JP6679903B2 - 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法 - Google Patents

画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6679903B2
JP6679903B2 JP2015238232A JP2015238232A JP6679903B2 JP 6679903 B2 JP6679903 B2 JP 6679903B2 JP 2015238232 A JP2015238232 A JP 2015238232A JP 2015238232 A JP2015238232 A JP 2015238232A JP 6679903 B2 JP6679903 B2 JP 6679903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
unit
boundary
image
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015238232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017106951A (ja
Inventor
学 西郷
学 西郷
弘明 市村
弘明 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2015238232A priority Critical patent/JP6679903B2/ja
Publication of JP2017106951A publication Critical patent/JP2017106951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6679903B2 publication Critical patent/JP6679903B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法に関する。
従来、画像処理装置では、画像データに対し種々の画像処理を行い、画像の補正を行う。画像データに対し、画像を部分的に補正する場合、又は部分ごとに異なる補正を行う場合、補正する部分を特定する情報が必要となる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、複数のプロジェクターにより投影される画像をつなぎ合わせて1つの画像を形成する画像投影システムにおいて、投影面に投影される画像の輝度が均一になるように補正する技術を開示する。特許文献1では、各プロジェクターに、プロジェクターが表示する表示画像の画素数と同数の黒浮き量値(輝度)を記憶させ、これらの黒浮き量値に基づいて、複数のプロジェクターの投影画像をつなぎ合わせた場合の輝度の分布である合成黒浮き量分布を算出する。
特開2014−137386号公報
しかしながら、特許文献1は、プロジェクターが表示する表示画像の画素数と同数の黒浮き量値を有しているため、例えば、黒浮きを補正する必要がない画素についても黒浮き量値の情報を記憶する必要があり、記憶するデータ量が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、少ないデータ量であっても画像データに対する補正を精度よく行うことができる画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明の画像処理装置は、画像データを入力する入力部と、補正する領域の境界を示す情報と、領域ごとの補正量を示す情報とを記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する情報を参照して、前記入力部に入力された画像データの領域を特定し、特定した領域に対して補正量に基づく補正を行う補正部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、補正する領域の境界を示す情報に基づいて、画像データの領域を特定し、特定した領域に対して補正量に基づく補正が行われる。従って、補正を行う領域を特定することにより、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正できる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記記憶部は、前記境界を示す情報として、補正する領域の境界に位置する画素の位置情報を記憶することを特徴とする。
本発明によれば、補正する領域の境界に位置する画素の位置情報により、画像データの補正を行う領域が特定される。従って、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正できる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記記憶部は、前記境界を示す情報として、補正する領域の境界に位置し、互いに離散して配置された複数の画素の位置情報を記憶することを特徴とする。
本発明によれば、補正する領域の境界に位置し、互いに離散して配置された複数の画素の位置情報により、補正する領域が特定される。従って、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正できる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記記憶部は、前記境界を示す情報として、補正する領域の境界に位置する所定間隔ごとの画素の位置情報を記憶し、前記補正部は、前記境界を示す情報により特定される画素間を補間演算して、領域を特定することを特徴とする。
本発明によれば、境界に位置するすべての画素の位置情報を記憶する場合と比較して、記憶部の記憶する情報量が削減される。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記記憶部は、第1の領域及び第2の領域の補正量を示す情報を記憶し、前記補正部は、前記記憶部が記憶する情報を参照して、前記入力部に入力された画像データにおける前記第1の領域及び前記第2の領域を特定し、特定した前記第1の領域及び前記第2の領域のそれぞれに対応する補正量に基づいて補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、特定した第1の領域及び第2の領域に対応した補正量により補正を行うことができる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記補正部は、前記入力部に入力された画像データの特定された領域に対して、黒レベルの補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、補正部が、画像データの黒レベルを補正する。従って、画像データの黒レベルを好適なレベルとすることができる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記補正部は、前記入力部に入力された画像データの特定された領域に対して、シャープネス、色あい及び明るさの少なくとも1つを補正する補正処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、補正部が、画像データのシャープネス、色あい及び明るさの少なくとも1つを補正する。従って、画像データのシャープネス、色あい及び明るさの少なくとも1つを好適に補正することができる。
また、本発明は、上記画像処理装置において、前記記憶部は、情報を記憶する半導体記憶素子としてSRAM(Static Random Access Memory)を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記憶部で消費される電力消費量を削減し、情報の入出力を高速に行うことができる。
本発明の表示装置は、画像データを入力する入力部と、補正する領域の境界を示す情報と、領域ごとの補正量を示す情報とを記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する情報を参照して、前記入力部に入力された画像データの領域を特定し、特定した領域に対して補正量に基づく補正を行う補正部と、前記補正部により補正された画像データに基づく画像を表示させる表示部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、補正する領域の境界を示す情報に基づいて、画像データの領域が特定され、特定した領域に対して補正を行った画像データが表示部に表示される。従って、補正を行う領域を特定することにより、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正して、補正した画像データを表示することができる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記表示部は、枠を示す画像を、画像を表示させる表示面の補正する領域の境界に対応する位置に表示させ、前記表示面に表示された前記枠を示す画像の位置に基づいて、境界を示す情報を生成する領域設定部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、表示面に表示された枠を示す画像の位置に基づいて、境界を示す情報を生成することができる。
