JP2016157856A - シリコン系薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents

シリコン系薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リーク電流の低減および低消費電力化を実現する電極構造を備えたシリコン系薄膜半導体装置およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法を得る。
【解決手段】結晶シリコンのバンドギャップの3倍以上のバンドギャップを有し、電子または正孔の移動による電気伝導性を有する物質を、ソース電極およびドレーン電極のそれぞれと、シリコン系薄膜との間に設けており、この物質の具体例として、非晶質エレクトライドC12A7:eを適用することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、リーク電流の低減および低消費電力化を実現する薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法に関する。
n−ch動作をするシリコン系薄膜トランジスタ(TFT)のソース・ドレーン電極には、いわゆるn+Si層が使われている。ここで、n+Si層とは、シリコン(Si)にn型不純物である燐(P)やヒ素(As)を多量に添加して作製される。
例えば、非晶質Siであれば、プラズマCVD成膜工程中にn型不純物を多量に添加(ドーピング)して作製した、低抵抗のシリコン層(n+a−Si:H)を指す。また、多結晶Siであれば、イオンドーピング装置を使って多量の燐を添加して作製した、低抵抗のシリコン層(n+polySi)を指す。
これらのn+Si層においては、n−ch動作時のキャリアの電子に対して、障壁は、きわめて小さく、良好なオーミック接合特性を示す(例えば、非特許文献1参照)。
特許4245608号公報
SID Information Display, 2014 March/April, Vol.30, No.2 pp26-29 by John Wager
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
上述したように、n+Si層は、n−ch動作時のキャリアの電子に対しては、良好なオーミック接合特性を示す。一方、負のゲートバイアス下でTFTのチャンネル層内に誘起される正孔に対して、n+Si層は、非晶質シリコン、微結晶シリコン、あるいは多結晶シリコンであるがゆえに、正孔に対する障壁が低く、『正孔電流』が流れてしまう。
この『正孔電流』起因の「リーク電流」は、TFT液晶ディスプレイの性能を上げるための大きな障害になっている。しかしながら、現在の技術では、正孔電流を低減できる手法はない。
図17は、従来のシリコン系薄膜半導体電界効果トランジスタの典型である非晶質シリコン半導体薄膜トランジスタ(a−Si:H・TFT)の模式的縦断面図である。ここで、ソース電極およびドレーン電極の非晶質Si層(n+a−Si:H)と、a−Si:H層とは、必ず接していなければならない。
微結晶Si・TFTにおいても、チャンネル層Siとn+Si層が接している同じ構造が採用されている。
多結晶Siの典型である低温多結晶Si(いわゆるLTPS)・TFTでは、イオンドーピングが用いられている。このため、n+LTPS層は、チャンネル層に埋め込まれているが、電子の流入流出に対する原理は、全く同じである。
図18は、それぞれの半導体TFTのn−ch動作時における、負のゲートバイアス下のリーク電流の比較を示した図である。公知の現象であるが、図18に示すように、リーク電流は、LTPS−TFTがもっとも大きく、順にa−Si:H・TFT、ついでIGZO(In−Ga−Zn−O)−TFTになる。
IGZOに代表される酸化物半導体TFTの特徴は、この小さなリーク電流にあり、シャープ株式会社は、このIGZO−TFTを採用することで、液晶ディスプレイの性能を上げることができるとしている。例えば、補助容量が減らせた、結果として開口率が大きくなった、あるいはリフレッシュレートを遅くできた、といった性能が実現できるとしている。
従来技術の問題点は、リーク電流が大きいことであり、LTPS−TFTやa−Si:H・TFTのリーク電流を、一桁でも二桁でも減らすことは、TFT液晶ディスプレイの性能向上に貢献する。
