JP2016163905A - ワッシャの製造方法及びワッシャ - Google Patents

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Abstract

【課題】材料歩留まりを向上することができるワッシャの製造方法を提供する。
【解決手段】中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30及び前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30同士を接続する左側接続部40及び右側接続部50を具備する長手部材N1を準備する準備工程と、左側接続部40及び右側接続部50を曲げ変形させることで、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30を上方向から見て円弧状に配列する変形工程と、を具備する。
【選択図】図7

Description

本発明は、荷重を受けるためのワッシャの製造方法及びワッシャの技術に関する。
従来、荷重を受けるためのワッシャは、特許文献1に記載のスラストワッシャのように、略板状に形成される成形材料を成形用金型によって打ち抜いて、凹陥部等と共に成形される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、成形材料をリング状に打ち抜くため、成形材料の多くが無駄になってしまう。また、例えば、成形材料を半円状に打ち抜いて、二つの半円状の部材同士を接合する場合でも、依然として多くの成形材料が無駄になってしまい、材料歩留まりを十分に向上することができるとは言い難い(図16に示すスクラップS901参照)。以上のように、従来技術においては、材料歩留まりが悪いという点で不利であった。
特開2001−82457号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、材料歩留まりを向上することができるワッシャの製造方法及びワッシャを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、複数の本体部及び前記複数の本体部同士を接続する接続部を具備する長手部材を準備する準備工程と、前記接続部を曲げ変形させることで、前記複数の本体部を一方向から見て円弧状に配列する変形工程と、を具備するものである。
請求項2においては、前記準備工程で準備される長手部材の接続部は、前記本体部に対して窪んだ凹部を具備するものである。
請求項3においては、前記凹部は、前記曲げ変形の中心側に向かうにつれて深さが浅くなるように形成されるものである。
請求項4においては、前記凹部は、前記一方向から見て、前記曲げ変形の中心に対して重複しない位置に配置されるものである。
請求項5においては、前記凹部は、前記接続部の前記一方向側に配置される第一の凹部と、前記接続部の前記一方向とは反対方向側に配置される第二の凹部と、を具備するものである。
請求項6においては、前記第一の凹部は、隣接する一の前記本体部から隣接する他の前記本体部に向かうにつれて深さが深くなるように形成され、前記第二の凹部は、前記他の本体部から前記一の前記本体部に向かうにつれて深さが深くなるように形成されるものである。
請求項7においては、前記曲げ変形の中心、前記第一の凹部の一端及び前記第二の凹部の一端は、前記接続部の曲げ方向外側の縁部に配置され、前記第一の凹部の一端と前記第二の凹部の一端は、前記一方向から見て互いに重複しない位置に配置されるものである。
請求項8においては、前記複数の本体部のうち少なくともいずれかは、一端部が前記接続部と接続される傾斜面を具備するものである。
請求項9においては、複数の本体部と、前記複数の本体部同士を接続すると共に、前記複数の本体部が一方向から見て円弧状に配列されるように変形された接続部と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、材料歩留まりを向上することができる。
請求項2においては、ワッシャを簡単に製造することができる。
請求項3においては、ワッシャの強度を向上することができる。
請求項4においては、ワッシャの強度を向上することができる。
請求項5においては、ワッシャを簡単に製造することができる。
請求項6においては、ワッシャの品質を向上することができる。
請求項7においては、ワッシャの強度を向上することができる。
請求項8においては、ワッシャの品質を向上することができる。
請求項9においては、材料歩留まりを向上することができる。
第一実施形態に係るワッシャの製造方法のフローチャート。 板状部材を打ち抜く様子を示す図。 (a)準備された長手部材の正面図。(b)図3(a)に示す矢印A−A断面図。 (a)左側接続部の拡大正面図。(b)同じく拡大断面図。 (a)左側接続部の上方斜視図。(b)左側接続部の下方斜視図。 (a)図4(a)に示す矢印B−B断面図。(b)図4(a)に示す矢印C−C断面図。 (a)長手部材が変形される様子を示す図。(b)変形された長手部材を示す図。 (a)製造されたワッシャの正面図。(b)図8(a)に示す矢印D−D断面図。 第二実施形態に係る板状部材を打ち抜く様子を示す図。 (a)第二実施形態に係る準備工程で準備された長手部材の正面図。(b)図10(a)に示す矢印E−E断面図。 (a)第二実施形態に係る左側接続部の拡大正面図。(b)同じく拡大断面図。 (a)第二実施形態に係る左側接続部の上方斜視図。(b)左側接続部の下方斜視図。 (a)図11(a)に示す矢印F−F断面図。(b)図11(a)に示す矢印G−G断面図。 (a)第二実施形態に係る長手部材が変形される様子を示す図。(b)変形された長手部材を示す図。 (a)第二実施形態に係るワッシャの製造方法で製造されたワッシャの正面図。(b)図15(a)に示す矢印H−H断面図。 打ち抜かれた成形材料であるスクラップを示す図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、本発明の第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法及びワッシャ1について説明する。
