JP2016159943A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の再充填を防止することができる二重容器を提供する。【解決手段】本発明に係る二重容器1は、外気導入孔5を有する外層体6と、外層体6の内側に配置され内容物を収容する内層体7とを有する容器本体2と、内容物の注出路を備え、容器本体2の口部3に着脱可能な注出キャップ4とを備える二重容器1であって、内層体7は、内容物の注出に伴い減容変形すると共に外気導入孔5を通じて外気を外層体6と内層体7との間に導入し、注出キャップ4を口部3に装着しているときは、外気導入孔5は開放状態となり、注出キャップ4を口部3に装着していないときは、外気導入孔5は閉塞状態となることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、外層体の内側に減容変形可能な内層体が配置された容器本体と、該容器本体の口部に着脱可能な注出キャップとを備える二重容器に関し、特に、内容物の再充填の防止を図ろうとするものである。
従来、この種の二重容器として、例えば特許文献1に記載されるように、容器本体と該容器本体の口部に着脱可能な注出キャップとを備え、容器本体は、外気導入孔を有する外層体と該外層体の内側に配置された内層体とを備え、内層体は、内容物の注出に伴い減容変形しつつ前記外気導入孔から外気を外層体と内層体との間に導入し、注出キャップは、逆止弁によって開閉可能な内容物の注出路を備えるものが知られている。
このような二重容器によれば、内容物を外気との接触から保護し、内容物の品質を良好に保持することができる。
特開2003−12012号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような従来の二重容器は、注出キャップを容器本体の口部から取り外せば内容物を再充填することができるが、このように再充填を行い長期に使用された場合にも、内容物の品質を良好に保持し続けられるとは限らなかった。
本発明は、前記の問題点に鑑み開発されたもので、内容物の再充填を防止することができる二重容器を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
1.外気導入孔を有する外層体と、該外層体の内側に配置され内容物を収容する内層体とを有する容器本体と、
該内容物の注出路を備え、該容器本体の口部に着脱可能な注出キャップと
を備える二重容器であって、
前記内層体は、前記内容物の注出に伴い減容変形すると共に前記外気導入孔を通じて外気を前記外層体と前記内層体との間に導入し、
前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記外気導入孔は開放状態となり、
前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記外気導入孔は閉塞状態となることを特徴とする二重容器。
2.弾性変形することにより外気導入孔を閉塞状態から開放状態へと切り替え可能な弾性部材を更に備え、
前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記注出キャップの一部が前記弾性部材に当接して該弾性部材を弾性変形させることにより前記外気導入孔が開放状態となり、
前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記弾性部材が弾性変形状態から復元して前記外気導入孔が閉塞状態となる、前記1.に記載の二重容器。
3.前記外層体の厚み方向に変位することにより前記外気導入孔の開放状態と閉塞状態とを切り替え可能な外気導入弁を更に備え、
前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記注出キャップの一部が前記外気導入弁に当接し該外気導入弁が内周側に変位することにより前記外気導入孔が開放状態となり、
前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記外気導入弁が外周側に変位することにより前記外気導入孔が閉塞状態となる、前記1.に記載の二重容器。
4.前記外周側への変位は、前記外気導入弁を弾性支持する支持部材の復元力により行われる、前記3.に記載の二重容器。
5.前記外気導入孔はスリットとして設けられ、
前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記注出キャップの一部が前記外層体に当接することにより前記スリットを開放状態へと弾性変形させ、
前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記スリットは閉塞状態へと復元する、前記1.に記載の二重容器。