ここで、リーク電流が大きいという、従来技術の問題点の発生原因は、公知である。具体的には、非晶質シリコン半導体TFTに代表されるリーク電流は、負のゲートバイアス下における半導体中のチャンネル層に誘起される正孔電流に起因している。そして、現在のn+Si層では、この正孔電流を完全にブロックできないことによる。
正孔が発生する理由は、半導体のバンドギャップの大小と物性に関係している。そして、IGZOに代表される半導体は、このギャップがおよそ3.3eVと大きく、正孔が誘起されない。
一方、シリコン系半導体のa−Si:Hは、ギャップが1.7eV、LTPSは、ギャップがおよそ1.1eVであり、比較的小さなバンドギャップである。従って、正負のゲート電圧下では、電子や正孔が半導体膜中に容易に誘起され、正孔電流を完全にブロックできない現象となる。図19は、リーク電流の2つの発生経路を示した説明図である。この現象のうち、チャンネルリーク電流は、半導体の物性そのものであり、回避する手段はない。一方、絶縁層を流れるリーク電流は、電極の重なり領域の最小化技術や膜質の改善によって問題の無い値に治まっている。
以上を要約すれば、a−Si:H・TFTやLTPS−TFTでは、負のゲートバイアス下では正孔が誘起される。しかしながら、従来技術では、この正孔起因の電流、すなわちリーク電流を、n+a−Si:H層やn+LTPS層では、完全にブロックできない。
図20は、他の要因で正孔電流が流れてしまう問題点を説明するための具体的な非晶質シリコン半導体薄膜トランジスタの模式的縦断面図である。この図20に示すように、積層された金属層からなる電極は、その電極材料と作製時に使うエッチング材料によっては、例えば、バリア層のMoのエッチング速度が速いと、最上部のAlが直接n+Si層に触れることが起こる。
Alが直接n+Si層に触れると、熱処理工程を経ることで、AlとSiが反応して、n+Si層がp+Si層に代わってしまう。この理由は、SiにとってAlは、アクセプタ不純物であるからである。電極の一部がp+Si層になると、負のゲートバイアス下で発生する「正孔電流」が流れ込み、リーク電流がさらに増加することとなる。
従って、製造に際しては、電極材料の選択とエッチング技術の組合せに高度な技術が要求される。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、リーク電流の低減および低消費電力化を実現する電極構造を備えたシリコン系薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法を得ることを目的とする。
本発明に係るシリコン系薄膜半導体装置は、結晶シリコンのバンドギャップの3倍以上のバンドギャップを有し、電子または正孔の移動による電気伝導性を有する物質を、ソース電極およびドレーン電極のそれぞれと、シリコン系薄膜との間に設けたものである。
また、本発明に係るシリコン系薄膜半導体装置の製造方法は、結晶シリコンのバンドギャップの3倍以上のバンドギャップを有し、電子または正孔の移動による電気伝導性を有する物質を、ソース電極およびドレーン電極のそれぞれと、シリコン系薄膜との間に設けたシリコン系薄膜半導体装置の製造方法であって、シリコン系薄膜の上に、非晶質エレクトライドC12A7:eを積層する工程と、非晶質エレクトライドC12A7:eの上に低抵抗電極配線材料を積層するとともに、低抵抗電極配線材料がシリコン系薄膜に接しないようにして、ソース電極およびドレーン電極を形成する工程とを有するものである。
本発明によれば、非晶質エレクトライドC12A7:eに代表される、電子伝導と小さな仕事関数と大きなバンドギャップを持つ物質を、シリコン系TFTのソース・ドレーン電極の電極材料の一部として使用することで、正孔起因のリーク電流を低減している。このような電極構造を採用することで、a−Si:H・TFTにおいては、PE−CVD装置を使ったn+a−Si:H層の製造工程が不要になり、多結晶Si・TFTにおいては、イオンドーピング装置を使ったn+Si層の製造工程が不要になる。さらに、リーク電流を減らせることで、TFT−LCDにおいては、開口率の向上、言い換えれば、消費電力の低減を図ることができる。この結果、リーク電流の低減および低消費電力化を実現する電極構造を備えたシリコン系薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法を実現できる。