図8に示すワッシャ1は、適宜荷重を受けるための部材である。ワッシャ1は、平面視半円状(円弧状)に形成される。ワッシャ1は、適宜の金属材料(例えば、表面に耐摩耗性等が高い金属を焼結させたバイメタル材や鉄系材料等)によって構成される。ワッシャ1は、中央本体部10、左側本体部20、右側本体部30、左側接続部40、右側接続部50、左側溝部60及び右側溝部70を具備する。
まず、ワッシャ1の製造方法について説明する。
図1に示すように、ワッシャ1の製造方法では、まず、準備工程が行われる(ステップS10)。準備工程は、図2に示す板状部材Nに加工を施して長手部材N1を準備する工程である。図2に示すように、板状部材Nは、板面を上下方向に向けて配置されると共に長手方向を左右方向に向けて配置される部材である。板状部材Nは、前記適宜の金属材料によって構成される。準備工程において、板状部材Nには、所定の金型によって板面が打ち抜かれる加工であるブランク加工が施される。これによって、板状部材Nは、中央本体部10と左側本体部20と右側本体部30とを具備する長手部材N1と、スクラップS1と、に分けられる。なお、図2においては、説明の便宜上、一つの長手部材N1のみを記載しているが、実際には複数(図2においては四つ)の長手部材N1と一つのスクラップS1とに分けられる。
準備工程において、このような長手部材N1には、切削加工やプレス加工のような適宜の加工が施され、左側接続部40及び右側接続部50(図3参照)が形成される。このとき、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30に左後側切欠部11a(図3参照)等が形成される。これによって、図3に示す長手部材N1が準備される。
図3に示すように、準備工程で準備された長手部材N1は、中央本体部10、左側本体部20、右側本体部30、左側接続部40及び右側接続部50を具備する。
中央本体部10は、長手部材N1の左右中央部に配置される部分である。中央本体部10は、所定の点C1を中心とし、中心角が約60度の平面視円弧状に形成される。中央本体部10は、略左右方向に亘って延びるように形成される。中央本体部10の左側の縁部は、左前方向に延びるように形成される。中央本体部10の右側の縁部は、右前方向に延びるように形成される。中央本体部10の上側面11は、左端部及び右端部を除いて平らな形状に形成される。中央本体部10の下側面12は、全面が平らな形状に形成される。中央本体部10の上側面11には、左後側切欠部11a、左前側切欠部11b、右後側切欠部11c及び右前側切欠部11dが形成される。
左後側切欠部11aは、中央本体部10の上側面11における左後端部に形成される。図4、図5及び図6(a)に示すように、左後側切欠部11aは、左後方向に向かうにつれて下方向に延びるような形状に形成される。左後側切欠部11aの左端部(下方向に延びた部分の端部)は、中央本体部10の下側面12まで延びている。
左前側切欠部11bは、左後側切欠部11aの左前方に配置され、左後側切欠部11aから左前方向に延びるように形成される。左前側切欠部11bは、前記左前方向に延びる部分が中央本体部10の上側面11における左前端部(図5(a)に示す符号P1参照)に向かって延びるような形状に形成される。すなわち、左前側切欠部11bの左右方向幅は、左前方向に向かうにつれて徐々に狭くなる。また、左前側切欠部11bは、その左後端部(左後側切欠部11aの左前端部と繋がる部分、図5(a)に示す符号P3参照)に向かうにつれて下方向に延びるように形成される。
図3に示すように、右後側切欠部11c及び右前側切欠部11dは、中央本体部10の左右中央部を基準として左後側切欠部11a及び左前側切欠部11bと左右対称となるように形成される。
左側本体部20は、中央本体部10の左方に配置される部分である。左側本体部20は、前記所定の点C1の左方に配置される所定の点C2を中心とし、中心角が約60度の平面視円弧状に形成される。左側本体部20は、所定の点C2を中心とする半径(内径及び外径)が中央本体部10の所定の点C1を中心とする半径と同一となるように形成される。左側本体部20は、略左右方向に亘って延びるように形成される。左側本体部20の左側の縁部は、左前方向に延びるように形成される。左側本体部20の右側の縁部は、右前方向に延びるように形成される。図3及び図4に示すように、左側本体部20の右前端部は、中央本体部10の左前端部と当接する(図4(a)に示す符号P1参照)。左側本体部20の右後端部は、中央本体部10の左後端部の左方に間隔を空けて配置される。左側本体部20の上側面21は、全面が平らな形状に形成される。左側本体部20の下側面22は、右端部を除いて平らな形状に形成される。左側本体部20の下側面22には、後側切欠部22a及び前側切欠部22bが形成される。
後側切欠部22aは、左側本体部20の下側面22における右後端部に形成される部分である。図4、図5及び図6(b)に示すように、後側切欠部22aは、右後方向に向かうにつれて上方向に延びるような形状に形成される。後側切欠部22aの右端部(上方向に延びた部分の端部)は、左側本体部20の上側面21まで延びている。
