JP6514965B2 - ワッシャ及びワッシャの製造方法 - Google Patents

ワッシャ及びワッシャの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6514965B2
JP6514965B2 JP2015120131A JP2015120131A JP6514965B2 JP 6514965 B2 JP6514965 B2 JP 6514965B2 JP 2015120131 A JP2015120131 A JP 2015120131A JP 2015120131 A JP2015120131 A JP 2015120131A JP 6514965 B2 JP6514965 B2 JP 6514965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
washer
peripheral surface
shape
thrust washer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015120131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017003076A (ja
Inventor
洋一 落合
洋一 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
Priority to JP2015120131A priority Critical patent/JP6514965B2/ja
Publication of JP2017003076A publication Critical patent/JP2017003076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6514965B2 publication Critical patent/JP6514965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、円弧状に形成されるワッシャの技術に関する。
従来、円弧状に形成されるワッシャの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、円弧状(半円状)の2つのワッシャ(ワッシャ部材)を2枚組み合わせて、シリンダブロックに組み付ける技術が開示されている。このような円弧状のワッシャは、板状の素材を所定の金型で打ち抜く(プレス加工を施す)ことで製造することができる。
図13には、一枚の板状の素材Nを金型で打ち抜いて、円弧状のワッシャ(スラストワッシャ901)を複数製造する様子を示している。図13に示す様に、金型に対して素材Nを一定の方向に移動させながら、素材Nを何度も打ち抜くことで、複数のスラストワッシャ901を製造することができる。しかしながら、図13に示すように、隣り合うスラストワッシャ901の間には隙間があるため、当該部分(隙間)の材料は無駄になってしまい、材料歩留まりが悪い点で改善の余地があった。
特開2010−23193号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、材料歩留まりを向上させることが可能なワッシャ及びワッシャの製造方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、複数の構成部材を互いに接合することで円弧状に形成されるワッシャであって、前記構成部材は、内周面又は外周面のうち少なくとも一方が直線状となるように形成されると共に、前記内周面及び前記外周面が、当該内周面と当該外周面とを接続する端面よりも長く形成されるものである。
請求項2においては、前記構成部材は、前記内周面及び前記外周面のいずれもが直線状となるように形成されるものである。
請求項3においては、前記構成部材は、前記内周面及び前記外周面が平行となるように形成されるものである。
請求項4においては、前記構成部材は、前記内周面と前記外周面とを接続する端面が直線状となるように形成されるものである。
請求項5においては、前記構成部材は、前記内周面を上底、前記外周面を下底とする台形状に形成されるものである。
請求項6においては、前記構成部材は、等脚台形状に形成されるものである。
請求項7においては、前記構成部材は、前記外周面の両端部に面取り加工が施されるものである。
請求項8においては、前記構成部材を5つ接合して半円状に形成されるものである。
請求項9においては、板状の素材を準備する準備工程と、前記素材から、内周面及び外周面が、当該内周面と当該外周面とを接続する端面よりも長い台形状に形成された複数の構成部材を得る構成部材形成工程と、前記構成部材形成工程で得られた前記複数の構成部材を互いに接合することで円弧状のワッシャを形成する接合工程と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、材料歩留まりを向上させることができる。