本発明の実施の形態1において使用される非晶質C12A7:eのバンド構造を、その他の材料との比較として示した図である。 本発明の実施の形態1におけるダイオード特性の検証を行った際の接合の作製方法と電気特性の測定方法を示すための説明図である。 本発明の実施の形態1におけるP型シリコンでの第1サンプルおよび第2サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるN型シリコンでの第1サンプルおよび第2サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図である。 本発明の実施の形態1における第2検証で使用したSOIの仕様をまとめた図である。 本発明の実施の形態1における第2検証を行った際のTFT構造と電気特性の測定方法を示すための説明図である。 本発明の実施の形態1におけるC12A7:e層を有する第3サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるC12A7:e層を有さない第4サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図である。 本発明の実施の形態1における典型的なa−Si:H・TFTの縦断面模式図である。 本発明の実施の形態1におけるシリコン系薄膜半導体装置の、いわゆる伝達特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における実施例1の電極構造を有するシリコン系薄膜半導体装置の模式的縦断面図である。 本発明の実施の形態1における実施例2の電極構造を有するシリコン系薄膜半導体装置の模式的縦断面図である。 本発明の実施の形態1における実施例3の電極構造を有するシリコン系薄膜半導体装置の模式的縦断面図である。 本発明の実施の形態1における製法1によるシリコン系薄膜半導体装置の製造工程を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における製法2によるシリコン系薄膜半導体装置の製造工程を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における製法3によるシリコン系薄膜半導体装置の製造工程を示す説明図である。 従来のシリコン系薄膜半導体電界効果トランジスタの典型である非晶質シリコン半導体薄膜トランジスタ(a−Si:H・TFT)の模式的縦断面図である。 それぞれの半導体TFTのn−ch動作時における、負のゲートバイアス下のリーク電流の比較を示した図である。 リーク電流の2つの発生経路を示した説明図である。 正孔電流が流れてしまう問題点を説明するための具体的な非晶質シリコン半導体薄膜トランジスタの模式的縦断面図である。
以下、本発明のシリコン系薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
初めに、本発明の要旨について説明する。東京工業大学の細野秀雄教授が発明した「エレクトライドC12A7:e」(例えば、特許文献1参照)は、化学的に安定(非活性)なセラミックスである。そして、スパッタ成膜された「非晶質C12A7」でも、エレクトライドの物性である、電子伝導と小さな仕事関数と大きなバンドギャップ、を持つ。従って、この「非晶質C12A7:e」は、有機EL発光素子(OLED)の電子注入層として使うことで、駆動電圧の低いOLEDが実現できる可能性を持つ新材料である。
そこで、本願発明者らは、C12A7:eの物理構造や電気的特性から、非晶質C12A7:eをシリコン系(非晶質シリコン、微結晶シリコン、多結晶シリコン)薄膜電界効果トランジスタ(TFT)のソース・ドレーン電極材料の一部として使用することで、正孔起因のリーク電流を低減できる可能性を見出した。
このリーク電流の起源は、上述したように、TFTのn−ch動作時の負のゲートバイアス下でチャンネル中に誘起される正孔による電流が主である。現在、ソース・ドレーン電極に使われているn+Si層だけでは、この正孔電流を完全にブロックすることはできない。
本願発明者らは、問題となる正孔電流をブロックできる半導体の接合構造を調査検討した。候補の半導体材料は、バンドギャップがSiに比べて3倍以上であり、キャリアは、電子であって、容易にSiと半導体接合が形成できることが必要条件である。例えば、窒化ガリウム(GaN)のバンドギャップは、およそ3.4eVと大きく、N型GaNが形成できるが、Siと容易に半導体接合を形成することができない。
