JP3244714U - 農業用マルチシートの押さえ杭 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチシートの敷設が容易で、追加の土盛りが不要で、少数の杭で済み、安全で、シートの劣化を防ぎ、シート内の湿潤状況を容易に確認でき、給水作業、追肥作業、薬剤散布作業が容易である農業用マルチシート押さえ杭を提供する。【解決手段】本考案のマルチシート押さえ杭1は、従来の樹脂製の押さえ杭にガイド板5を取り付けて押さえ杭1を形成し、押さえ杭の脚3とガイド板との間に棒を挟めるようにした構造で、畝でマルチシートを固定するときに、畝の傾斜部に覆われているシートを畝の長辺・短辺各方向に棒で押さえてシート端を固定し、そのシートを固定している棒の両端を本考案のマルチシート押さえ杭を用いて、杭の脚と杭のガイド板と杭押下板6の間に棒を挟むようにして畝に杭を押し込み、マルチシートを固定する。【選択図】図1
Description
本考案は、農業用マルチシートの押さえ杭の形状を変更して、従来の使用方法とは異なる形で使用してマルチシートを敷設することにより、農作業の改善をすることができる樹脂製マルチシート押さえ杭に関するものである。
従来のマルチシートを使う農作業の手順において、マルチシートの敷設時のシート固定方法において、畝の端の土を取り分けてその外周に仮置きして、マルチシート敷設後シートを固定する為に、それら外周に撥ねた土を敷設したマルチシートの端部に戻してマルチシートを固定する。
給水、追肥や薬剤などの散布には、マルチシートに開口された穴から、又は畝間の通路に給水又追肥する。可能であれば、畝の周囲の土を取り除けてシートをはがして給水・追肥・薬剤散布し、その後畝をシートで覆い、シートの端に土を戻して固定する。
この従来の農作業において、その事業規模の状況から行われる作業手順に違いがある。農作業で大・中規模事業で行う場合のマルチシートの敷設は、一般的に自動機能があるマルチシート自動敷設機を使う。
小規模事業で行う場合には、耕運機で耕した後に手作業でのシート敷設になる。自給を目的とした個人農業では、機械を使わず、主に手作業で敷設する。
畝のマルチシートを固定するのに、シートの端に土盛りをするのが基本で、押さえ杭と土盛りを併用した固定の仕方と、押さえ杭だけでシートを固定することも可能であるが、それぞれに農作業上の追加作業が求められる。
マルチシート固定の為の土盛りした時の農作業(大中小規模の農作業)で、マルチシート内部の湿潤状況が把握しにくい状況で、シートの開口部から内部への給水・追肥・薬剤の散布をすることになり、又は土盛りを除去してシートを剥いで作業しなければならない。
マルチシート固定の為に従来の杭を使い、杭の間を追加で土盛りもした時の農作業では、上記の固定する為の土盛りだけをした状況に比べて、まだ労力は少ないが、マルチシート内部の状況確認・補水・追肥・薬剤散布には、土盛りと杭を除去する手間を要する。
マルチシート固定の為の押さえ杭だけでする農作業の場合は、畝とシートの間に隙間ができ、シート内部の湿潤が、土盛りに比べて乾燥する。シート内部の状況確認は容易であるが、給水・追肥・薬剤散布には、すべての杭を取り外しての作業となり、また、杭の抜き差しの回数が増える分、マルチシートが損傷する。
近年、農業に従事しない人が家庭菜園目的で畑作りをする場合は、多くは手作業によるところになる。小規模事業としての自給を目的にした農作業や、専業でない家庭菜園の農作業でのマルチシート敷設により、農作業が全体として容易になった。しかしながら、その作業を細かく見ると給水・追肥・薬剤散布の面で、植物の生育につれての適正な作業が行いにくい。
マルチシート敷設による農作業は、大規模農業おいては、一度シートを掛けるとそれをはがして作業を行うことはあまりない。その流れから、小規模農業としてもマルチシートをはがしての農作業手法が少ない。