また、本発明は、上記表示装置において、操作を受け付ける操作部を備え、前記表示部は、前記操作部で受け付けた操作に基づいて、前記枠を示す画像の前記表示面での位置を変更し、前記領域設定部は、変更された前記枠を示す画像の前記表示面での位置に基づいて、境界を示す情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、操作部の操作により表示面での枠を示す画像の位置を変更し、変更後の枠を示す画像の位置に基づいて境界を示す情報を生成する。従って、操作部を操作して、表示面での枠を示す画像の位置を領域の境界に対応する位置に変更し、変更後の枠を示す画像の位置に基づいて境界を示す情報を生成することができる。
本発明の画像処理装置の制御方法は、画像データを入力するステップと、補正する領域の境界を示す情報と、領域ごとの補正量を示す情報とを記憶する記憶部を参照して、入力された画像データの領域を特定するステップと、特定した領域に対して補正量に基づく補正を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、補正する領域の境界を示す情報に基づいて、画像データの領域を特定し、特定した領域に対して補正量に基づく補正が行われる。従って、補正を行う領域を特定することにより、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正できる。
プロジェクターの構成を示すブロック図。 黒浮き補正処理部の構成を示すブロック図。 境界情報を説明するための図。 補正領域の特定方法を説明するための図。 補正領域の他の特定方法を説明するための図。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。 3本の境界線により補正領域を特定した場合を示す図。 1本の境界線により補正領域を特定した場合を示す図。 2本の境界線により補正領域を特定した場合を示す図。 複数台のプロジェクターにより画像を投射する場合を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクター(表示装置)100の構成を示すブロック図である。
プロジェクター100は、パーソナルコンピューターや各種映像プレーヤー等の外部の画像供給装置200に接続され、この画像供給装置200から入力される画像データに基づく画像を対象物体に投射する装置である。画像供給装置200としては、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等の映像出力装置、パーソナルコンピューター等が挙げられる。また、対象物体は、建物や物体など、一様に平らではない物体であってもよいし、スクリーンSCや、建物の壁面等の平らな投射面を有するものであってもよい。本実施形態では平面のスクリーンSC(表示面)に投射する場合を例示する。
プロジェクター100は、画像供給装置200に接続するインターフェースとして、画像インターフェース部(以下、画像I/F部と略記する)151を備える。
画像I/F部151は、ケーブルを接続するコネクター及びインターフェース回路(いずれも図示略)を備え、ケーブルを介して接続された画像供給装置200から供給される画像信号を入力する。画像供給装置200は、入力された画像信号を画像データに変換して画像処理部152に出力する。
画像I/F部151が備えるインターフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)、IEEE1394、USB等のデータ通信用のインターフェースであってもよい。また、画像I/F部151のインターフェースは、MHL(登録商標)、HDMI(登録商標)、DisplayPort等の画像データ用のインターフェースであってもよい。
また、画像I/F部151は、コネクターとして、アナログ映像信号が入力されるVGA端子や、デジタル映像データが入力されるDVI(Digital Visual Interface)端子を備える構成であってもよい。さらに、画像I/F部151は、A/D変換回路を備え、VGA端子を介してアナログ映像信号が入力された場合、A/D変換回路によりアナログ映像信号を画像データに変換し、画像処理部152に出力する。
プロジェクター100は、大きく分けて光学的な画像の形成を行う表示部110と、表示部110により表示される画像を電気的に処理する画像処理系とを備える。まず、表示部110について説明する。表示部110は、光源部111、光変調装置112及び投射光学系113を備える。
光源部111は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)等からなる光源を備える。また、光源部111は、光源が発した光を光変調装置112に導くリフレクター及び補助リフレクターを備えることもできる。また、光源部111は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、或いは光源が発した光の光量を光変調装置112に至る経路上で低減させる調光素子等(いずれも図示略)を備えたものであってもよい。
光源部111は、光源駆動部121により駆動される。光源駆動部121は、内部バス180に接続され、内部バス180に接続された制御部170の制御に従って動作する。光源駆動部121は、制御部170の制御に従い、光源部111の光源を点灯又は消灯させる。
光変調装置112は、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネルを備える。液晶パネルは、複数の画素をマトリクス状に配列した矩形の画素領域を有する。
光変調装置112は、光変調装置駆動部122により駆動される。光変調装置駆動部122は、内部バス180に接続され、制御部170の制御に従って光変調装置112を駆動する。光変調装置駆動部122は、液晶パネルの各画素に、画像データに応じた駆動電圧を印加して各画素の光透過率を制御し、画像光を生成する。
投射光学系113は、投射する画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズームレンズや、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構等を備える。投射光学系113は、光変調装置112で変調された画像光をスクリーンSCに投射して結像させる。
プロジェクター100は、無線通信部145を備える。無線通信部145は、内部バス180に接続される。無線通信部145は、図示しないアンテナやRF(Radio Frequency)回路等を備え、制御部170の制御の下、外部の装置との間で無線通信を実行する。無線通信部145の無線通信方式は、例えば無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、赤外線通信等の近距離無線通信方式、又は携帯電話回線を利用した無線通信方式を採用できる。
プロジェクター100の本体には、ユーザーが操作を行うための各種スイッチ及びインジケーターランプを備えた操作パネル131が配置される。操作パネル131は、処理部133に接続される。処理部133は、制御部170の制御に従い、プロジェクター100の動作状態や設定状態に応じて操作パネル131のインジケーターランプを適宜点灯又は点滅させる。操作パネル131のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が処理部133から制御部170に出力される。
また、プロジェクター100は、ユーザーが使用するリモコン5を有する。リモコン5は各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に対応して赤外線信号を送信する。プロジェクター100の本体には、リモコン5が発する赤外線信号を受光するリモコン受光部132が配置される。リモコン受光部132は、リモコン5から受光した赤外線信号をデコードして、リモコン5における操作内容を示す操作信号を生成し、制御部170に出力する。
プロジェクター100の画像処理系は、プロジェクター100を制御する制御部170を中心に構成され、この他に、画像処理部152、フレームメモリー153、補正用メモリー(記憶部)155、黒浮き補正処理部156及び記憶部160を備える。制御部170、画像処理部152、補正用メモリー155、黒浮き補正処理部156及び記憶部160は、内部バス180に接続される。
