JP2016161777A - 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法 - Google Patents

画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入力画像の変形に伴う画像の表示画質の低下を抑制する。
【解決手段】入力画像を変形して出力画像を生成するプロジェクター1であって、入力画像の幾何補正を行う幾何補正部26と、幾何補正部26から入力画像を幾何補正した補正後画像のデータが入力された場合に、補正後画像のデータを出力画像のデータとして出力し、幾何補正部26から補正後画像のデータが入力されない場合に、補正後画像の背景となる背景画像のデータを出力画像のデータとして出力する背景データ生成部28とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法に関する。
表示部に表示させる画像の形状を変形させる幾何補正を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、幾何補正の典型的な例である台形歪み補正を行うプロジェクターを開示している。
特開平11−331737号公報
一般に画像の形状を変形させる補正は入力画像を縮小変形するため、補正後の画像には、表示画像の周辺部に縮小変形の結果生じた領域が生成される。例えば、台形歪み補正は、画像処理装置の備える液晶パネル上に画像を台形状に縮小して形成することにより行うため、表示画像の台形歪みが大きいときには、液晶パネル上に形成する画像が小さくなる。この液晶パネルの表示画像が表示されない領域に適切な画像を表示させないと、表示画像の表示画質を低下させてしまう場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像の変形に伴う画像の表示画質の低下を抑制することができる画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、入力画像を変形して出力画像を生成する画像処理装置であって、前記入力画像の変形を行う画像変形部と、前記画像変形部から前記入力画像を変形した変形後画像のデータが入力された場合に、前記変形後画像のデータを前記出力画像のデータとして出力し、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが入力されない場合に、前記変形後画像の背景となる背景画像のデータを前記出力画像のデータとして出力する出力画像生成部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像の変形に伴う画像の表示画質の低下を抑制することができる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが出力されない、前記出力画像の画素位置を示す位置情報を生成する位置情報生成部を備え、前記出力画像生成部は、前記位置情報に基づいて、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが入力されないタイミングを判定し、前記変形後画像のデータが入力されないタイミングで前記背景画像のデータを出力することを特徴とする。
本発明によれば、画像変形部から変形後画像のデータが入力されないタイミングを正確に判定して、背景画像のデータを出力画像として出力することができる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記位置情報生成部は、前記画像変形部が前記入力画像の1フレームを変形した際に、前記画像変形部から入力される前記変形後画像のデータに基づいて、前記変形後画像の背景を示す背景情報を前記位置情報として生成することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な処理により位置情報を生成することができる。
本発明の表示部は、入力画像を変形して表示部に表示させる表示装置であって、前記入力画像の変形を行う画像変形部と、前記画像変形部から前記入力画像を変形した変形後画像のデータが入力された場合に、前記変形後画像のデータを出力画像のデータとして出力し、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが入力されない場合に、前記変形後画像の背景となる背景画像のデータを前記出力画像のデータとして出力する出力画像生成部と、前記出力画像生成部から入力される前記出力画像のデータに基づいて、出力画像を構成し、前記表示部に表示させる画像処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像の変形に伴う画像の表示画質の低下を抑制することができる。
本発明の画像処理装置の制御方法は、入力画像を変形して出力画像を生成する画像処理装置の制御方法であって、前記入力画像の変形を実行し、前記入力画像を変形した変形後画像のデータが入力された場合に、前記変形後画像のデータを前記出力画像のデータとして出力し、前記変形後画像のデータが入力されない場合に、前記変形後画像の背景となる背景画像のデータを前記出力画像のデータとして出力することを特徴とする。
本発明によれば、画像の変形に伴う画像の表示画質の低下を抑制することができる。
