JP2016154517A - 芝生保護構造及び芝生保護工法 - Google Patents

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Takayuki Fukui
貴之 福井
功士 正木
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Abstract

【課題】敷地の利用や景観形成に与える悪影響を抑えつつ、長期にわたってイノシシによる芝生の掘り起こしを防止することができる芝生保護構造及び芝生保護工法を提供すること。【解決手段】ジオテキスタイルネットに芝を一体化させた植生マット1と、前記植生マット1に連結され、該植生マット1の外側に位置し地面に埋め込まれる埋め込み部を有する埋め込み材2とを具備した。あるいは、芝の種子を保持する植生シートをジオテキスタイルネットに一体化させた植生マットと、前記植生マットに連結され、該植生マットの外側に位置し地面に埋め込まれる埋め込み部を有する埋め込み材とを具備した。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、イノシシによる芝生の掘り起こしを防止するための芝生保護構造及び芝生保護工法に関する。
近年、イノシシによる芝生の掘り起こし被害の発生件数が特に公園緑地等で増加傾向にある。その対策として実施されているのは、花火などによる威嚇や忌避剤の散布が中心である。
しかし、上記の対策に長期間の効力維持を期待することはできず、イノシシに対する威嚇や芝生地周辺への忌避剤の散布を繰り返し実施するのは、労力面、コスト面で負担が大きい上、それらの効力が切れた間に深刻な被害が発生する恐れもある。また、イノシシが威嚇や忌避剤に慣れてしまうこともある。そこで、芝生地を柵で囲うことも考えられるが、柵によって敷地の利用が制限されたり景観形成に支障を来したりすることを考慮すると必ずしも望ましくない。
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、敷地の利用や景観形成に与える悪影響を抑えつつ、長期にわたってイノシシによる芝生の掘り起こしを防止することができる芝生保護構造及び芝生保護工法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る芝生保護構造は、ジオテキスタイルネットに芝を一体化させた植生マットを具備し、該植生マットの端部には地面に埋め込まれる埋め込み部が設けられている(請求項1)。
また、本発明に係る芝生保護構造が、ジオテキスタイルネットに芝を一体化させた植生マットと、前記植生マットに連結され、該植生マットの外側に位置し地面に埋め込まれる埋め込み部を有する埋め込み材とを具備していてもよい(請求項2)。
また、本発明に係る芝生保護構造が、芝の種子を保持する植生シートをジオテキスタイルネットに一体化させた植生マットと、前記植生マットに連結され、該植生マットの外側に位置し地面に埋め込まれる埋め込み部を有する埋め込み材とを具備していてもよい(請求項3)。
上記各芝生保護構造において、前記植生マットの下面に不織布を装着してあってもよい(請求項4)。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る芝生保護工法は、請求項1〜4の何れか一項に記載の芝生保護構造を構築するための芝生保護工法であって、地面に形成した掘り込み溝内に前記埋め込み部を収容した後、該掘り込み溝を覆土する(請求項5)。
本願発明では、敷地の利用や景観形成に与える悪影響を抑えつつ、長期にわたってイノシシによる芝生の掘り起こしを防止することができる芝生保護構造及び芝生保護工法が得られる。
すなわち、本願の各請求項に係る発明の芝生保護構造では、植生マットの外周端部をイノシシが捲り上げることを、埋め込み部又は埋め込み材によって防止することができ、イノシシによる芝生の掘り起こしの防止効果は長期にわたって持続することになる。しかも、埋め込み部又は埋め込み材は、柵のように高さのあるものではなく、地面に埋め込まれるものであるので、敷地の利用や景観形成に与える悪影響は皆無に等しいといえる。
請求項4に係る発明の芝生保護構造では、芝の根が不織布に絡むことによる植生マットの強度向上を期待することができる。その上、不織布が土や砂を通さないものであれば、施工後の植生マットに対して周囲から飛散侵入してきた雑草の成長を抑制、妨害し、ひいては雑草の侵入を防止することができる。
請求項5に係る発明の芝生保護工法では、掘り込み溝内に埋め込まれる埋め込み部又は埋め込み材によって、植生マットを良好に保持することができる。
(A)及び(B)は、本発明の一実施の形態に係る芝生保護工法の前半の構成を概略的に示す説明図である。 (A)〜(G)は、前記芝生保護工法の後半の構成を概略的に示す説明図である。 植生マットの構成を概略的に示す説明図である。 (A)〜(C)は、固定具の構成を概略的に示す正面図、側面図及び底面図である。 前記植生マットの製造方法を概略的に示す説明図である。 (A)〜(D)は、前記植生マットの製造方法の各工程を概略的に示す説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。
本実施の形態に係る芝生保護工法は、図3に示す植生マット1を、図1(A)に示すように、地面上に複数敷き並べ、このとき、隣り合う植生マット1の重なり合った部分に固定部材(例えばアンカーピン)を打ち込んで植生マット1どうしを連結すると共に各植生マット1を地面に固定し、敷き並べた複数の植生マット1の端部(平面視において敷き並べた複数の植生マット1の輪郭を形成する部分)に連結される埋め込み材2において、植生マット1の外側に位置する部分(埋め込み部)を地面に埋め込む(図2(A)〜(G)参照)、というものである。
まず、植生マット1の構成について図3を参照しながら説明する。植生マット1は、たとえば平面視が1000mm×3000mmあるいは2000mm×3000mmの長方形状のものや、2000mm×2000mmの正方形状のものであって、下面に不織布3が配置されたジオテキスタイルネット4に芝生マット(切芝)5を一体化させて成るものである。
不織布3は、平面視がほぼ矩形状で、化学繊維目付量が40〜80g/m2 となるように形成された部材であり、耐久性、耐腐食性に富む素材であるポリエステル繊維、やしマットなどを用いて形成されている。
ジオテキスタイルネット4は可撓性を有するネット材であり、平面視において不織布3とほぼ同じ形状であり、かつ幅1m当たりの引っ張り強度が0.5〜4トン程度で、目合いが5〜7×5〜8mm程度となるように形成されている。ジオテキスタイルネット4は、耐久性に富む繊維、たとえばナイロンやポリエステル、アラミド、カーボン、ポリアセタールなどの繊維を用いて、格子状に成形したものであるが、上記の繊維による線条を用いて、上記と同様の目合いの網状体に編組したものにしてもよい。
芝生マット5は、複数の芝5aと、芝5aの根によって保持される土5bとからなる。この芝5aには、例えば、野芝、高麗芝、ティフトン等の洋芝を用いることができる。
植生マット1は、芝生マット5が形成される主体部6と、この主体部6の周縁に張り出し、芝生マット5が形成されない張り出し部7とからなる。すなわち、主体部6は、不織布3とジオテキスタイルネット4と芝生マット5とからなる部分であり、張り出し部7は、不織布3とジオテキスタイルネット4とからなる部分である。
張り出し部7は、植生マット1(主体部6)の4辺のうち、幅方向の一端側に位置する1辺を除く他の3辺(二つの短辺と一つの長辺)に形成された、たとえば100mm幅の張出部分7a〜7cからなり、その幅は適宜変更可能である。
上記の構成からなる植生マット1を図1(A)に示すように敷き並べるに際しては、隣り合わせになる二枚の植生マット1の一方の張り出し部7の上に他方の主体部6を重ね、重なり合った主体部6及び張り出し部7に対して図外の固定部材を複数打ち込む、という作業を順次行っていく。また、複数の植生マット1を敷き並べる際に、植生マット1において長さ方向の一端側に位置する張出部分7cを現場で切り落とし、隣り合う植生マット1の間に主体部6が存在せず張り出し部7のみが存在するデッドスペースを形成しないようにして芝部分(主体部6)が全て密接するようにする。但し、敷き並べた複数の植生マット1の端部に位置し、その上側に他の植生マット1が重ねられない張り出し部7(本例では一部の張出部分7c)は切り落とさない。
その後、図1(B)に示すように、敷き並べた複数の植生マット1の周囲に掘り込み溝8を形成すると共に、図2(A)に示すように、敷き並べた複数の植生マット1の周囲に埋め込み材2を配置する。なお、植生マット1の敷き並べ(敷設)、掘り込み溝8の形成、埋め込み材2の配置はいずれを先に行ってもよく、並行して進めてもよい。
ここで、埋め込み材2としては、例えばジオテキスタイルネット4と同じ構成のものを用いることができる。
また、掘り込み溝8は、例えば深さ25cm、幅40cm程度の溝であり、敷き並べた複数の植生マット1の4辺に沿って形成された溝8a〜8dからなる。
そして、本実施形態では、植生マット1の4辺のうち3辺のみに張り出し部7(7a〜7c)を設け、残りの1辺には張り出し部7を設けていないことに対応して、掘り込み溝8の溝8a〜8dのうち、溝8a〜8cには張り出し部7が収容されるが、溝8dには張り出し部7が収容されないのであり、こうした掘り込み溝8への張り出し部7の収容の有無の違いに応じて埋め込み材2の固定方法(埋め込み材2の埋め込み工程)を異ならせている。
すなわち、張り出し部7が収容される溝8a〜8cにおいては、まず、図2(B)に示すように、埋め込み材2の上端が掘り込み溝8の内周側にある植生マット1の主体部6の下に至り、下端が掘り込み溝8の底部に至るようにする。そして、図2(C)に示すように、埋め込み材2と植生マット1の張り出し部7の重なった部分に固定具9(図4(A)〜(C)参照)を打設し、両者2,7を掘り込み溝8内に固定する。その後、掘り込み溝8を埋め戻し、掘り込み溝8を覆うように切芝10を設置する(図2(C)及び(D)参照)。なお、切芝10としては、例えば芝生マット5と同じものを用いることができる。
一方、張り出し部7が収容されない溝8dにおいては、まず、図2(E)に示すように、埋め込み材2の上端が掘り込み溝8の内周側にある植生マット1の主体部6の下に至り、下端が掘り込み溝8の底部に至るようにする。そして、図2(F)に示すように、主体部6において掘り込み溝8に臨むジオテキスタイルネット4から芝生マット5を部分的に(例えば10cm程度の幅分だけ)引き剥がして捲り上げ、この状態で固定具9を打設して埋め込み材2及びジオテキスタイルネット4において露出した部分を地面に固定した後、捲り上げていた芝生マット5をその上から被せ、固定具9が表面に露出しないようにする。その一方、掘り込み溝8を埋め戻し、掘り込み溝8を覆うように切芝10を設置する(図2(F)及び(G)参照)。なお、固定具9の打設と掘り込み溝8の埋め戻しは、何れを先に行ってもよく、並行して進めてもよい。
ところで、上述の植生マット1は、図5及び図6(A)〜(D)に示すようにして製造することができる。すなわち、図6(A)に示すように、圃場11に不織布3を敷設した後、この不織布3の上に可撓性を有するジオテキスタイルネット4を重ね(図6(B))、このジオテキスタイルネット4の上から別途圃場11で生育させた芝生マット(切芝)5を敷き詰める(図6(C))。そして、芝5aの根が不織布3およびジオテキスタイルネット4に絡まった段階で(図6(D))、不織布3の下側に伸びた芝5aの根を切断しつつ、ジオテキスタイルネット4を不織布3ごと圃場11から剥がし取ることで、植生マット1の製造が完了する。
なお、上記の植生マット1の製造方法において、植生マット1の製造開始時にジオテキスタイルネット4の周辺部に角材K(図5参照)などを配置し、植生マット1の製造が完了した段階で、この角材Kなどを取り出すようにすれば、植生マット1に、芝生マット5が形成されない張り出し部7を設けることができる。
また、上記の角材Kなどの配置を省略して、植生マット1製造後に芝生マット5の周辺部を崩し取ることで、張り出し部7を形成するようにしてもよい。
なお、上記の張出部分7a〜7cの各端部に、ネット連結時の目ずれ防止のために、2〜5cm程度の幅で網目を密にした部分を形成しておくことが望ましい。
上記の構成からなる植生マット1の製造方法によれば、植生マット1の下面に不織布3が形成されていることから、植生マット1の下方へ進入する芝5aの根の量が、不織布3を設けない場合に比べて少なくなり、圃場11から植生マット1を剥がし取るという作業を、より小さな力で行うことが可能となる。
なお、植生マット1のジオテキスタイルネット4に対する不織布3の装着は、芝生マット5の芝5aの根を不織布3およびジオテキスタイルネット4に絡ませることによって行うことができるが、これに加えて、たとえば紐や接着剤などを用いて装着するようにしてもよい。
上記のようにして実施される芝生保護工法によって構築される芝生保護構造は、ジオテキスタイルネット4に芝5aを一体化させた植生マット1と、地面上に敷設された状態の植生マット1の端部に連結され、地面に埋め込まれる埋め込み材2とを具備したものとなる。そして、この芝生保護構造では、敷き並べた植生マット1の外周端部をイノシシが捲り上げることを、埋め込み材2によって防止することができ、イノシシによる芝生の掘り起こしの防止効果は長期にわたって持続することになる。
しかも、埋め込み材2は、柵のように高さのあるものではなく、地面に埋め込まれるものであるので、敷地の利用や景観形成に与える悪影響は皆無に等しいといえる。
また、この芝生保護構造では、隣り合う植生マット1の一方の張り出し部7の上に他方を重ね合わせ、その重なり合った部分に固定部材を打設するようにしてある。従って、ジオテキスタイルネット4にイノシシの鼻や牙によって破壊されない程度の強度を持たせておけば、イノシシにとって敷き並べた植生マット1を捲り上げるのに都合の良い部位が形成されなくなるので、イノシシからの芝生の保護をより万全なものとすることが可能となる。
加えて、ジオテキスタイルネット4の下面には不織布3を設けるので、芝5aの根が不織布3に絡むことによる植生マット1の強度向上を期待することもできる。その上、不織布3が土や砂を通さないものであれば、施工後の植生マット1に対して周囲から飛散侵入してきた雑草の成長を抑制、妨害し、ひいては雑草の侵入を防止することができる。
さらに、芝生マット5の強い表層根が不織布3およびジオテキスタイルネット4に強固に根絡みした保形性の高い植生マット1を用いつつ、隣り合う植生マット1どうしを重ね合わせて固定部材で地面に固定するので、実質的に四側辺が互いに連結された芝生マット5を、不織布3およびジオテキスタイルネット4を介して地面に強固に張り付けることができ、芝生マット5は時を経て地面に強固に根張りすることになる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
図1及び図2に示す例では、植生マット1を3行3列の行列状に並べているが、これに限らず、植生マット1の数(単数でもよい)や配置の仕方は任意に変更可能である。
そして、植生マット1を、以下のようにして製造してもよい。すなわち、まず、圃場11に不織布3を敷設した後、この不織布3の上に可撓性を有するジオテキスタイルネット4を重ね、ジオテキスタイルネット4の上から芝5aのランナーを植えて覆土を施し、芝5aの根が不織布3およびジオテキスタイルネット4に絡まり、ランナーが芝生マット5に育成した段階で、不織布3の下側に伸びた芝5aの根を切断しつつ、ジオテキスタイルネット4を不織布3ごと圃場11から剥がし取るようにしてもよい。
あるいは、不織布3を適宜たとえば作業台上に展開させて、この上に可撓性を有するジオテキスタイルネット4を重ね、さらにこの上に芝生マット5を配置し、この三者をステイプルなどによる結束や、その他、縫製などの連結手段(ともに図示せず)によって一体化させ、植生マット1を得るようにしてもよい。
この製造方法によれば、不織布3およびジオテキスタイルネット4には芝生マット5の芝5aの根が絡まっていないものの、この三者が連結手段によって一体化されていることから、植生マット1の重ね合わせ部に固定部材を打設することで、実質的に芝生マット5を、不織布3およびジオテキスタイルネット4を介して地面に強固に張り付けることができるのであり、やがては時を経て、芝生マット5の芝5aの根が不織布3およびジオテキスタイルネット4に絡みつつ、地面に根張りする。そして、この製造方法によれば、予め生育させた芝生マット5を用いることに加えて、芝生マット5の不織布3およびジオテキスタイルネット4への根絡みを待つ必要がないことから、その時間分、植生マット1の製造時間をさらに短縮することができる。
また、植生マット1を予め圃場11や作業台上等で製造し、完成した植生マット1を現場に搬入するのではなく、圃場11や作業台上等で行っていた植生マット1を製造するための作業を現場の地面上で直接行うようにし、搬入に掛かる労力を軽減するようにしてもよい。例えば、芝生保護構造を設置しようとする地面上に不織布3及びジオテキスタイルネット4を敷設した後、その上から芝生マット(切芝)5を敷設し、芝5aの根が不織布3およびジオテキスタイルネット4に絡まるのを待ったり、このように待つことなくアンカーピンやステイプル等で三者3〜5を連結したり、芝生マット5に替えて芝5aのランナーを植えて覆土を施すようにしたり、といったことを行ってもよく、いずれにしても最終的には植生マット1を得ることができる。
あるいは、例えば不織布、薄綿、クレープ紙等の何れかからなるシート状体に芝5aの種子を接着剤によって接着等することにより保持させた植生シートを形成し、この植生シートをジオテキスタイルネット4の下面に接着あるいは連結することにより、植生マット1を得るようにしてもよい。この場合、植生シートの下面に不織布3を装着してもよいし、しなくてもよい。
図1〜図3に示す例では、植生マット1の3辺のみに張り出し部7を設けているが、これに限らず、例えば、植生マット1の4辺に(植生マット1の周囲全体にわたって)張り出し部7を設けてあってもよいし、植生マット1の4辺のうちの互いに隣り合う2辺のみに張り出し部7を設けてもよい。また、張り出し部7の設けられている辺の数を一律にする必要はなく、その辺の数が異なる植生マット1(張り出し部7を持たない植生マット1や1辺のみに張り出し部7を有する植生マット1を含む)を併用するようにしてもよく、この場合は敷設位置に応じて適宜の構成の植生マット1を選択すればよい。
そして、例えば植生マット1の4辺のうち3辺以上に張り出し部7を設けてある植生マット1のみを用いる場合、植生マット1の4辺のうち互いに隣り合う2辺にのみ張り出し部7を残すように張り出し部7の切り落としを行わなければ、複数の植生マット1を敷き並べる際に、隣り合う植生マット1の張り出し部7どうしを重ね合わせ、その重ね合わせた部分に固定部材を打設することになり、そうすると、その重ね合わせた部分が芝生のないデッドスペースになる。
このデッドスペースの形成を避けるためには、複数の植生マット1を敷き並べた際に植生マット1の主体部6どうしが密接するようにすればよく、具体的には、植生マット1の4辺のうち互いに隣り合う2辺にのみ張り出し部7が残るように、他の張り出し部7を予めあるいはその場で切り落としたり(図1〜図3に示す例を参照)、主体部6の下側に上記他の張り出し部7を折り畳んだりすることが考えられる。また、張り出し部7の切り落とし等を行わないようにして上記デッドスペースの形成を許容してもよいし、一旦デッドスペースを形成し、そのデッドスペースの上側に芝生マット(切芝)5等を別途敷設することにより、デッドスペースを無くすようにしてもよい。
また、本実施形態で用いる固定具9は、図4(A)〜(C)に示すように、略矩形状のベース板部9aと、このベース板部9aに一列に設けられた少なくとも二つ(図示例では計四つ)の爪9bとを有し、各爪9bは先端部を尖頭加工してなる断面視十字型棒状を呈するものである。そして、この固定具9は、ネット状の埋め込み材2とジオテキスタイルネット4により構成される張り出し部7との重ね合わせ部分にそれぞれの網目を通過するようにして地面へ突き刺すことで、両者2,4がずれることを防ぎながら強固に地面へ固定することのできるものである。このような固定具9としては、例えば意匠公報第1391134号公報に記載のネット固定具を用いることができるが、これに限らず、例えばアンカーピン等、種々の構成のものを固定具9として使用可能である。
埋め込み材2としては、ネット状のものに限らず、シート状のものでもよい。いずれにしても、張り出し部7を構成するジオテキスタイルネット4と連結可能であり、例えば固定具9やアンカーピン等で張り出し部7に連結し、かつ地面に固定したときに破れない程度以上の強度を有するものを用いることが好ましい。
図1(B)及び図2(A)〜(G)に示す例では、敷設した植生マット1の主体部6が掘り込み溝8を臨む位置にあるが、これに限らず、主体部6が掘り込み溝8からいくらか離れていてもよいし、逆に主体部6が掘り込み溝8内にいくらか進入するように構成されていてもよい。すなわち、敷設された複数の植生マット1の端部に連結される埋め込み材2において植生マット1の外側に位置する部分の全部を地面に埋め込んでもよいし、一部のみを埋め込むようにしてもよい。
図2(B)〜(G)に示す例において、植生マット1の主体部6と埋め込み材2とが重なった部分にアンカーピン等の固定部材を別途打設してもよいし、しなくてもよい。
図2(A)〜(G)に示す例では、植生マット1の端部に、地面に埋め込まれる埋め込み部を設けるにあたり、植生マット1とは別体の埋め込み材2を用いているが、これに限らず、例えば植生マット1の端部(張り出し部7)の幅を広くし、その一部が地面に埋め込まれる埋め込み部となるように構成してもよい。このように埋め込み部を植生マット1と別体ではなく一体に設けた場合、埋め込み材2の設置や植生マット1への連結を行う手間を省くことができる。
上述した各例において、不織布3を設けなくてもよい。
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。また、各例の適用箇所は、平坦地(例えば公園等の人が利用する場所)であっても法面であってもよい。
1 植生マット
2 埋め込み材
3 不織布
4 ジオテキスタイルネット
5 芝生マット
5a 芝
5b 土
6 主体部
7 張り出し部
7a 張出部分
7b 張出部分
7c 張出部分
8 掘り込み溝
8a 溝
8b 溝
8c 溝
8d 溝
9 固定具
9a ベース板部
9b 爪
10 切芝
11 圃場
K 角材

Claims (5)

  1. ジオテキスタイルネットに芝を一体化させた植生マットを具備し、該植生マットの端部には地面に埋め込まれる埋め込み部が設けられている芝生保護構造。
  2. ジオテキスタイルネットに芝を一体化させた植生マットと、前記植生マットに連結され、該植生マットの外側に位置し地面に埋め込まれる埋め込み部を有する埋め込み材とを具備した芝生保護構造。
  3. 芝の種子を保持する植生シートをジオテキスタイルネットに一体化させた植生マットと、前記植生マットに連結され、該植生マットの外側に位置し地面に埋め込まれる埋め込み部を有する埋め込み材とを具備した芝生保護構造。
  4. 前記植生マットの下面に不織布を装着した請求項1〜3の何れか一項に記載の芝生保護構造。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の芝生保護構造を構築するための芝生保護工法であって、地面に形成した掘り込み溝内に前記埋め込み部を収容した後、該掘り込み溝を覆土する芝生保護工法。
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