画像処理部152は、制御部170の制御に従って、画像I/F部151から入力される画像データの属性を判定する。例えば、画像サイズや解像度の判定、2D(平面)画像か3D(立体)画像かの判定、静止画像か動画像かの判定、フレームレートの判定等を行う。画像処理部152は、画像データをフレーム毎にフレームメモリー153に展開し、フレームメモリー153に展開された画像データに対して画像処理を実行する。画像処理部152が実行する処理には、例えば、解像度変換処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理、形状補正処理等が含まれる。画像処理部152は、制御部170により指定された処理を実行し、必要に応じて、制御部170から入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、上記の処理のうち複数の処理を組み合わせて実行することも可能である。
画像処理部152は、処理後の画像をフレームメモリー153から読み出して、黒浮き補正処理部156に出力する。
補正用メモリー155は、半導体記憶素子としてSRAM等の容量の小さいメモリーを備える。
補正用メモリー155は、黒浮き(黒レベル)の補正を行う画像データの領域(以下、補正領域Eという。図3参照)を特定するための境界情報(境界を示す情報)を記憶する。また、補正用メモリー155は、境界情報により特定される補正領域Eごとに設定された補正値(補正量)を記憶する。すなわち、補正用メモリー155には、複数の補正領域Eの補正値を記憶する。境界情報と、この境界情報が示す補正領域Eの補正値とは、識別情報により対応付けられる。境界情報及び補正領域Eの詳細については、図2を参照しながら説明する。
黒浮き補正処理部156は、画像処理部152により処理された画像データが入力される。
黒浮き補正処理部156は、補正用メモリー155が記憶する境界情報を参照して、画像データの補正領域Eを特定する。黒浮き補正処理部156は、複数の領域(第1の領域及び第2の領域)を補正領域Eとして特定することもできる。また、黒浮き補正処理部156は、特定した複数の補正領域Eに対応する補正値を補正用メモリー155から読み出し、読み出した補正値により各補正領域Eを補正する。境界情報を含む黒浮き補正処理部156が実行する処理の詳細については、図2を参照しながら説明する。
黒浮き(黒レベル)補正とは、黒の画像又は黒の画像の一部がスクリーンSCに投射された際に、投射された画像の輝度を補正する処理をいう。黒の画像とは、階調値が0の画像である。プロジェクター100から投射される光には、光変調装置112からの出射光量を最も抑えた状態としても、僅かに光変調装置112から漏出する漏れ光が存在する。この漏れ光に起因して、スクリーンSCに投射された画像の輝度が均一にならない場合がある。黒浮き補正では、補正領域Eを指定し、指定した補正領域Eの輝度を補正する処理を行う。
記憶部160は、フラッシュメモリー、EEPROM等の不揮発性のメモリーにより構成される。記憶部160は、制御部170が処理するデータや制御部170が実行する制御プログラムを記憶する。
制御部170は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。制御部170は、CPUによって、ROMに記憶した基本制御プログラム、及び記憶部160に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することにより、プロジェクター100を制御する。
また、制御部170は、CPUが、RAMをワークメモリーとして使用し、基本制御プログラム及びアプリケーションプログラムを実行することにより実現される機能ブロックとして、投射制御部171及び補正領域設定部172を備える。補正領域設定部172は、本発明の領域設定部に相当する。
投射制御部171は、光源駆動部121、光変調装置駆動部122、画像処理部152及び黒浮き補正処理部156を制御して、画像データに基づく画像をスクリーンSCに投射させる。
補正領域設定部172は、操作パネル131又はリモコン5が操作され、黒浮き補正の実行を指示する操作を受け付けると、黒浮き補正用画像を記憶部160から読み出し、画像処理部152に出力する。画像処理部152は、黒浮き補正用画像をフレームメモリー153に展開し、展開した黒浮き補正用画像を表示部110に出力してスクリーンSCに投射させる。
黒浮き補正用画像とは、例えば、黒色のラスター画像に、黒浮き補正を行う補正領域Eを設定するためのガイド画像を重畳した画像である。
黒浮き補正用画像に黒色のラスター画像を用いるのは、スクリーンSCに投射される画像(以下、投射画像という)の黒浮きをしている部分(明るい部分)と、黒浮きをしていない部分(暗い部分)とをユーザーが目視で確認しやすくするためである。
また、ガイド画像には、例えば、黒浮き補正を行う領域の指定が可能な枠体の画像が用いられる。枠体の形状は、ユーザーが操作パネル131又はリモコン5を操作して、黒浮き補正を行いたい領域の形状に合った形状に変更することができる。
補正領域設定部172は、フレームメモリー153に展開された黒浮き補正用画像におけるガイド画像の位置、大きさ、形状等に基づいて、黒浮き補正を行う補正領域Eを特定する。また、補正領域設定部172は、特定した補正領域Eに基づいて、補正領域Eを規定する境界情報を生成する。補正領域設定部172は、生成した境界情報と、ユーザーにより設定された補正領域Eにおける補正値とを対応付けて、補正用メモリー155に記憶させる。補正値は、黒浮き補正により、補正領域Eの輝度を補正するための補正値である。
図2は、黒浮き補正処理部156の構成を示すブロック図である。また、図2には、黒浮き補正処理部156へのデータの入力、及び黒浮き補正処理部156からのデータの出力を明確にするため、黒浮き補正処理部156の入力側に接続された画像処理部152と、出力側に接続された光変調装置駆動部122とを示す。
黒浮き補正処理部156は、補正領域判定部1561、補正値取得部1562、第1色空間変換部1563、デガンマ処理部1564、加算部1565、ガンマ処理部1566、第2色空間変換部1567を備える。また、画像処理部152、補正用メモリー155及び黒浮き補正処理部156は、本発明の画像処理装置300として動作する。また、補正領域判定部1561、補正値取得部1562及び加算部1565は、本発明の補正部として動作する。
なお、本実施形態では、画像処理装置300が画像処理部152を備えた構成であるとして説明するが、画像処理装置300は、画像処理部152を備えていなくてもよい。
補正領域判定部1561は、補正用メモリー155が記憶する境界情報を参照して、黒浮き補正を行う画像データの補正領域Eを特定する。補正領域判定部1561は、特定した補正領域Eを示す情報と、この補正領域Eの特定に使用した境界情報に付された識別情報とを加算部1565に出力する。また、補正領域判定部1561は、補正領域Eの特定に使用した境界情報を識別する識別情報を補正値取得部1562に出力する。
また、補正領域判定部1561は、補正用メモリー155が複数の境界情報を記憶する場合、境界情報ごとに補正領域Eを特定し、特定した補正領域Eを示す情報と、境界情報を識別する識別情報とを補正値取得部1562に出力する。
補正値取得部1562は、補正領域判定部1561から入力される境界情報の識別情報に基づいて、補正用メモリー155から境界情報に対応付けられた補正値を取得する。補正値取得部1562は、取得した補正値と、識別情報とを加算部1565に出力する。
図3は、境界情報を説明するための図であり、1フレームの画像データを示す。
境界情報は、補正の対象となる画像データの領域である補正領域Eを特定する情報である。より具体的には、境界情報は、補正領域Eに含まれる画素であって、補正領域Eを規定する境界線上の画素の位置を示す位置情報である。境界線上の画素は、補正領域Eの境界に位置し、互いに離散して配置される。境界線上の画素と画素との間は、等間隔であってもよいし、それぞれ異なる間隔であってもよい。位置情報には、例えば、画素番号や座標を用いることができる。図3では、画像データの左上を原点とし、水平方向をX軸方向、垂直方向をY軸方向とする座標系により境界情報を規定した場合を示す。
図3では、補正領域Eを、補正領域Eを規定する境界線である上側境界線a、下側境界線b、左側境界線c及び右側境界線dの4辺により特定した場合を示す。
補正領域Eに含まれる画像データの画素であって、補正領域Eを規定する境界線上に位置する画素を境界画素という。境界情報は、4つの境界線a,b,c及びd上に位置するすべての境界画素の位置情報を登録したものであってもよいし、例えば、4画素間隔、5画素間隔のように所定間隔の画素ごとに境界画素の位置情報を登録してもよい。