第1の実施形態のプロジェクターのブロック図。 第1の実施形態の画像処理部の構成図。 台形歪み補正の説明図であり、(A)は入力画像を示す図、(B)は出力画像を示す図。 背景データ生成部の動作タイミングを示す図であり、(A)は出力垂直同期信号を示す図、(B)は背景データ生成部から出力される画像データを示す図、(C)は背景データ生成部から出力される背景データを示す図。 第1の実施形態の幾何補正部の処理手順を示すフローチャート。 背景データ生成部の処理手順を示すフローチャート。 比較例を示す図であり、(A)はフレームメモリーの全面を背景データで塗りつぶした状態を示す図、(B)は画像領域を画像データで上書きする様子を示す図。 第2の実施形態の画像処理部の構成図。 座標変換情報の算出方法の説明図であり、(A)は補正前画像を示す図、(B)は補正後画像を示す図。 第2の実施形態の画像処理部の処理手順を示すフローチャート。 幾何補正処理の説明図であり、(A)は補正前画像を構成する1ブロックであるブロックAの拡大図、(B)は補正後画像におけるブロックAの拡大図。 幾何補正処理の説明図であり、(A)はブロックA内の選択された4画素を示す図、(B)は選択された4画素の幾何補正後の画素位置を示す図。 幾何補正処理の説明図であり、(A)は補正後画像上の4画素に囲まれた出力画素を示す図、(B)は4画素及び出力画素を補正前の状態に戻した状態を示す図。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のプロジェクター1のブロック図である。
表示装置としてのプロジェクター1は、パーソナルコンピューターや各種映像プレーヤー等の外部の画像供給装置3に接続され、この画像供給装置3から入力される入力画像データDに基づく画像を対象物体に投射する装置である。画像供給装置3としては、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等の映像出力装置、パーソナルコンピューター等が挙げられる。また、対象物体は、建物や物体など、一様に平らではない物体であってもよいし、スクリーンSCや、建物の壁面等の平らな投射面を有するものであってもよい。本実施形態では平面のスクリーンSCに投射する場合を例示する。
プロジェクター1は、画像供給装置3に接続するインターフェイスとして、I/F(インターフェイス)部24を備える。I/F部24には、例えば、デジタル映像信号が入力されるDVIインターフェイス、USBインターフェイス、LANインターフェイス等を用いることができる。また、I/F部24には、例えば、NTSC、PAL、SECAM等のコンポジット映像信号が入力されるS映像端子、コンポジット映像信号が入力されるRCA端子、コンポーネント映像信号が入力されるD端子等を用いることができる。さらに、I/F部24には、HDMI(登録商標)規格に準拠したHDMIコネクター等の汎用インターフェイスを用いることができる。また、I/F部24は、アナログ映像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路を有し、VGA端子等のアナログ映像端子により画像供給装置3に接続される構成としてもよい。なお、I/F部24は、有線通信によって画像信号の送受信を行ってもよく、無線通信によって画像信号の送受信を行ってもよい。
プロジェクター1は、大きく分けて光学的な画像の形成を行う表示部10と、この表示部10により表示する画像を電気的に処理する画像処理系とを備えている。まず、表示部10について説明する。
表示部10は、光源部11、光変調装置12及び投射光学系13を備える。
光源部11は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)等からなる光源を備えている。また、光源部11は、光源が発した光を光変調装置12に導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよい。また、光源部11は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、或いは光源が発した光の光量を光変調装置12に至る経路上で低減させる調光素子等(いずれも不図示)を備えたものであってもよい。
光変調装置12は、光源部11から射出された光を画像データに基づいて変調する変調部に相当する。光変調装置12は、液晶パネルを用いた構成とする。光変調装置12は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルを備え、光源が発した光を変調する。光変調装置12は、光変調装置駆動部23によって駆動され、マトリクス状に配置された各画素における光の透過率を変化させることにより、画像を形成する。
投射光学系13は、投射する画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズームレンズ、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構等を備えている。投射光学系13は、光変調装置12で変調された画像光を対象物体に投射して結像させる。
表示部10には、光源駆動部22及び光変調装置駆動部23が接続されている。
光源駆動部22は、制御部30の制御に従って光源部11が備える光源を駆動する。光変調装置駆動部23は、制御部30の制御に従って、後述する画像処理部25Aから入力される画像信号に従って光変調装置12を駆動し、液晶パネルに画像を描画する。
プロジェクター1の画像処理系は、プロジェクター1を制御する制御部30を中心に構成される。プロジェクター1は、制御部30が処理するデータや制御部30が実行する制御プログラムを記憶した記憶部54を備える。また、プロジェクター1は、リモコン5による操作を検出するリモコン受光部52を備え、操作パネル51及びリモコン受光部52を介した操作を検出する入力処理部53を備えている。
