JP2016156475A - リベット - Google Patents

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Abstract

【課題】板厚が異なっても締結が可能であり、取付後はロック機構によって抜けが発生せず、取り外し後は再使用が可能なリベットを提供する。【解決手段】先端部から胴部方向に複数のスリット15が設けられた第1筒状部材10と、第1筒状部材10内を移動して第1筒状部材10の先端部を押して広げる第2筒状部材20Aと、第2筒状部材20Aの先端部に出没可能に内蔵され、先端部が第1筒状部材10の先端部から突出した状態で第1筒状部材10の先端部に係合して第2筒状部材20Aの先端部が第1筒状部材10から突出したままにするロック部材30と、第2筒状部材20A内を移動してロック部材30による第2筒状部材20Aの先端部のロックを解除するピン部材40とを備えるリベット2であり、複数の被結合部材6,7にある取付孔6H,7Hに第1筒状部材10を挿入し、第2筒状部材20Aの移動で複数の被結合部材6,7を結合する。【選択図】図10

Description

本出願はリベットに関する。
従来、2枚の板を締結する締結部材として、リベットが知られている。リベットは、ドーム状の先端部に切り込みがある樹脂製の筒状の本体の開口部にピンを挿入し、ピンの頭部をプッシュすることによってピンの軸を先端部から突出させ、先端部を広げて複数の板等を固定する簡易型ファスナーである。この種のリベットはプッシュリベットとも呼ばれる。リベットによる板材の締結は、従来のネジによる締付けによる固定方法と異なり、ピンを 押し込むだけで容易にプリント板や複数の板の固定が可能である。
このようなリベットの比較技術として、例えば特許文献1に、自動車の内装部品等の被取付部材をボディに着脱可能に取り付ける、被取付部材の取り付け用クリップが開示されている。特許文献1に開示のクリップでは、クリップ本体に設けた開脚状態の脚部が、取付面の孔を通過する時に収縮して閉脚し、通過後に開脚するので被取付部材が取付面に取り付けられる。また、クリップを取り外す時は、クリップ本体に挿通されているプッシュピンを押すと、プッシュピンの移動で開脚しているクリップ本体の脚部が閉脚状態でロックするので取付面の孔との係合が解除され、被取付部材を取付面から取り外せる。
特開平5−034331号公報
ところが、特許文献1におけるクリップでは、開脚状態の脚部にロック機構がないので、縦方向の振動によって開脚状態の脚部が閉脚するとクリップ本体が取付面の孔から抜ける虞があるという課題がある。また、クリップを取り付けた後に取り外すと、脚部が閉脚状態でロックされるので、クリップ本体の再使用が困難であった。更に、特許文献1におけるクリップは、被取付部材を取り付ける取付面の板厚がバラツクと取り付けられなかった。
1つの側面では、本出願は、板厚が異なっても複数の板材の締結が可能であり、取付後はロック機構によって抜けが発生せず、取り外し操作で容易に取り外せると共に、取り外し後は再使用が可能なリベットを提供することを目的とする。
1つの形態によれば、閉じられた先端部と胴部と膨出部が設けられた後端部を備え、先端部から胴部方向に複数のスリットが設けられた第1筒状部材と、第1筒状部材よりも長い全長を備え、第1筒状部材内を移動してその先端部が第1筒状部材の先端部から突出した状態でスリットを介して第1筒状部材の先端部を広げる第2筒状部材と、第2筒状部材の先端周辺部に内蔵され、第2筒状部材の先端周辺部が第1筒状部材の先端部から突出した状態で、第2筒状部材の先端周辺部の外周面から突出する脚部が第1筒状部材の広がった先端部に係合し、第2筒状部材をその先端部が第1筒状部材の先端部から突出した状態で係止するロック部材と、第2筒状部材の内部に移動可能に設けられ、第2筒状部材の後端側から押されて第2筒状部材内を移動し、その先端部が第2筒状部材の先端側から突出した状態でロック部材による第2筒状部材の係止を解除するピン部材とを備え、複数の被結合部材に設けられた結合孔に第1筒状部材を挿入し、第2筒状部材を移動させてロック部材によって第2筒状部材を第1筒状部材に対して係止して複数の被結合部材を結合し、結合解除時はピン部材を移動して第2筒状部材の先端側から突出させるリベットが提供される。
開示のリベットには、板厚に関係なく複数の板材を締結でき、締結後はリベットの抜けが発生せずリベットを使用した製品の信頼性が向上し、取り外し操作で容易に取り外せると共に、取り外し後はそのまま再使用が可能であるという効果がある。