前側切欠部22bは、後側切欠部22aの右前方に配置され、後側切欠部22aから右前方向に延びるように形成される。前側切欠部22bは、前記右前方向に延びる部分が左側本体部20の下側面22における右前端部(図5(a)に示す符号P4参照)に向かって延びるような形状に形成される。すなわち、前側切欠部22bの左右方向幅は、右前方向に向かうにつれて徐々に狭くなる。また、前側切欠部22bは、右後端部(後側切欠部22aの右前端部と繋がる部分、図5(a)に示す符号P2参照)に向かうにつれて上方向に延びるように形成される。
図3に示すように、右側本体部30は、中央本体部10の右方に配置される部分である。右側本体部30は、前記所定の点C1の右方に配置される所定の点C3を中心とし、中心角が約60度の平面視円弧状に形成される。右側本体部30は、長手部材N1の左右中央部を基準として左側本体部20と左右対称となるように形成される。すなわち、右側本体部30には、長手部材N1の左右中央部を基準として左側本体部20の後側切欠部22a及び前側切欠部22bと左右対称となるように形成される後側切欠部32a及び前側切欠部32bが形成される。また、右側本体部30は、所定の点C3を中心とする半径(内径及び外径)が中央本体部10の所定の点C1を中心とする半径及び左側本体部20の所定の点C2を中心とする半径と同一となるように形成される。
左側接続部40は、中央本体部10と左側本体部20との間に配置され、中央本体部10と左側本体部20とを接続する部分である。図4、図5及び図6に示すように、左側接続部40は、折り目部41、上側凹部42及び下側凹部43を具備する。
折り目部41は、中央本体部10の左前端部及び左側本体部20の右前端部とそれぞれ接続される部分であり、後述する曲げ変形の中心となる部分である。すなわち、中央本体部10の前側の縁部が描く円弧と、左側本体部20の前側の縁部が描く円弧とが交わることによって、長手部材N1の前側面には、谷状に凹んだ折り目部41が形成される。折り目部41は、左側接続部40の左右中央部における前端部に配置される。折り目部41は、中央本体部10の厚みと略同一の厚みを有する。
上側凹部42は、左側接続部40の上側面に形成される窪みである。上側凹部42は、前方向に向かうにつれて左右方向幅が狭くなるような平面視略三角形状に形成される。以下では、説明の便宜上、上側凹部42の頂点部分(三角形の頂点に対応する端部)を、中上頂点P1と左上頂点P2と右下頂点P3として、端部の位置関係等を説明する。
中上頂点P1は、上側凹部42の前端部に対応する点である。中上頂点P1は、左側接続部40の左右中央部における前上端部、すなわち折り目部41の上端部と重なる位置に配置される。
左上頂点P2は、上側凹部42の左後端部に対応する点である。左上頂点P2は、中上頂点P1の左後方に配置される。左上頂点P2は、左側本体部20の前側切欠部22bの右後端部と接続される。
右下頂点P3は、上側凹部42の右後端部に対応する点である。右下頂点P3は、左上頂点P2の右下方(中上頂点P1の右後下方)に配置される。右下頂点P3は、中央本体部10の左前側切欠部11bの左後端部と接続される。
このような上側凹部42は、中上頂点P1と左上頂点P2とを結ぶ部分から右下頂点P3に向けて窪む(中央本体部10に向かうにつれて深くなる)ように長手部材N1の上側面を削ったり押圧したりすることで形成される。上側凹部42の後端部(左上頂点P2と右下頂点P3とを結ぶ部分)は、平面視略円弧状に形成される。
下側凹部43は、左側接続部40の下側面に形成される窪みである。下側凹部43は、上側凹部42の下方に配置される。下側凹部43は、前方向に向かうにつれて左右方向幅が狭くなるような平面視略三角形状に形成される。より詳細には、下側凹部43は、中下頂点P4と左上頂点P2と右下頂点P3とから成る平面視略三角形状に形成される。
中下頂点P4は、下側凹部43の前端部に対応する点である。中下頂点P4は、左側接続部40の左右中央部における前下端部、すなわち折り目部41の下端部と重なる位置に配置される。すなわち、中下頂点P4は、中上頂点P1の下方に配置される。中下頂点P4は、左上頂点P2の右前下方に配置される。また、中下頂点P4は、右下頂点P3の左前方に配置される。
このような下側凹部43は、中下頂点P4と右下頂点P3とを結ぶ部分から左上頂点P2に向けて窪む(左側本体部20に向かうにつれて深くなる)ように長手部材N1の下側面を削ったり押圧したりすることで形成される。
このように、左側接続部40は、上側面及び下側面にそれぞれ窪み(上側凹部42及び下側凹部43)が形成されると共に、上側凹部42及び下側凹部43の全体が平面視で重なるように形成されることで、後部(特に後端部)が薄い板状となるように形成される。これによって、左側接続部40は、後部(特に後端部)が簡単に変形し易い形状となっている。これは、右側接続部50においても同様である。
図3に示すように、右側接続部50は、中央本体部10と右側本体部30との間に配置され、中央本体部10と右側本体部30とを接続する部分である。右側接続部50は、長手部材N1の左右中央部を基準として左側接続部40と左右対称となるように形成される。すなわち、右側接続部50は、長手部材N1の左右中央部を基準として左側接続部40の折り目部41、上側凹部42及び下側凹部43と左右対称となるような折れ目部51、上側凹部52及び下側凹部53を具備する。
このように、準備工程で準備される長手部材N1は、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30が左右方向に(製造されたワッシャ1の周方向よりも真っ直ぐな方向に)並んで配列されている。また、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30は、別々の部材とならないように左側接続部40及び右側接続部50によって一体的に形成されている。