記憶部54は、フラッシュメモリー、EEPROM等の不揮発性のメモリーである。
制御部30は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。制御部30は、CPUによって、ROMに記憶した基本制御プログラム、及び記憶部54に記憶された制御プログラムを実行することにより、プロジェクター1を制御する。また、制御部30は、記憶部54が記憶する制御プログラムを実行することにより、投射制御部31、補正制御部32の機能を実行する。
プロジェクター1の本体には、ユーザーが操作を行うための各種スイッチ及びインジケーターランプを備えた操作パネル51が配置されている。操作パネル51は、入力処理部53に接続されている。入力処理部53は、制御部30の制御に従い、プロジェクター1の動作状態や設定状態に応じて操作パネル51のインジケーターランプを適宜点灯或いは点滅させる。操作パネル51のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が入力処理部53から制御部30に出力される。
また、プロジェクター1は、ユーザーが使用するリモコン5を有する。リモコン5は各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に対応して赤外線信号を送信する。プロジェクター1の本体には、リモコン5が発する赤外線信号を受光するリモコン受光部52が配置されている。リモコン受光部52は、リモコン5から受光した赤外線信号をデコードして、リモコン5における操作内容を示す操作信号を生成し、制御部30に出力する。
画像処理部(画像処理装置)25Aは、制御部30の制御に従って入力画像データDを取得し、入力画像データDについて、画像サイズや解像度、静止画像か動画像であるか、動画像である場合はフレームレート等の属性などを判定する。画像処理部25Aは、フレーム毎にフレームメモリー27に画像を展開し、展開した画像に対して画像処理を実行する。画像処理部25Aは、処理後の画像をフレームメモリー27から読み出して、この画像に対応するR、G、Bの画像信号を生成して、光変調装置駆動部23に出力する。
画像処理部25Aが実行する処理は、例えば、解像度変換処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理、幾何補正処理等である。また、画像処理部25Aは、I/F部24から入力される画像データに基づき画像をフレームメモリー27に描画する描画処理、フレームメモリー27から画像を読み出して画像信号を生成する生成処理等を行う。また、画像処理部25Aは、上記の複数の処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。
また、プロジェクター1は、無線通信部55を備える。無線通信部55は、図示しないアンテナやRF(Radio Frequency)回路等を備え、制御部30の制御の下、外部の装置との間で無線通信を実行する。無線通信部55の無線通信方式は、例えば無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、赤外線通信等の近距離無線通信方式、或いは、携帯電話回線を利用した無線通信方式を採用できる。
投射制御部31は、光源駆動部22、光変調装置駆動部23及び画像処理部25Aを制御して、入力画像データDに基づく画像を対象物体に投射させる。
補正制御部32は、例えば、入力処理部53がリモコン5や操作パネル51による幾何補正処理の指示を検出し、幾何補正処理の指示を示す操作データが入力された場合に、画像処理部25Aを制御して、幾何補正処理を実行させる。
図2は、第1の実施形態の画像処理部25Aの構成図である。
画像処理部25Aは、幾何補正部(画像変形部)26、背景マップ生成部(位置情報生成部)251、背景マップ記憶部252、背景データ生成部(出力画像生成部)28、処理部29を備える。
幾何補正部26は、入力画像データDを取得し、取得した入力画像データDに対して幾何補正処理を行う。本実施形態では、幾何補正処理の一例として台形歪み補正を行う。なお、以下では、台形歪み補正を簡単に補正と呼ぶ。
プロジェクター1が、スクリーンSCに対して傾きを有して配置された場合、フレームメモリー27に書き込まれる画像が矩形であっても、スクリーンSCに投写される画像は歪んだ画像となる。幾何補正部26は、台形歪みが生じた画像を本来表示されるべき形状の画像に見せるために、入力画像データDに基づく画像(以下、入力画像という)を、スクリーンSCにおける台形歪みを補償するように変形させる。
図3は、補正の説明図であり、図3(A)はフレームメモリー27に描画された入力画像P0を示し、図3(B)はフレームメモリー27に描画された出力画像P1を示す。出力画像P1は、幾何補正部26による補正後にフレームメモリー27に書き込まれる画像である。出力画像P1をスクリーンSCに投写すると、台形歪みが相殺されて、矩形状に画像が表示される。
幾何補正部26が入力画像P0を幾何補正して出力する画像データ(補正後画像のデータ)は、図3(B)に示す入力画像P0を幾何補正した画像が描画された領域(以下、画像領域という)の画像データである。画像領域以外の領域(以下、背景領域という)のデータは、幾何補正部26からは出力されない。プロジェクター1や透過型の液晶表示装置では、黒色画像等の背景データ(背景画像のデータ)を背景領域に配置しておかないと、スクリーンSCに投写される投写画像に関係のない周囲の領域が不自然に明るくなり、投写画像の表示画質を低下させる要因となる。