図3には、上側境界線aを、上側境界線aを構成する9つの境界画素の座標(Xa1,Ya1)〜(Xa9,Ya9)により規定した場合を示す。また、下側境界線bを、下側境界線bを構成する9つの境界画素の座標(Xb1,Yb1)〜(Xb9,Xb9)により規定した場合を示す。また、左側境界線cを、左側境界線cを構成する9つの境界画素の座標(Xc1,Yc1)〜(Xc9,Xc9)により規定した場合を示す。また、右側境界線dを、右側境界線dを構成する9つの境界画素の座標(Xd1,Yd1)〜(Xd9,Xd9)により規定した場合を示す。
上側境界線a上に位置する境界画素の位置を登録した境界情報を、上側境界情報301といい、下側境界線b上に位置する境界画素の位置を登録した境界情報を、下側境界情報302という。また、左側境界線c上に位置する境界画素の位置情報を登録した境界情報を、左側境界情報303といい、右側境界線c上に位置する境界画素の位置情報を登録した境界情報を、右側境界情報304という。
図4は、補正領域判定部1561による補正領域Eの特定方法を説明するための図である。図4には、画像データと、画像データ上の補正領域Eとを示す。また、画像データの周囲には、補正領域Eを規定する上側、下側、左側及び右側の境界情報301〜304を示す。
また、図4には、1画素が1座標点に対応する場合を示し、画像データの左上に位置する画素の中央を原点(0,0)とし、水平方向をX軸方向、垂直方向をY軸方向とする。また、境界画素の位置を示す座標も、該当する画素の中央の位置を示す座標であるとする。例えば、図4に示す画素Hの座標である(1,3)は、画素Hの中央の位置を示す座標であるとする。
上側境界情報301には、補正領域Eを規定する上側境界線a上に位置する境界画素(図4に示す境界画素H,J,K,L,M)の座標が記録される。また、下側境界情報302には、補正領域Eを規定する下側境界線b上に位置する境界画素(図4に示す境界画素P,Q,R,S,T)の座標が記録される。また、左側境界情報303には、補正領域Eを規定する左側境界線c上に位置する境界画素(図4に示す境界画素J,I,H,T)の座標が記録される。また、右側境界情報304には、補正領域Eを規定する右側境界線d上に位置する境界画素(図4に示す境界画素M,N,O,P)の座標が記録される。
補正領域Eの上側及び下側の境界線の位置を特定する場合について説明する。
補正領域判定部1561は、上側境界情報301及び下側境界情報302を参照して、補正領域Eの上側及び下側の境界線の位置を特定する。
例えば、X座標の値が「3」の場合に上側及び下側の境界線の位置を特定するときには、補正領域判定部1561は、上側境界情報301及び下側境界情報302を参照して、X座標の値が「3」のときのY座標の値を取得する。上側境界情報301には、座標情報として(3,1)が記録され、下側境界情報302には、座標情報として(3,4)が記録される。このため、補正領域判定部1561は、X座標の座標値が「3」のときの上側境界線aの位置は「1」、下側境界線bの位置は「4」であると判定する。補正領域判定部1561は、対象とするX座標の座標値を変更しながら、同様の方法により上側境界線a及び下側境界線bの位置を特定する。
次に、補正領域Eの左側及び右側の境界線の位置を特定する場合について説明する。
補正領域判定部1561は、左側境界情報303及び右側境界情報304を参照して、補正領域Eの左側及び右側の境界線の位置を特定する。
例えば、Y座標の値が「3」の場合の左側及び右側の境界線の位置を特定する場合、補正領域判定部1561は、左側境界情報303及び右側境界情報304を参照して、Y座標の値が「3」のときのX座標の値を取得する。左側境界情報303には、座標情報として(1,3)が記録され、右側境界情報304には、座標情報として(5,3)が記録される。このため、補正領域判定部1561は、Y座標の座標値が「3」のときの左側境界線cの位置は「1」、右側境界線dの位置は「5」であると判定する。補正領域判定部1561は、対象とするY座標の座標値を変更しながら、同様の方法により左側境界線c及び右側境界線dの位置を特定する。
図5は、補正領域Eの他の特定方法を説明するための図であり、境界情報として、所定間隔の画素ごとに境界画素の位置情報を登録した場合を示す。上側及び下側境界情報301、302には、4画素ごとの位置情報が記録され、左側及び右側境界情報303、304は、2画素ごとの位置情報が記録された場合を示す。
図5には、上側境界情報301として、境界画素f,h,iの位置情報が記録される。位置情報は、図5の左上に位置する画素の中央を基準位置(0,0)とし、水平方向であるX軸方向、垂直方向であるY軸方向での座標値で示される。また、1画素が1座標点に対応するとする。境界画素fの位置情報は(0,4)であり、境界画素hの位置情報は(4,0)であり、境界画素iの位置情報は(8,0)である。また、図5には、下側境界情報302として、境界画素n,m,lの位置情報が記録される。境界画素nの位置情報は(0,5)であり、境界画素mの位置情報は(4,5)であり、境界画素lの位置情報は(8,5)である。また、図5には、左側境界情報303として、境界画素f,g,hの位置情報が記録される。境界画素fの位置情報は(0,4)であり、境界画素gの位置情報は(2,2)であり、境界画素hの位置情報は(4,0)である。また、図5には、右側境界情報304として、境界画素i,j,kの位置情報が記録される。境界画素iの位置情報は(8,0)であり、境界画素jの位置情報は(8,2)であり、境界画素kの位置情報は(8,4)である。
補正領域判定部1561は、上側境界情報301を参照して、図5に示す境界画素f,h及びiの位置情報を取得する。補正領域判定部1561は、境界画素fの座標情報と、境界画素hの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素fと、境界画素hとの間の上側境界線aの位置を特定する。また、補正領域判定部1561は、境界画素hの座標情報と、境界画素iの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素hと、境界画素iとの間の上側境界線aの位置を特定する。
補正領域判定部1561は、下側境界情報302を参照して、図5に示す境界画素n,m及びlの位置情報を取得する。補正領域判定部1561は、境界画素nの座標情報と、境界画素mの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素nと、境界画素mとの間の下側境界線bの位置を特定する。また、補正領域判定部1561は、境界画素mの座標情報と、境界画素lの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素mと、境界画素lとの間の下側境界線bの位置を特定する。補正領域判定部1561は、左側境界情報303を参照して、図5に示す境界画素f,g及びhの位置情報を取得する。補正領域判定部1561は、境界画素fの座標情報と、境界画素gの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素fと、境界画素gとの間の左側境界線cの位置を特定する。また、補正領域判定部1561は、境界画素gの座標情報と、境界画素hの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素gと、境界画素hとの間の左側境界線cの位置を特定する。補正領域判定部1561は、右側境界情報304を参照して、図5に示す境界画素i,j及びkの位置情報を取得する。補正領域判定部1561は、境界画素iの座標情報と、境界画素jの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素iと、境界画素jとの間の右側境界線dの位置を特定する。また、補正領域判定部1561は、境界画素jの座標情報と、境界画素kの座標情報とに基づいて直線補間を行い、境界画素jと、境界画素kとの間の右側境界線dの位置を特定する。
図2に戻り、黒浮き補正処理部156の構成について引き続き説明する。
第1色空間変換部1563は、画像データを入力する入力部として動作する。第1色空間変換部1563は、画像処理部152から入力される画像データの色空間を変換する。第1色空間変換部1563は、例えば、画像データがRGBデータである場合、画像データの色空間を、例えば、YUV等に変換し、変換後の画像データから輝度データを取得する。第1色空間変換部1563は、得られた輝度データをデガンマ処理部1564に出力する。
