JP2016160027A - 接着フィルム用リール及びこれに使用される連結体 - Google Patents
接着フィルム用リール及びこれに使用される連結体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016160027A JP2016160027A JP2015039413A JP2015039413A JP2016160027A JP 2016160027 A JP2016160027 A JP 2016160027A JP 2015039413 A JP2015039413 A JP 2015039413A JP 2015039413 A JP2015039413 A JP 2015039413A JP 2016160027 A JP2016160027 A JP 2016160027A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive film
- adhesive
- lead
- length
- reel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
Abstract
Description
まず、図1〜図3に基づいて、接着フィルム用リール10の構成について説明する。図1及び図2に示すように、接着フィルム用リール10は、巻芯20と、フランジ21、22と、接着フィルム30と、リード40と、接続テープ50、60とを備える。
つぎに、図4に基づいて、接続強度の測定方法について説明する。まず、連結体10aを用意する。連結体10aは、接着フィルム30とリード40とを接続テープ50で接続することで作製される。連結体10aの詳細な製造方法については後述する。
つぎに、接着フィルム用リール10の製造方法を説明する。ます、支持フィルム31の原反(支持フィルム原反)を用意する。支持フィルム原反は、支持フィルム31よりも幅広かつ支持フィルム31と同一長さを有するフィルムである。ついで、支持フィルム原反の表面に接着層32を形成する。これにより接着フィルム原反を作製する。ついで、接着フィルム原反の長さ方向の一端部に突出部31aを形成する。突出部31aは、接着フィルム原反の長さ方向の一端部から接着層32を引き剥がすことで形成される。なお、突出部31a以外の箇所に接着層32を形成することで、突出部31aを形成してもよい。突出部31aは、接続テープ50を接着する前に洗浄してもよい。
(連結体の作製)
実施例1では、以下の工程により連結体10aを作製した。フェノキシ樹脂(新日鐵化学社製YP50)60質量部と、ラジカル重合性樹脂(ダイセル・サイテック社製EB−600)36質量部と、シランカップリング剤(信越化学工業社製KBM−503)2質量部と、反応開始剤(日本油脂社製パーヘキサC)2質量部とを混合することで、接着剤組成物を作製した。ついで、この接着剤組成物に導電粒子(積水化学工業社製AUL704)を、接着層32内の粒子面密度が8000個/mm2となるように分散させた。ついで、導電粒子が分散した接着剤組成物を長さ50m超のPETフィルム(厚み50μm、支持フィルム原反)上に厚さ14μmとなるように塗工した。これにより、支持フィルム原反の表面に接着層32を形成した。すなわち、接着フィルム原反を作製した。実施例1では、接着層32を異方性導電層とした。
ついで、上述した測定方法により接続強度を測定した。引張試験機としてはエー・アンド・デイ社製テンシロンを使用した。この結果、接続強度は5.2Nとなった。
直径95mmの巻芯20を有する空リールを用意した。そして、接続テープ60を用いて巻芯20と連結体10aのリード40とを接続した。ここで、接続テープ60は接続テープ50と同様のものを使用した。また、リード40が巻芯20から外れないように、接続テープ60の長さを30mmとし、接続テープ60とリード40との接着面長さ、接続テープ60と巻芯20との接着面長さをいずれも15mmとした。ついで、接着フィルム30を巻芯20に巻きつけることで、接着フィルム用リール10を作製した。後述する引出試験を行うために、同様の接着フィルム用リール10を合計100個作製した。
引出試験機エー・アンド・デイ社製テンシロンを用いて接着フィルム用リール10から接着フィルム30を700mm/secで引き出す引出試験を行った。引出試験は、接着フィルム用リール10から全ての接着フィルム30が引き出されるまで行った。引き出しの途中で接着フィルム30の引き出しを行えなくなった場合には、接着フィルム30がリード40から外れたものとし、引出試験を終了した。上記引出試験を100個の接着フィルム用リール10に対して行い、接着フィルム30がリード40から外れた接着フィルム用リール10の数を100で除算することで、テープ外れ発生率を算出した。テープ外れ発生率が小さいほど、接着フィルム30はリード40から外れにくいと言える。
接続テープ長さを300mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも150mmとした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接続テープ長さを400mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも200mmとした他は、実施例1と同様の処理を行った。
連結体原反を幅0.6mmに切断した他は、実施例1と同様の処理を行った。
接着面51の長さL1と、接着面52の長さL2との比を3:7とした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接着面51の長さL1と、接着面52の長さL2との比を7:3とした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接続テープ長さを30mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも15mmとした。また、連結体原反を幅1.5mmに切断した。上記以外は実施例1と同様の処理を行った。