6.前記注出キャップの一部は、前記注出キャップを前記口部に係合させるねじ部である、前記2.乃至5.のいずれか一項に記載の二重容器。
本発明によれば、注出キャップが容器本体の口部から取り外されると、外気導入孔が閉塞状態となり内層体を膨らませることが出来ないため、内容物の再充填を妨げることができる。
従って、本発明によれば、内容物の再充填を防止することができる二重容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る二重容器の縦断面図である。 図1の第1実施形態に係る二重容器における、外気導入孔の開放状態と閉塞状態とを説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る二重容器の縦断面図である。 図3の第2実施形態に係る二重容器における、A−A断面を示す断面図である。 図3の第2実施形態に係る二重容器における、外気導入孔の閉塞状態を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る二重容器の縦断面図である。 図6の第3実施形態に係る二重容器において、(a)は外気導入孔(スリット)の開放状態を示し、(b)は外気導入孔(スリット)の閉塞状態を示す図である。
以下、図1〜図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る二重容器について詳細に例示説明する。
なお、本明細書において上下方向とは、容器の正立状態を基準とし、容器の軸線に沿って口部が配置される側(すなわち、図1における上側)を上方、底部が配置される側(すなわち、図1における下側)を下方とする。
図1に示すように、本実施形態に係る二重容器1は、容器本体2と該容器本体2の口部3に着脱可能な注出キャップ4とを備えている。また、容器本体2は、外気導入孔5を有する外層体6と該外層体6の内側に配置された内層体7とを備えている。内層体7は、内容物の注出に伴い減容変形しつつ外気導入孔5から外気を外層体6と内層体7との間に導入するようになっている。そして、注出キャップ4は、逆止弁8によって開閉可能な内容物の注出路Rを備えている。
より具体的には、本実施形態では、容器本体2は、口部3と、該口部3よりも拡径された胴部(図示省略)と、胴部の下部を閉塞する底部(図示省略)とからなるボトル状をなしている。また、容器本体2は、共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することで外層体6に対して内層体7を剥離可能に積層させた構成になっている。なお、容器本体2は、このような構成に代えて、外層体6と内層体7とを別々に形成した後に組み合わせることで構成してもよい。
口部3の外周面には、注出キャップ4をねじ係合により装着するための雄ねじ部50が設けられている。雄ねじ部50は、注出キャップ4の装着筒12の内周面に設けられた雌ねじ部51(ねじ部)と係合する。
また、本実施形態では、口部3に外気導入孔5が形成されており、注出キャップ4に設けられた貫通孔10,11、及び口部3と注出キャップ4の装着筒12との隙間(ねじ山間に形成される螺旋状の隙間を含む)を通じて、外気を外気導入孔5まで導き外層体6と内層体7との間に導入するようになっている。なお、口部3の外周面に、ねじ山を上下に貫通する通気用の溝を、例えば、外気導入孔5と周方向における同位置に設け、外気の導入を促進するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ゴム栓52(弾性部材)が外気導入孔5を貫通して配置されている。そして注出キャップ4が容器本体2の口部3に装着されているときは、図1及び図2(a)に示すように、ゴム栓52は、注出キャップ4の装着筒12の内周面に設けられた雌ねじ部51に当接し、下方に押圧されることにより弾性変形する。その結果、ゴム栓52は上下方向に押し縮められ、外気導入孔5とゴム栓52との間に隙間が生じるため、外気導入孔5は外気を導入可能な開放状態となる。
一方、注出キャップ4が容器本体2の口部3に装着されていないときはゴム栓52を押圧する力が作用しないため、ゴム栓52は初期の形状へと復元する。この結果、ゴム栓52は、図2(b)に示すように外気導入孔5を閉塞するため、外気導入孔5を通じた外層体6と内層体7との間への外気の導入は行われない。
注出キャップ4は、口部3にねじ係合される装着筒12を備えている。なお、装着筒12は、ねじ係合に代えて、アンダーカットを介した嵌合によって口部3に装着されるように構成してもよい。また、注出キャップ4は、本実施形態では、キャップ本体13、弁部材14、内キャップ部材15、及び弁体53からなっている。