図1に示すように、準備工程が行われた後で、ワッシャ1の製造方法では、変形工程が行われる(ステップS20)。変形工程は、左側接続部40及び右側接続部50を塑性変形させる工程である。変形工程において、長手部材N1は、所定の治具によって拘束される。その後、図7に示すように、左側本体部20及び右側本体部30が折り目部41・51を中心として内側(点C1側)に折り曲げられる。これによって、左側接続部40及び右側接続部50が塑性変形され、長手部材N1は、点C1を中心とした平面視半円状に形成される。こうして長手部材N1は、ワッシャ1として形成される。
図4及び図8に示すように、変形工程が行われるとき、左側接続部40は、折り目部41を中心として、左部と右部とが互いに接近するように曲げ変形される。このとき、左側接続部40は、左側本体部20の上側面21から中央本体部10の下側面12に向かうように接続されているため、左部(左上部)に右方向に向かう荷重が加わると共に、右部(右下部)に左方向に向かう荷重が加わる。
これによって、図8に示す左側接続部40は、上部が右に凸となると共に、下部が左に凸となるような形状、すなわちワッシャ1の径方向内側から見たときに略逆S字状となるように変形される。また、左側接続部40に対して左右対称となる右側接続部50は、ワッシャ1の径方向内側から見たときに略S字状となるように変形される。これによれば、ワッシャ1は、上側面及び下側面から左側接続部40及び右側接続部50が突出し難くなるため、品質を向上することができる。
また、中央本体部10及び左側本体部20は、左側接続部40と接続される左前側切欠部11b及び前側切欠部22bを形成することで、左側接続部40が変形されるときに、左側接続部40を左前側切欠部11b及び前側切欠部22bに逃がすことができる。従って、ワッシャ1は、左側接続部40と中央本体部10及び左側本体部20とが当接することを抑制できる。これによって、左側接続部40は、中央本体部10及び左側本体部20と当接して上方向や下方向に膨らむように変形が促されることを防止できる。これは、右側接続部50においても同様である。これによれば、ワッシャ1は、上側面及び下側面から左側接続部40及び右側接続部50が突出し難くなるため、品質を向上することができる。
変形工程において、左側接続部40は、曲げ変形の中心となる折り目部41に応力が加わり易くなる。そこで、左側接続部40は、折り目部41に向かうにつれて深さが浅くなるように上側凹部42及び下側凹部43を形成することで、折り目部41及びその周辺の体積を大きくすることができ、前記応力を広い範囲に分散させることができる。これは、右側接続部50においても同様である。これによれば、ワッシャ1の強度を向上することができる。
以上によって図8に示すワッシャ1の製造が完了する。
上記のようにして製造されたワッシャ1は、図8に示すように、中央本体部10、左側本体部20、右側本体部30、左側接続部40及び右側接続部50に加えて、左側溝部60及び右側溝部70を具備する。
左側溝部60は、ワッシャ1の左前部(中央本体部10と左側本体部20との間)に形成される溝である。左側溝部60は、中央本体部10の左後側切欠部11a及び左前側切欠部11b並びに左側本体部20の後側切欠部22a及び前側切欠部22bによって形成される。左側溝部60は、ワッシャ1の径方向中途部から径方向外側の端部に向かうにつれてその幅が狭くなるように形成される。
右側溝部70は、ワッシャ1の右前部(右側本体部30と中央本体部10との間)に形成される溝である。右側溝部70は、中央本体部10の右後側切欠部11c及び右前側切欠部11d並びに右側本体部30の後側切欠部32a及び前側切欠部32bによって形成される。右側溝部70は、ワッシャ1の左右中央部を基準として左側溝部60と左右対称となるように形成される。
上記のように製造された一の半円状のワッシャ1は、他の半円状のワッシャ1の周方向端部と突き合わされる。そして、前記一の半円状のワッシャ1は、レーザ溶接等の適宜の手段によって他の半円状のワッシャ1と接合される。当該接合されたワッシャ1は、円環状に形成され、適宜の部材(例えば、軸部材を支持するハウジング等)に設けられる。 この状態で、ワッシャ1は荷重(例えば、前記軸部材からの軸方向の荷重)を受けることができる。また、ワッシャ1の表面は、前記軸部材に対して摺動することができる。また、ワッシャ1の左側溝部60及び右側溝部70には、所定の潤滑油路から潤滑油が供給される。潤滑油は、左側溝部60及び右側溝部70で保持される。
第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法を用いることで、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30を左右方向に並べた状態で、板状部材Nを打ち抜くことができる(図2参照)。すなわち、ワッシャ1の製造方法によれば、板状部材Nを略直線状に打ち抜くことができる。このため、ワッシャ1の製造方法によれば、板状部材Nを略隙間なく打ち抜くことができ、材料歩留まりを向上することができる。
