JP2016160587A - 制振床構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】凸状係止部(121d)及び凹部(141b)の一方がその他方に対して第一方向へ相対移動することにより、凸状係止部(121d)が凹部(141b)に挿入する。さらに、凸状係止部(121d)の挿入後に、凸状係止部(121d)及び凹部(141b)の一方がその他方に対して第一方向とは異なる第二方向へ相対移動することにより、凸状係止部(121d)が凹部(141b)に係止する。凸状係止部(121d)と凹部(141b)との係止によって、ブラケット部材(120)と動吸振器(140)との仮固定が行われる。
【選択図】図4C
Description
前記ブラケット部材及び前記動吸振器の一方は、凸状係止部を備える。前記ブラケット部材及び前記動吸振器の他方は、凹部を備える。前記凸状係止部及び前記凹部の一方がその他方に対して第一方向へ相対移動することにより前記凸状係止部が前記凹部に挿入し、且つ、前記凸状係止部の挿入後に前記凸状係止部及び前記凹部の一方がその他方に対して前記第一方向とは異なる第二方向へ相対移動することにより前記凸状係止部が前記凹部に係止する。前記凸状係止部と前記凹部との係止によって、前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定が行われる。
(制振床構造1の構成)
第一実施形態の制振床構造1の全体構成について、図1を参照して説明する。制振床構造1は、図1に示すように、床材110、ブラケット部材120、第一取付部材130、動吸振器140及び第二取付部材150を備える。床材110は、例えば木質系材料又はALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)により形成される。すなわち、床材110は、梁に取り付けられる部材である。なお、床材110の表面には、図示しない合板やフローリング材などが取り付けられる。
次に、動吸振器140をブラケット部材120に取り付ける工程について、図4A〜図4Eを参照して説明する。図4Aに示すように、作業者は、ブラケット本体121を床材110の下面に第一取付部材130により固定する。このとき、抑え部材122は、ブラケット本体121のU字部121aと床材110との間に配置され、ブラケット本体121に対して上下方向に相対移動可能な状態である。
第一実施形態の変形態様の制振床構造1aについて図5を参照して説明する。第一実施形態の制振床構造1においては、凸状係止部121dがU字部121aの底面の縁から外方に延びて形成される。一方、図5に示すように、制振床構造1aにおいては、U字部121a1の底面の縁部に切欠121eを形成し、当該切欠121eの部分によって凸状係止部121d1が形成される。または、U字部121a1の底面の中央部に打ち抜き穴(121e)を形成し、当該打ち抜き穴(121e)の部分によって凸状係止部121d1が形成される。従って、凸状係止部121d1の部分が、U字部121a1の底面の縁から突出しないように形成されるため、ブラケット本体121の剛性を高くしつつ、ブラケット本体121の歩留まりを高くできる。
第二実施形態の制振床構造2について、図6A〜図6Cを参照して説明する。第二実施形態の制振床構造2は、第一実施形態の制振床構造1に対して、凸状係止部と凹部の取付対象を逆にした構成となる。なお、制振床構造2の構成のうち制振床構造1と同一構成については同一符号を付す。
(制振床構造3の構成)
第三実施形態の制振床構造3の構成について、図7〜図9Bを参照して説明する。制振床構造3は、床材110、ブラケット部材320、第一取付部材130、動吸振器340及び第二取付部材350を備える。
次に、動吸振器340をブラケット部材320に取り付ける工程について、図8A、図10A及び図10Bを参照して説明する。図8Aに示すように、作業者は、第二取付部材350により抑え部材322をブラケット本体321に仮固定する。このとき、抑え部材322とブラケット本体321との隙間は、最終状態に比べて広くしておく。
(制振床構造4の構成)
第四実施形態の制振床構造4の構成について、図11〜図13を参照して説明する。制振床構造4は、床材110、ブラケット部材420、第一取付部材130、動吸振器440及び第二取付部材450を備える。
次に、動吸振器440をブラケット部材420に取り付ける工程について、図14A及び図14Bを参照して説明する。図14Aに示すように、作業者は、抑え部材422をブラケット本体421に取り付けられていない状態にしておく。この状態で、作業者は、梁状ばね部材441をブラケット本体421に対して上方へ相対移動させて、ブラケット本体421のボルト421cを梁状ばね部材441の貫通孔441aに挿入する。
(制振床構造5の構成)
第五実施形態の制振床構造5の構成について、図15〜図17を参照して説明する。制振床構造5は、床材110、ブラケット部材520、第一取付部材130、動吸振器540及び第二取付部材550を備える。
次に、動吸振器540をブラケット部材520に取り付ける工程について、図18A〜図19を参照して説明する。作業者は、抑え部材522をブラケット本体521に取り付けられていない状態にしておく。この状態で、作業者は、図18Aに示すように、梁状ばね部材541をブラケット本体521に対して上方(第一方向)へ相対移動させて、ブラケット本体521のボルト521cを梁状ばね部材541の凹部541a及び貫通孔541bに挿入する。