キャップ本体13は、装着筒12と、該装着筒12の上端に連なる天壁16と、装着筒12にヒンジ17を介して連結された上蓋18とを備えている。天壁16には、注出筒19と、前述した貫通孔10とが設けられている。上蓋18には、注出筒19を閉塞するピン20が設けられている。
弁部材14は、筒壁21と、該筒壁21の内周側に連設された逆止弁8と、該筒壁21の外周側に連設された外気導入用逆止弁22とを備えている。逆止弁8は、本実施形態では、円板状の弁体の外周縁を3本の弾性アームで筒壁21の内周面に連結した3点弁として構成されているが、その他の構成を採用することも可能である。また、外気導入用逆止弁22は、周方向に連続するフランジ状をなしている。筒壁21の上部は、キャップ本体13の天壁16から垂下する嵌合筒23に嵌合している。
内キャップ部材15は、キャップ本体13の天壁16と容器本体2の口部3との間に配置され、かつ、キャップ本体13の装着筒12の内周面にアンダーカットを介して嵌合される外筒24を備えている。また、図1に示すように外筒24の下端には、内周方向に延びる隔壁33と、隔壁33の内周側端から上方へと環状をなして延びる嵌入筒27と、嵌入筒27の上端から更に内周側へと延びる底壁25とが連設されている。そして、底壁25の中央には開口26が形成されており、該開口26の周縁部によって逆止弁8の弁座が構成されている。
また、嵌入筒27の外周側には、嵌入突起30が形成されており、嵌入筒27と嵌入突起30の間には、弁部材14の筒壁21の下部が嵌合している。また、嵌入筒27及び嵌入突起30の外周側には、口部3の上端内周面に嵌合する環状のシール突起31が垂設されている。外筒24の下部には、前述した貫通孔11が形成されている。
また、内キャップ部材15は、底壁25から下方へと環状をなして延びる保持筒54を更に備えている。保持筒54は円筒部54a、縮径筒部54b及び開口筒部54cを有し、全体として円筒状に形成されている。なお、本実施形態においてこの保持筒54は内キャップ部材15と一体に形成されているが、この態様に限定されず、保持筒54を内キャップ部材15とは別部品として構成してもよい。
本実施形態において、円筒部54aの下端に縮径筒部54bが一体に連ねて設けられている。円筒部54aは内径が略一定の円筒状に形成され、これに対して縮径筒部54bは下方に向けて徐々に内径が縮径するテーパ形状に形成されている。また、図示する場合では、縮径筒部54bの下端には円筒状の開口筒部54cが一体に設けられ、この開口筒部54cの内側が保持筒54の開口55を構成している。
弁体53は鋼材や樹脂等により球状(ボール)に形成され、保持筒54の内部に配置さ
れている。弁体53は保持筒54の内径よりもやや小さい直径を有し、これにより、弁体53は逆止弁8と縮径筒部54bとの間で、円筒部54aに沿って軸方向に移動自在となっている。
本実施形態では、内容物の注出路Rは、キャップ本体13の注出筒19及び天壁16、弁部材14の筒壁21、並びに内キャップ部材15の底壁25、開口26、55及び保持筒54によって区画されている。
そして、注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させた状態では、ゴム栓52は雌ねじ部51に当接して弾性変形するため、外気導入孔5は外気を導入可能な開放状態となる。上蓋18を開き容器本体2の胴部を押圧することにより、逆止弁8は注出筒19の方向に変位し、内容物を開口26及び注出路Rを通じて外界に注出することができる。弁体53は、注出筒19が下方を向くように容器本体2を傾斜させるか、又は胴部の押圧による内層体7の内圧の上昇により注出筒19側に移動する。
内容物を注出させた後、容器本体2の胴部の押圧を解除すると、内容物の減少に伴い内層体7は減容変形を維持する一方、外層体6は剛性により元の形状に復元する。このとき外気導入孔5が開放状態にあるため、外気導入用逆止弁22が開き、外層体6と内層体7との間の空間には外気導入孔5から外気が導入される。本構成の採用により、内容物を外気との接触から保護することができるため、内容物の品質を良好に保持することができる。なお、容器本体2を正立状態に戻すと、弁体53は自重により縮径筒部54bに向けて移動する。これにより、注出筒19の内側に残留する内容物は、負圧により保持筒54側へと引き込まれるため、注出筒19からの液だれを効果的に防止することができる。
一方、注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させていない状態では、ゴム栓52は雌ねじ部51により押圧されないため、図2(b)に示すように弾性変形した状態から元の形状へと復元する。その結果、ゴム栓52は、外気導入孔5を閉塞する。これにより、内容物を詰め替えて二重容器1を再利用しようとしても、注出キャップ4を容器本体2から取り外すと外気導入孔5が閉塞され外層体6と内層体7との間の外気が封入されたままとなる。従って、使用により萎んだ状態の内層体7に内容物を再充填しようとしても封入された外気により内層体7を膨らませることが出来ない為、内容物を再充填することが出来ない。