また、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法によれば、左側接続部40及び右側接続部50を変形させるだけでワッシャ1を製造することができるため、ワッシャ1を簡単に製造することができる。また、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法によれば、複数の本体部を接合して半円状に形成する必要がなくなるため、半円状のワッシャ1を製造する際にレーザ溶接等の適宜の接合手段を用いる必要がなくなる。このため、ワッシャ1の製造に要する設備コストを低減することができ、ひいてはワッシャ1の製造コストを低減することができる。さらに、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法によれば、製造過程において中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30が常に接続されている(バラバラの状態の複数の本体部の高さ位置を合わせて接合しない)ため、ワッシャ1の平面度を確保することができる。従って、ワッシャ1の品質を向上することができる。
また、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法によれば、左側接続部40及び右側接続部50の折り目部41・51(前端部)を除く部分の厚みが左側本体部20等の厚みよりも薄くなるように形成しているため、左側接続部40及び右側接続部50を簡単に(小さい荷重を加えるだけで)変形させることができる。特に、第一実施形態に係る左側接続部40及び右側接続部50は、変形工程での変形量が最も大きい部分、すなわち折り目部41・51から最も離れた後端部の厚みが最も薄くなるような先細り形状に形成されることで、変形に要する荷重を効果的に小さくすることができる。これによれば、ワッシャ1を簡単に製造することができる。
また、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法によれば、左側接続部40及び右側接続部50を形成する際に、右側溝部70及び左側溝部60に対応する部分である左後側切欠部11a等を形成することができる。このため、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法によれば、効率的に(変形工程を行った後で別途右側溝部70及び左側溝部60を形成するための工程を行うことなく)右側溝部70及び左側溝部60を形成することができる。
以上の如く、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法は、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30(複数の本体部)及び前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30同士を接続する左側接続部40及び右側接続部50(接続部)を具備する長手部材N1を準備する準備工程と、前記左側接続部40及び右側接続部50を曲げ変形させることで、前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30を上方向(一方向)から見て円弧状に配列する変形工程と、を具備するものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを向上することができる。
また、準備工程で準備される長手部材N1の左側接続部40及び右側接続部50は、前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30に対して窪んだ上側凹部42・52及び下側凹部43・53(凹部)を具備するものである。
このように構成することにより、ワッシャ1を簡単に製造することができる。
また、前記上側凹部42・52及び下側凹部43・53は、折り目部41・51側(前記曲げ変形の中心側)に向かうにつれて深さが浅くなるように形成されるものである。
このように構成することにより、ワッシャ1の強度を向上することができる。
また、前記凹部は、前記左側接続部40及び右側接続部50の上側(前記一方向側)に配置される上側凹部42・52(第一の凹部)と、前記左側接続部40及び右側接続部50の下側(前記一方向とは反対方向側)に配置される下側凹部43・53(第二の凹部)と、を具備するものである。
このように構成することにより、左側接続部40及び右側接続部50の厚みを薄くして左側接続部40及び右側接続部50を簡単に曲げ変形させることができるため、ワッシャ1を簡単に製造することができる。
また、前記上側凹部42・52は、隣接する一の前記本体部から隣接する他の前記本体部に向かうにつれて深さが深くなるように形成され、前記下側凹部43・53は、前記他の本体部から前記一の前記本体部に向かうにつれて深さが深くなるように形成されるものである。
このように構成することにより、ワッシャ1の品質を向上することができる。
また、前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30のうち少なくともいずれかは、一端部が前記左側接続部40又は右側接続部50と接続される左前側切欠部11b、右前側切欠部11d、前側切欠部22b・32b(傾斜面)を具備するものである。
このように構成することにより、ワッシャ1の品質を向上することができる。
また、第一実施形態に係るワッシャ1は、中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30(複数の本体部)と、前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30同士を接続すると共に、前記中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30が上方向から見て円弧状に配列されるように変形された左側接続部40及び右側接続部50(接続部)と、を具備するものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを向上することができる。