そして、本願発明者らは、非晶質C12A7:eが、3.1eVという小さな仕事関数と、5eVを超える大きなバンドギャップを持つことから、電子に対しては、オーミック特性を持ち、正孔に対しては、ブロック効果を持つことを実験から見出した。さらに、本願本発明らは、SOI(Silicon on Insulator)を使ったn−ch動作TFTを実際に作製し、非晶質C12A7:e材料により、正孔をブロックできることを確認した。本発明は、これらの検証結果を基に創出されたものである。
そこで、以上のような要旨を踏まえ、本発明に係るシリコン系薄膜半導体装置、およびシリコン系薄膜半導体装置の製造方法について、詳細に説明する。
正孔電流をブロックできる可能性のあるワイドバンドギャップ半導体材料は、例えば、GaNあるいは、β−Gaがある。しかしながら、これらの材料は、スパッタ成膜などの製法では半導体特性が失われた、ただの窒化膜となってしまい、酸化膜でしかない。
図1は、本発明の実施の形態1において使用される非晶質C12A7:eのバンド構造を、その他の材料との比較として示した図である。エレクトライドC12A7:eは、スパッタで成膜されても、その非晶質C12A7:e(a−C12A7:e)は、電子を包接したケージ構造を維持し、この図1で示すような、バンド構造を持つと推察される。
具体的には、非晶質状態のエレクトライドは、組成12CaO・7Alの電子を包接したケージ構造が維持され、この結果、エレクトライドとしての物性を持つ電子による電気伝導物質としての機能を維持していると考えられる。
非晶質C12A7:eは、仕事関数(WF)で見れば、AlやMoに比べて小さく、およそ3.1eVである。さらに、半導体物理から推察すれば、この非晶質C12A7:eをSiに適用すれば、電子伝導を持つN型Siに対してはオーミックになるはずである。
一方で、非晶質C12A7:eは、仕事関数の値が小さいことと、5eVを超えるワイドバンドギャップ半導体であることから、正孔に対しては、高い障壁(バリア)を持ち、正孔の流れ(正孔電流)をブロックできることが推察される。
ここで、a−C12A7:eとSiを接合させると、どのような現象が起こるかが、本発明のポイントとなる。この接合により、半導体物理によれば、いわゆる『ヘテロ接合』が形成される。そして、仕事関数とバンドギャップから推察される電気的接合特性は、電子の移動に対しては低い障壁、すなわちオーミック特性を示し、正孔の移動に対しては高い障壁、すなわちブロック効果を持つ、いわゆるダイオード特性を示すと考えられる。
本願発明者らは、a−C12A7:eとSiを接合した構造が、このダイオード特性を持つことを、第1検証として実験から明らかにしたとともに、この特性を電界効果薄膜トランジスタに適用し、正孔のブロック効果を有することも、第2検証として実験から明らかにした。
そこで、まずは、ヘテロ接合を形成するであろうC12A7:e/Si構造を作製して、正孔ブロック効果、すなわち「ダイオード特性」を示すことを確認した第1検証について、詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるダイオード特性の検証を行った際の接合の作製方法と電気特性の測定方法を示すための説明図である。P型シリコンウエハあるいはN型シリコンウエハの裏面側は、Al−Ndをスパッタ成膜し、その一方で、表面側は、C12A7:eの有る第1サンプルと、C12A7:eの無い第2サンプルとをそれぞれ作製した。
そして、電圧Vdを、−5Vから+5Vまで0.2Vステップで変化させ、その際の電流値Idを測定することで、ダイオード特性の検証を行った。この実験結果が、本発明の原点である。
図3は、本発明の実施の形態1におけるP型シリコンでの第1サンプルおよび第2サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図であり、図4は、本発明の実施の形態1におけるN型シリコンでの第1サンプルおよび第2サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図である。
なお、図3、図4において、「CA有」は、表面側にC12A7:eが形成された第1サンプルを意味し、「CA無」は、表面側にC12A7:eが形成されていない第2サンプルを意味している。また、図3、図4において、横軸が−5V〜0Vの範囲に相当する左半面は、表面側から裏面側に流れる電流を縦軸に示しており、横軸が0V〜+5Vの範囲に相当する右半面は、裏面側から表面側に流れる電流を縦軸に示している。