このように、本実施形態に係る二重容器1は、容器本体2の口部3内に外気導入孔5を備え、注出キャップ4を容器本体2から取り外すと、雌ねじ部51からの押圧力が開放され、弾性変形していたゴム栓52が元の形状へと復元する。この復元したゴム栓52により外気導入孔5が閉塞され、外層体6と内層体7との間に充填された外気を排出させることが出来ないため、内容物の再充填を防止することができる。
また、本実施形態によれば、ゴム栓52が雌ねじ部51に当接することにより弾性変形するように構成したので、新たな構成部品を追加することなく外気導入孔5の開閉切り替えを行うことができる。
なお、本実施形態では、注出キャップ4の内周面に設けた雌ねじ部51によりゴム栓52を弾性変形させる構成を採用したが、この態様には限定されない。例えば、注出キャップ4の内周面に更に内周方向に突出する段部を設け、当該段部がゴム栓52等の弾性部材を押圧することにより外気導入孔5が開放状態となるように構成してもよい。
次に、図3〜図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る二重容器1について詳細に例示説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る二重容器1は、第1実施形態と同様に、容器本体2と該容器本体2の口部3に着脱可能な注出キャップ4とを備えている。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、容器本体2は、口部3と、該口部3よりも拡径された胴部9と、胴部9の下部を閉塞する底部(図示省略)とからなるボトル状をなしている。
本実施形態では、外気導入弁60が外気導入孔5を貫通して配置されている。外気導入弁60は、図4に示すように保持環61a内において円周上等間隔で設けられた保持アーム61bにより弾性的に支持され、主として外層体6の厚み方向に変位可能に構成されている。そして注出キャップ4が容器本体2の口部3に装着されているときは、図3に示すように、外気導入弁60が注出キャップ4の内周面によって押圧され、内周方向に変位している。これにより、外気導入弁60と外層体6との間に隙間が生じ、外気導入孔5は外気の流入及び流出が可能な開放状態となる。
一方、注出キャップ4が容器本体2の口部3に装着されていないときは外気導入弁60を内周側に押圧する力が作用しない。本実施形態では、外気導入弁60が保持アーム61bにより弾性支持されているため、保持アーム61bが元の形状に戻ろうとする復元力によって外気導入弁60を外周側に変位させる。この変位により外気導入弁60と外層体6との隙間を塞ぎ(図5参照)、外気導入孔5は外気の流入及び流出が不可能な閉塞状態となるため、外気導入孔5を通じた外層体6と内層体7との間への外気の導入は行われない。
注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させた状態では、外気導入弁60が注出キャップ4の内周面によって押圧され、外気導入孔5は開放状態となる。上蓋18を開き容器本体2の胴部9を押圧することにより、内容物を開口26及び注出路Rを通じて外界に注出することができる。
内容物を注出させた後、容器本体2の胴部の押圧を解除すると、内容物の減少に伴い内層体7は減容変形を維持する一方、外層体6は剛性により元の形状に復元する。このとき外気導入孔5が開放状態にあるため、外気導入用逆止弁22が開き、外層体6と内層体7との間の空間には外気導入孔5から外気が導入される。本構成の採用により、内容物を外気との接触から保護することができるため、内容物の品質を良好に保持することができる。
一方、注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させていない状態では、外気導入弁60を内周側に押圧する力が働かない。そして、外気導入弁60が、保持アーム61bの復元力により外周側に変位することにより、外気導入孔5は外気の流入及び流出が不可能な閉塞状態となる。これにより、内容物を詰め替えて二重容器1を再利用しようとしても、注出キャップ4を容器本体2から取り外すと外気導入孔5が閉塞され外層体6と内層体7との間の外気が封入されたままとなる。従って、使用により萎んだ状態の内層体7に内容物を再充填しようとしても封入された外気により内層体7を膨らませることが出来ない為、内容物を再充填することが出来ない。