なお、第一実施形態に係る中央本体部10、左側本体部20及び右側本体部30は、本発明に係る本体部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る左側接続部40及び右側接続部50は、本発明に係る接続部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る折り目部41・51は、本発明に係る曲げ変形の中心に対応する。
また、第一実施形態に係る上側凹部42・52は、本発明に係る第一の凹部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る下側凹部43・53は、本発明に係る第二の凹部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る左前側切欠部11b、右前側切欠部11d、前側切欠部22b・32bは、本発明に係る傾斜面の実施の一形態である。
また、本実施形態における上方向は、本発明に係る一方向に対応する。
次に、本発明の第二実施形態に係るワッシャ101の製造方法及びワッシャ101について説明する。
図15に示すワッシャ101は、適宜荷重を受けるための部材である。ワッシャ101は、平面視半円状(円弧状)に形成される。ワッシャ101は、第一実施形態のワッシャ101と同様に、適宜の金属材料によって構成される。ワッシャ101は、中央本体部110、左側本体部120、右側本体部130、左側接続部140及び右側接続部150を具備する。
まず、ワッシャ101の製造方法について説明する。
第二実施形態に係るワッシャ101の製造方法では、第一実施形態に係るワッシャ1の製造方法と同様に、準備工程及び変形工程を順番に行う(図1参照)。
準備工程は、第一実施形態で用いられた板状部材Nと同一形状の板状部材N100に加工を施して長手部材N101を準備する工程である。図9に示すように、準備工程において、板状部材N100にはブランク加工が施される。これによって、板状部材N100は、中央本体部110と左側本体部120と右側本体部130とを具備する長手部材N101と、スクラップS101と、に分けられる。なお、図9においては、説明の便宜上、一つの長手部材N110のみを記載しているが、実際には複数(図9においては四つ)の長手部材N101と一つのスクラップS101とに分けられる。このような長手部材N101には、切削加工やプレス加工のような適宜の加工が施され、左側接続部140及び右側接続部150(図10参照)が形成される。
図10に示すように、準備工程で準備された長手部材N101は、中央本体部110、左側本体部120、右側本体部130、左側接続部140及び右側接続部150を具備する。
中央本体部110は、所定の点C101を中心とした平面視円弧状に形成される。中央本体部110は、第一実施形態に係る左後側切欠部11a、左前側切欠部11b、右後側切欠部11c及び右前側切欠部11dが形成されない点を除いて第一実施形態に係る中央本体部10と略同一形状に形成される。
左側本体部120は、前記所定の点C101の左方に配置される所定の点C102を中心とした平面視円弧状に形成される。左側本体部120は、第一実施形態に係る後側切欠部22a及び前側切欠部22bが形成されない点を除いて、第一実施形態に係る左側本体部20と略同一形状に形成される。左側本体部120の右前端部は、第一実施形態の左側本体部20と同様に、中央本体部110の左前端部と当接する。
右側本体部130は、前記所定の点C101の右方に配置される所定の点C103を中心とした平面視円弧状に形成される。右側本体部130は、長手部材N101の左右中央部を基準として左側本体部120と左右対称となるように形成される。
左側接続部140は、中央本体部110と左側本体部120との間に配置され、中央本体部110と左側本体部120とを接続する部分である。図11、図12及び図13に示すように、左側接続部140は、折り目部141、上側凹部142及び下側凹部143を具備する。
折り目部141は、中央本体部110の左前端部及び左側本体部120の右前端部とそれぞれ接続される部分である。すなわち、中央本体部110の前側の縁部が描く円弧と、左側本体部120の前側の縁部が描く円弧とが交わることによって、長手部材N101の前側面には、谷状に凹んだ折り目部141が形成される。折り目部141は、左側接続部140の左右中央部における前端部に配置される。折り目部141は、中央本体部110の厚みと略同一の厚みを有する。
上側凹部142は、左側接続部140の上側面に形成される窪みである。上側凹部142は、前方向に向かうにつれて左右方向幅が狭くなるような平面視略三角形状に形成される。以下では、説明の便宜上、上側凹部142の頂点部分(三角形の頂点に対応する端部)を、中上頂点P101と左上頂点P102と右下頂点P103として、端部の位置関係等を説明する。
中上頂点P101は、上側凹部142の前端部に対応する点である。中上頂点P101は、折り目部141の上端部の右前方に配置される。中上頂点P101は、中央本体部110の上側面111の前側の縁部と接続される。
左上頂点P102は、上側凹部142の左後端部に対応する点である。左上頂点P102は、折り目部141の上端部及び中上頂点P101の左後方に配置される。左上頂点P102は、左側本体部120の上側面121の右端部における前後中途部と接続される。