このため、本実施形態は、幾何補正部26から画像データが出力されないタイミングを背景データ生成部28が判定して、画像データが出力されないタイミングで、背景データ生成部28が背景データをフレームメモリー27に書き込む。
背景マップ生成部251は、幾何補正部26が入力画像P0の1フレームを幾何補正した際に、幾何補正部26から入力される画像データに基づいて、背景領域を示す背景マップ(背景情報)を生成する。背景マップは、前述の画像領域と背景領域とを区別するためのマップであり、出力画像P1の各画素に対応して「0」又は「1」のデータを記録したマップである。背景マップ生成部251は、幾何補正部26から画像データが入力された場合、出力画像P1の該当する画素位置に「0」を記録し、幾何補正部26から画素データが入力されなかった場合、出力画素の該当する画素位置に「1」を記録する。背景マップ生成部251は、作成した背景マップを背景マップ記憶部252に出力して、背景マップ記憶部252に記憶させる。
処理部29は、フレームメモリー27に記憶されたデータ(画像データ及び背景データ)を読み出し、読み出したデータに対して、解像度変換、デジタルズーム、色調補正、輝度補正のうちのいずれか1つ以上を実行する。
図4は、背景データ生成部28の動作タイミングを示す図である。図4(A)は、制御部30から背景データ生成部28に供給される出力垂直同期信号(以下、Vsyncと表記する)を示し、図4(B)は背景データ生成部28が画像データを出力する出力タイミングを示す。また、図4(C)は背景データ生成部28が背景データを出力する出力タイミングを示す図である。
背景データ生成部28は、制御部30から入力される出力水平同期信号(以下、Lsynと表記する:不図示)及びVsyncとの同期を取りながら、画像データ又は背景データを、出力画像P1を形成するデータとしてフレームメモリー27に書き込む。
背景データ生成部28は、背景マップ記憶部252の記憶する背景マップと、Lsyn及びVsyncとに基づいて、幾何補正部26から画像データが入力されないタイミングを判定する。背景データ生成部28は、幾何補正部26から画像データが入力されないタイミングでは、背景データを、出力画像P1を形成するデータとしてフレームメモリー27に書き込む。図4に示す例では、図4(B)に示す画像データの信号レベルがローレベルに低下したタイミングで、図4(C)に示す背景データの信号レベルがハイレベルになり、背景データ生成部28から背景データがフレームメモリー27に書き込まれる。背景データには、例えば、背景色が黒の画像データを用いることができる。また、背景色は、黒色に限定されるものではなく、画素値が低いものであればよい。
図5は、幾何補正部26の処理手順を示すフローチャートである。
制御部30は、転送先座標テーブルを更新すると、転送先座標テーブルを更新した旨を示す信号(以下、更新通知信号という)を幾何補正部26に送る。転送先座標テーブルとは、出力画像P1における画素の位置(座標)と、この位置に対応する入力画像P0上の位置(座標)とを対応付けたテーブルである。なお、転送先座標テーブルは、出力画像P1におけるすべての画素について対応関係を含んでいる必要はない。
幾何補正部26は、制御部30から更新通知信号が入力されると(ステップS1/YES)、補正を施した画像データの出力先を背景データ生成部28から背景マップ生成部251に変更する(ステップS2)。幾何補正部26は、更新通知信号の入力後、最初に入力した1フレームの画像データを補正すると、処理した画像データを背景マップ生成部251に出力する(ステップS3)。最初の1フレームの画像データに対する補正が終了すると、幾何補正部26は、画像データの出力先を背景データ生成部28に変更する(ステップS4)。その後、幾何補正部26は、入力される画像データを補正して背景データ生成部28に出力する(ステップS5)。また、幾何補正部26は、ステップS1において、更新通知信号を入力していないと判定すると(ステップS1/NO)、画像データの出力先の変更は行わずに、補正後の画像データを背景データ生成部28に出力する(ステップS5)。
図6は、背景データ生成部28の処理手順を示すフローチャートである。
背景データ生成部28は、制御部30から入力されるLsyn及びVsyncに同期して、幾何補正部26から入力される画像データ、又は背景データをフレームメモリー27に書き込む。
背景データ生成部28は、背景マップ記憶部252に記憶された背景マップを参照して、フレームメモリー27に次に書き込むデータが、背景データであるか否かを判定する(ステップS11)。背景データ生成部28は、次に書き込むデータが背景データであると判定すると(ステップS11/YES)、背景データを、出力画像P1を形成するデータとしてフレームメモリー27に書き込む(ステップS13)。また、背景データ生成部28は、次に書き込むデータが背景データではないと判定すると(ステップS11/NO)、幾何補正部26から入力される画像データを、出力画像P1を形成するデータとしてフレームメモリー27に書き込む(ステップS12)。ステップS12又はS13の処理が終了すると、背景データ生成部28は、背景マップを参照して、フレームメモリー27への書き込みが終了したか否かを判定する(ステップS14)。書き込みが終了ではないと判定すると(ステップS14/NO)、背景データ生成部28は、ステップS11に戻る。また、書き込みが終了であると判定すると(ステップS14/YES)、背景データ生成部28は、この処理フローを終了させる。
図7は、本実施形態との比較例を示す図であり、図7(A)はフレームメモリー27の全面を背景データで塗りつぶした状態を示す図であり、図7(B)は画像領域を画像データで上書きした状態を示す図である。