接続テープ長さを30mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも15mmとした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接続テープ長さを60mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも30mmとした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接続テープ長さを90mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも45mmとした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接続テープ長さを30mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも15mmとした他は、実施例4と同様の処理を行った。
接続テープ長さを60mmとし、接着面51の長さL1、接着面52の長さL2をいずれも30mmとした他は、実施例4と同様の処理を行った。
接着面51の長さL1と、接着面52の長さL2との比を2:8とした他は、実施例1と同様の処理を行った。
接着面51の長さL1と、接着面52の長さL2との比を8:2とした他は、実施例1と同様の処理を行った。
上記各例の構造、接続強度及びテープ外れ発生率を表1にまとめて示す。
図7は、参考例の接続強度と比較例1の接続強度とを対比して示す。参考例と比較例1とは接着フィルム幅のみが異なる。図7及び表1に示される通り、接着フィルム幅を大きくすることで、接続強度が大きくなり、ひいては、接着フィルム30がリード40から外れにくくなる。ただし、参考例では接着フィルム幅の狭小化のニーズに対応できない。そこで、実施例では、接着フィルム幅を小さくした上で、接続テープ50を長くした。
図8は、接続テープ長さ(詳細には、接着面51の長さL1と接着面52の長さL2との合計長さL)と接続強度との対応関係を示す。図9は、テープ外れ発生率と接続強度との対応関係を示す。図10は、接続テープ長さとテープ外れ発生率との対応関係を示す。なお、図8〜図10では、接着フィルム幅は0.8mmとなっている。したがって、図8における接続テープ長さ=30、60、90mmは比較例1、2、3を示し、接続テープ長さ=120、300、400mmは実施例1、2、3を示す。図8及び表1に示される通り、接続テープ50が長くなるほど、接続強度が大きくなり、ひいては、接着フィルム30がリード40から外れにくくなる。特に、図9、図10及び表1に示すように、実施例1、2、3では、テープ外れ発生率が0となる。そして、実施例1、2、3では、接続強度が5.0N以上となっている。したがって、接続強度が5.0N以上であればテープ外れ発生率が0になることがわかる。また、接着フィルム30の幅が1mm未満となる場合であっても、接続テープ長さを120mm以上にする(詳細には、上記合計長さLを120mm以上にする)ことで、接続強度が5.0N以上になることがわかる。また、接続テープ長さが300mmとなる場合、参考例とほぼ同程度の接続強度が実現される。ただし、接続テープ長さが400mmとなっても接続強度はほとんど変わらない。したがって、接続テープ長さがある程度長くなると、接続強度が上限値に達することがわかる。
図12は、接着面長さの比(接着面51の長さL1:接着面52の長さL2)と接着強度との対応関係を示す。図12及び表1に示されるとおり、接着面長さの比は必ずしも1:1である必要はないことがわかる。すなわち、本実施例では、接着面長さの比が3:7〜7:3の範囲内の値となる場合に、接着強度が5.0N以上となる。したがって、接着面長さの比は、この範囲内で調整可能であることがわかる。
20 巻芯
30 接着フィルム
31 支持フィルム
32 接着層
40 リード
50、60 接着フィルム
Claims (9)
- 円筒形状の巻芯と、
前記巻芯の周面に設けられたリードと、
前記巻芯に巻きつけられる幅1mm未満の接着フィルムと、
前記リードと前記接着フィルムとを接続する接続テープと、を備え、
前記接続テープによる前記リードと前記接着フィルムとの接続強度が5.0N以上である、接着フィルム用リール。 - 前記接着フィルムは、支持フィルムと前記支持フィルム上に形成される接着層とを含み、
前記支持フィルムは、前記接着層に対して長さ方向に突出した突出部を有し、
前記接続テープは、前記支持フィルムの突出部と前記リードとを接続する、請求項1記載の接着フィルム用リール。 - 前記接着フィルムと前記接続テープとの接着面長さと、前記リードと前記接続テープとの接着面長さとの合計長さは、前記巻芯の外周面の円周長さの30%より大きい、請求項1または2記載の接着フィルム用リール。
- 前記接着フィルムと前記接続テープとの接着面長さと、前記リードと前記接続テープとの接着面長さとの合計長さは、120mm以上である、請求項3記載の接着フィルム用リール。
- 前記接着フィルムと前記接続テープとの接着面長さと、前記リードと前記接続テープとの接着面長さとの比は、3:7〜7:3である、請求項1〜4の何れか1項に記載の接着フィルム用リール。
- 前記接続テープは、前記接着フィルム及び前記リードの表裏表面に設けられる、請求項1〜5の何れか1項に記載の接着フィルム用リール。
- 前記接着フィルムの長さは50m以上である、請求項1〜6の何れか1項に記載の接着フィルム用リール。
- 前記接着フィルムは異方性導電材料を含む、請求項1〜7の何れか1項に記載の接着フィルム用リール。
- リールの巻芯の周面に設けられるリードと、
前記巻芯に巻きつけられる幅1mm未満の接着フィルムと、
前記リードと前記接着フィルムとを接続する接続テープと、を備え、
前記接続テープによる前記リードと前記接着フィルムとの接続強度が5.0N以上である、連結体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015039413A JP2016160027A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 接着フィルム用リール及びこれに使用される連結体 |
PCT/JP2016/055822 WO2016136946A1 (ja) | 2015-02-27 | 2016-02-26 | リール体、フィルム連結体、フィルム巻装体、及びフィルム連結体の製造方法 |
KR1020197008793A KR20190035956A (ko) | 2015-02-27 | 2016-02-26 | 릴체, 필름 연결체, 필름 권취 장착체 및 필름 연결체의 제조 방법 |