図3に示すように、P型Siの表面側に対してC12A7:e層を設けることで、良好なダイオード特性(整流性)が得られた。すなわち、正孔の流入に対して、C12A7:eは、高い障壁、すなわちブロック効果、を持ち、電子の流入に対しては、オーミック性を持つことが実証できた。
一方、図4に示すように、N型Siの表面側に対してC12A7:e層を設けた場合には、ほぼオーミック特性を示した。なお、図3と比較して、図4における電流値が小さい理由は、C12A7:e自身の抵抗が、Al−Ndに比べて高いためである。
上述したように、非晶質C12A7:e層は『正孔』をブロックでき、ダイオード特性を有することが、第1検証により確認できた。そこで、次に、このダイオード特性を電界効果薄膜トランジスタに適用し、正孔のブロック効果を確認した第2検証について、詳細に説明する。
この第2検証に当たっては、SIMOX法で作製されたいわゆるSOI単結晶シリコン薄膜ウエハを用い、Si基板をゲート電極、埋め込みSiO2層をゲート絶縁層、そして50nmのSOI層をチャンネルに使ったTFTを作製して、TFTの電気的特性を測定評価した。
図5は、本発明の実施の形態1における第2検証で使用したSOIの仕様をまとめた図である。また、図6は、本発明の実施の形態1における第2検証を行った際のTFT構造と電気特性の測定方法を示すための説明図である。
電極構造としては、C12A7:e層の上にAl−Ndが積層されたソース・ドレーン電極を有する第3サンプルと、C12A7:e層がなく、Al−Nd電極のみで形成されたソース・ドレーン電極を有する第4サンプルとをそれぞれ作製した
そして、電圧Vdsが1.0V、10Vの2パターンについて、Vgsを−10Vから+20Vまで0.5Vステップで変化させ、その際の電流値Idsを測定することで、正孔電流のブロック効果の検証を行った。
図7は、本発明の実施の形態1におけるC12A7:e層を有する第3サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図であり、図8は、本発明の実施の形態1におけるC12A7:e層を有さない第4サンプルを用いて測定した電気特性結果を示す図である。
図7と図8の結果を比較すると、C12A7:eの有無による電極構造の違いによって、負のゲートバイアス下のドレーン電流に大きな差が認められた。すなわち、図7および図8のVgsがおよそ5V以下の特性結果を比較すると、C12A7:e層を設けたことで、ドレーン電流(=リーク電流)を劇的に減らすことができていることがわかる。
すなわち、C12A7:eのないAl−Nd電極のTFTでは、図8に示すように、Vgsがおよそ5V以下になると、正孔電流が流れる。一方、C12A7:eのある電極構造のTFTでは、図7に示すように、わずか20nm程度のCA層を挟むだけで、正孔電流をブロックできていることがわかる。
なお、C12A7:e層を有する第3サンプルにおける測定結果である図7の点線の円で示す部分では、電極面積が1mm×3mmと大きいため、電流のほとんどは、ドレーン電極40からゲート電極へのD→Gリーク電流である。一方、C12A7:e層を有さない第4サンプルにおける測定結果である図8の点線の円で示す部分では、電極面積が1mm×3mmと大きいため、電流のほとんどは、ゲート電極からドレーン電極40へのG→Dリーク電流である。
以上のような第1検証、第2検証の結果を踏まえ、シリコン系薄膜半導体電界効果トランジスタへの適用を例に、本実施の形態1に係るシリコン系薄膜半導体装置について、次に説明する。
図9は、本発明の実施の形態1における典型的なa−Si:H・TFTの縦断面模式図である。本実施の形態1におけるシリコン系薄膜半導体装置は、ソース電極30およびドレーン電極40であるAlあるいはCuの下に、C12A7:e層20が設けられている。すなわち、シリコン系薄膜10とソース電極30およびドレーン電極40のそれぞれとの間に、C12A7:e層20が設けられている。
ここで、C12A7:e層20は、厚さが10〜30nmと薄く、比較的抵抗が高いゆえに、全面にC12A7:e層20を残しても、TFTの電気的特性に何ら影響を与えない。そして、このC12A7:e層20は、いわゆるn+a−Si:H層に代わる層であり、上述した第1検証、第2検証から明らかなように、正孔をブロックする働きをする。