このように、本実施形態に係る二重容器1は、容器本体2の口部3内に外気導入孔5を備え、注出キャップ4を容器本体2から取り外すと、外気導入弁60が、保持アーム61bの復元力により外周側に変位することにより、外気導入孔5は閉塞状態となる。これにより、外層体6と内層体7との間に充填された外気を排出させることが出来ないため、内容物の再充填を防止することができる。
また、本実施形態によれば、保持アーム61bが外気導入弁60を外周側に変位させるように構成したので、新たな構成部品を追加することなく外気導入孔5の開閉切り替えを行うことができる。
なお、本実施形態では、外気導入弁60が注出キャップ4の内周面によって押圧され、外気導入孔5を開放状態とする構成を採用したが、この態様には限定されない。例えば、注出キャップ4の内周面に更に内周方向に突出する段部を設け、当該段部が外気導入弁60を押圧することにより外気導入孔5が開放状態となるように構成してもよい。
また、本実施形態では、注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させていない状態において、外気導入弁60が、保持アーム61bの復元力により外周側に変位するように構成したが、この態様には限定されない。外気導入弁60を復元力を有しない支持手段により支持し、別途外向きの力を作用させることによって外気導入弁60を外周側に変位させるように構成してもよい。
次に、図6〜図7を参照して、本発明の第3実施形態に係る二重容器1について詳細に例示説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る二重容器1は、第1実施形態と同様に、容器本体2と該容器本体2の口部3に着脱可能な注出キャップ4とを備えている。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、第1実施形態における外気導入孔5に相当するものとしてスリット62(外気導入孔)が外層体6上に設けられている。スリット62は、図7(a)(b)に示すように、容器本体2の円周方向に延びるように設けられている。そして、図6に示すように、容器本体2の口部3に注出キャップ4が装着されているときは、注出キャップ4の装着筒12の内周面に設けられた雌ねじ部51と、口部3の外周面に設けられた段部63とが当接する。このとき、最下段の雄ねじ部50と段部63とを所定距離に設定することにより、スリット62を上下方向に開口させる引張応力を発生させることができる。
図7(a)は、容器本体2の口部3に注出キャップ4が装着されているときのスリット62の形状を示す図である。引張応力により外層体6が弾性変形してスリット62が開口し、外気導入孔としてのスリット62は、外気の流入及び流出が可能な開放状態となる。
一方、注出キャップ4が容器本体2の口部3に装着されていないときは当該引張応力が作用しない。このとき、外層体6は弾性変形状態から復元し、スリット62は、図7(b)に示すような外気の流入及び流出が出来ない閉塞状態となる。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に、注出筒19からの液だれを防止するための弁体53、保持筒54等が設けられている。
注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させた状態では、上述のように外層体6が段部63と当接し、スリット62に上下方向の引張応力が作用するため開放状態となる。上蓋18を開き容器本体2の胴部を押圧することにより、逆止弁8は注出筒19の方向に変位し内容物を開口26及び注出路Rを通じて外界に注出することができる。
内容物を注出させた後、容器本体2の胴部の押圧を解除すると、内容物の減少に伴い内層体7は減容変形を維持する一方、外層体6は剛性により元の形状に復元する。このとき外気導入孔としてのスリット62が開放状態にあるため、外気導入用逆止弁22が開き、外層体6と内層体7との間の空間にはスリット62から外気が導入される。本構成の採用により、内容物を外気との接触から保護することができるため、内容物の品質を良好に保持することができる。
一方、注出キャップ4を容器本体2の口部3に装着させない状態では、スリット62を開口させる引張応力が作用しない。従って、弾性変形していたスリット62は、復元力により図7(b)に示す閉塞状態となる。これにより、内容物を詰め替えて二重容器1を再利用しようとしても、注出キャップ4を容器本体2から取り外すとスリット62が閉塞され外層体6と内層体7との間の外気が封入されたままとなる。従って、使用により萎んだ状態の内層体7に内容物を再充填しようとしても封入された外気により内層体7を膨らませることが出来ない為、内容物を再充填することが出来ない。