図7(A)に示すようにフレームメモリー27の全面を背景データで塗りつぶした後に、図7(B)に示すように画像領域を画像データで上書きした場合、画像領域には、画像データと背景データとの2回、データが書き込まれる。すなわち、フレームメモリー27に書き込まれるデータに不要なデータが発生している。
これに対して、本実施形態は、幾何補正部26から画像データが出力されないタイミングを背景マップに基づいて背景データ生成部28が判定して、画像データが出力されないタイミングでは、背景データ生成部28が背景データをフレームメモリー27に出力して書き込んでいる。このため、画像領域に画像データが2度書き込まれることはなく、1フレーム分のデータ書き込み時間で出力画像P1をフレームメモリー27に書き込むことができる。
[第2の実施形態]
図8は、第2の実施形態の画像処理部(画像処理装置)25Bの構成図である。画像処理部25Bは、幾何補正部26と、処理部29とを備える。
幾何補正部26は、入力画像データDに対して幾何補正処理を行って、補正後の画像データをフレームメモリー27に記憶させる。処理部29は、幾何補正部26により処理された画像をフレームメモリー27から読み出し、この画像に対して、解像度変換、デジタルズーム、色調補正、輝度補正のうちのいずれか1つ以上を実行する。
幾何補正部26は、ラインバッファー261と、転送先座標テーブル262と、座標演算部(位置情報生成部)263と、補間部264と、フィルターテーブル265とを備える。また、座標演算部263は、第1変換部2631と、選択部2632と、第2変換部2633とを備える。
ラインバッファー261は、ラインバッファー261A、ラインバッファー261B、ラインバッファー261C及びラインバッファー261Dを備える。各ラインバッファー261A、261B、261C及び261Dは、水平方向の1ライン分の画像データを記憶する。すなわち、本実施形態のラインバッファー261は、水平方向の4ライン分の画像データを記憶する。以下では、I/F部24から入力され、ラインバッファー261に記憶された水平方向の複数ライン分の画像データを画像データD1と表記する。
ラインバッファー261の記憶する画像データD1には、画像データD1を構成する各画素の画素データが含まれる。画素データは、1フレームの画像データでの画素位置を示す画素位置情報と、各画素の画素値とを含む。
図8には、4つのラインバッファー261A、261B、261C及び261Dを備えたラインバッファー261を示したが、ラインバッファーの数は4つに限定されるものではなく、補間部264の補間処理に必要とする画素数に応じて増減できる。
転送先座標テーブル262には、座標変換情報が登録されている。座標変換情報は、幾何補正処理を施す前の画像(以下、補正前画像という)上の代表点について、幾何補正後の画像(以下、補正後画像という)上の座標を計算して、代表点の補正前画像上の座標と、補正後画像上の座標とを対応付けた情報である。
なお、以下では、幾何補正処理の一例として台形歪み補正を行う場合について説明する。座標変換情報は、プロジェクター1の制御部30によって算出され、転送先座標テーブル262に登録される。
図9は、座標変換情報の算出方法の説明図であり、図9(A)は光変調装置12が備える液晶パネルの画素領域12aに描画された補正前画像P2を示し、図9(B)は画素領域12aに描画された補正後画像P3を示す。
本実施形態では、図9(A)に示すように、補正前画像P2をL画素×L画素(Lは任意の自然数)の矩形のブロックに分割し、分割した各ブロックの格子点を前述の代表点としている。分割した各ブロックの格子点について補正後画像P3上の座標を計算し、補正前画像P2上の座標と、補正後画像P3上の座標とを対応付けて転送先座標テーブル262に登録している。なお、補正前画像P2に設定された直交座標系をX−Y座標系とし、補正後画像P3に設定された直交座標系をx−y座標系とする。
例えば、図9(A)に示す補正前画像P2上のブロックの各格子点(X0,Y0),(X1,Y1),(X2,Y2),(X3,Y3)の座標と、図9(B)に示す補正後画像P3上のブロックの各格子点(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)の座標とがそれぞれに対応付けられる。
座標演算部263は、ラインバッファー261に格納された複数ラインの画像データD1から、画素値の算出が可能な補正前画像P2上の出力画素の座標を算出する。座標演算部263は、算出した出力画素の座標を補正前画像P2上の座標に変換して、補間部264に通知する。補間部264は、座標演算部263から通知された補正前画像P2上の座標の画素値を、ラインバッファー261から読み込んだ画素の画素値に基づいて算出する。このため、本実施形態は、補間部264が補間処理に使用する画素数を削減して、ラインバッファー261と補間部264とをつなぐバスの帯域負荷の増大を低減することができる。
座標演算部263を構成する各部について説明する。第1変換部2631は、補正前画像P2を構成する画素の座標を、補正後画像P3上の座標に変換する。補正前画像P2を構成する画素は、補正前画像P2上の座標値が整数の位置に配置され、補正前画像P2上での座標値に小数点が含まれる位置には、画素が存在しない。また、補正後画像P3上の「座標」には、座標値に小数点を含む場合が含まれる。選択部2632は、補正前画像P2を構成する画素の補正後画像P3上の座標に基づいて、補正後画像P3を構成する出力画素を選択する。第2変換部2633は、選択部2632の選択した出力画素の補正前画像P2上の座標を算出する。
