JP4204222B2 - ファイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表紙に対して重ね合わせた綴じ具を留め具にて固定してなるファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙片の一端縁に規定ピッチで複数の孔を穿設し、この孔にパイプ形成体を挿通することにより、多数の紙片をまとめて綴じることができるようにしたパイプ式ファイルが、書類整理を行うために一般に多用されている。
【0003】
一方、近時、資源再利用の機運が高まるに連れ、資源ごみの分別収集がより一層徹底される傾向にあり、上記パイプ式ファイルも例外ではなく、互いに異なる材料からなる綴じ具の部分と表紙の部分とが容易に分離し得るように構成されることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、通常使用時の表紙と綴じ具との結合強度と、廃棄時の表紙と綴じ具との分解容易性とは、互いに反対の特性であり、両者を両立することは、極めて困難である。
【0005】
本発明は、このような従来技術に課せられた問題点、即ち、通常使用時の強度を重視すると分解が厄介となり、分解容易性を重視すると強度が不足しがちとなる点を解消し、通常使用時の強度を阻害することなく、廃棄時に表紙と綴じ具とをより一層容易に分解することができるように構成されたファイルを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明によるファイルは、表紙に対して重ね合わせた綴じ具を留め具にて固定すべく、前記留め具が、拡頭部と、内部に通孔を有する首部と、該首部の遊端側外周に形成されると共に前記通孔の内方に撓んで孔の開口部に弾発的に係わり合い/解除する弾発係合部とを有する係合部材と、前記通孔に挿入/離脱可能な円柱形の首部を有し、当該首部全体を前記通孔に挿入することによって前記通孔を埋めて前記弾発係合部の係わり合い状態が解除されることを禁止するロック部材とから構成され、前記係合部材の前記首部を、互いに重ね合わせた前記表紙及び前記綴じ具に形成された孔を介してその一方から他方に貫通させると共に前記弾発係合部を前記表紙または前記綴じ具の前記孔の開口部に係わり合わせることによって前記拡頭部と前記弾発係合部との間に前記表紙と前記綴じ具とを挟んだ状態で前記ロック部材の首部を前記拡頭部側からを前記係合部材の通孔に挿入することにより、前記表紙に対して前記綴じ具が固定され、前記ロック部材の円柱形の首部の外周に係合凹部が形成され、前記係合部材の通孔には、当該通孔に前記ロック部材の首部が挿入された際に前記係合凹部に対して弾発的に係わり合う係合突起が形成されたものとした。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明の構成を詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明が適用されたパイプ式ファイルの第1の実施形態を示している。このパイプ式ファイルは、厚紙にビニールレザーで表装した表紙1と、金属材で構成された綴じ具2とからなっており、綴じ具2は、背表紙1aの内面に複数の留め具3を用いて固定されている。
【0009】
留め具3は、図2及び図3に示すように、係合部材4と、この係合部材4の係わり合う状態を維持するためのロック部材5とからなっている。係合部材4は、拡頭部4aと、首部4bと、拡頭部4a及び首部4bを貫通する通孔4cと、後記弾発係合部4eを通孔4c内方に撓み易くすべく首部4bに形成された複数の軸線方向スリット4dと、首部4bの遊端側外周に形成された弾発係合部4eとからなっている。また、ロック部材5は、拡頭部5aと、上記係合部材4の通孔4cに挿入すべくこの通孔4cを埋める形状をなす首部5bとからなっている。通孔4c及び首部5bにはその中間部にテーパが形成され、寸法誤差があってもがたつきが生じないようになっている。
【0010】
一方、綴じ具2及び背表紙1aには、上記係合部材4の首部4bを挿通すべく首部4bと略同一径寸法の複数の孔7、8が形成されている。また、綴じ具2のベース部2aの上下端は、例えばマイナスドライバの先端を差し込めるようにするためにプレス成形によって引き起こし部9が形成されている。これにより、ベース部2aの上下端の一部が、背表紙1aの内面から浮き上がっている。
【0011】
次に表紙1と綴じ具2との固定要領について説明する。まず、表紙1と綴じ具2とを対応する孔7、8が整合するように重ね合わせ、孔7、8を介して上記係合部材4の首部4bを背表紙1a側から綴じ具2に貫通させ、綴じ具2の孔7の開口部7aに弾発係合部4eを係わり合わせ、拡頭部4aと弾発係合部4eとの間に表紙1と綴じ具2とを挟んだ状態とする。そして、ロック部材5の首部5bを、係合部材4に於ける拡頭部4aと相反する側から通孔4cに挿入することにより、弾発係合部4eが縮径できなくなる。これにより、係合部材4の係わり合い状態が解除されることが禁止(抜け止め)される。
【0012】
ここで、孔7の開口部7aは、綴じ具2の表面からやや凹んだ拡頭部5aと略同一径寸法の凹部2bに設けられている。これによって拡頭部5aが凹部2bの側壁に摺接してロック部材5が抜け止めされている。
【0013】
次に表紙1と綴じ具2との分解要領について説明する。まず、矢印で示すように拡頭部4aと相反する側からロック部材5の首部5bの先端5cを押圧してロック部材5を係合部材4から離脱させる。そして、例えば綴じ具2のベース部2aと背表紙1aとの間に引き起こし部9からマイナスドライバの先端を差し込んで抉るなどして弾発係合部4eを通孔4c内方に撓ませて開口部7aとの係わり合い状態を解除して孔7、8から係合部材4を脱落させる。これにより、表紙1と綴じ具2とを分解することができる。
【0014】
図4は、第1の実施形態の変形例であり、本発明をリングファイルに適用したものを示している。これの場合、綴じ具2の形状が上記構成とは異なり、係合部材4及びロック部材5の長さが大きくなっていること以外は第1の実施形態と同様である。
【0015】
図5は、本発明が適用されたパイプ式ファイルの第2の実施形態を示す図2と同様な断面図であり、第1の実施形態と同様な部分には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。本構成では、係合部材14の拡頭部14a側からロック部材15の首部15bを挿入する構造としている。この構造により、組み付けを一方向から行うことができ、その作業容易性が向上する。分解時には、拡頭部14a側からロック部材15の首部15bの先端15cを矢印で示すように押圧し、ロック部材15を係合部材14から離脱させる。
【0016】
また、係合部材14の通孔14cに係合突起14fが形成され、ロック部材15の首部15b外周に於ける係合突起14fに対応する部分に係合凹部15dが形成されている。ロック部材15の首部15bを通孔14cに挿入すると係合突起14fと係合凹部15dとが弾発的に係わり合うようになっている。これにより、組み立て時に節度感が得られるまでロック部材15の首部15bを通孔14cに挿入すれば良く、その組み立て作業容易性が向上している。また、ロック部材15が節度をもって係合部材14に結合するため、ロック部材15が抜け落ちることも防止できる。それ以外の構造は第1の実施形態と同様である。
【0017】
【発明の効果】
このように本発明によれば、拡頭部と、内部に通孔を有する首部と、その外周に形成されると共に通孔の内方に撓んで孔の開口部に弾発的に係わり合い/解除する弾発係合部とを有する係合部材と、上記通孔に挿入/離脱可能であり、これに挿入することによって弾発係合部の係わり合い状態を維持し、離脱することによって係わり合い状態を解除容易とするロック部材とから構成された留め具を用いて表紙に対して綴じ具を固定することにより、通常は表紙に対して綴じ具が堅固に固定され、また分解時には、ロック部材を離脱させて解除容易な状態となった係合部材の係わり合いを解除するのみで、表紙と綴じ具とを容易に分離させることが可能となる。しかも、綴じ具並びに表紙自体には変更を加える必要が全く無く、表紙に対する綴じ具の取付工程も簡便になることから製造コストに及ぼす影響も殆どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパイプ式ファイルの第1実施形態の要部斜視図。
【図2】表紙に綴じ具を固定する部分の拡大斜視図。
【図3】図2のIII−III線について見た拡大断面図。
【図4】本発明の第1の実施形態の変形例を示すリングファイルの表紙に綴じ具を固定する部分の図2と同様な拡大断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すパイプ式ファイルの表紙に綴じ具を固定する部分の図2と同様な拡大断面図。
【符号の説明】
1 表紙
1a 背表紙
2 綴じ具
2a ベース部
2b 凹部
3 留め具
4 係合部材
4a 拡頭部
4b 首部
4c 通孔
4d 軸線方向スリット
4e 弾発係合部
5 ロック部材
5a 拡頭部
5b 首部
5c 先端
7、8 孔
7a 開口部
9 引き起こし部
14 係合部材
14a 拡頭部
14b 首部
14c 通孔
14d 軸線方向スリット
14e 弾発係合部
14f 係合突起
15 ロック部材
15a 拡頭部
15b 首部
15c 先端
15d 係合凹部
Claims (1)
- 表紙に対して重ね合わせた綴じ具を留め具にて固定してなるファイルであって、
前記留め具が、
拡頭部と、内部に通孔を有する首部と、該首部の遊端側外周に形成されると共に前記通孔の内方に撓んで孔の開口部に弾発的に係わり合い/解除する弾発係合部とを有する係合部材と、
前記通孔に挿入/離脱可能な円柱形の首部を有し、当該首部全体を前記通孔に挿入することによって前記通孔を埋めて前記弾発係合部の係わり合い状態が解除されることを禁止するロック部材と
から構成され、
前記係合部材の前記首部を、互いに重ね合わせた前記表紙及び前記綴じ具に形成された孔を介してその一方から他方に貫通させると共に前記弾発係合部を前記表紙または前記綴じ具の前記孔の開口部に係わり合わせることによって前記拡頭部と前記弾発係合部との間に前記表紙と前記綴じ具とを挟んだ状態で前記ロック部材の首部を前記拡頭部側から前記係合部材の前記通孔に挿入して前記表紙に対して前記綴じ具を固定するようにしてなり、
前記ロック部材の円柱形の首部の外周に係合凹部が形成され、前記係合部材の通孔には、当該通孔に前記ロック部材の首部が挿入された際に前記係合凹部に対して弾発的に係わり合う係合突起が形成されたことを特徴とするファイル。
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