図10は、本発明の実施の形態1におけるシリコン系薄膜半導体装置の、いわゆる伝達特性を示す図である。従来のように、非晶質エレクトライドC12A7:e層20が設けられていない場合には、負のゲートバイアス下では、リーク電流が1x10−12台に達する。
これに対して、本発明の効果は、非晶質エレクトライドC12A7:e層20を設けることで、リーク電流の原因である『正孔の流入』をブロックできることである。そして、図10における矢印で示したように、リーク電流を1x10−14台に近づく程度まで、劇的に減らすことができる。
微結晶シリコンTFTにおいても、また、LTPS−TFTにおいても、非晶質エレクトライドC12A7:e層20を設けることで、同様に正孔起因のリーク電流が減らせることは明らかである。
エレクトライドC12A7:e層20は、化学的に安定なセラミックスであり、TFT製造工程のソース電極30およびドレーン電極40の構造として、いくつかの改善が提案できる。そこで、以下では、実施例1〜実施例3として、具体的な電極構造について、図面を用いて詳細に説明する。
<実施例1:C12A7:e層を全面に残す電極構造>
図11は、本発明の実施の形態1における実施例1の電極構造を有するシリコン系薄膜半導体装置の模式的縦断面図である。この実施例1は、図11に示すように、C12A7:e層20を全面に残す電極構造を有しており、すなわちC12A7:e層20をエッチング除去しない電極構造となっている。
このような構造は、C12A7:e層20がプラズマドライエッチングに対してエッチングされにくい、すなわち、エッチング速度が遅いため、いわゆるサイドエッチが入りにくい。この性質を使うことで、上部Al電極材料が直接Si層に触れない構造が得られる。なお、ソース・ドレーン電極形成は、いわゆるリフトオフでもよい。
<実施例2:C12A7:e層を電極部だけに残す電極構造>
図12は、本発明の実施の形態1における実施例2の電極構造を有するシリコン系薄膜半導体装置の模式的縦断面図である。この実施例2は、図12に示すように、C12A7:e層20を電極部30、40だけに残す電極構造を有しており、シリコン系TFT全てに適用できる構造である。
なお、電極部の非晶質エレクトライドC12A7:e層20の幅(広さ)は、非晶質エレクトライドC12A7:e層20の上に積層される電極配線材料よりも、大きくなるようにする。そして、例えば、電極材料として、一般的なAl−Nd合金を積層した場合には、エッチング加工に塩素プラズマを使ったドライエッチングを用いることで、図12のような電極構造が実現できる。
なお、電極材料のエッチング速度は、例えば、エッチングガスとして塩素を用いた場合には、以下のようになる。
非晶質C12A7:e:0.1nm/秒
Al−Nd:0.54nm/秒
すなわち、Al系材料のエッチング速度は、C12A7に比べて5倍も速い。このため、塩素プラズマドライエッチングを行うことで、C12A7層20は、サイドエッチ・ホールが生じない状態として形成できる。
<実施例3:一般的なセルフアライン型LTPS−TFTへ適用した電極構造>
図13は、本発明の実施の形態1における実施例3の電極構造を有するシリコン系薄膜半導体装置の模式的縦断面図である。この実施例3は、図13に示すように、一般的なセルフアライン型LTPS−TFTへのC12A7:e層20の適用例を示している。
具体的には、ソース・ドレーンコンタクト形成工程において、例えば、従来のバリアメタルのMoに代わってC12A7:e層20を成膜する。この構造の特徴は、イオンドーピングで形成されたn+LTPS層の上に、C12A7:e層20を設けることで、正孔の流入を阻止していることである。
なお、ソース・ドレーン電極形成は、一般的なウエットエッチングでもよく、塩素系プラズマエッチングでもよい。そして、図13においては、ゲート絶縁膜とソース電極30およびドレーン電極40のそれぞれとの間に、C12A7:e層20が設けられることとなる。
次に、非晶質系シリコン薄膜トランジスタの代表である、a−Si:H・TFTに対して、本発明を適用する場合の具体的な製造方法について、製法1〜製法3として、図面を用いて説明する。
<製法1:一般的なバックチャンネルエッチング型a−Si:H・TFTへの適用>
図14は、本発明の実施の形態1における製法1によるシリコン系薄膜半導体装置の製造工程を示す説明図である。製法1は、以下の3工程からなる。
(工程1)ゲート電極の形成→ゲート絶縁膜の形成→真性非晶質シリコン層(i−a−Si:H)形成→i−a−Si:H島の形成、の順で、従来技術の工程を実行し、シリコン系薄膜10を形成する。