これは、大規模農業でマルチシートを畝に覆う方法では、シート端部の固定に土盛りをしている事情から、安易にシートを剥がすことができない事情があり、その状況に応じた植物の育成を行っている。例えば、ある程度成長した植物の給水や追肥には、畝と畝との間の通路に蒔く。これは、植物の根が、畝間まで伸びてきているからである。
こうした状況に対して、家庭菜園などの小規模農業では、土壌環境が生育に安定しておらず、畝に多品種の植物を育成させるという過程で、畝の土壌に細かな調整が必要である。特に、給水・追肥・薬剤散布には、植物の生育を見ながらの日々の調整が重要である。
小規模農業での畝の土壌管理には、多品種を育成させるという不安定な土壌の生育環境を改善する為に、細かな畝の土壌管理をする必要がある。しかし、従来のマルチシートの固定方法では、具体的には、1土盛りをしてのシートの固定、2押さえ杭と土盛りを併有してのシートの固定、3押さえ杭のみでシートを固定、の各方法では、普段農業に従事しない人のする家庭菜園や自給を目的とした小規模農業では、細かな土壌管理に時間と労力を要する。
この改善策として、植物の生育に応じた作業を容易にしたのが本考案のマルチシート押さえ杭である。使用用途先の農作業は、主に手作業となるところであり、従来の作業に比べて容易に作業をすることが出来るようにした作業の改善をするものである。以下は、作業が手作業になる小規模農業で使用する本考案の押さえ杭の特徴を説明する。
畝のマルチシートを固定する為にシートの端に土盛りをするのが基本であるが、押さえ杭と土盛りを併用した固定の仕方と、押さえ杭だけでシートを固定することも可能であるが、それぞれに農作業上の追加作業が求められる。この状況ごとの問題点を挙げる。
解決しようとする一つ目の状況による問題点は、マルチシート固定の為に土盛りで固定した時の農作業であるが、マルチシート内部の湿潤状況が把握しにくい状況で、シートの開口部から内部への給水・追肥・薬剤散布をするが、状況により土盛りを除去してシート剥いで、作業しなければならない。
解決しようとする二つ目の状況による問題点は、マルチシート固定の為に従来の杭を使い、杭と杭の間のシートに土盛りもした時の農作業であるが、上記の固定する為の土盛りをした状況に比べて、まだ労力は少ないが、マルチシート内部の状況確認・給水・追肥・薬剤散布には、土盛りと杭を除去する手間を要する。
解決しようとする三つ目の状況による問題点は、マルチシート固定の為の押さえ杭だけでする農作業であるが、杭のみでシートを固定した場合は、杭と杭との間の畝において覆うシートとの間に隙間ができることで、空気の流入が起こり、シート内部の湿潤が土盛りに比べて乾燥する。シート内部の状況確認は容易であるものの、給水・追肥・薬剤散布には、すべての杭を取り外しての作業となり、また、杭の抜き差しの回数が増える分、マルチシートを損傷させてしまう。
本考案の押さえ杭に対して、使用すると不具合のでる形状の考えられる杭がある。
本考案の押さえ杭のガイド板を広い幅にした場合である。
ガイド板が幅広の形状で、畝に押下した場合は、押さえ杭の脚がマルチシートに沈む過程で出来る穴に対して、押下する早い段階でガイド板の端が穴の土に当たり、うまく押下できなくなる。その為に、棒が保持できなくなり、マルチシートの押さえができなくなる。
本考案の押さえ杭のガイド板を広い幅にした場合である。
ガイド板が幅広の形状で、畝に押下した場合は、押さえ杭の脚がマルチシートに沈む過程で出来る穴に対して、押下する早い段階でガイド板の端が穴の土に当たり、うまく押下できなくなる。その為に、棒が保持できなくなり、マルチシートの押さえができなくなる。
本考案の杭に対して、使用すると不具合のでる形状の考えられる杭がある。