以下、第1変換部2631、選択部2632、第2変換部2633の処理について詳細に説明する。
図10は、第2の実施形態の幾何補正部26の処理手順を示すフローチャートである。
まず、第1変換部2631は、転送先座標テーブル262を参照して、補正前画像P2上の座標(X,Y)を、補正後画像P3上の座標(x,y)に変換する線形変換の変換式を求める(ステップS21)。
図11は幾何補正の説明図であり、図11(A)は補正前画像P2を構成する1ブロックであるブロックAを拡大した拡大図を示し、図11(B)は補正後画像P3におけるブロックAの拡大図を示す。補正を行うことで、補正前画像P2上のブロックAが、補正後画像P3上のブロックAに補正される。また、L(Lは任意の自然数)画素×L画素のかたまりをブロックと表記する。図11(A)に示すブロックA内の座標(X,Y)を、補正後の座標(x,y)に変換する変換式が下記式(1)、(2)となる。
Figure 2016161777
式(1)、(2)を簡略化するため、x1’=x1−x0,x2’=x2−x0,x3’=x3−x0,y1’=y1−y0,y2’=y2−y0,y3’=y3−y0とする。
また、座標(X,Y)は、ブロックAの左上を原点とする座標である。すなわち、補正前画像P2の原点(0、0)から座標(X,Y)までの座標は、座標(X,Y)に、原点からブロックAの左上の格子点までの距離を加算して求めることができる。補正後画像P3上の座標(x,y)は、補正後画像P3の原点(0,0)を原点とする座標である。
図12は、幾何補正の説明図であり、図12(A)は図11(A)に示すブロックA内の選択された4画素を示し、図12(B)は選択された4画素の幾何補正後の画素位置を示す図である。
次に、選択部2632は、補正前画像P2において、ブロック内の小さい領域の4画素(例えば、2×2画素)を選択し、選択した4画素の補正後画像P3上の座標を上述した式(1)、(2)により算出する(ステップS22)。以下では、選択された4画素を画素a,b,c,dと呼ぶ。補正前画像P2上の選択された4画素a,b,c,dを図12(A)に示す。選択された4画素a,b,c,dの補正後画像P3上の位置を図12(B)に示す。また、図12(B)には、4画素a,b,c,dと、その周囲に位置する、座標値が整数で表される画素(以下、整数画素という)とを拡大して表示する。
次に、選択部2632は、出力画素と背景画素とを特定する(ステップS23)。選択部2632は、補正後画像P3上の4画素a,b,c,dで囲まれた範囲内にある整数画素を出力画素として特定する。図11(B)に示す4画素a,b,c,dで囲まれた画素Fが出力画素Fとなる。また、選択部2632は、補正後画像P3上の4画素a,b,c,dで囲まれなかった整数画素が存在する場合、この整数画素を背景領域に含まれる背景画素として特定する。選択部2632は、背景画素に分類された補正後画像P3上の整数画素の座標(画素位置)を表す背景座標情報(位置情報)を生成する。
図13は、幾何補正処理の説明図であり、図13(A)は補正後画像P3上の4画素に囲まれた出力画素を示す図であり、図13(B)は4画素及び出力画素を補正前の状態に戻した状態を示す図である。
次に、第2変換部2633は、出力画素Fの補正前画像P2上の座標を算出する(ステップS24)。ステップS22で選択した4画素a,b,c,dの補正後画像P3上の座標を図13(A)に示すようにa(xf0,yf0),b(xf1,yf1),c(xf2,yf2),d(xf3,yf3)と表記する。また、ステップS23で特定した出力画素Fの座標を図13(A)に示すように(xi,yi)と表記する。
第2変換部2633は、まず、出力画素Fが、4画素a,b,c,dのうち、a(xf0,yf0),c(xf2,yf2),d(xf3,yf3)で囲まれた三角形の範囲内に含まれるのか、a(xf0,yf0),b(xf1,yf1),d(xf3,yf3)で囲まれた三角形の範囲内に含まれるのかを判定する。
第2変換部2633は、出力画素Fが、a(xf0,yf0),c(xf2,yf2),d(xf3,yf3)で囲まれた三角形の範囲内に含まれると判定する場合、下記式(3)、(4)により出力画素F(xi,yi)の補正前画像P2上の座標(XF,YF)を算出する。図13(B)に、出力画素F(xi,yi)の補正前画像P2上の座標(XF,YF)を示す。式(3)及び(4)は、4画素a,b,c,dの補正後画像P3上の座標を、補正前画像P2上の座標に戻すアフィン変換の変換式を求めて、求めた変換式により出力画素F(xi,yi)を補正前画像P2の座標(XF,YF)に変換することで求められる式である。また、式(3)及び(4)に示すMの値は、画素間の距離に対応した値であり、上下左右に隣接する2×2画素の座標とした場合、Mの値は1になる。
Figure 2016161777
また、座標演算部263は、出力画素Fが、a(xf0,yf0),b(xf1,yf1),d(xf3,yf3)で囲まれた三角形の範囲内に含まれる場合、下記式(5)、(6)により出力画素F(xi,yi)の補正前画像P2上の座標(XF,YF)を算出する変換式を求める。式(5)及び(6)は、4画素a,b,c,dの補正後画像P3上の座標を、補正前画像P2上の座標に戻すアフィン変換の変換式を求めて、求めた変換式により出力画素F(xi,yi)を補正前画像P2の座標(XF,YF)に変換することで求められる式である。また、式(5)、(6)に示すMの値は、画素間の距離に対応した値であり、上下左右に隣接する2×2画素の座標とした場合のMの値は1になる。
Figure 2016161777