このように、本実施形態に係る二重容器1は、容器本体2の口部3内に外気導入孔としてのスリット62を備え、注出キャップ4を容器本体2から取り外すとスリット62を弾性変形させていた引張応力が作用しないため、スリット62は閉塞状態へと復元する。これにより、外層体6と内層体7との間に充填された外気を排出させることが出来ないため、内容物の再充填を防止することができる。
また、本実施形態によれば、雌ねじ部51と外層体6の段部63を当接させることにより外気導入孔としてのスリット62を開口させるように構成したので、新たな構成部品を追加することなく外気導入孔5の開閉切り替えを行うことができる。
なお、本実施形態では、注出キャップ4装着時に、雌ねじ部51が外層体6と当接してスリット62を開口させるように構成したが、この態様には限定されない。例えば、注出キャップ4の内周面に更に内周方向に突出する段部を設け、当該段部が外層体6を押圧することによりスリット62が開口するように構成してもよい。
前述したところは本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えてもよいことは言うまでもない。
1 二重容器
2 容器本体
3 口部
4 注出キャップ
5 外気導入孔
6 外層体
7 内層体
8 逆止弁
9 胴部
10 貫通孔
11 貫通孔
12 装着筒
13 キャップ本体
14 弁部材
15 内キャップ部材
16 天壁
17 ヒンジ
18 上蓋
19 注出筒
20 ピン
21 筒壁
22 外気導入用逆止弁
23 嵌合筒
24 外筒
25 底壁
26 開口
27 嵌入筒
30 嵌入突起
31 シール突起
33 隔壁
50 雄ねじ部
51 雌ねじ部(ねじ部)
52 ゴム栓(弾性部材)
53 弁体
54 保持筒
54a 円筒部
54b 縮径筒部
54c 開口筒部
55 開口
60 外気導入弁
61a 保持環
61b 保持アーム(支持部材)
62 スリット(外気導入孔)
63 段部
R 注出路

Claims (6)

  1. 外気導入孔を有する外層体と、該外層体の内側に配置され内容物を収容する内層体とを有する容器本体と、
    該内容物の注出路を備え、該容器本体の口部に着脱可能な注出キャップと
    を備える二重容器であって、
    前記内層体は、前記内容物の注出に伴い減容変形すると共に前記外気導入孔を通じて外気を前記外層体と前記内層体との間に導入し、
    前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記外気導入孔は開放状態となり、
    前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記外気導入孔は閉塞状態となることを特徴とする二重容器。
  2. 弾性変形することにより前記外気導入孔を閉塞状態から開放状態へと切り替え可能な弾性部材を更に備え、
    前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記注出キャップの一部が前記弾性部材に当接して該弾性部材を弾性変形させることにより前記外気導入孔が開放状態となり、
    前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記弾性部材が弾性変形状態から復元して前記外気導入孔が閉塞状態となる、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記外層体の厚み方向に変位することにより前記外気導入孔の開放状態と閉塞状態とを切り替え可能な外気導入弁を更に備え、
    前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記注出キャップの一部が前記外気導入弁に当接し該外気導入弁が内周側に変位することにより前記外気導入孔が開放状態となり、
    前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記外気導入弁が外周側に変位することにより前記外気導入孔が閉塞状態となる、請求項1に記載の二重容器。
  4. 前記外周側への変位は、前記外気導入弁を弾性支持する支持部材の復元力により行われる、請求項3に記載の二重容器。
  5. 前記外気導入孔はスリットとして設けられ、
    前記注出キャップを前記口部に装着しているときは、前記注出キャップの一部が前記外層体に当接することにより前記スリットを開放状態へと弾性変形させ、
    前記注出キャップを前記口部に装着していないときは、前記スリットは閉塞状態へと復元する、請求項1に記載の二重容器。
  6. 前記注出キャップの一部は、前記注出キャップを前記口部に係合させるねじ部である、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の二重容器。
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