本考案の押さえ杭の押下板の長軸方向に脚の両側にガイドを設けたものである。押え棒の接続間隔が空いていることもあるが、この場合の大きな不具合となる点は、杭の脚を畝の斜面に対して垂直に進入させる必要がある。脚の挿入角度をある程度正確に入れなければ、ガイドによる棒の保持が難しくなる。畝の斜面に対して適当に差し込むと、例えば極端に伏角を大きく取ると(下方向へ)、畝の斜面上側に当たるガイドは棒を保持できるが、畝の斜面下側に当たるガイドは斜面に当たらず棒を保持でき
ない。押さえ杭の押し下げ作業は、意識的に注意して丁寧な作業をするほどのことで
はなく扱いにくい形状と言える。
本考案の押さえ杭の押下板の長軸方向に脚の両側にガイドを設けたものである。押え棒の接続間隔が空いていることもあるが、この場合の大きな不具合となる点は、杭の脚を畝の斜面に対して垂直に進入させる必要がある。脚の挿入角度をある程度正確に入れなければ、ガイドによる棒の保持が難しくなる。畝の斜面に対して適当に差し込むと、例えば極端に伏角を大きく取ると(下方向へ)、畝の斜面上側に当たるガイドは棒を保持できるが、畝の斜面下側に当たるガイドは斜面に当たらず棒を保持でき
ない。押さえ杭の押し下げ作業は、意識的に注意して丁寧な作業をするほどのことで
はなく扱いにくい形状と言える。
本考案に対して、使用すると不具合のでる形状の考えられる杭がある。
従来からある金属性の杭である。この杭の形状から本考案のマルチシート押さえ杭としての使用方法は可能である。しかしこの場合は、使い方そのもの問題点ではなく、杭が金属製であり、畝に対して突き刺す為に杭の脚先端が鋭利な形状にあることが問題点になる。家庭菜園などでは、農作業を生業としているわけではないので、児童や作業に不慣れな方が居られる事を前提に、作業で使う道具類は選ぶ必要がある。特に金属製の先が鋭利なものの扱いは、控えた方が良い。以上の理由から同じく畝に突き刺す道具であっても樹脂製で小型であるなら取り扱いに注意を必要とする程の事は無い。
従来からある金属性の杭である。この杭の形状から本考案のマルチシート押さえ杭としての使用方法は可能である。しかしこの場合は、使い方そのもの問題点ではなく、杭が金属製であり、畝に対して突き刺す為に杭の脚先端が鋭利な形状にあることが問題点になる。家庭菜園などでは、農作業を生業としているわけではないので、児童や作業に不慣れな方が居られる事を前提に、作業で使う道具類は選ぶ必要がある。特に金属製の先が鋭利なものの扱いは、控えた方が良い。以上の理由から同じく畝に突き刺す道具であっても樹脂製で小型であるなら取り扱いに注意を必要とする程の事は無い。
本考案のマルチシート押さえ杭は、従来の樹脂製の押さえ杭にガイド板(図1の5)を取り付けて押さえ杭1を形成し、押さえ杭の脚とガイド板との間に棒(図6の21)を挟めるようにした構造で、畝でマルチシートを固定するときに、畝の傾斜部に覆われているシートを畝の長辺・短辺各方向に棒で押さえてシート端を固定し(図8)、そのシートを固定している棒の両端を本考案のマルチシート押さえ杭を用いて、杭の脚と杭のガイド板と杭押下板の間に棒を挟むようにして畝に杭を押し込み(図7)、マルチシートを固定するので杭の数を少なくできること特徴とする。
押さえ杭のガイド板は2個形成しており、2本の棒を継ぎ足して上下に抑え込むことができる。長い畝にたしても、長い棒を継ぎ足しながら、シートを固定でき(図8)、必要に応じて、長い棒の間に押さえ杭を追加して押さえ、棒の弛みを防ぐことができることを特徴とする。
本考案のマルチシート押さえ杭を使用して、小規模農作業の畝にマルチシートを敷設した場合の利便性を説明する。
(1)マルチシートの敷設が容易である。
(2)追加土盛りが不要である。(台風などの厳しい気象条件を除く)
(3)家庭菜園では、畝の長辺にたして少数の杭で良い。(畝の長さによる。)
(4)本考案の杭は、樹脂を使用するので金属の鋭利さがなく安全である。