請求項2においては、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。
請求項3においては、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。
請求項4においては、構成部材同士を接合し易くすることができる。
請求項5においては、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。
請求項6においては、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。
請求項7においては、摺動面積を確保し易くすることができる。
請求項8においては、容易にワッシャを形成することができる。
請求項9においては、材料歩留まりを向上させることができる。
第一実施形態に係るスラストワッシャの構成を示した正面図。 構成部材の形状を示した正面図。 スラストワッシャの製造方法を示した図。 (a)準備工程で準備された素材を示した正面図。(b)構成部材形成工程で得られる構成部材を示した正面図。 (a)2つの構成部材を接合した様子を示した正面図。(b)さらに別の構成部材を接合した様子を示した正面図。 (a)素材を加工して構成部材を得る方法の一例を示した正面図。(b)同じく、他の例を示した正面図。 第二実施形態に係るスラストワッシャを示した正面図。 第三実施形態に係るスラストワッシャを示した正面図。 第四実施形態に係るスラストワッシャを示した正面図。 第四実施形態に係る構成部材の形状を示した正面図。 第五実施形態に係るスラストワッシャを示した正面図。 第五実施形態に係る構成部材の形状を示した正面図。 従来の方法により、素材からスラストワッシャを得る様子を示した模式図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。また、図面の紙面に垂直な方向を前後方向と定義して説明を行う。
以下では、図1及び図2を用いて、第一実施形態に係るスラストワッシャ1について説明する。
スラストワッシャ1は、軸部材(例えば、エンジンのクランクシャフト等)に設けられ、当該軸部材に加わるスラスト方向の荷重を受けるものである。スラストワッシャ1は、後述する板状の素材Nから得られた部材を組み合わせることで形成される。これによって、スラストワッシャ1は、前後方向に略一定の厚みを有する板状に形成される。以下では、正面から見たスラストワッシャ1の形状について説明する。スラストワッシャ1は、主として5つの構成部材10を具備する。
なお、本実施形態に係る5つの構成部材10は、全て同じ形状となるように形成される。よって以下では、1つの構成部材10の形状についてのみ詳細に説明する。
図2に示す構成部材10は、前後方向に略一定の厚みを有する板状の部材である。構成部材10は、主として第一底面11、第二底面12、第一端面13及び第二端面14を具備する。
第一底面11は、正面視において直線状に形成される面である。第一底面11は、比較的長く(後述する第一端面13及び第二端面14と比べて長く)形成される。
第二底面12は、正面視において直線状に形成される面である。第二底面12は、第一底面11と平行に形成される。第二底面12の両端部間の距離は、第一底面11の両端部間の距離よりも長くなるように形成される。すなわち、第二底面12は、第一底面11よりも長く形成される。
第一端面13は、第一底面11の一端部と第二底面12の一端部とを接続する面である。第一端面13は、正面視において直線状に形成される。
第二端面14は、第一底面11の他端部と第二底面12の他端部とを接続する面である。第二端面14は、正面視において直線状に形成される。第二端面14は、第一端面13と同一の長さになるように形成される。
このようにして、構成部材10は、正面視において第一底面11を上底、第二底面12を下底とする等脚台形(底辺の両端の内角が等しい台形)状に形成される。すなわち、構成部材10は、第一底面11の中点及び第二底面12の中点を通る直線を対称軸とする線対称となるように形成される。具体的には、第一底面11と第一端面13のなす角、及び第一底面11と第二端面14のなす角は、108度となるように形成される。また、第二底面12と第一端面13のなす角、及び第二底面12と第二端面14のなす角は、72度となるように形成される。
以下では、説明の便宜上、第二底面12と第一端面13との交点、及び第二底面12と第二端面14との交点を、頂点Vと称する。また、第一底面11と第二底面12との間の距離(構成部材10の短手方向の幅)を幅Wと称する。
図1に示すように、上述の如く構成された構成部材10を5つ組み合わせて、スラストワッシャ1が形成される。具体的には、一の構成部材10の第一端面13と、他の構成部材10の第二端面14とが、互いに接合される。この際、5つの構成部材10は、第一底面11が全て同じ側(図1においては、点O側)を向くように配置される。また、隣接する構成部材10の頂点V同士が一致するように接合される。これによって、5つの構成部材10は円弧状に沿って一列に並ぶことになる。