(a)は比較技術のリベットを2枚の締結する板材に設けられた貫通孔に差し込んだ状態を示す断面図、(b)は(a)に示したリベットによって2枚の板材が締結された状態を示す断面図である。 (a)は第1実施例のリベットの構成部材を示すリベットの分解斜視図、(b)は(a)に示したリベットを組み立てた状態の断面図、(c)は(b)のA部の部分拡大断面図である。 (a)は第1筒状部材であるソケットを後端側から見た斜視図、(b)は(a)に示したソケットの断面図である。 (a)はリベットを組み立てる前の第2筒状部材、ロック部材及びピン部材の正面図、(b)は(a)に示した第2筒状部材、ロック部材及びピン部材の組み立て工程を示す側面図、(c)は(b)に示した第2筒状部材、ロック部材及びピン部材を組み立てた後の側面図、(d)は(b)に示した第2筒状部材、ロック部材及びピン部材を組み立てた後の正面図である。 (a)はロック部材の一実施例の構成部材を示す分解図、(b)は(a)に示した部材を使用してロック部材を組み立てる工程を示す斜視図、(c)は(b)に示したロック部材が組み立てられた状態を示す斜視図、(d)はロック部材の他の実施例を示す斜視図である。 (a)は電子機器等の筐体に回路基板を搭載する様子を示す組立斜視図、(b)は(a)に示した筐体に回路基板を固定する際の開示のリベットの使用箇所を示す斜視図である。 (a)は図6(b)に示した板金に回路基板を取り付けて固定する場合に、板金と回路基板に設けられた取付孔に開示のリベットの第1筒状部材を挿入した状態を示す断面図、(b)は(a)に示した状態から第2筒状部材をピン部材と共に押して第2筒状部材を第1筒状部材内を移動させ、第1筒状部材の先端部を開く動作を説明する断面図、(c)は(b)に示した状態から更に第2筒状部材とピン部材が更に移動して、第2筒状部材の先端部からロック部材の脚部が突出した状態を示す断面図、(d)は回路基板の板厚が異なる場合の(c)と同じ状態を示す断面図である。 (a)は図7(c)に示した状態においてピン部材を押して第2筒状部材の内部を移動させ、ピン部材の先端部がロック部材を押圧する状態を示す断面図、(b)は(a)に示した状態から第2筒状部材とロック部材を引き上げ、ロック部材の第1筒状部材との係合を解除した状態を示す断面図、(c)は(b)に示した状態からバネの付勢力で第2筒状部材内をピン部材が移動した状態を示す断面図、(d)は(c)に示した状態から第2筒状部材を第1筒状部材から引き抜く方向に移動させた時にロック部材が第1筒状部材と係合した状態を示す断面図である。 (a)は第1実施例のリベットの後端部側の部分拡大斜視図、(b)は第2実施例のリベットの後端部側の部分拡大斜視図である。 (a)は第2実施例のリベットを用いて回路基板を板金に固定する状態を示す、第1実施例のリベットを用いた場合の図7(a)に対応する断面図、(b)は第2実施例のリベットを用いて回路基板を板金に固定する状態を示す、第1実施例のリベットを用いた場合の図7(c)に対応する断面図、(c)は第2実施例のリベットの締結を解除する状態を示す、第1実施例のリベットを用いた場合の図8(a)に対応する断面図、(d)は第2実施例のリベットの締結を解除する状態を示す、第1実施例のリベットを用いた場合の図8(b)に対応する断面図、(e)は第2実施例のリベットの締結を解除する状態を示す、第1実施例のリベットを用いた場合の図8(c)に対応する断面図、(f)は第2実施例のリベットの第2筒状部材を第1筒状部材から引き抜く場合のロック部材の係止動作を示す、第1実施例のリベットを用いた場合の図8(d)に対応する断面図である。 第2実施例のリベットの変形実施例を示す断面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は、板状の第1部材71と第2部材72を結合するのに用いられる比較技術のリベット9を示すものである。リベット9にはソケット80とプッシュピン90があり、一般に合成樹脂で形成されている。ソケット80の先端部81には貫通孔84が設けられており、この貫通孔84から胴部82に渡って複数のスリット(切れ込み)が設けられている。本図にはスリットは図示していない。また、ソケットr80の後端部83は膨出されてフランジ85が形成されている。プッシュピン90は頭部91に軸部92が突設されたものであり、先端部93及び軸部92がソケット80に挿入されている。
締結される第1部材71と第2部材72にはそれぞれ貫通孔73.74があり、リベット9のソケット80の胴部82がこの貫通孔73.74に挿通される。ソケット80はフランジ85が第2部材72の表面に達するまで、貫通孔73.74に挿通され、この状態で、ソケット80の先端部81は貫通孔73から突出している。第1部材71と第2部材72を結合する場合は、プッシュピン90の頭部91を押すと、図1(b)に示すように、軸部92の先端部93がソケット80の先端部81を押し広げてソケット80の胴部82の直径を大きくする。この結果、ソケット80が貫通孔73,74から抜けなくなり、第1部材71と第2部材72が結合される。
比較技術のリベット9は、第1部材71と第2部材72の締結を解除する場合は、プッシュピン90の頭部91をペンチのような工具で掴んで引張り、軸部92をソケット80から引き抜く。このように、比較技術のリベット9は容易に着脱できるが、外乱等によってプッシュピン90がソケット80から抜けやすいという課題がある。また、プッシュピン90の頭部91を工具で掴んで軸部92を引き抜くと、工具によって頭部91が潰れ、リベット9は再使用が出来なくなる。
(第1実施例のリベット)