右下頂点P103は、上側凹部142の右後端部に対応する点である。右下頂点P103は、左上頂点P102の右下方(中上頂点P101の右後下方)に配置される。また、右下頂点P103は、折り目部141の下端部の右後方に配置される。右下頂点P103は、中央本体部110の下側面112の左端部における前後中途部と接続される。
このような上側凹部142は、中上頂点P101と左上頂点P102とを結ぶ部分から右下頂点P103に向けて窪む(中央本体部110に向かうにつれて深くなる)ように長手部材N101の上側面を削ったり押圧したりすることで形成される。上側凹部142の後端部(左上頂点P102と右下頂点P103とを結ぶ部分)は、平面視略円弧状に形成される。前記中上頂点P101と左上頂点P102とを結ぶ部分は、中途部が平面視において折り目部141の後方を通過するように形成される。このように、上側凹部142は、折り目部141が窪まないように形成されている。
下側凹部143は、左側接続部140の下側面に形成される窪みである。下側凹部143は、上側凹部142の下方に配置される。下側凹部143は、前方向に向かうにつれて左右方向幅が狭くなるような平面視略三角形状に形成される。より詳細には、下側凹部43は、中下頂点P104と左上頂点P102と右下頂点P103とから成る平面視略三角形状に形成される。
中下頂点P104は、下側凹部143の前端部に対応する点である。中下頂点P104は、折り目部141の下端部の左前方に配置される。中下頂点P104は、左側本体部120の下側面122の前側の縁部と接続される。
このような下側凹部143は、中下頂点P104と右下頂点P103とを結ぶ部分から左上頂点P102に向けて窪む(左側本体部120に向かうにつれて深くなる)ように長手部材N101の下側面を削ったり押圧したりすることで形成される。下側凹部143は、後端部から前後中途部までにおいて、平面視で上側凹部142と部分的に重なるように形成される。前記中下頂点P104と右下頂点P103とを結ぶ部分は、中途部が平面視において折り目部141の後方を通過するように形成される。このように、下側凹部143は、折り目部141が窪まないように形成されている。
このように構成される左側接続部140は、上側凹部142及び下側凹部143が形成されることで、後部(特に後端部)が薄い板状となるように形成される。
図10に示すように、右側接続部150は、中央本体部110と右側本体部130との間に配置され、中央本体部110と右側本体部130とを接続する部分である。右側接続部150は、左側接続部140と略同一形状に形成される。すなわち、右側接続部150は、左側接続部140の折り目部141、上側凹部142及び下側凹部143と左右対称となるような折れ目部151、上側凹部152及び下側凹部153を具備する。
準備工程が行われた後で、ワッシャ101の製造方法では、変形工程が行われる。変形工程において、図14に示すように、左側本体部120及び右側本体部130が折り目部141・151を中心として折り曲げられる。(図14(a)に示す矢印参照)。これによって、左側接続部140及び右側接続部150が塑性変形され、長手部材N101は、点C1を中心とした平面視半円状に形成される。こうして長手部材N101は、図15に示すワッシャ101として形成される。
図11及び図15に示すように、変形工程が行われるとき、左側接続部140は、折り目部141を中心として、左部と右部とが互いに接近するように曲げ変形される。これによって、第二実施形態に係る左側接続部140は、第一実施形態に係る左側接続部40と同様に、ワッシャ101の径方向から見たときに略逆S字状となるような形状に変形される。また、右側接続部150も左側接続部140と同様に変形される。
このような変形工程において、左側接続部140は、曲げ変形の中心となる折り目部141に応力が加わり易くなる。そこで、左側接続部140は、上側凹部142の前端部(中上頂点P101)及び下側凹部143の前端部(中下頂点P104)を折り目部141に対してずらす(折り目部141を窪ませない)ことで、折り目部141の周辺の厚みが厚くなるようにしている。これによって、長手部材N101は、前記応力を折り目部141の周辺の広い範囲に分散させることができる。これは、右側接続部150においても同様である。これによれば、ワッシャ101の強度を向上することができる。
また、長手部材N101は、左側接続部140の上側凹部142及び下側凹部143の前端部(中上頂点P101及び中下頂点P104)を平面視においてずれた位置に配置することで、上側凹部142の前端部の下方及び下側凹部143の前端部の上方の周辺が窪まないようにしている。これによれば、折り目部141の周辺の厚みが局所的に薄くなることを防止できる。これは、右側接続部150においても同様である。これによれば、ワッシャ101の強度を向上することができる。
以上の如く、第二実施形態に係るワッシャ101の製造方法において、前記上側凹部142・152及び下側凹部143・153(凹部)は、前記上方向から見て、前記折り目部141・151(前記曲げ変形の中心)に対して重複しない位置に配置されるものである。
このように構成することにより、ワッシャ1の強度を向上することができる。
また、前記折り目部141・151、前記上側凹部142・152の前端(一端)及び下側凹部143・153の前端(一端)は、前記左側接続部140及び右側接続部150(接続部)の前側(曲げ方向外側)の縁部に配置され、前記上側凹部142・152の前端と下側凹部143・153の前端は、前記上方向から見て互いに重複しない位置に配置されるものである。
このように構成することにより、ワッシャ101の強度を向上することができる。