第一〜第五実施形態の制振床構造1,1a,2,3,4,5は、床材110の下面に取り付けられるブラケット部材120,220,320,420,520と、ブラケット部材120,220,320,420,520に着脱可能に取り付けられ、ブラケット部材120,220,320,420,520に取り付けられた状態において床材110の上下振動を抑制する動吸振器140,240,340,440,540とを備える。
Claims (13)
- 床材の下面に取り付けられるブラケット部材と、
前記ブラケット部材に着脱可能に取り付けられ、前記ブラケット部材に取り付けられた状態において前記床材の上下振動を抑制する動吸振器と、
を備え、
前記ブラケット部材及び前記動吸振器の一方は、凸状係止部を備え、
前記ブラケット部材及び前記動吸振器の他方は、凹部を備え、
前記凸状係止部及び前記凹部の一方がその他方に対して第一方向へ相対移動することにより前記凸状係止部が前記凹部に挿入し、且つ、前記凸状係止部の挿入後に前記凸状係止部及び前記凹部の一方がその他方に対して前記第一方向とは異なる第二方向へ相対移動することにより前記凸状係止部が前記凹部に係止し、
前記凸状係止部と前記凹部との係止によって、前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定が行われる、制振床構造。 - 前記ブラケット部材は、
前記床材に固定されるブラケット本体と、
前記ブラケット本体の上面側又は下面側に配置され、前記ブラケット本体との上下方向間に前記動吸振器の基部を挟み込んで保持する抑え部材と、
を備え、
前記抑え部材が前記ブラケット本体に仮固定された状態において、前記動吸振器の基部が前記ブラケット本体と前記抑え部材との上下方向間に挿入された後に、前記凸状係止部と前記凹部との係止により前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定が行なわれ、
前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定の後に、前記抑え部材が前記ブラケット本体に本固定されることにより、前記ブラケット部材と前記動吸振器との本固定が行われる、請求項1に記載の制振床構造。 - 前記ブラケット本体は、前記凸状係止部又は前記凹部を備える、請求項2に記載の制振床構造。
- 前記第二方向は、前記動吸振器の基部を前記ブラケット本体と前記抑え部材との上下方向間に挿入する方向とは反対方向である、請求項2又は3に記載の制振床構造。
- 前記凸状係止部は、先端が基端に対して上下方向に弾性変形可能な突起片であり、前記ブラケット部材と前記動吸振器との本固定状態において弾性力を付与することにより前記動吸振器の基部の変位を規制する、請求項2−4の何れか一項に記載の制振床構造。
- 前記凸状係止部は、前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定状態において弾性力を付与することにより前記動吸振器の基部の変位を規制する、請求項5に記載の制振床構造。
- 前記動吸振器は、長尺状に形成され前記長尺状の一端側を前記ブラケット部材に固定される梁状ばね部材と、前記梁状ばね部材の前記長尺状の他端側に設けられるマスと、を備え、
前記凸状係止部は、前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定状態において、前記マスの重力によって前記梁状ばね部材の一端が下方へ移動する動作によって、前記弾性力を大きくするように変形する、請求項6に記載の制振床構造。 - 前記凸状係止部は、先端が基端に対して弾性変形可能な突起片であり、
前記第一方向は、前記凸状係止部の弾性変形方向であり、
前記第二方向は、前記弾性変形方向とは異なる水平方向である、請求項2−7の何れか一項に記載の制振床構造。 - 前記凹部は、側方に開口し、且つ、側方の開口部から奥部に至る途中に屈曲部を備え、
前記第一方向は、前記開口から前記屈曲部へ至る水平方向であり、
前記第二方向は、前記屈曲部から前記奥部へ至る水平方向である、請求項2−7の何れか一項に記載の制振床構造。 - 前記ブラケット部材は、
前記床材に固定され、前記凸状係止部又は前記凹部を備えるブラケット本体と、
前記ブラケット本体の上面側又は下面側に配置され、前記ブラケット本体との上下方向間に前記動吸振器の基部を挟み込んで保持する抑え部材と、
を備え、
前記抑え部材が前記ブラケット本体に取り付けられていない状態において、前記凸状係止部と前記凹部との係止により前記ブラケット部材と前記動吸振器との仮固定が行なわれ、
前記動吸振器の基部が前記ブラケット本体と前記抑え部材との上下方向間に挟み込まれるように前記抑え部材が前記ブラケット本体に固定されることにより、前記ブラケット部材と前記動吸振器との本固定が行われる、請求項1に記載の制振床構造。 - 前記第一方向は、上下方向の一方であり、
前記第二方向は、水平方向である、請求項10に記載の制振床構造。 - 前記第一方向は、上下方向の一方であり、
前記第二方向は、鉛直軸回りの回転方向である、請求項10に記載の制振床構造。 - 前記動吸振器の梁状ばね部材は、角パイプにより長尺状に形成され、対向する一対の面が前記床材の振動方向に平行な方向となるように配置される、請求項1−12の何れか一項に記載の制振床構造。
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