本出願では比較技術のリベット9の課題を解消するリベットを提供する。図2(a)は第1実施例のリベット1の構成部材を示している。第1実施例のリベット1は、第1筒状部材10、第2筒状部材20、ロック部材30及びピン部材40を備えている。第2筒状部材20は、図2(b)に示すように、ロック部材30とピン部材40を内蔵した状態で第1筒状部材10に後端部13から挿入される。図2(c)は図2(a)のA部を拡大して示すものである。まず、第1筒状部材10、第2筒状部材20、ロック部材30及びピン部材40の各個についてそれぞれその構造を説明する。
(第1筒状部材)
第1筒状部材10の構造は図2(a)、図2(b)、図3(a)及び図3(b)等に示される。第1筒状部材10は先端部11、胴部12及び後端部13を備える。第1筒状部材10の材料は、先端部11が広がる材料であれば、樹脂でも金属でも良い。先端部11はドーム状をしており、最先端部に貫通孔14がある。貫通孔14の縁部から胴部12に向かって複数のスリット(切れ込み)15が設けられている。本実施例ではスリット15は胴部12の中ほどまで延伸されて設けられているが、スリット15の長さは限定されるものではなく、リベット1が結合する板状の部材の板厚に合わせれば良い。また、スリット15は通路18に何も挿入された状態では隙間が無い状態であるが、隙間があっても良い。
また、後端部13は膨出されてフランジ16が形成されている。フランジ16により、締結する複数の板部材の取付孔に先端部11と胴部12が挿入されたリベット1の第1筒状部材10は、その進入が係止される。一方、胴部12の内部にある第2筒状部材を移動させるための通路18の内周面には、後端部13寄りに係止溝17が設けられている。係止溝17は後端部13側が通路18に垂直な面になっており、先端部11側がテーパ面になっている。係止溝17の機能については後述する。
(第2筒状部材)
第2筒状部材20の構造は図2(a)、図2(b)及び図4(a)から図4(d)等に示される。第2筒状部材20は先端部21、胴部22及び後端部23を備える。第2筒状部材20の材料も樹脂でも金属でも良い。図2(a)に示すように、先端部21はドーム状をしており、先端部21と胴部22の間にテーパ状の先端周辺部24がある。先端周辺部24には、ロック部材30を収容するロック部材収容孔25が設けられている。胴部22は円柱状であり、後端部23には胴部22に対して膨出されて直径が次第に増大するテーパ部23Tがある。
第2筒状部材20は図4(a)から図4(c)に示すように、軸線を通る面で左右に二分割することができる。これは、二分割にしないと、内部にピン部材40を収容できないからである。第2筒状部材20の内部には、図4(a)に示すように、先端周辺部24にロック部材収容孔25があり、ロック部材収容孔25にはロック部材30の基部を回動自在に保持する軸穴25Hと後述するロック部材の脚部の回転を係止するストッパ25Sがある。ロック部材収容孔25には、第2筒状部材20の後端部23まで続く内部通路26が形成されており、この内部通路26の途中には拡径部26Eがある。また、内部通路26の後端部23側は次第に拡径されてテーパ部26Tとなっている。
(ピン部材)
ピン部材40の構造は図2(a)、図2(b)及び図4(a)及び図4(b)等に示される。ピン部材40は先端部41、胴部42及び後端部43を備える。ピン部材40の材料も樹脂でも金属でも良い。図2(a)に示すように、ピン部材40の胴部42の中間部にはバネ係止フランジ44が設けられており、ピン部材40の先端部41から胴部42に挿入されたバネ45はバネ係止フランジ44で係止される。胴部42は円柱状であり、先端部41は胴部42に垂直な端面であるが、後端部43には胴部42に対して直径が次第に増大するテーパ部43Tがある。ピン部材40のテーパ部43Tの傾斜角度は、第2筒状部材20のテーパ部26Tの傾斜角度に等しくなっている。
(ロック部材)
ロック部材30の構造は図5(a)から図5(c)に詳細に示される。ロック部材30は、2つの樹脂製の脚部材31と金属製の板バネ33とから形成することができる。脚部材31は側面視逆三角形状の本体31Hを備えており、内部は空洞31Cになっている。なお、図5(a)には2つの脚部材31を側面から見た2つの側面図と、2つの脚部材31の共通の正面図が1つ示されている。本体31Hの下端部に回転軸32が形成され、本体31Hの上端部にはストッパ片31Sが突設されている。板バネ33の両端部には取付軸34が設けられている。
図5(b)に示すように、脚部材31を空洞31Cを対向させた状態で、本体31Hの外側の部分にある蓋部材36を取り外すことができ、本体31Hから蓋部材36を取り外すと、板バネ取付溝35が露出する。2つの脚部材31に板バネ33を取り付ける場合は、本体31Hから蓋部材36を取り外し、空洞31Cに板バネ33を挿通し、取付軸34を板バネ取付溝35に挿入して蓋部材36で空洞31Cを封止する。図5(c)が脚部材31の組立後のロック部材30を示しており、この状態では、板バネ33は取付軸34を中心に回動して撓むことができる。
図5(a)から図5(c)に示したロック部材30は2つの樹脂製の脚部材31と、金属性の板バネ33とから形成されているが、ロック部材30は、図5(d)に示すように、2つの脚部材31と板バネ33を全て樹脂の成型によって作ることができる。本体31Hに空洞31Cは不要であるが、回転軸32及びストッパ片31Sは設けられており、板バネ33は樹脂で形成されて板バネ部33Aとなっている。