(4)の補足説明 金属製の押さえ杭を用いた場合は、それを生業として使われる人は、その扱いに問題は無い。しかし、先の尖った金属製の押さえ杭は、安易な扱をして放置した場合に、人が転倒して人体に損傷を与える危険が孕む。家庭菜園などでは、児童などが一緒に作業する可能性を考えると畑の通路へ安易に先の尖った鋭利な金物の使用は避けたい。
(5)シートに空ける穴の数を少なくでき、シートの劣化を防げる。
(6)シートに覆われた畝全体の湿潤状況を容易に確認できる。
(7)シート内への給水作業・追肥作業・薬剤散布作業が容易である。
以上の利点がある。
利用についての準備として押さえ棒21が必要であり、農作業で使われる揖保付支柱(市販流通名称)を準備する必要がある。農作業では一般的に良く使用されているものであり、安価で容易に入手可能な棒である。
(1)マルチシートの敷設が容易である。
(2)追加土盛りが不要である。(台風などの厳しい気象条件を除く)
(3)家庭菜園では、畝の長辺にたして少数の杭で良い。(畝の長さによる。)
(4)本考案の杭は、樹脂を使用するので金属の鋭利さがなく安全である。
(4)の補足説明 金属製の押さえ杭を用いた場合は、それを生業として使われる人は、その扱いに問題は無い。しかし、先の尖った金属製の押さえ杭は、安易な扱をして放置した場合に、人が転倒して人体に損傷を与える危険が孕む。家庭菜園などでは、児童などが一緒に作業する可能性を考えると畑の通路へ安易に先の尖った鋭利な金物の使用は避けたい。
(5)シートに空ける穴の数を少なくでき、シートの劣化を防げる。
(6)シートに覆われた畝全体の湿潤状況を容易に確認できる。
(7)シート内への給水作業・追肥作業・薬剤散布作業が容易である。
以上の利点がある。
利用についての準備として押さえ棒21が必要であり、農作業で使われる揖保付支柱(市販流通名称)を準備する必要がある。農作業では一般的に良く使用されているものであり、安価で容易に入手可能な棒である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図面全体の概要は次の様である。
本考案の実施形態の押さえ杭の斜視図を図1に示した。
本考案の押さえ杭を実際に使用した時の状態の説明図を図6に示した。
本考案の押さえ杭を実際に使用した時の使用説明図を図8に示した。
また、従来の樹脂製の杭に対して、アタッチメント構造の部品を装着させて、本考案の押さえ杭の機能を有するようにしたアタッチメントの斜視図を図10図11に示した。その上面図を図12に、また、その装着説明図を図13に示した。
本考案のマルチシート押さえ杭について、説明図で使い方を以下に示した。説明図では構造を説明する為に杭の脚を上にしているが、使用時には杭の脚を下にして、上から杭の押下板を手で押し下げることでマルチシートを固定するものである。
農業用マルチシート押さえ杭1(図1)において、返し4のある押さえ杭の脚3に取り付けられた杭押下板6の長辺の中央でガイド5を各辺に計2ヶ所設けて、このガイド5と押さえ杭の脚3と杭押下板6との間に押さえ棒21を挟むことができる様にした押さえ杭1で、マルチシートを敷設(図8)するときにマルチシート22の端を棒21で押さえて、その押さえている棒21を押さえ杭1を押下して、ガイド5と押さえ杭の脚3と押さえ杭の杭押下板6で囲み押さえ棒21を固定して、マルチシートを敷設することができる押さえ杭1。
農業用マルチシート押さえ杭10(図14)において、押さえ杭10の脚が貫通するよう
に中空を設けたガイド支持板17(図10、図11、図12)にガイド16を2ヶ所設けて、
押さえ杭10に対してアタッチメント構造としており、押さえ杭10に杭の脚先端側より
アタッチメント15を嵌め込みながら(図15)、杭押下板13にガイド支持板17を装着さ
せて、請求項1と同等の機能を有するマルチシート押さえ杭を形成するガイドアタッチ
メント15。
本考案の実施形態の押さえ杭の斜視図を図1に示した。
本考案の押さえ杭を実際に使用した時の状態の説明図を図6に示した。
本考案の押さえ杭を実際に使用した時の使用説明図を図8に示した。