各構成部材10は、点Oを中心とする半径r1の円周C1と、半径r2の円周C2との間に形成される円弧状の領域内に配置されることになる。ここで、円周C1は、各構成部材10の頂点Vを全て通る円(外接円)である。また、円周C2は、全ての構成部材10の第一底面11に接する円(内接円)である。当該半径r1及び半径r2が所望の値になるように構成部材10の寸法を適宜設定することで、使用用途に応じた所望の寸法のスラストワッシャ1を得ることができる。
また、本実施形態の如く構成部材10の各部の寸法(各頂点の角度等)を設定することで、スラストワッシャ1は、点Oを中心とする半円状(中心角が180度の円弧状)に形成される。
以下では、図3から図5までを用いて、上述の如く構成されるスラストワッシャ1の製造方法について説明する。
図3に示すように、スラストワッシャ1は、主として準備工程S1、構成部材形成工程S2及び接合工程S3を経て製造される。
準備工程S1は、素材Nを準備する工程である。図4(a)に示すように、素材Nは、矩形板状の部材である。素材Nは、適宜の材料(例えば、単一種類の金属材料により形成された鋼板や、複数種類の金属材料により形成されたバイメタル材等)により形成される。素材Nは、長手方向を上下方向に向けた状態で配置される。素材Nの短手方向(左右方向)の幅は、構成部材10の幅Wと同一となるように形成される。
準備工程S1が行われた後、構成部材形成工程S2が行われる。
構成部材形成工程S2は、準備工程S1において準備された素材Nを加工して、構成部材10を得る工程である。図4(b)に示すように、構成部材形成工程S2では、適宜の工作機械を用いて、素材Nが複数に切断される。この際、切断面(素材Nを切断する面)が、短手方向(左右方向)に対して傾斜するように素材Nが切断される。具体的には、当該切断面が、右下がり又は左下がりに傾斜するように素材Nが切断される。また、右下がりの切断面と左下がりの切断面が、長手方向に沿って交互に繰り返し配置されるように素材Nが切断される。
ここで、構成部材10の第一底面11及び第二底面12は互いに平行な直線状に形成されている。このため、素材Nの左右両側面(正面視直線状に形成された面)を利用して、当該第一底面11及び第二底面12を形成することができる。また、右下がりの切断面と左下がりの切断面を交互に配置することで、構成部材10の第一端面13及び第二端面14を形成することができる。このようにして、素材Nから複数の構成部材10を得ることができる。
このように、素材Nの左右両側面を、追加の加工を施すことなくそのまま第一底面11及び第二底面12として利用することができる。また、右下がりの切断面と左下がりの切断面を交互に配置することで、素材Nから隙間なく構成部材10を得ることができる。なお、前記切断面の傾斜角度や切断面間の間隔は、所望の形状の構成部材10が得られるように適宜設定される。
構成部材形成工程S2が行われた後、接合工程S3が行われる。
接合工程S3は、構成部材形成工程S2で得られた構成部材10を互いに接合する工程である。具体的には、図5(a)に示すように、まず一の構成部材10(構成部材10A)の第一端面13と他の構成部材10(構成部材10B)の第二端面14とが当接される。この際、構成部材10Aの第一底面11と構成部材10Bの第一底面11とが同じ側を向くように配置される。またこの際、当該一の構成部材10と他の構成部材10とが同一平面(前後方向に垂直な平面)上に位置するように位置決めされる。これによって、所望の平面度を確保することができる。この状態で、適宜の方法(例えば、レーザー溶着等)により、構成部材10同士が接合される。
特に、構成部材10が、前面と背面で異なる素材を用いられたバイメタル材によって形成されており、いずれか一方の素材が溶着できない素材である場合には、溶け込み深さを比較的正確に調節することが可能なレーザー溶着を用いることが望ましい。これによって、溶着可能な素材だけを溶かして構成部材10を確実に接合させることができる。
次に、図5(b)に示すように、溶着された2つの構成部材10に、さらに別の構成部材10(構成部材10C)が接合される。具体的には、構成部材10Bの第一端面13と構成部材10Cの第二端面14とが当接された状態で接合される。
このように、接合工程S3では、構成部材10同士の接合が繰り返し行われる。この際、構成部材10を接合する度に平面度を確認することで、スラストワッシャ1全体で所望の平面度を確保することができる。このようにして、5つの構成部材10からなるスラストワッシャ1が形成される(図1参照)。このように、複数の構成部材10を、平面度を確認しながら互いに接合することで、1つの部材(円弧状の1枚の板)でスラストワッシャ1を形成する場合に比べて平面度を確保し易くなる。