(第2筒状部材の組立)
第1筒状部材10、第2筒状部材20、ロック部材30及びピン部材40を備えるリベット1の組立について説明する。リベット1を組み立てる場合は、まず、図4(a)に示すロック部材30を、図4(b)に示すように、第2筒状部材20のロック部材収容孔25に入れる。この時、ロック部材30の回転軸32は第2筒状部材20のロック部材収容孔25の先端部側に設けられた軸穴25Hに挿入し、ロック部材30のストッパ片31Sはロック部材収容孔25の後端部側に設けられたストッパ25Sの内側に位置させる。
次いで、ピン部材40の胴部42と後端部43を、バネ係止フランジ44とバネ45を第2筒状部材20の拡径部26Eに位置を合わせて、一方の第2筒状部材20の内部通路26に入れる。この状態で、他方の第2筒状部材20を一方の第2筒状部材20に重ね合せる。ロック部材30とピン部材40を挟み込んで二分割された2つの第2筒状部材20を接合した状態が図4(c)に示される。図4(d)は図4(c)に示した第2筒状部材20を矢印C方向から見た状態を示している。
(リベットの組立)
以上のようにして組み立てられた第2筒状部材20は、図2(b)に示すように、第1筒状部材10の通路18の中に、第2筒状部材20の後端部23を押しながら挿入する。第2筒状部材20を第1筒状部材10の通路18に挿入する際には、ピン部材40の後端部43には力を加えないようにする。第2筒状部材20の先端周辺部24に内蔵されたロック部材30の2つの脚部材31は、第2筒状部材20が第1筒状部材10の外にある時には、図4(d)に示すように、第2筒状部材20の先端周辺部24から外に突出している。
一方、第2筒状部材20が第1筒状部材10の通路18に挿入された状態では、図2(b)に示すように、第2筒状部材20の先端周辺部24から外に突出していたロック部材30の2つの脚部材31は、通路18に押される。この結果、ロック部材30の2つの脚部材31は、回転軸32を中心にして回転し、ロック部材収容孔25の内部に没入する。この時、ロック部材30の板バネ33は取付軸34を中心にして回転し、図2(c)に示すように下に凸に湾曲する。
(リベットを用いた板状部材の結合)
ここで、リベット1を用いた板状部材の結合動作について説明する。ここでは、図6(a)に示すような、電子機器の筐体4の底面5の四隅に設けられた基板支持用の板金6に回路基板7をリベット1を用いて取り付ける場合を説明する。板金6は底面5からL字状に折り曲げた状態で設けられており、底面5に平行な部分には取付孔6Hが設けられている。回路基板7側にも、板金6の取付孔6Hに対応する位置に取付孔7Hが設けられている。板金6の上に回路基板7を搭載する場合は、図6(b)に示すように、板金6の上に回路基板7を、板金6の取付孔6Hに回路基板7の取付孔7Hを合わせて載置し、回路基板7の取付孔7Hと板金6の取付孔6Hにリベット1を挿通する。
図7(a)は、図6(b)に示した板金6に回路基板7を取り付けて固定する場合に、板金6と回路基板7に設けられた取付孔6H,7Hに、リベット1の第1筒状部材10を挿入した状態を示すものである。第1筒状部材10は取付孔6H,7Hに、フランジ16が回路基板7に当接する状態まで差し込むことができる。この状態で、第2筒状部材20の後端部23をピン部材40の後端部43と共に押して、第2筒状部材20を第1筒状部材10に押し込む。この時、ピン部材40の後端部43は、図7(a)に符号Pで示すように、第2筒状部材20の後端部23と一緒に押し、ピン部材40の後端部43が第2筒状部材20に対して移動しないようにする。
図7(b)は、図7(a)に示した状態から第2筒状部材20をピン部材40と一緒に押して第2筒状部材20を第1筒状部材10の通路18内を移動させ、第1筒状部材10の先端部11を開く動作を示すものである。第2筒状部材20はその先端部21が第1筒状部材10の先端部11の内面に当接すると、ドーム状の先端部21が第1筒状部材10の先端部11の内面を押す。第1筒状部材10には、その先端部11から胴部12に渡ってスリット15が設けられているので、ドーム状の先端部21はスリット15の幅を拡大させて第1筒状部材10の先端部11を押し開く。この時、ロック部材30の脚部材31はまだ第2筒状部材20のロック部材収容孔25の内部にある。
第2筒状部材20が更に押されると、第2筒状部材20のテーパ部23Tが第1筒状部材10のフランジ16に当接する。この状態になると、これ以上第2筒状部材20は押せなくなり、図7(c)に示すように、第2筒状部材20の先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出する。第2筒状部材20の先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出すると、ロック部材30の脚部材31を押すものがなくなり、脚部材31は、板バネ33の復元力によってロック部材収容孔25から外部に突出する。