(工程2)本発明の技術的特徴である非晶質C12A7層20のスパッタ成膜(例えば、厚さ20nm)を実行し、続いて、電極配線用Al層スパッタ成膜(例えば、厚さ400nm)を実行し、電極材料を形成する。
なお、C12A7:e層20のスパッタ成膜は、スパッタターゲットとして結晶質C12A7:eを使用し、真空排気したチャンバ内に純アルゴンを流入させ、例えば、ガス圧を2Paに保持しながら、RFマグネトロンスパッタ法により成膜した。
(工程3)レジスト塗布→ソース電極30およびドレーン電極40のマスク形成→Al層並びに非晶質C12A7層エッチング(例えば、塩素プラズマエッチング:選択比Al:a−CA=5:1を採用)→レジスト剥離→ソース電極30およびドレーン電極40の完成、の順で、ソース電極30およびドレーン電極40を形成する。なお、a−C12A7:e層20は、図14に示すように、選択比の違いを利用して厚さ数nm残すことが望ましい。その理由は、塩素プラズマエッチングによるシリコン系薄膜10への損傷を防ぐためである。
<製法2:一般的なエッチングストッパ(E/S)型a−Si:H・TFTへの適用>
図15は、本発明の実施の形態1における製法2によるシリコン系薄膜半導体装置の製造工程を示す説明図である。製法2は、以下の3工程からなる。
(工程1)ゲート電極の形成→ゲート絶縁膜の形成→真性非晶質シリコン層(i−a−Si:H)形成→エッチングストッパ絶縁層(SiNx)の形成→エッチングストッパ(E/S)の形成→i−a−Si:H島の形成、の順で、従来技術の工程を実行し、シリコン系薄膜10を形成する。
(工程2)本発明の技術的特徴である非晶質C12A7層20のスパッタ成膜(例えば、厚さ20nm)を実行し、続いて、電極配線用Cu層スパッタ成膜(例えば、厚さ400nm)を実行し、電極材料を形成する。
なお、C12A7:e層20のスパッタ成膜は、スパッタターゲットとして結晶質C12A7:eを使用し、真空排気したチャンバ内に純アルゴンを流入させ、例えば、ガス圧を2Paに保持しながら、RFマグネトロンスパッタ法により成膜した。
(工程3)レジスト塗布→ソース電極30およびドレーン電極40のマスク形成→Cu層並びに非晶質C12A7層エッチング(例えば、過酸化水素系ウエットエッチング、塩素系プラズマエッチングを採用)→レジスト剥離→ソース電極30およびドレーン電極40の完成、の順で、ソース電極30およびドレーン電極40を形成する。Al層を用いる場合には、Al層並びに非晶質C12A7層エッチングは、燐酸系薬液で行ってもよい。
<製法3:一般的なセルフアライン型LTPS−TFTへの適用>
図16は、本発明の実施の形態1における製法3によるシリコン系薄膜半導体装置の製造工程を示す説明図である。製法3は、以下の2工程からなる。
(工程1)バッファ層の形成→真性非晶質シリコン層(i−a−Si:H)の形成→脱水素工程→ELAによるLTPS層の形成→LTPS島の形成→ゲート絶縁層の形成→ゲート電極の形成→ソース・ドレーン電極用コンタクトホールの形成→イオンドーピング法によるn+LTPS層の形成、の順で、従来技術の工程を実行し、シリコン系薄膜10を形成する。
(工程2)本発明の技術的特徴である非晶質C12A7層20のスパッタ成膜(例えば、厚さ20nm)を実行し、続いて、電極配線用Cu層スパッタ成膜(例えば、厚さ400nm)を実行し、電極材料を形成する。その後、さらに、レジスト塗布→ソース電極30およびドレーン電極40のマスク形成→Cu層並びに非晶質C12A7層エッチング(例えば、過酸化水素系ウエットエッチング、塩素系プラズマエッチングを採用)→レジスト剥離→ソース電極30およびドレーン電極40の完成、の順で、ソース電極30およびドレーン電極40を形成する。
なお、C12A7:e層20のスパッタ成膜は、スパッタターゲットとして結晶質C12A7:eを使用し、真空排気したチャンバ内に純アルゴンを流入させ、例えば、ガス圧を2Paに保持しながら、RFマグネトロンスパッタ法により成膜した。
上述した製法1〜2は、n+a−Si:H層を省略した革新的製造プロセスである。このプロセスが可能になる理由は、C12A7:eが正孔ブロック効果を有している点にある。C12A7:eの加工は、AlやCuの加工と同じプロセスとして、塩素プラズマドライエッチングで行ってもよい。
製法1〜2は、n+a−Si:H層が省略できることにより、n+a−Si:H層成膜のプラズマCVD成膜工程が不要となり、高価なプラズマCVD装置が不要になる。また、有毒ガスのホスフィンが不要になり、除毒装置も不要になるメリットがある。
