはレール7に沿う移動に応じて、ホースリー
ル54が該ホースリール54に備えた定トルクモータに
より油圧ホース55の張力が一定となるように正逆に回
転して油圧ホース55を巻取り繰り出しする。
【0042】なお、パワーユニット11が発電機を駆動
するものである場合は、ホースリール54の代わりにケ
ーブルリールを用い、バケット33には電動式の開閉装
置を用いたり、電動機により油圧ポンプを駆動してその
油圧ポンプにより油圧モータを作動させてバケットを開
閉する場合もある。
【0043】次にこのクレーンの使用方法、運転方法に
ついて説明する。この実施例のクレーンの運搬は、上枠
4を含む部分と走行装置1および高さ変更装置3を含む
部分とに分離して運搬トラックにより輸送する。現場に
おいては、運搬トラックから下ろして図6(A)に示す
ように走行装置1上に高さ変更装置3以上の部分を載せ
て組み立てる。
【0044】その後、地上の仮設床面において、地下の
土砂60を集積させた箇所の上部に設けた開口部付近に
クレーンを自走により移動させる。クレーンの位置が決
まったら、図6(B)に示すように、高さ変更装置3の
油圧シリンダ23を収縮させて上枠4の高さを高くす
る。その後、シーブブロック34にバケット33をピン
37により取付けて段取りを終了する。
【0045】そして、地下に集積させた土砂60に対
し、油圧モータ42を作動させてバケット33を水平ブ
ーム部6の土砂60側の一端側に移動させる。この時、
バランスウェイト38A、38Bは水平ブーム部6の反
対側の端部に移動する。運搬トラック61は、水平ブー
ム部6の他端側の下に荷台が位置するように待機させ
る。
【0046】次に、図6(C)に示すように、ウインチ
5を操作することにより、バケット33を土砂60の上
に降下させてバケット33を閉じることにより、バケッ
ト33内に土砂60を掴む。この場合、必要であれば、
ウインチ5のブレーキを解放してバケット33をフリー
ホールさせることにより、充分な食い込み力が得られ、
バケット33内に土砂を充満させ、排土効率を上げるこ
とができる。
【0047】その後、図7(A)に示すように、ウイン
チ5によりバケット33を引き上げ、続いて図7(B)
に示すようにシーブ枠10やバランスウェイト38A、
38Bの移動装置を構成する油圧モータ42を作動させ
てバケット33をレール7に沿って運搬トラック61側
に、上枠4内を通して、走行装置1上を越えて移動させ
る。この時、バランスウェイト38A、38Bは上枠4
の中心に対してバケット33の対称位置を保ちながらレ
ール40に沿って移動し、バランスを保つ。このバケッ
ト33の移動時において、油圧モータ42で駆動される
チェーン49の位置を検出し、バケット33の高さを一
定に保つようにウインチ5からのロープ8の巻取り繰り
出しを行う。
【0048】その後は図7(C)に示すように、再度バ
ケット33を水平ブーム部6の集積土砂60側の端部に
戻し、土砂60をバケット33で掴んで引き上げる。こ
のような動作を繰り返して排土を行う。
【0049】地下現場への資材の搬入は、図1(B)に
示すように、シーブブロック34にピン37によりフッ
ク36を取付け、該フック36により資材を支持して搬
入作業を行う。
【0050】なお、上記の説明では、運搬トラック61
をクレーンに近接させて待機させたが、クレーン自体を
自走させて運搬トラック61側に走行させてもよい。ま
た、高さ変更装置3は必ずしも必要ではないが、高さ変
更装置3があれば、鉄骨梁等の障害物がある場合には、
上枠4を低くして鉄骨梁等の障害物をくぐることがで
き、より作業性が良好となる。
【0051】また、上記実施例においては、走行装置1
に対して上枠4は旋回しないものとして説明したが、走
行装置1の枠2上に、図3に示すように旋回装置2aを
設置して横枠30より上部の上枠4を含む上部体を旋回
可能に設置すれば、上枠4の方向転換が可能となり、よ
り作業性が良好となる。
【0052】
【発明の効果】請求項1によれば、上枠に走行装置の両
端より突出するように、水平ブーム部を設け、バケット
またはフックを上枠内を通して上枠の両端より突出した
水平ブーム部の端部へ移動する構成としたので、旋回動
作を行うことなく、ビル工事、地下鉄工事等、狭隘で上
部空間のない現場においても作業を行うことができる。
【0053】また、ウインチによりロープを介してバケ
ットを支持し、排土を行うようにしたので、バケットの
フリーホールも可能となり、集積土砂へのバケットの食
い込みが優れ、作業効率が向上する。
【0054】また、テレスコショベルや泥コンベアでは
不可能であった土砂排出、資材荷役を1台で行える。
【0055】請求項2によれば、バランスウェイトをシ
ーブ枠に対して前後方向のほぼ対称位置になるように連
動させるようにしたので、従来のクレーンのようなカウ
ンタウエイトやブームを必要とせず、コンパクトで軽量
なクレーンを提供することができる。また、クレーンの
コンパクト化、軽量化により、輸送、組立が容易とな
る。また、クレーンの安定性が優れたものとなる。
【0056】請求項3によれば、上枠を、前記走行装置
の枠上に、アクチュエータにより高さ変更可能に設置し