このように、第2筒状部材20の先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出した状態では、第1筒状部材10の先端部11から胴部12が、スリット15によって板金6の位置まで押し開かれる。この結果、板金6と回路基板7とが第1筒状部材10の胴部12によって締め付けられて固定される。また、第2筒状部材20の先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出した状態では、板ばね33の取付軸34が回転して板バネ33が湾曲状態から直線状に復帰する。これにより、ロック部材30の脚部材31が、回転軸32を中心にして回転し、押し開かれた第1筒状部材10の先端部11にある貫通孔14よりも外側に開く。このため、図7(c)に示す状態で、第2筒状部材20を第1筒状部材10から引き抜こうとしても、脚部材31が第1筒状部材10の先端部11にある貫通孔14に係止されるので、第2筒状部材20は第1筒状部材10から引き抜くことができない。
なお、板バネ33が湾曲状態から直線状に戻り、ロック部材30の脚部材31が回転軸32を中心にして回転すると、図2(c)に示される脚部材31のストッパ片31Sが、ロック部材収容孔25に設けられたストッパ25Sに当接する。このため、脚部材31のロック部材収容孔25からの最大突出量は、板バネ33の長さに誤差があっても常に同じである。更に、図7(d)に示すように、回路基板7の板厚T2が図7(c)に示した回路基板7の板厚T1よりも薄くても、第1筒状部材10の先端部11から胴部12が、スリット15によって板金6の位置まで同じように押し開かれる。従って、板金6と回路基板7とは、スリット15の長さの設定により、回路基板7の板厚に関わらず、第1筒状部材10の胴部12によって締め付けられて固定される。
(リベットの取り外し)
次に、リベット1による板状部材の結合を解除するために、リベット1を引き抜く動作について説明する。ここでは、図7(c)に示した状態から、リベット1を引き抜き、板金6と回路基板7との結合を解除する場合を説明する。リベット1を引き抜く場合は、図8(a)に示すように、第2筒状部材20の後端部23の内側に位置するピン部材40の後端部43を、矢印Qで示すように押してピン部材40を第2筒状部材20の中に押し込む。この時、ピン部材40は、拡径部25E内にあるバネ45を収縮させて、第2筒状部材20の内部通路26を第2筒状部材20の先端部21側に向かって移動する。
すると、ピン部材40の先端部41が第2筒状部材20のロック部材収容孔25の内部に突出し、押し開かれた第1筒状部材10の先端部11にある貫通孔14の外で直線状に伸びていた板バネ33を押して下に凸に湾曲させる。板バネ33が下に凸に湾曲すると、ロック部材30の脚部材31が回転軸32を中心にして回転し、ロック部材収容孔25内に没入し、脚部材31が第1筒状部材10の先端部11にある貫通孔14と係合しなくなる。
ピン部材40を第2筒状部材20の中に押し込んだ状態で、図8(b)に符号Rで示すように、第2筒状部材20を第1筒状部材10に対して引き上げると、脚部材31が没入している第2筒状部材20は、第1筒状部材10の貫通孔14によって係止されない。このため、第2筒状部材20は、開いていた第1筒状部材10の先端部11を縮めながら内部通路26内を第1筒状部材10の後端部13側に移動することができる。そして、第2筒状部材20の先端部21が第1筒状部材10の先端部11の内部に入った状態でピン部材40を押すのを止める。すると、ピン部材40はバネ45の付勢力で第2筒状部材20の内部通路26内を第2筒状部材20の後端部23側に移動する。ピン部材40の移動はバネ45が伸長してバネ係止フランジ44が拡径部26Eの端部に当接するまで続き、バネ係止フランジ44が拡径部26Eの端部に当接すると図8(c)に示す状態になる。
この後も第2筒状部材20を第1筒状部材10から引き抜く方向に移動させると、やがて、ロック部材30が第1筒状部材10の通路18に設けられた係止溝17に対向し、ロック部材30の脚部材31が板バネ33の付勢力で回転して係止溝17に係合する。このため、第2筒状部材20は、第1筒状部材10に対してこれ以上引き抜けなくなり、第2筒状部材20を更に引っ張ると、第1筒状部材10を板金6と回路基板7の取付孔6H,7Hから取り外すことができる。リベット1を以上のような操作で板金6と回路基板7の結合部から取り外した後は、リベット1は損傷していないので、再使用が可能である。なお、第1筒状部材10から第2筒状部材20だけを引き抜きたい場合は、図8(d)に示す状態で、再度ピン部材40を第2筒状部材20の内部に押し込めば良い。
(第2の実施例のリベット)
第1実施例のリベット1は、図9(a)に示すように、第2筒状部材20の後端部23がテーパ部23Tによってラッパ状をしており、開口部内にピン部材40の後端部43が露出している。これに対して第2実施例のリベット2は、図9(b)及び図10(a)に示すように、第2筒状部材20Aの後端部23の構造が、第1実施例のリベット1の第2筒状部材20の後端部23の構造と異なる。即ち、図10(a)に示す第2実施例のリベット2の構造において、D−D線から下の構造は、第1実施例のリベット1の構造と同じである。よって、第2実施例のリベット2の構造における第1実施例のリベット1の構造と同じ構造の部材には、図7及び図8で説明した第1実施例のリベット1と同じ符号を付してその説明を省略し、構造が異なる部分だけを説明する。