また、4画素a,b,c,dの補正後画像P3上の座標によって囲まれる出力画素が複数存在する場合、座標演算部263は、各出力画素について、補正前画像P2上の座標(XF,YF)を算出する。
なお、本実施形態では、出力画素Fの補正前画像P2上の座標を算出する際に線形変換ではなく、アフィン変換を用いている。これは、線形変換の変換式の逆関数を求める演算が複雑となるため、アフィン変換を用いて出力画素Fの補正前画像P2上の座標を算出している。
次に、座標演算部263は、上記ステップS22〜S24の処理を、補正前画像P2に含まれるすべての4画素の組み合わせで実施したか否かを判定する(ステップS25)。否定判定の場合(ステップS25/NO)、座標演算部263は、ステップS22の処理に戻り、選択していない他の4画素の組み合わせによりステップS22〜S24の処理を実施する。
また、座標演算部263は、上記ステップS22〜S24の処理を、補正前画像P2に含まれる4画素の全ての組み合わせで実施して、背景座標情報を生成する。また、座標演算部263は、背景座標情報の生成の際に、背景画素と、画像領域の画素との境界に位置する画素を特定することで、背景座標情報の作成を簡略化してもよい。例えば、座標演算部263は、水平方向の同一ラインにおいて、背景画素に分類された画素の下側の画素が、画像領域の画素である場合、背景画素よりも上側の画素をすべて背景画素に分類する。
ステップS25の判定が肯定判定の場合(ステップS25/YES)、座標演算部263は、出力画素Fの座標(XF,YF)を補間部264に通知する。座標演算部263は、ステップS24で算出した補正前画像P2上の出力画素Fの座標(XF,YF)のうち、ラインバッファー261に格納された画像データD1に基づいて、補間処理が可能な出力画素Fの座標(XF,YF)を補間部264に通知する(ステップS26)。例えば、補間部264による補間処理が、4Tapフィルターによる補間処理である場合、画像データD1の4×4画素が必要となる。このため、座標演算部263は、周囲の4×4画素の画素データがラインバッファー261に格納されている出力画素Fを選択して補間部264に通知する。
また、座標演算部263は、算出した背景座標情報を背景データ生成部28に通知する(ステップS27)。
フィルターテーブル265には、補間部264が補間処理に使用する、X軸方向、Y軸方向のフィルター係数が登録されている。フィルター係数は、補正後画像P3を構成する出力画素のうち、補正前画像P2の対応する1つの画素を特定できない画素について、補間処理により画素値を求めるための係数である。例えば、フィルターテーブル265には、縦横分離型の1次元フィルターのフィルター係数が登録されている。
補間部264は、座標演算部263から通知された出力画素F(XF,YF)の補正前画像P2上の座標における画素値を補間演算によって算出する(ステップS28)。例えば、補間部264が補間演算に使用する補間フィルターのTap数が4である場合、補間部264は、出力画素F(XF,YF)の周囲の4×4画素を補間処理に使用する。また、補間部264は、出力画素F(XF,YF)と、この出力画素Fに最も近い整数画素との距離(dX,dY)に基づいて、補間フィルターのフィルター係数を選択する。補間部264は、選択した画素の画素値と、選択した補間フィルターのフィルター係数との畳み込み演算を行って、出力画素F(XF,YF)の画素値を算出する。補間部264は、画素値を算出すると、算出した出力画素F(XF,YF)の画素値を背景データ生成部28に出力する(ステップS29)。
背景データ生成部28は、座標演算部263から取得した背景座標情報に基づいて、フレームメモリー27に背景データ又は画像データを書き込む。この場合の背景データ生成部28の処理手順は、背景データ生成部28が参照する情報が、第1の実施形態で説明した背景マップから背景座標情報に変更されるだけであるため、説明を省略する。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクター1は、入力画像を幾何補正して出力画像を生成する画像処理装置であって、幾何補正部26と、背景データ生成部28とを備える。幾何補正部26は、入力画像の幾何補正を行う。背景データ生成部28は、幾何補正部26から入力画像を幾何補正した補正後画像のデータが入力された場合に、補正後画像のデータを出力画像のデータとして出力し、幾何補正部26から補正後画像のデータが入力されない場合に、補正後画像の背景となる背景画像のデータを出力画像のデータとして出力する。従って、幾何補正に伴う画像の表示画質の低下を抑制することができる。
また、プロジェクター1は、幾何補正部26から補正後画像のデータが出力されない、出力画像の画素位置を示す位置情報を生成する座標演算部263を備える。背景データ生成部28は、位置情報に基づいて、幾何補正部26から補正後画像のデータが入力されないタイミングを判定し、補正後画像のデータが入力されないタイミングで背景画像のデータを出力する。従って、幾何補正部26から補正後画像のデータが入力されないタイミングを正確に判定して、背景画像のデータを出力画像として出力することができる。
また、背景マップ生成部251は、幾何補正部26が入力画像の1フレームを幾何補正した際に、幾何補正部26から入力される補正後画像のデータに基づいて、補正後画像の背景を示す背景情報を位置情報として生成する。従って、簡単な処理により位置情報を生成することができる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。上記実施形態では、幾何補正の一例として、台形歪み補正(キーストーン補正)を行う例を示して説明したが、本発明はこれに限定されず、樽型歪み補正(糸巻き型歪み補正)を行う場合にも適用可能であるし、より複雑な形状に画像を変形させる幾何補正にも適用可能である。