また、折り目部141(前記曲げ変形の中心)、前記上側凹部142の中上頂点P101(一端)及び前記下側凹部143の中下頂点P104(一端)は、前記左側接続部140の曲げ方向外側の縁部に配置され、中上頂点P101と中下頂点P104は、前記上方向から見て互いに重複しない位置に配置されるものである。
このように構成することにより、ワッシャ101の強度を向上することができる。
なお、第二実施形態に係る左側接続部140及び右側接続部150は、本発明に係る接続部の実施の一形態である。
また、第二実施形態に係る折り目部141・151は、本発明に係る曲げ変形の中心に対応する。
また、第二実施形態に係る上側凹部142・152は、本発明に係る第一の凹部の実施の一形態である。
また、第二実施形態に係る下側凹部143・153は、本発明に係る第二の凹部の実施の一形態である。
また、第二実施形態における上方向は、本発明に係る一方向に対応する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る長手部材の中本体部、左側本体部及び右側本体部は、左右方向に並んでいるものとしたが、本発明に係る長手部材の複数の本体部が並ぶ方向はこれに限定されるものでなく、ワッシャの半径よりも大きな半径の円弧に沿った方向であれば材料歩留まりを向上することができる。また、本発明に係る複数の本体部は、全ての本体部が特定の一方向に(規則的に)並ぶ必要はなく、一の本体部と二の本体部とが第一の方向に並ぶと共に二の本体部と三の本体部とが第一の方向とは異なる方向である第二の方向に並ぶものであっても良い。
また、本実施形態に係る中本体部、左側本体部及び右側本体部は、平面視円弧状に形成されるものとしたが、本発明に係る本体部の平面形状はこれに限定されるものでなく、平面視略矩形状等であっても良い。
また、本実施形態に係るワッシャ(及び長手部材)は、三つの本体部(左側本体部、中本体部及び右側本体部)を具備するものとしたが、本発明に係るワッシャ(及び長手部材)が具備する本体部の個数はこれに限定されるものでなく、二つや四つ以上であっても良い。
また、本実施形態に係る上側凹部及び下側凹部の平面形状は、略三角形状であるものとしたが、本発明に係る凹部の平面形状はこれに限定されるものでなく、略台形状等であっても良い。
また、本実施形態に係る上側凹部及び下側凹部は、左方向に向かうにつれて深さが深くなる(又は浅くなる)ような形状であるものとしたが、本発明に係る凹部の形状はこれに限定されるものでなく、左右方向に平行に延びるような(深さが変わらない)形状であっても良い。
また、本実施形態に係る左側接続部及び右側接続部は、上側凹部及び下側凹部を具備するものとしたが、本発明に係る接続部は、上側凹部(上側面に形成される窪み)及び下側凹部(下側面に形成される窪み)の両方を具備する必要はなく、少なくともいずれかを具備していれば良い。
また、本発明に係る傾斜面(第一実施形態に係る左前側切欠部11b等)は、第二実施形態にあるような長手部材に設けられていても良い。
1 ワッシャ
10 中央本体部(本体部)
20 左側本体部(本体部)
30 右側本体部(本体部)
40 左側接続部(接続部)
50 右側接続部(接続部)
N1 長手部材

Claims (9)

  1. 複数の本体部及び前記複数の本体部同士を接続する接続部を具備する長手部材を準備する準備工程と、
    前記接続部を曲げ変形させることで、前記複数の本体部を一方向から見て円弧状に配列する変形工程と、
    を具備する、
    ワッシャの製造方法。
  2. 前記準備工程で準備される長手部材の接続部は、
    前記本体部に対して窪んだ凹部を具備する、
    請求項1に記載のワッシャの製造方法。
  3. 前記凹部は、
    前記曲げ変形の中心側に向かうにつれて深さが浅くなるように形成される、
    請求項2に記載のワッシャの製造方法。
  4. 前記凹部は、
    前記一方向から見て、前記曲げ変形の中心に対して重複しない位置に配置される、
    請求項2又は請求項3に記載のワッシャの製造方法。
  5. 前記凹部は、
    前記接続部の前記一方向側に配置される第一の凹部と、
    前記接続部の前記一方向とは反対方向側に配置される第二の凹部と、
    を具備する、
    請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のワッシャの製造方法。
  6. 前記第一の凹部は、
    隣接する一の前記本体部から隣接する他の前記本体部に向かうにつれて深さが深くなるように形成され、
    前記第二の凹部は、
    前記他の本体部から前記一の前記本体部に向かうにつれて深さが深くなるように形成される、
    請求項5に記載のワッシャの製造方法。
  7. 前記曲げ変形の中心、前記第一の凹部の一端及び前記第二の凹部の一端は、
    前記接続部の曲げ方向外側の縁部に配置され、
    前記第一の凹部の一端と前記第二の凹部の一端は、前記一方向から見て互いに重複しない位置に配置される、
    請求項5又は請求項6に記載のワッシャの接続方法。
  8. 前記複数の本体部のうち少なくともいずれかは、
    一端部が前記接続部と接続される傾斜面を具備する、
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のワッシャの製造方法。
  9. 複数の本体部と、
    前記複数の本体部同士を接続すると共に、前記複数の本体部が一方向から見て円弧状に配列されるように変形された接続部と、
    を具備する、
    ワッシャ。
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