なお、上記準備工程S1では、幅Wの素材Nを準備するものとしたが、素材Nの形状はこれに限るものではない。すなわち、幅Wより広い左右方向幅を有する素材Nを準備しても良い。この場合、構成部材形成工程S2では、例えば図6に示すように素材Nを加工して、構成部材10を得ることができる。
図6(a)に示す例では、素材Nを所定の金型を用いて打ち抜くことで、長手方向を左右方向に向けた構成部材10を複数得ることができる。当該例では、上下方向に沿って複数の構成部材10が打ち抜かれる。この際、一の構成部材10の第一底面11と、当該構成部材10に隣接する構成部材10の第二底面12とが接するように素材Nを打ち抜くことで、当該構成部材10間の隙間を無くし、素材Nの無駄を減らすことができる。
図6(b)に示す例では、素材Nを所定の金型を用いて打ち抜くことで、長手方向を上下方向に向けた構成部材10を複数得ることができる。当該例では、左右方向及び上下方向に沿って複数の構成部材10が打ち抜かれる。この際、上下方向に隣接する構成部材10の左右方向の向きを異ならせることで、当該隣接する構成部材10の端面(第一端面13と第二端面14)を平行に配置することができる。これによって、当該隣接する構成部材10間の隙間を減らすことができ、素材Nの無駄を減らすことができる。
なお、素材Nから構成部材10を得る方法は、図6に示すものに限らず、適宜変更することができる。例えば、図6(a)の例において、隣接する構成部材10の第一底面11同士(又は第二底面12同士)が接するように素材Nを打ち抜いてもよい。また、図6(b)の例において、隣接する構成部材10同士が接するように素材Nを打ち抜いてもよい。
以上の如く、本実施形態に係るスラストワッシャ1は、複数の構成部材10を互いに接合することで円弧状に形成されるスラストワッシャ1(ワッシャ)であって、構成部材10は、第一底面11(内周面)又は第二底面12(外周面)のうち少なくとも一方が直線状となるように形成されるものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを向上させることができる。すなわち、構成部材10のうち直線状に形成された内周面又は外周面同士を対向させたり、矩形状に形成された素材Nの側面を利用して当該直線状に形成された内周面又は外周面を形成したりすることで、素材Nの無駄を無くすことができる。
また、構成部材10は、第一底面11及び第二底面12のいずれもが直線状となるように形成されるものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。すなわち、直線状に形成された第一底面11及び第二底面12を利用して素材Nの無駄を効果的に無くすことができる。
また、構成部材10は、第一底面11及び第二底面12が平行となるように形成されるものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。すなわち、平行に形成された第一底面11及び第二底面12を利用して素材Nの無駄を効果的に無くすことができる。
また、構成部材10は、第一底面11と第二底面12とを接続する端面(第一端面13及び第二端面14)が直線状となるように形成されるものである。
このように構成することにより、構成部材10同士を接合し易くすることができる。すなわち、接合される端面を単純な形状に形成することで、接合作業を行い易くすることができる。特に、構成部材10を円弧状に並べた際に、隣り合う構成部材10の端面同士が当接するように当該端面を形成することで、容易にスラストワッシャ1を形成することができる。
また構成部材10は、第一底面11を上底、第二底面12を下底とする台形状に形成されるものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。すなわち、直線状に形成された構成部材10の四辺を利用して素材Nの無駄を効果的に無くすことができる。
また構成部材10は、等脚台形状に形成されるものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを効果的に向上させることができる。すなわち、すなわち、直線状に形成された構成部材10の四辺を利用して素材Nの無駄を効果的に無くすことができる。また、素材Nを加工して構成部材10を得る際に、隣接する構成部材10の間の隙間を無くし易いため、より効果的に素材Nの無駄を無くすことができる。
また、スラストワッシャ1は、構成部材10を5つ接合して半円状に形成されるものである。
このように構成することにより、容易にスラストワッシャ1を形成することができる。すなわち、接合箇所の個数を出来るだけ少なく抑えながら、スラストワッシャ1を出来る限り滑らかな円弧状に近づけることができる。
また、本実施形態に係るスラストワッシャ1の製造方法は、板状の素材Nを準備する準備工程S1と、素材Nから台形状に形成された複数の構成部材10を得る構成部材形成工程S2と、構成部材形成工程S2で得られた前記複数の構成部材10を互いに接合することで円弧状のスラストワッシャ1を形成する接合工程S3と、を具備するものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを向上させることができる。すなわち、すなわち、直線状に形成された構成部材10の四辺を利用して素材Nの無駄を効果的に無くすことができる。