たので、鉄骨梁等の障害物が上部にある現場でもクレー
ンの導入が可能であり、現場に対する対応性が向上す
る。
【0057】請求項4によれば、クレーンを、走行装置
を含む下側部分と、上枠を含む上側部分とに分離可能に
構成したので、分解輸送が可能となり、輸送制限高さを
クリアすることができる。
【0058】請求項5によれば、走行装置上に旋回装置
を介して上枠を含む上部体を設置したので、上枠の方向
転換が可能となり、より作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるクレーンの一実施例を運
搬トラックトラックと共に示す側面図、(B)はバケッ
トの代わりにフックを取付けた状態を示す正面図であ
る。
【図2】本実施例のクレーンの側面図である。
【図3】本実施例のクレーンの背面図である。
【図4】本実施例のクレーンの平面図である。
【図5】本実施例のクレーンの上枠を高くした状態にお
いて、運搬トラックと油圧パワーユニットの配置を示す
平面図である。
【図6】(A)〜(C)は本実施例のクレーンによる排
土作業工程の一部を示す図である。
【図7】(A)〜(C)は本実施例のクレーンによる排
土作業工程の残部を示す図である。
【符号の説明】
1:走行装置、2:枠、3:高さ変更装置、4:上枠、
5:ウインチ、6:水平ブーム部、7:レール、8:ロ
ープ、9:シーブ、10:シーブ枠、11:パワーユニ
ット、12:運転席、15、16、19、20、24、
25:リンク、23:油圧シリンダ、27、28:ガイ
ドローラ、30、31:横枠、33:バケット、34:
シーブブロック、36:フック、38A、38B:バラ
ンスウェイト、40:レール、41、43〜47:スプ
ロケット、42:油圧モータ、49、51:チェーン、
54:ホースリール、55:油圧ホース、60:集積土
砂、61:運搬トラック
フロントページの続き (72)発明者 関 一秀 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 相原 富浩 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 柴 好美 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 橋本 謙太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下工事部において集積される土砂を地上
    に搬出し、かつ地下工事部に資材を搬入する地下工事用
    移動式クレーンにおいて、 走行装置上に、バケットが内部を長手方向に通過可能
    で、かつ両端に水平ブーム部を有する上枠を設置し、 該上枠の上部にウインチを搭載し、 前記上枠のほぼ全長にわたってレールを設け、 前記ウインチにより巻取り繰り出しされるロープを掛け
    るシーブを有するシーブ枠を、前記レールに沿って移動
    自在に取付け、 前記シーブ枠を前記レールに沿って移動させる移動装置
    を備え、 前記シーブに掛けて垂下するロープによりバケットまた
    はフックを支持する構造としたことを特徴とする地下工
    事用移動式クレーン。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ロープにより支持される荷重に対するバランスウェ
    イトを前記上枠に設けたレールに沿って移動自在に取付
    ける共に、 該バランスウェイトを前記シーブ枠に対して上枠の長手
    方向のほぼ対称位置になるように連動させる移動装置を
    備えたことを特徴とする地下工事用移動式クレーン。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記上枠を、前記走行装置の枠上に、アクチュエータに
    より高さ変更可能に設置したことを特徴とする地下工事
    用移動式クレーン。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、 クレーンを、走行装置を含む下側部分と、上枠を含む上
    側部分とに分離可能に構成したことを特徴とする地下工
    事用移動式クレーン。 【請求項4】請求項1から4までのいずれかにおいて、 前記走行装置に対し、前記上枠を含む上部体を旋回させ
    る旋回装置を設けたことを特徴とする地下工事用移動式
    クレーン。
JP20564697A 1997-07-31 1997-07-31 地下工事用移動式クレーン Pending JPH1149483A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109132875A (zh) * 2018-11-07 2019-01-04 中铁工程机械研究设计院有限公司 轮胎式隧道铺轨起重机及施工方法
WO2022059806A1 (ja) * 2020-09-16 2022-03-24 正佳 近藤 振動打設式油圧掘削バケットと掘削重機及び浚渫作業船

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