CN201680009703.8A CN107207181B (zh) | 2015-02-27 | 2016-02-26 | 卷筒体、薄膜连结体、薄膜卷装体及薄膜连结体的制造方法 |
KR1020177022130A KR101991190B1 (ko) | 2015-02-27 | 2016-02-26 | 릴체, 필름 연결체, 필름 권취 장착체 및 필름 연결체의 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015039413A JP2016160027A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 接着フィルム用リール及びこれに使用される連結体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016160027A true JP2016160027A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56844272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015039413A Pending JP2016160027A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 接着フィルム用リール及びこれに使用される連結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016160027A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007092028A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-04-12 | Hitachi Chem Co Ltd | 接着剤リール |
WO2010098354A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 日立化成工業株式会社 | 接着材リール |
-
2015
- 2015-02-27 JP JP2015039413A patent/JP2016160027A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007092028A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-04-12 | Hitachi Chem Co Ltd | 接着剤リール |
WO2010098354A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 日立化成工業株式会社 | 接着材リール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101909300B1 (ko) | 릴체 및 릴체의 제조 방법 | |
CN101683934B (zh) | 粘接剂带卷 | |
WO2015064709A1 (ja) | 接着テープ構造体及び接着テープ収容体 | |
TW201125804A (en) | Reel | |
JP2008156126A (ja) | 接着剤テープの接続方法及び接着剤テープ接続体 | |
CN104203786A (zh) | 粘接膜的粘贴装置、粘接膜的粘贴方法及连接结构体 | |
WO2020107769A1 (zh) | 偏光片保护膜及其撕揭方法 | |
WO2015087883A1 (ja) | 接着テープ構造体及び接着テープ収容体 | |
JP2016160027A (ja) | 接着フィルム用リール及びこれに使用される連結体 | |
JP2017137188A (ja) | フィルム巻装体のはみ出し試験方法 | |
KR101991190B1 (ko) | 릴체, 필름 연결체, 필름 권취 장착체 및 필름 연결체의 제조 방법 | |
JP2015160678A (ja) | シートロール | |
KR102092530B1 (ko) | 필름 권장체, 및 필름 권장체의 제조 방법 | |
JP5884607B2 (ja) | 両面粘着テープの製造方法 | |
JP6693161B2 (ja) | フィルム連結体、フィルム巻装体、リール体、及びフィルム連結体の製造方法 | |
JP2007231236A (ja) | 接着テープ及びリール巻き接着テープ | |
JP5236745B2 (ja) | 銅箔又は銅張り積層板の巻取り方法 | |
JP2004196540A (ja) | 接着材テープの接続方法 | |
JP6936300B2 (ja) | 積層フィルム、フィルム巻装体、フィルム巻装体の製造方法、及び接続構造体の製造方法 | |
JP2015007183A (ja) | 接着剤テープの巻回体 | |
TWI774850B (zh) | 接著帶和接著帶捲繞捲筒 | |
KR20130092696A (ko) | 아크릴 점착테이프의 박리시 소음을 절감시키는 저소음 테이프 제조장치 | |
JP2004210523A (ja) | 接着剤テープカセット及び接着剤テープカセットを用いた接着剤の圧着方法 | |
JPH0664831A (ja) | フィルム付smcの切断方法 | |
JP2009289755A (ja) | 異方導電材テープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181126 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181211 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20190208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190305 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20190308 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20190311 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20190313 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20190510 |