なお、本実施形態に係るスラストワッシャ1は、本発明に係るワッシャの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一底面11は、本発明に係る内周面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第二底面12は、本発明に係る外周面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一端面13及び第二端面14は、本発明に係る端面の実施の一形態である。
以下では、図7を用いて、第二実施形態に係るスラストワッシャ101について説明する。なお、第二実施形態に係るスラストワッシャ101が、第一実施形態に係るスラストワッシャ1と異なる点は、構成部材10に代えて、当該構成部材10と形状の異なる構成部材110を具備する点である。よって以下では、当該構成部材110と第一実施形態に係る構成部材10との形状の違いについて説明する。なお、構成部材110のうち、第一実施形態に係る構成部材10と対応する箇所には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
構成部材110の第二底面12の両端部(頂点V)には、面取り加工が施される。具体的には、構成部材110の頂点Vは所定の半径を有する円弧状となるように加工(R面取り加工)が施される。これによって、第一実施形態に係る構成部材10(図1等参照)のような頂点Vの角部が無くなる。このため、当該面取り加工が施された頂点Vが円周C1と接するまで、構成部材110の幅を大きくすることができる。図7には、構成部材110の幅を、構成部材10の幅Wよりもaだけ大きくした例(幅W+a)を示している。
このように、構成部材110の頂点Vに面取り加工を施すことで、所定の寸法(円周C1)内で、構成部材110の幅を大きくすることができる。これによって、構成部材110の面積(摺動面積)を大きくすることができる。
以上の如く、本実施形態に係る構成部材110は、第二底面12の両端部に面取り加工が施されるものである。
このように構成することにより、摺動面積を確保し易くすることができる。すなわち、第二底面12の角部が無くなった分、構成部材110の幅を広げることができ、ひいては摺動面積を広くすることができる。
なお、面取り加工は、図7(a)に示したような円弧状のもの(R面取り)に限らず、直線状のもの(C面取り)等であっても良い。
以下では、図8を用いて、第三実施形態に係るスラストワッシャ201について説明する。なお、第三実施形態に係るスラストワッシャ201が、第一実施形態に係るスラストワッシャ1と異なる点は、5つの構成部材10に代えて、6つの構成部材210を具備する点である。よって以下では、当該相違点について説明する。なお、構成部材210のうち、第一実施形態に係る構成部材10と対応する箇所には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
構成部材210の第一底面11と第一端面13のなす角、及び第一底面11と第二端面14のなす角は、105度となるように形成される。また、構成部材210の第二底面12と第一端面13のなす角、及び第二底面12と第二端面14のなす角は、75度となるように形成される。
このように形成された構成部材210を6つ組み合わせることで、スラストワッシャ201は点Oを中心とする半円状(中心角が180度の円弧状)に形成される。また、第一実施形態の如く構成部材10を5つ組み合わせる場合(図1参照)に比べて、より滑らかな円弧状のスラストワッシャ201を得ることができる。
以下では、図9及び図10を用いて第四実施形態に係るスラストワッシャ301について説明する。なお、第四実施形態に係るスラストワッシャ301が、第一実施形態に係るスラストワッシャ1と異なる点は、構成部材10に代えて、当該構成部材10と形状の異なる構成部材310を具備する点である。よって以下では、当該相違点について説明する。なお、構成部材310のうち、第一実施形態に係る構成部材10と対応する箇所には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
構成部材310の第二端面14は、第一端面13よりも長くなるように形成される。より具体的には、第二端面14は、構成部材310の短手方向(幅方向)に対して、第一端面13よりも大きく傾くように形成される。このようにして、構成部材310は、正面視において、底辺の両端の内角が等しくない台形状に形成される。すなわち構成部材310は、線対称な形状ではない。