図9(b)及び図10(a)に示すように、第2筒状部材20Aの第2筒状部材20Aの後端部23には円筒状に膨出された大径部27が設けられており、大径部27には第2筒状部材20Aの軸線に対して垂直な端面27Fがある。そして、ピン部材40の後端部43は直角に折り曲げられ、折り曲げられた後端部43が、第2筒状部材20Aの大径部27の側面に設けられた開口29から外に突出している。
(リベットを用いた板状部材の結合)
図10(a)は第1実施例のリベット1を用いた場合の図7(a)に対応しており、板金6と回路基板7に設けられた取付孔6H,7Hに、第2実施例のリベット2の第1筒状部材10が挿入された状態を示している。第2実施例のリベット2では、この状態で、第2筒状部材20Aの後端部23にある大径部27の端面27Fを矢印Pで示すように押して、第2筒状部材20Aを第1筒状部材10に押し込めば良い。
図10(b)は第1実施例のリベット1を用いた場合の図7(c)に対応しており、第2筒状部材20Aの大径部27の下端部が第1筒状部材10のフランジ16に当接した状態を示している。この状態では、これ以上第2筒状部材20Aが押せなくなり、第2筒状部材20Aの先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出する。第2筒状部材20Aの先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出すると、ロック部材30の脚部材31を押すものがなくなり、脚部材31は、板バネ33の復元力によってロック部材収容孔25から外部に突出する。
図10(b)に示す状態では、第2筒状部材20Aの先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出しており、第1筒状部材10の先端部11から胴部12が、スリット15によって板金6の位置まで押し開かれる。この結果、板金6と回路基板7とが第1筒状部材10の胴部12によって締め付けられて固定される。また、第2筒状部材20Aの先端周辺部24が第1筒状部材10の先端部11から突出した状態では、板ばね33が湾曲状態から直線状になり、ロック部材30の脚部材31が、押し開かれた第1筒状部材10の先端部11にある貫通孔14よりも外側に開く。このため、第2筒状部材20Aは第1筒状部材10から引き抜くことができない。
(リベットの取り外し)
次に、図10(b)に示した状態からリベット2を引き抜き、板金6と回路基板7との結合を解除する場合を説明する。リベット2を引き抜く場合は、図10(c)に示すように、第2筒状部材20Aの大径部27の開口29の内側に位置するピン部材40の後端部43を、矢印Qで示すように押してピン部材40の後端部43を開口29の最下部まで移動させる。すると、ピン部材40は拡径部25E内にあるバネ45を収縮させて、第2筒状部材20Aの内部通路26を第2筒状部材20Aの先端部21側に向かって移動する。
ピン部材40の移動により、ピン部材40の先端部41が第2筒状部材20Aのロック部材収容孔25の内部に突出し、板バネ33を押して下に凸に湾曲させる。板バネ33が下に凸に湾曲すると、ロック部材30の脚部材31がロック部材収容孔25内に没入し、脚部材31が第1筒状部材10の先端部11にある貫通孔14と係合しなくなる。
ピン部材40を第2筒状部材20の中に押し込んだ状態で、図10(d)に符号Rで示すように、第2筒状部材20の大径部27を第1筒状部材10に対して引き上げる。この時、脚部材31が没入している第2筒状部材20Aは、第1筒状部材10の貫通孔14によって係止されないので、第2筒状部材20Aは、第1筒状部材10の先端部11を縮めながら内部通路26内を第1筒状部材10の後端部13側に移動できる。そして、第2筒状部材20Aの先端部21が第1筒状部材10の先端部11の内部に入ると、ピン部材40はバネ45の付勢力で第2筒状部材20Aの内部通路26内を自動的に第2筒状部材20の後端部23側に移動する。バネ係止フランジ44が拡径部26Eの端部に当接すると図10(e)に示す状態になる。
この後も第2筒状部材20Aを第1筒状部材10から引き抜く方向に移動させると、ロック部材30が第1筒状部材10の通路18に設けられた係止溝17に対向した時点で、ロック部材30の脚部材31が板バネ33の付勢力で回転して係止溝17に係合する。このため、第2筒状部材20Aは、第1筒状部材10に対してこれ以上引き抜けなくなり、第2筒状部材20Aを更に引っ張ると、第1筒状部材10を板金6と回路基板7の取付孔6H,7Hから取り外すことができる。リベット2を以上のような操作で板金6と回路基板7の結合部から取り外した後は、リベット2は損傷していないので再使用が可能である。なお、第1筒状部材10から第2筒状部材20Aだけを引き抜きたい場合は、図10(f)に示す状態で、再度ピン部材40の後端部43を開口29の内部で第2筒状部材20Aの先端部21側に移動させれば良い。
図11は第2実施例のリベット2の変形実施例のリベット2Aを示すものである。変形実施例のリベット2Aが、第2実施例のリベット2と異なる点は、ピン部材40を元の位置に復帰させるバネ45の位置である。第2実施例のリベット2では、第1実施例のリベット1と同様に、ピン部材40を元の位置に復帰させるバネ45は、第2筒状部材20Aの内部通路26にある拡径部26Eに収容されており、ピン部材40のバネ係止フランジ44に係合していた。
一方、変形実施例のリベット2Aでは、第2筒状部材20Bの大径部27の軸線方向の長さが延長され、開口29内のピン部材40の胴部42にバネ45が巻き付けられている。大径部27の軸線方向の長さは、バネ45が収縮した時の全長分だけ延長されている。変形実施例のリベット2Aの動作は第2実施例のリベット2の動作と同じであるので、その説明を省略する。このように、ピン部材40を元の位置に復帰させるバネ45の位置、種類は特に限定されるものではない。バネ45はスプリング以外にも、板バネやゴム部材でも良い。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 閉じられた先端部と胴部と膨出された後端部を備え、前記先端部から前記胴部の方向に複数のスリットが設けられた第1筒状部材と、
前記第1筒状部材よりも長い全長を備え、前記第1筒状部材内を移動してその先端部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で前記スリットを介して前記第1筒状部材の先端部を広げる第2筒状部材と、
前記第2筒状部材の先端周辺部に内蔵され、前記第2筒状部材の先端部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で、前記第2筒状部材の先端周辺部の外周面から突出する脚部が前記第1筒状部材の広がった先端部に係合し、前記第2筒状部材をその先端部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で係止するロック部材と、
前記第2筒状部材の内部に移動可能に設けられ、前記第2筒状部材の後端側から押されて前記第2筒状部材内を移動し、その先端部が前記第2筒状部材の先端側から突出した状態で前記ロック部材による前記第2筒状部材の係止を解除するピン部材とを備え、
複数の被結合部材に設けられた結合孔に前記第1筒状部材を挿入し、前記第2筒状部材を移動させて前記ロック部材によって前記第2筒状部材を前記第1筒状部材に対して係止して前記複数の被結合部材を結合し、結合解除時は前記ピン部材を移動して前記第2筒状部材の先端側から突出させるリベット。
(付記2) 前記第1筒状部材は、閉じられた前記先端部に貫通孔を備え、前記スリットは前記貫通孔の縁部から前記胴部方向に放射状に設けられており、
前記第2筒状部材は、前記先端周辺部が先細形状をしており、
前記ロック部材は、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材内に位置する時は前記脚部が付勢部材の収縮によって先細形状の前記先端周辺部内に位置し、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で前記付勢部材の伸長によって前記脚部が先細形状の前記先端周辺部から突出し、
前記ピン部材は、その先端部が前記第2筒状部材の先端側から突出して前記付勢部材を押すことによって前記付勢部材を収縮させる付記1に記載のリベット。
(付記3) 前記ロック部材の前記脚部は、先細形状の前記先端周辺部の対向位置に設けられた開口部から突出するように2つ設けられ、その基部が前記第2筒状部材の先端側の前記開口部に回転可能に軸支され、その自由端部が板バネで接続されており、
前記板バネは、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材内に位置する時は、前記脚部の先端部が前記第1筒状部材の内壁に押されて収縮し、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材の先端部から突出している時は、前記第2筒状部材の先端から突出した前記ピン部材に押されて収縮する付記2に記載のリベット。
(付記4) 前記ロック部材が合成樹脂で形成され、前記板バネは前記2つの脚部と一体的に成型されている付記3に記載のリベット。
(付記5) 前記ロック部材の2つの脚部が合成樹脂で形成され、前記板バネの両端部は前記2つの脚部の先端部間に回転軸で軸支されている付記3に記載のリベット。
(付記6) 前記ピン部材は前記付勢部材によって付勢された状態で前記第2筒状部材内に保持されており、この状態では前記ピン部材の先端側の端部が前記ロック部材から離れた位置にある付記1から5の何れかに記載のリベット。
(付記7) 前記第2筒状部材の後端部側が膨出されており、前記ピン部材の後端側の端面は、前記第2筒所部材の後端面と同一面或いは前記第2筒所部材の後端面よりも前端側に位置している付記6に記載のリベット。
(付記8) 前記第2筒状部材の後端部側が閉じられて端面が形成され、前記第2筒状部材の後端部側の端面の近傍の前記胴部には前記第2筒状部材の軸線方向に延びるスライド孔が設けられており、
前記ピン部材の後端側の端部は折り曲げられてレバー部が形成され、