また、従来の樹脂製の杭に対して、アタッチメント構造の部品を装着させて、本考案の押さえ杭の機能を有するようにしたアタッチメントの斜視図を図10図11に示した。その上面図を図12に、また、その装着説明図を図13に示した。
本考案のマルチシート押さえ杭について、説明図で使い方を以下に示した。説明図では構造を説明する為に杭の脚を上にしているが、使用時には杭の脚を下にして、上から杭の押下板を手で押し下げることでマルチシートを固定するものである。
農業用マルチシート押さえ杭1(図1)において、返し4のある押さえ杭の脚3に取り付けられた杭押下板6の長辺の中央でガイド5を各辺に計2ヶ所設けて、このガイド5と押さえ杭の脚3と杭押下板6との間に押さえ棒21を挟むことができる様にした押さえ杭1で、マルチシートを敷設(図8)するときにマルチシート22の端を棒21で押さえて、その押さえている棒21を押さえ杭1を押下して、ガイド5と押さえ杭の脚3と押さえ杭の杭押下板6で囲み押さえ棒21を固定して、マルチシートを敷設することができる押さえ杭1。
農業用マルチシート押さえ杭10(図14)において、押さえ杭10の脚が貫通するよう
に中空を設けたガイド支持板17(図10、図11、図12)にガイド16を2ヶ所設けて、
押さえ杭10に対してアタッチメント構造としており、押さえ杭10に杭の脚先端側より
アタッチメント15を嵌め込みながら(図15)、杭押下板13にガイド支持板17を装着さ
せて、請求項1と同等の機能を有するマルチシート押さえ杭を形成するガイドアタッチ
メント15。
図1に示すように、押さえ杭1は、マルチシートを押さえる押下板6と、マルチシートに突き刺す先端2を含む脚部3とを備えている。また、本考案のガイド5を押下板6の短軸辺の両側に形成している。脚3には、返し4を連ねて形成し、土の中へ押下して杭を抜くことへの抵抗ができる様にしている。穴8は、押え棒21を挟み込んだ時に脱落を防ぐ為に紐などを通して、保持できる様にしている。補強部材7は、押さえ杭の部材の厚みをできる限り薄くする為の補強部材である。
図1の押さえ杭1において、押下板の短軸は例えば40mm程度、長軸は例えば100mm程度である。脚部3の横幅は例えば15mm程度、長さは100mm程度である。
横幅は、先端に至るに従い幅を狭く形成している。同じく脚の付け根の短辺幅は例えば10mm程度である。先端に至るに従い幅を狭く形成している。押さえ板が長方形であっても機能としては同じである。
押下板にある辺に形成したガイド5の幅は例えば15mm程度、高さは例えば20mm程度、厚みは例えば2mm程度である。各部材に補強部材7を形成して全体を軽量に作成する。先端2は土に突き刺す為、強度を要する。
横幅は、先端に至るに従い幅を狭く形成している。同じく脚の付け根の短辺幅は例えば10mm程度である。先端に至るに従い幅を狭く形成している。押さえ板が長方形であっても機能としては同じである。
押下板にある辺に形成したガイド5の幅は例えば15mm程度、高さは例えば20mm程度、厚みは例えば2mm程度である。各部材に補強部材7を形成して全体を軽量に作成する。先端2は土に突き刺す為、強度を要する。
図3は、客を側面から見た図である。脚3とガイド5の位置関係がわかり、この脚とガイドの間に押さえ棒21を保持させる。
図4は、脚先端から見た図面であり、図2図3は、横から見た図面であり、ガイド幅の形成は、脚幅に合わせる様にしている。これは、押さえ杭をマルチシートのある畝に突き刺して押下した時に、杭が沈み込むと同時に畝に掛けられたマルチシートも沈み込み脚よりも大きな穴ができる。この時、マルチシートを押さえるのに不要な力を加えなくて済むようにガイド幅を脚幅に合わせて形成して、シートが沈み込むことによりできる穴の大きさを考慮して、ガイドの先がシートを押さえるが、必要以上に押さえ込まない様な高さにしている。