図9に示すように、上述の如く構成された構成部材310を5つ組み合わせて、スラストワッシャ301が形成される。具体的には、一の構成部材310の第一端面13と、他の構成部材310の第二端面14とが、互いに接合される。この際、第一端面13と第二端面14の形状(長さ、傾斜角度等)は異なるため、誤って第一端面13同士、又は第二端面14同士が接合されるのを防止することができる。これによって、例えば構成部材310が、前面と背面で異なる素材を用いられたバイメタル材によって形成されている場合に、前面と背面の向きを逆にするような間違いを防止することができる。
以下では、図11及び図12を用いて第五実施形態に係るスラストワッシャ401について説明する。なお、第五実施形態に係るスラストワッシャ401が、第四実施形態に係るスラストワッシャ301と異なる点は、構成部材310に代えて、当該構成部材310と形状の異なる構成部材410を具備する点である。よって以下では、当該相違点について説明する。なお、構成部材410のうち、第四実施形態に係る構成部材310と対応する箇所には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
構成部材410が第四実施形態の構成部材310と異なる点は、第一端面13と第二端面14が同じ長さになるように形成されている点である。このため、当該構成部材410の第一底面11と第二底面12は、互いに平行ではなくなる。
図11に示すように、上述の如く構成された構成部材410を5つ組み合わせて、スラストワッシャ401が形成される。この際、第一端面13と第二端面14の長さは同一であるため、隣接する構成部材410の第一底面11同士、及び第二底面12同士が連続するように滑らかに接続される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、ワッシャはスラスト方向の荷重を受ける用途(スラストワッシャ)に限らず、任意の用途に使用することができる。
また、ワッシャは半円状(中心角が180度の円弧状)に形成されるものに限らず、その他の円弧状(例えば、中心角が90度の円弧状、中心角が60度の円弧状等)に形成されるものであっても良い。
また、構成部材は、内周面又は外周面のうち少なくともいずれか一方が直線状に形成されていればよい。
また、構成部材は、必ずしも内周面と外周面が平行となるように形成されていなくてもよい。
また、ワッシャを形成する構成部材の個数は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、構成部材の個数は4個以下であっても、7個以上であってもよい。
また、ワッシャを形成する構成部材は全て同じ形状のものに限らない。すなわち、異なる形状(長手方向長さ等)を有する複数の構成部材を用いてワッシャを形成することも可能である。
また、ワッシャを形成する構成部材は全て同じ材料により形成されていなくてもよい。例えば、一部の構成部材のみ、摩擦係数が低い、耐摩耗性が高い等の高性能な摺動材料で形成し、他の構成部材を比較的安価な材料で形成することで、ワッシャの性能を確保しながらもコストの低減を図ることができる。
また、複数の構成部材は、種々の方法(溶着、溶接、ろう付け、かしめ等)によって接合することが可能である。
1 スラストワッシャ
10 構成部材
11 第一底面
12 第二底面
13 第一端面
14 第二端面

Claims (9)

  1. 複数の構成部材を互いに接合することで円弧状に形成されるワッシャであって、
    前記構成部材は、
    内周面又は外周面のうち少なくとも一方が直線状となるように形成されると共に、前記内周面及び前記外周面が、当該内周面と当該外周面とを接続する端面よりも長く形成される、
    ワッシャ。
  2. 前記構成部材は、
    前記内周面及び前記外周面のいずれもが直線状となるように形成される、
    請求項1に記載のワッシャ。
  3. 前記構成部材は、
    前記内周面及び前記外周面が平行となるように形成される、
    請求項2に記載のワッシャ。
  4. 前記構成部材は、
    前記端面が直線状となるように形成される、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のワッシャ。
  5. 前記構成部材は、
    前記内周面を上底、前記外周面を下底とする台形状に形成される、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のワッシャ。
  6. 前記構成部材は、
    等脚台形状に形成される、
    請求項5に記載のワッシャ。
  7. 前記構成部材は、
    前記外周面の両端部に面取り加工が施される、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のワッシャ。
  8. 前記構成部材を5つ接合して半円状に形成される、
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のワッシャ。