デガンマ処理部1564は、ルックアップテーブル(LUT)を備え、第1色空間変換部1563から入力される輝度データのビット数を、LUTを用いて変換する。デガンマ処理部1564が備えるLUTは、階調値が「0」に近い領域での輝度の補正精度を向上させるため、階調値が「0」に近い領域に多くの階調値が割り当てられる。デガンマ処理部1564は、LUTを参照して、例えば、輝度データのビット数が10ビットである場合、輝度データのビット数を16ビットに変換する。デガンマ処理部1564は、ビット数を変換した輝度データを加算部1565に出力する。
加算部1565には、補正領域判定部1561から補正領域Eを示す情報と、識別情報とが入力される。また、加算部1565には、補正値取得部1562から補正値と、識別情報とが入力される。さらに、加算部1565には、デガンマ処理部1564から輝度データが入力される。
加算部1565は、まず、識別情報に基づいて、補正領域Eを示す情報と、この補正領域Eの補正値とを対応付ける。次に、加算部1565は、補正領域Eを示す情報に基づいて、デガンマ処理部1564から入力される輝度データの補正領域Eの位置を特定する。さらに、加算部1565は、特定した補正領域Eの輝度データに、補正領域Eの補正値を加算して、輝度データを補正する。加算部1565は、補正した輝度データを、ガンマ処理部1566に出力する。
ガンマ処理部1566は、LUTを備え、加算部1565から入力される輝度データのビット数を、デガンマ処理部1564による処理前のビット数に変換する。ガンマ処理部1566は、変換後の輝度データを第2色空間変換部1567に出力する。
第2色空間変換部1567は、ガンマ処理部1566から入力される輝度データの色空間を変換して、RGBの画像データに変換する。第2色空間変換部1567は、変換したRGBの画像データを光変調装置駆動部122に出力する。
図6は、プロジェクター100の動作を示すフローチャートである。
操作パネル131又はリモコン5が操作され、黒浮き補正の実行を指示する入力を受け付けると、補正領域設定部172は、黒浮き補正用画像のデータを記憶部160から読み出し、フレームメモリー153に展開する。画像処理部152は、フレームメモリー153から黒浮き補正用画像のデータを読み出し、表示部110の光変調装置駆動部122に出力する。光変調装置駆動部122は、画像処理部152から入力される黒浮き補正用画像のデータに従って、表示液晶パネル1121の各画素に駆動電圧を印可し、各画素の光透過率を制御して画像光を生成する。生成された画像光は、投射光学系113によりスクリーンSCに投射される(ステップS1)。
黒浮き補正用画像とは、例えば、黒色のラスター画像に、黒浮き補正を行う補正領域Eを設定するためのガイド画像を重畳した画像である。
このフローでは、プロジェクター100が1台である場合について説明するが、マルチプロジェクションにより画像を投射する場合には、画像を投射する他のプロジェクター100も黒浮き補正用画像をスクリーンSCに投射させるのが好ましい。マルチプロジェクションとは、画像供給装置200から供給される画像を複数に分割した分割画像のそれぞれを複数台のプロジェクター100に投射させ、スクリーンSCに1つの画像として表示させるシステムである。
ユーザーは、スクリーンSCに投射された黒レベル調整用画像を目視しながら、ガイド画像の位置、大きさ、形状が、黒浮き補正を行いたい領域の位置、大きさ、形状となるように操作パネル131やリモコン5を操作する。
補正領域設定部172は、黒レベル調整用画像をスクリーンSCに投射させると、操作パネル131又はリモコン5の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS2)。否定判定の場合(ステップS2/NO)、補正領域設定部172は、操作を受け付けるまで待機する。また、肯定判定の場合(ステップS2/YES)、補正領域設定部172は、受け付けた操作が、ガイド画像の変更を指示する操作であるか否かを判定する(ステップS3)。肯定判定の場合(ステップS3/YES)、補正領域設定部172は、受け付けた操作に対応したガイド画像の変更指示を画像処理部152に出力する。画像処理部152は、補正領域設定部172から入力される指示に従って、フレームメモリー153に展開された黒浮き補正用画像のデータ上でのガイド画像の位置、大きさ、形状の少なくとも1つを変更する。これにより、黒浮き補正用画像のデータ上でのガイド画像の位置、大きさ、形状の少なくとも1つが、ステップS2で受け付けた操作に対応した位置、大きさ、形状に変更される(ステップS4)。補正領域設定部172は、画像処理部152にガイド画像の変更指示を出力すると、ステップS2の判定に戻る。
また、ステップS3の判定が否定判定の場合(ステップS3/NO)、補正領域設定部172は、受け付けた操作が操作を確定させる確定キーの操作であるか否かを判定する(ステップS5)。否定判定の場合(ステップS5/NO)、補正領域設定部172は、受け付けた操作に応じた処理を行い(ステップS6)、ステップS2の判定に戻る。また、肯定判定の場合(ステップS5/YES)、補正領域設定部172は、画像処理部152に、ガイド画像の位置を示す位置情報の取得要求を出力する。画像処理部152は、補正領域設定部172から位置情報の取得要求が入力されると、黒浮き補正用画像のデータが展開されたフレームメモリー153において、ガイド画像を展開した画素の位置を特定する。この画素の位置は、ガイド画像を展開したフレームメモリー153上の画素の位置である。画像処理部152は、特定した画素のフレームメモリー153上での位置を示す位置情報を生成して、補正領域設定部172に出力する。
補正領域設定部172は、画像処理部152から入力される位置情報に基づいて境界情報を生成する(ステップS7)
補正領域設定部172は、枠体の画像であるガイド画像が展開されたフレームメモリー153の画素、及びこの画素よりも内側の画素を補正領域Eの画素と判定する。また、補正領域設定部172は、ガイド画像が展開されたフレームメモリー153の画素を境界画素と判定し、この境界画素の画素位置を境界情報として登録する。また、枠体であるガイド画像の線幅により、ガイド画像がフレームメモリー153の複数の画素に展開される場合、補正領域設定部172は、ガイド画像の線幅部分のうち最も外側に位置する画素を境界画素と判定してもよい。
また、補正領域設定部172は、境界画素であると判定したすべての画素の位置情報を境界情報として登録してもよいし、境界画素であると判定した画素から、画素を所定間隔ごとに選択し、選択した画素の位置情報を境界情報として登録してもよい。
さらに、補正領域設定部172は、黒浮き補正用画像上に複数のガイド画像が設定されている場合、設定されたガイド画像ごとに補正領域Eを特定し、特定した補正領域Eに基づいて境界情報を生成する。
補正領域設定部172は、特定した補正領域Eの黒浮きを補正する補正値の設定を操作パネル131又はリモコン5の操作により受け付け、受け付けた補正値の設定と、生成した境界情報とを対応付けて補正用メモリー155に記憶させる(ステップS7)。
次に、補正領域設定部172は、黒浮き補正用画像のスクリーンSCへの投射を終了させ、画像供給装置200により画像データの供給が開始されるまで待機する。画像供給装置200から画像データの供給がなく、画像データが入力されない場合(ステップS8/NO)、制御部170は、画像データの入力があるまで待機する。また、画像供給装置200から画像データが供給され、画像データが入力されると(ステップS8/YES)、投射制御部171は、入力された画像データを画像処理部152によりフレームメモリー153に展開させ、画像処理部152に画像処理を実行させる。画像処理部152は、解像度変換処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等の処理を行い、処理後の画像データを黒浮き補正処理部156に出力する。
黒浮き補正処理部156は、画像処理部152から入力される画像データに対し、色空間変換、デガンマ処理等の処理を行い、輝度データに変換する。
また、黒浮き補正処理部156は、補正用メモリー155から境界情報を取得し、取得した境界情報に基づき補正領域Eを判定する(ステップS9)。また、黒浮き補正処理部156は、補正領域Eを判定すると、判定した補正領域Eに対応付けて記憶された補正値を補正用メモリー155から取得する(ステップS10)。そして、黒浮き補正処理部156は、輝度データに変換された画像データの特定した補正領域Eを、取得した補正値を用いて補正する(ステップS11)。また、黒浮き補正処理部156は、ステップS9で判定した補正領域Eが複数存在する場合、各補正領域Eに対応付けられた補正値を補正用メモリー155から取得し、取得した補正値を用いて画像データの対応する補正領域Eを補正する。
黒浮き補正処理部156は、補正が終了した画像データに対し、ガンマ処理、RGBの画像データへの変換等を行い、表示部110の光変調装置駆動部122に出力する。この後、表示部110は、光変調装置駆動部122が、入力された画像データに基づいて光変調装置112の液晶パネルを駆動して画像光を生成し、生成した画像光を投射光学系113によりスクリーンSCに投射する(ステップS12)。