前記レバー部の自由端は、前記スライド孔の後端側に位置し、外部からのスライド操作で前記スライド孔の前端側への移動が可能である付記6に記載のリベット。
(付記9) 前記付勢部材は、前記第2筒状部材内の内周面が拡径されて形成された空間内に収容されている付記6に記載のリベット。
(付記10) 前記第2筒状部材は、その軸線を通る面で左右に二分割された状態で形成され、前記ピン部材が前記第2筒状部材内に収容された状態で結合される付記1から9の何れかに記載のリベット。
(付記11) 前記第1筒状部材の前記胴部の前記後端部側の内周面には、前記第2筒状部材が前記第1筒状部材から引き抜かれる方向に移動した時に、前記ロック部材の前記脚部を受け入れて前記第2筒状部材のそれ以上の移動を係止する係止溝が設けられている付記1から10の何れかに記載のリベット。
1,2,2A リベット
6 板金
6H,7H 取付孔
7 回路基板
10 第1筒状部材
14 貫通孔
15 スリット
17 係止溝
20 第2筒状部材
25 ロック部材収容孔
30 ロック部材
31 脚部材
33 板バネ
40 ピン部材

Claims (6)

  1. 閉じられた先端部と胴部と膨出部が設けられた後端部を備え、前記先端部から前記胴部の方向に複数のスリットが設けられた第1筒状部材と、
    前記第1筒状部材よりも長い全長を備え、前記第1筒状部材内を移動してその先端部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で前記スリットを介して前記第1筒状部材の先端部を広げる第2筒状部材と、
    前記第2筒状部材の先端周辺部に内蔵され、前記第2筒状部材の先端部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で、前記第2筒状部材の先端周辺部の外周面から突出する脚部が前記第1筒状部材の広がった先端部に係合し、前記第2筒状部材をその先端部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で係止するロック部材と、
    前記第2筒状部材の内部に移動可能に設けられ、前記第2筒状部材の後端側から押されて前記第2筒状部材内を移動し、その先端部が前記第2筒状部材の先端側から突出した状態で前記ロック部材による前記第2筒状部材の係止を解除するピン部材とを備え、
    複数の被結合部材に設けられた結合孔に前記第1筒状部材を挿入し、前記第2筒状部材を移動させて前記ロック部材によって前記第2筒状部材を前記第1筒状部材に対して係止して前記複数の被結合部材を結合し、結合解除時は前記ピン部材を移動して前記第2筒状部材の先端側から突出させるリベット。
  2. 前記第1筒状部材は、閉じられた前記先端部に貫通孔を備え、前記スリットは前記貫通孔の縁部から前記胴部方向に放射状に設けられており、
    前記第2筒状部材は、前記先端周辺部が先細形状をしており、
    前記ロック部材は、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材内に位置する時は前記脚部が付勢部材の収縮によって先細形状の前記先端周辺部内に位置し、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材の先端部から突出した状態で前記付勢部材の伸長によって前記脚部が先細形状の前記先端周辺部から突出し、
    前記ピン部材は、その先端部が前記第2筒状部材の先端側から突出して前記付勢部材を押すことによって前記付勢部材を収縮させる請求項1に記載のリベット。
  3. 前記ロック部材の前記脚部は、先細形状の前記先端周辺部の対向位置に設けられた開口部から突出するように2つ設けられ、その基部が前記第2筒状部材の先端側の前記開口部に回転可能に軸支され、その自由端部が板バネで接続されており、
    前記板バネは、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材内に位置する時は、前記脚部の先端部が前記第1筒状部材の内壁に押されて収縮し、先細形状の前記先端周辺部が前記第1筒状部材の先端部から突出している時は、前記第2筒状部材の先端から突出した前記ピン部材に押されて収縮する請求項2に記載のリベット。
  4. 前記ピン部材は前記付勢部材によって付勢された状態で前記第2筒状部材内に保持されており、この状態では前記ピン部材の先端側の端部が前記ロック部材から離れた位置にある請求項1から3の何れか1項に記載のリベット。
  5. 前記第2筒状部材は、その軸線を通る面で左右に二分割された状態で形成され、前記ピン部材が前記第2筒状部材内に収容された状態で結合される請求項1から4の何れか1項に記載のリベット。
  6. 前記第1筒状部材の前記胴部の前記後端部側の内周面には、前記第2筒状部材が前記第1筒状部材から引き抜かれる方向に移動した時に、前記ロック部材の前記脚部を受け入れて前記第2筒状部材のそれ以上の移動を係止する係止溝が設けられている請求項1から5の何れか1項に記載のリベット。
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