  9. 板状の素材を準備する準備工程と、
    前記素材から、内周面及び外周面が、当該内周面と当該外周面とを接続する端面よりも長い台形状に形成された複数の構成部材を得る構成部材形成工程と、
    前記構成部材形成工程で得られた前記複数の構成部材を互いに接合することで円弧状のワッシャを形成する接合工程と、
    を具備するワッシャの製造方法。
JP2015120131A 2015-06-15 2015-06-15 ワッシャ及びワッシャの製造方法 Active JP6514965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015120131A JP6514965B2 (ja) 2015-06-15 2015-06-15 ワッシャ及びワッシャの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015120131A JP6514965B2 (ja) 2015-06-15 2015-06-15 ワッシャ及びワッシャの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017003076A JP2017003076A (ja) 2017-01-05
JP6514965B2 true JP6514965B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=57754720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015120131A Active JP6514965B2 (ja) 2015-06-15 2015-06-15 ワッシャ及びワッシャの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6514965B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5552090Y2 (ja) * 1974-06-25 1980-12-03
JPS634426U (ja) * 1986-06-27 1988-01-12
DE102010036093A1 (de) * 2010-09-01 2012-03-01 Becker Marine Systems Gmbh & Co. Kg Lagerelement eines Ruderschaftlagers

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017003076A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1775481B1 (en) Joint structure of pipe
JP2014073499A (ja) ヒートシンクの製造方法
JP5909358B2 (ja) 結合体、緩衝器および緩衝器の製造方法
JP5314181B1 (ja) 摺動部材、これを用いる半割すべり軸受、および半割すべり軸受の製造方法
JP6514965B2 (ja) ワッシャ及びワッシャの製造方法
JP6482328B2 (ja) ワッシャの製造方法及びワッシャ
JP3137053U (ja) 形材の仮組構造
JP6513501B2 (ja) ワッシャの製造方法及びワッシャ
JP6773234B2 (ja) プラネタリキャリヤおよびその製造方法
JP6651068B2 (ja) 構造体の製造方法、構造体、及び熱交換体
US11141776B2 (en) Method of manufacturing washers
JP6108000B2 (ja) 鋼矢板、該鋼矢板によって形成される鋼矢板壁、鋼矢板の製造方法
WO2020054142A1 (ja) すべり軸受
JP2023098255A (ja) 回転電機
JP2006136942A (ja) リンクロッドの製法
JP2014231093A (ja) 溶接用裏当金
JP5051285B2 (ja) 溶接構造及び溶接方法
JP6513499B2 (ja) ワッシャ及びワッシャの製造方法
WO2017221933A1 (ja) ワッシャの製造方法
JP6530677B2 (ja) 接合部材及びその製造方法
JP2016089869A (ja) ワッシャの製造方法およびワッシャ
JP4294168B2 (ja) 接合継手構造及び金属製中空材
JP4638525B2 (ja) 摩擦攪拌による複数列部材の製造方法
JP6513500B2 (ja) ワッシャの製造方法及びワッシャ
JP2009100537A (ja) 永久磁石付き回転子における鉄心の製造方法および鉄心

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6514965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250