次に、投射制御部171は、画像供給装置200からの画像データの供給が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(ステップS13/NO)、投射制御部171は、画像処理部152及び黒浮き補正処理部156を制御し、ステップS11以降の処理を繰り返す。また、肯定判定の場合(ステップS13/YES)、投射制御部171は、この処理フローを終了させる。
上述した実施形態では、境界情報として、上側境界線a、下側境界線b、左側境界線c、右側境界線dの4本の境界線により補正領域Eを特定する方法を説明したが、補正領域Eを規定する境界線の本数は4本に限定されない。
図7は、3本の境界線により補正領域Eを特定した場合を示す図である。
図7に示す補正領域Eは、上側境界線a、左側境界線c、右側境界線dの3本の境界線により領域が規定される。
図8は、1本の境界線により補正領域Eを特定した場合を示す図である。
図8には、左側境界線cにより補正領域Eを特定した場合を示すが、境界線は、上側境界線aや下側境界線b、右側境界線dであってもよい。この場合、補正領域設定部172は、左側境界線cと、画像データの上辺、下辺及び右辺により規定される領域が補正領域Eであることを示す情報を補正用メモリー155に記憶させてもよい。
また、図8には、境界画素U(図8参照)よりも上に位置する境界画素の位置情報が、補正用メモリー155に記憶されていない場合を示す。
この場合、補正領域判定部1561は、境界画素Uの座標に基づいて、補正領域Eの境界線を判定する。補正領域判定部1561は、境界画素Uを起点として、Y軸に平行な線分(図8に破線で示す)を引く。この線分の境界画素Uとは反対側の端部は、画像データの上辺に接する点である。補正領域判定部1561は、このY軸に平行な線分を、補正領域Eを規定する境界線として判定する。
図9は、2本の境界線により補正領域Eを特定した場合を示す。図9には、上側境界線aと左側境界線cとにより補正領域Eを特定した場合を示すが、境界線は、上側境界線aと左側境界線cとの2本に限定されず、上側境界線a、下側境界線b、左側境界線c及び右側境界線dのうちのいずれかの2本を用いることができる。
また、補正領域設定部172は、上側境界線aと左側境界線cとにより補正領域Eを特定する場合、上側境界線aと、左側境界線cと、画像データの下辺及び右辺により規定される領域が補正領域Eであることを示す情報を補正用メモリー155に記憶させてもよい。
また、図9には、境界画素V(図9参照)よりも右に位置する境界画素の位置情報が、補正用メモリー155に記憶されていない場合を示す。
この場合、補正領域判定部1561は、境界画素Vの座標に基づいて、補正領域Eの境界線を判定する。補正領域判定部1561は、境界画素Vを起点として、X軸に平行な線分(図9に破線で示す)を引く。この線分の境界画素Vとは反対側の端部は、画像データの右辺に接する点である。補正領域判定部1561は、このX軸に平行な線分を、補正領域Eを規定する境界線として規定する。
また、上述した実施形態では、プロジェクター100が1台である場合を説明したが、複数台のプロジェクター100により画像を投射させ、スクリーンSCに1つの画像を表示させるマルチプロジェクションにおける黒浮き補正にも適用することができる。
図10は、複数台のプロジェクター100により画像を投射する場合を示す図である。
図10には、プロジェクター100A、100B、100C、100Dの4台のプロジェクター100により画像をスクリーンSCに投射する場合を示す。
図10において、プロジェクター100Aは、スクリーンSCの投射領域o,s,t及びwに画像を投射し、プロジェクター100Bは、スクリーンSCの投射領域p,t,u及びwに画像を投射する。また、プロジェクター100Cは、スクリーンSCの投射領域q,s,v及びwに画像を投射し、プロジェクター100Dは、スクリーンSCの投射領域r,u,v及びwに画像を投射する。また、プロジェクター100A〜100Dにより画像が投射されるスクリーンSCの領域を投射領域という。
投射領域sは、プロジェクター100A及び100Cが投射する画像が重畳され、投射領域tは、プロジェクター100A及び100Bが投射する画像が重畳される。
また、投射領域uは、プロジェクター100B及び100Dが投射する画像が重畳され、投射領域vは、プロジェクター100C及び100Dが投射する画像が重畳される。
また、投射領域wは、プロジェクター100A、100B、100C及び100Dが投射する画像が重畳される。
複数のプロジェクター100の画像が重畳される場合、画像が重なった領域の輝度が、画像が重なっていない領域の輝度よりも高くなる。図10に示す例では、図10に示す投射領域wが最も明るい領域となり、投射領域s,t,u及びvが次に明るい領域となり、投射領域o,p,q及びrが最も暗い領域となる。
このような輝度の差ができる理由は、黒画像を表示していても漏れ光により黒浮きが発生するため、重畳領域の黒浮き量は、重畳領域に重畳される投射画像の数分(プロジェクター100の台数分)の黒浮き量の総和となるためである。このため、重畳領域の黒が非重畳領域の黒よりも明るく表示されてしまう。
投射領域ごとの輝度の差を補正するため、各プロジェクター100A〜100Dに上述した黒浮き補正用画像を投射させる。ユーザーは、各プロジェクター100A〜100Dを操作して、各投射領域o〜wの補正値を設定する。例えば、プロジェクター100Aの投射領域は、投射領域wが最も明るく、投射領域s,tが次に明るく、投射領域oが最も暗い。このため、ユーザーは、3つのガイド画像を、投射領域o,s,tのそれぞれに一致させるように操作パネル131又はリモコン5を操作して、投射領域o,s,tの輝度を、投射領域wの輝度に合わせるように補正値を設定する。
補正領域設定部172は、投射領域o,s,tの各領域の境界情報を生成し、ユーザーにより設定された各領域の補正値に対応付けて補正用メモリー155に記憶させる。
また、上述した実施形態は、黒浮き補正を行う場合を例に説明したが、黒浮き補正以外の補正にも本発明を適用することができる。
例えば、上述したフローチャートにて説明した手順に従って画像データの一部を選択する境界情報を生成し、生成した境界情報に基づいて画像データの一部の領域を選択し、選択した領域に対してシャープネス調整や、色調整を行ってもよい。シャープネスの調整とは、画像のコントラストを上げて、輪郭がはっきりと見えるようにする処理である。色調整とは、画像の色相(色あい)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)の少なくとも1つを調整する処理である。
以上説明したように、本発明の画像処理装置300、及び画像処理装置300の制御方法を適用した実施形態のプロジェクター100は、黒浮き補正処理部156と、記憶部としての補正用メモリー155とを備える。黒浮き補正処理部156は、入力部としての第1色空間変換部1563と、補正部としての補正領域判定部1561、補正値取得部1562及び加算部1565とを備える。
第1色空間変換部1563は、画像処理部152から画像データを入力する。
補正用メモリー155は、補正する領域の境界を示す境界情報と、領域ごとの補正値を示す情報とを記憶する。
補正領域判定部1561、補正値取得部1562及び加算部1565は、補正用メモリー155が記憶する情報を参照して、入力された画像データの領域を特定し、特定した領域に対して補正値に基づく補正を行う。
従って、補正する領域の境界を示す情報に基づいて、画像データの領域を特定し、特定した領域に対して補正値に基づく補正が行われる。このため、補正を行う領域を特定することにより、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正できる。
また、補正用メモリー155は、境界情報として、補正する領域の境界に位置する画素の位置情報を記憶する。また、補正用メモリー155は、境界情報として、補正する領域の境界に位置し、互いに離散して配置された複数の画素の位置情報を記憶する。
従って、境界に位置する画素の位置情報により、画像データの補正を行う領域が特定される。このため、補正に用いるデータ量を抑え、精度よく画像データを補正できる。
また、補正用メモリー155は、境界情報として、境界に位置する所定間隔ごとの画素の位置情報を記憶する。また、黒浮き補正処理部156の補正領域判定部1561は、境界情報により特定される画素間を補間演算して、領域を特定する。
従って、境界に位置するすべての画素の位置情報を記憶する場合と比較して、補正用メモリー155の記憶する情報量が削減される。
また、加算部1565は、入力された画像データの特定された領域に対して、黒浮きの補正を行う。従って、画像データの黒レベルを好適なレベルとすることができる。