さらに、製法1は、いわゆるバックチャンネルエッチング工程が不要になることから真性非晶質シリコン層(i−a−Si:H)の厚さを従来の3分の一以下に薄層化できる。このことは、成膜時間の低減、すなわち、生産性の向上につながるメリットがある。
従って、本発明によるシリコン系薄膜半導体装置の製造方法は、製造ラインの生産性向上、および安全管理に対する負担の軽減を図ることができ、生産コストの削減が図れる。
なお、上述した実施の形態1では、非晶質エレクトライドC12A7:e層をソース・ドレーン電極材料の一部に使用した場合を例示したが、本発明は、このような物質に限定されるものではない。バンドギャップが結晶シリコンの3倍以上であって電子伝導を有する物質であれば、正孔電流をブロックできると考えられる。
以上のように、実施の形態1におけるシリコン系薄膜半導体装置は、電子伝導を持ち小さな仕事関数と大きなバンドギャップを持つ非晶質エレクトライドC12A7:eを、シリコン系TFTのソース・ドレーン電極の金属材料とシリコン系薄膜との間に設けた構造を備えている。この結果、正孔起因のリーク電流を低減し、開口率の向上、消費電力の低減を実現でき、TFT液晶ディスプレイの性能を向上させることができる。
さらに、製造プロセスとしても、a−Si:H・TFTにおいては、PE−CVD装置を使ったn+a−Si:H層の製造工程が不要になり、成膜時間も減らせる。多結晶Si・TFTにおいては、イオンドーピング装置を使ったn+Si層の製造工程が不要になる。この結果、製造工程の簡素化により、製品コストの低減も実現できる。
10 シリコン系薄膜、20 非晶質エレクトライド、30 ソース電極、40 ドレーン電極。

Claims (9)

  1. 結晶シリコンのバンドギャップの3倍以上のバンドギャップを有し、電子または正孔の移動による電気伝導性を有する物質を、ソース電極およびドレーン電極のそれぞれと、シリコン系薄膜との間に設けたシリコン系薄膜半導体装置。
  2. 前記物質は、電子の移動による電気伝導を有する非晶質エレクトライドC12A7:eである請求項1に記載のシリコン系薄膜半導体装置。
  3. 前記非晶質エレクトライドC12A7:eは、組成12CaO・7Alの電子を包接したケージ構造が維持され、エレクトライドとしての物性を持つ電気伝導物質である
    請求項2に記載のシリコン系薄膜半導体装置。
  4. 前記非晶質エレクトライドC12A7:eは、5eVを超えるバンドギャップを有する
    請求項2または3に記載のシリコン系薄膜半導体装置。
  5. 前記非晶質エレクトライドC12A7:eの仕事関数は、2.5eV〜3.3eVであり、アルミニウムやモリブデンに比較して小さい仕事関数を有する
    請求項2から4のいずれか1項に記載のシリコン系薄膜半導体装置。
  6. 前記非晶質エレクトライドC12A7:eは、厚みが10nm〜30nmとして形成される
    請求項2から5のいずれか1項に記載のシリコン系薄膜半導体装置。
  7. 前記シリコン系薄膜は、非晶質シリコン、微結晶シリコン、または多結晶シリコンのいずれかである
    請求項1から6のいずれか1項に記載のシリコン系薄膜半導体装置。
  8. 結晶シリコンのバンドギャップの3倍以上のバンドギャップを有し、電子または正孔の移動による電気伝導性を有する物質を、ソース電極およびドレーン電極のそれぞれと、シリコン系薄膜との間に設けたシリコン系薄膜半導体装置の製造方法であって、
    前記シリコン系薄膜の上に、前記物質として、非晶質エレクトライドC12A7:eを積層する第1工程と、
    前記非晶質エレクトライドC12A7:eの上に低抵抗電極配線材料を積層するとともに、前記低抵抗電極配線材料が前記シリコン系薄膜に接しないようにして、前記ソース電極および前記ドレーン電極を形成する第2工程と
    を有するシリコン系薄膜半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2工程において、前記低抵抗電極配線材料としてAl系材料を使用し、塩素プラズマドライエッチングにより前記ソース電極および前記ドレーン電極が形成される
    請求項8に記載のシリコン系薄膜半導体装置の製造方法。
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