また、上記実施形態では、光源が発した光を変調する光変調装置12として、RGBの各色に対応した3枚の透過型の液晶パネルを用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、3枚の反射型液晶パネルを用いた構成としてもよいし、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式を用いてもよい。或いは、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成してもよい。光変調装置として1枚のみの液晶パネルまたはDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な光変調装置であれば問題なく採用できる。
また、上記実施形態では、画像処理装置を搭載した装置として、スクリーンSCの前方から投射するフロントプロジェクション型のプロジェクター1を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スクリーンSCの背面側から投射するリアプロジェクション(背面投射)型のプロジェクターを表示装置として採用できる。また、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(陰極線管)ディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)等を表示装置として用いることができる。
また、図1、図2及び図8に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プロジェクター(表示装置)、3…画像供給装置、10…表示部、11…光源部、12…光変調装置、12a…画素領域、13…投射光学系、22…光源駆動部、23…光変調装置駆動部、25A,25B…画像処理部(画像処理装置)、26…幾何補正部(画像変形部)、27…フレームメモリー、28…背景データ生成部(出力画像生成部)、29…処理部、30…制御部、31…投射制御部、32…補正制御部、51…操作パネル、52…リモコン受光部、53…入力処理部、54…記憶部、55…無線通信部、251…背景マップ生成部(位置情報生成部)、252…背景マップ記憶部、261…ラインバッファー、262…転送先座標テーブル、263…座標演算部(位置情報生成部)、2631…第1変換部、2632…選択部、2633…第2変換部、264…補間部、265…フィルターテーブル、SC…スクリーン。

Claims (5)

  1. 入力画像を変形して出力画像を生成する画像処理装置であって、
    前記入力画像の変形を行う画像変形部と、
    前記画像変形部から前記入力画像を変形した変形後画像のデータが入力された場合に、前記変形後画像のデータを前記出力画像のデータとして出力し、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが入力されない場合に、前記変形後画像の背景となる背景画像のデータを前記出力画像のデータとして出力する出力画像生成部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像変形部から前記変形後画像のデータが出力されない、前記出力画像の画素位置を示す位置情報を生成する位置情報生成部を備え、
    前記出力画像生成部は、前記位置情報に基づいて、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが入力されないタイミングを判定し、前記変形後画像のデータが入力されないタイミングで前記背景画像のデータを出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記位置情報生成部は、前記画像変形部が前記入力画像の1フレームを変形した際に、前記画像変形部から入力される前記変形後画像のデータに基づいて、前記変形後画像の背景を示す背景情報を前記位置情報として生成することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 入力画像を変形して表示部に表示させる表示装置であって、
    前記入力画像の変形を行う画像変形部と、
    前記画像変形部から前記入力画像を変形した変形後画像のデータが入力された場合に、前記変形後画像のデータを出力画像のデータとして出力し、前記画像変形部から前記変形後画像のデータが入力されない場合に、前記変形後画像の背景となる背景画像のデータを前記出力画像のデータとして出力する出力画像生成部と、
    前記出力画像生成部から入力される前記出力画像のデータに基づいて、出力画像を構成し、前記表示部に表示させる画像処理部と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  5. 入力画像を変形して出力画像を生成する画像処理装置の制御方法であって、
    前記入力画像の変形を実行し、
    前記入力画像を変形した変形後画像のデータが入力された場合に、前記変形後画像のデータを前記出力画像のデータとして出力し、前記変形後画像のデータが入力されない場合に、前記変形後画像の背景となる背景画像のデータを前記出力画像のデータとして出力する、
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
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