また、画像処理部152は、入力された画像データの特定された領域に対して、シャープネス、色あい及び明るさの少なくとも1つを補正する補正処理を実行してもよい。従って、画像データのシャープネス、色あい及び明るさの少なくとも1つを好適に補正することができる。
また、補正用メモリー155をSRAMにより構成したことにより、補正用メモリー155で消費される電力量を削減し、情報の入出力を高速に行うことができる。
また、補正用メモリー155は、複数の補正領域Eの補正値を記憶する。黒浮き補正処理部156は、補正領域判定部1561が、第1色空間変換部1563に入力された画像データの領域を特定し、補正値取得部1562が、特定した領域に対応した補正値を補正用メモリー155から取得する。そして、黒浮き補正処理部156の加算部1565が取得した補正値に基づいて特定した画像データの領域を補正する。
従って、特定した領域に対応した補正値により補正を行うことができる。
また、表示部110は、枠体の画像であるガイド画像を、スクリーンSCの補正する領域の境界に対応する位置に表示させる。補正領域設定部172は、スクリーンSCに表示されたガイド画像の位置に基づいて、境界情報を生成する。
従って、スクリーンSCにガイド画像を表示させて、境界情報を生成することができる。
また、プロジェクター100は、操作を受け付ける操作部として操作パネル131又はリモコン5を備える。表示部110は、操作パネル131又はリモコン5で受け付けた操作に基づいて、ガイド画像のスクリーンSCでの位置を変更する。補正領域設定部172は、変更後のガイド画像のスクリーンSCでの位置に基づいて、境界情報を生成する。
従って、操作パネル131又はリモコン5を操作して、スクリーンSCでのガイド画像の位置を補正する領域の境界に対応する位置に変更し、変更後のガイド画像の位置に基づいて境界情報を生成することができる。
上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、上述した実施形態では、黒浮き補正用画像をスクリーンSCに投射し、黒浮き補正用画像に含まれるガイド画像の位置を操作パネル131又はリモコン5により操作して、補正領域Eを指定する例を説明した。他の方法として、表示部110により黒色のラスター画像をスクリーンSCに投射し、カメラを有する撮影部によりスクリーンSCを撮影して、撮影されたラスター画像にガイド画像を重畳して操作パネル131に表示させてもよい。ユーザーは、操作パネル131に表示されたラスター画像の撮影画像を目視しながら操作パネル131を操作して、ガイド画像の位置、大きさ、形状等を修正する操作を行う。
また、上記実施形態では、光源が発した光を変調する光変調装置112として、RGBの各色に対応した3枚の透過型又は反射型の液晶パネルを用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式を用いてもよい。或いは、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成してもよい。光変調装置として1枚のみの液晶パネル又はDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な光変調装置であれば問題なく採用できる。
また、上記実施形態では、スクリーンSCの前方から投射するフロントプロジェクション型のプロジェクター100を表示装置の一例として示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スクリーンSCの背面側から投射するリアプロジェクション(背面投射)型のプロジェクターを表示装置として採用できる。また、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(陰極線管)ディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)等の表示装置であっても良い。
また、上記実施形態では、画像を表示するプロジェクター100が備える黒浮き補正処理部156及び補正用メモリー155が、本発明の画像処理装置として機能する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。プロジェクター100を含む表示装置とは別体で構成された画像処理装置が、黒浮き補正処理部156及び補正用メモリー155に対応する動作を実行してもよい。
また、図1及び図2に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター100の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
100…プロジェクター(表示装置)、110…表示部、112…光変調装置、113…投射光学系、121…光源駆動部、122…光変調装置駆動部、151…画像I/F部、152…画像処理部(補正部)、153…フレームメモリー、155…補正用メモリー(記憶部)、156…黒浮き補正処理部、160…記憶部、170…制御部、171…投射制御部、172…補正領域設定部(領域設定部)、180…内部バス、200…画像供給装置、300…画像処理装置、1561…補正領域判定部(補正部)、1562…補正値取得部(補正部)、1563…第1色空間変換部(入力部)、1564…デガンマ処理部、1565…加算部(補正部)、1566…ガンマ処理部、1567…第2色空間変換部、SC…スクリーン。

Claims (10)

  1. 画像データを入力する入力部と、
    前記画像データを補正する補正領域の境界を示す情報と、前記補正領域ごとの補正量を示す情報とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する情報を参照して、前記入力部に入力された前記画像データの前記補正領域を特定し、特定した前記補正領域に対して補正量に基づく補正を行う補正部と、を備え
    前記記憶部は、前記補正領域の境界を示す情報として、前記補正領域の境界に位置する画素の位置情報を、第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向とに分割して記憶し、
    前記第1の方向においては、第1の画素間隔ごとに画素の位置情報を記憶し、前記第2の方向においては、前記第1の画素間隔よりも間隔が広い第2の画素間隔ごとに画素の位置情報を記憶する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶部は、前記境界を示す情報として、前記正領域の境界に位置する所定間隔ごとの画素の位置情報を記憶し、
    前記補正部は、前記境界を示す情報により特定される画素間を補間演算して、領域を特定する、ことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶部は、第1の領域及び第2の領域の補正量を示す情報を記憶し、
    前記補正部は、前記記憶部が記憶する情報を参照して、前記入力部に入力された前記画像データにおける前記第1の領域及び前記第2の領域を特定し、特定した前記第1の領域及び前記第2の領域のそれぞれに対応する補正量に基づいて補正を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正部は、前記入力部に入力された前記画像データの前記補正領域に対して、黒レベルの補正を行う、ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記補正部は、前記入力部に入力された前記画像データの前記補正領域に対して、シャープネス、色あい及び明るさの少なくとも1つを補正する補正処理を行う、ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記記憶部は、情報を記憶する半導体記憶素子としてSRAM(Static Random Access Memory)を備える、ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 画像データを入力する入力部と、
    前記画像データを補正する補正領域の境界を示す情報と、前記補正領域ごとの補正量を示す情報とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する情報を参照して、前記入力部に入力された前記画像データの前記補正領域を特定し、特定した前記補正領域に対して補正量に基づく補正を行う補正部と、
    前記補正部により補正された前記画像データに基づく画像を表示させる表示部と、を備え、
    前記記憶部は、前記補正領域の境界に位置する画素の位置情報を、第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向とに分割して記憶し、