図5は、押下板を使用時に上部から見た図である。厚みの薄い板で形成している為に、補強部材をその要所に形成している。(材料に強度があれば不要である。)
図6は、本考案の押さえ杭1に、シート押さえ棒21を保持させた時の状態を示す説明図である。畝の長辺が長い時に、棒を継ぎ足して2本の棒を同時に固定する状況を図示している。
図7は、押さえ杭1に押さえ棒21を挟んだ状況で、畝に突き刺して棒を固定している状況で、棒によりマルチシートが押さえられて固定する。図面は、断面図であるから
棒21がシート22・土23に当たっていない様に見れるが、杭で空いた穴の側面にガイドが当たり、棒が外れない状況を説明しているもので、穴を外れた位置で押さえ棒21は、シート22(土23の上に形成するシート)を押さえている。
棒21がシート22・土23に当たっていない様に見れるが、杭で空いた穴の側面にガイドが当たり、棒が外れない状況を説明しているもので、穴を外れた位置で押さえ棒21は、シート22(土23の上に形成するシート)を押さえている。
図8は、畝の状況を図示したものである。畝そのものの説明は不要として、マルチシートに設けた穴や植物の絵は、理解を深める為の参考図である。マルチシートで被う畝に対して、本考案の押さえ杭の使用状況を図示している。押さえ杭1で棒21を押さえて、その棒21でマルチシートを押さえて固定している。
図9は、図8の畝に掛けられたマルチシートを押さえている棒21及び押さえ杭1を取り外して、マルチシートの半分をめくりあげた状況である。
土の全体の状況が確認でき、給水・追肥・薬剤などの散布が容易に全体にできる。畝の片側が終われば、シートを元に戻して、畝の反対側も同じ作業をする。
土の全体の状況が確認でき、給水・追肥・薬剤などの散布が容易に全体にできる。畝の片側が終われば、シートを元に戻して、畝の反対側も同じ作業をする。
図10図11図12は、従来の押さえ杭に取り付けるアタッチメント15の構造を説明する図である。このアタッチメントを従来の押さえ杭に装着すると本考案の押さえ杭と同
じ機能を持つことができる。
図10は、アタッチメント15の上部斜視図で、棒を保持するガイド板を表している。
図11は、押下板に装着する側からの下部斜視図で、押下板に取り付ける爪18を表している。
図12は、アタッチメント15を上から見た図である。中空20とガイド板16の位置が分かる。
じ機能を持つことができる。
図10は、アタッチメント15の上部斜視図で、棒を保持するガイド板を表している。
図11は、押下板に装着する側からの下部斜視図で、押下板に取り付ける爪18を表している。
図12は、アタッチメント15を上から見た図である。中空20とガイド板16の位置が分かる。
図13図14図15の各図は、従来の押さえ杭にアタッチメント15を装着する様子を示した図である。図13は、従来押さえ杭10に、アタッチメント15を装着した時の図である。図14は、従来の杭を示しており、図15は、アタッチメントの中空の部分に杭の脚が入り、組み込まれるに至る途中の図示である。
本考案の農業用マルチシート押さえ杭は、従来のシート押さえ杭の使用効果を持ち、従来の杭の形状を少し変更して、従来とは異なる形でシートを押さえることにより、マルチシートの敷設・剥がしが容易になる。このことにより、シートの下の畝の湿潤状況が確認しやすくなり、また、覆われたシートの中への給水・追肥・
薬剤散布が容易に出来る。小規模農業としての家庭菜園・自給を目的とした個人農業だけでなく、中・大規模農業においても、マルチシートを剥がさない農法から、容易に敷設・剥がしをしての細やかなメンテナンスが出来る農法に移行で
き、良好な植物の育成環境を作ることが規模の大きな農業でもできる利用可能性が見込まれる。
薬剤散布が容易に出来る。小規模農業としての家庭菜園・自給を目的とした個人農業だけでなく、中・大規模農業においても、マルチシートを剥がさない農法から、容易に敷設・剥がしをしての細やかなメンテナンスが出来る農法に移行で