    前記第1の方向においては、第1の画素間隔ごとに画素の位置情報を記憶し、前記第2の方向においては、前記第1の画素間隔よりも間隔が広い第2の画素間隔ごとに画素の位置情報を記憶する、ことを特徴とする表示装置。
  8. 前記表示部は、枠を示す画像を、画像を表示させる表示面の前記正領域の境界に対応する位置に表示させ、
    前記表示面に表示された前記枠を示す画像の位置に基づいて、境界を示す情報を生成する領域設定部を備える、ことを特徴とする請求項記載の表示装置。
  9. 操作を受け付ける操作部を備え、
    前記表示部は、前記操作部で受け付けた操作に基づいて、前記枠を示す画像の前記表示面での位置を変更し、
    前記領域設定部は、変更された前記枠を示す画像の前記表示面での位置に基づいて、境界を示す情報を生成する、ことを特徴とする請求項記載の表示装置。
  10. 画像データを補正する補正領域の境界を示す情報と、前記補正領域ごとの補正量を示す情報とを記憶する記憶部を備える画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像データを入力するステップと、
    前記記憶部を参照して、入力された前記画像データの前記補正領域を特定するステップと、
    特定した前記補正領域に対して補正量に基づく補正を行うステップと、を有し、
    前記記憶部は、前記補正領域の境界に位置する画素の位置情報を、第1の方向と、前記第1の方向に直交する第2の方向とに分割して記憶し、
    前記第1の方向においては、第1の画素間隔ごとに画素の位置情報を記憶し、前記第2の方向においては、前記第1の画素間隔よりも間隔が広い第2の画素間隔ごとに画素の位置情報を記憶する、ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
JP2015238232A 2015-12-07 2015-12-07 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法 Active JP6679903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015238232A JP6679903B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015238232A JP6679903B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017106951A JP2017106951A (ja) 2017-06-15
JP6679903B2 true JP6679903B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=59060660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015238232A Active JP6679903B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6679903B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6115092A (en) * 1999-09-15 2000-09-05 Rainbow Displays, Inc. Compensation for edge effects and cell gap variation in tiled flat-panel, liquid crystal displays
JP5812674B2 (ja) * 2011-05-02 2015-11-17 キヤノン株式会社 投射型画像表示装置及びその制御方法
JP5866842B2 (ja) * 2011-07-21 2016-02-24 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法
JP6083185B2 (ja) * 2012-10-12 2017-02-22 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター、プロジェクターの黒レベル領域設定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017106951A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7338404B2 (ja) 表示システムの制御方法および制御装置
US9305518B2 (en) Image display apparatus and method for correcting luminance unevenness produced by image display apparatus
US9892536B2 (en) Image display device and image adjustment method of image display device
US10182201B2 (en) Image processing device, display device, and image processing method
JP2014081412A (ja) プロジェクター、プロジェクターの黒レベル領域設定方法
US9578294B2 (en) Projector and method for adjusting projector
JP2019023711A (ja) マルチプロジェクションシステム、プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法
US10536676B2 (en) Projection apparatus, control method, and storage medium
US20200382750A1 (en) Method of controlling display device, and display device
JP2019024180A (ja) プロジェクター、マルチプロジェクションシステムおよびプロジェクターの制御方法
US10134361B2 (en) Image processing device, projector, and image processing method
JP2017129728A (ja) 画質補正方法、及び、画像投射システム
US10057555B2 (en) Image processing device, display device, and method of controlling image processing device
CN115706790B (zh) 显示系统及其显示方法、和显示装置及其显示方法
JP6679903B2 (ja) 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法
US10587851B2 (en) Projector and method of controlling projector
JP2015192177A (ja) 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理方法
JP2016156911A (ja) 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理装置の制御方法
JP2016149047A (ja) 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理方法
US20170289507A1 (en) Display apparatus, image processing apparatus, and display method
JP2017183868A (ja) 表示装置、及び、表示装置の制御方法
US20200296340A1 (en) Color conversion method, color conversion device, and display device
JP2019035939A (ja) 投影装置及びその投影装置の制御方法
JP7327958B2 (ja) 表示装置
US20240329818A1 (en) Display method, display device, and non-transitory computer-readable storage medium storing program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6679903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150