き、良好な植物の育成環境を作ることが規模の大きな農業でもできる利用可能性が見込まれる。
1 押さえ杭 (符号1から9は本考案の押さえ杭の図番)
2 先端
3 脚
4 返し
5 ガイド板
6 押下板
7 補強部材
8 穴
9 脚補強板
10 押さえ杭 (符号10から14は従来の押さえ杭の図番)
11 脚
12 返し
13 押下板
14 補強部材
15 アタッチメント (符号15から20は本考案のアタッチメントの図番)
16 ガイド板
17 アタッチメント支持板
18 爪
19 押下板の補強材への装着部
20 中空状態
21 押え棒 (符号21から24は畝に関わるものの図番)
22 マルチシート
23 土(土を表現)
24 植物のイメージ
2 先端
3 脚
4 返し
5 ガイド板
6 押下板
7 補強部材
8 穴
9 脚補強板
10 押さえ杭 (符号10から14は従来の押さえ杭の図番)
11 脚
12 返し
13 押下板
14 補強部材
15 アタッチメント (符号15から20は本考案のアタッチメントの図番)
16 ガイド板
17 アタッチメント支持板
18 爪
19 押下板の補強材への装着部
20 中空状態
21 押え棒 (符号21から24は畝に関わるものの図番)
22 マルチシート
23 土(土を表現)
24 植物のイメージ
Claims (2)
- 農業用マルチシート押さえ杭において、返しのある押さえ杭の脚に取り付けられた杭押下板の長辺の中央でガイドを各辺に計2ヶ所設けて、このガイドと押さえ杭の脚と杭押下板との間に棒を挟むことができる様にした押さえ杭で、マルチシートを敷設するときにマルチシートの端を棒で押さえて、その押さえている棒を押さえ杭を押下して、ガイドと押さえ杭の脚と押さえ杭の杭押下板で囲み棒を固定して、マルチシートを敷設することができる押さえ杭。
- 農業用マルチシート押さえ杭において、押さえ杭の脚が貫通するように中空を設けたガイド支持板にガイドを2ヶ所設けて、押さえ杭に対してアタッチメント構造としており、押さえ杭の脚先端側よりアタッチメントをはめ込みながら、杭押下板にガイド支持板を装着させて、請求項1と同等の機能を有するマルチシート押さえ杭を形成するガイドアタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003522U JP3244714U (ja) | 2023-09-26 | 2023-09-26 | 農業用マルチシートの押さえ杭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003522U JP3244714U (ja) | 2023-09-26 | 2023-09-26 | 農業用マルチシートの押さえ杭 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3244714U true JP3244714U (ja) | 2023-11-24 |
Family
ID=88823023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023003522U Active JP3244714U (ja) | 2023-09-26 | 2023-09-26 | 農業用マルチシートの押さえ杭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244714U (ja) |
-
2023
- 2023-09-26 JP JP2023003522U patent/JP3244714U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3244714 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |